人間関係で会社を辞めたい・・・そんなときの対策や退職する際の理由の伝え方を紹介

人間関係で会社を辞めたい・・・そんなときの対策や退職する際の理由の伝え方を紹介

はじめに

仕事を辞めたいと思う理由は、人それぞれです。

お給料がなかなか上げらない、やりがいのある仕事を任せてもらえない、転勤したくないなど、さまざまな理由があります。

その中でも特に多いのが人間関係だといわれています。

職場の上司や同僚たちとの人間関係、取引先やお客様との人間関係などに悩んだとき、仕事を辞めてしまいたいと思った方も少なくないでしょう。

人間関係が悪くなってしまうと、会社に行きたくないと思ってしまうのも当然の感情です。

状況がさらに悪化してしまうと、仕事に支障が出てしまうだけでなく、ストレスやうつ病などになってしまう可能性もあります。

身体や心にも負担がかかってしまうことにもなりかねません。

どうしても人間関係で悩んだときには、一体どうしたら良いのかについて、本記事で詳しく解説いたします。

人間関係で仕事を辞めた人たちが抱えていた悩みとは

まず、最初に、人間関係でお仕事を辞めることになってしまった人たちがどんな悩みを抱えていたのかについて、その例をいくつかご紹介します。

上司からの暴言、パワハラがひどい

人間関係で仕事を辞めた人たちが抱えていた悩みの中でも、特に多いのが上司からの暴言やパワハラです。

ほかの社員やお客様の前で大声で怒鳴られたり、殴られたり、書類などを投げつけられたりなどの暴力を振るわれてしまうと、人は大きなショックを受けてしまいます。

上司と顔を合わせるたびに、怒られるのではないか、暴力を振るわれるのではないかとびくびくしてしまい、仕事に集中できなくなってしまったという方もいます。

また、異性の上司や同僚からのセクハラに悩んでしまう方も多いです。

異性として一方的な好意を持たれてしまいストーカー行為の被害を受けたり、不必要に身体を触られたり、性的なことを言われたりといった行為は、なかなか相談しづらいことなので、深刻な悩みとなってしまいがちです。

また、パワハラや暴言やセクハラなどの行為をしてくる人が重要な取引先の人やお客様であった場合には、誰に相談したら良いのか分からなくなってしまい、一人で悩みを抱えてしまうことも珍しくありません。

そもそも会社の社風が自分の価値観に合わない

会社の社風が自分の価値観に合わないという理由で、仕事を辞めたくなってしまう方も多いです。

体育会系の社風、アットホームな社風、若い人が多くてノリの良さが求められる社風など、さまざまな会社があります。

たとえ、人間関係が良好な職場であっても、アットホームな社風だと、飲み会や休日にお仕事以外の時間もお付き合いを求められることがあり、疲れてしまうこともあったりします。

会社は一日の大半を過ごす場所ですので、社風が合わないと、相当なストレスとなってしまいます。

もしも、会社に行くのがつらい、会社を辞めたいと感じたときは、まずは社風が自分に合っているかどうか、冷静に判断してみると良いでしょう。

陰口を言われたり無視されたりする

職場の人から、陰口を言われたり、ありもしない噂を流されたり、無視されたことがきっかけで会社を辞めたという方も珍しくありません。

自分のことを悪く言われて良い気持ちになる人は、まずいないでしょう。

話しかけたのに無視されてしまったら、悲しい気持ちになってしまいます。

一人だけでなく複数の人たちから無視されてしまうと、業務連絡など仕事に必要なことも伝わらなくなってしまい、仕事にも大きな影響が出てしまうこともあります。

中には、上司や先輩たちに嫌われてしまい、自分だけ重要な連絡を回してもらえずに、困ってしまったという方もいます。

あるいは、同僚よりも先に昇進したことで妬みを買ってしまい、陥れるために悪口や不利になりそうな噂を流された経験がある方もいるので、人間関係の悩みは軽視できない重要な問題といえます。

上司や同僚がミスを押し付けてくる

上司や同僚からミスを押し付けられてつらくなったので、仕事を辞めたという方もいらっしゃいます。

普段からミスをしないように丁寧に仕事をしているのに、ほかの人から押し付けられてしまったら、たまったものではありません。

自分の評価も下がってしまう可能性がありますし、上司や同僚のミスをフォローするにも時間を取られてしまうので、仕事がより大変になってしまうことでしょう。

特に上司からミスを押し付けられてしまうと、反論することもできずに困ってしまい、もう辞めたいと思ってしまう方も多いようです。

雑務が全て自分に降ってくる

コピー、お茶出し、備品の買い出しなどの雑務も業務には必要なことですが、全て自分に振ってくると非常に大変です。

雑務に追われて手が回らなくなり、自分の仕事に支障をきたすこともあるでしょう。

それらの雑務を一生懸命にこなしていても、会社での評価はあまり上げらない場合が多いので、モチベーションも下がってしまいがちになります。

職場の人たちから、都合の良い便利屋さん扱いされていることがつらくなって、会社を辞めてしまう方も少なくないのです。

人間関係で仕事を辞める前に実践しておきたいおすすめの対策

上司からのパワハラ、同僚からの悪口や無視、ミスや雑務の押し付けといった人間関係のことで悩んだときは、すぐに会社を辞めずに何らかの対策を講じてみると良いでしょう。

ちょっとした対策を講じるだけで問題が改善される場合もあるのです。

下記では、人間関係で仕事を辞める前に実践しておきたいおすすめの対策についてご紹介いたしますので、悩んでいる方は試してみてください。

あなたが働く理由を書き出してみる

まずは、働く理由をノートなどに書き出してみることをおすすめします。

チラシの裏などでも構いません。

文字にするのが面倒だという方は、声に出して話して、スマートフォンなどに録音してみるのも良いでしょう。

生活費を稼ぐため、スキルアップやキャリアを積むためなど働く理由はひとそれぞれあるはずです。

一体何のために自分は働いているのかについて書き出すことで、今後どうしたら良いのかが見えやすくなります。

家族や友人に相談する

人間関係のことで悩んだら、家族や仲の良い友人など身近な人に相談してみると良いでしょう。

人間関係の悩みを相談したら、家族や友達に余計な心配をかけてしまうのではと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そのように考える必要は全くありません。

もし、自分が逆の立場で、家族や友達が悩んでいたら、助けてあげたい、話を聞いてあげたいと思うことでしょう。

辛いと思ったら、一人で悩まずに誰を頼ってみることも自分を守るために大事なことなのです。

身近な誰かに人間関係の悩みを打ち明けることで心が軽くなることもあります。

こんな些細なことで悩んでいたのかと、冷静になれるかもしれません。

また、家族や友人など会社の事情を知らない第三者だからこそ、客観的に判断することができて、参考になる意見をもらえることがあります。

ただ、誰に相談する場合には、顧客情報や社外秘などを漏らさないように気を付けることも大切です。

そのような重大なことを漏らしてしまうと、大変なことになってしまいます。

口の堅い信頼できそうな人に、相談してください。

あなたの考え方を変える

人間関係に悩んでしまったら、自分自身の考え方を変えてみるのもおすすめです。

他人を変えることは非常に難しいですが、自分を変えることは割と簡単にできます。

人間関係に悩んでしまうと、ついつい些細なことでもネガティブに捉えるようになってしまいがちです。

これまでの考え方をあらためて、何事もポジティブな考え方をすることで、自分自身を変えられるようになります。

自分の考え方が変わると、行動も変わるようになり、周りのそれに影響されて変わっていくこともあります。

社内の人事部に相談しに行く

家族や友達など身近な人には、相談しにくい場合には、社内の人に相談するのもおすすめです。

会社の人事部など、相談窓口がないか調べてみると良いでしょう。

人事部に相談すれば、そこから悩みの原因となっている人に対して、指導などを行ってくれる場合があります。

お悩みの内容によっては、人事部が間に入って、トラブルを抱えている人と一緒に話し合いの場を設けてくれることもあるかもしれません。

人事部に相談すると、給料やボーナスの査定に影響が出たり、出世できなくなってしまうのではと心配になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、人間関係のトラブルを放置していると大問題に発展してしまい、修正が難しくなってしまうこともあります。

状況が悪化しない内に、できるだけ早く人事部に相談して、手を打っておくことも大事なのことです。

それでも辞めたい場合は、転職活動を始めよう

誰に相談しても、人間関係の悩みが解決しなかったり、どうしても無理だと思ったら転職を考えるのも選択肢の一つでしょう。

辞めたいと思ったら、すぐに退職届を出さずに、まずは求人をチェックしたり、履歴書や職務経歴書を作成したりするなど、こっそりと転職活動を始めてみると良いでしょう。

会社に退職意思を伝える

辞める意志が固まったら、会社に退職することを伝えるようにします。

まずは、直属の上司に辞めたいと思っていることを相談してみると良いでしょう。

もしかしたら、辞めないでほしいといわれて、引き止めに合うかもしれません。

辞める意志が固い場合にはそこで折れてしまうと、また悩みの悪循環に戻ってしまうことになるので、はっきりと退職したいことを伝えておくべきです。

転職先の企業を探す

辞めると決めたら、すぐに転職先を探し始めたほうが良いでしょう。

仕事を探す際には、ハローワークや求人サイトを利用するのがおすすめです。

ハローワークの求人も、インターネットでも閲覧することができますので、自分に合った仕事があるかどうかいろいろとチェックしてみてください。

応募したい会社がある場合には、ホームページにアクセスしたり、直接問い合わせたりするなど、求人があるかどうかを聞いてみるのもおすすめです。

選考で話す内容を考える

応募したい企業が見つかって、書類選考が通ると、面接となります。

そのときには、前職を辞めた理由を聞かれる場合も多いので、どのように話すのかをよく考えておくことも大事です。

前職の人間関係にいくら不満があったとしても、悪口や批判などはあまりしないほうが良いでしょう。

ネガティブなことばかり発してしまうと、選考時の印象が悪くなってしまい、落とされてしまう可能性もあります。

企業としても、悪口やネガティブなことばかり言う人はあまり採用したくないものなのです。

人間関係が原因で辞めた場合であっても、なるべくポジティブな印象で退職理由を伝えられるように、しっかり考えておくことをおすすめします。

転職エージェントにアドバイスをもらおう

より効率良く転職活動を進めたい場合には、転職エージェントに登録するのが一番おすすめです。

転職エージェントを利用すれば、悩みも丁寧に聞いてくれますし、自分に合った求人の紹介を受けることができます。

面接対策などのサポートを行っている転職エージェントも多いので、人間関係の悩みで辞めた退職理由をどう伝えたら良いか相談してみると良いでしょう。

まとめ

仕事を辞めたくなる人間関係の悩みの事例や仕事を辞める前に実践しておきたいおすすめの対策についてご紹介しました。

人間関係の悩みは人それぞれですし、深刻の度合いも異なります。

人間関係がつらいからとすぐに会社を辞めてしまうと、その後の生活に困ってしまうことにもなりかねません。

まずは、冷静になって置かれた状況を分析してみると良いでしょう。

そして、家族や友達など身近な人への相談や、人事部に相談してみることをおすすめします。

誰かに話を聞いてもらうだけでも、気持ちがすっきりすることもありますし、良いアドバイスをもらって、解決のヒントが見つかるかもしれません。

どうしても辞めたくなってしまったら、転職を考えるのも良いでしょう。

自力で転職活動するのが難しいときには、転職エージェントに相談することで、良いアドバイスや求人を紹介してもらうことができます。

人間関係で会社を辞めて転職活動する場合には、選考時の面接官に伝える内容に注意する必要があります。

前の職場の人や取引先などの悪口は言わないようにして、ポジティブな内容で上手に伝えたほうが印象が良くなり、採用されやすくなります。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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