早稲田大学教育学部国語国文学科(在籍中)
末原辰将
未開拓の地である「佐賀」から上京し、「ニンゲン」の文明に慣れるために日々奮闘中。
特技は部屋を片付けないこと。好きな音楽はhip-hopで、尊敬する人はいないです。
4年で卒業できるように頑張ります。
【指定校推薦で大学進学は不安?】はじめに
四国と本州を結ぶ橋が三本あるように、大学への入学方法は大きく分けて3つあります。一般入試組と内部進学、推薦の3つですね。
その中で、世間から忌み嫌われる存在として名をはせているのは、「推薦」の中でも「指定校」ですね。実際の指定校推薦入学者はどうなんでしょうか。
【指定校推薦で大学進学は不安?】実は私も指定校
すいません。実は私は指定校で大学に入った者です。
普通、「一般入試」の人が「指定校入学」を批判するというのは多いものなんですが、逆に指定校で入学した人の意見ってあんまり聞いたことないですよね。
なんと、この記事では実際に指定校制度を使って大学に入った私の、指定校推薦入学者の実態を紹介していきます!
【指定校推薦で大学進学は不安?】入学後の立場って実際どうなの?
この記事を読む多くの人は、「指定校で大学に入ったら、指定校ということで色々言われるんじゃないのか不安」という人なんじゃないでしょうか。
私も入学前の時期には凄い気になりました。Twitterを見れば、指定校を批判する発言もよく見ますし、不安を煽られるものが溢れていますよね。
実際はどうなのか、私がわかる範囲で紹介します!
迫害されるか不安だよね
まずはこれですよね。歩いてると一般入学者の人に石を投げられるんじゃないのかと思うと、登校するのすら怖いですよね。安心してください。普通に過ごしている限り石を投げられるなんてことは、まぁないと思います。
大学に入ってすぐは入学方法を気にする人はちらほらいますが、夏になるころにはそんな人はほとんどいなくなります。いなくなるけど、たまに指定校をネタじゃなくて、本気で嫌う人がいるのでこわいですよね。
だからって気を抜くのはだめ
あ、今「なんだ、何てことないじゃん。心配して損した」と思った人いますよね。迫害されることがほとんどないからといっても、君は「一般」の人ではないのです。
一般の人と同じように過ごして堕落してしまったら、「いや、指定校の人が堕落しちゃダメだろ」と反感をかってしまうのは必然の理です。
くれぐれも私のように堕落しないでくださいね。
【指定校推薦で大学進学は不安?】勉強についていけるの?
これも不安な人は多いんじゃないでしょうか。世間でよく言われるのは「指定校の人は学力が劣っている」ということですよね。
指定校推薦入学者といってもピンキリなので一概に「そうだ」とは言えないのですが、たいていの場合一般入試の人の学力の方が高い傾向にあるのではないのかなと思います。
それを踏まえた上でどうやって指定校の人達が如何にして戦っていけるようになるのか、いくつか紹介しましょう。
コツコツやろうね
「コツコツやる」っていうのは指定校をとった皆さんの得意分野なんじゃないでしょうか。
そもそも、大学側が指定校推薦枠を取るのは「学力の高い」人だけではなくて、「コツコツ勉強してくれて、お金を払ってくれる」人も欲しいからなんですよね。
だから、周りの一般入学者が遊んでるときに流されて遊んでいると、学期末に痛い目を見ることになることも少なくありません。私みたいになりますよ。せっかく優れている部分を使わないともったいないですからね。
「自分は推薦なんだ」
本当にこの意識だけは持っておいてほしいです。先ほども言ったように、周りの人は遊んでも上手くやれているのは元の能力が優れているからなんですよ。元の能力が劣っているのに他の人と同じようにやってたら同じ目線に立てないですよね。
最近友達と目線の高さが合わない気がします。悲しいですね。
【指定校推薦で大学進学は不安?】文系と理系は待ち受ける壁の高さが違う
ここまで話したのはふわっとした大学での実態というのを紹介したのですが、ここでは文系・理系で分けてもう少し詳しく紹介していきたいと思います!
文系
文系では、正直今までの積み重ねに左右されない分野が多く、入学した時点ではあまり入学方法問わずに、差が出にくいのではないのかなと思います。
ただ「受験」というのを経験しているか・いないかというのは大きく、やはり基礎的な知識量に差があります。英語の授業では「え、こんな英単語もわかんないのかよ…」と私ですら驚くこともあります。
せっかく他の人よりも早く進学先が決まるんですから、その期間を本を読んだりして素養を鍛えたりしとかないと痛い目をみることになるかもしれませんよ。
理系
理系は、文系とは逆に「指定校推薦」と「一般入試」の学力のさが大きく出てしまうんですよね。計算能力だったり、専門分野の知識など明らかに理系は一般入試組との差がはっきりと出てしまうということがあります。
少し現実的にいうと、人は時に、勉強においては自分がいけるレベルの大学に限界があります。指定校制度は、そのふるいにかけることができる学力テストをやることなく、その限界の壁をぶち壊して入学させてしまいます。その結果、入った後にレベルが違いすぎて退学したり、留年してしまう人が増えてしまうんですよね。
特に理系においては、その部分が顕著に現れてしまいます。なので理系の人は進むまえに本当にそのレベルについていけるか考えた方がいいですね。
【指定校推薦で大学進学は不安?】単位を取らないと母校に怒られるかも…
指定校推薦は、「高校が大学に、この生徒は優秀です」という形で推薦するものなのです。なので、その推薦した生徒が優秀ではなかった場合、高校の責任となってしまいます。
「優秀ではない」というのは、分かりやすく言うと、「単位を落とす」ということですね。
そうなってしまうと高校は推薦した生徒に怒ってしまいますよね。卒業してまで学校の看板に泥を塗ってしまうんですから。あまりにひどいと高校は大学から枠を没収されるだけでなく、母校に反省文を書かなければいけないことになります。
卒業したのに、高校から見られ続けたりするのって凄い窮屈ですし、責任が重くなります。恐らくもっとも簡単に入学できつ方法なだけあって、それなりにリスクもちゃんと生じるので、ちゃんとそこを踏まえて選んでくださいね。
【指定校推薦で大学進学は不安?】将来にどう響くのか
残る大まかな不安といえば、将来にどういう影響があるのかな?ということですよね。指定校を取ったことが原因で就職できなかったらどうしようとか、アメリカ国籍が取得できなかったら困るなとか、色々な影響があるんじゃないでしょうか。
いくつか私が分かる限り紹介したいと思います。
就活の時
「指定校推薦の人は就活の時に不利になる」というのはよく言われることですよね。私も高校生の時に副担任の太極拳をやっている先生から言われて不安になったのをよく覚えています。太極拳やってるから本当なのかとても不安でした。
この問題なんですが、はっきりと「関係ない」と断言するのは難しそうです。というのも、基本的にはあまり問題はないのですが、企業によっては「内部進学か、落とすか」や、「指定校は嫌い!」というところがあってそういうところでは不利になってしまうんですよね。まぁ、企業も人なので好き嫌いはあるので仕方ないです。
指定校は取れば確実に入れるという大きすぎるメリットがあるのでこれくらいのリスクはあってしかるべきなのかもしれないですね。
高校時代の友達と…
「『俺ら、一生の友達だよな!』そう言ってた彼は高3の秋に指定校をとって私の目指していた大学に進学を決めた。だから友達をやめた。」
これって実際よくある話で、指定校って一般の人たちからみればもの凄く決まるの早くて、かつ自分達が焦っているときには余裕の顔してるのでとっても不愉快なんですよね。先日高校の友達と話しているときに全く同じことを言われました。
「あの時、お前にマジでムカついてたよ、笑」
いや、きっつ。笑いながら言ってきたので猶更きつかったですね。
こんな風にならないためには、謙虚になる必要がありますよね。早く決まったからって遊んだりしてたら人の癇に障るのは仕方ないじゃないですか。決まったからって調子に乗らないで、逆に冷静になって周りの気持ちになって行動したほうがいいですね。
【指定校推薦で大学進学は不安?】まとめ
こんな感じで、指定校で大学に入った人からのリアルな感触をまとめてみましたがどうだったでしょか。これから指定校を取るか迷ってる方や、取ったはいいけど不安になってるという人はぜひ参考にしてください。
こういったリスクもちゃんとあって、いいところもあるんだということをちゃんと考えて、自分の選択に後悔のないようにしてください!
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート