【例文付き】就活の頻出質問!面接官に響く挫折経験の作成ポイントを徹底解説

【例文付き】就活の頻出質問!面接官に響く挫折経験の作成ポイントを徹底解説

「面接で挫折経験についての質問があると聞いたけど、どのように答えればいいの?」
「どうして面接で採用担当者は挫折経験を聞くの?」
「挫折経験が思いつかない」
面接で挫折経験を聞かれた場合にどうしたらいいのかわからず、このような不安や疑問を抱えている人もいるのではないでしょうか。

本記事では、面接で挫折経験を答える際の構成例やポイント、挫折経験の伝え方の失敗例を紹介しています。

また、挫折経験が思いつかないときの対処法も紹介しているため、面接で挫折経験を聞かれても、焦ることなく上手に伝えられるでしょう。

採用面接に対する不安を抱えている人は、ぜひこの記事で紹介している内容を参考に、しっかり準備して面接に挑んでください。

この記事を読んでわかること  
  • 挫折経験を聞かれる理由   
  • 挫折経験を回答する際の注意点
  • 挫折経験を回答する際の基本構成
  • 他の学生と差別化できる挫折経験例文

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【挫折経験】そもそも挫折経験ってどんな経験?

そもそも挫折経験とはどんな経験のことなのでしょうか。

これを正しく理解できていなければ、選考で求められているエピソードとは違う内容を話してしまうことになりうまく自己PRができないです。

挫折経験とは、目標などに向かう過程の取り組みが報われなかった経験のことです。

ただし、失敗した経験だけで、挫折を乗り越えられていない内容は自己PRに適さないです。

挫折経験をした後の取り組みを知りたいと思っています。

挫折経験とは「報われなかった経験」のこと

挫折経験を一言で表すならば「報われなかった経験」です。

例えば、部活動で県大会を目指して懸命に練習を重ねたものの、試合では練習が報われずに敗退し目標を達成できなかった経験が挫折経験です。

このように、何かの目標を立てて達成を目指して取り組み精一杯努力をしていても、結果として目標を達成できずに終わってしまったような経験が挫折経験と言えます。

このように目標に向けて行動を起こして、努力していたことが前提になります。

挫折経験を述べる際は、どのようなことを成し遂げたいと思い目標設定をしたのかと、その目標に向かって具体的に取り組んだことを明確にします。

そして、達成できなかった事実は率直に伝えましょう。

単に失敗した経験ではダメ

挫折経験を伝えるときに単純に失敗した経験というだけでは、企業から評価されないです。

新卒就活においてこの質問がよく聞かれるのは、その挫折経験をどのようにして乗り越えたのかを知りたいためです。

例えば、部活動で県大会を目指したが敗退してしまった後に、練習で取り組んだことの振り返りを行い新しい練習方法を提案し実践した経験などがあげられます。

つまり、挫折経験を話すときには、失敗からどのように立ち直り、現在その挫折経験を糧に成長できているのかを説明できることが重要です。

入社直後は挫折感を味わうことも多いので、企業は少しの挫折ですぐに諦めていない経験を持つ人を高く評価する傾向があります。

【挫折経験】挫折経験を聞かれる理由

まず、なぜわざわざ学生の挫折経験を聞くか考えてみましょう。

質問の意図を捉えることで、魅力的に挫折経験を伝えられるはずです。

実は企業側はこの質問の答えからさまざまな情報を引き出すことができるため、とても便利な質問と捉えています。

季語湯は採用にあたり、スキルやポテンシャルのほかにメンタルタフネスなどを重視していますが、挫折経験からは精神的な強さを見出したいと考えています。

強い意思を持ち、入社後に活躍してくれる人物かどうか見極めるための質問だということを頭に入れ、3つの理由を押さえておきましょう。

仕事で挫折しても乗り越えられるかを判断するため

仕事には大変な局面もあり、うまく行かないことのほうが大半です。

日々の業務につまずくことや、心が折れそうになることがあっても乗り越えられる人物かどうかを判断するため、この質問を投げかけているのです。

人間は、挫折すれば当然落ち込みますが、ずっと落ち込みっぱなしでは前に進めません。

仕事をする中で挫折を経験しても、その都度立ち直れるだけのメンタルタフネスがあるかどうかが問われていると考えましょう。

もちろん失敗は失敗としてきちんと受け止めて反省することも大切です。

ただし、それに打ちのめされてしまうようでは身動きが取れなくなってしまいます。

責任感が強いのは良いことですが、一度の失敗ですべて放棄してしまうようでは困ります。

つまり、自分は乗り越えられる人物だということをアピールする必要があるわけです。

あなたの人柄や価値観間を知るため

挫折を克服するのはとても困難ですが、その困難にどう対処したかを聞き、あなたの人柄や価値観を知りたいと考えています。

通常のあなたと、失敗や挫折した際にあなたでは人柄は若干異なるはずです。

取り乱さず、最終的には冷静に判断し行動に移せるかなどから、企業の求める人物像に合っているかどうかを見ています。

また、あなたの挫折の乗り越え方からは、あなたの価値観が見えます。

このように、企業はあなたの人柄や価値観を違った側面から知りたいと考えているのです。

努力経験があるかを知るため

人が挫折を味わうということは、それだけ何かに努力した経験があることを意味します。

本気で挑んでいないことに失敗しても心は痛みませんから、逆に言えばそれだけ集中した経験があるということになります。

題材はどんな経験でも構いません。

部活動でもアルバイトでも研究でも良いでしょう。

ただ、ちょっとした失敗と挫折という言葉にはニュアンス的な違いがありますので、単純な失敗ではなく大きな失敗を伝えることを意識しましょう。

ストレスに耐えられるか知りたい

多くの企業は、すぐに辞めない、長く働ける人材を採用したいと考えています。

長く働ける人材であるかを見極めるための、一つの指標となるものがストレス耐性です。

ストレスに弱い人は、些細なことでも嫌だと感じたものがあると、すぐに辞めてしまう可能性があります。

逆に、ストレスに耐えられる人は、嫌なことがあっても前向きに粘り強く対処してくれる可能性が高いと言えるでしょう。

仕事を始めると、学生の頃よりも困難な場面が多くなり、責任も重くのしかかってきます。

ストレスを感じる場面も多くなるため、挫折経験を聞いて、困難なことを乗り越えられる人材かを見極めようとしていると言えます

【挫折経験】挫折経験を見つける方法

就活で急に挫折経験について質問されても、なかなか思い浮かばないものです。

挫折経験の回答で好印象を獲得するために、まずは挫折経験の見つけ方について説明します。

努力した経験を思い出す

今までの経験を振り返り、努力したエピソードを思い返してみましょう。

努力した経験には必ず挫折経験がつきものです。

そのため、自分がこれまで努力してきた経験についていくつか振り返ってみましょう。

部活動やアルバイト、受験勉強や資格取得などを洗い出すと挫折経験を探すヒントになるはずです。

壁にぶつかった経験を思い出す

自分の性格や気持ちが空回りして失敗してしまった経験は誰しもあるはずです。

そのため、自分の経験の中から失敗してしまった経験についても思い出してみましょう。

壁にぶつかった経験とは例えば、「部活動で結果を残そうとして自主練習で怪我をしてしまった」や、「受験勉強などに失敗し、立ち直るのに時間がかかった」などがあります。

壁にぶつかった経験は、前述の努力した経験と類似していますので、結び付けて考えてみるのもいいです。

自己分析が有効

これまでの自身の経験を洗い出すにはまず自己分析が重要になります。

自己分析の方法はさまざまありますが、挫折経験に用いるエピソードを探すには、モチベーショングラフや自分史の作成をおすすめします。

モチベーショングラフは、紙とペンを用意して行います。

横軸はこれまでの年齢、縦軸にはその時々のモチベーションとして、感覚的にモチベーションの昇降を書きます。

自分が今まで気が付かなかった良いエピソードも見つかるかもしれません。

挫折経験のエピソードを探す際には改めて自己分析を行うことをおすすめします。

【挫折経験】就活で使える挫折経験の事例

挫折経験と聞くと、「挫折経験として話せる内容が分からない」「この経験は挫折と言えるものなのか」などと悩む人もいるでしょう。

ここでは、面接に使える挫折経験の事例について紹介していきます。

挫折経験を考える際の参考にしてみてください。

病気になった

病気になって感じた挫折経験は、誰もが経験するものではなく自分の意思とは関係なく発生するものであるため、強烈な印象を与え、面接でも使える事例と言えるでしょう。

病気になって経験した挫折を、どのように乗り越えたのか詳しく話すようにしましょう。

また、病気になって空いた時間をどのように使っていたかを伝えることも有効です。

ただし、挫折経験として病気について話す場合、「病弱なのでは」と思われないように、今は元気であることを付け加えましょう。

大学受験で失敗した

大学受験での失敗は多くの人が経験していることであるため、誰もが話せる内容だと、印象に残りません。

大学受験で失敗したことを挫折経験として面接で話す場合、ほかの就活生との差別化が必要です。

「挫折から学んだこと」「挫折への対処法」などを詳しく話し、差別化を図るようにしましょう。

大学受験での失敗から学んだことを、入学後にどう生かし、現在はどんな成果を挙げられているかを説明できると、印象に残る内容になるでしょう。

人間関係によるトラブルが起きた

人間関係にトラブルを抱えていたことを話すことで、自分の評価がマイナスになるのではないかと心配する人もいるでしょう。

人間関係のトラブルは、入社してからも発生する可能性があります。

過去に人間関係のトラブルを経験し、適切に対処できた人であれば、入社後に同じようなことが起きても、逃げることなく、問題に向き合えるでしょう。

そのため、人間関係のトラブルを経験し、どのように行動を起こして解決できたのかを伝えることができれば、むしろ高評価につながるでしょう。

ただし、感情的にならないよう、客観的な視点を入れて、冷静に経験を伝えるようにしましょう

ボランティア活動で失敗した

ボランティア活動中での失敗や人間関係で悩んだ経験などを話すことも効果的です。

ボランティア活動で経験した失敗や悩みの経緯を簡潔にまとめ、挫折をした後の行動や学んだことを具体的に伝えましょう。

さらに、挫折から得たものを、入社後どのように活かせるか伝えることで、説得力がある内容になり、入社したら活躍できる人材であることをアピールできるでしょう。

インターンで失敗した

インターンでの失敗やミスを、挫折経験として語ることができます。

インターンでの出来事を挫折経験として語る場合、単なる失敗やミスと伝えるのではなく、入社後その失敗から学んだことをどのように活かせるかがポイントです。

インターンでのことが、自分の成長につながっているということを伝えることができたら、面接官への大きなアピールになるでしょう。

習い事を挫折した

「習い事で高い目標に挑戦するために努力していたが、結果につながらなかった」というような内容を、挫折経験として語ることも可能です。

習い事の挫折経験を面接で語る場合、ただ挫折したと語るのではなく、乗り越えるためにどのようなことをしたのか、挫折から学んだことは何かを明らかにする必要があります。

また、挫折から学んだことを仕事でどのように活かせるかをしっかり伝えることが重要でしょう。

部活で失敗した

全国優勝などの高い目標を持ち、努力していたが叶わなかったというような内容だとなおよいでしょう。

挫折した経緯を始めに語り、挫折した後にどのような行動を取り、乗り越えられたのかということを明らかにすることが大切です。

「軽い気持ちで入った部活をすぐに辞めた」という内容にすると、「会社も軽い気持ちで入社して、すぐに辞めるのでは」という疑念を抱かせるため避けましょう。

【挫折経験】挫折経験を伝える際の注意点

挫折経験を回答する際にはいくつか注意があります。

というのも、挫折経験は伝え方やエピソードの内容によって企業側にネガティブな印象を与えてしまう可能性があるのです。

そのため、挫折経験では以下の注意点を意識して回答を作成しましょう。

挫折した原因を他人に押し付けない

挫折経験を回答する際に、どうしても自分の非を認めたくなくて人のせいにしてしまうことがあります。

もしそのような意識がなくても、伝え方によっては人のせいにしているような印象を与えてしまうことがあります。

挫折経験においては、過去の失敗がむしろ好印象に繋がるので、人の性にせず、自分の失敗は受け入れて説明しましょう。

諦めてしまった経験はNG

挫折経験はあくまで、立ち直ることまでがセットです。

そのため、挫折してそのまま諦めてしまった経験はエピソードとして避けましょう。

過去に挫折を経験し、その際にそのまま諦めてしまった人は、働く上でも何か課題を見つけた際に諦めてしまうのではないかと不安に思われてしまいます。

自分なりに挫折を乗り越えた経験を回答として説明しましょう。

他のエピソードと組み合わせるのはOK

挫折し諦めてしまった経験でも、他の経験において学びに昇華できれば問題ありません。

例えば、部活動で怪我をしてしまい、莫大に時間ができてしまったため受験勉強に活かした、などその経験がやむを得ず続けられなくなっても、それが結果的に功を奏した、学びになったエピソードに繋げられればいいのです。

もし挫折してしまってその後継続できなくても、他の経験と結び付けて話せればむしろ好印象に繋がる可能性もあります。

プライベートなエピソードはNG

自分のプライベートに踏み込みすぎたエピソードはNGです。

例えば家族仲が悪かった、恋人と破局した、などです。

これらはビジネスに縁遠く、どうしても仕事に活かすことがイメージしにくいため避けた方がいいです。

また私情も絡んでくるため、あまり印象が良くありません。

当たり前なエピソードはNG

日常的、又は常識的な範囲での挫折経験は、誰しも経験するためエピソードとして弱くなってしまいます。

大きな挫折経験は思いつきにくいと思いますが、あまりにも小さなエピソードだと企業からの印象が悪くなってしまうことがあります。

また、常識的な行動に関する挫折エピソードだと、非常識なイメージを与えてしまいます。

これらに注意して挫折経験を伝えましょう。

 【挫折経験】面接で挫折経験を答える際の構成

ESや面接で企業に響く挫折経験を伝えるには、構成が重要となります。

いくら素晴らしい内容でも、企業にしっかりと伝わらなければ、あなたの魅力を十分にアピールできません。

以下で紹介する構成やポイントを参考に、ぜひ魅力的な挫折経験を考えていきましょう。

結論

最初にあなたの挫折経験について答えましょう。

簡潔に、「私の挫折経験は○○です」と答えましょう。

最初に結論を話すことで、聞き手に話の軸を示すことができます

話をイメージさせることができれば、聞き手は、あなたのエピソードを想像しながら聞くことができ、話の理解が深まります。

ぜひ、挫折経験に関わらず「結論ファースト」を意識して話を始めましょう

エピソード

結論に続いて、あなたの挫折経験の概要を話していきましょう。

結論の次にその根拠を話すことで、説得力のある説明ができます

なぜあなたが、それを挫折経験だと感じているのかがわかるよう、「あなたがその経験にどれだけ力を入れていたのか」「どのような目標があったのか」などを伝えると、より効果的にアピールすることができるでしょう。

また、その挫折経験からあなたが何を学んだのかまでアピールすることで、挫折して終わりではなくしっかりと学ぶことができる人材であるとアピールすることができます。

挫折前の目標や努力

次からは、エピソードに含めるべき内容を具体的に説明していきます。

まずは、挫折する前にどのような目標を立て、どう努力していたのかを伝えましょう。

目標や努力を伝える際は、数字を入れることで、より説得力を持たせることができます。

例えば、「資格で○○点を取ることを目標に、毎日○時間勉強していた」や「県大会での優勝を目指し、△△という努力をしてきた」などとぐ伝えると効果的でしょう。

挫折した原因

次に、挫折した原因を伝えましょう。

先ほども述べたように、企業は「入社後に困難にぶつかっても、自分なりに分析し、乗り越えられる人材」を求めています。

そのため、挫折した経験や乗り越えるためにした行動だけでなく、「なぜ挫折してしまったのか」という原因を入れることも大切です。

挫折した理由がないと、失敗の原因を見つけられなかったのであれば再現性がなく、入社後に期待できないと思われてしまいます。

挫折後の行動

挫折した原因を分析し、どのように行動したのかを述べましょう。

その際には、その原因を克服するためになぜその行動が有効であると考えたのかという「根拠」を伝えることが重要です。

あなたがどう考え、何を行ったのかは企業が最も気になる部分ですので、しっかりと伝えていきましょう。

入社後の意気込み

最後に、挫折経験を生かして、企業でどのように活躍したいかという意気込みを伝えましょう

挫折経験を乗り越えたことは、あなたの大きな強みになります。

あなたのポテンシャルを大いにアピールしていきましょう。

【挫折経験】挫折経験の例文5選

それでは面接で挫折経験を聞かれたときに、どのように回答すれば効果的か例文を紹介しましょう。

ただしあくまで例ですので、組み立て方だけ参考にして、自分の実体験から構築してください。また大前提として、挫折経験の内容に正解はありません。

アルバイトや受験、インターンやゼミなどあらゆる活動、ボランティアなどで得た経験から、自分自身が強く印象に残っているエピソードを選びましょう。

例文1:部活での挫折経験

私の人生最大の挫折経験は、大学2年のときに陸上の部活動中に大きなケガをし、全国大会出場を逃したことです。

原因は自主練習のし過ぎで、過度な負荷を連日かけ続けていたことでした。

そのとき自分はピーク状態で、タイムも伸び絶好調だったため、人一倍努力していたつもりでしたが、いま考えれば単に自分を過信していただけだと反省しています。

ひどく落ち込みましたが、治療期間中、正しいトレーニングの知識を得るためスポーツ医学の書籍で勉強し、体を作るため栄養学も学びました。

得た知識はすべて仲間に提供しましたので、結果的にチームがレベルアップできたと思います。試合には出られませんでしたが、そのときチームは歴代最高となる全国8位入賞を果たし、仲間から感謝されたことが大きな喜びです。

成果を出すには正しい知識を持ち、チームで共有することが何より重要だということを知った経験です。

例文2:受験での挫折経験

私の一番の挫折経験は、大学受験に落ちたことです。

高校時代はあまり努力をしなくても成績が良かったため、がむしゃらに勉強しなくても楽に合格できると甘い考えを持っていました。

不合格の結果を受けたときの衝撃と落ち込みは、いま思い出しても血の気が引くほど大きなものです。しばらく食事ものどを通らないような状態でしたが、悪いのはすべて自分の怠慢だと気付き、二度とこのような挫折をしないために常に全力を尽くすことを誓いました。

その後予備校を経て無事に第一志望校へ合格し、入学してからは全科目を綿密にスケジューリングして勉強に取り組んだ結果、全科目でA判定という成績を残すことができました。

あまりに大きな挫折でしたが、どんなときも最大限力を尽くせば、結果はきちんとついてくることを学びました。

ここから学んだ全力で取り組む姿勢と、計画性を持って行動することの重要性を仕事でも活かしたいです。

例文3:アルバイトでの挫折経験

私の挫折経験は、大学時代のアルバイトでリーダー職をまっとうできなかったことです。

ファミリーレストランでのアルバイトでしたが、1年も経たないうちにバイトリーダーを任され、ほかのアルバイトの教育をしなければならなくなりました。

人にものを教えた経験がないため、焦るあまり厳しい口調になったり、イライラして怒ってしまったりする毎日で非常に深く落ち込みました。

ある日大学の友人にこのことを話すと、働くことの楽しさややりがいも教えてあげたらどうかとアドバイスを受けました。その瞬間、自分は業務を押しつけるだけで、仕事の面白さを教えることなどまったく考えていないことに気付きました。

今さら遅いかもしれないと思いつつ、次の日から少しずつ褒めたり、積極的におしゃべりをしたりするようになるとフロア全体に活気が出てきました。

その結果早期離職もなくなり、自分自身も人とのコミュニケーションスキルを学ぶことができました。

例文4:病気になった挫折経験

私は大学入学後まもなく大病を患い入院し、3カ月間通えなくなる挫折を味わいました。

大学入試に合格しサークルも決まって大学生活が始まる時期でとても残酷な出来事でした。

しかし、3カ月を何もせず終わってはいけないと思い、授業は教授に相談しリモートで受講しました。

サークルも、活動の様子を動画に撮ってもらい自分なりに学び続けました。

また、SNSでの広告作成のアルバイトを始めました。

動けない状況でも何かできないかと必死に考え、できるだけのことを行い過ごしました。

この体験からたとえ自分にとって辛い状況になっても諦めずに、その状況でも対応できる柔軟な方法を考え良い方向に向かうことができることを学びました。

例文5:人間関係における挫折経験

私は高校時代に人間関係における挫折を経験しました。

文化祭での演劇の舞台設計を担当するグループに参加したのですが、メンバー間の意見が対立しプロジェクトが停滞していました。

本番まで残り1カ月という時点で、私が委員長に提案してミーティングを開催しました。

このミーティングで、「全員が自分の意見を伝えると同時に他人の意見も尊重する」という基本的なルールを再確認し、具体的な役割分担とスケジュールを設定しました。

この取り組みによりチームワークが改善し、最終的には文化祭での舞台設計を成功させることができました。

この経験から、困難な状況でも冷静な判断とチームの協調を導く重要性を学びました。

【挫折経験】挫折経験のNG回答

挫折経験の答えに正解はないとしても、面接官の意図に沿わなかったり、印象に残らなかったりするのは、やはり面接としては失敗になります。

どのような受け答えが失敗例となるのか、具体的な例文とともに改善すべきポイントを解説します。

NG回答1:挫折経験を生かせていない

私は大学1年のときにスーパーマーケットで始めたアルバイトで挫折を味わいました。

アルバイト自体が初めてだったこともあり、なんの教育もなくいきなり店内に出されたため、どこに何が置いてあるかもわからず、まったく役に立てることがありませんでした。

頼まれたことの意味もわからず、先輩も忙しいためいちいち確認しにいくこともできず、一つのことに5分も10分も時間がかかってしまい、度々迷惑をかけてしまいました。

周囲のパートさんも目も厳しく、完全に孤立してしまったため、自分にはこうした職場は合わないのだと知りました。

いままで何も知らずに甘えていたことを恥ずかしく感じたため、これ以上迷惑をかけることはできないと思い、アルバイトを辞めました。

NG回答1の改善策

確かに挫折経験を伝えていますが、これでは面接官も評価することはできません。

訪れた困難に向き合っていませんし、何も解決しないまま職場を去ってしまっただけですので、その後乗り越えられたのか、どう乗り越えたのかもわかりません。

事実なら致し方ないですが、改善するなら初めてのアルバイトで挫折したことを受け止め、その後どうしたかまでを述べるべきです。

たとえば次のアルバイトではこれを踏まえて対策をし、きちんと職場の役に立つ働きができるように成長したというエピソードなら有効です。

もしくは自分に合う職種を見つけ、この仕事なら誰にも負けないと言えるようになったなど、乗り越えた先で得られたプラス点に言及しなければなりません。

このままでは面接官も、この人物はたとえ入社しても自分に合わないと思えばすぐに退職してしまうだろうとしか思えませんので、就活においては大幅マイナスとなってしまいます。

NG回答2:主体性がない

私は大学受験で第一志望校に合格できなかったことが一番の挫折です。

毎日予備校に通い、自宅学習も含めて10時間も勉強していたのに、志望大学に合格できなかったことがあまりに悔しく、一時は何もする気になれませんでした。

有名大学に入りたいというプライドばかりに気を取られていたと、いまでは反省しています。試験前日も多大なプレッシャーを感じ、ほとんど眠れていなかったことも敗因だと考えています。

自暴自棄になりかけていましたが、幸いにも補欠合格となり、最終的には希望する大学へ入学することができました。

単に幸運だっただけかもしれませんが、その幸運を最大限に活かし、入学後は勉強に集中して好成績を残すことができました。

NG回答2の改善策

挫折経験は大学の不合格ですが、たまたまそれを乗り越えられたというエピソードになってしまっています。

幸運にも入学できたことは喜ばしいことですが、挫折を味わったからこそ大学生活で成長できたというエピソードが盛り込まれていません。

敗因について多少言及していますが、その気付きに対してどのように考え対処したかがわかりませんし、大学での勉強にどう活かされたのかもわかりません。結果的に単なるラッキーな話に見えてしまいます。

改善するなら、入学後の自分自身の変化や成長を入れ込むべきでしょう。

それまでの物事の捉え方を変えて効率的に勉強できるようにした、プライドにこだわらず周囲の協力を得るようになったといったエピソードがあれば、挫折から得られた学びがわかります。

NG例文3:エピソードが弱い

私の挫折経験は、大学1年のときの海外旅行で英語がまったくわからなかったことです。

そもそも英語は得意なほうではありませんが、日常会話くらいは理解できるだろうと考えていたところ、何を言っているのかさっぱりわからず驚きました。

それでも何日か滞在していたところ、英語は聞き取れなくても、何を伝えようとしているかは身振り手振りでなんとなく理解できるようになりました。こちらも日本語しか話せませんでしたが、だんだん要求をわかってもらえるようになりました。

人は言葉が違っても、本気で伝えようとすればコミュニケーションは成り立つことを実感し、感動したことを覚えています。

NG回答3の改善策

このエピソードは挫折経験とは言いがたく、困難も改善も成長もあまり見られません。事実なのかもしれませんが、面接官が意図した質問の回答には該当しませんし、だからといってコミュニケーションスキルが認められるなど、ほかの評価もしづらい内容です。

言葉の壁は、初めて海外旅行に出かけたときに多くの人が体験する問題ですし、そこに特別な挫折は通常存在しません。

ただたとえばこれがTOEICで高得点をマークしているような人が、「ネイティブと真の交流を持つには文化の壁が高いと感じた」といった内容なら話は別です。

何をもって挫折というかは確かに千差万別ですが、本人が深い困難に突き当たっているわけでもないため、意味にはそぐわない内容と言わざるを得ません。

改善策としては、回答にはもっと別のエピソードを選ぶか、これといった挫折経験がないなら素直にそのことを話すほうがおすすめです。

人によって挫折を挫折と感じない場合もありますし、それはメンタルタフネスを有する意味にもなります。

面接で挫折経験を上手に伝えられるように準備をしておこう

就活の面接で挫折経験を聞かれた際に、どのようなことを意識して回答すべきかをまとめました。

何に挫折するかは人それぞれですので、答えに正解があるわけではありません。重要なのは面接官がそれを聞く意図を知り、伝えるべきことをしっかりアピールすることです。

ここで挙げた四つのポイントを意識し、効果的な回答を実体験から組み立ててください。

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