ガクチカで留学経験を話すのは本当に強力なアピールになるの?を徹底検証!

ガクチカで留学経験を話すのは本当に強力なアピールになるの?を徹底検証!

留学経験をされているあなたは、やはり留学経験をガクチカとして話したいと考えますよね。

ただ、実際に留学経験を書くとなると、どうやって書けばいいかわからない方が多いようです。

そのため、留学経験をガクチカとして書く際のポイントや注意点を紹介します。

こちらを参考にあなたの留学経験を最大限にアピールしていきましょう。

こんな方におすすめ!
  1. 留学経験をガクチカで伝えたい方

  2. 就活で留学経験が有利になるかどうか知りたい方

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【ガクチカで留学をアピール】 留学はアピールになる?

ガクチカに留学を書くことで他の学生から差をつけれる?

結論、留学経験をしたという事実だけで、他を圧倒できるようなガクチカにはなりません。

OECD、ユネスコ、米国国際教育研究所(IIE)等の2015年統計によると日本人の海外留学者数を集計したところ、54,676人もいました。

つまり単純に留学をしたというライバルが5万人強いるということは、留学経験自体はあまりすごくないのです。

ポイントをおさえれば他の学生から差をつけられる!

とはいえ、アルバイト経験などと比較すると大学生全員が留学をしているわけではありません。

文部科学省の調査によると2015年の大学卒業者数は約56万人です。

また、先ほど述べた54,676人には大学生以外もいますが、単純計算で留学している大学生の割合は約10%です。

他の9割の学生とエピソードがかぶらないというのは、十分武器になるともいえるでしょう。

参照元:新卒採用サポネット2015年総括

つまり、留学をしているとガクチカのエピソードになりうることは、多いのも事実ではあります。

ただし後で述べますが、

  1. そこから何を学んだのか

  2. その後どうなったのか

が重要です。

オンライン留学でもアピール可能

実は、 オンライン留学でも効果的なアピールが可能です。

オンライン留学だったとしても、外国語を学んだ経験や、普段の生活ではできないことを経験していることは同じです。

普通の留学エピソードと同様に、ポイントを押さえて効果的にアピールをしましょう。

【ガクチカで留学をアピール】企業がガクチカで見ているポイント

自らの留学経験を、ガクチカとしてアピールする学生は少なくありません。

その際、企業はあなたの話す留学経験を、どのように受け取り見ているのでしょうか。

留学といえば他国の語学力に長けているイメージですが、企業が留意するのはそのような能力だけではありません。

留学によって語学力以外にも、何を得たのかというあなたの人間性も重要視されるのです。

反対に考えると、留学経験を経て培ったあなたの長所が企業側に伝わるようなアピールをしなければなりません。

ガクチカで留学をアピールする際に、企業が見ているポイントについて解説ししていきます。

1.あなたの人柄

日本以外の国への留学は、その国の語学の取得はもちろんのこと、実際に現地の人と会話を重ねることが留学の醍醐味とも言えます。

現地の人とコミュニケーションを取り、受け入れられるには、それなりの努力が必要なことでしょう。

そのような努力や苦労は、留学経験を話すうえで企業に対して好印象を与えられるアピールとなります。

企業側としては、一緒に働くうえで、組織に馴染めるかといったあなたの人柄は非常に重要です。

語学力に長けていても、あなたが組織に馴染めなければ仕事もうまく回りません。

企業においての集団生活の中で、多様な社員たちと円滑に接することができる人柄が求められるのです。

留学を経てあなたが培ったコミュニケーション能力が、実際に入社後の社内でのやり取りにおいて役立つのかどうかがポイントとなります。

2.どんな時にどのくらい頑張れる人間なのか

留学では現地での生活に慣れるため、最初は肉体的にも精神的にも苦労や気疲れしてしまうことが多くあります。

その環境の中で、どのようにしたら、有意義な生活が送れるのか、留学の経験者は誰しもが試行錯誤し努力したことでしょう。

言葉も文化も異なる海外での生活は、期間限定とはいえ、旅行とは違って簡単なものではありません。

あなたがガクチカとして留学をアピールできる程、有意義な留学経験をしたのならば、それはまさに努力の賜物なのです。

企業はガクチカを通して、あなたが頑張った経験やどれだけ頑張れる人間なのかといったポイントからあなたが入社後どのように頑張れるかを見ています。

また、有意義な留学を経験するために努力した経緯から、入社後どのようにマネジメントしていくかも見られているのです。

3.仕事で活躍できそうか

あなたが留学で語学力に長けていたとしても、必ずしもその能力が仕事に活かせるとは限りません。

海外の企業との取引がある場合でも、配属される部署によってはあなたの語学力は必要とされないこともあります。

しかし、先に解説してきたように、留学で培ったコミュニケーション能力や有意義な生活を送るための努力は、あなたが頑張れる人間である証明となるのです。

どのような状況に置かれても、頑張れる人間は、仕事でも最大限に努力することができるので成果を期待できます。

Point

あなたが現在持っている能力がそのまま仕事に活かせなくても、あなたが頑張れる人間なのかを通して、仕事でどのように活躍していくかを企業は見ているのです。

【ガクチカで留学をアピール】留学経験からアピールできる内容

実際に企業へ、ガクチカとして留学をアピールする際、どのような点に留意して伝えれば良いのでしょうか。

あなたの留学経験をガクチカとしてアピールするためには、ただ海外に留学して現地の言葉が話せる、有意義だったなどの単純なエピソードだけではアピールとは言えません。

あなたの留学のエピソードに対して、何を得たかという意味を持たせることが重要です。

留学を経て、内面的な部分でどのような変化があり、どのように成長したのかを伝えることで、あなたの人柄を感じられることでしょう。

また、留学でのあなたの成長を伝えることにより、企業側としては入社後のあなたの姿をイメージしやすくなるのです。

1.行動力

ある程度の知識や語学は、日本国内にいても習得することができるので、留学は誰しもが経験するものではありません。

留学の期間にもよりますが、半年以上の留学の場合には、日本から離れることに不安を感じる人も多いことでしょう。

しかし、留学の経験者はその不安を乗り越え、自らのスキルアップのために留学をすることを選ぶのです。

留学を決断し、実際に実行したことにより、企業側へあなたの「行動力」をアピールすることができます。

「行動力」は、自分の置かれた環境など、何事にも変化をもたらすために必要なものであり、個人差があります。

留学を経験したという事実により、あなたが「行動力」の高い人間として判断されるのです。

企業での仕事においても、その大胆な「行動力」は求められることも多いでしょう。

2.対応力

日本から離れる不安を乗り越え、実際に海外での生活がスタートすると、留学先で想定していなかった事態が多く起こります。

言葉も文化も異なる海外での生活では、常にアクシデントがつきものです。

そのようなアクシデントが起きた際には、臨機応変な「対応力」が必要となります。

起きた問題を解決するために、あなたがどのように対応し、どのように解決に至ったかということを伝えることで企業へあなたの「対応力」をアピールできるのです。

「対応力」は仕事をする際も必要とされ、社内でも頼れる存在として重宝されます。

慣れない留学という状況で、乗り越えたアクシデントは企業へインパクトを与えられますので、エピソードを厳選してみましょう。

3.コミュニケーション能力

海外への留学では、現地の人と会話などのコミュニケーションを取る機会が多くあります。

現地の人と円滑にコミュニケーションを取ることで、慣れない海外での生活を乗り越えることができるのです。

留学で得た自らの「コミュニケーション能力」をアピールする際、現地の人と会話を重ねることで仲良くなれたという単純なエピソードではアピールとは言えません。

「コミュニケーション能力」を意味の深いものにするには、留学先で言葉の通じない相手にも物怖じせずに話しかけることができたなど、あなたの積極性をアピールすると良いでしょう。

Point

積極的な人間は、新しいことへ挑戦することや仕事に対してやる気があると捉えられるのです。

【ガクチカで留学をアピール】留学をアピールするメリット 

就活時に学生時代に力を入れていたこと(以下ガクチカ)を聞かれることは多くあります。

その中でも留学した経験をアピールすることで志望動機などと結び付けて話すことができ、一貫性を持たせることができます。

また、行動力やコミュニケーション力もアピールしやすく、採用になりやすいです。

学生時代に留学を経験した人数は、就活生全体の人数に比べると1~2割程度になり、エピソードが被ることも少ないこともメリットになります。

目的をしっかり持ち、留学先で経験したことをしっかりとアピールできれば企業への好感も高まるはずです。

1.アピール内容に説得力を持たせられる 

留学した経験から行動力やコミュニケーション能力をアピールする就活生は多くいます。

就活生の多くは留学が未経験で、部活やバイト、ボランティア活動などを軸にガクチカを話すことが大半です。

それに対して留学は説得力十分なアピールになることが多く、独自のエピソードになりやすいため、ほかの就活生と差をつけやすくなります。

また、目的を明確にして留学することで、留学先での経験談にご自身の苦労や改善点などが盛り込まれるため、話を聞いている企業側にとっても興味をそそられます。

たとえば、「留学先ではサークルに2つ入り、毎日現地の人とコミュニケーションできる環境にしたことで、最初は身振り手振りが多かったけど、3ヶ月後には言語でコミュニケーションが取れるようになりました。」など、具体的な数字と結果があると、説得力を持ったアピールになります。

2.就活に対して一貫性を持たせられる 

就活で外資系企業や英語を活かすようなところを目指しているのであれば、そのために留学したというように行動に一貫性を持たせることができます。

また、海外という観点を重視して就活を行いたい就活生にとっても、留学経験を一つの要素として用いることはできるでしょう。

たとえば、海外で働きたい理由として、「留学先で多国籍の学生との交流がきっかけで海外の文化や企業に興味を持ち、グローバル展開を目指す企業の企画などに携わりたい。」などです。

ご自身が経験したことを踏まえ、一貫性を持った行動から入社した後も企業に有益であることをアピールすると良いでしょう。

Point

一貫性を持たせることで、企業側から面接時に込み入った質問をされる可能性があり、期待されている状態になります。

【ガクチカで留学をアピール】内定に近づくガクチカの構成例

留学経験のある学生はそれだけで就活に有利だといわれる時代もありましたが、現在では留学すること自体それほど珍しいことでもなくなり、「どこどこへ留学経験があります」といった事実だけで学生の評価が変わるということはありません。

では、志望する企業から内定をもらうためには留学をどのようにアピールしていくのが効果的なのでしょうか。

ここでは内定に近づく「ガクチカ」の書き方について留学を例にとって紹介していきます。

1.結論:私は学生時代、留学をしてました

履歴書やESで留学経験をアピールする場合、まずは留学をしていたという事実を冒頭で伝えましょう。

具体的には「私は学生時代、一年間にわたって○○へ留学をしました」というように書き出します。

なぜ最初に書くのかといいますと、これからどんな内容について話をするのかを明確にすることで文章を読む採用担当者に対して興味を持ってもらうためです。

採用担当者は選考期間の間に数え切れないほどの履歴書やESに目を通さなければなりませんから、内容が曖昧で分かりにくい履歴書はスルーされてしまいます。

しっかりとした印象を与えて「面接でもっと詳しい話を聞いてみたい」と思わせるためには書き出しで相手の心をつかむことが大切なのです。

2.理由:留学した理由は〇〇です

次に伝えることは留学を決意した理由です。

具体的な理由を伝えることで自分がどのようなことに興味があり、どのような考えを持った人間であるかをアピールすることができます。

たとえば「貴社の業務は中国との取り引きが多く、中国語をマスターすることで貴社に貢献することができると思い留学を決意しました」ということを書けば、志望する企業に対する熱意をアピールすることができますし、入社後の配属部署の決定など将来のキャリアプランにつなげることもできます。

また、「宇宙の分野ではアメリカの○○大学がもっとも進んでいますので、その大学で学ぶために留学をしました」と書くことで向上心や行動力があることもアピールできるでしょう。

自分がどのような人間か知ってもらうためにも、留学の理由を明確にしておくことが大切です。

3.エピソード:私は留学中に〇〇ということがありました

留学のことを書くときには「日常会話レベルの中国語なら問題なく話せるようになりました」とか「TOEICで850点を取ることができました」といったように、どうしても語学力アピールになってしまう人がいますが、これはあまりよくありません。

留学について書くときは、「留学中にどのような経験をして、その結果としてどのような成長をすることができたか」について説明するほうが効果的です。

そのために、まずはエピソードの大まかな概要を書くようにします。

たとえば、最初のうちは言葉が分からずに現地の人たちと十分にコミュニケーションを取ることができなかったことや、ホストの家族となかなか打ち解けることができなかったことなどです。

4.問題:その経験で〇〇という問題に直面しました

エピソードについての概要を書いたら、次にその中でどのような問題に直面したのかについて詳しく説明します。

上記の例でいえば「店員と上手くコミュニケーションできず、注文したものと違うメニューが出てきた」、「ホスト家族と顔を合わせるのが辛くて部屋に閉じこもってばかりいた」といったことです。

5.行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました

ホスト家族と良好な人間関係を構築すためにどんな努力をしたのかなど、直面した問題に対してどのような行動を取ったのかについても可能な限り具体的に説明するようにしましょう。

仕事でも課題に直面することはあります。

そのときにどのような行動を取る人間であるかを説明することは、採用担当者に入社後の具体的な姿をイメージさせるいいチャンスです。

言葉や文化の壁を乗り越えるために自分から積極的にアクションを起こせる人は高い評価を得ることができるでしょう。

6.結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました

エピソード部分のまとめとして、直面した課題に対して自分なりのアクションを起こしたことで結果的にどのようなことを学んだのか、どのような成長が見られたのかについても必ず記入しましょう。

新卒の採用についてはポテンシャルを重視する傾向が強く見られるため、成長力をアピールすることは内定を勝ち取るためにとても大切です。

何らかの課題に直面したときに、そこから一つでも多くのことを学び取ることができる学生こそ成長力があることの裏付けとなるわけですから、留学を通して成長したことは就活において大きな武器になるでしょう。

7.結論:その経験を生かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

最後の部分では、留学経験によって学んだことが会社の中でどのように活かせるのかを書きます。

企業がどのような人材を欲しがるかといえば、究極的には「会社の業績に貢献することができる人物」ということになります。

留学経験で学んだことと入社してからの会社に対する貢献をリンクさせなければいけません。

Point

「言葉や文化の異なる中でのコミュニケーションのとり方を学んだことで、さまざまな人と良好な人間関係を築くことができるようになりました。

この経験を生かして営業部門で活躍したいと思います」といったように書くと内定に近づくことができるでしょう。

【ガクチカで留学をアピール】企業が留学経験で見ているポイント

ガクチカで企業が見ているポイントはさまざまあります。

しっかりとポイントを押さえてガクチカ対策をしましょう。

Point
  1. 目的を明確にして留学したかどうか
  2. 現地の人とコミュニケーションが取れていたか
  3. 留学で何を得たのか

1.目的を明確にして留学したかどうか

短期留学や語学留学、大学留学など、海外で学ぶ理由はさまざまです。

企業はその人が留学した目的についてチェックします。

留学を実現するには、海外で生活するという決断や一定期間滞在するのに必要な時間とお金が必要です。

そこまでして留学したい理由は何だろうということを、企業は知りたいのです。

留学するときに目的を明確にすることが大切と言われていますが、それは目的がないと方向を見失って、ただダラダラと留学期間を過ごす可能性が高くなるからです。

企業が目的を明確にして留学したかどうかを見るのは、目標を明確にし、それに突き進むような積極的な人材なのかどうかを見極めるためでもあります。

2.現地の人とコミュニケーションが取れていたか

現地の人と交流がなくても留学はできます。

ですが、現地の人とろくに会話もせずただ滞在するだけでは、外国語を使うスキルやコミュニケーション力は養われません。

企業としては、スキルアップのチャンスを逃すことや人との交流をあえて避けるような人材は採用したくないというのが本音です。

企業は現地の人と積極的にコミュニケーションを取っていたか、留学前とあとでは語学力の向上が感じられたかといった点をチェックします。

面接では、留学生活について、現地の人とのコミュニケーションをよく取っていたことがわかるエピソードをたくさん披露する人は、それだけ有利になると考えてよいでしょう。

3.留学で何を得たのか

留学を通して得たことを明確にして伝えることは、とても重要です。

企業はその得たものが、企業にとって役立つかどうかを考慮するからです。

留学では、日本では体験できないような、さまざまなことに出会える機会が多くあります。

時には体験したことがたくさんありすぎて、どれをアピールしたらよいか迷うことがあるかもしれません。

企業が知りたいのは、企業にとって有益になるかどうかということですから、アピールすることで企業に役立つかを考えると選びやすくなります。

たとえば大学留学時代、プレゼンテーションのゼミを受講することで、パワーポイントの使い方から英語での解説、相手によく伝わる言い回し方法といったスキルを得たとします。

これらのスキルを留学で得たとアピールした場合、海外のクライアントとの交渉に役立つかもしれないと、企業は判断する可能性が出てくるのではないでしょうか。

Point

留学で何を得たかを明確にするには、普段から自分で学んだことを頭で理解するクセをつけておくことがポイントになります。

【ガクチカで留学をアピール】オンライン留学をアピールするときのポイント

現在では、直接海外へ出向く留学だけでなく、オンライン留学を利用する人も少なからず増えてきたことでしょう。

オンライン留学とは、日本にいながらにしてインターネットを通じて、通常の留学と同じように海外の学校の授業を受けることや現地の人とリモートでコミュニケーションを取ることができます

実際に、どのような点に留意してアピールをすれば良いのか、ポイントを紹介します。

1.オンライン留学の背景を話す

オンライン留学をアピールする際、あなたがなぜオンライン留学をしたのか、という理由を述べることが重要です。

実際に自ら海外へ行く留学とオンライン留学の2種類がある中で、なぜあえてオンライン留学を選択したのか、企業としても気になるところでしょう。

理由を考える際は、あなたがオンライン留学によって何を得たかったのかを思い返してみてください。

あなたは、留学により自ら得たかった事柄と置かれた環境を踏まえたうえで、オンラインでの留学が自分に最適だと判断して決行したのです。

そのような留学の背景をアピールの際に話すことにより、あなたにとってオンライン留学が必要なものだということが企業に伝わることでしょう。

2.何を得られたのかをアピールする

実際に海外へ出向く通常の留学については、なんとなくイメージできる人も多いでしょう。

しかし、リモートが普及してきた現代でも、オンライン留学については企業の採用担当にとっていまだ馴染みのないものである可能性があります。

そのため、オンライン留学の背景を話した後、実際にあなたがオンライン留学により何を得られたのかをアピールすることが重要です。

馴染みのないオンライン留学でも、目標とした成果を実際にあなたが得たことを伝えることで、企業としてもオンライン留学を受け入れることができるのです。

あなたが得た成果についてきちんと説明することで、企業は馴染みのないオンライン留学を身近に感じ、意味のあるものとして捉えてくれることでしょう。

3.留学ではないと思われる可能性もある

最近では、大学などでリモートによる授業も多く行われているため、オンライン留学はただの英語の授業ではないかと思われてしまう可能性もあります。

オンライン留学はただの授業ではなく、実際に海外へ行く留学と同じカリキュラムを、インターネットを通じてこなしていくものです。

日本国内で、さらに自宅にいながらにしてできるという点で、留学とは認識されにくく誤解されやすいこともあります。

そうならないように、オンライン留学とはどういったもので、あなたが実際に何を得られたのかを具体的に説明することが必要です。

Point

オンライン留学を、誰でも知っていると思うのではなく、留学の真意をしっかりと伝えることで、オンライン留学もれっきとした留学であることを企業へ伝えましょう。

【ガクチカで留学をアピール】留学をアピールする際の注意点 

就活生の中で、留学している人が少数派であることは確かですが、目的なく、ただ留学したことを話してもアピールになりません。

注意点として、留学してどんな経験をし、何を学び、企業にとってどんな形で貢献できるかをしっかり話す必要があります。

目的がなく、現地の人と交流せずに留学期間を過ごすだけでは、アピールにならず、逆にマイナスになることもあります。

そのため、しっかりと目的を持ち、留学した理由を答えられることが最低限になります。

1.留学経験はプラス評価ではない 

先ほども記述したように、留学したというだけではプラス評価にはなりません。

その留学から何を学んだのかという部分が重要になります。

ただ、留学して語学力が上がりましたや、コミュニケーション力がつきましただけだと、当然のことだと思われ良い印象にはなりません。

留学では、日本では経験できないことが多く、さまざまなことに出会える機会がたくさんあります。

たとえば、「留学先で知り合った友達とコミュニケーションを取っているうちに、友達の国に興味を持ち、グローバル化を進めている企業にとって、プレゼンや企画など現地の人との交流に関しては自信があります。」など、経験を踏まえたうえで、企業でどうやって活躍できるかを話すことができるとプラス評価になりやすいです。

2.留学先でのエピソードは期待される 

留学をしたのだから日本ではできないような経験ができたのではないかというように期待される部分はどうしてもあります。

紹介したエピソードがありきたりなものだった場合に逆にマイナス評価になってしまうこともあるのです。

特に、語学力が上がりました、異文化でのコミュニケーション力が上がりましたなどは、留学を経験している人にとっては当たり前の話になります。

たとえば、「サークルに2つ所属することで1年間の留学期間に友達が100人できました。さらに、休日には友達の家族ともコミュニケーションを取ることができ、家族の方とも仲良くなり、文化も知り、留学後も友達のご自宅に遊びに行くことが決まっています。」など、具体的な数字をアピールする内容に盛り込むことや学んだことを伝えることが大切です。

3.行動の一貫性を持たせる 

〇〇という目的・目標があったからこそ留学しましたというように行動に対して一貫性があることが求められます。

行き当たりばったりでなんとなく留学しましたというアピールでは評価されない可能性があるのです。

留学に対して目的があり、その目的のために経験した苦労、挫折、体験をエピソードとして話すことで企業側も興味を湧くようになります。

たとえば、「1年間の留学のうち、最初の半年間は2つのサークルに所属し、コミュニケーション力を学びながら多くの学生と友達になりました。その後自分でも新しいイベントサークルを立ち上げるため、チラシなどを用いた集客をはじめ、1ヶ月間は5人程度のサークルでしたが、半年後には50人が参加するイベントサークルになりました。」といったような感じです。

【ガクチカで留学をアピール】留学をアピールする際のエピソードの選び方

ガクチカに留学を書こうとなった際に一番やってしまいがちなのが、

  1. 語学力

  2. 異文化コミュニケーション

  3. 困難に立ち向かう力

という三点セットをすべて盛り込むこもうとすることです。

たしかに留学三種の神器ではありますが、あまりにも詰め込もうとすると、内容がちぐはぐな感じになります。

特に人事からすると留学=先述した三点セットというパターンは、正直見飽きているでしょう。

人事も何となく広く薄いエピソードが読みたいわけではありません。

語学をアピールしたいならTOIECでいうと700点はいる

当たり前の話ですが、何かをアピールしたい場合には、明確な結果・実績が必要です。

つまり、受賞や資格、点数が伴わなければ駄目です。

留学で一番アピールしやすいのが、言語の試験結果になります。

よくあるTOIECでは、700点はないとアピールポイントにはなりません。

北海学園生活共同組合調査によると、NTT東日本、ファーストリテイリングなど大手企業は、TOEICを採用基準においており、その点数がまさに700点以上です。

つまり、こういった大企業の中には700点を上回っていないと採用基準にさえ乗らないことになります。

ただし、留学していない学生でも700点をマークしておいてほしいということも含まれます。

留学経験を上記のような大手企業にアピールする際は、700点以上よりもさらに上の得点をマークしておいた方がいいかもしれません。

参照元:留学と就活とTOEICの関係について

困難に立ち向かう力や異文化コミュニケーション

もちろん、先述した困難に立ち向かう力や異文化コミュニケーションも立派なアピールポイントです。

ただし、全てのエピソードを盛り込むのではなく、ピックアップして深い話をしていくほうがいいでしょう。

例えば、

  1. 現地でワーホリをして、クレーム客にも互角に渡り合い論破したことがある

  2. ディベートサークルに入って様々な国の学生と討論し、最後にはお互い仲良くなってシェアハウスまで行った

などです。

具体的でディープな事例であれば興味を持ってもらう確率は高くなります。

留学での大きな功績などあればその功績について書く

TOEICの時と同様、具体的な功績があればそちらをピックアップしてアピールするようにしましょう。

  1. クラスの中で上位◯%に渡される優秀賞に選ばれた

  2. 論文が表彰された

など留学をした学生の中でも目立った功績があれば大きなアピールポイントにつながります。

留学中のエピソードは多いと思うので、すべてのエピソードを書き出す

上記のようなエピソードや大きな功績がすぐには思い浮かばない方もいるかと思いますが、そこで絶望しなくても大丈夫です。

正直、上記のような例は次々に出てこないものです。

また、留学生活というものは、自分でも気づいていないほど密な経験をしているものです。

一度留学を振り返ってすべてのエピソードを書き出してみましょう。

自身が一皮向けた経験や勉強になった体験など何かしら出てきます。

それを深掘りしていけばきっと立派なアピールポイントになるはずです。

Point

▼エピソードを洗い出す際にモチベーショングラフを使用するのをおすすめします。

【ガクチカで留学をアピール】就活で留学経験を話す際の例文

それでは、ガクチカで留学をアピールするときの例文を紹介します。

どれも就活市場に相談に来てくださった学生が使用して専攻を通過したガクチカなので、ぜひ参考にしてください。

例文1.語学力をアピール

留学の魅力は何と言っても語学力の習得・向上です。

もちろん面接官も語学力を期待します。

実際にアピールする際の例文を見ていきましょう。

例文

私の強みとしては、1年間カナダへ語学留学して得た英語力があります。

大学の入学当時から英語を話せるようになりたいと思い、留学を目標としていました。

実際に1年間カナダへ留学し、帰国後のTOEICのスコアは890点を取りました。

帰国後は、留学で得た英語を活かして留学生のサポーターや海外ボランティアに積極的に参加しました。

御社で働くことになったらこの経験を活かし、海外でのカスタマーサポートなどの語学が必要な部署で活躍できると思い志望いたしました。

例文2.地元住人との交流をアピール

留学ではホームステイや留学先の先生・友達、さらには部屋の住人までありとあらゆるところで地元の人との交流があります。

そこでの経験をアピールしたいときの例文を見ていきましょう。

例文

私の強みは、1年間の留学の際に地元の住人の方々と交流してきたことです。

今でもSNSを使って連絡を取っており、今年の夏には再び会いに行く友人もいます。

留学の最初は、異国の地と言葉が通じるかの不安が重なって、人と話すことさえもできませんでしたが、いつも隣の席にいた地元の学生の方がとても優しく、拙い言葉でも理解してくれようとしてくれました。

それがきっかけで、失敗を恐れないでもっと積極的に話していこうと思い、いろんな方と話すようになりました。

留学の終わりの方になると、自分の語学力も上達して友達と楽しく会話できるようになってきたので、家の周りの住人の方々ともご飯を食べに行くほど仲良くなりました。

これを活かして、仕事でも社内の方々はもちろん、社外の方々とも積極的に交流して御社に貢献できると思っています。

例文3.留学までの準備でアピール

留学中は勉強をしていてほとんど特筆すべき内容がないという方は、留学までどのように準備してきたかをアピールするのもいいでしょう。

では、例文を見ていきましょう。

例文

私の強みは、留学までの入念な準備をして、留学をとても有意義な経験にしたことです。

留学をすると決めてから、大学の留学した先輩からの体験談や留学セミナーの講義を積極的に聴いて、計画を立てていきました。

必要なスキルにTOEICのスコアがあったので、毎日大学の授業が終わってから英語を勉強しました。

その結果もあって、奨学金を得て留学することができました。

更には、留学先の国や大学についてもしっかりリサーチをしたため、留学先ではその国の文化について話し合うことができ、友達もたくさんできました。

御社で働くときはこの経験を活かして、プロジェクトや企画に携わるときに入念な準備を積極的に行えると思います。

【ガクチカで留学をアピール】まとめ

留学は、唯一無二のガクチカエピソードにはなりませんが、まだまだ留学者が少ない日本の就活においては強力な武器になりえます。

ただし、留学の理由や留学先での経験については、深掘りされることが多いのできちんと準備をして挑みましょう。

これができればあなたにとって留学が非常に心強いガクチカになるはずです。

就活市場では、留学以外にもアピールポイントとなるガクチカの回答例から、その他就職活動で役立つ情報を多く掲載しています。

今からでも他の就活生との差をつけるために、情報収集に励んでみませんか?

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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