「面接やESで必要なガクチカってどうやって書くの?」
「採用担当者が納得するようなガクチカを知りたい」
このように、これからガクチカを書く就活生には沢山の疑問や不安があるのではないでしょうか。
「ガクチカ」というのは、よくある選考の質問内容の短縮形で「学生時代に力を入れたこと」「学生時代に頑張ったこと」を聞く質問を意味しています。
面接において、ほぼ全ての企業がこの「ガクチカ」を聞いてきます。
ガクチカの構成で行き詰っている就活生は、ぜひこの記事をチェックしてみて下さい。
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【ガクチカの構成】就活におけるガクチカとは?
この記事ではガクチカの構成を解説しますが、まずはガクチカの構成を考える前に知っておいていただきたいことが2つありますので、そちらから解説します。
構成を考える前に、必ずここで紹介する内容を理解してから、意識した上で進めましょう。
そもそもガクチカとは?
ガクチカについて理解を深める前に、まずガクチカ自体の定義を覚えておく必要があります。
ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」という質問の略であり、就活用語です。
選考において、企業の約8割が聞く非常に頻繁に直面することになる可能性が高い質問であるため、質の高い回答を用意しておく必要があります。
ガクチカと自己PRの違い
ガクチカと自己PRは、自分の長所をアピールすることが求められています。
そんなガクチカと自己PRの違いは、エピソードの内容が指定されているかどうか、という点です。
ガクチカでは、学生時代に自分が最も力を入れたエピソードを使用して、自分の強みをアピールする必要があります。
一方「自己PRをしてください」と言われた際には、学生時代に最も力を入れたエピソードである必要は無いのです。
ガクチカの方が回答難易度が高いため、より準備を求められます。
【ガクチカの構成】ガクチカの構成が重要な理由
就職活動において「学生時代に力を入れたこと」、通称ガクチカは、あなたの個性や能力を企業にアピールするための重要なツールです。
しかし、ただ単にエピソードを羅列するだけでは、採用担当者の心に響くガクチカにはなりません。
ガクチカの構成を意識することは、あなたの魅力を最大限に伝え、選考を有利に進めるために不可欠です。
- 伝えるべき内容を余すことなく盛り込める
- 伝えたいことが明確になる
- 端的にアピールができる
構成がしっかりしているガクチカは、論理的思考力や表現力を示すだけでなく、企業が知りたいあなたの本質を的確に伝える助けとなります。
なぜなら、採用担当者は多くの学生のESに目を通すため、簡潔かつ分かりやすい文章を求めているからです。
PREP法やSTAR法といったフレームワークを活用し、結論から述べ、具体的なエピソード、そしてそこから得られた学びを論理的に展開することで、あなたの努力や成長のプロセスを効果的にアピールできます。
また、構成を理解することで、複数の企業に対して効率的に質の高いESを作成できるようになるため、就職活動全体の負担を軽減することにも繋がるでしょう。
伝えるべき内容を余すことなく盛り込める
ガクチカを構成する際に、フレームワークを活用しないまま文章を書き始めると、伝えたい内容に抜け漏れが発生しやすくなります。
特に、エントリーシート(ES)や面接では、限られた文字数や時間の中で、あなたの魅力を最大限にアピールする必要があります。
構成案を事前に用意することで、「何を、どの順番で、どの程度詳しく話すか」が明確になり、重要なポイントを見落とすことなく、あなたの経験を網羅的に伝えることが可能になります。
例えば、「アルバイトを始めたきっかけ」や「直面した課題」といった要素は、あなたのモチベーションや問題解決能力を示す上で非常に重要です。
構成に沿ってこれらの要素を盛り込むことで、企業側はあなたがどのような人物であるかを正確に把握し、自社にフィットするかどうかを判断するための材料を十分に得ることができます。
結果として、採用担当者はあなたのガクチカを通じて、あなたの強みや潜在能力をより深く理解し、高評価に繋がりやすくなるのです。
伝えたいことが明確になる
構成を意識せずにガクチカを作成しようとすると、話の軸がぶれてしまい、結局何をアピールしたいのかが不明確になってしまうことがあります。
多くの情報を詰め込みすぎたり、話があちこちに飛んだりすることで、採用担当者はあなたの意図を正確に読み取ることが難しくなってしまいます。
例えば、PREP法(結論→理由→具体例→結論)やSTAR法(状況→課題→行動→結果)といった構成を用いることで、論理的かつ段階的にあなたの経験を説明できるようになります。
最初に結論を提示することで、読み手は話の全体像を把握しやすくなり、その後の具体的なエピソードや学びに集中して耳を傾けられるでしょう。
これにより、あなたが伝えたい最も重要なメッセージが明確になり、採用担当者に強く印象付けることができます。
明確なメッセージは、あなたの思考力やプレゼンテーション能力の高さを示すことにも繋がり、選考において有利に働く要因となります。
端的にアピールができる
就職活動の選考において、企業はガクチカだけでなく、志望動機や自己PR、さらには個別の質問など、多岐にわたる質問を通して学生を深く理解しようとします。
そのため、一つの質問に対して長々と回答してしまうと、企業側が本来聞きたいことを聞けなくなり、十分な評価を得られない可能性があります。
ガクチカの構成をしっかり意識することで、話の冗長さを排除し、最も重要な情報を簡潔に伝えることが可能になります。
例えば、成果を伝える際には「数字を用いて具体的に」説明することで、短くても強いインパクトを与えることができますし、アルバイトから学んだことを話す際には「企業が求める人物像に合致した能力に絞って説明する」ことで、効果的にアピールできます。
限られた時間や文字数の中で、効率的かつ効果的にあなたの強みを示すことは、採用担当者にとって非常に好印象を与えます。
端的にアピールすることで、あなたのコミュニケーション能力やビジネスにおける効率性をアピールすることにも繋がり、結果として選考突破の確率を高めることができるでしょう。
【ガクチカの構成】高評価を得るガクチカの構成
続いて、高く評価されやすいガクチカの構成についても紹介します。
この構成はどのようなエピソードを話す際にも、どのような企業を受ける際にもテンプレートとして活用できるものです。
この記事で使えるようになっておき、どのような企業を受ける際にも汎用的に活用してください。
結論
まず最初に結論を述べることが何よりも重要です。
結論を冒頭に提示することで、自分がどのような取り組みを行い、どのような成果を上げたのかを瞬時に理解してもらうことができます。
「ゼミ活動で別の研究手法を提案し、チーム全体の成果を向上させた」といった具体的な概要を簡潔に伝えると、その後の詳細な説明にスムーズに繋がります。
この段階では結論を明確かつ簡潔に表現することが重要です。
結論を先に述べることで、面接においても書類選考においても相手の興味を引き付けることができるため、必ず最初は何が言いたいのか結論から述べましょう。
これは自己PRや志望動機においても同様に重要なポイントです。
きっかけ・動機
結論の後にはその取り組みを始めたきっかけや動機を説明することで、エピソード全体の背景を明確にできます。
なぜその活動に挑んだのかを具体的に述べることが重要です。
きっかけや動機を説明する際には自分の価値観や問題意識が伝わるように構成することが求められます。
「大学でマーケティングの授業を受ける中で、実際のビジネス現場でその知識を意識して試したいと思い、インターンシップに応募した」などと具体例を挙げると、動機に一貫性が感じられます。
自分がその取り組みに対してどのような意識を持っていたのか伝えることで、採用担当者に対して自分の行動が論理的であると印象をつけることが可能です。
また、きっかけや動機を述べる際にはエピソードに具体性を持たせるため、実際に直面した課題や感知した問題を交えると良いでしょう。
具体的なエピソード
最も重要な部分である具体的なエピソードは特に力を入れて書きましょう。
自分が実際に行った行動や工夫、取り組みのプロセスを具体的に描写することが求められます。
「新商品の販促活動を任され、顧客層を分析し、SNSキャンペーンを提案して展開した結果、売上を15%向上させた」のように、数字を用いてわかりやすく内容を説明すると、具体的な行動が伝わるでしょう。
また、具体的なエピソードを述べる際には状況や課題を詳細に説明することで、相手もより理解してくれやすくなります。
新しい業務プロセスを提案する際に、自分が納得できる全員が納得できるデータを用いて説明しました、といったように行動の裏付けとなる背景を交えると、さらに説得力が増すはずです。
結論
エピソード全体を簡潔にまとめる部分も重要です。
自分が伝えたいことを端的に表現することで、採用担当者に印象深いメッセージを残すことができます。
結論をしっかり述べることで、エピソード全体が統一感を持ち、伝えたいポイントが明確になります。
したがって、取り組みを通じて何を得たのかを具体的に言語化し、自分の成長や学びを強調しましょう。
成果・学んだこと
エピソードを述べた後にはその取り組みの結果やそこから得た学びを具体的に示すことが必要です。
この部分で具体的な成果や数字を交えて伝えることで、採用担当者に自分の行動がもたらした影響を明確に示せます。
「新しい接客マニュアルを導入して、クレーム件数を30%削減した」などといった具体的に成果を述べると、説得力が高まります。
また、得た学びを述べる際にはその経験がどのような成長につながったのかを説明することが重要です。
「顧客との対話を通じてコミュニケーション能力を磨き、それが顧客満足につながった」というように、自分の成長を具体的に述べることで採用担当者に好印象を与えることができます。
入社後に活かせそうなこと
最後に、その経験が入社後にどのように活かせるかを述べて、ガクチカを締めくくりましょう。
この部分では自分の過去の経験と志望企業のニーズを結びつけることが重要です。
「インターンシップで培ったマーケティングスキルを活かし、貴社の商品開発プロジェクトに貢献したい」といった形で、企業での具体的な活躍のイメージを伝えることで、採用担当者に好印象を与えることができます。
また、入社後のビジョンを示す際には具体的にスキルや知識を述べると良いでしょう。
プロジェクト管理の経験を活かし、チームの目標達成に向けた効率的なマネジメントを行いたいといった形で、自分が企業にとって必要な人材であることをアピールできます。
解像度が高い回答を用意するためには企業研究が欠かせないため、企業が求めている人物像について公式サイトなどでチェックしてから書くと良いでしょう。
【ガクチカの構成】魅力的なガクチカにするためのポイント
ガクチカをわかりやすい構成で伝えて高評価を得るためには、さまざまな点をチェックし、魅力的なガクチカの内容を仕上げることが大切です。
そのためここからは、魅力的なガクチカを書くためのポイントを紹介していきます。
主に重要なポイントは、以下の3つが挙げられるでしょう。
- 社風や仕事内容に合うエピソードを選ぶ
- 自己PRとの違いを明確に理解して書く
- 業界や企業によってアピール方法を変える
- 固有名詞や数字を使って具体的に書く
上記のポイントを押さえてガクチカを書けば、選考ではより高評価を獲得しやすくなります。
では、ポイントの詳細を見ていきましょう。
社風や仕事内容に合うエピソードを選ぶ
魅力的なガクチカを書くためには、社風や仕事内容に合うエピソードを選ぶことが大切です。
社風や仕事内容に合うエピソードのほうが、企業が求める人物像とよりマッチしており、魅力を感じてもらいやすいからです。
自社に合う人材として印象が強くなるため、ガクチカの評価は高まるでしょう。
そのため、ガクチカを魅力的に伝えるためには、企業の社風や仕事内容を知るうえで企業研究・分析が欠かせません。
あらかじめ、どのような人物像が求められているのか把握しておけば、ガクチカのエピソードは選びやすくなります。
ガクチカとして選べるエピソードが複数ある場合は、企業の求める人物像を理解したうえで、より企業と相性の良いエピソードをチョイスしましょう。
自己PRとの違いを明確に理解して書く
ガクチカを魅力的に仕上げるためには、自己PRとの違いを明確にする必要があります。
ガクチカも自己PRも自分の強みやアピールポイントを伝えるものですが、伝え方のアプローチは異なります。
ほぼ同じ内容になってしまうと、アピールポイントが少ない・さまざまな方面から自分の魅力を伝える準備ができてない…などの評価を受けてしまいます。
なお、自己PRは自分の強みを伝えたうえで企業に適性があることを示していきますが、ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」を述べることで強みや能力を伝えていくものです。
そのためガクチカでは、何をどのように頑張ったのかという点を詳しく伝えることが大切です。
しかしながら両者を差別化するうえで、まったく関連性のない強みをそれぞれアピールしてしまうと、一貫性がないことでネガティブな評価を受ける場合があります。
自己PRとガクチカそれぞれでアピールすることは差別化しつつ、できる限り関連性・一貫性を持たせることも意識してみましょう。
業界や企業によってアピール方法を変える
ガクチカの伝え方・アピール方法は、業界や企業によって柔軟に変化させることが大切です。
同じエピソードのガクチカでも、長所・強みを業務でどのように活かせるのか変化させれば、それぞれの企業で将来的な活躍をイメージしてもらいやすくなります。
むしろ、業界・企業ごとにアピール方法を変化させないと、志望先企業とほとんど関連性が見られないアピールになってしまう可能性があります。
使い回し自体は問題ないのですが、関連性が見られなければ、「いかにも使い回し」という印象が強まることで手抜きのアピールに見えてしまいます。
結果、志望度の高さや入社意欲などは伝わらなくなり、選考通過は難しくなるでしょう。
業界・企業ごとに求められる能力や強みは異なるため、それぞれにマッチするアピールを行い、適性や意欲を明確に伝えましょう。
固有名詞や数字を使って具体的に書く
ガクチカは、固有名詞や数字を使って具体的に書きましょう。
そのまま説明するよりも、説得力が生まれるからです。
たとえば「TOEICを頑張りました」と伝えるだけでは、抽象的な印象が残ってしまいます。
そこで「3か月毎日勉強した結果、TOEIC点数が500点から650点にアップしました」のように伝えましょう。
あなたの努力が定量化され、面接官は評価しやすくなります。
ガクチカを魅力的なものにしたい人は、エピソード内に固有名詞や数字を盛り込む隙がないか、チェックしてください。
ガクチカに説得力があると、信憑性にもつながります。
面接官は、あなたの努力を信用し、きちんと評価してくれるでしょう。
【ガクチカの構成】ガクチカを書く時の注意点
ガクチカを構成通りに書くことで高評価を狙う際は、そのほかにも、注意を払うべきポイントがさまざまあります。
せっかくわかりやすい構成でガクチカをまとめても、重大な欠陥があれば、ガクチカで高評価を得ることは難しくなります。
具体的には、以下の点に注意が必要です。
- 高校以前のエピソードを使わない
- 嘘や誇張をしない
- 専門用語を使わない
- 実績のないエピソードを使わない
- 指定文字数の9割以上を書く
構成に沿ってガクチカを書くことだけでなく、作成の際は、以上の注意点に気をつけましょう。
では、具体的にどのようなポイントに注意すべきなのか、詳細を見ていきます。
高校以前のエピソードを使わない
ガクチカを書くときは、高校以前のエピソードは基本的に使わないようにしましょう。
なぜならガクチカでは、暗黙の了解的に「大学生活の中で経験したこと」の回答が求められているからです。
厳密にいうと「高校以前のエピソードを使うと不合格になる」となるわけではありませんが、直近の大学生活を差し置いて高校生活のエピソードを取り上げると、大学生活で何もしていない印象になってしまいます。
「なぜわざわざそんなに前の話を?」と疑問を持たれる原因にもなるため、あまり良い評価は期待できないでしょう。
そのため、基本的には大学時代の経験を伝えたうえで、追加で求められた際に高校以前のエピソードを取り上げることが無難です。
「高校時代は頑張っていたが、大学時代は遊んでいた」などの印象を持たれないためにも、高校以前のエピソードをあえてアピールすることは避けましょう。
嘘や誇張をしない
ガクチカを書く際は、嘘や誇張を避け、事実のみを具体的に伝えることが大切です。
嘘のエピソードを伝えたり誇張したりすると、最終的にボロが出てバレてしまうからです。
エントリーシートのみであれば、嘘を書いても通過する可能性はゼロではありませんが、嘘のガクチカで面接を通過することは困難といえます。
ガクチカは深掘りの質問をされやすいため、嘘の内容について詳しく聞かれれば、うまく答えられずにボロが出てしまう可能性が高いでしょう。
採用担当者は多くの就活生を見てきているため、嘘によってあいまいな回答をしたりしどろもどろになったりすれば、嘘を言っているとすぐにわかる場合が多いです。
嘘だと知られれば、選考通過はほぼあり得ません。
面接でも気まずい思いをするだけなので、ガクチカで嘘をつくことには何もメリットがないのです。
これまでに経験してきたことを丁寧に思い出し、事実を詳しく伝えられるエピソードを選びましょう。
専門用語を使わない
ガクチカを作成する際は、専門用語を使わないように注意してください。
専門用語を使うと内容がわかりにくくなるため、構成に沿って簡潔にまとめていても、専門用語が多いせいで評価は低くなる可能性があります。
すぐに理解できない専門用語のあるガクチカに対しては、「知識を不必要に誇示している」「そのジャンルに詳しくない人に配慮できていない」などの印象を持たれてしまいます。
良い評価にはなるとは到底いえないため、ガクチカは、初見でもわかる言葉で伝えることが大切です。
特に、研究や趣味などを題材にしたガクチカは専門用語を使いがちなので、初見の人でもわかる内容かどうかはしっかりチェックしましょう。
研究内容が直接的に活きる企業・職種を志望する場合でも、人事がその分野に詳しいとは限らないため、その点に配慮してガクチカを作成することが大切です。
実績のないエピソードを使わない
実績のないエピソードは使わないでください。
具体性のないガクチカは、高評価につながりにくいからです。
たとえば「アルバイトに力を入れました」だけでは、実績のアピールが含まれていません。
もちろん、輝かしい実績がなくても大丈夫です。
売上に貢献した経験やゼミの発表に成功した経験などでも問題ありません。
ある程度具体的な実績や成果を示せるエピソードを選ぶことが重要です。
指定文字数の9割以上を書く
ガクチカの指定文字数の9割以上を書きましょう。
9割未満だと、企業や仕事への理解度が低いと評価される可能性があるからです。
たとえば、ガクチカの指定文字数が300文字であれば、270文字以上は記入してください。
250文字のように少ないのは、非常にもったいないです。
残りの50文字でアピールできることがないか考えましょう。
固有名詞や数字を盛り込むのがおすすめです。
文字数に困った場合、具体性を意識してください。
【ガクチカの構成】ガクチカの構成例文9選
ガクチカの構成例文を9つ紹介します。
ガクチカの構成ポイントや注意点を理解したものの、実際の文章を見てみないと想像できない人もいるでしょう。
そこで、本章では実際のガクチカとポイントをセットで解説します。
例文のガクチカの良いポイントと改善点がどこか把握しましょう。
また、例文を序論・本論・結論に分けて表記しました。
ガクチカの構造を理解するのにも役立ててください。
例文1:ゼミのガクチカ
ガクチカ例文
私が学生時代に一番力を注いだのは、経済学ゼミの活動です。(序論)
専攻が政治経済学ということもありますが、経済に関する研究は、将来どのような職業に就くにしても必ず役立つ幅の広い学問だと考え、1年のころから力を入れておりました。
特に興味を持ったのがミクロ経済学で、人間の行動分析により、例えばラーメン店の立地競争まで分析できることはとても面白い手法だと思いました。
また人の行動原理が働く以上、実際の土地はないWeb上の店舗でも同様の行動分析が可能であることに気づき、この先のネットワーク経済にも十分に活用が可能なマターもストックできました。(本論)
こうした経済研究の成果は、御社のWebマーケティング分野においても十分に貢献できると考えています。(結論)
例文2:サークルのガクチカ
ガクチカ例文
私は大学の3年間、バスケットボール部に全力を投入しました。(序論)
入学後すぐに入部し、自分がスタメンとなって県大会へ出場するという目標を立て、毎日の部の練習とあわせて早朝にも自主練習を継続しました。その甲斐あって2年の夏に念願のスタメン入りを果たしましたが、大会では予選を突破できずとても悔しい思いをしたのです。
そこからは自分一人が頑張っても結果は出せないと反省し、チームメンバーととことん話し合い、チームの練習量を2倍に増やしてリベンジを目指しました。そして3年の終わりに初の予選突破を実現し、5位入賞という成績を勝ち取ることができたのが一番の達成感です。(本論)
目標を立てて毎日努力することは、決して自分を裏切らないと思います。この経験を活かし、御社の営業部門においても常に目標に向けて努力し、結果を出したいと考えています。(結論)
小玉 彩華
どのように努力をしたのかについて非常に分かりやすく説明できています。
何が課題であったのか、そしてその課題を解決するためにどのような工夫をしたのかについての説明も非常に分かりやすいです。
ただ「チーム練習を2倍に増やす」というパワープレイすぎる解決方法であるため、もう少し論理的な解決策について述べられると良いでしょう。
実際に練習量を2倍にしていたとしても「練習の内容を工夫し、また、練習時間も増やした」などと話さないと「この人は論理的な工夫ができない、元気なだけの脳筋だな」と思われてしまいます。
例文3:インターンのガクチカ
ガクチカ例文
私が学生時代に力を入れたことは、インターンシップでの新規プロジェクトの立ち上げです。
現場の課題解決に貢献し、自分のスキルを実務で示したいと考え、取り組みました。
インターン先の企業では新規事業の展開を検討していたものの、具体的なところまでは話が進んでいませんでした。
そこで私はリサーチや企画提案を自主的に進め、チームをまとめてプロジェクトの初期段階から携わることになりました。
特に、市場調査を行い、競合他社との比較・分析を行うことで、プロジェクトを成功させることができました。
この経験を通じて、リサーチ力や企画力、そしてチームをリードする能力を身に付けることができました。
貴社に入社した後は、この経験を活かして、常に市場や顧客のニーズを的確に捉え、積極的に新しい企画を提案して貢献したいと考えています。
木下恵利

この記事の例文の中でも、特に質の高い例文の1つであると言えるでしょう。
何に力を入れたのか、どのようなモチベーションからそのインターンシップに参加し、インターン先では何が課題だったのかについての説明が非常にスムーズです。
そして、その後も自分がどのように工夫をして取り組んだのか、どのようにプロジェクトを成功させられたのかについての説明が非常に分かりやすいです。
また、その経験を通じてどのような能力を身につけたかの説明も分かりやすいですし、入社後、どのようにその能力を活かすのかの説明も一貫性があるため、非常に良い印象を与えられる例文と言えるでしょう。
例文4:アルバイトのガクチカ
NG例文
私が大学時代に頑張ったのは、御社の系列の○○カフェでのアルバイトです。(序論)
始めたのは高校3年生からで4年以上になりますが、ユーザーだったころから大好きなカフェだったので、自分もスタッフの一員になりたいと思い始めました。
サービスを提供する側に回って感動したのは、お客様が気持ちよく利用できるための配慮が想像以上にきめ細やかだったことです。
心から尊敬できる店舗に少しでも貢献したいと努力した結果、2年目からはバイトリーダーに任命され、新人教育やシフト組みなども任せていただいていました。(本論)
就職にあたり、そのような素晴らしい店舗を展開している御社に強い魅力を感じ、ぜひ入社して貢献できればと考えております。(結論)
小玉 彩華
まず、何のアルバイトをしていたのか一言で説明できているため、話の概要が相手に分かりやすい例文となっています。
また、長く勤めていることも簡潔に説明できているため、継続力があり、すぐに辞めるような人材ではないと評価してもらえることでしょう。
ユーザー側の意見と働く側の意見を両方有していることをさりげなく強調できている点も高評価です。
ただ「どのように貢献できるのか」の説明ができていないため、文字数に余裕があれば、入社後はどのように貢献したいのかについて、もう少し分かりやすく説明できると良いでしょう。
例文5:部活動のガクチカ
ガクチカ例文
私は大学時代、陸上部に所属しており、大学生活の大半を陸上競技に費やしていました。(序論)
元々、走ることが好きだったため、中学生から陸上部に所属して様々な大会に出場していました。はじめて出場した大学生の選手権では、競技レベルの高さについていけず心が挫けそうになりました。
しかし、部活の先生方や仲間たち、いつも応援してくれる家族や友達の助けもあって自身の弱さと向き合うことができるようになりました。自身を客観視することで見えた弱点を克服し、大学生活の最後の大会において準優勝することができました。(本論)
行き詰ったときこそ客観的な視点を持ち、物事を多角的に捉えることが重要であることを部活動から学びました。陸上部で培った経験を、御社において思う存分発揮させて頂き、貢献したいと考えています。(結論)
木下恵利

非常に分かりやすい例文となっています。
なぜ陸上に取り組んだのか、どのような点が問題であったのかについての説明が非常に分かりやすいです。
また、どのように工夫をしたのかについての説明の部分では「自分1人が頑張った」という表現ではなく「周囲の支えがあって、自分が成長できた」と伝えられているため、協調性が高い人物であるという印象も与えられます。
経験からどのようなことを身につけ、入社後に貢献するのかの説明もスムーズであるため、非常に良い例文であると言えるでしょう。
例文6:留学経験のガクチカ
ガクチカ例文
私は、1年間スペインのハエンという都市に留学していました。(序論)
ハエンは、調理用油で使われるオリーブの生産が盛んであり、至る所にオリーブ畑が点在している都市です。また都市の歴史も古く、あちこちで昔に建てられた教会や城などが残っています。
料理や歴史好きである私には留学先としてマッチしていましたが、公用語であるスペイン語に不慣れであったため、日常生活を送るだけでもわからないことだらけでした。
ただ、現地の方が外国人である私に親身に接してくれたおかげで、有意義な留学生活を送ることができました。(本論)
この留学生活によって、言語は違えど気持ちが伝わることを実感し、それまでの対人関係の価値観が変わりました。この経験が御社の経営理念とマッチすることから、私自身の成長も兼ねて貢献したいと考えています。(結論)
小玉 彩華
まず、100点の例文とは言えない文章です。
悪いところから言うと、都市の説明が無駄に長いですし、自分がどのように努力や工夫をしたのかについての説明も全くできていません。
また「この経験が御社の経営理念とマッチする」と書いていますが、どの経験なのかがよくわからないため、もう少し具体的に話した方が良いでしょう。
しかし、留学生活においてどのようなことを学んだのかについての説明は分かりやすいですし「周囲の方が親身に接してくれた」とあり「自分だけが頑張った」という表現をしていないため、謙虚さが伺える文章ではあります。
ガクチカ作成においては文字数の制約など様々な課題がありますが、指定された文字数が200や300など、少ない場合はエピソードの「自分の工夫や努力」そして「成果」に焦点を当てて話すことを心がけましょう。
例文7:ボランティアのガクチカ
ガクチカ例文
私が学生時代に力を入れたことは、地域でのボランティア活動です。
地域社会に貢献し、課題解決に自ら取り組みたいという思いから始めました。
大学での授業をきっかけに、地域の高齢者施設でボランティアをはじめ、利用者の方々の生活支援やコミュニケーション活動を行っていました。
その施設では、スタッフと利用者たちとの間でのコミュニケーション不足が大きな課題となっていました。
そこで、私はスタッフと利用者をつなぐ活動として交流イベントを企画し、ボランティアチームをリードしてイベント運営を行いました。
このイベントにより、利用者やスタッフの交流を促進し、施設内のコミュニケーション改善に貢献しました。
この経験を通じて身につけた企画力やリーダーシップ、そして問題解決能力を活かし、貴社に入社した際にも、周囲と協力しながら業務に取り組み、組織全体の目標達成に貢献したいと考えています。
木下恵利

非常に分かりやすい例文で、完成度が高いと言えます。
まず、何に取り組んだのかについて必要なことを説明できていますし、なぜそのボランティアに取り組むのかの説明も分かりやすいです。
大学での授業がきっかけと説明できているため、大学生活における学びが非常に一貫性があるということも伝えられています。
そしてエピソードにおいても、何が課題であったのか、そして自分がどのように解決に向けて取り組んだのかについての説明も分かりやすくできていますし、どのような能力を身につけ、そしてそれを入社後どのように活かすつもりなのかについての説明も分かりやすいです。
工夫をすれば、限られた文字数でもこのように端的に述べることができるため、先ほど紹介した構成をしっかりと意識した上で、このような質の高い回答を用意しましょう。
例文8:資格取得のガクチカ
ガクチカ例文
私は大学在学中に、世界で公認されているスペイン語の資格DELEの資格を取得しました。(序論)
高校生のときにスペインを舞台にした映画を見て以来、将来はスペインに住むことを目標にしてきたため、わからないことだらけの外国に住むとなれば言葉の壁を越えなければなりません。
大学に入学後、授業のあとに週5日語学学校へ通い、隔週日曜日にはスペイン語のコミュニティに参加していました。また、通学や授業の休憩時間にもスペイン語の音声を聴くなどして、語彙力の向上に努めていました。
私が目指したC1は、ビジネスで通用するレベルであり、生半可な努力では合格できないことは目に見えていました。あまりの難しさに音を上げそうになりましたが、人生は1回きりだと考え、自分を奮い立たせて無事に合格することができました。(本論)
資格を取得した経験から、努力は裏切らないことを痛感しました。これからは努力して得た経験を、御社の営業部門にてさらに洗練させていきたいと考えています。(結論)
小玉 彩華
なぜその資格を取得したかについて非常に分かりやすく説明できています。
また、どのように努力をしていたのかについて説明ができていますし、自分の目標がどのように難しいものだったのか「ビジネスで通用するレベル」と一言で説明できている点も分かりやすいです。
また「C1」とだけ説明してしまうと、スペイン語学習者以外には伝わらないため、例文のように、一言で自分の取り組みの規模を説明できると非常に良いでしょう。
そして、その経験からどのような能力を身につけたのかについて説明し、ただ「スペイン語を活かします」と話すだけでなく、忍耐力を身につけたこともアピールできているため、非常に質の高い文章であると言えるでしょう。
例文9:創作活動のガクチカ
ガクチカ例文
私は、大学時代に映像サークルを設立し、注力しました。
幼い頃から映画が好きで、自分の手で映像作品を作り、多くの人に感動を与えたいという強い思いがありました。
サークル内では、観た人の心に残る作品を制作することを目標に活動しました。
私は主に監督と脚本を担当し、メンバーと何度も話し合いを重ね、オリジナルの脚本を完成させました。
撮影では、限られた予算の中で最高の映像を撮るために、撮影場所の選定や機材の調達に奔走しました。
学園祭で上映会を実施した際は、多くのお客様から「感動した」との声をいただきました。
入社後は、映像制作を通して培った企画力や表現力、チームワークを活かし、人々の心を動かすようなコンテンツ制作に貢献したいと考えています。
木下恵利

映像サークルを設立した理由と動機が明確にあるため、読み進めやすいガクチカになっています。
また、役割と行動が詳しく記載されているため、当時の様子が想像しやすいガクチカです。
さらに改善するのであれば、苦労したエピソードや困難を乗り越えるために取った行動を記載しましょう。
より説得力のあるガクチカが完成します。説得力はガクチカに欠かせない要素です。面接官に納得感を与え、信用してもらえるガクチカにしましょう。
【ガクチカの構成】NGな構成のガクチカ例文
ガクチカを作成する際に、せっかく素晴らしい経験をしてきたとしても、構成を間違えてしまうとあなたの魅力が十分に伝わらないことがあります。
特に、企業が求めるのは、あなたが経験から何を学び、それを将来どう活かせるかという点です。
そのため、曖昧な表現や論理的でない構成のガクチカでは、採用担当者に「この学生は自社で活躍できるのか?」という疑問を抱かせてしまいかねません。
ここでは、多くの就活生が陥りがちなNGなガクチカの構成例とその修正ポイントを具体的に解説します。
結論を最初に書かない、成果に至るまでのプロセスが不明瞭、そして締めで企業への貢献イメージが湧かないといったケースは、特に注意が必要です。
これらのポイントを理解し、あなたのガクチカをより効果的に、そして説得力のあるものへと改善していきましょう。
結論ファーストになっていない
NG例文
大学時代は、居酒屋でのアルバイトに力を入れました。
お客様とのコミュニケーションを大切にし、常連のお客様が増えるように努めました。
ある日、新しいメニューの開発を提案し、試行錯誤を重ねて完成させました。
その結果、お客様からの評判も良く、売上も少し伸びました。
この経験から、目標に向かって努力することの大切さを学びました。
この例文では、最初に結論が述べられていないため、採用担当者は何を一番伝えたいのかをすぐに理解できません。
ガクチカだけでなく、志望動機や自己PRなど、企業に提出するすべての書類において、結論から書くことが重要です 。
採用担当者は多くのESを読むため、だらだらと書かれた文章や、何が言いたいのか不明確な文章は読む意欲を削がれてしまいます 。
修正後の例文
私が学生時代に最も力を入れたのは、居酒屋のアルバイトにおける新メニュー開発を通じた売上向上への貢献です。
お客様のニーズに応えるべく、新メニューの開発を提案し、試行錯誤を重ねました。
具体的には、既存のお客様へのアンケート調査で意見を収集し、試作と改善を繰り返しました。
その結果、新メニューは提供開始後1ヶ月で売上を15%増加させることができました。
この経験から、顧客の声を反映した商品開発の重要性と、目標達成のために主体的に行動する力を学びました。
成果が出るまでの過程が分からない
NG例文
カフェのアルバイトで、接客スキルを向上させることに力を入れました。
お客様に喜んでもらえるよう、笑顔で接客することを心がけ、その結果、お客様から感謝の言葉をいただく機会が増えました。
この経験を通じて、コミュニケーション能力が向上したと実感しています。
この例文では、接客スキルを向上させるために「どのように」取り組んだのか、具体的な過程が不明瞭です。
企業は、あなたがどのような状況で課題に直面し、それに対してどのような行動を取り、どのような結果を出したのかを知りたいと考えています 。
特に、売上向上に直結しないエピソードであっても、新人スタッフの教育や接客マニュアルの改善、チーム内のコミュニケーション活性化なども立派な成果として評価されます 。
修正後の例文
私が学生時代に力を入れたのは、カフェのアルバイトにおける顧客満足度向上への取り組みです。
特に、リピート率の低さという課題に直面し、お客様とのコミュニケーション不足が原因だと考えました。
そこで、お客様一人ひとりに合わせた「一言メモ」を作成し、来店回数や好みを共有する仕組みを導入しました。
また、お客様への声かけを増やすために、スタッフ間でロールプレイングを実施し、接客スキルを磨きました。
これらの行動の結果、お客様アンケートでの満足度が30%向上し、リピート率も前月比10%増加しました。
この経験から、課題解決のために具体的な行動を計画し、実行することの重要性を学びました。
締めで企業に貢献できるイメージが湧かない
NG例文
塾講師のアルバイトで、生徒の成績向上に貢献しました。
生徒の課題を把握し、個別の学習計画を立てて指導しました。
その結果、担当生徒の多くが志望校に合格できました。
この経験から、目標達成のために努力することの大切さを学びました。
この例文では、アルバイトで得た学びが抽象的であり、それが応募先の企業でどのように活かせるのかが具体的にイメージできません。
企業は、あなたが身につけた能力や知識を、将来的に自社でどのように活かしてくれるのかを知りたいと考えています 。
応募先の企業が求める人物像や能力に合致した学びをアピールすることが重要です 。
修正後の例文
私が学生時代に最も力を入れたのは、塾講師のアルバイトで、生徒の主体性を引き出す指導を通じて成績を向上させたことです。
生徒の学習意欲の低さという課題に対し、一方的な知識の伝達ではなく、生徒自身が学習計画を立て、自ら課題解決に取り組むサポートを徹底しました。
具体的には、週ごとの進捗確認の際に、生徒自身に「なぜその答えを選んだのか」を説明させ、論理的思考力を養うように促しました。
その結果、担当生徒の定期テストの平均点が20点向上し、第一志望校への合格率も前年比で15%増加しました。
この経験で培った「相手の潜在的な能力を引き出す傾聴力」と「課題を特定し、解決策を共に考える問題解決能力」は、貴社が重視する顧客の課題解決に寄り添う営業職において、必ず活かせると確信しております。
【ガクチカの構成】ガクチカがない場合
ガクチカがない場合、以下の3つを意識して行動してください。
- 経験を振り返る
- 徹底的に自己分析する
- 今からできることに挑戦する
企業は、ガクチカを通じて、物事への取り組み方やモチベーションの源を知りたがっています。
あなたの人間性や価値観を明らかにするためです。
そのためガクチカは、スケールが大きな経験や結果がなくても問題ありません。
学生時代何もしてこなかったという人は、自己分析から始めましょう。
丁寧に取り組むことで、今まで見えていなかった過去が見えてきます。
また、今から挑戦するのもおすすめです。
主体性を強調したい人なら、積極的に行動しましょう。
アピールしたい要素を満たせるようになり、ガクチカに盛り込めます。
周りの力を頼ってみる
ガクチカがない場合、周りの力に頼ってみましょう。
第三者からの視点を加えることで、新しい発見があるからです。
たとえば、ガクチカがないことを同級生に相談してみましょう。
あなたから見た自分と、同級生から見たあなたの2つの視点からの意見が手に入ります。
もし、身近に相談相手がいない場合はキャリアセンターや就活エージェントの利用がおすすめです。
就活のプロに相談することで、プロ目線からのアドバイスがもらえるため効率よく選考を突破できるでしょう。
まとめ
企業がESや面接でガクチカを聞くのは、その人の価値観や人となりを予想し、自社の社風に馴染めるか、経営理念や事業方針に賛同し活躍してくれるかを探るためです。
何をしたのかではなく、どのような考えを持って物事に臨む人なのか、この先自社でどのような働きをしてくれそうかという、将来の姿をイメージできるかどうかが重要なポイントといえます。
実際に時間を費やしたことを述べることが大切ですが、まず相手に何を伝えたいかを自分なりに考え、構成から練りこむことが大切です。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
木下恵利
まず結論から述べているため、企業の採用担当者も何を言いたいのか一緒に理解できることでしょう。
なぜ経済学に興味を持ったのかについても簡潔に説明できているため、流れとして非常にスムーズです。
実際にどのようなことを学んだのかについての説明も分かりやすくできており、どのようなスキルを持っているのかについても理解がしやすいです。
ただ「ゼミでどのような学びをしたのか」についての説明がやや足りていないため、文字数に余裕がある場合は、より詳しく書いてみても良いでしょう。
文字数制限がある場合は十分にこれでも構いません。
また「マター」や「ストック」といったカタカナ語が多いため、経済学に精通しているとは限らない相手が面接官の場合は、言い方を変えた方が良いでしょう。