はじめに
受ける企業がすべて第一志望だとは限らず、中にはいくつか内定を貰ったという自慢の中の一つにしたい方や万が一第一志望が落ちてしまったときの保険に考えている場合もあるでしょう。
しかしそんな企業の面接に行ったときに、入社意思はあるのかと聞かれると回答に悩んでしまうかもしれません。
こちらではどのように答えられればいいのかなど、詳しくご紹介していきます。
正直な話だとしても、言ってはいけない答え方などもありますので覚えておきましょう。
面接で入社意思を聞かれるたった一つの理由
面接ではさまざまな質問をされるので、事前に準備をしておかなければならないことも多く大変です。
企業側としては内定を出すからには、自分たちの会社に絶対に来てほしいと思っています。
こちらではわざわざ面接で入社意思を改めて聞かれる理由などを中心に、詳しく説明していきますのでぜひ参考にしてみてください。
入社意思を把握するため
どんなに面接での雰囲気や試験などが優れている学生だとしても、もし入社意思がないのであれば内定を出すだけ無駄と感じています。
学生の中にも同じくらいの力を持っている方が何人かいれば、その中から選び方のはその企業を第一志望にしている学生です。
さまざまある企業の中でも純粋に一番と思ってくれていることも嬉しいですし、内定を出したら必ず来てもらえるという安心感があります。
さらに始めから第一志望にしているくらいですので、消極的ではなく積極的に入社後も働いてくれるのではないかと感じます。
実際に働いた後のことも想像しやすいので、面接の最終段階になってくると特にこの入社意思は聞かれるのです。
この入社意思が低いと企業側に判断されてしまうと、内定は難しいと思っていいでしょう。
面接で入社意思を聞かれたときの4つのポイント
入社意思を聞かれたときのポイントとしていくつかあり、把握しているかしていないかでもだいぶ変わってきます。
正解としては入社意思を聞かれたときには、間を入れることや曖昧にせず「入社します」ということを伝えます。
でなければ曖昧な時点で、終わった……と思ってもいいくらいです。
こちらではもっと詳しく、面接で入社意思を聞かれたときはどのようにしたらいいのかなど、ご紹介していきます。
嘘をつかない
第一志望ではないのに嘘をつかないというのは、そのまま言っていいこと?と感じている方もいるかもしれません。
決してそうではなく、もし別にも企業を受けていて就職活動は終了していない場合は嘘をつかず、ほかにも企業を受けているといったほうがいいでしょう。
万が一やっぱり別の企業を選びたいと思ったときに、企業からも「この人うちの会社以外いまは動いていないって言っていたのに。」と思われてしまいます。
別にも企業があるというのは言ってしまっても、辞退してこの企業を選ぶというのをしっかりと意思表示すれば大丈夫です。
しかし第一志望ではなくても第一志望だと嘘をつくのは大切です。
そうでなければほとんど内定は取れないですし、ほかの企業も万が一ダメになってしまったら最悪です。
もしほかにも受けている企業名を聞かれたときには、断ってしまっても差し支えない企業を挙げるようにしておきましょう。
曖昧な回答は控える
一番面接で入社意思を聞かれたときにしてはいけないのが、曖昧な回答です。
この曖昧な回答は決して学生側からしたらキッパリと断っているわけではなくても、企業側からしたら断られてしまったと同然だからです。
ほかの企業のほうへ関心があり、自分たちの企業は滑り止め程度に思われているのではないかと思われてしまいます。
さらに返事を1週間待ってほしいなどと、待たせるのもダメです。
企業側でもさまざまな学生の面接を行っているので、そんなゆっくりと待っている時間などはありません。
そういった曖昧な回答を待たせてしまった時点で、落ちたと思ったほうがいいです。
曖昧な回答はせずに、「入社します」とすぐに返答するようにしましょう。
入社意思がある場合は結果が出たら就活を終了することを伝える
まだ面接の段階ではハッキリと内定が決まった段階ではないのですが、内定が出た後は入社するだけなので実質これ以上就活をする必要がありません。
逆に言ったら内定が出ているにもかかわらず、返事を待たせてほかの企業も受けているなんておかしいことだと企業側は思っています。
ですので入社するという意思を伝えた後に、御社から内定が貰えるなら就活もやめるということを伝えましょう。
そして企業に入ってからどのように頑張って仕事をしていくのか、志望動機のような意思を伝えるようにします。
内定が出たらすぐの就活を終了するという意思は、企業にとっても安心材料になります。
第一志望である理由を準備しておく
心の中では第一志望ではないと思っていても、企業の面接では必ず第一志望で入社すると迷いもなく伝えなければなりません。
しっかりと心の準備をしておかないと、急に聞かれてしまっても返答に困ってしまうでしょう。
そして面接官にもその困った顔や曖昧な回答はしっかりと見られています。
ハッキリと間を置かずに堂々と伝えられるようになるためにも、第一志望である理由を準備しておくようにしましょう。
自分の中でシミュレーションをし、入社意思について聞かれたらこんな風に話を運んでいくというのを決めておきます。
そうしておくだけで、いざ面接で実際に聞かれても慌てることなく第一志望である理由を話せます。
面接で入社意思を聞かれたときの回答例
ここでは面接官に入社意思を聞かれたときに、バシっと決まる回答例を載せますのでぜひ参考にしてください。
コツは曖昧に言わないことで、入社意思を聞かれたらたとえ第一希望ではなくても、第一希望だと言い切るようにしましょう。
しかも迷っている感じを醸し出しよそよそしく言うのではなく、ハッキリと面接官の目を見てしっかりと意思を表示します。
ここからは、具体的な回答例を載せていきます。
例文①
御社以外を第一志望にはしておりませんでしたので、内定を承諾させていただき入社を考えております。
現時点でも御社以外の選考は一切受けておりませんので、そのまま就職活動も終了の予定です。
仕事は厳しいと伺っておりますが、大変な分やりがいも大きいと考えております。
御社で少しでもお力添えができるよう、努力してまいりますので宜しくお願いいたします。
こちらの例文では、しっかりと第一志望にしていると伝えていますので、面接官も安心します。
さらにほかの企業の面接は受けていないとハッキリ伝えているのも、もし内定を出しても必ず選んでくれるのではないかと思わせることができるのでグッドです。
例文②
御社が第一志望企業ですので、内定を出していただけたら入社させていただきます。
現在は御社のほかにも2つの企業の選考を進めているところではございますが、こちらには辞退の連絡をいたします。
入社いたしましたら早く仕事を覚え御社のためにも貢献し、将来的には海外事業部の仕事に取り組みたいです。
至らない点もあるかと存じますが、頑張らせていただきますので宜しくお願いします。
こちらの例文は第一志望だとハッキリ話しているだけでなく、ほかの企業の選考は辞退するとも伝えているのもポイントです。
曖昧ではなくハッキリと話し、さらに企業で働くうえでの意欲を伝えています。
面接で入社意思を聞かれたときの失敗例
急に入社意思を面接官に聞かれてしまうと、そのまま正直な自分が出てしまうかもしれません。
しかしもし第一志望ではないとしても、それをそのまま出してしまうと曖昧で内定を決めても別のところに決めてしまうかもしれないと思われてしまいます。
面接で入社をするかどうか聞かれたときにやってはいけない失敗例を、こちらでは紹介していきます。
例文①
この企業もいいけれど、ほかに残っている企業もいいと思っていて、正直まだ第一希望がまったく決められないときについ本音が出てしまったバージョンです。
ほかにも良いなと感じている企業があり、正直まだ悩んでいます。
御社のほうがいまの時点は第一希望なのですが、まだ就職活動が終了していないので決められません。
他社の選考もまだ終わり切っていないので、すべて終了まで考えたいと思っています。
すべてが終わってから今一度考え、その際に意思決定をしたいと思っています。
今すぐにお返事ができず申し訳ございません。
失敗ポイントと改善案曖昧な発言をしている
正直といえば正直なのですが、そのまま言ってしまったら曖昧な回答にしか見えません。
志望動機や自己PRなど聞かれることも多く、ここでは正直に言ったほうが好印象を与えます。
変に嘘をついてしまうと見透かされてしまい、良い印象を与えないのは確かです。
しかし内定に関してはそのまま迷っていることを正直に言ってしまうと、もしかしたらこの人を内定したところで別企業に行ってしまうかもしれないと思われてしまいます。
さらに自分の気持ちをまとめるにも、時間をある程度要することなども企業としても負担になります。
悩んでいるくらいなら第一希望としている別の生徒を受からせてあげたいと思ってしまうでしょう。
気持ちの中には曖昧な部分があったとしても、ここは女優になったつもりでハッキリと第一希望だと言わなければいけません。
そうでないと、内定を貰うのは正直難しいです。
例文②
第一志望と言っておきながら、よく話の内容を聞いていると第一志望ではなさそうな雰囲気に聞こえるバージョンです。
御社を第一志望にしてはおりますが、ほかにもまだ面接を受け終わっていない企業があります。
正直そちらの結果も知ってからお断りをし、御社に決めたいと思っております。
今すぐではなくすべての選考が終わり次第ご連絡させていただきますので、いましばらく待っていただきたいです。
できる限り早くお返事をさせていただくので宜しくお願いいたします。
失敗ポイントと改善案第一志望の理由が曖昧
このまま話してしまったら、企業側にはなんかおかしい話をしている学生と捉えられてしまいます。
第一志望だと言っておきながら、話している内容はほかの企業も受け結果を見てまた改めたいと言っていておかしい話になっています。
普通の場合第一志望であれば、もうほかの企業を受ける必要もありません。
ほかの結果も見たいというのは滑り止めとしてなのか、そちらの企業が本命なのかわからないといま面接をしている企業に思われてしまいます。
判断力や決断力もなく、非常に曖昧で不安な学生だという印象も抱かせてしまうでしょう。
いま第一志望の企業を受けているのに、なぜ待ってほしいのかも明確に理由を言えないとおかしくなります。
企業側もさまざまな学生の面接をしていますので、あまり待たされるというのを良しとしていません。
内定を出したらすぐに「宜しくお願いします。」というような返事がほしいと思っています。
曖昧な返事は一番嫌われてしまいますので、バシっと第一希望ですと言い切るようにしましょう。
まとめ
入社意思が曖昧である場合や滑り止めで第一希望ではない場合でも、もし「入社意思はありますか?」と聞かれたら、即答で「あります」と答えられるようにしましょう。
内定を出すには相手の企業側に不安を与えてしまうと、不利になってしまいます。
同じような力の学生がいる場合は特に、第一志望にしていてやる気のある学生がほしいのです。
入社する意思と、ほかにも企業を受けている場合は辞退すること、そして入社したらどのように頑張りたいのか具体的に堂々と伝えましょう。
曖昧ではなくそこに強い意思が感じられると、グっと内定が近づきます。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート