はじめに
みなさん休学についてどのくらい知っていますか?
休学はその名の通り、学校を休むことを指します。
しかし、休学の性質はただの欠席とは全く異なります。
休学とは長期的に大学を休むことを指します。
本記事では休学はなんのためにするのか、どんなメリットや注意点があるのかをお話していきます。
就活や卒業に与える影響もお話しますからぜひ参考にしてみてください。
休学制度とは
休学制度とは、文字どおり大学を休学するための制度です。
長い大学生活の中では、どうしても大学に行けなくなるという状況が発生する可能性もあります。
それも長期間大学を休まなければならない場合もあって、その場合は休学制度を利用します。
これは、大学に席を残した状態で大学を長期間休めるという制度になっていて、怪我や病気で休学することもあるでしょう。
また、海外留学や企業のために休学するような人もいるのです。
いつまでに申請すべき?
休学申請をいつまでに出すべきかについては、それぞれの大学によって違います。
まずは前期期間なのか後期期間なのかによっても違ってくることを覚えておきましょう。
さらに、大学ごとに休学届の提出期間の期限を確認してみると、5月末までを期限としているところもあれば、4月末までを期限としているところもあるのです。
期限が遅いところだと6月末までのところもありますし、逆に期限が早いところなら2月中に申請しなければならないところもあります。
また、期限は遅くとも、早めに出さなければ、学費の負担割合が変わってくることもあります。
そのため、休学申請については、いつまでというよりかは、しっかりと自分の通っている大学に問い合わせて確認したほうがよいでしょう。
遅れて費用負担が増えると、最悪、休学が難しくなってしまう場合もあります。
1大学あたり、どのくらいの利用者がいる?
平成26年に実施された文部科学省の調査によると、休学者の総数は67000人程度だったことがわかっています。
また、最近はどの大学も積極的に休学を受け入れるようになってきたので、以前よりも増えている可能性もあるといえるでしょう。
また、休学理由については、経済的な理由や海外留学が多くなっています。
さらに、病気や怪我で休学する学生もいます。
1大学あたりの利用者については、それぞれの大学によって、休学に対する対策が違ってくるので、一概にはいえないでしょう。
学費が半額免除されるような大学と、まったく免除されない大学では、休学のしやすさもまったく違ってくるのです。
休学中の学費は払うのか?
休学中の学費については、国立、公立か、私立によって違ってきます。
基本的に国立大学や公立大学に通っている学生は、休学費用は無料になっているのです。
私立大学に関しては、それぞれの大学によって方針はまったく変わってきます。
休学費用が安いといわれている私立大学を確認してみると、年間数万円程度であることがほとんどです。
また、一部、数千円程度の学費を支払えば、休学できるようなところもあります。
また、休学を認めてもらうための審査手数料や事務手数料を支払わなければならないところもあるので、注意しましょう。
しかし、私立大学によっては休学にあまり前向きでないところもありますので、そういったところは高い学費が発生する可能性も視野に入れておかなければなりません。
それぞれの大学によって全然違っていますので、まずは自分の通っている大学で休学する場合、どのくらいの費用が必要になってくるかを確認しておく必要があるでしょう。
休学をするには目的が必要!
休学というのは、長期間大学を休むことになるので、まったくリスクがないというわけではありません。
重要なのは、そのリスクを帳消しにできるほどのメリットが休学にあるのかということなのです。
そして、そのためにはそれなりの目的がなければなりません。
何のために休学をするのか、休学して何を得られるのかを考えることも重要になってくるはずです。
また、休学した後に自分の理想像に近づくことができるかも重要になってきます。
何のために休学するのか?
大学で学ぶ時間は貴重です。
そんな貴重な時間を捨てて休学することになるので、休学するのにはそれなりの理由が必要です。
何のために休学するかは、人それぞれ違っていて、できることならば前向きな理由で休学したいところではないでしょうか。
海外留学で英語やスキルを学ぶために休学をするというのも、立派な休学理由になるでしょう。
また、最近は、大学生のうちに起業をする人も増えてきています。
しかし、本格的に起業するとなると、その会社が軌道に乗るまでは、集中して対応する必要があるかもしれません。
こんなときに便利なのが休学制度になっているのです。
さらに、人によってはある日突然大怪我をしてしまうかもしれません。
怪我の治療中は大学に行けない可能性もあります。
そんなときに休学制度を利用して、怪我を治すことに集中できるのです。
大学生活では、何が起きるかわかりませんから、いろいろな使い方ができる休学制度の存在を知っておくことは重要です。
休学して何を得るか?
休学をするなら、その休学をすることによって何を得られるのかを考えておく必要があるでしょう。
そして、その得られるものを得た場合、自分の人生にどういったメリットがあるのかをしっかりと確認しておく必要があるでしょう。
たとえば、海外留学のために休学をすれば、英会話のスキルを上達できる可能性があります。
この英会話のスキルというのは、休学によって得られるものといえるでしょう。
そして、将来自分がグローバル企業で働きたいのならば、グローバルスタンダードの英語は必須になってくるのです。
海外留学を経験して、うまく英語を上達できれば、休学して得られたものは非常に大きいといえます。
このように休学をすることによって、何を得られるか、そして、得られたものは自分の人生にどういった影響を与えるのかを考えておくことによって、休学すべきかどうかの判断を下すことができるはずです。
長期間大学を休むことになりますので、安易な気持ちできるようなものではないでしょう。
休学した後の自分の理想像は?
休学した後の自分の理想像を想像することによって、その休学が正しいのかどうかを判断できます。
自分を理想に近づけるためには必要なのかどうかを考えていけば、その休学が本当に自分にとって必要なのかがわかるでしょう。
また、休学した後の自分の理想像を想像すればわかりますが、休学で理想の自分に近づくためには、ポジティブな理由で休学する必要があることがわかります。
ネガティブな理由で休学をしてしまうと、理想の自分から遠ざかってしまう可能性は高いといえるのです。
休学する理由
休学に興味があるなら、休学する理由を把握してみましょう。
人によってさまざまな休学理由があって、留学や長期インターン、学生起業のために休学する人たちもいます。
また、家庭の事情でどうしても休学しなければならない人もいるでしょう。
また、自分を見つめ直したいから、無謀なチャレンジをしたいから、といった理由で休学する人もいて、本当にその理由はさまざまなのです。
どういった理由で休学する場合でも、休学した後にどんな自分になるのかの想像を忘れたくないところです。
留学
ポジティブな意味での休学を考えた場合、留学というのは最も思い浮かんでくるものかもしれません。
海外留学をすれば、得られるものはたくさんありますので、休学後の自分が、休学前の自分より、理想像に近づいている可能性も高いといえます。
留学で得られるものを考えてみると、英語スキルを高めることができますし、自分自身の価値観を見つめ直すこともできます。
また、海外のコミュニティに属することによって、より広範囲にわたる人脈を築き上げることもできるでしょう。
こういったものは、就職後にも役立つことが多いので、留学という休学理由はとてもポジティブだといえるのです。
インターン
休学が必要なインターンということで、これは長期インターンに該当するといえるでしょう。
しかし、注意が必要なのは、休学の伴うインターンに参加する場合には、何となく参加したいインターンはやめたほうがいいというものです。
そのインターンをしなければならない明確な理由があるならば、休学申請をしての長期インターンもよいでしょう。
インターンは、社会人の前段階ともえいますので、インターンに参加して得られるものはたくさんあります。
社会人としての心構えを学ぶことができますし、ライバルたちに先がけて、その業界で必要なスキルを学べるかもしれません。
とくに長期インターンの場合、戦力として数えられるので、仕事の中でしか得られないスキルや知識を学ぶのにピッタリです。
このような状況を踏まえてみると、休学とインターンの相性は良いといえるでしょう。
家庭の事情
これは少しネガティブな理由になってしまいますが、どうしても家庭の事情で休学をしなければならない生徒もいます。
しかし、家庭の事情で休学する場合には注意が必要です。
家庭の事情の中には、根が深いものもありますので、本当に休学することによって、家庭の事情が解決するのかを見極めてください。
家庭の事情で休学を続けた結果、最終的には退学してしまうのでは、たくさんの時間を無駄にしてしまいます。
そのため、家庭の事情で休学する場合、その他の解決策がないかを模索したり、休学なのか退学なのかを決断したりする必要もあるでしょう。
休学期間が長引けば、金銭的な負担も大きくなってしまいますので、経済的な観点から状況を見つめ直すことも必要です。
自分を見つめ直したい
これも難しい休学理由です。
自分を見つめ直したいという理由で休学する学生の中には、実はさぼりたいだけという人もいます。
そのため、このような理由で休学する場合には、そのリスクにしっかりと向き合う必要があるでしょう。
大学生活の時間は非常に貴重なので、特別な事情がない限りは、休学はすべきではありません。
そして、自分を見つめ直すという理由は、特別な事情かと聞かれると、かなり微妙なところなのです。
自分を見つめ直したいという理由で休学するなら、思い切った選択が必要で、たとえば海外留学をしてしまうなどなら問題ないでしょう。
こういった環境の変化も込みでの休学をするなら、自分を見つめ直せる可能性は高いです。
くれぐれも、ただ漠然と自分を見つめ直すのだけは避けたいところです。
人脈を広げたい
人脈を広げたいという休学理由もあるでしょう。
人脈を広げるために休学をするなら、それなりに思い切った判断が必要です。
大学生が人脈を広げるといえば、海外留学や学生企業があります。
こういった事柄に専念するために休学をするのならば、人脈を広げられる可能性はあるでしょう。
良い人脈というのは、一生役立つものです。
人生の新しいステップにつながることもありますし、良い意味で刺激的な生活を提供してくれることもあります。
こうした人脈を作れる自信があるのならば、思い切って休学をしてみるのもよいかもしれません。
若いから
若いから休学するという理由もある意味では正解かもしれません。
一見無謀かと思えるかもしれませんが、その無謀さがメリットになることもあるのです。
若いうちは、考えられないくらい無謀になれることもあります。
無謀なくらいのチャレンジをしなければ、得られないものもあるのです。
そしてこの無謀なチャレンジを、年齢を重ねてからできるかというのが問題です。
そのために、学生のうちに無謀なチャレンジをしたい気持ちがあるのならば、思い切って休学をしてみるのもよいでしょう。
ただし、これには明確な理由が必要になってきて、何となく無謀なチャレンジをしたいからという理由ではダメです。
また、このチャレンジは今しなければならないものなのか、今しかできないものなのか、ということについても考えておくとよいでしょう。
学生起業したい
学生起業したいという理由も立派な休学理由になってくるでしょう。
そして、最近は学生起業のために休学する人も増えてきています。
また、その起業がきっかけで大成功する人もいますので、チャレンジする価値は高いといえます。
休学をして学生起業するなら、集中型の取り組みをするのがおすすめです。
起業する場合、最初に集中して、まとまった時間を用意する必要があります。
ある程度軌道に乗ってくれれば、それほど手がかからなくなるタイプのビジネスもありますので、そうしたビジネスの起業は休学を利用してやってみるのもよいでしょう。
学生起業をすることによって得られるものは多いです。
経験が得られるというのはもちろんですし、新たな人脈が形成されます。
また、起業によって得られる人脈というのは、普段大学生活をしているだけでは、絶対に得られない人脈であることも多いのです。
ある意味では、学生起業は無謀なチャレンジかもしれません。
そして、大学生だからこそ思い切ってチャレンジできる事柄でもあるでしょう。
休学について理解しておくべきこと
休学する前に理解しておかなければいけないことがいくつかあります。
休学をしようか迷っている学生は以下のことを理解して休学するか決めましょう。
以下、休学における基礎的なことについてお話します。
その次に休学が就活に及ぼす影響についても説明しますので併せて参考にしてみてください。
休学できる期間は学期単位
休学できる期間は自分で細かく決められません。
原則どの大学も休学できる期間は学期単位になります。
1か月だけ休みたい、などの期間設定はできませんから、休みたい期間が短い場合は考え直した方がいいかもしれません。
休学して行動すべきことなのか、休暇期間で間に合うことなのかよく考えましょう。
きちんとした目的のない休学は無駄になってしまう上就活にも不利です。
自分がやりたいことと休学期間の長さが見合っているかよく確認してみてくださいね。
その分就活や卒業時期も変わる
休学をするとその分だけ後に控えるイベントも後ろ倒しになることは理解しておきましょう。
休学は学期単位ですから、前期分休むとその分就活や卒業が後ろ倒しになります。
自身が休学したい期間に合わせて卒業時期や就活開始時期を計算してみましょう。
どこの大学でも基本的に9月卒業が可能です。
しかし、殆どの学生は3月に卒業しますから、寂しい思いをするかもしれません。
また、就活時期も他の学生とは異なります。
ずれ込んだ分のスケジュール管理を自分で徹底しなくてはいけませんから注意が必要です。
休学は就活にどう影響する?
次に休学が就活に及ぼす影響についてもお話していきます。
休学は就活にも大きな影響を及ぼします。
休学すると他の学生と同じ時期に就活をすすめられませんから不安になりますね。
休学した学生の就活がどのようなふうなのか、理解しておきましょう。
目的を持った休学はむしろ好印象
再三言っていますが、休学を成功させるには目的を明確に持っておくことが大切になります。
目的がない、ただ大学に通うモチベーションがない休学は意味がありません。
その期間に得られることもないです。
そのため就活で休学の理由や休学中に何をしていたのかを質問されても答えられません。
休学は人として大きな成長ができるチャンスです。
きちんと活用しなければ意味がありません。
目的をもって実際に行動に起こした場合、休学はとても大きな強みになります。
目的をもって休学した場合、休学理由や休学中に得たことなどを回答できますね。
企業は行動力や自走能力など、あなたに良い印象を抱くことは間違いありません。
休学によって就活時期はずれ込むので注意
先ほども言いましたが、休学によってあらゆるイベントがずれ込みます。
就活も例外ではありません。
就活は多数の学生と異なり、就活が半期分ずれます。
自分できちんと準備をしておかないとスケジュール管理がうまくいかずに就活も上手に立ち回れません。
休学することでどの程度就活時期がずれるのか、自分がどう動くべきなのか、しっかりと理解しておいてください。
休学のメリット/就活に活かせるポイント
休学のメリットと就活に活かせるポイントを紹介します。
休学のメリットやどのような部分が就活に活かせるのかを知ることによって、休学すべきかどうかの判断ができるはずです。
また、こんなメリットがあるなら休学してみようと思えるかもしれません。
自分の意思で行動する経験ができる
休学のメリットには自分の意思で行動する経験ができることでしょう。
海外留学にしても、学生起業にしても、とても良い経験となるはずです。
また、休学をするのは大学生にとっては、なかなか決断できないはずです。
そして、その決断をしたということで、これも自分の意思で行動する経験なのです。
社会人になってからは、こうした自分の意思での決断を迫られることもありますので、そのときの訓練をすることができたと考えれば、大きなメリットになってくれるのではないでしょうか。
大学の授業は、基本的に受け身です。
そのため、どうしても受動的になりがちです。
こうした癖が、就活のときにデメリットになることもありますので、能動的に休学をして、自分の意思を自分自身が尊重することも重要になってきます。
ポイント
大学生活が、何かレールの上に乗っているだけと感じてしまっているなら、このメリットを最大限に活用するのもよいです。
レールの上に乗ることに慣れすぎると、どうしても決断が遅れてしまうものです。
また、自分で決断する訓練をしていない学生は、いざ決断を迫られたときに、間違った判断をしてしまいやすいので、大学生のうちにそういった決断をしておくのもよいでしょう。
さらに、大学生の場合、たとえその決断が失敗だったとしても、最悪の事態に陥ることは少ないです。
むしろ、失敗を経験することによって、次につなげられる可能性もあるといえます。
時間ができる
休学の大きなメリットは時間ができることです。
まとまった時間がないからこそ休学したと思われますので、このメリットをどう活かすかは重要になってくるのではないでしょうか。
ある程度の時間までなら、夏休みや冬休みを利用すればよいです。
しかし、それ以上の時間となると、休学などの選択肢しかなくなってくるので、その時間を使ってしかできないことにチャレンジするのが重要です。
ポイント
せっかく、時間ができても無駄遣いしてしまうと意味がありません。
休学中はかなりの時間ができるので、事前にしっかりと計画を立てることが重要になってきます。
計画に基づいて動くことによって、長時間を有効活用できます。
また、その時間を何に使うかも非常に重要になってきますので、大学生という時期の休学中にしかできないことに利用すべきでしょう。
最も考えられるのが、就職した後、もしくは就活中に活かせるスキルを磨くというものです。
大学生というブランドが利用できる
休学のメリットは、大学に籍をおいた状態なので、大学生というブランドを存分に活かせるというものです。
大学生というブランドは、非常に価値のあるもので、この時間しか使えないものです。
たとえば、大学生が起業するのと、社会人が起業するのとでは、まったく周囲の目は違ってきます。
大学生が起業して頑張っているなら、手助けしてやろうという人も大勢います。
さらに、周囲が失敗を込みで面倒を見てくれる可能性があるのも大学生ブランドの良いところです。
ほかにも大学生ブランドのメリットはさまざまなので、これを利用しないのはもったいないでしょう。
ポイント
休学によって大学生というブランドを残したまま活動するなら、学生起業がおすすめです。
最近は増えてきましたが、それでもまだ大学で起業するという学生は珍しい部類です。
そのため、何より目立ちますので、いろいろな人たちと接することができるチャンスがあります。
また、学生起業を経験していると、就活の際に有利になる可能性もあります。
起業したチャレンジ精神を評価される可能性もありますし、起業によって得られる知識やスキルが重視される可能性もあるのです。
大学生ブランドを利用するなら学生起業はピッタリなので、就活を見据えてチャレンジしてみるのもよいでしょう。
休学のデメリット/就活に影響するポイント
休学のメリットは気になりますが、反対のデメリットも気になるはずです。
デメリットが大きければ、休学は考え直さなければならないという人もいるかと思われますので、ここでは休学のデメリットの詳細を確認してみます。
メリットだけ把握して、デメリットの把握を疎かにしてしまうと、失敗する可能性があります。
目的のない場合は意味がない
休学で一番注意が必要なのは、目的のない休学です。
この行為は単純に時間を無駄にしたということなので、いろいろな意味でデメリットが大きいです。
チャンスを逃してしまう可能性もありますし、企業から無駄な時間を使ったと思われてしまう可能性もあります。
また、大学側から見ても、無駄に休学されるのは、デメリットが大きいでしょう。
就活への影響
しっかりと理由を説明できるのならば問題ありませんが、休学の理由を問われると、戸惑ってしまうのであれば、企業の印象は悪いです。
なぜ悪くなってしまうかというと、目的なく動く人間だと思われてしまうからです。
企業に入った後に、何の目的もなく、休まれたりすると、それは企業にとってリスク以外の何者でもありません。
こうした大学生を選考の段階で落としたいと思っている企業も多いので、十分に注意する必要があるでしょう。
お金がかかる
休学のデメリットにはお金がかかるというものもあります。
大学によっては休学中の学費が発生しなかったり、数万円程度でおさえられたりするようなところもあります。
しかし、学費とは別に、休学中も生活費はかかるのです。
また、学生起業したり海外留学したりする場合には、その費用も負担しなければならないので、余計にお金がかかってしまうでしょう。
こうした理由で休学する場合には、休学中の大学に支払う学費と、目的を達成するために必要な費用を踏まえて、本当に達成できるのかを計算しておく必要があります。
せっかく、留学しても、お金が足りないので途中で帰ってきてしまったのでは意味がありません。
就活への影響
お金がかかるというデメリットに関しては、就活への直接的な影響はほとんどないといえるでしょう。
ただし、費用が足りなくて、途中で留学や起業を挫折してしまう部分には注意したほうがよいです。
その結果、何も得られない場合は、目的なく、休学したのと大した変わらない状態になってしまうのです。
この場合は、企業側から見て悪印象になってしまう可能性があるので、お金の計算はしっかりとしておく必要があるでしょう。
年齢が周りと違う
休学のデメリットには、周囲と年齢が違うというものもあります。
しかし、これについては、本人の気持ち次第といえるでしょう。
気になるという人は気になるかもしれませんし、まったく気にならない人は気にならないでしょう。
また、考え方によっては、休学が終わった後には、心機一転年齢の違う人たちと一緒に学べるという考え方もあります。
人によってはこれが刺激になりますので、新しい出会いという意味で、メリットに置き換えることもできるのです。
就活への影響
年齢が周囲と違うことの就活のデメリットですが、ほとんどないといえるでしょう。
これまで大学生活しか経験してこなかった人は、周囲と年齢が違うのが不思議に感じるかもしれません。
しかし、社会に出れば、このような状況は普通にありえるので、とくに気にすることでもありません。
むしろ、場合によっては自分より年下の人が偉くなることもあるのです。
就活への影響はほぼないといえて、実際に就職してからのデメリットもほぼないといえるでしょう。
ただし、就活の時期がズレることになりますので、本来あったチャンスを逃してしまう可能性はあります。
ただしこれについては、考え方によっては、就活の時期をずらしたことによって、本来は出会えないような企業と出会えることもあるのです。
メリットともデメリットともとらえられるので、あまり神経質になる必要はないといえるでしょう。
重要なのは自分の気持ちです。
おわりに
休学は大学生ならではの自由な時間を取得でいるという意味でとても魅力的な制度だといえるでしょう。
長期的に何か目的をもって成し遂げたい学生はぜひ休学を活用して行動を起こしてみてください。
休学は目的をもって、且つそれ以降のスケジュール管理もキチンとおこなったうえで活かしましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート