【例文11選】留学経験は遊んでただけでもガクチカにできる?アピールできる能力や例文を徹底解説

【例文11選】留学経験は遊んでただけでもガクチカにできる?アピールできる能力や例文を徹底解説

留学経験をされているあなたは、やはり留学経験をガクチカとして話したいと考えますよね。

ただ、実際に留学経験を書くとなると、どうやって書けばいいかわからない方が多いようです。

そのため、留学経験をガクチカとして書く際のポイントや注意点を紹介します。

こちらを参考にあなたの留学経験を最大限にアピールしていきましょう。

この記事を読んでわかること
  • 留学経験をアピールするコツ
  • ガクチカの構成
  • 留学経験をアピールするガクチカ例文
この記事をおすすめしたい人
  • 留学経験をアピールしたい人
  • ガクチカのために留学するか悩んでいる人
  • 留学経験を主題としたガクチカ例文を読みたい人

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【留学のガクチカ】ガクチカに留学経験は最適!

留学経験はガクチカに使えるテーマであり、また様々な強みをアピールすることができるため、ガクチカのエピソードとしては最適であるといえます。

業界や企業に求められている能力によってアピールするエピソード、強みを切り替えたり、学生時代に頑張ったこと、力を入れたこととしてのインパクトが大きい点から、かなり採用担当に評価されやすいガクチカであるといえるでしょう。

しかし、いくつかの注意点もありますので、アピールする際にはこの記事で紹介しているポイントをおさえた、努力や学びが伝わるようなガクチカにしていきましょう。

ぶっちゃけ遊んでただけでもガクチカにできる?

留学中、遊びや観光が中心だったとしても、工夫次第でガクチカとしてアピールできます。

大切なのは、どのような経験から学びを得たのかを伝えることです。たとえば、異文化交流の中でコミュニケーション能力を鍛えた経験や、計画的に旅をすることで自己管理能力を培ったエピソードなどが挙げられます。

「遊びがメインだったからアピールできない」と諦めるのではなく、その経験の中で何を学び、どう成長したかを明確にすることで、立派なガクチカとして活用できます。

【留学のガクチカ】留学経験がガクチカに最適な3つの理由

留学経験がガクチカに最適な3つの理由
  • 行動力やチャレンジ精神など前向きなアピールに繋げやすい
  • 留学のエピソードから成果や困難をイメージしてもらいやすい
  • 実体験として深掘りしやすいためオリジナリティのある内容にできる

続いて、留学経験がガクチカに最適な理由についても紹介します。

留学経験のある人は以下の3つの要素を踏まえた上で、どのように留学経験をより魅力的にアピールするのかについて検討してみてください。

行動力やチャレンジ精神など前向きなアピールに繋げやすい

留学経験は積極的な行動力やチャレンジ精神を証明する場となります。

母国以外の地に身を置き生活するということは、言語や文化、価値観といった壁を超え、全く新しい環境に馴染むための小さな挑戦が日々積み重なるということです。

その挑戦を実践するという行動力は、誰もが持っているものではありません。

特に友達作りや国際交流を通じて積極的に新しい環境に適応していったというエピソードは、コミュニケーション能力や柔軟性を養ったことを強調することができます。

さらに、これらの経験過程では、新しい環境への適応や前向きに行動する姿勢を見せることができるため、ガクチカで話すには最適です。

留学のエピソードから成果や困難をイメージしてもらいやすい

異文化交流や海外での友達作りは、簡単なものではありません。

この共通認識があるため、留学で困難な場面に直面し、それを乗り越えたというエピソードは具体的に話しやすく、かつ印象に残りやすいです。

異文化の中で自分の考えを伝え、相手を理解するために努力した経験は、企業が求めている問題解決能力や柔軟性を示すことができます。

また、言語の違いや異文化で生活したという経験はチャレンジ精神はもちろん、適応力を示すことができます。

グローバル化の進むビジネス社会において異文化交流を通じて培ったこれらのスキルは、国際的な業務や多様性が求められている職場での活躍が期待できる要素であるため、自分の市場価値を提示することができます。

実体験として深掘りしやすいためオリジナリティのある内容にできる

留学といった内容は、ゼミやアルバイト等のガクチカと比べて経験している人が少ないためオリジナリティを出すことができます。

自身の異文化体験や国際交流に関するユニークなエピソードは、他の就活生と差別化が図りやすい内容です。

多数の就活生を相手にする面接官にとって、他者と違う経験をしている応募者は新鮮で非常に印象に残りやすいです。

留学を通じて得た経験は国際的な視野を持つ人材として魅力が高まります。

面接官に対して「他の応募者とは違う視点を持った人物」として認識づけることができ、就活において有利に働くためガクチカでアピールしない手はありません。

【留学のガクチカ】ガクチカに留学経験を使うなら押さえておくべき2つの前提

押さえておくべき2つの前提
  • 短期留学・ワーホリでも内容を差別化できれば十分強いガクチカになる
  • 留学経験そのものではなく「何をしたか」「何を得たか」がみられている

ガクチカにおいて留学経験を話そうと思っている方にまず押さえておいていただきたい2つの前提があります。

ここで紹介する2点を意識するかしないかで、ガクチカのクオリティは大きく異なってきます。

ぜひ、それぞれ熟読して、作成するにあたって念頭に置いておいてください。

短期留学・ワーホリでも内容を差別化できれば十分強いガクチカになる

企業が留学経験を評価する際に重視するのは滞在期間の長さではなく「その期間に何を学び、どのような経験を積んだか」という点です。

短期留学やワーキングホリデーであっても、自分なりに目標を持ち、工夫して過ごしたことが伝われば、十分に強いガクチカとなり得るでしょう。

具体的に話せれば話せるほど、他の就活生との差別化が可能です。

短期間でも、むしろ「そんな短期間で、そこまで多くの経験をして成長したのか」と面接官が感心するようなガクチカにしてしまえば良いのです。

留学経験そのものではなく「何をしたか」「何を得たか」がみられている

企業の採用担当者は「留学をした」という事実ではなく、その経験を通じて何を学び、どのような力を得たのかについて重視しています。

留学を通じて「どのような力が身につき」「就職後はどのように活用できるのか」を具体的に伝えることが大切です。

「語学力を伸ばすために積極的に現地の人と交流した」など、具体的なエピソードを盛り込むことで、説得力のあるガクチカになります。

特に、自分なりに考え、主体的に行動したことを伝えることがポイントです。

【留学のガクチカ】留学期間別のガクチカのポイント

留学期間別のガクチカのポイント
  • 数週間〜1ヶ月のポイント
  • 1ヶ月〜3ヶ月のポイント
  • 3ヶ月〜半年のポイント
  • 半年〜1年以上のポイント

どのくらいの間、留学をしていたかによってもポイントは変わってきます。

短期間のものから長期にわたるものまで、それぞれの留学期間別のポイントについて紹介するため、参考にしてください。

数週間〜1ヶ月のポイント

数週間から1ヶ月の短期留学の場合は限られた時間の中でどのような目標を持ち、それを達成するためにどんな行動を取ったのか明確に伝えることを心がけてください。

企業の採用担当者は留学の長さではなく、その期間中にどのような経験をして、どのような学びを得たのかを知りたいと思っているからです。

短期留学の目的の例

異文化理解を深めるために、現地の学生と交流しながら価値観の違いを学ぶことを目的とした。

英語のスピーキング力向上を目指し、日常会話やディスカッションの機会を積極的に活用することを目的とした。

将来のキャリアに活かすため、現地のビジネス環境や働き方を学び、視野を広げることを目的とした。

限られた時間の中でどのように工夫して、どのような成果を得たのかを強調することで、印象に残るエピソードになります。

1ヶ月〜3ヶ月のポイント

1ヶ月から3ヶ月の留学は現地での生活にある程度慣れ、より深い学びや経験が得られる期間です。

この期間のガクチカを語る際には留学中に何を発見し、それが帰国後にどのような変化をもたらしたのかを意識して伝えることを心がけましょう。

短期留学中の気づきと帰国後の努力の例

・現地の学生は積極的に発言し、間違いを恐れない姿勢があることに気づいた。帰国後は、英会話スクールでスピーキングの練習を継続し、積極的に話す習慣を身につけた。

・文化の違いによって価値観が異なることを実感し、異なる考えを受け入れる柔軟性の重要性を学んだ。帰国後は、多様な意見を尊重しながらディスカッションができるよう、ディベートの勉強を始めた。

・リスニング力の不足を痛感し、ネイティブの会話が速すぎて理解できないことが多かった。帰国後は、英語のニュースやポッドキャストを毎日聞くことでリスニング力を向上させた。

短期留学よりも滞在期間が長いため、語学だけでなく異文化の中での適応力や主体的な行動力など、より幅広い経験が得られます。

また、留学中に気づいたことを帰国後にどのように活かすのかを伝えると、成長の過程がより伝わりやすくなるでしょう。

「帰国後も英語学習を継続し、英検準1級に合格した」など、留学後の行動の変化を示すと説得力のあるアピールになります。

3ヶ月〜半年のポイント

3ヶ月から半年の留学では、より長期間にわたって現地の生活を経験するため、様々なエピソードを語ることが可能です。

しかし「あれも、これも」と伝えようとするとアピールの軸がぼやけてしまうため、特に努力したことを1つに絞って伝えましょう。

3カ月~半年の留学中に努力したことの例

・英語力向上のため、毎日最低1人のネイティブと会話することを目標にし、積極的にカフェや交流イベントに参加した。

・授業でのディスカッションに積極的に参加し、専門的な語彙や表現を習得するために、日々の予習・復習を徹底した。

・現地の文化を深く理解するため、ホームステイ先の家族と積極的に交流し、料理や伝統行事などを体験することを心掛けた。

最も力を入れたことを特に明確にしながら、その過程を深掘りして伝えることがポイントです。

また、留学中に身につけた力が今後どのように活かせるかを伝えることも心がけてください。

「異文化の中で自分の考えを伝える大切さを学び、それを今後の仕事でも活かしたいと感じた」といった形で、留学経験と将来のキャリアを結びつけると、より説得力のあるアピールになります。

半年〜1年以上のポイント

半年から1年以上の長期留学においては滞在期間が長いため、経験を紹介するだけでなく、時間をかけてどのように困難を乗り越えたのかを詳しく伝えることが重要です。

長期留学中に困難を解決できた例

・授業のスピードについていけず、理解が追いつかないことがあったが、授業後に教授へ質問したり、現地の学生と勉強会を開いたりすることで克服した。

・ルームメイトとの生活習慣の違いからトラブルが発生したが、お互いの価値観を尊重しながら話し合い、妥協点を見つけることで円満に解決した。

・アルバイトを始めたが、言語の壁で思うように接客ができなかった。業務に必要なフレーズを毎日練習し、現地の同僚にアドバイスをもらいながら改善した。

長期留学では語学力はもちろん、異文化での適応力や長期間にわたる挑戦の過程をアピールできる点が強みになります。

そこで、ガクチカでは「長期間だからこそ経験できたこと」を意識して伝えることが大切です。

「ただ長く滞在しただけ」では評価されにくいため、長期間だからこそ取り組めた経験と、その経験から何を学び、今後どのように活かすのかを、詳しくと整理して伝えることを心がけましょう。

【留学のガクチカ】遊んでただけでも書ける!留学経験を深掘りする3ステップ

留学経験を深掘りする3ステップ
  1. 留学中に苦労したことを振り返る
  2. 克服するために努力したことを言語化する
  3. 留学で得たことがどう活きているかを考える

結論として、留学中にあまり勉学に励まず、遊んでいただけの方でも、十分にガクチカの題材にすることは可能です。

「大きな声では言えないけれど、あまり勉強しなかったな...」と思っている方も、以下の3ステップを活用すれば、十分に魅力的なガクチカを仕上げられます。

ぜひ、以下の3ステップを確認してください。

1.留学中に苦労したことを振り返る

いくら遊んでいただけとはいえ、留学中に苦労したことは少なからずあるはずです。

そこで、自分がどのような困難に直面したのかを振り返ってみてください。

企業が求めているのは「留学でどのような壁にぶつかり、どのように乗り越えたのか」というストーリーです。

勉強でなくても、友人との交流、生活習慣の違い、言語の壁など、様々な側面での苦労を考えてみましょう。

「現地の友人と打ち解けるのに時間がかかった」「ホームステイ先での生活スタイルの違いに戸惑った」などのエピソードでも構いません。

困ったこと、思い通りにいかなかったことを見つけ出したら、それが些細なことであっても、工夫して乗り越えた過程を話すことで「ガクチカ」になります。

2.克服するために努力したことを言語化する

「困難を乗り越えるためにどのような努力をしたのか」を企業は知りたいと思っているため、留学中に直面した苦労を克服するために「どのような工夫をしたのか」を言語化することを心がけてください。

分かりやすく伝えられれば、主体性や課題解決能力の高さをアピールできます。

英語のコミュニケーションに苦労した話を例に挙げるならば「現地の人と話す機会を作るため、毎日カフェに行った」といった具体的な行動を話しましょう。

努力の過程を言語化する際には「最初はうまくいかなかったが、〇〇をしたことで改善された」という構成で話すと、成長の流れがわかりやすくなります。

3.留学で得たことがどう活きているかを考える

留学を通じて得た経験やスキルが今の自分にどのようなポジティブな影響を与えているか、就職後、どのように役立つのかを明確にすることも大切です。

企業は「海外経験があるから採用しよう」とは考えません。

「留学から何を学び、それをどう仕事に活かそうとしているのか」を見ています。

そこで、留学で得た強みと企業の特徴を結びつけることができれば、志望動機の説得力も増し「入社後も活躍できそうな人だ」と思ってもらいやすくなります。

【留学のガクチカ】ガクチカで留学経験をアピールする際に伝えられる能力

ガクチカで留学経験をアピールする際に伝えられる能力
  1. 行動力
  2. 対応力や柔軟性
  3. コミュニケーション能力の向上
  4. 目標達成能力
  5. 課題解決能力
  6. 多様性への理解

企業に対してガクチカで留学経験をアピールするメリットは、単に海外で生活し言語を学んだということ以上に、留学を通じて得た経験や成長を具体的に伝えられる点にあります。

留学中にどのような挑戦を経験し、どのような課題を克服したのか、その過程で得たスキルや価値観の変化をしっかりと伝えることで、あなたの人間的な成長や適応力をアピールできます。

1.行動力

ある程度の知識や語学は、日本国内にいても習得することができるので、留学は誰しもが経験するものではありません。

留学の期間にもよりますが、半年以上の留学の場合には、日本から離れることに不安を感じる人も多いことでしょう。

しかし、留学の経験者はその不安を乗り越え、自らのスキルアップのために留学をすることを選ぶのです。

留学を決断し、実際に実行したことにより、企業側へあなたの「行動力」をアピールすることができます。

「行動力」は、自分の置かれた環境など、何事にも変化をもたらすために必要なものであり、個人差があります。

留学を経験したという事実により、あなたが「行動力」の高い人間として判断されるのです。

企業での仕事においても、その大胆な「行動力」は求められることも多いでしょう。

2.対応力や柔軟性

日本から離れる不安を乗り越え、実際に海外での生活がスタートすると、留学先で想定していなかった事態が多く起こります。

言葉も文化も異なる海外での生活では、常にアクシデントがつきものです。

そのようなアクシデントが起きた際には、臨機応変な「対応力」が必要となります。

起きた問題を解決するために、あなたがどのように対応し、どのように解決に至ったかということを伝えることで企業へあなたの「対応力」をアピールできるのです。

「対応力」は仕事をする際も必要とされ、社内でも頼れる存在として重宝されます。

慣れない留学という状況で、乗り越えたアクシデントは企業へインパクトを与えられますので、エピソードを厳選してみましょう。

3.コミュニケーション能力の向上

海外への留学では、現地の人と会話などのコミュニケーションを取る機会が多くあります。

現地の人と円滑にコミュニケーションを取ることで、慣れない海外での生活を乗り越えることができるのです。

留学で得た自らの「コミュニケーション能力」をアピールする際、現地の人と会話を重ねることで仲良くなれたという単純なエピソードではアピールとは言えません。

「コミュニケーション能力」を意味の深いものにするには、留学先で言葉の通じない相手にも物怖じせずに話しかけることができたなど、あなたの積極性をアピールすると良いでしょう。

Point

積極的な人間は、新しいことへ挑戦することや仕事に対してやる気があると捉えられるのです。

4.目標達成能力

留学は、単なる旅行や体験ではなく、明確な目標を設定し、長期間にわたってそれを達成するために努力する経験です。

そのため、目標達成能力を強力にアピールすることが可能です。

留学前に語学や学業における具体的な目標を設定し、進捗を管理しながら成果を出すことは、ビジネスにおいても役立つスキルです。

さらに、留学中に直面した困難や挑戦を乗り越える過程で得た学びを活かし、今後の目標達成に向けた計画を企業にアピールすることも可能です。

このように、長期的な挑戦を成功させた経験は、企業に対して大きな信頼感を与えるでしょう。

5.課題解決能力

留学中には、予期せぬ課題やトラブルに直面することが多く、それらに対処するための課題解決能力が自然と養われます。

例えば、現地での生活の中で発生する言語の壁や文化の違い、または急な変更や予想外のトラブルに対して、冷静に対策を講じ、適切に対処していくスキルを身につけます。

これらの経験は、ビジネスの現場でも非常に役立つものであり、企業にとっては、予想外の状況に柔軟に対応できる人材としての価値を示すことができます。

問題解決能力を培った留学経験を通じて、企業に対して即戦力であることを強くアピールできます。

6.多様性への理解

留学経験を通じて、異なる文化や価値観を尊重し、相手の立場に立って考える多様性の理解が深まります。

異文化の中で生活し、現地の人々との交流を通じて、多様な視点を持ちながら物事を考え、他者と協力して目標を達成する能力が磨かれます。

このような多様性への理解や適応力は、グローバル化が進む企業やチームで特に重要です。

企業は、異なるバックグラウンドを持つメンバーとの協働に長けた人材を求めており、そのような力を備えていることは、面接で強力なアピールポイントとなります。

【留学のガクチカ】留学をテーマにしたガクチカの書き方

留学をテーマにしたガクチカの書き方
  1. 留学の目的を伝える
  2. 留学中に努力したこととその経緯を具体的にする
  3. 学を経て得られた成長を伝える
  4. 留学で得た学びを入社後にどう活かすのか明確にする

続いて、留学をテーマにしたガクチカの書き方について紹介します。

以下のポイントを押さえておけば、あなたがどのような国に、どのような期間留学に行っていたとしても、スムーズにガクチカが書けます。

あなたがどのような目的で留学に行き、どのようなことを学んで帰ってきたのかが伝わるような書き方をしましょう。

1.留学の目的を伝える

留学をテーマにしてガクチカを作成する際、まず大切なのは「なぜ留学をしようと思ったのか」を明確に伝えることです。

企業の採用担当者は留学そのものよりも、その背景にある目的や意図を重視しているため、主体的に行動できる人物であることを強調しましょう。

「英語力を向上させるため」「異文化を体験したかった」など、具体的な目的を述べることが大切です。

また、留学前にどのような準備をしたのかを伝えることも、積極的な姿勢を示すポイントになります。

「渡航前から英語の自主学習に取り組んでいた」「その国の文化について入念に調べた」などと話すと良いでしょう。

2.留学中に努力したこととその経緯を具体的にする

留学の目的を伝えた後は、その目的を達成するためにどのように努力をしたのかを、具体的に説明することが大切です。

ただ「努力した」と述べるだけでは企業には伝わりません。

そこで、どのようなきっかけで努力を始めたのか、どのような過程を経て成果を得たのかまで詳しく語ることを心がけましょう。

ディスカッション形式の授業に苦戦し、意見をうまく主張できなかったが、事前に授業内容に関連するニュースを読む事で話せるようになった」など、課題を克服した過程を詳細に述べるとわかりやすくなります。

企業は困難に直面した際にどのように行動したのかを評価するため「困難を乗り越えるために、どのような行動を取ったのか」を意識して説明しましょう。

3.留学を経て得られた成長を伝える

努力の結果、どのような成長を遂げたのかを明確に伝えることで、留学経験があなたにとって価値のあるものだったことを強調できます。

企業が知りたいのは「その経験を通じて何を身につけたのか」「結局、この人はどのように活躍してくれるのか」という点です。

そこで、留学で得たスキルや価値観の変化を具体的に述べることを心がけましょう。

特に、成長を実感した具体的なエピソードを述べることで、より伝わりやすくなります。

「最初は消極的だったが、現地の人との交流を通じて積極的に発言できるようになった」など、成長の過程が分かるように説明することがポイントです。

4.留学で得た学びを入社後にどう活かすのか明確にする

最後に、留学で得た経験が志望する企業でどのように活かせるのかを明確にしてガクチカを締めましょう。

企業が最も重視するのは「その経験が仕事でどう活かせるのか」という点です。

そこで、得た学びと企業の特徴・業務内容とを結びつけて考えることが重要になります。

したがって、まずは徹底的に企業研究を行ってから、回答を練るようにしましょう。

「自分がどの職種を希望するのか」「企業がどのような人物像を求めているのか」この2点を意識しながら回答することが大切です。

【留学のガクチカ】就活で留学経験を話す際の例文

就活で留学経験を話す際の例文
  1. 行動力
  2. 柔軟に対応する力
  3. コミュニケーションの突破力
  4. 努力で磨いた実践的英語力
  5. 異文化適応力を発揮
  6. 多国籍コミュニケーション能力
  7. 新しい環境に挑むチャレンジ精神
  8. 多様性をまとめるリーダーシップ

続いて、本記事で紹介してきた内容を踏まえた上でガクチカで留学経験を話すときの例文について紹介します。

どれも就活市場に相談に来てくださった学生が使用して専攻を通過したガクチカなので、ぜひ参考にしてください。

1.行動力

私が学生時代に力を入れたことはアメリカ留学です。
英語力を磨き、コミュニケーション能力を高めたかったからです。
留学先にはあえて自分以外、日本人がいない場所を選び、強制的に英語を話さざるを得ない環境を作った結果、1ヶ月後には私生活においてほとんど問題なく英語で交流できるようになりました。
この経験から、自分を成長させるためには行動力が非常に重要であることを学びました。
自ら積極的に行動することで、新しい環境や言語に適応し、コミュニケーション能力を大幅に向上させることができました。
この経験を活かし、貴社でも積極的に行動し、貢献するために何が必要であるかを常に考えながら仕事を進めたいと考えています。

2.柔軟に対応する力

私が学生時代に力を入れたことは留学です。
貴社のような商社で働きたいと思っているため、様々な文化を理解することが重要だと考えました。
留学先の大学は授業内容は素晴らしかったものの、先生が適当なことが多く、授業に来なかったり、レポートの期限が大幅に変更されたりすることがありました。
しかし、授業に来ない時は他の教授に相談して同じ内容の授業に参加させてもらう、レポートの期限が短くなった場合は、その分文字数を減らしてもらえないか打診するなどして対応しました。
この経験を通じて、柔軟に対応する能力が非常に重要であることを学びました。
貴社においても、クライアント企業からの突然の依頼に対しても柔軟に対応し、可能な限り多くの要求に応え、貢献したいと考えています。

3.コミュニケーションの突破力

私が学生時代に力を入れたことはカナダ留学です。
私は元々人見知りで、コミュニケーション能力を磨きたかったため、留学に挑戦しました。
初対面の人と話すことに緊張してしまう性格でしたが、カナダの人々はフランクに交流してくれるため、次第に人見知りを克服できました。
気がつけば、日本に帰国してからも積極的にゼミで発言し、リーダーを務めるなど、コミュニケーション能力に自信を持つようになりました。
この経験から、苦手なことでもどうすれば改善できるかを考え、実行すれば十分に改善できることを学びました。
貴社では、コミュニケーション能力を活かして積極的にプロジェクトメンバーと交流を図り、最終的にはメンバーを統括するチームリーダーに成長したいと考えています。

4.努力で磨いた実践的英語力

私の強みは留学や研究で得た英語力と継続力です。
留学に行った理由は、これまで座学で学ぶことが多かった英語をより実践的な能力として昇華させたかったからです。
私はあえて日本人が自分以外にいない環境に半年間留学し、強制的に英語を話すしかない環境に自分を追い込んだ結果、驚くほど英会話力が成長しました。
帰国後も勉強を続け、TOEICを受験したところ800点を取得でき、英語で論文も執筆しました。
このように厳しくも自分を成長できる環境に自ら身を置くメンタルと英語力を活用し、貴社の海外支部においても貢献できると考えています。

5.異文化適応力を発揮

私が留学を通じて身につけた最も大きなスキルは、異文化に対する理解力です。
滞在中、現地の学生と寮生活を共にし、毎日違う文化背景を持つ人たちと触れ合う中で、違いを尊重することの大切さを学びました。
特に、文化の異なる考え方や行動様式に対して柔軟に対応し、相手の立場に立ってコミュニケーションを取る力が培われました。
例えば、食事のマナーや時間に対する感覚の違いに気づいたときには、すぐに自分の行動を見直し、互いに快適に過ごせる方法を模索しました。
これらの経験を通じて学んだ多様な視点は、今後の仕事にも応用できると考えています。

6.多国籍コミュニケーション能力

私は学生時代に、留学中のコミュニケーションに力を入れ、異文化理解力を高めてきました。
留学中は、宗教や価値観が異なる友人をたくさん作り、互いの文化について情報共有したり意見交換したりする機会を持ちました。
最初はお互いにカルチャーショックを受けることも多く、理解が追い付かないことで話が進まなくなることもありました。
私はそのような中でも、できる限りフラットに皆の話を聞くことを心がけ、違いを尊重し共通点を見つける姿勢を大切にしました。
結果、多国籍な友人との信頼関係を築くことができ、自分の視野を広げるきっかけになりました。
この学びと培った異文化理解力を活かし、海外の顧客対応をする際も、柔軟な体制で円滑にコミュニケーションを取りたいと考えます。

7.新しい環境に挑むチャレンジ精神

留学中、私は常に新しい環境に挑戦することを意識して行動していました。
言語の壁はもちろん、現地の文化や生活習慣の違いにも戸惑いを感じましたが、それを乗り越えるための努力を怠らず、積極的に新しいことにチャレンジしてきました。
例えば、初めて参加した地元のボランティア活動では、言葉が通じない相手とコミュニケーションを取るために、ジェスチャーやイラストを使って意思疎通を図りました。
その結果、活動を通じて現地の人々とも親しくなり、自分のコミュニケーションスキルや適応力に自信を持つことができました。
これらの経験から、未知の環境でも前向きに取り組む姿勢が評価されることを学びました。

8.多様性をまとめるリーダーシップ

私は留学中、国際学生サークルのチームリーダーとして活動していました。
異なる国籍のメンバーで構成されたチームをまとめ、イベントの企画や運営に携わる中で、リーダーシップの重要性を強く実感しました。
特に、全員の意見を尊重しつつ、プロジェクトの方向性を明確にし、スケジュール管理や役割分担を円滑に進めることに注力しました。
時には意見が対立することもありましたが、その都度、冷静に話し合い、最善の解決策を見つけるよう努めました。
この経験を通じて、多様な意見を取りまとめるリーダーシップと柔軟な対応力を培いました。

【留学のガクチカ】留学経験のガクチカに関するよくある質問

続いて、留学経験をガクチカの題材としたいと考えている方が気になるであろう質問に回答します。

これらの質問は就活エージェントを運営する中で多くの方からいただくものであるため、この記事を読んでくれているあなたも気になっているはずです。

ぜひ以下の質問も確認してみて、気になるポイントがあれば熟読してみてください。

ワーホリの短期間の滞在でも、ガクチカとしてアピールできますか?

単刀直入に言うと短期間の滞在であってもガクチカとしてアピールすることは十分に可能です。

特に、友達作りや国際交流に関する経験は就活で強みとして活用することができます。

企業が重視するスキルとして、コミュニケーション能力や適応力、行動力といったものがあげられます。

自ら新しい環境に身を置くという行動を起こしたり、限られた時間で成果を上げるため効率的に動いた行動力や、より短い期間で異文化に順応しようとした柔軟性は間違いなく評価されます。

短期間であっても、その中で得た学びや成長を伝えることができれば、アピールポイントとして活用することや他の就活生との差別化も可能です。

コロナで留学当初の目的や目標を達成できなかった場合は?

新型コロナウイルスの影響で留学計画が中断や変更を余儀なくされた場合は、その困難をどのように乗り越えたのかをアピールすることが重要です。

例えば、現地での活動が制限された中で、オンライン学習を活用して現地の文化や言語を学び続けたエピソードや、新たな目標を設定して努力を続けた経験を伝えるとよいでしょう。また、海外での活動が制限されても、帰国後にオンラインを通じて現地の人々とのネットワークを維持したり、国内での関連活動に取り組んだりした姿勢を示すことで、柔軟性や適応力をアピール可能です。

達成できなかった目標に焦点を当てるのではなく、限られた環境で新たに見つけた学びや成長を強調することで、ポジティブな印象を残せます。

留学前後のアピールでも大丈夫?

全く問題ありません。

例えば、留学前に語学学習を計画的に進めたことや、文化について事前に調査して準備した努力を伝えると、目標達成に向けた意識の高さをアピールできます。

また、留学後にその経験を活かして異文化交流イベントに参加したり、語学スキルを活かしてアルバイトやボランティア活動を行ったりしたエピソードでも、学びを継続して活用する姿勢を強調できます。

このように、留学そのものだけでなく、その前後を含めた取り組みを語ることで、行動力や主体性、さらには自己成長の一貫性を示すことが可能です。

むしろ「ただ留学に行って、それで終わり」のガクチカより、よほど良い印象を与えられます。

短期留学でもガクチカでアピールになる?

短期留学の経験でも、内容次第で十分にガクチカとしてアピール可能です。

短期間であっても、その中で特に努力したことや学びを具体的に伝えましょう。

例えば「短期集中プログラムで限られた時間の中で現地の文化や言語を学び、実践的なスキルを磨いた」「現地の学生とグループワークを通じて課題を解決した」などの具体的な成果や経験を語ると説得力が増します。

また、短期留学後にその経験をさらに深める行動を取った場合、その努力も合わせて伝えると一貫性が強調されます。

短期留学は時間的な制約がある分、行動力や集中力、目標達成能力を示す絶好の機会です。

嘘で留学経験を作り上げたらバレる?バレない?

結論として、就活では常に事実を誇張したり虚偽の内容を伝えたりすることは避けるべきです。

面接官は経験そのものではなく、その経験を通じて得た学びや成長を評価します。

そのため、特別なエピソードがなくても、実際の経験を工夫して構成することで十分にアピール可能です。

例えば、特筆すべき成果がなくても、語学の習得に向けて努力した過程や、現地での生活で直面した小さな困難をどう乗り越えたのかを具体的に伝えることで、自分らしいエピソードを作り出せます。

面接では「自分の言葉で語ること」が信頼感を生む鍵です。

事実に基づいた経験を丁寧に語れば、企業に対して誠実さや信頼性をアピールでき、好印象を与えられるでしょう。

【留学のガクチカ】まとめ

留学は、唯一無二のガクチカエピソードにはなりませんが、まだまだ留学者が少ない日本の就活においては強力な武器になりえます。

ただし、留学の理由や留学先での経験については、深掘りされることが多いのできちんと準備をして挑みましょう。

これができればあなたにとって留学が非常に心強いガクチカになるはずです。

就活市場では、留学以外にもアピールポイントとなるガクチカの回答例から、その他就職活動で役立つ情報を多く掲載しています。

今からでも他の就活生との差をつけるために、情報収集に励んでみませんか?

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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