3年生の1月になると、ずいぶん就活も現実味を帯びてくるのではないでしょうか。また、本格的な就活が間近に迫ってきて焦っている人もいるかもしれません。
しかし、焦りや油断は禁物で、この時点でできることはたくさんあります。今回は、その詳細を紹介しますので、ぜひ今後の就職活動の参考にしてみてください。
就活準備にはやりすぎというものがありません。大学3年の1月に就活を動けば動くほどライバルたちに差をつけることができるので、どんどん行動していきましょう。
目次[目次を全て表示する]
1月から就活を始めるのはもう遅い?
3年生の1月から就活を始めるとなると、「もう遅いのでは…」と困り果ててしまう人も多いでしょう。
確かに、多くの就活生は3年生のはじめ頃から準備を進めていくため、3年生の1月からの就活は実際のところ「遅い」と言わざるを得ません。言ってしまえば、一般的なペースと比べると、かなり出遅れているといえます。
しかしそれでも、完全に手遅れになっているわけではないことも事実です。1月であれば3月の情報解禁までに2か月弱あるため、徹底的に準備を始めれば、間に合う可能性があります。
本記事をチェックし、入念に対策したうえで就活に臨みましょう。
年明けから就活する人が意識すべきこと
年明けから就職活動を始める人が意識することとして、まず大切なのは自己分析を徹底的に行うことです。自己分析をしなければ、自分に何が足りていないのか、どのような業界に行きたいのか、譲れない条件は何かなどが明確にならず、なかなか就活が進みません。
すぐESの作成や面接対策などに取り組もうとする人もいるかもしれませんが、まず自分について理解できていないと、非効率的な進め方になってしまいます。
まずは自分を理解し、その後、何の能力や知識・情報が足りていないかを理解してから、就活を始めましょう。
3年生が1月にやるべき就活対策9選
3年生の1月にやっておくべき就活対策9選を紹介します。必ずやっておきたいことを厳選し、紹介していますので、参考にしてみてください。
自己分析をすることによって、自分自身のアピールポイントや自分が進むべき道が見えてきます。就活の軸が決まったら、精度を高めるために、OB訪問をするのも良いでしょう。また、志望している企業の業界が置かれている状況を把握することも重要です。
このように段階的に就活対策をしていくことによって、本格的な就活が始まったときに、スムーズに進めていくことができるはずです。
実際に始まってから対策したのでは遅いといえるでしょう。
1.自己分析を実施
3年生の1月になるまでには、自己分析をしっかりとやっておきたいところです。学生時代に体験したエピソードに想いを馳せながら、棚卸しをすることも重要です。これにより自分の能力や適性が見えてくることもあります。
また、エピソードから自分の価値観を模索するのも良いでしょう。自分の価値観がわかれば、自分がどんな人間になりたいのかが見えてきますし、どんな人間になりたいのかが見えれば、どんな企業に就職したいのかがわかります。
これらは就活における根本の部分なので、最初にしっかりとやっておくとスムーズです。
1月までにすでに自己分析を一度した、という方も再度してみることをおすすめします。
自己分析とは、自分の「過去」「現在」「未来」を分析するものです。「現在」は、分析をするタイミングによってどんどん移り変わっていきます。以前やった分析結果とは大きく異なることもあるでしょう。
自己分析は、就活の要です。何度も重ねてやりましょう。
2.就活の軸を決める
自己分析の結果に基づいて、就活の軸を決めましょう。
就活の軸は非常に重要な部分で、この軸がブレてしまうと、就活全体がブレてしまいます。そのため、すべて自分で決めるだけではなく、他人からのアドバイスを求めることも重要になってくるでしょう。
アドバイスを求める場合は、就活エージェントなどに相談するのがオススメです。将来のビジョンを見据えて、必要な能力やスキルを洗い出し、それを最短で身につけるためには、どんな企業が良いのかを確認します。
3.OB・OG訪問の実施
OB訪問は、メリットを踏まえて利用すれば、様々なメリットを得られます。しっかりと目的を把握し、就活準備の精度を高めるために行えば得られるものは多いのではないでしょうか。
ここではOB訪問の有効活用術をより具体的に紹介していきます。
OBOG訪問はめんどくさくてやりたくない、という就活生の方も少なくありませんが、それでも行くことを強くお勧めします。企業の内情はなかなか知れるものではありませんし、何より選考通過時のESの書き方や面接での答え方などを聞くことができるのはOBOG訪問ならではです。もし、いきたいけど面倒で行けていない、という方は一歩踏み出してみてください。
4.業界・企業研究をする
業界研究を行い、その後、企業研究を行いましょう。1月のうちに、せめて志望業界だけは絞り込んでおきたいです。そのため、様々な興味のある業界を調べ、絞り込むことが求められます。
しかし、1つの業界だけに絞り込むのは危険です。いざ「自分に合わない」と感じた時には間に合わないかもしれないため、インターンや説明会に複数参加して、本当に自分に合っているかを確認することをおすすめします。
目指す業界の数の目安としては2つから4つ程度が良いでしょう。
5.企業説明会に参加する
企業説明会は企業の雰囲気や事業内容を直接知ることができる貴重な機会です。オフィスなどで開催される個別の説明会や複数の企業が集まる合同説明会に参加すれば、志望企業や業界についての理解を得られます。
特に、志望企業が明確でない方は合同説明会で幅広い選択肢を知っておきましょう。合同説明会では複数の企業の説明を効率的に聞けるため、比較しながら自分に合う企業を見つける手助けとなります。
また、個別の説明会ではその企業の具体的な取り組みや採用方針について詳しく知ることができるため、ある程度志望企業が決まっている場合は個別の説明会に参加しても良いでしょう。
6.webテスト対策
Webテストは多くの企業が採用プロセスに活用する重要な選考の1つです。特に大手企業や人気の企業ではWebテストが一次選考のハードルとなる場合が多いため、万全の準備が求められます。
公式問題集や参考書、アプリ、Webサイトを活用して問題形式に慣れることが第一歩です。WebテストにはSPIや玉手箱など、いくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
まずは自分が受ける可能性が高い形式を把握し、それに合わせた対策を進めることをおすすめします。特に計算問題や言語問題は苦手な人にとって一発で解けるほど簡単ではないため、しっかりと対策をしておきましょう。
また、インターンに参加する際にもWebテストが課される場合があるため、近々インターンに参加しようと思っている方は選考項目が何かを確認しておくと良いです。
7.ES対策
ESはほとんど全ての企業が提出を求める書類であり、就活において最も基本的な準備の1つです。志望動機や自己PR、学生時代に力を入れたことについては100%聞かれるため、しっかりと対策をしておきましょう。
また、強みや弱み、趣味、学業で力を入れたことなどについても聞かれる可能性が高いため、時間に余裕があればこれらの対策をしておくことも大切です。作成する際には内容が企業の求める人物像に合致しているかを確認しながら進めることが重要です。
そして、文法や誤字脱字にも注意し、読みやすい文章を心がけてください。完成後は第三者に読んでもらい、内容や表現の改善点のフィードバックを受け、完成度を高めてから提出することをおすすめします。
8.面接対策
ESに通過したら面接に進むことになるため、しっかりと対策をしておきましょう。ただ質問に的確に答えられるだけでなく、自分の魅力を最大限に伝えられるよう、準備を整えておくことが大切です。
まずはよくある質問への回答を準備し、自分の強みや学生時代に力を入れたこと、志望動機や自己PRなどを具体的かつ簡潔にまとめておく必要があります。
また、練習の際には声や表情、姿勢などにも注意し、自信を持って話せるようにしておきましょう。録音や模擬面接を通じて、自分の話し方や癖を客観的に確認することもおすすめです。
さらに、就活エージェントや先輩、家族、友人などに協力を依頼し、フィードバックを受けながら改善を重ねることで、本番では自信を持って受け答えができるようになっておくと良いでしょう。
9.冬のインターンに参加する
冬のインターンは自分に合った企業や業界、職種を見極める重要な機会です。インターンに参加すれば、実際の業務内容を体験し、その業界や企業が自分に適しているか確認できます。
また、冬のインターンには本選考直結型のプログラムが多く存在するため、選考準備を進める上でも有効です。
インターンでは企業の文化や職場環境を実際に体験できるだけでなく、社員との交流を通じて具体的なキャリアイメージを描くことができます。
さらに、インターンでの経験をエントリーシートや面接で語る材料にすることもできるため、選考時のアピールポイントにもなるでしょう。
そして何より、選考の練習になるという点もインターンの魅力です。
本選考の面接に挑む前に、一連の選考プロセスを体験しておくことで、流れを理解し、緊張を軽減できます。
夏のインターンと冬のインターンの違いについても理解しておきましょう。
最も大きな違いは学生の参加目的です。夏のインターンは業界研究などを目的に参加する学生が多いですが、冬のインターンは本選考直前ということもあり、採用の一環として実施している企業も多いです。
したがって、内定の優遇や企業研究を目的に参加する学生が多いことを覚えておきましょう。
1月から就活を始めた方にとっては「企業研究」が最大の目的かもしれません。しかし、あわよくばインターンで「ここに就職したいな」と感じ、そのまま内定をもらえれば、理想的です。
お客様気分ではなく「選んでもらう立場である」ということを自覚しながら業務に取り組むことをおすすめします。
1月からの就活スケジュール
一般的な1月のスケジュールを3つに分けて解説します。
1月は、就活の準備時期です。ただし、就活解禁が近づいているため、時間に余裕はありません。しっかりと計画を立てて、効率よく活動する必要があります。
年末年始で気が抜けてしまうと、ダラダラした状態で1月を過ごすでしょう。
他の就活生よりも、よいスタートダッシュを切るためには、本章を参考にしてください。
年明け〜三が日
年明け〜三が日は、自己分析と企業研究を徹底的にしましょう。年始は企業が営業していないため、今のうちに、インターンシップや企業説明会の準備をするのがおすすめです。
営業が開始されると、応募対応や書類作成でまとまった時間が作れなくなります。
さらに、同時進行で学業も忙しくなるでしょう。将来、重要になる自己分析と企業研究を、時間があるうちに済ませることをおすすめします。
他には、三が日以降にどのようなスケジュールで就活を開始するのか、計画を立てておきましょう。インターンシップに参加するのか、実際に企業にエントリーするのかで、必要な行動が変化します。
行き当たりばったりでは、あっという間に1月が終わるため、注意してください。
2025年の年始休暇は例年よりも長いことに注意しましょう。例年、企業は12月29日から翌年の1月3日まで休みを取ることが多いですが、2024年12月27日、28日、2025年1月4日、1月5日が土日となっている関係で、2024年から2025年にかけての年末年始は9連休と長めの休みとなっています。
もちろん、企業が採用活動を開始する時期もその分遅れますので、準備期間が長くなって十分に自己分析に時間を取れるようになった、と考えて入念な就活準備に取り組みましょう。
1月前半〜中盤
1月前半〜中盤は、12月にインターンシップを申し込んでいた就活生は、インターンシップに参加しましょう。実際の職場環境を確かめるチャンスです。
インターンシップは、志望企業の公式ホームページや就活サイトからでは得られない情報に溢れています。企業研究する中で解決しなかった疑問点は、採用担当者に直接質問してみましょう。オリジナリティがある自己PRや志望動機を作成する材料になります。
また、早期選考に参加しようと考えている就活生は、志望業界を絞りましょう。漠然とした考えのままでは、志望業界に合った対策ができません。
1月中に、飲食業界やIT業界、不動産業界など、方向性を決めましょう。
1月後半〜1月末
1月後半〜1月末は、実際にエントリーを開始してください。早い段階から応募することで、これまでの成果を確かめる効果があります。自己分析や企業研究の方向性に誤りがないか、明らかになるでしょう。
1月の後半は「まだ就活準備が万全ではない」と考える就活生がいるかもしれません。しかし、思い切ってエントリーしましょう。エントリーを経験し、就活に慣れるためです。
緊張した状態で本命企業の面接に参加すると、自分の魅力が最大限伝えられません。企業から内定をもらうには、事前に就活経験を重ねておくことが重要です。
面接は参加回数が多くなるほど、自然な対応ができます。落ち着いた状態で面接に参加するために、1月からエントリーを開始しましょう。
年が明けてから時間が経つにつれ、採用活動を本格化する企業や就職活動に力をいれる就活生の数は増えていきます。1月後半になればなるほど、どの企業も説明会を数多く開催しますし、参加する就活生の数が増えていくのです。
1月前半に、まだあまり企業も動いていないからといって甘く見ていると、後半のスケジュールがパンパンになって痛い目をみます。余裕をもって計画を立てた上で1月の就活を動き出しましょう。
1月にある就活のイベント
- ベンチャー企業の選考に参加
- 冬期インターンシップの実施
- 業界研究系のイベント
3年生の1月には就活に関するイベントが満載です。いずれも就活を有利に進められるイベントになりますので、なるべく参加していきたいところではないでしょうか。
まだ見ぬ掘り出し物と出会える可能性があるベンチャー企業の選考会も見逃せません。就職活動の解禁間近に行われる冬期インターンシップも上手に活用したいところです。
うまく活動できれば、早い段階で内定を貰える可能性もあるため、就活を有利に進められるのは間違いありません。
ここでは、1月に開催される様々な就活イベントの中からぜひ優先的に参加していただきたいイベントを厳選して紹介・解説していきます。
ベンチャー企業の選考に参加
就職活動への手応えを掴むため、まずはベンチャー企業の選考に参加してみるのも良いです。思わぬ掘り出し物が見つかることもあるので、侮れません。
ベンチャー企業は、これまでにないような価値観を生み出したり、まったく新規の分野にチャレンジしたりする、挑戦しがいのある企業です。場合によっては新人時代から先頭に立って働くこともできるため、チャレンジ精神が旺盛な就活生にはぴったりの業種です。
また、ベンチャー企業に就職するつもりがなくても、思わぬ出会いがあったりするものなので、可能性を模索するために選考に参加するのも良いでしょう。
さらに、いち早く選考に参加することによって、これから始まる就職活動の感覚を養うことができるはずです。
冬期インターンシップの実施
冬期インターンシップも就活生にとっては重要なイベントです。夏季インターンシップとは違った特徴がありますので、しっかりと踏まえた上で参加しましょう。
冬期インターンシップは、短期のものが多いです。そのため、その企業をじっくりと調べるというよりかは、いろいろな企業に出向き、業界やその企業を軽く知れます。
短期間であっても、インターンシップだから知れることは多いので、参加することで得られるものは多いはずです。
また、冬期インターンシップは採用に直結しやすいといわれています。短期とはいえ、能力や人柄をアピールすることができれば、そのまま内定をもらえる可能性もあるのです。特に、その企業にとって役立つ能力を持っているような人材は、高い確率で確保されるといえるでしょう。
さらに、冬期インターンシップに参加することによって、参加した企業内にパイプができる可能性があります。担当者に名前を覚えてもらえるなど、今後の就職活動を有利に進められる可能性があります。
業界研究系のイベント
業界研究系のイベントにもぜひ参加しましょう。業界研究系のイベントは、自分が志望する業界の最新情報を手に入れつつ、数多くの企業と出会えるイベントです。
自分が使用している、就活サイトに掲載されていない企業が見つかるでしょう。自分の視野を広げるきっかけになるため、時間に余裕がある就活生は、参加してください。
インターネット上で収集できる情報は大切です。しかし、実際に会場に足を運び、自分の目と耳で集めた情報は、非常に価値があります。自己PRや志望動機に採用できるからです。
また、規模の大きいイベントになると、インターンシップの情報が手に入ることがあります。情報を仕入れつつ、インターンシップに参加するチャンスも獲得できるため、業界研究系のイベントにも参加しましょう。
1月から就活を始めるメリット
- 本番に向けて意識が上がる
- ライバルが少ない
- 情報収集の時間が取れる
続いて、1月から就活を始めるメリットについて説明します。
以下のメリットを理解した上で、1月から就活を始めることで、モチベーション高く就活を続けられるでしょう。
本番に向けて意識が上がる
1月から就活を始めることで、本番に向けて意識を高めやすいです。1月は本選考の開始が目前に迫る時期であり、多くの就活生が準備を始めるため、自然と就活全体のモチベーションが向上します。
また、この時期から始めることで、短期集中型のスケジュールを立てやすくなります。就活の期間があまりにも長引くと、中だるみやモチベーションの低下につながりやすいですが、1月から始めた場合は適度に緊張感を保ちながら進められる点がメリットです。
特に1月はまだ企業説明会やインターンが開催されている段階であるため、情報収集を行いながら、自分に必要なスキルや準備を見極める余裕を持てます。
ライバルが少ない
1月から就活を始める最大のメリットとして、この時期に本格的に就活を進めている学生が少ないことが挙げられます。
多くの学生は情報解禁日が近づく2月末や3月初頭から本格的に動き始めるため、1月はまだ競争が激化していない時期です。
この時期にインターンシップや就活イベントに参加しておけば、少ないライバルの中で目立つ存在となれるでしょう。
↑リクナビの調査より。1月から2月にかけて就活のピークを迎える学生が急増していることがわかります。
特に、企業との接点を早めに持っておけば、採用担当者に強い印象を残し、他の学生に差をつけることが可能です。
また、選考が集中する時期に先だって準備を進められるため、余裕を持ちながらスムーズに選考を進められる点もメリットと言えます。
情報収集の時間が取れる
1月から就活を始めることで情報収集に十分な時間を確保できる点も大きなメリットです。就活では業界研究や企業分析、エントリーシート作成など、多くのタスクを並行して進める必要があります。
1月から準備を進めておけば、これらのタスクに一つひとつ丁寧に取り組むことが可能です。特にインターンシップや企業説明会の情報を集める際には余裕を持ったスケジュールが心理面で有利に働きます。
また、自分に合った業界や企業を探すためのリサーチ時間を十分に確保できるため、志望先の選定に迷うこともなくなります。
さらに、1月から準備を始めることで、自己分析や企業研究を深め、志望動機や自己PRの内容を具体的かつ説得力のあるものに仕上げられるでしょう。
本選考に向けた対策を万全にできる効果もあります。本格的な就活解禁まで時間があるため、書類と面接対策に注力が可能です。また、提出期限ギリギリに作成した書類は、対策が不十分な可能性があります。企業文化や求める人物像を理解していない文章が完成するでしょう。その結果、面接官に魅力のある人材だと、伝えるのが難しくなります。
また、前もって書類を作成しておくことで、提出前に文章をチェックし、もし間違いがあれば書き直す時間が生まれるでしょう。さらに、完成したESを、時間を明けてから確認することで、誤字脱字に気がつき、質問の趣旨から外れた回答を修正できる効果があります。
1月からの就活を成功させるコツ
1月からの就活を成功させるコツは、以下の6つです。
- 内定がなくても焦らない
- 自己分析を徹底的に行う
- 様々な業界、職種の企業説明会に参加する
- Webテストの対策は早めに始めておく
- 文字数別のESを作成しておく
- 冬のインターンに積極的に参加する
1月は、就活の本格解禁を間近に控えた時期です。3月以降は、やるべきことが一気に増えるため、1月のうちに就活準備を済ませる必要があります。
しかし、焦ったり、やらなければならないことをおろそかにしてしまうと、就活を失敗してしまう可能性が高くなります。
ここで紹介する注意すべきポイントを理解した上で丁寧に就活準備を進められるようにしていきましょう。
1. 内定がなくても焦らない
注意するべきポイントの1つ目は、内定がなくても焦らないことです。
就活において1月は、準備期間にあたります。そのため、内定が獲得できなくても焦る必要はありません。
確かに、早期から採用を始める企業や活動する就活生はいます。周囲を見渡して、焦る気持ちも理解できます。
しかし、1月の段階で内定を出す企業と内定を持っている就活生は、少数派です。就活はこれから本番を迎え、1年にわたって取り組みます。1月は焦って行動するよりも、丁寧に自己分析・情報収集をする方が重要です。
1月に自己分析や業界研究を徹底しておくことで、志望企業に出会えた際に役立ちます。まずは、焦る気持ちを認めつつ、準備期間だと割り切って、自己分析・情報収集を進めましょう。
自己分析を徹底的に行う
注意するべきポイントの2つ目は、自己分析を徹底的に行うことです。
自己分析は、就活の基礎になります。自己分析が曖昧な状態で就活を始めても、自己PRや志望動機の作成でつまずく原因になるでしょう。
さらに、企業の採用担当者は、採用のプロです。中途半端な自己分析では、準備不足であることを見抜かれます。
自分のスキルや能力、入社意欲を採用担当者にアピールするためにも、自己分析は忘れずに実施してください。
1人での作業が不安な就活生は、自己分析ツールを利用したり、就職エージェントに相談したりしましょう。自己分析ツールは、24時間利用できます。一方で、就職エージェントは年末から年始にかけて休暇に入る可能性が高いため、利用する際は注意してください。
様々な業界、職種の企業説明会に参加する
注意するべきポイントの3つ目は、様々な業界、職種の企業説明会に参加することです。自分の視野を広げる絶好の機会になります。
また、志望する業界の採用担当者や同じ業界を目指す就活生との、人脈を作るきっかけにもなるでしょう。
いざ説明会に行ってみると、初対面の人がほとんどの会場で、当然緊張します。しかし、自分から一歩踏み出すことで、新しい可能性が広がるでしょう。
採用担当者に顔と名前を覚えてもらうきっかけになります。さらに、就活を励まし合える友人ができるかもしれません。
2つの可能性を秘めているため、様々な業界や職種の企業説明会に積極的に参加しましょう。
Webテストの対策は早めに始めておく
注意するべきポイントの4つ目は、Webテストの対策は早めに始めておくことです。
Webテストは人によって、対策に時間がかかる場合があります。そのため、1月からWebテスト対策の開始がおすすめです。
Webテストは特別難しい問題は出題されません。しかし、限られた時間の中で素早く、正確に解答する力が求められます。人によっては、得意不得意な問題があるため、早い時期から問題に慣れておきましょう。
自分の志望企業がWebテストを実施している場合は、念入りに対策してください。
Webテスト、適性検査の段階で落ちてしまうと、自分の魅力を直接アピールする機会を失います。対策すれば突破できるWebテストは、1月の時間のあるうちに取り組み始めましょう。
文字数別のESを作成しておく
注意するべきポイントの5つ目は、文字数別のESを作成しておくことです。
企業に提出するESには、文字数制限が設けられる場合があります。そのため、あらかじめ文字数に応じて、何パターンか用意しておくことで、スムーズな書類提出が可能です。
例えば「自己PRを300字でお願いします」「学生時代に力を入れて取り組んだことを500字以内でお願いします」など、企業によって文字数が変わります。ワンパターンしか用意していないと柔軟性に欠け、ES作成に苦労するでしょう。
時間に余裕のある1月のうちに、文字数が少なくても多くても自分の魅力が伝えられるように準備しておくことが重要です。
冬のインターンシップに積極的に参加する
注意するべきポイントの6つ目は、冬のインターンシップに積極的に参加することです。インターンシップで得られる経験は、就活を有利に進める要因の1つに挙げられます。
また、企業によっては、インターンシップ終了後に、そのまま選考に移る企業もあります。書類選考が免除されたり、採用担当者に顔と名前を覚えてもらえたりするメリットがあるでしょう。
志望業界や志望企業がインターンシップを募集していれば、ぜひ参加してください。
職場環境や業務内容を知ったうえでエントリーできるため、ミスマッチ予防になります。1月でもインターンシップを開催する企業はあるため、定期的に情報収集するようにしましょう。
1月以降の就活のポイント
大学3年生の1月以降の就活では、情報解禁の時期を含むため、進め方に注意が必要といえます。そのためここからは、大学3年生の1月から就活を始める人に向けて、就活を乗り切るポイントを時期ごとに紹介していきます。
繰り返しになりますが、3年生の1月からの就活では、計画性と効率の良さが重要です。毎月どのような動きが必要なのか明確に整理し、計画的に行動することで就活成功につなげましょう。
2月のポイント
2月の就活では、本選考のエントリーを控えた前月にあたります。そのため、徹底すべき準備の内容としては、ES対策が欠かせません。
3月にエントリーする企業のプレエントリーを進めたうえで、提出予定のES作成に注力しましょう。1月からの就活で、今までESを書いたことがない場合は、キャリアセンターや周りの先輩などからアドバイスを受けるようにしましょう。
なお、ES作成だけでなく、ほかには2月の就活のポイントとしてやるべきことはさまざまあります。具体的には、以下のことが挙げられるでしょう。
- 自己分析の再度見直し
- 適性をもとに業界研究・企業研究を進める
- 就活の軸をしっかりと固める
以上のことも、あわせて対策を進めていきましょう。
2月の就活のポイントについては、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
3月のポイント
3月の就活では、情報解禁に伴い、本選考のエントリーがいよいよ始まります。そのため、これまでと比べて就活がより本格化し、急激に物事が動いていくことが特徴です。
急に展開がスピードアップするせいで、プレッシャーを感じて不安に思う就活生も多いでしょう。
3月の就活で注意したいのは、とにかく目まぐるしく物事が進んだうえでやることも増えるため、予定を空けておくことが大切です。ESを作成・提出したり、選考に通れば面接練習の予定を組んだりするため、一気に予定が埋まることも少なくありません。アルバイトや旅行などの予定を入れてしまうと、臨機応変に就活優先のスケジュールが組めなくなるため、注意が必要です。
なお、3月に準備すべき就活関連のことと具体的な対策方法については、以下の記事をぜひチェックしてみてください。
4月のポイント
4月の就活では、3月にESを提出して選考に受かった企業の面接が徐々にスタートしていくことが特徴です。そのため、より実践的な面接対策・練習が欠かせません。
選考に通った企業の面接は一つひとつ丁寧にこなすことが肝心なので、対策を万全にするだけでなく、心身を丈夫に保つことも非常に重要です。
また、4月からは4年生になるため、履修を組む時期にあたります。卒業のための学業と就活のバランスに注意が必要なため、しっかりとスケジュールを調整しながら予定を組みましょう。
せっかく内定獲得に成功しても単位が取れないのでは困ってしまいますし、反対に、学業が忙しすぎて就活を進められないのも大きな悩みにつながります。
なお、4月に行うべき就活関連の具体的な対策・ポイントについては、以下の記事をぜひ参考にしてみてください。
内定がない4年生が1月にすべき就活
- 落ちた理由を分析する
- 受ける業界の幅を広げる
ここまでは3年生の方が1月にすべき対策について紹介しましたが、ここからは「内定がまだない、4年生の方が1月に行うべき就活対策」について解説します。
焦りが募るかもしれませんが、以下の3つの対策をしっかりと実践し、落ち着いて適切な対応を進めましょう。
落ちた理由を分析する
すでに行っているかもしれませんが、改めて落ちた理由を分析してみましょう。自己分析や企業分析が不十分だったのか、ESの内容が悪かったのか、面接で自分の魅力を十分に伝えきれなかったのか、振り返ることが重要です。
落ちた理由を明確にすることで、今後の選考において改善すべきポイントが見えてきます。
例えば、エントリーシートや面接の回答内容を振り返り、企業が求める人物像に対して自分のアピールが的確だったかを考えてみてください。
例えば、志望動機が表面的な内容で終わっていた場合は企業の特徴や理念を踏まえた具体的な内容に修正しましょう。
また、面接において緊張で言葉が詰まったり、質問の意図を理解できなかったりした場合は模擬面接や録音をして練習を重ね、自分の話し方や表現方法を改善しましょう。問題の把握が最優先であるため、向き合うのは辛いかもしれませんが、自分の課題を正確に認識することが、改善への第一歩です。
受ける業界の幅を広げる
これまで検討していなかった業界にも目を向け、選考の幅を広げることも重要です。
もちろん、手当たり次第に選考を受けるのは避けるべきですが、従来の志望業界だけに固執せず、自分の価値観やスキルを活かせる別の業界がないか、冷静に考える姿勢が求められます。これまで受けてきた業界や企業を振り返り、その志望理由や選考結果を再確認しましょう。
その上で、他の業界に自分の強みがどう活かせるのかを考え、自分の可能性を広げる選択肢を検討してください。
例えば、コミュニケーション能力や提案力に自信があるならば営業職、課題解決力に自信があるならば企画職など、業界や職種を少し変えるだけで自分の適性を活かせる場が広がる場合があります。
さらに、企業説明会やインターンシップ、就活イベントにも積極的に参加して、新たな業界について理解を深めることも有効です。
大学4年の1月に内定がない状態は、卒業まであと2ヶ月といった状況で焦るでしょう。しかし、まだ採用活動を続けている企業はありますし、何年生の何月に内定を獲得しようと、入社時期は同じ4月です。内定を取るのが遅くなったから就職後不利になる、ということもありません。落ち着いて自分に合う企業を幅広い選択肢の中から探すことが最も大切です。
1、2年生が1月にすべき就活
続いて、1・2年生が1月に取り組むべき就活対策について解説します。
就活の早期化が進んでいる現在、早い段階から就活を始めた方が良いのではないかと考える学生も多いでしょう。
実際にはそこまで焦る必要はありませんが、以下の対策は余裕があればぜひ取り組んでみてください。
長期インターンに参加する
長期インターンに参加することは1・2年生にとって最もおすすめの就活対策です。長期間にわたって業務に携わるため、アルバイトとは異なり、実際の社員と同様の責任ある仕事を任される場合が多く、実社会で求められるスキルを磨くことができます。
また、学業が比較的落ち着いている時期であるため、長期インターンの応募や準備を進めるのにも適した時期です。多くの企業が年中募集を行っているため、興味のある業界や職種のインターンを探してみましょう。
さらに、長期インターンでは給料が支給される場合が多いため、アルバイトの代わりとする学生も少なくありません。アルバイトでも就活に活かせる経験を得ることは可能ですが、より責任が重い長期インターンに参加することで、知識やスキルを習得し、就活において有利な経験を積むことができます。
長期インターンをする時間がない、という方は、近年では大学2年生向けの冬インターンも開催が進んでいるようですので、ぜひ参加を検討してみてください。
1月から就活する人はエージェントを使おう
大学3年生の1月から就活に取り組む人は、就活エージェントへの相談がとてもおすすめです。前述のとおり、3年生の1月からの就活はあまり時間が残されていないことから、効率の良さが求められるためです。
就活エージェントに登録して相談すれば、自己分析・就活の軸作成から、志望先企業の模索・選考対策に至るまでフルサポートしてもらえます。プロから徹底的にアドバイスを受けられるため、効率的な就活準備・対策につながります。
就活市場では、就活エージェント「ジョブコミット」を運営しています。
就活を控える学生向けに、完全無料でさまざまなサポートを提供しているため、「3年生の1月なのにまだ何もできていない」と困っている人はぜひ登録してみてください。
就活エージェントは、とにかく企業を紹介してくれるだけでなかなか自分に合う企業が見つからない、と考えている方も少なくないでしょう。しかし、ジョブコミットでは自己分析からあなた専属のキャリアアドバイザーが一緒に行い、その上で本当に合うと判断した企業のみを厳選してご紹介します。
学生満足度No.1を記録したこともある就活エージェントなので、まずは一度お話だけでも聞いてみてはいかがでしょうか?
まとめ
これから就活をする3年生の1月に何をするべきかわかったのではないでしょうか。
また、予想以上にすることが多くて驚いてしまった人もいるかもしれません。
就活の準備はどの段階からでも始めることができます。
冬期インターンシップやベンチャー企業の選考など時期特有のイベントもありますし、本格的な就活に向けて、自己分析をするのも良いでしょう。
また、OB訪問をして、就活準備の精度を高めるのもオススメです。
できることはたくさんあるので、1番重要なのはすぐに動くということです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
新卒就活のスタート時期は年々早まっています。2024年中に就活を始められなかった点で遅れていると感じてしまうかもしれませんが、1月以降に採用活動をスタートする企業も少なくありません。
遅いかも?と感じて本記事に辿り着いた、このタイミングがベストです。この記事を読んで、ポイントを押さえ、1月から就活のスタートダッシュを切りましょう。