内勤はもううんざり…。外で働きたい。という人にとって営業職は魅力的な仕事の一つですよね。とはいえ営業というとハードな仕事というイメージもあり、転職に二の足を踏む人も少なくありません。「せっかく働くのであれば楽な業界が良い」というのは当然の想いです。
本記事では営業でも楽な業界4選と、楽な業界の見分け方についてご紹介していきます。営業職への転職をお考えであれば、ぜひ本文をチェックしてみてください。
営業職は大変…ではない!楽な業界は存在している!
営業職というとハードな業界というイメージがありますが、それはあくまでもイメージ。ハードな職場はもちろんあるにせよ、楽な職場だった普通に存在しています。「営業に興味があるけど大変そうだし…」という理由で転職を躊躇しているのであれば、それほど悩む必要は無いかもしれません。
営業職が楽な業界はココ!
それでは早速、営業職が楽な業界を見ていきましょう。その理由についてもご紹介していますので、気になる業界があるかチェックしてみてください。
食品メーカー
営業職が楽な業界の一つとして食品メーカーが挙げられます。そもそも食品は人が生きていく上で欠かせないもの。それゆえに食品は売りやすい商材です。また現状で生き残っている食品メーカーは各社とも定番商品を持っているもの。皆さんも「ラーメンと言えばコレ」であったり「ポテチと言えばコレ」といったものがありますよね。それら商品は放っておいてもそれなりに売れます。
また食品メーカーでは主要な取引先が決まっているもの。基本的にはそれらを定期的にまわるルート営業となります。商品の売れ行きをチェックし、新商品が出ればそれを説明する。その繰り返しですから、ハードになりにくいのです。
化学系メーカー
〇〇ケミカルといった化学系のメーカーも営業職が楽な業界の一つです。化学系メーカーでは各種メーカーに対し、モノづくりの原材料を提供するのが仕事です。各種製造業はそもそも原材料が無いと仕事が成り立ちません。それゆえに放っておいても商品は売れていきます。
また、化学系メーカーとその取引先である各種製造業とは20年以上に渡って取引を続けているなんてこともあるもの。信頼関係がしっかりと築けているため「営業が頑張らないと」という雰囲気はありません。
自動車メーカー
自動車メーカーも営業が比較的楽な業界と言えます。自動車の営業というと、ユーザーと直接コミュニケーションを取る車のセールスを想像するかもしれませんが、そうではありません。自動車メーカーとカーディーラーは別物です。
自動車メーカー営業の主な仕事ははカーディーラーとやり取りをすること、企業や官公庁向けなど大量取引の対応をすることです。いずれも営業が頑張ってなんとか仕事を取ってくるといったものではありません。
電気・ガスなどのインフラ
電気・ガスの営業というと、1件1件訪問し「お使いの電気を○○ガスに乗り換えませんか?」と尋ねて歩くことを想像するかもしれまんが、そうではありません。それは外注先の代理店が行っています。
電気会社・ガス会社の営業職はそれら外注先とのやり取りであったり、工場系など大手顧客とのやり取りであったりと、BtoBが基本です。また電気にせよガスにせよ、無くてはならないものです。また競合はそれほど多くありません。それゆえに営業がハードになりにくいのです。
楽な営業職のポイントはココ!
続いては楽な営業職を見分けるためのポイントについてチェックしていきたいと思います。転職を考える前に、これら条件に該当するかどうかをしっかりと見極めてください。
法人営業であること
営業には法人営業と個人営業がありますが、基本的には法人営業の方が楽です。会社対会社の取引ですから、無茶な要望もありませんし、無茶な時間に急に連絡が来るなんてこともありません。それゆだけでもライフワークバランスがとりやすくなるものです。個人営業ですと、本当に色々なタイプの人がいるため、仕事は大変になりがちです。
ルート営業であること
営業には既存顧客に対応するルート営業と、新規顧客の開拓とに分かれますが、楽という意味ではルート営業をおすすめします。なにせ既存顧客ですから信頼関係は出来上がっています。それを継続していくのが主な仕事ですから、よほどのヘマをやらない限り問題はありません。
新規顧客の開拓は「断られるのが基本」です。どれだけかけても担当者にすら繋いでもらえない電話。送ってもリアクションの無いメール。そんなもんだと分かっていても心が折れる瞬間が多々あります。
わかりやすい商品であること
営業という仕事には商品の説明が欠かせません。メリットがわかりやすい商品であれば簡単な説明で相手に理解してもらえます。あとはそれが必要が不要かというだけの話なので、営業の仕事はシンプルです。
一方でメリットが見えずらい商品ですと大変です。とりあえず商品の概要を説明しながら、担当者の顔色を伺い、何か反応が見られたらそのポイントを強調して…。そのあげく「で、結局コレって他社製品と比較してどこが優れているんですか?」なんて事を聞かれたりします。特に優れた箇所が無ければ「ええ、まあ、バランスですかね…」などと、お茶を濁すしかありません。これを売るのはいかにも大変ですよね。
会社の歴史が長いこと
会社の歴史が長いと営業職は楽になりがちです。というのも「歴史が長い」≒「取引先との関係も長い」だからです。顧客とのしっかりとした関係が築けていますと、営業という仕事はそれを維持するだけですから比較的簡単です。また新規開拓するにしても、会社自体の信頼感が高いため、話を聞いてもらえる可能性が高くなります。
会社の歴史が無いと、取引先との関係も浅く、また会社の知名度もほとんどないという状況です。言わずもがなですが、そこでの営業活動は大変になります。
楽を選ぶメリットとデメリット
営業職への転職を考える場合、基本的には楽な業界がおすすめですが、楽であるということはメリットだけがあるワケではありません。楽を選ぶメリット・デメリットについてご紹介していきます。
メリット
仕事が楽であるというのはこれ以上ないメリットですが、まずはそれをより細分化して、楽さの何が良いのかについて見ていきたいと思います。
ストレスのない環境
楽であるということは言い換えればストレスがたまりにくいということです。過度なストレスは不眠や不安神経症を発症させる怖いもの。それがすくないというだけで、そこを目指す理由になります。
ストレスフリーの中で時間を有効活用できる
仕事上のストレスフリーが少ないということはプライベートの充実にもつながります。例えば週末に「あーっ、アレの返事するの忘れてた…。今更どうしようも無いし…」なんて状況で休日を満喫できるかと言えば、おそらくそうではないでしょう。ストレスが少ない仕事というのは仕事だけでなく、プライベートにも大きな影響を与えるものです。
デメリット
楽な仕事というとメリットだけのようにも思えますが、必ずしもそうとは言い切れません。楽が故のデメリットも存在しています。メリット・デメリットをしっかりと見極めることも大切です。
商品に興味が出ない可能性も
ザックリと言ってしまえば「楽な営業」≒「何もしなくても売れる商材」です。何もしないでも売れるのですから、どうしても商品知識を得るであったり、競合製品をチェックするといったことは少なくなります。
それをする必要が無いというのは幸せなことかもしれませんが、商品に対した興味を抱かずに商品を売るというのではモノを売る楽しさを感じられません。それは営業にとって不幸なことかもしれません。「コレ、本当にいいモノですよ」という気持ちでプレゼンした商品が売れることこそ、営業の醍醐味です。
市場価値が下がる
営業という仕事で市場価値を高めたいのなら「楽な職場」はおすすめできません。仮に営業から営業への転職を考えた場合、何もしなくても売れる商材を売っていた人と、売り込みは絶対に難しい商材を売っていた人、どちらの評価が高いでしょう?当然ながら評価されるのは後者です。
営業が大変な業界は?
営業が楽な業界は先に示した通りですが、では営業がハードな業界はどこなのでしょう?営業が楽な業界のキーワードに「法人営業」と「ルート営業」がありましたが、その逆である「個人営業」と「新規開拓」はハードになりがちです。
とはいえ、ハードな仕事にもメリットはあるもの。注文を取りにくいということは注文を取ると高く評価されるということに他なりません。ですから、新規開拓でバンバンと契約を取れば、インセンティブとして年収にガツンと跳ね返ります。自分の実力を試したい・働きぶりを明確に評価して欲しいという人にとっては、ハードな職場こそ天職かもしれません。
まとめ:営業職を目指すならやっぱり「楽な業界」がおすすめ
営業職について楽な業界、楽な業界の見分け方、楽な業界ならではのメリット・デメリットと見てきましたが気になる情報は見つかりましたか?ご紹介した通り、楽ならではのデメリットはあるものです。とはいえ、普通に働いて普通に暮らしたいというのであれば、楽であるにこしたことはありません。
今回ご紹介した営業が楽な会社のポイントや、おすすめ業界情報を参考に「コレだ」という道を見つけ出してください。そして今すぐにでも転職活動をスタートさせましょう。それはきっと素敵な未来への第一歩です。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート