ガクチカの基本の構成とポイントを徹底解説!例文で実際に確認!

ガクチカの基本の構成とポイントを徹底解説!例文で実際に確認!

「面接やESで必要なガクチカってどうやって書くの?」

「採用担当者が納得するようなガクチカを知りたい」

このように、これからガクチカを書く就活生には沢山の疑問や不安があるのではないでしょうか。

「ガクチカ」というのは、よくある選考の質問内容の短縮形で「学生時代に力を入れたこと」「学生時代に頑張ったこと」を聞く質問を意味しています。

面接において、ほぼ全ての企業がこの「ガクチカ」を聞いてきます。

エントリーシートにおいても、「ガクチカ」の記入欄が設けられていることがほとんどです。

よくある聞かれ方

「あなたが学生生活で最も力を入れたエピソードを、そこから学んだことを踏まえて教えてください。」

  • 企業はガクチカからどんなことを知りたいのか
  • 自分の長所を上手にアピールするためにはどのような構成であれば良いのか

これらをよく理解しておくことが、選考通過のコツとなってくるのです。

ガクチカの構成で行き詰っている就活生は、ぜひこの記事をチェックしてみて下さい。

【ガクチカの構成】就活におけるガクチカとは?

この記事ではガクチカの構成を解説しますが、まずはガクチカの構成を考える前に知っておいていただきたいことが2つありますので、そちらから解説します。

構成を考える前に、必ずここで紹介する内容を理解してから、意識した上で進めましょう。

そもそもガクチカとは?

ガクチカについて理解を深める前に、まずガクチカ自体の定義を覚えておく必要があります。

ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」という質問の略であり、就活用語です。

選考において、企業の約8割が聞く非常に頻繁に直面することになる可能性が高い質問であるため、質の高い回答を用意しておく必要があります。

ガクチカと自己PRの違い

ガクチカと自己PRは、自分の長所をアピールすることが求められています。

そんなガクチカと自己PRの違いは、エピソードの内容が指定されているかどうか、という点です。

ガクチカでは、学生時代に自分が最も力を入れたエピソードを使用して、自分の強みをアピールする必要があります。

一方「自己PRをしてください」と言われた際には、学生時代に最も力を入れたエピソードである必要は無いのです。

ガクチカの方が回答難易度が高いため、より準備を求められます。

【ガクチカの構成】ガクチカを聞く意図とは?

それでは、企業はなぜガクチカを求めるのかを解説します。

ただの自己PRではなく、学生時代に力を入れたことを聞くことで何が分かるのか、よく理解してから構成に進みましょう。

重要なのは企業側がなぜガクチカを聞くのか、その真意を知ることです。その理由である3つのポイントを解説します。

人柄を知るため

何かの物事に力を注ぐには多大な労力を要しますし、貴重な人生の時間を費やすことになります。

その対象がなんなのかを知ることで、その人の人柄を探ることができるのです。

例えば、スポーツに力を注いだ人は、目標に向かってひたむきに頑張れる情熱や持続性、チャレンジ精神などが垣間見えます。

創作活動や情報発信、趣味や研究など、学生時代の時間を使って一生懸命に力を注げることはいくらでもあります。

たとえどんなことでも熱意を持って取り組んだことがあれば、そこからその人の人柄を知ることが可能なのです。

仕事への取り組みの姿勢を知るため

企業が就活生にガクチカを聞く意図は、主にその人が仕事に対してどのような姿勢で取り組むか、そしてどのように困難を乗り越えていくのかを知るためです。

ガクチカは単なる学生時代の経験の話にとどまらず、就職後にどのように仕事に取り組むのかを予想するための重要な指針となります。

具体的には、物事にどのようなモチベーションで取り組んでいたのか、そしてそれに対してどれだけ努力し、結果を出すためにどのような行動を取ってきたのかを確認されています。

例えば、課題に対してどのようなアプローチを取り、どれだけ粘り強く解決に向けて努力したかが示されるガクチカは、就職後の仕事を進める際にも忍耐力があると想像させるものです。

企業はその人が持つ粘り強さや問題解決能力周囲との協調性、そして新しいことに挑戦する意欲など、仕事の中で必要とされるスキルや態度を、ガクチカを通じて見極めようとしています。

企業とマッチしているか知るため

企業側は、ガクチカを聞くことで、「あの場面であんな行動したのであれば、うちではこのように活躍してくれるだろう」ということを読み取ろうとしています。

そこから、企業と就活生のマッチング度を測ろうとしています。例えば、営業職を志望する場合は、「アルバイト先でお客様の困りごとを察知して行動できたのか。ならば、営業職でも、顧客に細かい気遣いができ、契約につなげられるだろう。」と想像し、就活生が企業とマッチング度が高いと判断するでしょう。

人材のスペックやスキルのレベルを知るため

企業側は、ガクチカを聞くことで就活生のスペックやスキルレベルを把握したいという目的があります。

在学中に何らかの経験や実績を残している学生は、努力する姿勢や向上心の高さなどが評価されやすいでしょう。例えば、部活動で輝かしい成績を残したり、自身の研究が学会で表彰されたりといった経験が該当します。

企業の評価基準として、何かに取り組んで目に見える成果を得た経験を持つ人材は、高評価となる傾向が強いでしょう。

質のいいガクチカの特徴7選!

質のいいガクチカをつくるためには、いくつかのポイントを押さえるとよいでしょう。

自身がいくら素晴らしい体験や経験をしてきても、書き方1つで面接官に伝わりきらない場合があります。

相手に好印象を与える内容や書き方
  • 一貫性がある
  • 具体的である
  • 結論から話している
  • 人柄がわかるエピソードである
  • 問題解決のために工夫した部分がわかる
  • 学んだことを仕事に活かす方法がわかる
  • 動機や目標がわかる

一貫性がある

ガクチカで話したものと、他の設問の回答に一貫性がないと、「この学生はもしかしたら嘘をついているのではないか」と採用担当者に疑われてしまいます。

また、ガクチカに興味を持ってもらえた場合、深堀りされることも…その際、一貫性のない、ブレた回答をしてしまうと、不審がられてしまいます。

一貫性があるとブレた回答にならず、採用担当側に疑われることもなく、説得力を持たせることができます。

具体的である

何を言いたいのか伝わらない、抽象的でふわふわしたガクチカは面接官の心に響きません。

そのようなガクチカでは、内定獲得は難しいでしょう。採用担当者は、ガクチカで、特にどんな問題や困難に直面し、どのように切り抜けてきたのかを一番知りたいと考えています。

採用担当者が何を聞きたいのかという意図を意識し、わかりやすく話すことで、面接官がイメージしやすい、質の良いガクチカをつくることができます。

そのようなガクチカでは、内定獲得は難しいでしょう。

採用担当者は、ガクチカで学生がどんな問題や困難に直面し、どのように切り抜けてきたのかを一番知りたいと考えています。

「はじめは○○だったが、このような努力をした結果××になることができた」

といったように、比較表現を用いることでよりわかりやすく具体的な成長を表現できるでしょう。

特に、数字を用いた表現は強い具体性を持たせられます。

例えば

「△△大会では□位になれた」

「目標数値を○とし、××%達成できた」

といった表現がこれにあたります。

採用担当者が何を聞きたいのかという意図を意識し、わかりやすく話すことで、面接官がイメージしやすい、質の良いガクチカをつくれるのです。

結論から話している

ガクチカを書く際は、PREP法を用いることで論理的でわかりやすい文章に仕上がります。

PREP法とは、Point(結論)Reason(理由・根拠)Example(具体例)Point(結論)の単語の頭文字からとったフレームワークです。はじめに結論を述べ、その理由や根拠を示します。さらに具体的な事例を引用して再び結論を述べてまとめます。

入社後でも使える手法であるため、早めに身につけておくといいでしょう。

人柄がわかるエピソードである

上記で触れた通り、企業は自社にマッチしている人材を求めています。

企業が設ける採用基準には、スキルや経験などのほかに就活生の人柄も含まれます。就活においての人柄とはその人の性格や価値観を指し、企業が掲げる理念やビジネスモデルとフィットする人材であれば高評価になりやすいでしょう。

志望する企業の特色に合わせたエピソードを盛り込むことで、自身の価値を面接官に伝えやすくなります。

問題解決のために工夫した部分がわかる

企業は、就活生が入社後に起こるであろう問題に対して、どのような行動や考え方を持って解決していくかを知りたがっています。

これらを面接官に上手に伝えるためには、問題を見つける能力と解決する能力をエピソードを交えてアピールすることです。過去の経験から、これらに該当する具体例を引用して端的に話しましょう。

注意点として、羅列しただけの文章は評価されにくいことから、PREP法を用いて奥行きを持たせると高評価に繋がります。

学んだことを仕事に活かす方法がわかる

学んだことを仕事に活かす方法が明確である場合、面接官にポジティブな印象を与えることができます。

勉学や部活だけでなく、アルバイトや社会貢献などの課外活動を含めた経験からも得ることはあるでしょう。具体例として、その経験に取り組んだ経緯や取り組み方、課題に対する改善方法をまとめるとよいでしょう。

学びを仕事に活かす方法がわからない、または不明瞭である場合は、評価に悪い影響を与えかねません。

動機や目標がわかる

はっきりとした動機や目的があるガクチカは、採用の評価基準に大きく影響します。

なぜそのような行動をしたのか、という点を論理的に説明できると責任感があり、考えて行動できる人と見なされるでしょう。逆に自身でもわからないような動機では、ビジネスにおいてマイナスな評価になりがちです。

また、動機が明確であれば目標も鮮明です。目標を設定し、自身で考えて行動するエピソードを盛り込むことでプラスに働くでしょう。

【ガクチカの構成】魅力を効果的にアピールできるガクチカの構成

ガクチカを書く時には、ただやみくもに書くよりも、決まったテンプレートを使って文章を当てはめていくのがもっともおすすめです。

そのテンプレートというのが、PREP法と呼ばれる文章構成になります。

PREP法とは、要するにPoint、Reason、Example、Pointの頭文字をそれぞれ取って名づけられた名前で、どんな人でも論理的にわかりやすく伝えることのできる構成です。つまり、これを活用すれば理想的なガクチカを作ることができるので、ここで紹介します。

Point:結論

文章の出だしで、一番悩んでしまう人もたくさんいるでしょう。特に普段から文章を書くことに慣れていないと、いざ書く際に何も思いつかないことが多いかもしれません。
そんな人に伝えておきたいのが、結論から書き始めることです。つまり、自分が何をアピールしたいのかを、最初に書いておきましょう。

これによって、自分がもっとも伝えたいことを効率よく伝えることができます。

その中にはいきなりエピソードの内容から入る人もいますが、それだと場合によっては内容が伝わらずに終わってしまうおそれもあるので注意しないといけません。なぜなら、文章の中でどこが大事なポイントなのか、読み手からするとわかりづらいからです。

そのため、ここでは結論から始めるのがとても大切だと覚えておきましょう。

Reason:動機

次に書いてほしいのが、結論に紐づく動機になる部分です。
これも大事な要素の1つなので、忘れないようにしなければいけません。その理由は、結論に至った理由も相手は知りたいと思うからです。

エントリーシートに書く文章は、いかに知らない人が読んでもわかる内容に仕上げられるのかどうかが肝心なので、常にケアし続ける必要があります。

文章の途中でいきなり話が逸れたり、前文に対する詳細が書いていないと、それだけでもマイナス評価につながってしまうおそれがあるため、気をつけて書くようにしてください。

また、動機には目的意識があるところを伝える方が、良い印象を残しやすくなることも覚えておきましょう。

Example:行動

ここまで書いたら、ようやくガクチカエピソードに移っていくことになります。

ガクチカエピソードを書く時に大事なのは、ただどんなことがあったのかをシンプルに伝えるのではなく、さまざまな出来事に対して自分がどのように考えたのか?どんな行動を起こしたのか?などを、事細かく書くようにすることです。

これによって、相手がその状況をイメージしやすくなります。

採用担当者は、その人がどんな性格の持ち主なのかを知りたいと思っているので、あなたの人柄がわかるようなストーリー性のある内容を書いていきましょう。

そうすれば、ガクチカエピソードの内容にかかわらず、読んでもらっているだけで良い印象を与えやすくなります。

Point:結論

すべて書き終えたら、最後の最後でもう一度結論の話をしておきましょう。

これによって、ここまでの文章がさらにまとまって見えるようになります。

そして、さらに忘れてはいけないポイントが、自分のアピールポイントを実際にどう活かしていくのかまで書いておくことです。つまり、その企業ではどんな活躍ができそうなのかを、相手にイメージしてもらえるような文章も付け加えましょう。

なぜなら、これによってあなたを採用する価値が高いかどうかを、判断しやすくなるからです。

もしアピールに成功した場合は、それだけで採用を決めてくれることもあるでしょう。

だからこそ、エントリーシートを書く際には決して忘れないようにしてください。

【ガクチカの構成】ガクチカは業界によって使い分けよう!

ガクチカは複数用意しておいた方が、選考を有利に進められる可能性が高いです。

その理由を2つ紹介していきますので、確認していきましょう。

職種によって求める人物像は異なるため

ガクチカはどの業界や職種を志望するかによって使い分ける必要があります。

なぜならば、職種や業界によって求められるスキルや人物像が異なるからです。

それぞれの業界が重視するポイントに合わせてエピソードを調整することで、より自分の強みを引き立たせ、競争力を高めることができます。

例えば、営業職やコンサルタントなど、コミュニケーション能力や問題解決能力が重視される職種では、チームで取り組んだプロジェクトやリーダーシップを発揮した経験が有効です。

顧客との交渉やチーム内での調整能力をアピールしましょう。

一方で、エンジニアやプログラマーといった技術職では、論理的な思考や継続的な学習能力が求められます。

自分が困難な技術課題に取り組み、どのように解決策を見つけたのかを強調することが効果的です。

このように、職種や業界に応じて求められる人物像を把握し、的確なエピソードを選ぶことが重要です。

書いているうちに精度が上がるため

ガクチカを書くうちに、曖昧だった自分の芯やモットーがはっきりしてきます。

そのため、書いているうちに、自分の持つ一貫性に気づくことができ、質の良いガクチカを書くことができるのです。先ほど紹介したように、一貫性は質の良いガクチカを書くために、重要な要素となります。

ガクチカの精度を上げるのに、複数用意することは有効と言えます。

【ガクチカの構成】ガクチカの構成例文8選

ガクチカの書き方がわかったところで、ここからはシーンごとに例文を紹介していきます。

文章の構成や流れ、内容などを参考にしてオリジナルのガクチカを練り上げて下さい。

例文1:ゼミのガクチカ

私が学生時代に一番力を注いだのは、経済学ゼミの活動です。(序論)

専攻が政治経済学ということもありますが、経済に関する研究は、将来どのような職業に就くにしても必ず役立つ幅の広い学問だと考え、1年のころから力を入れておりました。

特に興味を持ったのがミクロ経済学で、人間の行動分析により、例えばラーメン店の立地競争まで分析できることはとても面白い手法だと思いました。

また人の行動原理が働く以上、実際の土地はないWeb上の店舗でも同様の行動分析が可能であることに気づき、この先のネットワーク経済にも十分に活用が可能なマターもストックできました。(本論)

こうした経済研究の成果は、御社のWebマーケティング分野においても十分に貢献できると考えています。(結論)

例文2:サークル活動のガクチカ

私は大学の3年間、バスケットボール部に全力を投入しました。(序論)

入学後すぐに入部し、自分がスタメンとなって県大会へ出場するという目標を立て、毎日の部の練習とあわせて早朝にも自主練習を継続しました。その甲斐あって2年の夏に念願のスタメン入りを果たしましたが、大会では予選を突破できずとても悔しい思いをしたのです。

そこからは自分一人が頑張っても結果は出せないと反省し、チームメンバーととことん話し合い、チームの練習量を2倍に増やしてリベンジを目指しました。そして3年の終わりに初の予選突破を実現し、5位入賞という成績を勝ち取ることができたのが一番の達成感です。(本論)

目標を立てて毎日努力することは、決して自分を裏切らないと思います。この経験を活かし、御社の営業部門においても常に目標に向けて努力し、結果を出したいと考えています。(結論)

例文3:インターンのガクチカ

私が学生時代に力を入れたことは、インターンシップでの新規プロジェクトの立ち上げです。

現場の課題解決に貢献し、自分のスキルを実務で示したいと考え、取り組みました。

インターン先の企業では新規事業の展開を検討していたものの、具体的なところまでは話が進んでいませんでした。

そこで私はリサーチや企画提案を自主的に進め、チームをまとめてプロジェクトの初期段階から携わることになりました。

特に、市場調査を行い、競合他社との比較・分析を行うことで、プロジェクトを成功させることができました。

この経験を通じて、リサーチ力や企画力、そしてチームをリードする能力を身に付けることができました。

貴社に入社した後は、この経験を活かして、常に市場や顧客のニーズを的確に捉え、積極的に新しい企画を提案して貢献したいと考えています。

例文4:アルバイトのガクチカ

私が大学時代に頑張ったのは、御社の系列の○○カフェでのアルバイトです。(序論)

始めたのは高校3年生からで4年以上になりますが、ユーザーだったころから大好きなカフェだったので、自分もスタッフの一員になりたいと思い始めました。

サービスを提供する側に回って感動したのは、お客様が気持ちよく利用できるための配慮が想像以上にきめ細やかだったことです。

心から尊敬できる店舗に少しでも貢献したいと努力した結果、2年目からはバイトリーダーに任命され、新人教育やシフト組みなども任せていただいていました。(本論)

就職にあたり、そのような素晴らしい店舗を展開している御社に強い魅力を感じ、ぜひ入社して貢献できればと考えております。(結論)

例文5:部活動のガクチカ

私は大学時代、陸上部に所属しており、大学生活の大半を陸上競技に費やしていました。(序論)

元々、走ることが好きだったため、中学生から陸上部に所属して様々な大会に出場していました。はじめて出場した大学生の選手権では、競技レベルの高さについていけず心が挫けそうになりました。

しかし、部活の先生方や仲間たち、いつも応援してくれる家族や友達の助けもあって自身の弱さと向き合うことができるようになりました。自身を客観視することで見えた弱点を克服し、大学生活の最後の大会において準優勝することができました。(本論)

行き詰ったときこそ客観的な視点を持ち、物事を多角的に捉えることが重要であることを部活動から学びました。陸上部で培った経験を、御社において思う存分発揮させて頂き、貢献したいと考えています。(結論)

例文6:留学経験のガクチカ

私は、1年間スペインのハエンという都市に留学していました。(序論)

ハエンは、調理用油で使われるオリーブの生産が盛んであり、至る所にオリーブ畑が点在している都市です。また都市の歴史も古く、あちこちで昔に建てられた教会や城などが残っています。

料理や歴史好きである私には留学先としてマッチしていましたが、公用語であるスペイン語に不慣れであったため、日常生活を送るだけでもわからないことだらけでした。

ただ、現地の方が外国人である私に親身に接してくれたおかげで、有意義な留学生活を送ることができました。(本論)

この留学生活によって、言語は違えど気持ちが伝わることを実感し、それまでの対人関係の価値観が変わりました。この経験が御社の経営理念とマッチすることから、私自身の成長も兼ねて貢献したいと考えています。(結論)

例文7:ボランティアのガクチカ

私が学生時代に力を入れたことは、地域でのボランティア活動です。

地域社会に貢献し、課題解決に自ら取り組みたいという思いから始めました。

大学での授業をきっかけに、地域の高齢者施設でボランティアをはじめ、利用者の方々の生活支援やコミュニケーション活動を行っていました。

その施設では、スタッフと利用者たちとの間でのコミュニケーション不足が大きな課題となっていました。

そこで、私はスタッフと利用者をつなぐ活動として交流イベントを企画し、ボランティアチームをリードしてイベント運営を行いました。

このイベントにより、利用者やスタッフの交流を促進し、施設内のコミュニケーション改善に貢献しました。

この経験を通じて身につけた企画力やリーダーシップ、そして問題解決能力を活かし、貴社に入社した際にも、周囲と協力しながら業務に取り組み、組織全体の目標達成に貢献したいと考えています。

例文8:資格取得のガクチカ

私は大学在学中に、世界で公認されているスペイン語の資格DELEの資格を取得しました。(序論)

高校生のときにスペインを舞台にした映画を見て以来、将来はスペインに住むことを目標にしてきたため、わからないことだらけの外国に住むとなれば言葉の壁を越えなければなりません。

大学に入学後、授業のあとに週5日語学学校へ通い、隔週日曜日にはスペイン語のコミュニティに参加していました。また、通学や授業の休憩時間にもスペイン語の音声を聴くなどして、語彙力の向上に努めていました。

私が目指したC1は、ビジネスで通用するレベルであり、生半可な努力では合格できないことは目に見えていました。あまりの難しさに音を上げそうになりましたが、人生は1回きりだと考え、自分を奮い立たせて無事に合格することができました。(本論)

資格を取得した経験から、努力は裏切らないことを痛感しました。これからは努力して得た経験を、御社の営業部門にてさらに洗練させていきたいと考えています。(結論)

ガクチカの例文を確認して構成をイメージしよう!

ガクチカをどのようにして書いていけば良いのかわからない人は、例文を見ながら書くようにすれば、それだけでもPREP法を守った上手な文章を作ることができるでしょう。

本記事内でも例文を紹介させていただきましたが、もちろん調べれば他にもさまざまな例文がインターネット上には存在します。そのため、まだ書き慣れていない初心者の人ほど、積極的に目を通すようにした方が良いでしょう。

そうすれば、どんな人であろうと就活を成功へ導くためのガクチカを書けるようになります。

まとめ

企業がESや面接でガクチカを聞くのは、その人の価値観や人となりを予想し、自社の社風に馴染めるか、経営理念や事業方針に賛同し活躍してくれるかを探るためです。

何をしたのかではなく、どのような考えを持って物事に臨む人なのか、この先自社でどのような働きをしてくれそうかという、将来の姿をイメージできるかどうかが重要なポイントといえます。

実際に時間を費やしたことを述べることが大切ですが、まず相手に何を伝えたいかを自分なりに考え、構成から練りこむことが大切です。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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