留学経験をされているあなたは、やはり留学経験をガクチカとして話したいと考えますよね。
ただ、実際に留学経験を書くとなると、どうやって書けばいいかわからない方が多いようです。
そのため、留学経験をガクチカとして書く際のポイントや注意点を紹介します。
こちらを参考にあなたの留学経験を最大限にアピールしていきましょう。
- 留学経験をアピールするコツ
- ガクチカの構成
- 留学経験をアピールするガクチカ例文
- 留学経験をアピールしたい人
- ガクチカのために留学するか悩んでいる人
- 留学経験を主題としたガクチカ例文を読みたい人
目次[目次を全て表示する]
【留学のガクチカ】ガクチカで留学経験はアピールできる?
結論として、留学経験はガクチカで非常にアピールしやすいものです。
全ての大学生が留学に行くわけではありませんし、むしろ海外で数ヶ月から1年にわたって過ごすという経験は、その時点で差別化できるものです。
もちろん、留学を通じて外国語を身につけられた方も多いでしょうし、異文化を学んできた方も多いでしょう。
そのような要素は就活において非常に強いものであるため、的確にアピールすれば十分に魅力的な印象を与えられるものです。
ぜひこの記事で紹介するアピールのポイントなどを踏まえた上で、的確にあなたの留学経験を紹介しましょう。
【留学のガクチカ】留学経験がガクチカに最適な3つの理由
続いて、留学経験がガクチカに最適な理由についても紹介します。
留学経験のある人は以下の3つの要素を踏まえた上で、どのように留学経験をより魅力的にアピールするのかについて検討してみてください。
行動力やチャレンジ精神など前向きなアピールに繋げやすい
留学は、自らの意思で新たな環境に挑む行為であり、その過程自体が行動力やチャレンジ精神を示すものです。
「グローバルに活躍したい」「新しい文化に触れたい」「語学力を伸ばしたい」など、明確な目標を持って行動する姿勢は、多くの企業が求める資質と一致します。
特に、異国の地で生活しながら新しい学びを得ることは、主体性や自主的な行動を強く印象付けます。
また、留学は計画から実行まで多くの準備を伴うため、計画力や目標達成への努力を自然と伝えることも可能です。
こうした行動力やチャレンジ精神は、業界や職種を問わず活かせる資質として評価されやすく、就職活動のガクチカとして最適です。
企業に対して「どのような課題にも果敢に挑み続ける人材」というメッセージを伝えることで、説得力のあるアピールが可能になります。
留学のエピソードから成果や困難をイメージしてもらいやすい
異文化の中で生活しながら語学を習得したり、人間関係を構築したりする留学経験は多くの挑戦や困難を伴うもので、一筋縄ではいきません。
このような経験をエピソードとして共有することで、企業の採用担当者に具体的なイメージを与えられます。
例えば「授業が英語のみで初めは全く理解できなかったが、予習復習を徹底して克服した」などのストーリーは困難を乗り越える姿勢や成長過程を伝えられる素晴らしい経験です。
また、成果を明確にすることで、企業側に自身の努力がもたらす価値を理解してもらうこともできます。
このように「プロセス」と「結果」を意識的に伝えることで、説得力のある自己アピールができます。
実体験として深掘りしやすいためオリジナリティのある内容にできる
留学経験は、プログラムの内容や滞在先の環境、出会った人々など、個人ごとに大きく異なるため、オリジナリティのあるエピソードを構成しやすいです。
例えば、異文化の中で感じたギャップを克服した経験や、多国籍のチームでプロジェクトを成功させた話などは、他の学生との差別化を図る上で非常に有効です。
さらに、自身の価値観がどのように変化したのか、あるいはどのように人間関係を築いたのかといった深掘りが可能なため、エピソードの掘り下げがしやすい点も大きな魅力と言えます。
これにより、具体的な成果や学びに焦点を当てた説得力のあるアピールが可能となります。
企業側に対して、独自性を持った視点や経験を伝え、印象に残るガクチカを作り上げましょう。
【留学のガクチカ】企業が留学のガクチカで評価しているポイント
自らの留学経験を、ガクチカとしてアピールする学生は少なくありません。
その際、企業はあなたの話す留学経験を、どのように受け取っているのでしょうか。
留学といえば他国の語学力に長けているイメージですが、企業が留意するのはそのような能力だけではありません。
留学によって語学力以外にも、何を得たのかというあなたの人間性も重要視されるのです。
反対に考えると、留学経験を経て培ったあなたの長所が企業側に伝わるようなアピールをしなければなりません。
ガクチカで留学をアピールする際に、企業が見ているポイントについて解説していきます。
1.あなたの人柄
日本以外の国への留学は、その国の語学の取得はもちろんのこと、実際に現地の人と会話を重ねることが留学の醍醐味とも言えます。
現地の人とコミュニケーションを取り、受け入れられるには、それなりの努力が必要なことでしょう。
そのような努力や苦労は、留学経験を話すうえで企業に対して好印象を与えられるアピールとなります。
企業側としては、一緒に働くうえで、組織に馴染めるかといったあなたの人柄は非常に重要です。
語学力に長けていても、あなたが組織に馴染めなければ仕事もうまく回りません。
企業においての集団生活の中で、多様な社員たちと円滑に接することができる人柄が求められるのです。
留学を経てあなたが培ったコミュニケーション能力が、実際に入社後の社内でのやり取りにおいて役立つのかどうかがポイントとなります。
2.どんな時にどのくらい頑張れる人間なのか
留学では現地での生活に慣れるため、最初は肉体的にも精神的にも苦労や気疲れしてしまうことが多くあります。
その環境の中で、どのようにしたら、有意義な生活が送れるのか、留学の経験者は誰しもが試行錯誤し努力したことでしょう。
言葉も文化も異なる海外での生活は、期間限定とはいえ、旅行とは違って簡単なものではありません。
あなたがガクチカとして留学をアピールできる程、有意義な留学経験をしたのならば、それはまさに努力の賜物なのです。
企業はガクチカを通して、あなたが頑張った経験やどれだけ頑張れる人間なのかといったポイントからあなたが入社後どのように頑張れるかを見ています。
また、有意義な留学を経験するために努力した経緯から、入社後どのようにマネジメントしていくかも見られているのです。
3.仕事で活躍できそうか
あなたが留学で語学力に長けていたとしても、必ずしもその能力が仕事に活かせるとは限りません。
海外の企業との取引がある場合でも、配属される部署によってはあなたの語学力は必要とされないこともあります。
しかし、先に解説してきたように、留学で培ったコミュニケーション能力や有意義な生活を送るための努力は、あなたが頑張れる人間である証明となるのです。
どのような状況に置かれても、頑張れる人間は、仕事でも最大限に努力することができるので成果を期待できます。
あなたが現在持っている能力がそのまま仕事に活かせなくても、あなたが頑張れる人間なのかを通して、仕事でどのように活躍していくかを企業は見ているのです。
【留学のガクチカ】ガクチカで留学経験を話すメリット
企業に対してガクチカで留学経験をアピールするメリットは、単に海外で生活し言語を学んだということ以上に、留学を通じて得た経験や成長を具体的に伝えられる点にあります。
留学中にどのような挑戦を経験し、どのような課題を克服したのか、その過程で得たスキルや価値観の変化をしっかりと伝えることで、あなたの人間的な成長や適応力をアピールできます。
1.行動力をアピールできる
ある程度の知識や語学は、日本国内にいても習得することができるので、留学は誰しもが経験するものではありません。
留学の期間にもよりますが、半年以上の留学の場合には、日本から離れることに不安を感じる人も多いことでしょう。
しかし、留学の経験者はその不安を乗り越え、自らのスキルアップのために留学をすることを選ぶのです。
留学を決断し、実際に実行したことにより、企業側へあなたの「行動力」をアピールすることができます。
「行動力」は、自分の置かれた環境など、何事にも変化をもたらすために必要なものであり、個人差があります。
留学を経験したという事実により、あなたが「行動力」の高い人間として判断されるのです。
企業での仕事においても、その大胆な「行動力」は求められることも多いでしょう。
2.対応力や柔軟性をアピールできる
日本から離れる不安を乗り越え、実際に海外での生活がスタートすると、留学先で想定していなかった事態が多く起こります。
言葉も文化も異なる海外での生活では、常にアクシデントがつきものです。
そのようなアクシデントが起きた際には、臨機応変な「対応力」が必要となります。
起きた問題を解決するために、あなたがどのように対応し、どのように解決に至ったかということを伝えることで企業へあなたの「対応力」をアピールできるのです。
「対応力」は仕事をする際も必要とされ、社内でも頼れる存在として重宝されます。
慣れない留学という状況で、乗り越えたアクシデントは企業へインパクトを与えられますので、エピソードを厳選してみましょう。
3.コミュニケーション能力の向上を示せる
海外への留学では、現地の人と会話などのコミュニケーションを取る機会が多くあります。
現地の人と円滑にコミュニケーションを取ることで、慣れない海外での生活を乗り越えることができるのです。
留学で得た自らの「コミュニケーション能力」をアピールする際、現地の人と会話を重ねることで仲良くなれたという単純なエピソードではアピールとは言えません。
「コミュニケーション能力」を意味の深いものにするには、留学先で言葉の通じない相手にも物怖じせずに話しかけることができたなど、あなたの積極性をアピールすると良いでしょう。
積極的な人間は、新しいことへ挑戦することや仕事に対してやる気があると捉えられるのです。
4.説得力のあるガクチカが書ける
留学経験をガクチカで話すことは、実際に海外での生活や学習という具体的な行動を取ったという点で、説得力が増します。
単なる勉強や趣味とは異なり、自ら異国の地に飛び込み、環境や文化の違いに適応しながら学んだことを実際に体験しています。
そのため、ただ口で言うだけではない、実体験に基づいた強みをアピールすることが可能です。
さらに、語学や異文化理解など、他の応募者と差別化できる具体的なスキルや知識を伝えることができ、面接官に強い印象を与えることができる可能性が高いです。
5.外資系でも戦える
留学経験は、特に外資系企業への応募時に大きなアピールポイントになります。
英語や他の外国語を学び、実際に異文化環境で生活した経験があることは、グローバルな視野を持っている証明となります。
これにより、日本国内にとどまらず、国際的な舞台での活躍を志向していることが明確に示されます。
さらに、異文化環境でのコミュニケーション能力や適応力を培ったことを具体的に伝えることで、企業に対しても即戦力として活躍できることをアピールできます。
このように、外資系企業が求めるグローバルな人材として、自信を持って自己PRを行うことが可能です。
6.目標達成能力をアピールできる
留学は、単なる旅行や体験ではなく、明確な目標を設定し、長期間にわたってそれを達成するために努力する経験です。
そのため、目標達成能力を強力にアピールすることが可能です。
留学前に語学や学業における具体的な目標を設定し、進捗を管理しながら成果を出すことは、ビジネスにおいても役立つスキルです。
さらに、留学中に直面した困難や挑戦を乗り越える過程で得た学びを活かし、今後の目標達成に向けた計画を企業にアピールすることも可能です。
このように、長期的な挑戦を成功させた経験は、企業に対して大きな信頼感を与えるでしょう。
7.課題解決能力をアピールできる
留学中には、予期せぬ課題やトラブルに直面することが多く、それらに対処するための課題解決能力が自然と養われます。
例えば、現地での生活の中で発生する言語の壁や文化の違い、または急な変更や予想外のトラブルに対して、冷静に対策を講じ、適切に対処していくスキルを身につけます。
これらの経験は、ビジネスの現場でも非常に役立つものであり、企業にとっては、予想外の状況に柔軟に対応できる人材としての価値を示すことができます。
問題解決能力を培った留学経験を通じて、企業に対して即戦力であることを強くアピールできます。
8.多様性をアピールできる
留学経験を通じて、異なる文化や価値観を尊重し、相手の立場に立って考える多様性の理解が深まります。
異文化の中で生活し、現地の人々との交流を通じて、多様な視点を持ちながら物事を考え、他者と協力して目標を達成する能力が磨かれます。
このような多様性への理解や適応力は、グローバル化が進む企業やチームで特に重要です。
企業は、異なるバックグラウンドを持つメンバーとの協働に長けた人材を求めており、そのような力を備えていることは、面接で強力なアピールポイントとなります。
【留学のガクチカ】内定に近づく留学のガクチカの構成例
留学経験のある学生はそれだけで就活に有利だといわれる時代もありましたが、現在では留学すること自体それほど珍しいことでもなくなり、「どこどこへ留学経験があります」といった事実だけで学生の評価が変わるということはありません。
では、志望する企業から内定をもらうためには留学をどのようにアピールしていくのが効果的なのでしょうか。
ここでは内定に近づく「ガクチカ」の書き方について留学を例にとって紹介していきます。
1.結論:私は学生時代、留学をしてました
履歴書やESで留学経験をアピールする場合、まずは留学をしていたという事実を冒頭で伝えましょう。
具体的には「私は学生時代、一年間にわたって○○へ留学をしました」というように書き出します。
なぜ最初に書くのかといいますと、これからどんな内容について話をするのかを明確にすることで文章を読む採用担当者に対して興味を持ってもらうためです。
採用担当者は選考期間の間に数え切れないほどの履歴書やESに目を通さなければなりませんから、内容が曖昧で分かりにくい履歴書はスルーされてしまいます。
しっかりとした印象を与えて「面接でもっと詳しい話を聞いてみたい」と思わせるためには書き出しで相手の心をつかむことが大切なのです。
2.理由:留学した理由は〇〇です
次に伝えることは留学を決意した理由です。
具体的な理由を伝えることで自分がどのようなことに興味があり、どのような考えを持った人間であるかをアピールすることができます。
たとえば「貴社の業務は中国との取り引きが多く、中国語をマスターすることで貴社に貢献することができると思い留学を決意しました」ということを書けば、志望する企業に対する熱意をアピールすることができますし、入社後の配属部署の決定など将来のキャリアプランにつなげることもできます。
また、「宇宙の分野ではアメリカの○○大学がもっとも進んでいますので、その大学で学ぶために留学をしました」と書くことで向上心や行動力があることもアピールできるでしょう。
自分がどのような人間か知ってもらうためにも、留学の理由を明確にしておくことが大切です。
3.エピソード:私は留学中に〇〇ということがありました
留学のことを書くときには「日常会話レベルの中国語なら問題なく話せるようになりました」とか「TOEICで850点を取ることができました」といったように、どうしても語学力アピールになってしまう人がいますが、これはあまりよくありません。
留学について書くときは、「留学中にどのような経験をして、その結果としてどのような成長をすることができたか」について説明するほうが効果的です。
そのために、まずはエピソードの大まかな概要を書くようにします。
たとえば、最初のうちは言葉が分からずに現地の人たちと十分にコミュニケーションを取ることができなかったことや、ホストの家族となかなか打ち解けることができなかったことなどです。
4.結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました
エピソード部分のまとめとして、直面した課題に対して自分なりのアクションを起こしたことで結果的にどのようなことを学んだのか、どのような成長が見ら5れたのかについても必ず記入しましょう。
新卒の採用についてはポテンシャルを重視する傾向が強く見られるため、成長力をアピールすることは内定を勝ち取るためにとても大切です。
何らかの課題に直面したときに、そこから一つでも多くのことを学び取ることができる学生こそ成長力があることの裏付けとなるわけですから、留学を通して成長したことは就活において大きな武器になるでしょう。
5.結論:その経験を生かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
最後の部分では、留学経験によって学んだことが会社の中でどのように活かせるのかを書きます。
企業がどのような人材を欲しがるかといえば、究極的には「会社の業績に貢献することができる人物」ということになります。
留学経験で学んだことと入社してからの会社に対する貢献をリンクさせなければいけません。
「言葉や文化の異なる中でのコミュニケーションのとり方を学んだことで、さまざまな人と良好な人間関係を築くことができるようになりました。
この経験を生かして営業部門で活躍したいと思います」といったように書くと内定に近づくことができるでしょう。
【留学のガクチカ】留学経験をガクチカで話すときのポイント
続いて、留学経験をガクチカで話すときのポイントについても紹介します。
以下のポイントを踏まえた上で作成すれば、さらにあなたの留学というガクチカが魅力的に映ることでしょう。
ぜひそれぞれのポイントを確認し、質の高いガクチカを作成してください。
留学自体が目的ではないことを伝える
留学そのものが目的ではなく、明確な目的や目標を伝えることが重要です。
ただ「留学に行った」という話では、面接官にとってその意義が伝わりにくいでしょう。
例えば「異文化の中で自己成長を図りたかった」「将来的に必要なスキルを身につけるために挑戦した」といった、留学を選んだ理由を明確に示しましょう。
また、目的をどのように作成し、実現したかを具体的に伝えることで、行動力や主体性をアピールすることが可能です。
そして、留学を通じて何を達成したのか、例えば「現地でのプロジェクトを成功させた」「語学だけでなくリーダーシップを鍛えた」など、結果として得られた成果を示すことも重要です。
語学力ではなく発揮した強みや得た学びをアピールする
語学力をアピールするだけでは面接官の心に響かない場合が多いです。
語学を使ってどのような課題に取り組み、そこからどんな強みや学びを得たのかを伝えましょう。
例えば、現地でのグループプロジェクトでリーダーを務めた経験や、異文化の中でチームの意見をまとめた経験など、具体的な状況を挙げると説得力が増します。
また、語学力があったからこそ達成できた成果や、それを通じて新たに得たスキルを示すことで、留学が単なる語学学習の延長ではないことを伝えられます。
さらに、困難を乗り越えた経験を通じて身につけた自己管理能力や柔軟性といった、語学以外の成長ポイントをアピールすることで、留学経験の価値をより深く伝えられるでしょう。
「価値観」の話題は具体的にする
留学で得た価値観の変化を伝える際には、抽象的な表現ではなく具体的なエピソードを交えることがポイントです。
「異なる価値観を理解した」というだけでは印象に残らず、具体性に欠ける印象を与えてしまいます。
例えば「現地の学生とグループワークを行う中で、彼らが重視する効率性と自分の丁寧さの違いを知り、両方の良さを活かした新しいアプローチを提案できた」といったエピソードを伝えると、価値観の変化や成長がよりリアルに伝わります。
また、留学を通じて得た価値観が、どのように日常や将来の仕事に活かされるのかを明確にすることで、より具体的な話にできるでしょう。
価値観の話は自己成長を伝える良い機会であり、実体験に基づいたエピソードをしっかりと掘り下げることで、面接官に強い印象を与えることができます。
【留学のガクチカ】留学をアピールする際の注意点
就活生の中で、留学している人が少数派であることは確かですが、目的なく、ただ留学したことを話してもアピールになりません。
注意点として、留学してどんな経験をし、何を学び、企業にとってどんな形で貢献できるかをしっかり話す必要があります。
目的がなく、現地の人と交流せずに留学期間を過ごすだけでは、アピールにならず、逆にマイナスになることもあります。
そのため、しっかりと目的を持ち、留学した理由を答えられることが最低限になります。
1.留学経験はプラス評価ではない
先ほども記述したように、留学したというだけではプラス評価にはなりません。
その留学から何を学んだのかという部分が重要になります。
ただ、留学して語学力が上がりましたや、コミュニケーション力がついただけだと、当然のことだと思われ良い印象にはなりません。
留学では、日本では経験できないことが多く、さまざまなことに出会える機会がたくさんあります。
たとえば、「留学先で知り合った友達とコミュニケーションを取っているうちに、友達の国に興味を持ち、グローバル化を進めている企業にとって、プレゼンや企画など現地の人との交流に関しては自信があります。」など、経験を踏まえたうえで、企業でどうやって活躍できるかを話すことができるとプラス評価になりやすいです。
2.留学先でのエピソードは期待される
留学をしたのだから日本ではできないような経験ができたのではないかというように期待される部分はどうしてもあります。
紹介したエピソードがありきたりなものだった場合には、逆にマイナス評価になってしまうこともあるのです。
特に、語学力が上がりました、異文化でのコミュニケーション力が上がりましたなどは、留学を経験している人にとっては当たり前の話になります。
たとえば、「サークルに2つ所属することで1年間の留学期間に友達が100人できました。さらに、休日には友達の家族ともコミュニケーションを取ることができ、家族の方とも仲良くなり、文化も知り、留学後も友達のご自宅に遊びに行くことが決まっています。」など、具体的な数字をアピールする内容に盛り込むことや学んだことを伝えることが大切です。
3.行動の一貫性を持たせる
〇〇という目的・目標があったからこそ留学しましたというように行動に対して一貫性があることが求められます。
行き当たりばったりでなんとなく留学しましたというアピールでは評価されない可能性があるのです。
留学に対して目的があり、その目的のために経験した苦労、挫折、体験をエピソードとして話すことで企業側も興味を湧くようになります。
たとえば、「1年間の留学のうち、最初の半年間は2つのサークルに所属し、コミュニケーション力を学びながら多くの学生と友達になりました。その後自分でも新しいイベントサークルを立ち上げるため、チラシなどを用いた集客をはじめ、1ヶ月間は5人程度のサークルでしたが、半年後には50人が参加するイベントサークルになりました。」といったような感じです。
4.嘘をつく
ガクチカで留学経験をアピールする際に、少しでも自分をよく見せたいからといって、嘘をつくことは避けるべきです。
面接官はプロフェッショナルであり、嘘や誇張が深掘りされればすぐに見抜かれます。
一度嘘がばれると、信用を失い、採用される可能性が著しく低くなります。
また、仮にその場で嘘がバレなくても、入社後にスキルや経験が不足していることが発覚すれば、大きな問題になります。
正直な経験を基にしたエピソードこそが、面接官に信頼される自己PRとなります。
5.専門的な内容
留学経験をアピールする際、専門的な用語を多用することは避けましょう。
特に、面接官がその分野に詳しくない場合、専門用語や難解な内容を使うことで逆に伝わりにくくなり、かえって理解が得られないことがあります。
知識や専門性を強調しすぎると、「相手の理解を考慮していない」と評価され、コミュニケーション能力や相手への配慮が欠けていると見られてしまいます。
留学で学んだことや経験は、相手がわかりやすい形で説明することが大切です。
【留学のガクチカ】就活で留学経験を話す際の例文
続いて、本記事で紹介してきた内容を踏まえた上でガクチカで留学経験を話すときの例文について紹介します。
どれも就活市場に相談に来てくださった学生が使用して専攻を通過したガクチカなので、ぜひ参考にしてください。
1.行動力
私が学生時代に力を入れたことはアメリカ留学です。
英語力を磨き、コミュニケーション能力を高めたかったからです。
留学先にはあえて自分以外、日本人がいない場所を選び、強制的に英語を話さざるを得ない環境を作った結果、1ヶ月後には私生活においてほとんど問題なく英語で交流できるようになりました。
この経験から、自分を成長させるためには行動力が非常に重要であることを学びました。
自ら積極的に行動することで、新しい環境や言語に適応し、コミュニケーション能力を大幅に向上させることができました。
この経験を活かし、貴社でも積極的に行動し、貢献するために何が必要であるかを常に考えながら仕事を進めたいと考えています。
2.対応力
私が学生時代に力を入れたことは留学です。
貴社のような商社で働きたいと思っているため、様々な文化を理解することが重要だと考えました。
留学先の大学は授業内容は素晴らしかったものの、先生が適当なことが多く、授業に来なかったり、レポートの期限が大幅に変更されたりすることがありました。
しかし、授業に来ない時は他の教授に相談して同じ内容の授業に参加させてもらう、レポートの期限が短くなった場合は、その分文字数を減らしてもらえないか打診するなどして対応しました。
この経験を通じて、柔軟に対応する能力が非常に重要であることを学びました。
貴社においても、クライアント企業からの突然の依頼に対しても柔軟に対応し、可能な限り多くの要求に応え、貢献したいと考えています。
3.コミュニケーション能力
私が学生時代に力を入れたことはカナダ留学です。
私は元々人見知りで、コミュニケーション能力を磨きたかったため、留学に挑戦しました。
初対面の人と話すことに緊張してしまう性格でしたが、カナダの人々はフランクに交流してくれるため、次第に人見知りを克服できました。
気がつけば、日本に帰国してからも積極的にゼミで発言し、リーダーを務めるなど、コミュニケーション能力に自信を持つようになりました。
この経験から、苦手なことでもどうすれば改善できるかを考え、実行すれば十分に改善できることを学びました。
貴社では、コミュニケーション能力を活かして積極的にプロジェクトメンバーと交流を図り、最終的にはメンバーを統括するチームリーダーに成長したいと考えています。
4.語学力をアピール
私の強みとしては、1年間カナダへ語学留学して得た英語力があります。
大学の入学当時から英語を話せるようになりたいと思い、留学を目標としていました。
実際に1年間カナダへ留学し、帰国後のTOEICのスコアは890点を取りました。
帰国後は、留学で得た英語を活かして留学生のサポーターや海外ボランティアに積極的に参加しました。
御社で働くことになったらこの経験を活かし、海外でのカスタマーサポートなどの語学が必要な部署で活躍できると思い志望いたしました。
5.地元住人との交流をアピール
私の強みは、1年間の留学の際に地元の住人の方々と交流してきたことです。
今でもSNSを使って連絡を取っており、今年の夏には再び会いに行く友人もいます。
留学の最初は、異国の地と言葉が通じるかの不安が重なって、人と話すことさえもできませんでしたが、いつも隣の席にいた地元の学生の方がとても優しく、拙い言葉でも理解してくれようとしてくれました。
それがきっかけで、失敗を恐れないでもっと積極的に話していこうと思い、いろんな方と話すようになりました。
留学の終わりの方になると、自分の語学力も上達して友達と楽しく会話できるようになってきたので、家の周りの住人の方々ともご飯を食べに行くほど仲良くなりました。
これを活かして、仕事でも社内の方々はもちろん、社外の方々とも積極的に交流して御社に貢献できると思っています。
6.留学までの準備でアピール
私の強みは、留学までの入念な準備をして、留学をとても有意義な経験にしたことです。
留学をすると決めてから、大学の留学した先輩からの体験談や留学セミナーの講義を積極的に聴いて、計画を立てていきました。
必要なスキルにTOEICのスコアがあったので、毎日大学の授業が終わってから英語を勉強しました。
その結果もあって、奨学金を得て留学することができました。
更には、留学先の国や大学についてもしっかりリサーチをしたため、留学先ではその国の文化について話し合うことができ、友達もたくさんできました。
御社で働くときはこの経験を活かして、プロジェクトや企画に携わるときに入念な準備を積極的に行えると思います。
7.留学後の努力をアピール
私の強みは留学や研究で得た英語力と継続力です。
留学に行った理由は、これまで座学で学ぶことが多かった英語をより実践的な能力として昇華させたかったからです。
私はあえて日本人が自分以外にいない環境に半年間留学し、強制的に英語を話すしかない環境に自分を追い込んだ結果、驚くほど英会話力が成長しました。
帰国後も勉強を続け、TOEICを受験したところ800点を取得でき、英語で論文も執筆しました。
このように厳しくも自分を成長できる環境に自ら身を置くメンタルと英語力を活用し、貴社の海外支部においても貢献できると考えています。
8.異文化理解力をアピール
私が留学を通じて身につけた最も大きなスキルは、異文化に対する理解力です。
滞在中、現地の学生と寮生活を共にし、毎日違う文化背景を持つ人たちと触れ合う中で、違いを尊重することの大切さを学びました。
特に、文化の異なる考え方や行動様式に対して柔軟に対応し、相手の立場に立ってコミュニケーションを取る力が培われました。
例えば、食事のマナーや時間に対する感覚の違いに気づいたときには、すぐに自分の行動を見直し、互いに快適に過ごせる方法を模索しました。
これらの経験を通じて学んだ多様な視点は、今後の仕事にも応用できると考えています。
9.チャレンジ精神をアピール
留学中、私は常に新しい環境に挑戦することを意識して行動していました。
言語の壁はもちろん、現地の文化や生活習慣の違いにも戸惑いを感じましたが、それを乗り越えるための努力を怠らず、積極的に新しいことにチャレンジしてきました。
例えば、初めて参加した地元のボランティア活動では、言葉が通じない相手とコミュニケーションを取るために、ジェスチャーやイラストを使って意思疎通を図りました。
その結果、活動を通じて現地の人々とも親しくなり、自分のコミュニケーションスキルや適応力に自信を持つことができました。
これらの経験から、未知の環境でも前向きに取り組む姿勢が評価されることを学びました。
10.リーダーシップをアピール
私は留学中、国際学生サークルのチームリーダーとして活動していました。
異なる国籍のメンバーで構成されたチームをまとめ、イベントの企画や運営に携わる中で、リーダーシップの重要性を強く実感しました。
特に、全員の意見を尊重しつつ、プロジェクトの方向性を明確にし、スケジュール管理や役割分担を円滑に進めることに注力しました。
時には意見が対立することもありましたが、その都度、冷静に話し合い、最善の解決策を見つけるよう努めました。
この経験を通じて、多様な意見を取りまとめるリーダーシップと柔軟な対応力を培いました。
【留学のガクチカ】ガクチカができた人は面接練習をしよう
今回は留学経験をガクチカとしてアピールしたいと考えている方向けにESの作成方法について紹介しました。
しかし、ESを通過しただけでは内定を得ることができません。
なぜならば、面接にも通過しなければならないからです。
ガクチカが完成した人は、早い段階から積極的に面接練習をしましょう。
こちらの記事では面接対策の進め方について詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
【留学のガクチカ】留学経験のガクチカが面接でされる深掘り質問例
留学経験を話した後に、面接の場合は就活面接官が以下のような深掘り質問をしてくることが多いです。
これらの質問はかなり聞かれる確率が高いため、事前にしっかりと準備しておき、うまく回答できるようになっておくことが大切です。
それぞれしっかりと確認した上で、どのように回答するのか思い浮かべておきましょう。
【留学のガクチカ】留学経験のガクチカに関するよくある質問
続いて、留学経験をガクチカの題材としたいと考えている方が気になるであろう質問に回答します。
これらの質問は就活エージェントを運営する中で多くの方からいただくものであるため、この記事を読んでくれているあなたも気になっているはずです。
ぜひ以下の質問も確認してみて、気になるポイントがあれば熟読してみてください。
コロナで留学当初の目的や目標を達成できなかった場合は?
新型コロナウイルスの影響で留学計画が中断や変更を余儀なくされた場合は、その困難をどのように乗り越えたのかをアピールすることが重要です。
例えば、現地での活動が制限された中で、オンライン学習を活用して現地の文化や言語を学び続けたエピソードや、新たな目標を設定して努力を続けた経験を伝えるとよいでしょう。また、海外での活動が制限されても、帰国後にオンラインを通じて現地の人々とのネットワークを維持したり、国内での関連活動に取り組んだりした姿勢を示すことで、柔軟性や適応力をアピール可能です。
達成できなかった目標に焦点を当てるのではなく、限られた環境で新たに見つけた学びや成長を強調することで、ポジティブな印象を残せます。
留学前後のアピールでも大丈夫?
全く問題ありません。
例えば、留学前に語学学習を計画的に進めたことや、文化について事前に調査して準備した努力を伝えると、目標達成に向けた意識の高さをアピールできます。
また、留学後にその経験を活かして異文化交流イベントに参加したり、語学スキルを活かしてアルバイトやボランティア活動を行ったりしたエピソードでも、学びを継続して活用する姿勢を強調できます。
このように、留学そのものだけでなく、その前後を含めた取り組みを語ることで、行動力や主体性、さらには自己成長の一貫性を示すことが可能です。
むしろ「ただ留学に行って、それで終わり」のガクチカより、よほど良い印象を与えられます。
短期留学でもガクチカでアピールになる?
短期留学の経験でも、内容次第で十分にガクチカとしてアピール可能です。
短期間であっても、その中で特に努力したことや学びを具体的に伝えましょう。
例えば「短期集中プログラムで限られた時間の中で現地の文化や言語を学び、実践的なスキルを磨いた」「現地の学生とグループワークを通じて課題を解決した」などの具体的な成果や経験を語ると説得力が増します。
また、短期留学後にその経験をさらに深める行動を取った場合、その努力も合わせて伝えると一貫性が強調されます。
短期留学は時間的な制約がある分、行動力や集中力、目標達成能力を示す絶好の機会です。
嘘で留学経験を作り上げたらバレる?バレない?
結論として、就活では常に事実を誇張したり虚偽の内容を伝えたりすることは避けるべきです。
面接官は経験そのものではなく、その経験を通じて得た学びや成長を評価します。
そのため、特別なエピソードがなくても、実際の経験を工夫して構成することで十分にアピール可能です。
例えば、特筆すべき成果がなくても、語学の習得に向けて努力した過程や、現地での生活で直面した小さな困難をどう乗り越えたのかを具体的に伝えることで、自分らしいエピソードを作り出せます。
面接では「自分の言葉で語ること」が信頼感を生む鍵です。
事実に基づいた経験を丁寧に語れば、企業に対して誠実さや信頼性をアピールでき、好印象を与えられるでしょう。
【留学のガクチカ】まとめ
留学は、唯一無二のガクチカエピソードにはなりませんが、まだまだ留学者が少ない日本の就活においては強力な武器になりえます。
ただし、留学の理由や留学先での経験については、深掘りされることが多いのできちんと準備をして挑みましょう。
これができればあなたにとって留学が非常に心強いガクチカになるはずです。
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明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
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