「面接で短所を聞かれたらどうしよう」「短所を答える際の回答例が知りたい」「そもそも短所ってどういう性格なの?」
上記のように、面接で短所を質問された際の回答方法がわからない就活生は多いでしょう。
本記事では、短所の答え方と回答例を解説します。
また、短所を伝える際のNG例もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
短所はネガティブなイメージがありますが、適切に回答することで、魅力的なアピールに変わります。
目次[目次を全て表示する]
【短所の答え方とは?】企業が面接で短所を聞く理由
企業が面接で短所を聞く理由は、以下の3つです。
- 短所との向き合い方を見るため
- 自社に適性があるか判断するため
- 入社後の活躍を判断するため
企業は、面接であなたのことを知ろうと、さまざまな質問を投げかけます。
そこで質問の1つにあなたの短所を聞く場合があります。
企業がなぜ質問するのか、理解することで、適切な対策が可能です。
企業が知りたがっている内容を把握し、要件を満たすようにしましょう。
短所との向き合い方を見るため
企業が面接で短所を聞く理由の1つに、短所との向き合い方を知りたいという意図があります。
企業は、あなたが自分の短所をどのように認識し、克服するためにどんな努力をしてきたのか見ています。
たとえば「以前はコミュニケーションが苦手でしたが、相手の話を注意深く聞くことを意識的に続けた結果、よりスムーズな対話ができるようになりました」のように、具体的な行動と変化を伝えるようにしましょう。
自分の短所を客観的に捉え、成長に向けて積極的に取り組んでいる印象を与えられます。
さらに、自己認識能力や成長意欲、課題解決能力のアピールにもつながります。
面接で短所について質問された際は、企業があなたの「向き合い方」に注目していることを理解しましょう。
自社に適性があるか判断するため
企業が面接で短所を聞く理由の2つ目は、自社に適性があるか判断するためです。
企業は、相性の良い人材を採用しようと考えています。
自社の価値観を理解し、職場環境に適応してくれる可能性が高いからです。
たとえば、チームワークを大切にする職場であれば、チームワークを大切にする価値観がない人は、積極的に採用しないでしょう。
ほかにも、職種との適性が見られます。
細かい作業が必要な職種に対して、大雑把な性格の人では合わないでしょう。
上記のような意味で企業は、入社後のミスマッチを防ぐために短所を質問します。
そこで、あらかじめ職場環境や職種について研究しておきましょう。
企業が求める人物像と大きく離れてしまうと、採用につながらないため注意してください。
入社後の活躍を判断するため
企業が面接で短所を聞く理由の3つ目は、入社後の活躍を判断するためです。
企業は、入社後の活躍が難しい人材の採用を避けようと考えています。
職場の雰囲気が悪くなったり、売上につながらなかったりするからです。
たとえば、時間管理が重要な業務において、時間にルーズな人を採用してしまうと、仕事に支障が出る可能性があります。
もちろん、ミスや想定外のトラブルが起こることもあるでしょう。
しかし、採用の段階であればミスやトラブルを防げるため、企業は短所を質問します。
また、就活生の成長性や将来性もチェックしています。
企業は、長期間にわたって成果を出し、成長してくれる人材を求めているからです。
短所を聞かれた際は、入社後の活躍を確かめていると理解しましょう。
【短所の答え方とは?】短所を聞かれた際の答え方
短所を聞かれた際の答え方は、以下の流れです。
-
1
- 結論
- 「私の短所は○○です」と結論から述べる
-
2
- 具体的なエピソード
- 短所によって起こしてしまった具体的な過去のエピソード
-
3
- 課題に対しての行動
- 短所によって発生した問題に対して起こした行動やその背景について
-
4
- 入社後の活躍ビジョン
- 入社後はどのように行動してどのように活躍したいのか
面接は、短所を一言伝えて終わるものではありません。
自分が短所だと考える理由や乗り越えるための行動をセットで伝えることが重要です。
「短所は大雑把な性格です」と一言でまとめてしまうと、会話にならないため注意してください。
本章では、短所を聞かれた際の答え方を4つに分けて解説します。
答え方に迷っている人は参考にしてください。
結論
短所を聞かれた際は結論から述べましょう。
面接官は、あなたが今から話す内容をすぐに理解できるからです。
たとえば「私の短所は、慎重な性格です」と伝えたとします。
面接官は「今から慎重な性格だと考える理由や具体例の説明があるのだろう」と展開が予想できるでしょう。
結論を先に伝えることは、論理的なコミュニケーションの基本であり、面接官に内容をスムーズに伝えるための重要な手法です。
自分の短所を詳しく説明するために過去のエピソードや失敗談などを伝えたくなる気持ちは理解できます。
しかし、面接官のほとんどが初対面です。
自分のことについて、知らない人にエピソードから話すのは避けましょう。
回答の全体像が見えず、面接官が混乱する原因になります。
具体的なエピソード
結論の次は、具体的なエピソードを伝えましょう。
面接官に客観性と具体性を伝えるためです。
冒頭で結論を伝えることは重要ですが、面接官は結論だけでは話が理解できない可能性があります。
「本当なのだろうか?」「なぜそう思ったのだろうか?」と疑問が浮かぶかもしれません。
そこで、面接官に具体的なエピソードを伝えることで、短所を納得してもらえるでしょう。
また、面接官があなたの短所に対して、イメージしやすくなる効果もあります。
その結果、あなたの人間性や性格がより伝わるでしょう。
具体的なエピソードを即興で話すのは困難です。
さらに、面接の緊張から頭が働かない可能性もあります。
そのため、あらかじめ話せるエピソードがないか検討しておきましょう。
課題に対しての行動
短所を伝えるには課題に対しての行動も欠かせません。
セットで伝えることであなたの成長意欲や問題解決能力、主体性などがアピールできるからです。
短所と聞くと、ネガティブなイメージを持っている人は多いでしょう。
そのため、短所を伝えただけでは、面接官がマイナスな印象で終わってしまう可能性があります。
そこで、短所に対して自分がどう行動しているのかまで伝えましょう。
たとえば「人付き合いが苦手ですが、克服するために自分から挨拶するようにしました」のようにアピールしてください。
自分の短所をきちんと理解し、乗り越えるために積極的に行動していることが伝わります。
その結果、あなたの短所がネガティブなイメージからポジティブな印象で終えることが可能です。
入社後の活躍ビジョン
最後には入社後の活躍ビジョンを述べてください。
入社後の姿を伝えることで、自己分析力と仕事への前向きな姿勢を示すことが可能です。
面接官は、自社に貢献してくれる人材を求めています。
ただ、短所を自覚しているだけではアピールが足りません。
そこで、短所のみを伝えるのではなく、自分が採用するにふさわしい人物であることも伝えましょう。
面接官は、どんな人にも短所があることを理解しています。
そのため、短所はあるものの、きちんと成果が出せると伝えることが重要です。
入社後のビジョンが見えない人は、自己分析や企業研究を通じて、自分のキャリアプランについて考えてみましょう。
【短所の答え方とは?】短所を答える際のポイント
短所を答える際のポイントは、以下の3つです。
- 伝える短所は1つに絞る
- 短所をどうカバーしているか伝える
- ポジティブな伝え方をする
短所を質問された際、そのまま伝えてしまうとマイナスの印象を持った状態で面接が終わってしまいます。
マイナスな印象を覆すためには、時間が足りず困難です。
そこで、本章では短所を伝えつつ、内定獲得につなげるためのポイントを解説します。
短所のうまく回答する方法が思いつかない人は参考にしてください。
伝える短所は1つに絞る
短所を答える際のポイントの1つ目は、伝える短所は1つに絞ることです。
自分の主張を明確にすることで、面接官は話が聞き取りやすくなるからです。
もし「短所が10個あります。1つ目は・・・」と続けてしまうと、面接官は話を聞くことに疲れてしまい、印象に残りにくくなるでしょう。
また、話の最後に「結局何が1番の短所なの?」と疑問が浮かんでしまいます。
面接は時間が限られています。
そのため、話を要約し、わかりやすく伝えることが重要です。
そこで、短所は1つに絞り、その短所を説明することに時間を使いましょう。
短所が複数思いつく人は、企業との相性や職種に影響の出にくいものを選択し、回答することをおすすめします。
短所をどうカバーしているか伝える
短所を答える際のポイントの2つ目は、短所をどうカバーしているか伝えることです。
面接官にあなたの価値観や人間性、成長性などをアピールするためです。
「私の短所はせっかちなところです」とだけ伝えてしまうと、せっかちな印象で終わってしまいます。
自分のアピールになっていないため、内定獲得に近づけないでしょう。
しかし、せっかちな性格をカバーするための行動も伝えることで、自分の性格を伝えつつ、成長意欲があることがアピールできます。
たとえば「せっかちな性格をカバーするために、準備を終わらせてから行動するようにしています」と伝えてください。
短所だけの印象で終わらず、前向きに捉えていることが面接官に説明できます。
ポジティブな伝え方をする
短所を答える際のポイントの3つ目は、ポジティブな伝え方をすることです。
面接官に成長性や将来性がある人材だと伝えるためです。
短所は、見方を変えることで長所になります。
たとえば、せっかちな性格は行動力があると言い換えることが可能です。
そのため、短所を伝えつつも長所に転換できる可能性を伝えましょう。
企業は、現時点で優秀な人材も魅力的ですが、将来への期待が持てる人材も高く評価します。
とくに新卒採用では就活生のポテンシャルに注目する傾向があります。
そこで、短所を伝えながらも将来に期待が持てるような回答にしましょう。
現時点では必要なスキルや能力がなくても、内定を獲得することが可能です。
【短所の答え方とは?】短所を答える際の注意点
短所を答える際の注意点は、以下の3つです。
- 身体的なことなどは話さない
- 企業の求める人物像を意識する
- ありませんと答えない
面接で自分の魅力を伝えることは大切です。
しかし、上記のポイントを理解しておかないと、別の要素で評価が下がる可能性があります。
本章では、短所を回答するにあたって注意するべき点を解説します。
自分では完璧な回答ができたと思っていても、知らずに減点されるかもしれないので、注意してください。
身体的なことなどは話さない
まずは、身体的なことなどは話さないようにしましょう。
企業の知りたい情報との関連性が薄くなるからです。
企業は質問を通じて、あなたの人間性や価値観を知りたいと思っています。
しかし、身体的なことを話してしまうと、目的から外れてしまうでしょう。
そのため「私の短所は体力がないことです」「私は生まれつき体が弱いです」のような回答は避けましょう。
もちろん、企業に配慮してほしいことを伝える必要はありますが、短所の質問で答えないようにしてください。
短所に関する質問とはいえ、面接官に自分の魅力を伝えるチャンスです。
面接官に「ぜひ入社してほしい」と思ってもらえる回答にしましょう。
企業の求める人物像を意識する
企業の求める人物像を意識することも重要です。
企業は、採用の段階でミスマッチを防止したいと考えています。
そのため、求める人物像から大きく離れた短所を回答してしまうと、選考が不利になってしまうでしょう。
たとえば、チャレンジ精神旺盛な人材を探している企業に「私の短所は慎重すぎる性格です」と伝えてしまうと、悪い印象を与えます。
企業が採用したい人物像とあなたの性格が、真反対であることの証明になってしまうからです。
短所を作成する際は、企業が求める人物像との関連性に注意してください。
公式ホームページや就活サイト、インターンシップなどを通じて、事前に調べておくことをおすすめします。
ありませんと答えない
短所はありませんと回答するのは避けましょう。
面接官に「この就活生は自己分析不足だ」と思われるからです。
短所を答えることに抵抗感があるのは理解できます。
しかし、どんな人間にも短所は存在します。
勇気を出して自分の短所を面接官に伝えましょう。
短所と短所を改善するための行動をセットで伝えることで、面接官の印象が悪い状態で終わらずに済みます。
むしろ成長性がある人材だと思われるでしょう。
短所=ネガティブと考えている就活生は、一度思い込みを外してください。
就活は自分の見方を変えるだけで、伝わり方が大きく変わります。
短所もその1つです。
短所も含めて自分の魅力だと考え、面接官にアピールしましょう。
【短所の答え方とは?】短所の回答例文10選
本章では、性格別に短所の回答例文を10個紹介します。
短所を回答するにあたって、さまざまなポイントを解説してきましたが、実際の文章を読んでみないと想像できない人は多いでしょう。
とくに初めて作成する人は、何から書けばいいか迷うかもしれません。
そこで、本章では実際の例文を用意しました。
自分の性格に当てはまるものや短所として回答しようと思っている見出しから、読み始めてください。
優柔不断
私の短所は、優柔不断な性格です。
物事を多角的に捉えようとするあまり、決断に時間がかかってしまいます。
学生時代には、アルバイトの配膳業務にて、多くの選択肢を検討するうちに周囲に迷惑をおかけすることがありました。
しかし、社会に出るうえで迅速な意思決定が不可欠であると痛感し、優先順位を明確にするよう意識しました。
ほかにも、必要な情報を効率的に収集することを心がけ、改善に努めてまいりました。
その結果、以前に比べ、業務に取り組むまでの時間が短縮され、よりスムーズに意思決定できるようになりました。
入社後は、積極的に上司や先輩社員の方々から学びながら、迅速かつ的確な判断で貴社に貢献できるよう成長していきたいと考えております。
自分の短所を冒頭できちんと伝えているため、面接官に伝わりやすい回答になっています。
就活では、短くはっきりと回答することが重要です。
詳しく説明しようとすると中身が複雑になり、かえって伝わりにくくなる可能性があります。
そのため、就活では自分の考えや主張は最初に一言で述べるようにしましょう。
主張の後に根拠や具体例を伝えることで十分にカバーできます。
質問を受けた際は、自分の考えから伝えましょう。
心配性
私の短所は、心配性なところです。
さまざまなリスクを想定してしまい、行動に移すまでに時間がかかります。
たとえば、居酒屋のアルバイトで新しい業務を覚える際、失敗が怖くて何度も質問ばかりしてしまう癖があります。
その結果、業務の習得に時間がかかってしまうことがありました。
しかし、この点を改善するため、事前に考えられるリスクを洗い出したうえで、それぞれの対策を準備するように心がけています。
また、完璧を目指すだけでなく、まずは行動に移し、必要に応じて修正していくという考え方を意識することで、以前よりもスムーズに業務に取り組めるようになりました。
入社後は、この慎重さを活かし、リスク管理を徹底しつつ、積極的に業務に挑戦できるよう努めます。
自分の短所を示す具体例がきちんと述べられています。
面接官はあなたの人間性を知らないため、心配性とだけ伝えても十分な理解が得られたとは言えません。
そこで、どういった状況で心配性が発揮されてしまうのか、エピソードを通じて説明しましょう。
具体例を挙げることで、回答全体に説得力が生まれます。
その結果、面接官により自分のことを理解してもらえるでしょう。
せっかち
私の短所は、せっかちなところです。
目標達成への意識が強く、物事を早く進めようとするあまり、周囲の状況を考慮せずに独断で行動してしまうことがあります。
以前、インターンシップに参加しました。
業務を簡単かつ、効率化する方法を思いつきましたが、先輩スタッフへの確認を怠り、手順を間違えたことがあります。
現在は、せっかちな性格を改善するために行動前は一度立ち止まり、周囲の状況を確認する習慣を身につけるように努めています。
また、インターンシップを通じて、自分の意見だけでなく、メンバーの意見にも耳を傾け、協力しながら進めることの重要性を学びました。
入社後は、迅速に行動しようとする意欲を活かしながらも、周囲とうまく連携し、チームとして最大の成果を出せるよう努めてまいります。
改善に向けて具体的な行動が記されている点が評価できます。
短所を質問された場合、ただ短所を伝えて終わるのは非常にもったいないです。
また、面接官は短所に対してどう工夫しているのかに注目しています。
面接官が知りたい部分を満たすためにも、短所と改善策はセットで伝えましょう。
もし、短所のみを伝えると面接官にネガティブな印象を与えます。
一方で、改善策も伝えることで、前向きな姿勢がアピール可能です。
緊張しやすい
私の短所は、緊張しやすい性格です。
人前で話す機会や初めての環境に身を置くと、過度に緊張してしまうことがあります。
たとえば、ゼミでの発表会では、どれだけ準備を重ねても、いざ本番になると声が震えたり、早口になったりします。
短所を克服するために、発表前に内容を暗記できるレベルまで練習を重ねました。
また、発表までの行動を統一することで、以前よりも落ち着いて臨めるようになりました。
入社後は、緊張感を良い意味での集中力に変え、1つひとつの業務に丁寧に取り組むつもりです。
また、積極的にコミュニケーションを取り、職場の雰囲気に慣れることで、徐々に緊張を和らげていけるよう努力いたします。
短所を回答する際は、短所のままで終わらせないことが重要です。
最後にはポジティブな印象に転換し、入社後に活躍できることをアピールしましょう。
面接官は、自社に貢献してくれる人材を求めています。
短所だけを伝えてしまうと、採用基準に満たない人材のように見えます。
そこで、質問内容にきちんと回答しつつも、入社後の成長性や将来性が期待できる内容にしましょう。
人見知り
私の短所は、人見知りなところです。
初めて会う人や大人数の場では緊張するため、打ち解けるまでに時間がかかります。
学生時代の部活動では、新しい部員が入ってきた際、どのようにコミュニケーションを取るべきか迷い、打ち解けるまでに2か月かかりました。
そこで、私は仲を深めるために、自分から挨拶したり、共通の話題を見つけて話しかけたりしました。
また、少人数のグループから徐々に慣れていくようにするなど、自分なりに工夫を重ねています。
入社後は、この課題を克服し、多くの方と円滑なコミュニケーションを取りながら、チームの一員として貢献できるよう努力してまいります。
まずは、周囲の先輩方に積極的に質問し、1日でも早く職場に馴染みたいです。
自分の性格をきちんと理解し、改善するための努力が見える回答になっています。
短所の回答は、改善する意識や努力のアピールが欠かせません。
短所のまま放置してしまうと、成長性が伝わらないため注意してください。
入社後、活躍してくれる姿が想像できず、内定獲得につながりません。
就活は、どの質問がきても入社したい気持ちが伝わる内容にしましょう。
マイペース
私の短所は、自分のペースを大切にするあまり、周囲との歩調を合わせるのが苦手な点です。
学生時代のグループワークでは、自分の考えをじっくりと深めてから発言することが多く、チーム全体の議論のスピードについていけないと感じることがありました。
しかし、働くのであれば、チームワークや連携が不可欠であるため、周囲の状況を把握しながら、自分のペースも調整することを意識するように努めています。
具体的には、優先度の高いタスクから取り掛かり、進捗状況をこまめに共有することで、周囲との連携を図るように心がけています。
入社後は、私の強みである粘り強く物事を追求する姿勢を活かしつつ、周囲と協力しながら、チームの一員として最大限の成果を出せるよう努めたいです。
自分の性格を見直すきっかけに社会人を挙げている点が評価できます。
内定を獲得するには、社会人としての振る舞いや価値観を身につけることが重要です。
もし、学生気分のまま就活すると、不採用になる可能性が高まります。
面接官に入社意欲や熱意が伝わらないからです。
そのため、就活では社会人としての意識やマナーをすでに身につけたことをアピールしましょう。
社会人としての振る舞いは、言葉遣いや身だしなみなどを意識するのが効果的です。
頑固
私の短所は、自分の考えに固執しやすい点です。
学生時代のサークル活動で企画を進めた際、自分のアイデアに強いこだわりを持ち、メンバーからの提案を十分に聞き入れられませんでした。
その結果、自分の意見ばかりを主張したことで、メンバーとの信頼関係を損いました。
この経験から、他者の意見を傾聴することの重要性を痛感し、自分の意見を主張するのと同じように、相手の話に耳を傾けるよう心がけました。
同時に、意見の背景にある相手の視点を理解するよう努めています。
入社後は、持ち前の粘り強さを活かし困難な目標にも挑戦するとともに、周囲の意見に柔軟に対応することで、貴社の目標達成に貢献したいと考えております。
エピソードを伝える際は具体性が重要です。
「意見の背景にある相手の視点を理解するよう努めています。」とありますが、具体的にどのように相手の視点を理解しようと努めているかの例を付け加えると、より説得力が増します。
たとえば「相手の意図を深く尋ねたことで、新しいアイデアが生まれました」のように伝えることで、成長した姿が伝えられます。
もちろん、回答に時間制限があるため、無理に伸ばすのは避けるべきですが、余裕があれば盛り込むことをおすすめします。
計画性がない
私の短所は、計画性に欠ける点です。
大学の課題に取り組む際、全体のスケジュールを綿密に立てるよりも、その時々の興味や自分がやりたい課題から取り組んでしまう傾向がありました。
計画を立てていない影響で、いつも締め切りギリギリでの提出になっていました。
そこで、社会人としての素養を身につけるために、計画を立てる練習を始めました。
私は、タスク管理ツールに着目しました。
アプリを利用することで、期日が明確になり、作業時間を事前に見積もれるようになりました。
入社後は、この経験を活かし、業務においても事前にしっかりと計画を立て、効率的にタスクを遂行することで、チームの目標達成に貢献したいと考えております。
質問に回答する際は、入社意欲につなげることが重要です。
面接官は、質問を通じてあなたが自社に適した人材であるかチェックしています。
単に質問に回答するだけでは、面接官は積極的に採用したい気持ちが湧きません。
そこで、質問の最後に入社後の姿を述べましょう。
具体的な業務内容や職種などまで伝えられると、入社後のイメージが明確になります。
面接官があなたのことを理解しやすくなるのでおすすめです。
慎重
私の短所は、慎重な性格がゆえに、決断に時間を要してしまう点です。
高校時代のバスケットボール部のキャプテンでした。
新しい戦術を試す際、リスクを考慮しすぎた結果、チームの成長の機会を遅らせてしまうことがありました。
しかし、チームが成長するには、迅速な判断も必要であることを学び、情報を集めつつも、監督やチームメイトに積極的に相談するなど、早めに意思決定することを心がけています。
また、慎重に考えることは、ミスを事前に防げるという強みにもつながると認識しています。
入社後は、この慎重さを活かし、リスクを考慮した丁寧な業務遂行を心がけながらも、状況に応じてチームと連携し、迅速な判断を行い、貴社の目標達成に貢献できるよう努めてまいります。
短所を伝えるにあたって、自分以外の人間を登場させることが重要です。
自分視点ばかりの意見では、主観的な要素が多くなります。
しかし、監督やチームメイトとの関わりを述べることで、協調性や柔軟性のアピールにもなります。
キャプテンであるため、リーダーシップが求められますが、自分勝手な振る舞いでは面接官の印象が悪くなるでしょう。
そのため、チームメイトから言われた言葉や会話のやり取りも伝えてください。
完璧主義
私の短所は、完璧主義な傾向があることです。
課題に取り組む際、細部にまでこだわりすぎてしまい、完了までに時間がかかってしまうことがあります。
とくに大学のレポート作成では、内容だけでなく、体裁や参考文献の表記など、些細な点まで何度も見直してしまうため、提出直前まで時間がかかります。
しかし、社会では質の高さだけでなく、スピード感も重要であると考えています。
そこで、現在は完璧を目指すことと期日を守ることのバランスを意識するように努めています。
具体的には、作業前に目標とする完成度と時間を設定し、ある程度の段階で一度区切りをつけて、次のステップに進むように心がけています。
入社後は、仕事の質とスピード感を両立させ、活躍したいです。
短所を質問する背景には、あんたの人間性や性格が知りたいといった理由があります。
そのため、自分の価値観を表すエピソードを述べることが重要です。
今回は大学の課題について述べているため、面接官にどういった人間か伝えるきっかけになっています。
さらに面接官は、初対面であることがほとんどです。
どの面接官が読んでも理解してもらえる内容にしましょう。
完成した回答が不安な場合は、第三者に説明して、反応を確かめることをおすすめします。
【短所の答え方とは?】短所のNG回答例4選 3選
続いて、短所のNG回答例を4つ紹介します。
短所を回答する際の注意点で解説した内容を実際の文章にしました。
注意点を読んだだけでは、具体的なイメージがわかなかった人は、ぜひ読んでください。
NG例は知っているだけでは不十分です。
きちんと理解し、自分の回答に含めないようにすることが大切です。
そこで、完成した回答と以降の例文を比較して、重なる部分がないかチェックしましょう。
NG例文1:身体的特徴などについて話す
私の短所は体力がないことです。
学生時代に運動部に所属していなかったため、体力には自信がありません。
以前、友人と登山した際も私が1番後ろで歩いていたため、友人に迷惑をかけました。
さらに何度も休憩したため、到着時刻が大幅に遅れました。
今後は、体力のなさを自覚し、迷惑をかけないように行動したいと考えています。
入社後は、社内から同僚を支えたいです。
短所を回答するにあたって身体的特徴などを話すのは避けましょう。
企業はあなたの人間性や価値観に興味があります。
企業が求めている要素ではないので、回答の方向性を間違えているでしょう。
ほかにも「生まれつき〇〇です」など、本人の努力では解決できない内容も避けてください。
企業に配慮を求めることは重要ですが、内定を獲得してからでも遅くはありません。
短所に回答する段階では違う内容にすることをおすすめします。
NG例文2:仕事に無関係なことを話す
私の短所はスポーツが苦手なことです。
学生時代からテニスやサッカーに挑戦しましたが、まったく上達しませんでした。
趣味で軽く遊ぶ程度なら問題ありませんが、大会ではいつも初戦敗退でした。
自分なりに練習を試行錯誤したり、コーチに教えてもらったりしましたが、満足いく結果は得られませんでした。
今後の人生ではスポーツを観戦することを楽しみにしたいです。
短所を回答する際は、仕事に関係する内容にしましょう。
スポーツが苦手であることと、仕事はまったく関係がありません。
そのため、面接官はあなたのことを自社に適した人材か判断できないでしょう。
明確に「この人と働きたい」と思わなければ、積極的に採用しようと思わないでしょう。
面接官は採用を控える可能性があるため、回答は仕事に関連する内容にしましょう。
NG例文3:求められるスキルを短所にしてしまう
私の短所は、慎重な性格です。
何をするにしても行動が遅く、いろいろと考え込んでしまいます。
とくに大学の進学先を決めるのに苦労しました。
将来なりたい職業や興味のある分野が複数あったため、1つに絞るのに時間がかかりました。
大学進学は人生のターニングポイントの1つです。
後悔したくないため、時間の許す限りで、検討しました。
その結果、現在進学している大学には満足しています。
短所を回答する際は、企業が求めるスキルを研究し、短所から外すようにしましょう。
今回は慎重について述べていますが、チャレンジ精神を重要視する企業にエントリーした場合の相性は悪いです。
企業が求める人物像と180度違うため、採用しようとは思わないでしょう。
もし、採用してしまうと採用方針から外れた採用となり、経営目標を達成できない可能性があるからです。
短所を伝える前に、一度企業研究しておきましょう。
NG例文4:短所はありませんと回答する
私の短所はありません。
なぜなら、学生時代から学業においては常に上位の成績を維持し、スポーツにおいてもレギュラーとして活躍するなど、目覚ましい成果を収めてきたからです。
また、私は多くの友人に恵まれ、良好な人間関係を築いています。
入社後は、これまでの経験で培ってきた強みを活かし、早期に業務を習得し、貢献していきたいと考えています。
具体的には、3年後には課長に昇進し、5年後には部長としてより大きな責任を担い、会社の発展に貢献することを目指しています。
短所を質問された際に「短所はありません」と回答するのは避けましょう。
面接官に自己分析不足だと評価されるからです。
短所はどんな人間にも存在します。
そのため、自己分析が欠けている場合がほとんどです。
短所を伝えるのに抵抗があるのは理解できます。
しかし、面接官に自分の人間性を伝えるためにも正直に回答しましょう。
また「短所がありません」と伝えると謙虚さがないと思われる可能性があるため、注意してください。
【短所の答え方とは?】まとめ
本記事では短所を答える際のポイントや注意点について解説していきました。
短所は、自分の悪い箇所を伝えるのではなく、あなたらしさを伝えることが重要です。
そのため、正直に伝えることをおすすめします。
また、事業内容に関係ない内容や働くうえで大きくマイナスになるものは避けましょう。
面接官にネガティブな印象を与えるためです。
短所の答え方をきちんと理解し、内定獲得につなげてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート