フリーターから就職するときにオススメの5つの職種

フリーターから就職するときにオススメの5つの職種

はじめに

少し前までは一度フリーターやニートになってしまうと正社員になることは難しいと言われていましたが、現在は人手不足の時代でもあり正社員になること自体はそれほど難しいことではなくなってきています。

ただし、正社員になりやすい職種もあれば、なりにくい職種もあるので、まずは経験不問でも働ける職種を選ぶと良いでしょう。

ここでは、現在フリーターの人が「正社員になりたい!」と思ったときにオススメの職種を5つ紹介します。

フリーターで就職しやすい職種5選

「正社員の経験がない」、「フリーター期間が長く正社員としてのブランクが長い」といった場合、正社員になることを諦めてしまっている人もいるかもしれません。

しかし、職種によってはフリーターから正社員を目指すことは十分に可能なので、諦める必要はまったくありません。

正社員になりやすい職種の特徴としては「慢性的な人材不足に悩まされている職種」、「専門的な知識やスキルよりもコミュニケーション能力が求められる職種」、「経験よりもポテンシャル重視の採用が行われる職種」といったことが挙げられます。

では、具体的にどのような職種がオススメなのか、具体的に見ていきましょう。

営業職

フリーターから正社員を目指す人にオススメの職種の筆頭が営業職です。

営業職は入社した時点では専門的な知識やスキルを求められることはほとんどなく、場数を踏みながら成長していくことができる職種だからです。

また、営業職はほぼすべての企業で人材を募集しているので、求人件数が多いというのも正社員を目指す人にとって有利な点といえます。

業種にも縛られないので、必要な知識やスキルを一度身につけてしまえば転職でキャリアアップを目指すことが比較的容易な職種でもあります。

営業職とはどんな仕事か?

営業職というと「夏の暑い日も冬の寒い日も外を歩き回らなければならいので大変」だとか、「ノルマが厳しくて残業や付き合いが多い」といったイメージを持っている人も多いかもしれません。

しかし、営業という仕事は自分の働きが企業の業績に直接つながる仕事であり、成果が数字として明確に表れるやりがいの大きな仕事です。

また、営業職は成果給が採用されていることが多いので、結果を残せば給料が上がりやすい職種でもあります。

さて、営業職と一口にいっても様々な種類があるので、求人に応募する際はどのような仕事内容なのかをしっかりと確認しておくことが大切です。

たとえば企業を対象とした「法人営業」と個人を対象とした「個人営業」では必要なスキルも扱う商品の額も大きく違ってきます。

また営業のスタイルについても、新規の顧客を獲得するための「飛び込み営業」や既存客に対する「ルートセールス」、電話やメールを使った「内勤営業」など様々です。

必要な資質

営業の仕事をする上で必要となる資質の一つは、コミュニケーション能力です。

ヒアリングによって顧客のニーズを聞き出し、そのニーズに合った製品やサービスについて十分に理解してもらうためにわかりやすい言葉で円滑なコミュニケーションを取ることが求められます。

スケジュール管理能力も重要です。

特に外回りの場合はキャンセルなどにより突然予定が変更になってしまうことがよくあります。

そのような場合に適切なスケジュール管理やルート選択をすることで訪れることのできる会社の数も増えるので、成果も上がりやすくなります。

営業職はノルマとの戦いでもあります。

毎月の数字や目標に重圧を感じることなく、逆にやりがいとして感じられるような強い気持ちを持つこともとても大切なことです。

話すべきアルバイト経験

営業職の求人では経験不問、未経験者歓迎といった案件も数多く見受けられますが、アルバイト経験があった方が有利になることもたくさんあります。

フリーター時代の経験などを上手にアピールするようにすると良いでしょう。

たとえばアパレルショップの販売スタッフや飲食店のホールスタッフといったように、直接お客様とお話をするような仕事の場合はコミュニケーション能力をアピールすることができるので、できる限り採用担当者に伝えるべきです。

また、アルバイト先でリーダーなど重要なポストを任されていてシフト管理などを行っていた経験があれば、そのことも話すようにしましょう。

スケジュール管理能力があることのアピールにつながるからです。

なにをアピールするべきか

営業の仕事をするために絶対に必要な資格というものはなく、基本的には人物重視の選考なので仕事への熱意が重要な選考材料となります。

面接でアルバイトについて話すときは、「3年間アパレルショップでアルバイトしていました」といったように単に経験を伝えるのではなく、「アルバイトを通じでどのような経験をしたのか」、「その経験の中からどんなことを学んだのか」、そして「その教訓を仕事でどのように活かしていくのか」をアピールするようにしましょう。

また、なぜこの会社を選んだかを伝えることも大切です。

「営業の仕事がしたかった」では「それじゃ、別の会社でも良いのでは?」ということになってしまいます。

この会社でなければならない理由をしっかりとアピールしなければなりません。

サービス職

サービス職もフリーターが正社員を目指すときにオススメしたい職業の一つです。

オススメする理由としては、これといった資格や学歴、職歴を必要とせず、人物重視・ポテンシャル重視の選考が行われるのが一般的だからです。

経験不問の求人もたくさん見つけることができます。

また、サービス業は離職率の高い職種でもあります。

そのため慢性的に人手が不足しているので求人が多いのも、フリーターにサービス職をオススメする理由です。

サービス職とはどんな仕事か?

サービス職という言葉は一般的すぎて、どのような職業を指すのかわかりにくいと感じる人も多いかもしれません。

また、サービス職=接客業と考えている人も多いようです。

サービス職の仕事内容を一言で表現するならば、「お客様の求めているニーズに様々な手段を以て応える」ということになるでしょう。

そこには接客業ももちろん含まれますが、それ以外にもたくさんのサービス職があります。

たとえば、コンビニやスーパーでなどで販売業務に携わる販売スタッフもサービス職の一つですし、楽しい旅行を提供するツアーコンダクターやバス・タクシーの運行に携わる仕事、ITを使った情報提供サービスもサービス職です。

サービス職は人とサービスをつなぐ仕事であり、お客様の反応を間近で感じられる、とてもやりがいのある仕事です。

しかし、販売業務などに携わる場合は立ち仕事を長時間にわたって続けなければならないため、体力勝負といった面があることも事実でしょう。

必要な資質

サービス職の多くは人と接する仕事であるため、どれだけ相手に良い印象を与えることができるかが大切です。

おもてなしの心を持って、いつも笑顔で対応する気配りが求められます。

コミュニケーション能力も重要です。

お客様に喜んでもらうためには、本当に必要としている商品やサービスを提供しなければなりません。

お客様との会話の中でニーズを聞き出し、お客様の立場に立ってニーズを満たす商品やサービスを選ぶことができる人はサービス職に向いているといえるでしょう。

上でも少し触れましたが、体力も重要な資質の一つです。

長時間の勤務では疲れが表情や態度に表れてしまうことがありますが、そうような状態で接客しても満足なサービスを提供することはできません。

勤務時間の最初から最後まで気持ちや態度にムラが出ないようにするには一定の体力が必要です。

話すべきアルバイト経験

サービス職は専門的な知識や経験を問わない求人が多いですが、経験があれば採用で優遇されることがあります。

サービス職は仕事の内容が幅広く様々なアルバイト経験が活きるケースが多いので、アルバイト経験がある人は積極的にアピールするようにしましょう。

たとえばスーパーやコンビニ、ファストフード店などの販売スタッフとして働いていたのであれば、他の業種のショップでもその経験を活かせる可能性が高いです。

また、結婚式場や斎場で働いていた経験があれば社会人としてのマナーが身についているので、新しい職場でも役立てることができるでしょう。

携帯電話ショップで働いていた経験から携帯の機種について豊富な知識があるならば、大型電気量販店のスタッフとしても重宝されます。

なにをアピールするべきか

サービス職のアルバイト経験が活かせる職場であるならば、積極的にその経験をアピールするようにしましょう。

アピールするときには具体的な数字を用いると説得力が増すのでオススメです。

たとえば「売上に貢献しました」ではなく、「売上を30%増やしました」といったように話すと採用担当者も客観的な判断を下しやすくなります。

また、アルバイトでのエピソードがあれば、それについても話すようにしましょう。

「売上トップの成績を獲得して会社から表彰された」といったことや「〇〇という課題に直面したときに△△という方法を用いることで解決へと導いた」といったことを具体的に話すことで信憑性が高くなり、効果的にアピールすることができます。

SE職

「SE(システムエンジニア)などIT関連の仕事は専門的な知識やスキルが求められるので、フリーターから正社員を目指すのは難しいのではないか」と考える人も多いでしょう。

しかし、このようなイメージは正しくありません。

IT業界は急激に成長しているため人材が大幅に不足している代表的な業界の一つであり、未経験者を積極的に採用しているのが実情です。

特に若い人の需要は非常に高く、20代のフリーターならば正社員にチャレンジしやすい職種といえます。

SE職とはどんな仕事か?

SEという言葉はよく耳にしますが、その仕事内容について詳しく知っている人はあまり多くないかもしれません。

そこでSEの仕事がどのような流れで行われているのか紹介しましょう。

SEの最初の仕事は「要求分析」です。

これはヒアリングを行ってクライアントがどのようなシステムを求めているのかを聞き出し、課題などを分析する作業です。

要求分析が済んだら、システム開発にどのくらいの期間が必要なのか、またコストがどのくらい必要なのかを算出します。

これが「要件定義」です。

要件定義によりシステム開発の枠組みが決まったら、システムの表示方法や操作方法などの基本的な仕様だけでなく細部の仕様についても決めていきます。

これが「基本設計」と「詳細決定」です。

この際のプログラミングはSE自身がやることもあればプログラマーに委託することもあります。

また、出来上がったシステムに不備がないかテストするのもSEの大切な仕事の一つです。

必要な資質

SEに必要とされる資質にはいくつかありますが、その一つがコミュニケーション能力です。

SEの仕事の第一歩はヒアリングによってクライアントが抱えている問題を聞き出すことであり、相手の考えを汲み取ると同時に、こちらの考えていることをしっかり伝える能力がなければなりません。

論理的思考能力も大切な資質です。

要件定義ではクライアントが抱えている課題について適切な解決策を提案することが求められるため、課題解決のための道筋を十分な理由とともに示さなくてはなりません。

システム設計では思わぬトラブルに見舞われることも少なくありません。

そのようなトラブルに対応してクライアントの求めるレベルまで引き上げるためにはコツコツと作業を行う忍耐力や持久力も大切です。

話すべきアルバイト経験

先ほども説明した通り、SEの仕事ではチームがいったいとなってプロジェクトを進めていくことが求められるため、チームワークをアピールできるアルバイトの経験があるならば積極的に話をするべきです。

たとえば引っ越しのアルバイトなどはチームワークをアピールできるアルバイトとして最適です。

作業を効率的に行うために家具の搬入方法や順序、持ち方などバイト仲間でどのような工夫をしたのかを説明するようにしましょう。

また、コールセンターのアルバイト経験があるならば、それについても話すべきです。

相手の要望を汲み取って、それに対する回答を端的にわかりやすく伝えるというスキルは要求分析におけるヒアリングで活かすことができるでしょう。

なにをアピールするべきか

SEの求人では学歴や職歴は問わなくても、一定のプログラミング経験を求められることがあります。

普段からパソコンに興味があって簡単なプログラミングの経験があるなら、必ず伝えるようにしましょう。

また、資格はないよりもあったほうが有利です。

基本情報処理技術者や応用情報技術者などの資格を持っているならば、大きなアピールポイントになります。

もしも資格の勉強中ならば、その旨も伝えるようにします。

IT業界は変化が激しく正社員になってからも勉強は欠かせないので、向上心をアピールしておくことは効果的です。

SEにはコミュニケーション能力も必要ですから、接客業などコミュニケーション能力をアピールすることができるアルバイト経験も伝えるようにしましょう。

建築関連

様々な業界の中でも建設業界は特に高齢化が顕著な業界であり、慢性的な人材不足に悩まされています。

東京オリンピックや大阪万博といった大きなイベントが今後控えているという背景からどの企業でも若者の採用に積極的で、特に経験がなくても正社員として働くことができるチャンスがあります。

体力に自信がない人にとっては厳しい職種かもしれませんが、現場で経験を積みながら学びたいという人には向いている仕事といえるでしょう。

建築関連の仕事とはどんな仕事か?

建築関連の仕事といってもその職種は非常に幅が広く、フリーターでも就職しやすい職種もあれば、専門知識や経験が問われるためフリーターの就職先としては向かない職種もあります。

設計・インテリア系の仕事には建築士やインテリアコーディネーター、インテリアデザイナーなどがあります。

いずれも専門的な知識やスキルを必要とするため、未経験者がいきなり正社員として採用されるチャンスは少ないでしょう。

不動産系の仕事には不動産鑑定士やマンション管理士、不動産会社などがあります。

特定の資格が必要な職種への就職はフリーターには難しいですが、不動産会社には営業の仕事や事務の仕事もあるため、未経験でも正社員になれるチャンスがあります。

正社員を目指すフリーターにオススメなのが建築作業系の職種です。

大工や左官、鳶職人、設備工(電気、水道、空調)といった建築現場での仕事は体力が必要ですが、未経験者を対象とした求人もたくさんあります。

必要な資質

建築現場で働く大工や左官、鳶といった職種の場合、やはり何よりも求められるのは体力です。

夏の暑い日差しの中でも働き続けることができるタフな身体は必須ともいって良いでしょう。

このような職種を目指すならば日頃からトレーニングをして、しっかりとした身体作りを行いましょう。

仲間と一緒に物事を成し遂げることができることも大切な資質です。

一軒の住宅、一棟のビルを完成させるためには様々な人たちと協力しなければなりません。

コミュニケーションを取り合い、仲間の仕事を信頼しながら仕事ができると良いでしょう。

忍耐力も必要です。

大工や左官、鳶などで一人前の職人になるには何年もの修行が必要になります。

なかなかうまくいかないときでも諦めることなくコツコツと続けていくためには忍耐力は欠かせません。

話すべきアルバイト経験

これまでも何度も説明してきたように、建築関連の仕事では体力が物を言うので、肉体労働系のバイトの経験があるならばしっかりと伝えておくと良いでしょう。

たとえば、引っ越し作業のアルバイト経験は良いアピールになります。

重い家具を背負いながら階段を上り下りして搬入・搬出するには相当の体力が必要になりますし、仲間と一緒に作業する中でチームワークも必要だからです。

同様にイベント会場の設営のアルバイトや倉庫作業員のアルバイトも話すべきでしょう。

イベント会場の設営では大量の椅子や重い機材を運ぶのが主な仕事内容となりますし、倉庫内作業は単純作業が多いので忍耐力をアピールできます。

もちろん、建設現場のアルバイトの経験があるならば絶対にそのことを伝えるべきです。

なにをアピールするべきか

建築関連の仕事の中でも建築現場での仕事は未経験でも正社員として採用されるチャンスがあると説明しましたが、経験がない人よりもある人のほうが採用では有利です。

給料の面でも未経験者よりも経験者のほうが優遇されるので、必ずアピールするようにしましょう。

もし建設関連の仕事で活かせる資格を取得しているのであれば、その点もアピールするべきです。

たとえば倉庫作業員のアルバイトでフォークリフト免許を取得したのであれば、建築資材の運搬などに使えるため大きなアピールポイントになります。

また、引っ越しのアルバイトで大型自動車免許を取得したのであれば、それも忘れずに伝えましょう。

作業に必要な機材などを運ぶときに大型車はとても便利です。

介護職

少子高齢化の煽りをまともに食らっているのが介護職です。

増える一方の高齢者に対して若い世代の人口は減る一方であり、最近は外国人労働者を受け入れる介護施設も増えてきていますが、それでも人手不足の解消には至っていません。

介護職の人手不足が解消しない原因にはハードな仕事内容にもかかわらず低賃金であるというマイナスのイメージも大きく影響しています。

しかし、こういった状況だからこそ、絶対に正社員になりたいというフリーターにはオススメの職種なのです。

介護職とはどんな仕事か?

一般的に介護職と呼ばれる仕事は、介護福祉士・介護士・ケアマネジャー(介護支援専門員)と大きく3つに分類することができます。

介護福祉士と介護士の大きな違いは資格です。

介護福祉士が国家資格であるのに対して、介護士は民間の認定資格ということになります。

ただし、両者の仕事内容については大きな差はありません。

高齢者や身体障害者の身の回りの世話や日常生活の介助などを行います。

ただし、国家資格である介護福祉士の方が待遇や出世などについて優遇されているケースが多くなっています。

一方、ケアマネジャーは国家資格と民間資格の中間的な存在である公的資格です。

仕事内容についても介護福祉士・介護士とは大きく異なります。

介護福祉士や介護士のように直接的に要介護者の世話にあたることはなく、要介護者の相談に乗ることやケアサービスを受けるために必要なケアプランを作成することが主な仕事内容となっています。

また、資格がなくてもヘルパーとして介護職に携わることも可能です。

必要な資質

介護職に必要な資質の一つは観察力です。

高齢者や要介護者は突然体調に変化を来すことも少なくないので、わずかな体調の変化にも気付くことのできる観察力が求められます。

また、体調変化を察知したときにどのように行動すべきかを素早く判断することができる能力も必要です。

介護の技術は日々進歩しているので、常日頃から学ぶ姿勢を持ち、研修や勉強会などに積極的に参加する成長意欲があることも大切な資質です。

看護職には肉体的・精神的な強さも求められます。

トイレ介助や歩行介助、ベッドへの移乗などにはかなりの体力が必要になるだけでなく、時には感情的になる患者への対応も求められます。

いつでも冷静な対応ができる精神力は欠かせません。

話すべきアルバイト経験

フリーターから介護職の正社員を目指すときは、アルバイトの経験をどう活かすかをアピールすることが大切です。

体力が必要な介護職ですから、引っ越しや配送のアルバイト、土建・建築系のアルバイト経験は話すべきです。

また、精神力をアピールするならばコールセンターでのアルバイト経験なども話しておくと良いでしょう。

介護職では高齢者と上手にコミュニケーションを取って信頼関係を構築することが求められます。

コミュニケーション能力をアピールできるアルバイトには営業や飲食店のホールスタッフ、ホテルのスタッフなどがあります。

こういったアルバイト経験があるならば採用担当者に伝えることで良い印象を与えることができるでしょう。

なにをアピールするべきか

介護職の面接でアルバイトの話をするならば、できるだけ具体的なエピソード盛り込んで話すことで、将来的に職場でどんな活躍ができるかを採用担当者に具体的にイメージさせるようにしましょう。

たとえば、営業のアルバイト経験を通じてコミュニケーション能力があることをアピールするとしましょう。

このとき重要なことは、仕事で何らかの問題に直面したときに、どのように問題を解決したのかを詳しく説明することです。

そうすることで、採用担当者は「もし入社後に問題が起こったときも、しっかりと問題を解決してくれるだろう」と思ってもらえます。

問題を解決するために主体的に行動を起こせることは介護職では大切な資質であり、高い評価につながるに違いありません。

やりたい仕事をするためにまずは実績を作ろう

フリーターから正社員を目指すのには向かない職種としては、クリエイティブ職や専門事務職、企画職などがあります。

こういった職種は経験の中で培った広い視野が必要であり、多様なスキルが求められるからです。

自分のやりたい仕事がこのような職業だった場合、もしその職種に関連したアルバイト経験があれば、その点について可能な限りアピールするべきでしょう。

しかい、アルバイトは責任のある仕事を任せられることは少なく、大したアピールにならないのが普通です。

まずは実績を作るのが重要です。

まずは働いたという実績が重要

では、フリーターが実績を作るためにはどうしたら良いのでしょうか。

一番の方法は少々遠回りになることは覚悟して、実績を作るためにとりあえず正社員になってしまうという方法です。

ここでも正社員になることが比較的容易な職種についていくつか紹介してきましたが、その中でもオススメなのが営業職です。

なぜ営業職がオススメなのかというと、一つは仕事をするにあたって資格などがいらない点、そしてもう一つは自分の頑張り次第で高収入が期待できるという点です。

そして、なんといっても営業職は様々な業種から選ぶことができるという点も大きな理由です。

営業はほぼすべての業界で求人があるので、その中から自分がやりたい仕事と同じ業界の企業を選んで実績を積むことで希望する仕事に就きやすくなるからです。

働きながらやりたい仕事の勉強をする

本当にやりたい仕事ではなくても、とりあえず正社員になることができたら今度は本当にやりたい仕事で活かせる能力を伸ばすために勉強を始めましょう。

やりたい仕事に就くために資格を取得しなければならないならば資格取得に向けて勉強するのも良いですし、英語力が必要な仕事であれば営業の勉強をするのも良いでしょう。

正社員になればフリーターのときと比べて金銭的な余裕も若干生まれるので、学校に通うという選択肢もあります。

ただし、あくまでも自分のやりたい仕事に就くためのモラトリアム的な意味合いが強いので、ノルマがキツい場合や残業が多い職場で働くのはNGです。

十分な勉強時間が確保できるように、残業や休日出勤の有無といったことを事前に調べておきましょう。

フリーターから就職するときに2つのポイント

「フリーター生活に不安を感じるようになったので、そろそろ正社員として働きたい」と思っても、何から手を付けて良いのかわからないという人も多いと思います。

実際、学生時代の就活とフリーターからの就活では考え方も違いますし、アピールしなければならないポイントも違います。

正社員の経験が一度もない人なら、なおさらやるべきことがわからないでしょう。

そこで、ここではフリーターから正社員になるための就職活動で抑えておきたいポイントを2つ紹介します。

その2つとは「しっかりと自己分析を行って就活の軸を決めること」、そしてもう一つは「企業のことを研究して仕事のミスマッチをなくすこと」です。

どちらも非常に大切なことなどで、ぜひチェックして就活に活かしてください。

自己分析をし就活の軸を作る

本格的に就職活動を始めるにあたっては、まず自己分析を必ず行うようにしましょう。

なぜ自己分析が必要なのか、その理由の一つは「就活の軸」を明確にするためです。

就活の軸という言葉は意味がわかりにくいかもしれませんが、簡単に言えば会社選びや仕事選びの基準をしっかりと持つことです。

「仕事を選ぶ上で何が一番大切なのか」、「自分がやりたい仕事はどんなことか」を決めておくことで企業選び・仕事選びが効率的に行えます。

現状を知る

自己分析を行うことは現状を理解する上でも役立ちます。

これまでなんとなくフリーターを続けてきたことで何かメリットがあったのか、逆にどんなデメリットがあったのかということを考えることで、自分が正社員を目指す理由が明確になってきます。

「安定した生活がほしくなったから」と理由で正社員を目指したのであれば、就職先には何よりも経営の安定を第一に考えた企業選びをすれば良いわけですし、「自分の夢を実現したいから」という理由で正社員を目指すのであれば、就職先には夢の実現に一番近い企業を選べば良いわけです。

また、現状を知ることは自分の強みや弱みを理解することにもつながります。

自分の特長を理解することができれば、その特徴を最大限に活かすための企業選びも可能になります。

将来について考える

面接では「将来どのような活躍をしたいですか?」といった質問をされることがよくあります。

企業がこのような質問をするのは、会社の業務内容や経営理念といったものを理解しているか確認したいからです。

自分の将来について採用担当者に具体的なイメージを語ることができるように前もって考えておきましょう。

将来の自分を考える上でも自己分析はとても役立ちます。

自己分析によって自分の強みがわかれば、その強みを発揮することのできる職種やキャリアビジョンを説明すれば良いからです。

将来のビジョンについては、より具体性を持たせるために数字や順位を使って明確に伝えることも重要なポイントです。

「5年後に営業成績トップを目指したい」「10年後に業界でトップのシェアを取りたい」といったように話すと評価されやすいでしょう。

業界研究・企業研究をする

就活では業界研究・企業研究も欠かすことができません。

自分が興味を持っている業界について特徴や課題を理解すること、自分の志望する企業がどんな仕事をしているのか知ることは、最低限押さえておかなければならないポイントです。

業界研究や企業研究はホームページやパンフレットなどを参照することでも行えますが、業界セミナーや企業説明家などに参加すれば、もっと深い話を直接聞くこともできます。

また、大学のOB・OGなどに話を聞くのもオススメです。

どんな業界があるのか、仕事はどんな内容なのかを知る

業界研究の目的の一つは様々な業界の中から、自分の志望する業界を絞ることです。

たとえば食品に関する仕事に就きたいと漠然と考えたときに、そこには肉や魚、野菜、菓子など様々な食品の種類がありますし、メーカー以外に外食産業や食品小売業もあります。

業界研究を通じてどのような業界があるのかを知り、それぞれの業界の特徴を把握することによって自分が進むべき業界がどこなのかを絞ることができます。

また、それぞれの業界のビジネスモデルというものを具体的イメージすることができるようになることも、業界研究の目的です。

自分は食品を作りたいのか、それとも食品を販売することがしたいのか、自分と食品との関わり合い方を整理することで、自分のやりたい仕事の内容が明確になってきます。

自分の将来像に合った業界、企業をピックアップする

業界研究や企業研究を行うことは仕事のミスマッチを防ぐという効果もあります。

近年は就職してから数年で転職することも珍しくなくなってきましたが、安定を求めてフリーターから正社員を目指すのであれば、「少しでも長くこの会社で働きたい」という思いが強いでしょう。

働き始めてから「こんなはずではなかったのに・・・」と後悔することがないよう、業界研究や企業研究を通じて自分の将来のビジョンと志望する業界・企業のビジョンが一致していることを確認しましょう。

そのためにも「なぜ他の業界ではなくてこの業界なのか」、「なぜ同業他社ではなくこの会社でなければならないのか」ということを理由込みで説明できるようにしておくことが大切です。

その業界や企業について詳しく調べる

業界研究や企業研究を行って自分の興味のある業界や志望する企業について詳しく調べることは、面接対策にもなります。

就活で質問される内容は前もってある程度予想することができます。

たとえば業界についての質問なら「この業界が抱える課題にはどんなものがありますか?」といったものです。

こういった質問は業界研究を行っていれば簡単に答えることができるので、前もって考えておくことで「この人は業界研究をしっかりとやっているな」と高い評価につながります。

同様に、面接では企業の事業内容や社長の名前・考え方といったことが質問されることがよくあります。

このような質問についても企業研究を行っていなければ簡単に答えることができるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

フリーターが正社員を目指すなら営業・サービス職・SE・介護職・建築関連の仕事がオススメです。

いずれも未経験者OKの求人がたくさんあります。

アルバイト経験を上手にアピールして内定を勝ち取りましょう。

それ以外の職種に関しては遠回りになりますが、とりあえず別の仕事で正社員になってから、あらためて就職を志すのが良いでしょう。

就職活動を始めるときは自己分析と業界研究・企業研究から入ると仕事のミスマッチを防ぐことができます

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