営業に転職するための効果的な自己PRとは?職種・スキル別例文

営業に転職するための効果的な自己PRとは?職種・スキル別例文

今回は営業に転職する際に効果的な自己 PR の書き方を紹介します。作成のポイントだけでなく職種やスキル別の例文も紹介するので、営業に転職したいと考えている方にとっては参考になる内容だと思われます。是非ご一読ください。

営業に転職を成功させる自己PR作成のポイント

営業に限った話ではありませんが、転職を成功させる上で自己 PR は重要です。自己 PR でいかに「この人は入社したら会社に貢献してくれそうだな」と思わせるかが鍵となります。まずは、営業に転職する際の自己 PR 作成のポイントをご紹介します。

経験者は実績をアピールする

営業経験者であれば具体的な実績も記載しましょう。中途採用の際は、企業は基本的には即戦力の人材を求めます。自分の強みを実績も併せて伝えることで、面接官にどれほどのスキルを持っているのか伝わります。ポイントとしては、数字を用いて伝えることです。「前年度比売上120%増」「上半期目標の150%を達成した」「新規契約を半年で30件獲得し下半期の営業トップに躍り出た」など、数字を用いて説明すると説得力が増します。売上や目標達成度・契約数など数字でアピールしましょう。

具体的なエピソードをまじえて説明する

自分の強みを伝える際は具体的なエピソードも交えて説明するようにしましょう。具体的なエピソードを伝えることで、あなたの主張に説得力が増します。人よりも優れた経験である必要はないので、自身が経験したことをできる限り詳しく描写しましょう。面接官にあなたの働いている姿がイメージできれば、おのずと採用率は高まります。

見やすく工夫して書く

履歴書や職務経歴書に自己 PR を記載する際は、見やすく工夫して書くようにしましょう。注意すべきポイントとしては、文字数や文字の大きさ・レイアウトなどがあります。文字数は履歴書であれば200字、職務経歴書であれば300字以内を目安にしましょう。文字の大きさは特に指定があるわけではないですが、適度に余白を持たせると見やすくなります。また箇条書きにしたりタイトルを設けたりレイアウト上の工夫もあるとベターです。営業は業務で顧客に向けて資料作成することもあり、まとめる力は必要です。履歴書の自己PRがきちんと工夫してかけているかという点も評価項目のひとつになるのです。

成果だけでなく自分の強みも記載する

「私は売上達成率150%を実現しました」など成果を記載するだけでなく、自分の強みについても記載するようにしてください。例えば、コミュニケーション力の高さ・顧客との関係構築力の高さ・マネジメント力・交渉力など営業においてアピールできるスキルを記載してください。

PREP法で書き方はマスター!

自己 PR を記載する際はPREP 法を用いて書きましょう。PREP法とは、どのような記載方法なのかご紹介します。

PREP法とは?

プレップの最初の Pはポイント、 Rはreason、 Eがexample、Pはもう一度ポイントです。これは説明する順番を表しています。PREP法を使用することで自分の言いたいことを相手に分かりやすく伝えることができます。面接だけでなく実際の仕事の場面など、ビジネスシーンではよく使われる表現です。

PREP法を使った例

私の強みはコミュニケーション力の高さです(p)。前職の保険の営業では「あなたは信頼できるから契約しても良い」と、何人ものお客様からお言葉をいただきました(r)。営業では相手の話を真摯に聞くことを心がけ、常に顧客ファーストの意識を持って対応するよう心がけていました(e)。このコミュニケーション力の高さを活かして、顧客と信頼関係を構築し、御社に貢献出来たらと考えています(p)。

【職種別】営業に転職する際の自己PR例文

営業に転職したい方向けに、職種別の自己 PR の例文を紹介します。

法人営業

3年間営業に従事してきましたが、25件・36件・47件と契約成約数を年ごとに着実に伸ばしてきました。特にコンペからの成約獲得に強みを持っており、当社の商品の特徴や競合他社との違いなどをわかりやすく伝えることで、多くのクライアントから信頼を獲得しました。 表やグラフなどを用いて商品の魅力を伝え、かつ商品を購入する際のメリットも合わせて伝えることを意識しています。このプレゼンテーション力で、御社に貢献できればと思います

ポイント

上記はプレゼンテーション能力をアピールしています。法人営業の際は相手が企業の主役となるわけですから、商品の魅力を存分に伝えるプレゼンテーション力が大切です。

個人営業

私はホスピタリティの高さに自信を持っています。前職の営業では、既存のお客様に対して、特に用事がない時でも、お話を伺うために訪問していました。ほとんどが世間話で終わっていましたが、何度も足しげく通っているうちに、「おたくで扱っている〇〇という商品を友達に紹介したい」とお友達の紹介を受けたことで、営業成績を飛躍的に伸ばすことができました。御社でも、一人一人のお客様に真摯に接することで営業成績をアップさせていければと思います。

ポイント

個人営業の場合、スキルはもちろんのこと、営業個人の人柄も契約を勝ち取るためには重要な要素です。法人営業に比べて属人的な要素が強く、営業マンが顧客から気に入られれば、契約の確率が高くなるでしょう。

提案営業

私の提案力に自信を持っています。お客様にベストな選択肢を示すためには、丁寧なヒアリングが重要だと考えています。商材や業務のことだけでなく、お客様の社内の人間関係やお客様自身の人柄、どういった考えを持っているのか等もヒアリングすることを意識し、商談に臨むようにしていました。丁寧なヒアリングに努めるようになってから売上が上がり、継続して目標を達成できるようになりました。丁寧なヒアリングを活かした提案力を、御社でも存分に発揮できればと考えております。

ポイント

提案営業ではお客様に最適な選択を示すこと提案力が求められます。最適な提案をするためには、お客様の情報を掴むことが何よりも大切です。ヒアリングの意識が高いことを伝えることと、実績を伝えることを意識しましょう。

【スキル別】営業に転職する際の自己PR例文

スキル別の自己 PR 例文をご紹介します。

関係構築力をアピール

ディーラーで自動車販売を担当しております。業務では新車の販売だけでなく、保険の更新や車検、修理の対応、買い替え時の提案なども行います。新車販売時にお客様に丁寧に対応することで信頼を勝ち取り、購入後もお客様から問い合わせをいただく信頼性を構築できました。こうした継続的な努力により、昨年度は売上目標120%を達成しました。この関係構築力の高さを御社でも活かせると考えています。

ポイント

車や不動産など金額の大きいものの場合、一生に一度の買い物となる可能性もあります。こうした大事な取引の際は、信頼している相手から購入したいと思うものです。このため有形商材の個人営業では、信頼関係構築力が求められます。顧客と良い関係を構築できたエピソードを実績を交えて説明できると良いでしょう。

ヒアリング力をアピール

私の長所は聞く力です。現職で不動産賃貸のカウンターセールスとして働いており、お客様の話を伺う際は直接的な要望だけでなく、現在の住まいに感じている不満や今後のライフプランなどについても、何気ない一言から感じ取るよう注意しています。気づいたことに関して質問や確認することを意識した結果、本人も気づいていなかったニーズを満たす物件を紹介でき、部署内で営業成績トップを獲得できました。似た物件を複数ご案内したり今から調査を惜しまず行ったりすることで、お客様が安心して利用できるよう注意していました。

ポイント

カウンターセールスの営業はそもそもお客様の購買意欲は高い段階から始まります。お客様の要望や不満を聞き取ることが契約にダイレクトに影響します。話をするのが好きな人や相手のニーズを汲み取るのが得意な方に向いていると言えるでしょう。お客様の話をしっかりと聞き、相手の求めているものを察することができる力を、具体的なエピソードを用いて表しましょう。

顧客折衝力をアピール

私は顧客折衝力に自信があります。インターネット広告はできる限り低予算で済ませたいと思うお客様が多いですが、私は集客目標をベースに適正な予算で広告を打つよう納得させることを得意としています。既存のお客様への提案の際は、それまでの運用実績と改善策も合わせたプラスアルファのプランを提案することで、売上アップを実現しました。御社でもこうした顧客折衝力をアピールできたらと考えております。

ポイント

営業活動の成績を上げるためには、お客を説得してクロージングに結びつける力を求められます。売上アップという漠然な目標ではなく、広告効果の向上、お客様のニーズを満たすことなどどんなことを目標にしていたか具体的に説明し、どのような営業スタイルを得意としているのか企業側に伝わるよう、意識しましょう。

【未経験者】営業に転職する際の自己PR例文

未経験者が営業に転職する際の自己 PR 例文をご紹介します。

数字にコミットする姿勢をアピール

私の長所は目標を達成する意識が強いことです。前職のマーケティング職では、リスティング広告やディスプレイ広告の運用を担当していました。個人目標である PV 数前年比110%という数値を達成するため、3C分析やSWOT分析などのフレームワークを利用し、データの収集や分析を徹底的に行いました。 まだツールを用いてアクセス方法ごとの数値を分析し、改善のための提案を行った結果、目標を達成することができました。

ポイント

営業は数字を求められる仕事です。職種は違えど、掲げた数値目標を達成するために努力をし、目標を達成できた経験があれば伝えることは効果的です。具体的な数値目標だけでなくどのような努力を行っかに関しても合わせて伝えましょう。

積極性をアピール

【新しいことに積極的に取り組む姿勢】

前職のIT系企業では前例がないプロジェクトを任されたため、自分なりに方法を模索しながら進めていました。自身で街頭インタビュー用のシートを作成し、短い時間の中で必要な情報を効率的に入手できる工夫を実施。さらに、デザインについてもIllustratorの使い方を一から学び、イラストの作成が行えるようになりました。この企画は、人気企画となり、続編の制作を要望する声も多く聞かれます。

ポイント

タイトルをつけたり語尾に変化をつけたり、一文が長すぎないようにするなど色々と工夫が見受けられます。自分から主体的に考えた策を行動に移したことをアピールできると、積極性があることを相手に伝えられます。

まとめ

営業に転職する際の自己 PR の書き方のポイントや例文を紹介してきました。同じ営業職でも職種やアピールしたい能力によって、自己 PR の内容を使い分けることが必要です。とはいえ、基本的な書き方のフォーマットは決まっています。PREP法を用いて説得力のある自己PRを作成してください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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