「魅力的なガクチカを作るためのコツってあるんだろうか」
「ガクチカに書くことを思いつかないんだけど、どうしよう」
このように、就活でガクチカを書こうとしている方には沢山の疑問や不安があるのではないでしょうか。
本記事では、ガクチカについての基礎的な知識に加え、ガクチカを書く際に注意すべきポイントと組み立て方、ガクチカに取り上げるのに向いた題材について紹介しています。
この記事を読むことで、ガクチカを書くために必要な知識やどのように書いたらいいのかが把握できます。
その知識をもとに自分の経験からガクチカを書くことができるので、書き方に自信がない方でも安心してガクチカに取り組めるでしょう。
これからガクチカを書こうと思っている方は、是非この記事をチェックしてみて下さい。
- 就活でガクチカを聞かれる理由
- ガクチカに使えるエピソード
- ガクチカのエピソードがない時の対処方法
- ガクチカを書く際の良い文章構成
- ガクチカが見つからず探す方法を知りたい人
- 自分のガクチカをよりよくする方法を知りたい人
- ガクチカを書く際のポイント知りたい人
- 例文を参考にして企業に刺さるガクチカにしたい人
目次[目次を全て表示する]
【ガクチカの作り方】就活におけるガクチカとは?
ガクチカとは「学生時代に最も力を入れたこと」です。
就活では、ESや面接の際、必ずといっていいほど「ガクチカ」について聞かれます。
したがって、いくつもの選考を通って内定を取るためには、ガクチカで評価されることが重要です。
では、評価されるガクチカの作り方を見ていきましょう。
【ガクチカの作り方】ガクチカを聞かれる理由
まずどうしてガクチカを聞かれるのか考えてみましょう。
ガクチカを聞かれる理由は企業によって様々かとは思いますが
主に
・今後一緒に働いていきたいと思える人材か
・入社後も活躍してくれる人材なのか
・学生時代の経験がどれだけすごいものなのか
を判断するために聞かれることが多いです。
企業側から聞かれる目的がわかっていればガクチカの書き方もうまく工夫できそうですよね!
今後一緒に働いていきたいと思える人材かを判断するため
企業がガクチカを聞く背景には、学生時代にどのように考え何を経験してきたのかを知りたいという意図があります。
その内容が自社が求める人物像に合うのかや、一緒に働きたいと思える人材なのかを評価しています。
ここで注目したいのは、ガクチカでは結果の大小や優劣は重要視されていないことです。
企業はガクチカの取り組みの過程に注目しています。
そのため、具体的なエピソードを交えながらその過程で得られた考え方や学び、価値観、人柄を伝えることが重要です。
企業が求める人物像は、経営理念や社風から理解が可能です。
その経営理念や社風を把握するためには、企業ホームページを確認したり会社説明会などで企業研究に取り組みましょう。
入社後も活躍してくれる人材なのかを判断するため
企業がガクチカを聞く背景には、入社後に学生が実現したいことと実際の仕事内容が一致しているかを知りたいという意図があります。
なぜなら、学生が望むことと仕事内容の実態が一致しているほど、入社後の活躍が期待できる人材として評価できるからです。
しかし、学生の期待と業務の実態とが大きく異なるとキャリアの方向性が満たせないなどの理由で、早期離職につながると企業はリスクと感じてしまいます。
これは、長い時間かけて行われる採用活動で企業にとても不利益なことです。
そこで、ガクチカでアピールした価値観や学びを入社後どのように活用して活躍したいと考えているのかを具体的に述べて、乖離がないことを伝えるのが大切です。
学生時代の経験がどれだけすごいものなのかを判断するため
企業がガクチカを聞く意図は、就活生がどれだけ充実した学生生活を送ってきたのかを知るためです。
充実した大学生活を送れているのは、学生が主体的に行動し新しい経験や学びを追求した結果だからです。
実は、自ら積極的に取り組むことで価値を見出していくことは、大学生活の取り組みとビジネスの場との共通点です。
必ずしも、大会やコンクールで表彰されるなど、特別な経験や周囲に自慢できる経験である必要はありません。
何かをやり遂げる背景にある努力や苦労が存在し、それらを乗り越えて達成したことが評価されるからです。
重要なことは、自由意志で主体性を発揮して取り組んだ過程をしっかりと伝えることです。
【ガクチカの作り方】ガクチカを今から作るのはアリ?
ガクチカが思いつかない人は、就活が本格化する前に作るのはアリです。
ESや面接では頻出の質問なので、就活の早い段階で見つけておく必要があります。
サマーインターンが始まる大学3年生の6月や本選考が始まる4年生の3月までに作ると良いでしょう。
新たに作らなくても過去の振り返りをすると見つかる場合もありますので、自己分析などから経験の棚卸しにも取り組むこともおすすめです。
過去を振り返るとガクチカが見つかることも
ガクチカのネタになる経験は、学生生活や日常生活など意外と身近なところに存在する場合があります。
例えば、研究室・ゼミ、部活・サークル活動、資格取得、地域活動、アルバイトなど多くの学生が参加している活動にガクチカになる貴重な経験があります。
そのため、1度過去の経験を振り返りしたり、周囲の人に質問してみることは良い取り組みです。
過去の経験を振り返るには、自己分析を行うことがおすすめです。
過去の出来事とその時の感情を年表にする自分史や、年代別にモチベーションの上下を表し変化が起きた際の出来事を書くモチベーショングラフが効果的です。
さらに、周囲の人が感じていることを知ることで新たな気づきが得られます。
【ガクチカの作り方】まずはエピソードから考えてみよう
ガクチカを作るにあたって話す話題を探すために自己分析をしてみました。
モチベーショングラフというツールを使って、自分の過去について詳しく書き出してみたところ私が話したいメインの出来事は以下の二つとなりました。
・カフェのアルバイトでバイトリーダーになれたこと
・長期インターンで社会人経験ができたこと
以上の二つに肉付けしながらガクチカを作っていきましょう。
モチベーショングラフについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
【ガクチカの作り方】ガクチカに使える主なエピソード
アルバイトや長期インターン以外にもガクチカで使用しやすいエピソードは多数存在します。
そこで主なガクチカエピソードを7つご紹介します。
- サークル
- 趣味
- アルバイト
- 資格取得
- 研究
- ゼミ
- 留学
サークル
ガクチカのエピソードで特に人気なのがこのサークル活動です。
サークルでのエピソードをガクチカで用いるのであれば、幹部としてチームをまとめた経験や新歓係として部員数を大幅に増やした経験、ボランティアサークルなどでは社会に貢献したエピソードなども述べることができるでしょう。
サークル経験をガクチカで用いる際には是非こちらの記事を参考にしてください。
趣味
ガクチカでは趣味を用いることもできます。
趣味を用いる際に強調すべきポイントは目標達成に向けて一生懸命取り組んだ経験を述べると良いでしょう。
このとき、その趣味をなぜ始めたのか、どう頑張ってきたのかを具体的に述べるようにしましょう。
ご自身の趣味をガクチカで用いる際には是非こちらの記事を参考にしてください。
アルバイト
アルバイトは主なガクチカエピソードの一つです。
アルバイト経験をガクチカに用いる場合は売上を伸ばした経験や人手不足を工夫して改善した経験などを述べることができるでしょう。
また、学生に人気のある塾講師のアルバイトでは生徒と会話で培ったコミュニケーション力や課題解決力などの強みと関連づけて述べることもできるでしょう。
アルバイト経験をガクチカで用いる際には是非こちらの記事を参考にしてください。
資格取得
資格を取得した経験をガクチカで述べる際には地道に努力した継続力を述べることができるでしょう。
資格取得を用いる際には資格を取得したという結果に焦点を置かないで資格取得に至るまでの過程を重点的に述べるということに気をつけるようにしましょう。
研究
学生時代の研究をガクチカで用いる際には研究を続けてきた探究心や努力家であることを述べることができます。
注意点としては研究内容が難しく人事担当者が理解できないものになる可能性もあるのでできる限り噛み砕いて誰でも理解できる文章にするように心がけましょう。
ゼミ
ゼミをガクチカで用いる際にはチームで活動してきたという協調性を述べることができるでしょう。
ただし、ゼミをガクチカに用いる人は非常に多いため他の就活生と差別化できるように工夫しましょう。
留学
留学をガクチカで用いる際には、コミュニケーションの能力や自分から行動する力があることを述べることができます。
総合商社や外資系企業を志望しているのであれば、海外で勤務したい、語学力を活かしたいといった志望動機にもつなげられます。
【ガクチカの作り方】エピソードが見当たらない時にすべきこと
ガクチカを作りたいと思ってもなかなかアピールにつながる良いエピソードが思い浮かばないという方もいると思います。
そこでエピソードが見当たらなくて困っている人に向けて、エピソードを見つける方法を4つご紹介します。
- 学生時代を振り返る
- 身近な人に聞く
- 内定者のガクチカを参考にする
- 今からガクチカを作る
学生時代を振り返る
一つ目は学生時代を振り返るということです。
魅力的なガクチカをつくるためには学生時代に自分がしてきたことを振り返る必要があります。
学生時代を振り返る方法として最も理想的なのは日記です。
というのも日記は学生時代の出来事だけではなく、当時の自分の思考までも振り返ることができるからです。
これによって当時の思考から自分を客観視でき、自己分析に役立てたり、強みを見出すことができるようになります。
しかしながら、日記を綴っていない人の方も多いので、その場合はスマホでカレンダーやアルバムを覗いてみるだけでも効果があるでしょう。
特別な経験でなくて大丈夫
「誰かに自慢できるような立派な経験なんてしていない」と感じているあなたも心配はありません。
ガクチカは特別な経験でなくても問題ないのです。
企業が聞きたいのはあなたが課題に対し、どう行動し、どのような結果を導いたのかという過程の部分です。
なぜ過程を知りたいのかというと、実際に企業で働く際に、あなたがどのように働けるかを企業が見極めるためだといわれています。
バイトでリーダーになった・部活で主将を経験したという経験はたしかにインパクトがあり、アピールもしやすいです。
しかし、そのようなエピソードでも過程を具体的に説明できない場合は、あまり意味がありません。
バイトや部活動であなたがどのような問題に直面し、行動したかという過程を説明できれば、お客様にほめられた・レギュラーに選ばれたといった結果でも、相手に好印象を与えることが可能です。
「ありきたりな経験しかしていないから書けない」と頭を抱えず、企業にアピールできる力が引き立つエピソードを選びましょう。
身近な人に聞く
二つ目は身近な人に聞くということです。
一つ目にも述べましたが、ガクチカを考える際に効果的なことは自分を客観視することです。
自分を客観視するためには家族や知人など、一緒に時間を共にしてきた人に聞くことがおすすめです。
自分がどんな人間でどんな強みがあるのか、学生時代になにに夢中になって取り組んでいたのかなどを聞いて過去の自分を振り返るようにしましょう。
内定者のガクチカを参考にする
就活サイトの中には、業種別に内定者のESを公開しているサイトがあります。
どうしてもエピソードが見当たらない人は、自分の志望企業と同業種の企業に内定している人のガクチカの作り方を参考にするのもひとつの方法です。
実際のガクチカをもとにイメージを膨らませ、自分らしいガクチカを作りましょう。
今からガクチカを作る
四つ目はガクチカを今から作るということです。
そもそも過去を振り返っても自分にガクチカがないと感じた人は今からガクチカを作る必要があります。
主な方法としては責任が大きかったり、限られた人にしかこなすことができないアルバイトやインターンに取り組んだり、卒業論文について述べるなどが挙げられます。
今からでも十分ガクチカを作ることができるので、あきらめずにガクチカを新たに作るという方法も視野に入れてみるようにしましょう。
【ガクチカの作り方】今からガクチカを作る場合にできること
ガクチカは就活において、とても重要な位置を占めています。
ガクチカが思いつかない人はすぐにでも行動を起こし、ガクチカを作れるような経験をする必要があります。
また、より魅力的なガクチカを作るために新しい経験をするのも良いでしょう。
ここでは、今からガクチカを作るときに使うエピソードの作り方を紹介します。
- エピソードの作り方
- アルバイトを始める
- インターンに参加する
- 留学する
- 課外活動やボランティア活動に取り組む
- サークル活動に力を入れる
- 卒業論文の作成に力を入れる
- 興味があることに挑戦してみる
アルバイトを始める
ガクチカの作り方のひとつとして、アルバイトでのエピソードを使用する方法があります。
営業や接客などのノルマがあるアルバイトならば、目的を達成するための行動力などを伝えるためのエピソードとして成り立つでしょう。
迷子のペットを探すなど、少し変わったアルバイトで自分の魅力を伝えることもできます。
インターンに参加する
インターンに参加することも、ガクチカの作り方に活用できます。
とくに、長期のインターンシップは有給であることが多いため、アルバイト経験としてもエピソードを作ることができます。
また、入社後にどうしたいかといった働き方の姿勢を伝えるのにも有効です。
留学する
時間的に余裕がある場合には、留学するのも良い方法です。
母国語が通じない地域で生活して学びを得るという行為には困難が伴います。
そうした困難を乗り越えるという経験は、ガクチカにふさわしいエピソードとなります。
課外活動やボランティア活動に取り組む
課外活動やボランティア活動に取り組んだエピソードは、ガクチカの作り方でよく取り上げられます。
学祭の実行委員といった特別な課外活動や地域に密着したボランティア活動は、行動力や主体性をアピールできます。
ボランティア活動ならば大学内にサークルがあることも多いので、取り組みやすく、サークル活動としてのエピソードも作ることができるでしょう。
サークル活動に力を入れる
すでにサークルに所属しているならば、より活動に力を入れることで、ガクチカのエピソードを作ることができます。
役付きでなくとも、イベントを企画する、新しい活動を提案するなど、力を入れるポイントを探して活動すれば、ガクチカに活用できるのです。
卒業論文の作成に力を入れる
卒業論文は、専攻している分野を極める絶好のチャンスです。
ガクチカでは、専門用語をわかりやすく解説し、どのように研究を進めたのか、課題が出てきたときにどうやって解決したのか、といった経験をエピソードとしてまとめると良いでしょう。
ガクチカの作り方を考えるときに大切な、物事を説明する能力や課題解決能力などをアピールするポイントになります。
興味があることに挑戦してみる
何も思いつかなければ、興味があることに挑戦してみて、その経験をガクチカのエピソードとしてまとめてみましょう。
自分が興味を持っていることを話せば、物事に対する熱意やモチベーションを伝えられます。
また、好きなことについては明るく活き活きとした姿勢で話せるものなので、良い印象を持ってもらえることでしょう。
【ガクチカの作り方】ガクチカの書き方とは
ガクチカの書き方に限らず、文章を書く際に有効な手段としてよく使われているのがこの二つです。
・PREP法
・STAR法
PREP法
Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論)
短時間で説得力のある説明ができます。
最初に結論を話してその後に情報を補足していくのが特徴です。
言いたいことを最初に話すことで、自分の主張が素早く簡単に聞き手、読み手に伝えられる効果があります。
STAR法
Situation(概要・成果)→Task(課題・目標)→Action(行動内容)→Result(成果・結果)
具体的に論旨の説明ができます。
主観的な話ではなく、客観的な結果や数値を強調して、最後に自分の伝えたいことを主張するという流れになります。
この二つの書き方をうまく混ぜ合わせながら自分のエピソードでガクチカを作っていきたいと思います。
それでは実際に書き始めます
私が学生時代に力を入れたことはアルバイトと長期インターンです。
この二つの経験は、大学では学べない社会人として成長できる知識をたくさん吸収させてくれたと思うからです。
アルバイトでは入社後1年でバイトリーダーになることができました。
長期インターンでは社会人の一員として働くことで学生では得難い学びを得ました。
アルバイトではオープニングメンバーとして入社し、一緒に働くメンバーが働きやすい環境を作るために店舗のビジョンを考えたり仲間との関わり方を考えたりしました。
社員の方と一緒になって意見を出し合い、自分が今できることは何かを常に考えて働くことで、高め合える場を創り出せるように努力しました。
その結果、一人もアルバイトを辞める事なく今まで一緒に働き続けています。
長期インターンでは、はじめは軽い気持ちで始めたものの働いている間に自分の興味が持てる分野が絞れてきて、積極的に自分の成長のために行動に移せるようになりました。
バイトリーダーを経験したことで、後輩や仲間との関わり方や効率的な教育法など社会に出ても役立つことを学び、長期インターンでは実績を伸ばすために毎日継続して業務を続ける大切さを学びました。(500字)
以上が私が書き方を意識して書いたガクチカです。
アドバイザーに見てもらった
私が書いたガクチカをアドバイザーに見てもらいました。
実際に頂いたフィードバックはこちらです。
・話すテーマを一つにする
・最後のまとめに一貫性がない
・余計な言い回しが多い
アドバイスを聞いてガクチカを書き直してみました
私が学生時代に力を入れたことはアルバイトです。
アルバイトは、大学では学べない社会人として成長できる知識をたくさん吸収させてくれたと思うからです。
カフェでアルバイトをしていて、専門的な業務以外にも人への接し方や後輩への教育法などを学ぶ機会も与えてもらえました。
さらに、一緒に働くメンバーが働きやすい環境を作るために店舗のビジョンを考えたり仲間との関わり方を考えたりもしました。
社員の方と一緒になって意見を出し合い、自分が今できることは何かを常に考えて働くことで、高め合える場を創り出せるように努力し、その結果、入社して1年でバイトリーダーになることができました。
アルバイトながらも、働くことに責任を持って取り組んだことで学生生活の中で貴重な経験になったと思います。(331字)
先ほど書いたガクチカよりも、文字数は減ったのにアルバイトで吸収したことを魅力的に伝えられているのではないでしょうか。
ガクチカを作るに当たって大変だったこと
最初に私が話したい話題を二つに絞りましたが、二つとも言おうとすると情報が多くなりすぎてしまい、言いたいことを言い切れないなあと思いました。
ガクチカは大体の企業が300〜400字に字数指定していることが多いので、自分が言いたいことを一つに絞ってその内容をより魅力的に伝えられるように工夫することがうまく書くコツな気がします。
今回の私が書いたガクチカだったらアルバイトのことは詳しく話せていて、最後のまとめとも一貫性がありますが長期インターンのことは言い切れませんでした。
もっと言いたいことはあるのに、文字数の関係上言えないために最後のまとめも繋がりがよくわからない感じになっています。
このように、話題二つのどちらも伝えようとするとどっちも中途半端になってしまうのでやはり一つのことを一貫性を持って話すことが大切だと思います。
【ガクチカの作り方】ガクチカを作成する際のポイント
ガクチカを書く際には人事担当者に魅力的に感じてもらうためのポイントが存在します。
そこでここからはガクチカを書く際のポイントを6つご紹介します。
- ガクチカを書く際のポイント
- 具体的なエピソードを述べる
- 企業に活かせる学びを伝える
- 専門用語の使用を控える
- 嘘をつかない
- 他人を批判しない
- 視覚的な読みやすさを意識する
具体的なエピソードを述べる
一つ目のポイントは具体的なエピソードを述べるということです。
ガクチカを述べる際にはエピソードのインパクトも大切ですが、それと同じくらい自分の考え方や人柄を示すことが必要になります。
考え方や人柄をより鮮明に伝えるために重要なのはできる限りエピソードを具体的に述べるということです。
そのため、数字を用いるなどして具体的な文章になるように心がけましょう。
企業に活かせる学びを伝える
二つ目のポイントは企業に活かせる学びを伝えるということです。
ガクチカで企業が知りたいことの一つに学生が入社後に自社へ貢献することができるかが挙げられます。
そこで、学生側は自分の学びが企業に活かせる内容にする必要があります。
そのためにはまず、念入りに企業調べをして自分が志望する企業はどのような人材を求めているのかを明確にしておくことが大切になります。
専門用語の使用を控える
三つ目のポイントは専門用語の使用を控えるということです。
ガクチカは自分が学生時代に力をいれていたことを述べる場所であるが故に、つい熱が入ってしまって難しい専門用語を使用してしまうことがあります。
しかしながら、ガクチカを見て評価するのは人事担当者であることを忘れてはいけません。
必ず、誰が見ても理解できる文章を作成するようにしましょう。
嘘をつかない
企業にアピールしたいからといって、虚偽のエピソードを話すのはやめましょう。
たとえば面接時に虚偽のエピソードを説明したとして、面接官が興味をもって深掘りをしてきた場合、深掘りされた質問に答えられず、嘘がばれてしまうおそれもあります。
仮に内定したとしても、入社後もずっと嘘をつき続けるのは大変ですし、仮にばれてしまったら、職場内での居心地が悪くなってしまうでしょう。
先にも説明したように立派なエピソードはそこまで重要ではありません。
あなたが実際に経験した内容からエピソードを選び、企業にアピールしましょう。
他人を批判しない
他人の批判は基本的にするべきではありません。
なぜなら、話を聞いた相手が好印象をもつ可能性は低いからです。
たとえば「バイトで遅刻を繰り返す人の穴埋めを積極的に行った」、「部活動で他の部員がふざけている中、私だけは一生懸命練習した」など、相手を落として自分を上げるような内容だったとします。
この文章を読んであなたはどう感じたでしょうか。
良い印象は抱かなかったと思います。
場合によってはマイナスなイメージを抱いてしまうこともあるでしょう。
ガクチカでアピールする内容は、あなた個人が直面した問題にどのように行動し、解決したかをテーマに話すものです。
他人と比較するようなエピソードは、メリットがないため、話すべきではありません。
視覚的な読みやすさを意識する
人事担当者は多くのESを目にします。
その中から目をとめてもらうためには、視覚的な読みやすさを意識する必要があります。
ガクチカの欄が隙間なく、びっしりと書かれていたのでは読む気が失われます。
適度に改行を入れて見た目に余白を作る、漢字とひらがなをバランス良く使うといった工夫は、ガクチカの作り方の重要なポイントになります。
こうした工夫にくわえ、一文字一文字を丁寧に書くことで読みやすい見た目になり、目をとめてもらいやすくなるのです。
【ガクチカの作り方】面接でESと同じガクチカを話してもいいの?
ESを提出して書類選考に通過したら次はいよいよ面接です。
面接では色々なことを質問されますがガクチカについても聞かれることがあります。
しかし、面接とESで同じことを話してもいいのか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか?
結論から言えばむしろ、面接ではESと同じ内容を話さなくてはなりません。
なぜなら、面接官は主にESを参考にしながら就活生に対しての質問をする場合が多いため、面接とESで話す内容が変わっては違和感を与えてしまうのです。
また、ESでは限られた文字数で伝えたいことを伝える必要がありますが、面接の場ではより詳しく話すことができます。
そのため、面接で ESと同じことを質問されたらESと同じ内容をより詳しく説明するという認識でいるのが良いでしょう。
丸暗記で話さない
エントリーシートの内容や、想定される質問の回答を丸暗記して挑むのは、言葉に詰まるリスクがあるため避けましょう。
面接の際、当然原稿はありません。
エントリーシートの内容を丸暗記で話すと、ぎこちなくなり、マイナスなイメージを与えてしまう可能性があります。
また丸暗記した内容を忘れてしまった場合は、頭が真っ白になり言葉に詰まってしまうかもしれません。
面接で話す内容は、特に伝えたいポイントを覚え、話す順番は構成を意識しましょう。
1人で悩まないで就職エージェントに頼むのもオススメ
就活は正解のないクイズのようなものです。
自分1人でやっていてはいずれ答えがわからなくなり悩んでしまいます。
そうならないためにも、就職エージェントなどのサービスは積極的に利用しましょう。
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面談を通して学生の話を聞いた上で人事の目線を知り尽くした就職のプロが就活の相談にのってくれます。
就活市場エージェントを使って就活でライバルに差をつけましょう。
【ガクチカの作り方】エピソード別ガクチカの例文
ここでは、エピソード別にガクチカの例文を紹介します。
実際にガクチカの作り方の参考にしてください。
サークルの場合
私はサッカーサークルに所属し、運営に携わっていました。
サークルには、全学年あわせて総勢60人以上が所属していました。
私は部長などの肩書きこそなかったものの、新入生歓迎会の幹事を申し出たり、部員勧誘のためのチラシ作成などで、積極的に運営に参加していました。
そうした行動は、チームの団結力を強めることにつながり、地方の大学対抗戦で優勝することができました。
サークルの運営に携わってみて、周囲の人の協力を得るためには自分から行動することが必要だということを学びました。
この経験を活かし、入社後には主体的に行動することを心がけ、生産性の向上に貢献していきたいと思います。
趣味の場合
私の趣味は読書です。
積極的に本を読むことを心がけていたので、自分なりの思考力を身につけることができました。
月に6冊以上の本を読むことを目標にし、確実に思考力をつけるための工夫もしました。
なかなか読書の時間を取れなかったので、「登校前の30分は本を読む」と決め、確実に時間を確保できるようにしました。
また、読後には読書ノートに内容の簡単なまとめと感想を書く、読書サークルに参加して第三者に感想を伝える、といったアクションをすることで、思考力の向上に努めました。
これらの目標やアクションは学生時代を通して3年以上継続できているので、粘りづよく物事に取り組むことができるようになりました。
入社後は読書で身についた思考力や知識、粘り強さを活かして、業務に励みたいと思っています。
アルバイトの場合
私は学生時代、遊園地スタッフのアルバイトに力を入れていました。
歴史のある遊園地ですが、最近はスタッフの対応がおざなりだとSNSで評判になっていたので、問題解決のためにできることを考えました。
そして、対応がおざなりになっている理由は、マニュアルが多すぎてスタッフが覚えきれないからだと気がつきました。
そこで、担当別だったマニュアルを可能な限り統一化することを提案しました。
これにより、スタッフの負担が減り、余裕を持って業務をこなせるようになって、対応も丁寧になった結果、お客様アンケートで高評価をいただけるようになり、SNSでの評判も良いものへと変わりました。
この経験により、状況をよくするために原因を考えて解決する力が身につきました。
この問題解決能力を、御社に貢献するために活かしていくつもりです。
資格取得の場合
私は学生時代、簿記1級の資格を取得することに力を入れていました。
企業人として働くとき、会計のスペシャリストとして会社の財務を支えられるような人材になりたいと思っていたからです。
そのため、より役に立てるよう、高度な会計知識が必要な簿記1級の取得に尽力したのです。
初めての受験では不合格でしたが、次こそは合格したいという思いが強かったので、合格できなかった原因およびその対処法を掘り下げ、10項目にまとめて学習計画を立てました。
この計画にしたがって勉強することで、2回目の受験で簿記1級の資格を取得することができたのです。
私はこの経験を通して、高度な会計知識のほかに、与えられた課題について分析し、解決していく方法を考えることが大切だと学びました。
入社後も学んだことを活かして、業務に励むつもりです。
研究の場合
学生時代には、学会での発表を目標に「○○技術」の開発研究に力を入れていました。
研究中に、原因を特定して解決することが非常に難しい問題に直面しました。
開発途中の分野であるため、先行の論文が少なく、調査が難しかったためです。
そこで解決のために2つの方法を考えました。
1つは「原因の特定のため、検証実験の種類と回数を増やして特定を効率化する」
もう1つは「問題解決のため、実験と結果の解析の両面からアプローチして解決の可能性を高める」という方法です。
この発想で問題を解決し、研究を進めた結果、○○技術の開発に成功して学会での発表という目的も達成しました。
私は研究を通して、問題解決能力と実際に役立つ○○技術を身につけました。
このふたつを武器に、入社後は御社に貢献できるという自信を持っています。
ゼミの場合
私は「人間の消費行動について」をテーマにしたゼミでの活動に力を入れていました。
どんなアピールをすると消費者の購入意欲を増すことができるのか、という人間の心理を研究するゼミです。
あらかじめ仮説を立て、本当に購入意欲を増すことができるかの確認のために、ゼミ員それぞれが家族や友人など50人以上の人に協力してもらうというノルマのもと、実験を行いました。
そして、ゼミ員が全員でデータを集めた結果を解析し、仮説を証明することができました。
このことから、お互いに協力して研究を進めることの有用性や、研究にはデータの裏付けが必要であることを実感しました。
入社後も周囲と協力し、正確なデータを集めて研究することで貴社に貢献していきたいと思っています。
留学の場合
私は、学生時代に留学先の大学で、異文化コミュニケーションのための留学生交流会の実現に力を入れ、50人の参加者を集めることを目標にしました。
しかし、初回の開催ではほとんど人が集まりませんでした。
集まらなかった原因は、口コミ頼りの情報発信にあると思い、大学構内でのチラシの配布、留学生が集まる講義での告知をしたらどうか、と考えました。
チラシは数名の友人に頼んで効果的な時間帯や場所を選んで配布してもらい、講義では教授に直接談判して時間をもらい、告知しました。
その結果、2回目の交流会は60人近い参加者が集まり、活発な会となりました。
自分の創意工夫を実行に移し、交流会を開催して異文化コミュニケーションを成功させたことは、私にとって大きな自信です。
入社後も創意工夫に励み、業務の効率化に貢献したいと思っています。
【ガクチカの作り方】まとめ
今回自分の経験をもとに実際にガクチカを作ってみましたが、アドバイザーのフィードバックを元に分析すると自分を魅力的に伝えられる話題を一つに絞ってなるべく具体的に話す必要があると思いました。
また、PREP法、STAR法を用いることでガクチカが書きやすくなり、さらに伝わりやすいものになると感じます。
言いたいことが決まったらこの二つの技法を使って文章を作ることは評価されるガクチカへの近道ではないでしょうか。
私と同じようにESを書いている就活生の皆さんも、ぜひ自分のガクチカを見直してみて、さらに良いものにしてみましょう!
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート