【例文付き】あなたの挫折経験はなんですか?挫折経験を面接で伝える4つのポイント

 はじめに

就活の面接で、挫折経験について聞かれることはとても多いです。

この答えに悩む学生は、「印象が悪くなるのではないか」「そもそも挫折するようなことがない」などさまざまな思いがあるようです。

ただ、企業の意図を知り、正しい回答方法さえマスターすればクリアできる課題ですので、アピールして印象を良くする方法を覚えましょう。

ここでは面接で挫折経験を伝える4つのポイントを紹介します。

 面接で挫折経験を聞かれる3つの理由

まず、面接官はなぜわざわざ学生の挫折経験を聞くか考えてみましょう。

実は企業側はこの質問の答えからさまざまな情報を引き出すことができるため、とても便利な質問と捉えています。

採用にあたっては、スキルやポテンシャルのほかにメンタルタフネスを知ることも重要なポイントですが、挫折経験からは精神的な強さを見出すことができます。

強い意思を持ち、入社後に活躍してくれる人物かどうか見極めるための質問だということを頭に入れ、3つの理由を押さえておきましょう。

 仕事で挫折しても乗り越えられるかを判断するため

仕事には大変な局面もあり、うまく行かないことのほうが大半です。

そんな日々の業務につまずくことや心が折れそうになることがあっても乗り越えられる人物かどうか、判断するためこの質問を投げかけるというのが理由の一つです。

人間挫折すれば当然落ち込みますが、ずっと落ち込みっぱなしでは前に進めません。

仕事をする中で挫折を経験しても、その都度立ち直れるだけのメンタルタフネスがあるかどうかが問われていると考えましょう。

もちろん失敗は失敗としてきちんと受け止めて反省することも大切です。

ただしそれに打ちのめされてしまうようでは身動きが取れなくなってしまうでしょう。

責任感が強いのは良いことですが、一度の失敗ですべて放棄してしまうようでは困ります。

つまり、自分は乗り越えられる人物だということをアピールする必要があるわけです。

 困難に対してどう対処したのか人間性や思考を知るため

挫折を克服するのはとても困難な場合も多いですが、その困難にどう対処したかを知ることで、人間性や思考を知りたいというのが理由の一つです。

失敗したとしてもきちんとリカバリーすれば挽回できますし、周りも認めてくれるでしょう。

つまり困難から逃げずに向き合うこと、きちんと考えて対処することが重要で、そのために必要な助けを求められることも大切な資質と言えます。

挫折して失敗したと感じた場合、そのままで終わらせて逃げてしまうのではなく、挽回のためにどのような行動を取ったかが問われますので、実際に挽回できたかどうかは二の次で構いません。

失敗への対応力がどれくらいあるか、ポテンシャルを測る意図もあります。

 努力経験があるかを知るため

人が挫折を味わうということは、それだけ何かに努力した経験があることを意味します。

本気で挑んでいないことに失敗しても心は痛みませんから、逆に言えばそれだけ集中した事実があるということになります。

この場合対象はなんでも構いませんので、部活動でもアルバイトでも研究でも良いでしょう。

ただ、ちょっとした失敗と挫折という言葉にはニュアンス的な違いがありますので、単純な失敗ではなく大きな失敗であることは理解しましょう。

つまり、何か真剣に取り組んだ物事がなかったか、そこから自己分析する必要があります。

 面接で挫折経験を聞かれたときの4つのポイント

就活の面接での受け答えは単に誠実なら良いというわけでもなく、一定のテクニックと注意点とがあります。

もちろん実体験に基づく本心からの答えである必要がありますが、より相手に効果的に響く回答はどのようなものか、頭に入れたうえで組み立てましょう。

より良いアピールにするために挫折経験を聞かれたときにはどう答えれば良いのか、4つのポイントに絞って解説します。

 挫折経験を伝えるだけはNG

挫折経験を聞かれたからといって、単にそれを答えるだけでは面接官の意図を汲むものにはなりません。

もちろん、どのようなことに取り組みどのようなことで挫折したのか、最初に経緯を説明する必要があります。

具体的なエピソードを踏まえ、なぜ挫折したのか、どのような状況だったのかがわかるように端的にまとめましょう。

熱が入りすぎてエピソードが長くなると論点がズレてしまいますし、細かな挫折経験を語っただけで終わってしまう可能性があります。

終わってみたら単に自分がどれだけ大きな失敗をしたか話しただけだった、といった状態にならないよう、全体の流れを組み立てて話せるようにまとめるのがポイントです。

 挫折時の「考え」や「行動」を伝える

挫折したときに、自分がどう考え、どう行動したかが第三者にもわかるように伝えるのがポイントです。

自分にとってはとてつもなく大きな損失でも、場合によってはほかの人には伝わらない内容であることもあります。

ただ何があったにせよ、考え方や実際に取った行動からは多くのことが伝わります。

失敗とどのように向き合ったのか、解決のために何を目指したのかがわかりやすくアピールされることで、評価の対象となるエピソードになります。

仕事でつまずいたときに、この人物ならこう考えこう行動するだろうと面接官がプラス評価できるよう、対処法や立ち直り方を伝えてください。

同時にメンタルの強さもアピールできれば効果的です。

 乗り越えた際に得たことを伝える

挫折を乗り越えた人は確実に成長しています。

自分はどのような成長を得たか、乗り越えた先に何があったかを盛り込むことで、学びの姿勢を伝えることができます。

実は挫折経験は人生の財産とも言われ、世の成功者のほとんどが非常に大きな挫折を乗り越えて成功を導き出してきました。

ただ落ち込むだけでは何も得られず、挫折から得たことがあるか否かで大きな差が生まれます。

この挫折が自分の糧になった、このようなことを得たと伝えることで、経験から学べる人物であることをアピールできます。

 挫折経験で話す内容のレベルが低いものは選ばない

挫折レベルというのも変ですが、選ぶ際には自分の人生の中で最大レベルのものを選ぶことが重要です。

挫折経験は大きければ大きいほどアピールしやすく、人生最大の困難にどのように向き合ったかを軸にすることで、難なく効果的な回答ができるようになります。

たとえば誰もが日常的に経験するような軽い失敗では、面接官の印象には残らず評価も獲得できないでしょう。

大きな挫折がないことは実際には良いことなのですが、些細なエピソードになってしまうとマイナスの印象を与えてしまう場合もあることは否めません。

挫折レベルの感じ方は人それぞれ千差万別ですが、誰が聞いても簡単なミスだと感じるものを挫折経験として選ぶのは効果的ではありません。

 面接で挫折経験を聞かれたときの回答例

それでは面接で挫折経験を聞かれたときに、どのように回答すれば効果的か例文を紹介しましょう。

ただしあくまで例ですので、組み立て方だけ参考にして、自分の実体験から構築してください。

また大前提として、挫折経験の内容に正解はありません。

アルバイトや受験、インターンやゼミなどあらゆる活動、ボランティアなどで得た経験から、自分自身が強く印象に残っているエピソードを選びましょう。

 例文①

私の人生最大の挫折経験は、大学2年のときに陸上の部活動中に大きなケガをし、全国大会出場を逃したことです。

原因は自主練習のし過ぎで、過度な負荷を連日かけ続けていたことでした。

そのとき自分はピーク状態で、タイムも伸び絶好調だったため、人一倍努力していたつもりでしたが、いま考えれば単に自分を過信していただけだと反省しています。

ひどく落ち込みましたが、治療期間中、正しいトレーニングの知識を得るためスポーツ医学の書籍で勉強し、体を作るため栄養学も学びました。

得た知識はすべて仲間に提供しましたので、結果的にチームがレベルアップできたと思います。

試合には出られませんでしたが、そのときチームは歴代最高となる全国8位入賞を果たし、仲間から感謝されたことが大きな喜びです。

成果を出すには正しい知識を持ち、チームで共有することが何より重要だということを知った経験です。

 例文②

私の一番の挫折経験は、大学受験に落ちたことです。

高校時代はあまり努力をしなくても成績が良かったため、がむしゃらに勉強しなくても楽に合格できると甘い考えを持っていました。

不合格の結果を受けたときの衝撃と落ち込みは、いま思い出しても血の気が引くほど大きなものです。

しばらく食事ものどを通らないような状態でしたが、悪いのはすべて自分の怠慢だと気付き、二度とこのような挫折をしないために常に全力を尽くすことを誓いました。

その後予備校を経て無事に第一志望校へ合格し、入学してからは全科目を綿密にスケジューリングして勉強に取り組んだ結果、全科目でA判定という成績を残すことができました。

あまりに大きな挫折でしたが、どんなときも最大限力を尽くせば、結果はきちんとついてくることを学びました。

ここから学んだ全力で取り組む姿勢と、計画性を持って行動することの重要性を仕事でも活かしたいです。

 例文③

私の挫折経験は、大学時代のアルバイトでリーダー職をまっとうできなかったことです。

ファミリーレストランでのアルバイトでしたが、1年も経たないうちにバイトリーダーを任され、ほかのアルバイトの教育をしなければならなくなりました。

人にものを教えた経験がないため、焦るあまり厳しい口調になったり、イライラして怒ってしまったりする毎日で非常に深く落ち込みました。

ある日大学の友人にこのことを話すと、働くことの楽しさややりがいも教えてあげたらどうかとアドバイスを受けました。

その瞬間、自分は業務を押しつけるだけで、仕事の面白さを教えることなどまったく考えていないことに気付きました。

今さら遅いかもしれないと思いつつ、次の日から少しずつ褒めたり、積極的におしゃべりをしたりするようになるとフロア全体に活気が出てきました。

その結果早期離職もなくなり、自分自身も人とのコミュニケーションスキルを学ぶことができました。

 面接で挫折経験を聞かれたときの失敗例

挫折経験の答えに正解はないとしても、面接官の意図に沿わなかったり、印象に残らなかったりするのは、やはり面接としては失敗になります。

どのような受け答えが失敗例となるのか、具体的な例文とともに改善すべきポイントを解説します。

 例文①

私は大学1年のときにスーパーマーケットで始めたアルバイトで挫折を味わいました。

アルバイト自体が初めてだったこともあり、なんの教育もなくいきなり店内に出されたため、どこに何が置いてあるかもわからず、まったく役に立てることがありませんでした。

頼まれたことの意味もわからず、先輩も忙しいためいちいち確認しにいくこともできず、一つのことに5分も10分も時間がかかってしまい、度々迷惑をかけてしまいました。

周囲のパートさんも目も厳しく、完全に孤立してしまったため、自分にはこうした職場は合わないのだと知りました。

いままで何も知らずに甘えていたことを恥ずかしく感じたため、これ以上迷惑をかけることはできないと思い、アルバイトを辞めました。

 失敗ポイントと改善案

確かに挫折経験を伝えていますが、これでは面接官も評価することはできません。

訪れた困難に向き合っていませんし、何も解決しないまま職場を去ってしまっただけですので、その後乗り越えられたのか、どう乗り越えたのかもわかりません。

事実なら致し方ないですが、改善するなら初めてのアルバイトで挫折したことを受け止め、その後どうしたかまでを述べるべきです。

たとえば次のアルバイトではこれを踏まえて対策をし、きちんと職場の役に立つ働きができるように成長したというエピソードなら有効です。

もしくは自分に合う職種を見つけ、この仕事なら誰にも負けないと言えるようになったなど、乗り越えた先で得られたプラス点に言及しなければなりません。

このままでは面接官も、この人物はたとえ入社しても自分に合わないと思えばすぐに退職してしまうだろうとしか思えませんので、就活においては大幅マイナスとなってしまいます。

 例文②

私は大学受験で第一志望校に合格できなかったことが一番の挫折です。

毎日予備校に通い、自宅学習も含めて10時間も勉強していたのに、志望大学に合格できなかったことがあまりに悔しく、一時は何もする気になれませんでした。

有名大学に入りたいというプライドばかりに気を取られていたと、いまでは反省しています。

試験前日も多大なプレッシャーを感じ、ほとんど眠れていなかったことも敗因だと考えています。

自暴自棄になりかけていましたが、幸いにも補欠合格となり、最終的には希望する大学へ入学することができました。

単に幸運だっただけかもしれませんが、その幸運を最大限に活かし、入学後は勉強に集中して好成績を残すことができました。

 失敗ポイントと改善案

挫折経験は大学の不合格ですが、たまたまそれを乗り越えられたというエピソードになってしまっています。

幸運にも入学できたことは喜ばしいことですが、挫折を味わったからこそ大学生活で成長できたというエピソードが盛り込まれていません。

敗因について多少言及していますが、その気付きに対してどのように考え対処したかがわかりませんし、大学での勉強にどう活かされたのかもわかりません。

結果的に単なるラッキーな話に見えてしまいます。

改善するなら、入学後の自分自身の変化や成長を入れ込むべきでしょう。

それまでの物事の捉え方を変えて効率的に勉強できるようにした、プライドにこだわらず周囲の協力を得るようになったといったエピソードがあれば、挫折から得られた学びがわかります。

 例文③

私の挫折経験は、大学1年のときの海外旅行で英語がまったくわからなかったことです。

そもそも英語は得意なほうではありませんが、日常会話くらいは理解できるだろうと考えていたところ、何を言っているのかさっぱりわからず驚きました。

それでも何日か滞在していたところ、英語は聞き取れなくても、何を伝えようとしているかは身振り手振りでなんとなく理解できるようになりました。

こちらも日本語しか話せませんでしたが、だんだん要求をわかってもらえるようになりました。

人は言葉が違っても、本気で伝えようとすればコミュニケーションは成り立つことを実感し、感動したことを覚えています。

 失敗ポイントと改善案

このエピソードは挫折経験とは言いがたく、困難も改善も成長もあまり見られません。

事実なのかもしれませんが、面接官が意図した質問の回答には該当しませんし、だからといってコミュニケーションスキルが認められるなど、ほかの評価もしづらい内容です。

言葉の壁は、初めて海外旅行に出かけたときに多くの人が体験する問題ですし、そこに特別な挫折は通常存在しません。

ただたとえばこれがTOEICで高得点をマークしているような人が、「ネイティブと真の交流を持つには文化の壁が高いと感じた」といった内容なら話は別です。

何をもって挫折というかは確かに千差万別ですが、本人が深い困難に突き当たっているわけでもないため、意味にはそぐわない内容と言わざるを得ません。

改善策としては、回答にはもっと別のエピソードを選ぶか、これといった挫折経験がないなら素直にそのことを話すほうがおすすめです。

人によって挫折を挫折と感じない場合もありますし、それはメンタルタフネスを有する意味にもなります。

 まとめ

就活の面接で挫折経験を聞かれた際に、どのようなことを意識して回答すべきかをまとめました。

何に挫折するかは人それぞれですので、答えに正解があるわけではありません。

重要なのは面接官がそれを聞く意図を知り、伝えるべきことをしっかりアピールすることです。

ここで挙げた4つのポイントを意識し、効果的な回答を実体験から組み立ててください。

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