理系女子(リケジョ)の就活事情って?どんな仕事に就くの?

理系女子(リケジョ)の就活事情って?どんな仕事に就くの?

そろそろ就職活動が気になりはじめた理系女子の皆様、今日も元気に研究は進んでいますか?一部女子大を除き、大学入学以来、周囲はずっと男子ばかりですよね。そんな中で就職活動のことを考えるとき、結構悩んでしまうもの。

というのも男子学生は特に何も考えずに、希望の職種に飛びつく傾向にありますが、女子学生ですと、産休・育休などの福利厚生も気になります。そのため周囲の同級生と就活について話をしても、内容はなかなかかみ合いません。

本記事では就活に悩める理系女子に向け、最新の就活事情から、おすすめの就職先、そして就活を成功させるためのポイントについてご紹介していきます。これから就活を開始するという皆様はぜひ本文をチェックしてみてください。気になる情報がきっと見つかるはずです。

理系女子(リケジョ)の割合はやっぱり少なめ

理系女子の皆様、前を見ても、後ろを見ても男子ばかりですよね。日本において理系女子の割合はあいも変わらず低いままです。女性だから理系に向いていないなんてことは無いはずなのに、なぜかこの状況が続いています。そのため、理系的な仕事もやはり男性ばかりですし、いったいどんな職業を目指せばよいの…なんてことを思うものです。

因みに、理系に女子が少ないというのは先進国においてはレアなケースのようです。例えば理系世界最高峰の一つであるMIT(マサチューセッツ工科大学)に目を向けてみますと、女子学生の割合は45%を超えており、約半数に迫ろうとしています。日本も早くそうなると良いですね。そのためにはリケジョの皆様の活躍が欠かせません。

理系女子の就職事情は基本的に男子と同じ

続いては理系女子の就職事情についてご紹介したいと思います。結論から言ってしまえば男子学生と同じです。女子だからといって優遇されることも冷遇されることも基本的にありません。ただ、理系的な就職先を考えた場合、業界的に男性が多い職場と女性が多い職場が存在しています。例えば機械や自動車などの製造業ですと男性率が高めですし、化粧品メーカーなどは女性が多めとなっています。

男性が多い職場と女性が多い職場どっちが働きやすいかというと、これは一概には言えません。本人のキャラや性格も大きく影響しますし、好みの問題もあります。一つ言えることはほとんどの企業で男性・女性というくくりが評価に影響することは無いということです。かつてはそういったことも頻繁にありましたが、ずいぶんと是正されました。

理系女子におすすめの就職先

男子も女子も就職しやすさという意味では大きな違いはありませんが、理系女子におすすめの就職先は存在しています。続いてはそれらについてご紹介していきます。

専門性を活かした研究職

まずおすすめしたいのが、専門性を活かした研究職です。理由の一つとして、男性・女性という枠組みが評価に関係しずらいということと、それゆえに女性も多く活躍しているということが挙げられます。

専門性を活かした研究職に関しては、大学の学部・学科に推薦の募集が来ていることも多いので、それを利用するのもおすすめです。なお、専門性を活かすためには修士以上であることが前提とされていることも多いため、募集内容については十分チェックしておきましょう。博士のみを募集していることもあります。

食品メーカー

理系女子に人気の職場の一つが食品メーカーです。男性に比べ女性の方が料理に接することも多いということから、女性が活躍しやすい職場環境となっています。女性が多く活躍してきたということもあり、産休・育休といった各種福利厚生が手厚いということも特徴の一つです。

また食べることは人間にとって欠かせない事の一つですし、それゆえに無くならない仕事ともいえます。そういった安定感も食品メーカーが人気となる理由の一つです。なお、食品メーカーですと、自社製品を安く買えたりすることもあります。ちょっと嬉しい福利厚生ですよね。

WEB系のIT企業

女性はどうしても出産・育児で仕事を離れざるを得なくなる可能性があります。そんな時に「手に職がある」ということは大きいものです。理系女子にとってとっつきやすい「手に職」の一つがIT系の技術者です。いったんスキルが身につけば、どんな会社でも使えますし、日本のみならず世界各国で有効です。

IT企業と言っても様々なスタイルがありますが、理系女子におすすめなのがWEB系と呼ばれる職種です。メルカリなどのように不特定多数の人に向けてインターネット経由でサービスを提供する会社です。

「IT系は残業も多くブラックになりがち」という印象を持っている人もいるかと思いますが、WEB系はそんなことはありません。比較的穏やかに仕事は進んでいきます。またWEB系は服装が自由という会社も多く、ファッションを楽しめるという点もうれしいポイントです。オシャレ好きな理系女子の皆様はぜひチャレンジしてみてください。

またWEB系でヒットを出した会社は都心部にキレイなオフィスを構え、食堂などの福利厚生を充実させる傾向にあります。物理的な職場環境が良いというのは働き続ける上でけっこう重要です。

理系女子が就職活動を成功させるための3つのポイント

おすすめの就職先をご紹介してきましたが、希望の会社で内定を勝ち取らなくてはそこで働くことはできません。ではどうすれば理系女子が就職活動を成功させられるのでしょうか?そこで重要となる3つのポイントについて見ていきたいと思います。

先入観にとらわれずさまざまな業種をチェックする

女子に限らず理系全般に言えることなのですが、理系学生は所属している学部・学科に関係ありそうな職種ばかりに目が行くものです。特に修士卒ですとその傾向は強くなります。

これまで勉強してきたこと、研究してきたことを活かしたいという気持ちはわかりますが、必ずしもそれにこだわり過ぎる必要はありません。農学部出身でIT系を目指しても決しておかしくはありませんし、理学部出身で製造業を目指しても何も問題ありません。

企業側だって、入社時点での知識やスキルに期待していることはまれです。それよりもむしろ入社後にどこまで伸びるかという部分に期待しています。専門的な知識は働いているうちに嫌でも身につくので、入社時点での知識はそれほど重要ではないのです。

これをご覧の理系女子の皆様、ぜひ一度、何の先入観も持たずに、様々な業種についてチェックしてみてください。思わぬ仕事に思わぬ魅力を感じられるかもしれません。

なお、様々な業界・職種について知りたい場合、会社四季報から発行されている業界地図に目を通してみるのがおすすめです。おおよそ考えられる業界・業種が網羅されていますので、広く浅く仕事を知るという意味ではこれ以上ない資料といえます。

就職活動には十分に時間をかける

理系学生は講義も多く、4年以降は研究もスタートします。また多くの理系学生は修士に進学し、研究の合間をぬって就職活動をしなくてはなりません。そこで重要なのが「早めに就職活動をスタートさせて、就職活動には十分な時間をかける」ということです。

修士2年での卒業予定であれば、修士1年の春には就職活動を開始することをおすすめします。まずはじっくりと色々な業界に目を配り、気になる職種を探します。その上で気になる企業をリストアップして、それら企業について詳細に調べておきましょう。研究の合間しか使える時間はありませんので、モタモタしてるとあっという間に冬がくるはずです。

そして冬が終わり修士1年の3月にはエントリーが開始します。エントリー期間は非常に短いため、開始してから準備をしても間に合いません。志望動機や自己PRなどは全てのエントリーシートで求められる事ですから、希望する会社に関しては、エントリー時点でほぼ完成させておきましょう。文字数などの制約で調整する可能性はありますが、骨組みが出来ていれば修正作業は簡単です。

産休・育休制度のチェックはもちろん、取得状況もチェック!

理系女子にとって産休・育休制度をチェックしておくことは欠かせません。そして制度の内容と共に取得状況についても確認しておきましょう。

男性ばかりの職場ですと、制度としてはあっても、希望する人が現れずに、誰一人取得した人はいないなんてことがあるからです。そんな職場で、産休・育休を申請するのはなかなかにハードルが高く、余計なプレッシャーを感じることになってしまいます。場合によっては無意識的に発せられた一言で無意味に傷つけられるなんてこともあるものです。育休を取るのが当たり前の職場ではそんな目にあうことはまれです。

なお、今のところ結婚も出産もする予定はないという人もいるかと思いますが、未来に何があるかは分かりません。産休・育休の制度に関してはチェックしておくことをおすすめします。

まとめ:理系女子だからといって特別なことは無い

理系女子について就職事情、おすすめの就職先、そして就職活動を成功させるためのポイントについて見てきましたが、気になる情報は見つかりましたか?ここまでご紹介してきた通り、女子だから特別に何かあるか?というと特に何もないというのが現実です。

女子だからなんて肩肘をはってしまいますと、うまくいくものもうまくいかなくなってしまいます。「女子だから」や「理系だから」なんてことにはとらわれず、ありのままの自分で就職活動に挑んでください。それだけで然るべきところに就職が決まるはずです。

なお、繰り返しになりますが、就職活動には十分な時間を割けるよう、なるべく早く活動を開始しましょう。大学3年(あるいは修士1年)の春くらいから始めるくらいでちょうど良いはずです。

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