「ラクスルの企業研究で確認すべき事項を解説!社員の声もご紹介します」

「ラクスルの企業研究で確認すべき事項を解説!社員の声もご紹介します」

ラクスルに入社したいとお考えですよね。

ラクスルは創立してまだ10年程度しか経過していない企業ですが、独自のビジネス手法で注目を集めている企業です。

印刷と物流というインターネットの手が及んでいなかった領域に革命を興しました。

その独創性の高さや成長性を見込み、入社を志望する学生も多いです。

この記事では、ラクスルの企業情報を解説します。

ラクスルの企業研究で確認すべきポイント

事業内容や経営理念など、ラクスルの様々な企業情報をご紹介します。

①代表取締役

代表取締役社長

松本恭攝

略歴

慶応義塾大学商学部を卒業した後、外資系コンサル企業ATカーニーへと入社。

2009年印刷サービスを手がけるラクスル設立。

※ラクスルの松本社長は、フォーブスの「日本の企業者ランキング」で1位に選出されています。

②企業理念

ラクスルの企業理念は「仕組みを変えれば世界はもっと良くなる」です。

デジタル化が進んでいない領域に、インターネットを持ち込み産業構造の変革し、世の中に大きなインパクトを与えたい、そんな想いで事業を展開しています。

③設立年・事業拠点・資本金

設立年

2009年

事業拠点

東京都品川区上大崎2-24-9 アイケイビル1F

資本金

21億2473万円

④事業内容

ラクスルは、BtoBのシェアリングプラットフォーム事業を展開しています。

印刷のシェアリングプラットフォームの「ラクスル」では、名刺やチラシなどの販売促進の印刷物やデザイン・配布などの集客支援サービスをオンラインで簡単に注文できます。

また、物流のシェアリングプラットフォーム「ハコベル」では、高品質で低価格の物流サービスを提供しています。

ラクスルの特徴は「ユーザーとサプライヤーがwin‐winとなるビジネスモデル」「高い成長ポテンシャルの市場」「強固な顧客・事業基盤」の3つです。

ラクスルは自社で印刷工場を持つことなくネットワークした印刷会社の非稼働時間を利用して、低コストでの生産を行っています。

小ロットから低コストでの受注が可能となり、全国の中小企業へと裾の尾を広げました。

また、印刷会社への業務支援を通して、収益性の改善も手がけています。

ハコベルでは、従来の電話やファックスからインターネットでのマッチングへとビジネスモデルを変化させることで、ユーザーと配送会社、両方の利便性を向上させました。

業務時間外でも受注が可能な体制を整えることで非効率性を改善し、低コストでのサービス提供が可能となりました。

また国内のEC印刷率はまだ3%と低いもの。

欧米市場の15%という数字を鑑みると、今後も成長が期待できる市場です。

国内トラック事業もEC化の潜在需要が高い市場です。

ラクスルの会員数は継続的に上昇しており、リピート率も高く安定した経営基盤を築いています。

このように、ラクスルは印刷業界と物流業界というインターネット化が進んでいない伝統産業に力を加え、新たな市場を創出したのです。

⑤業績

ラクスルの売上高と営業利益の推移は、下記表の通りです。

年度

売上高

経常利益

2019年

17,168百万円

130百万円

2018年

11,174百万円

43百万円

2017年

7,675百万円

-1,163百万円

⑥成長性

ラクスルの成長性は非常に高いといえます。

上述した通り、ネット印刷市場は伸び代が大いにあるためです。

実際にここ数年、ラクスルは76億円→111億円→171億円と加速度的に売上高を上昇させています。

また、ラクスルは2018年5月に東証マザーズに上場を果たしました。

上場したことにより、資金調達が圧倒的にしやすくなったのも今後の更なる成長が期待できる要因です。

会社を興して10年ばかりのラクスルがここまで躍進を果たした理由は、営業利益の大きさにこだわらず、売上を再投資に回し、企業価値を最大化するスタイルを採用しているためです。

短期的な営業利益を重視する投資家が多いので上場企業は営業利益を出さなくてはいけないとする説が主流ですが、ラクスルは今にとらわれず「将来の利益をいかに最大化するか」という考え方をしています。

この手法はグーグルやフェイスブックなども採用しており、シリコンバレー式の経営手法だといえます。

ラクスルは今は印刷と物流の二本柱で構成している会社ですが、将来的には印刷産業で活かしたノウハウを活かし、BtoB市場への横展開を進めるとしています。

大規模かつ非効率な市場を発見し、印刷市場と同様、新たな仕組みを導入するのに成功すれば爆発的な発展も見込めます。

⑦景況・経済動向による影響度

矢野経済研究所の調査では、シェアリングエコノミーの国内市場は、2021年には1070億円と2016年に比べて2倍以上に成長する見通しです。

このように、シェアリングエコノミー市場の発展が見込まれるため、シャアリングプラットフォームを利用する顧客も増大することが予想されます。

⑧競争力

ネット印刷業界は、競合他社が非常に多いです。

そして、現在ラクスルは業界の中で1位にはなっていません。

京都に本拠地を構える「プリントパック」と同じく京都の「グラフィック」が2大巨塔として腰を据えており、両者だけで業界全体のシェアの半分を超えている、言わば寡占状態となっています。

ラクスルは業界3位の位置にいますが、上記2社に比べた弱みは自社工場を持っていない点。

ラクスルのサービス需要が今後増大したときに、即座に応えられる委託先はあるのかが焦点です。

この問題への対応策として、ラクスルは自社設備の購入や競合他社の囲い込みを考えています。

今後の戦略如何によって印刷業界でトップとなれるか道は分かれるといえるでしょう。

⑨社風

ラクスルは人材の多様性を推奨しています。

「ダイバーシティを内包できることが組織の強み」とし、全社員のうち半分が女性の環境です。

優秀な女性社員が長く働けるよう、フレックス制などの制度を社員が気兼ねなく利用できる風土があります。

また、2016年12月には、社員からの申請に対し会社が許可を出した場合は副業を認める「兼業許可制度」を実施しています。

このように、多様性や柔軟な働き方への理解を示す、働きやすい環境が整った会社です。

⑩キャリア形成の環境

ラクスルの人事評価制度は、以下の3つを軸としています。

・解像度の高い課題設定

・課題解決と仕組み化

・複雑な事業遂行のため異能・多能の連携

この3つはそのままラクスルの行動規範にもなっています。

また「モチベーションクラウド」を導入して、組織が健全な状態を保っているか、逐一チェックしています。

さらに、ラクスルは「個々が才能を発揮できる環境づくり」に力を入れており、特にエンジニアでは定期的な勉強会やイベントに参加することで社外の知見を取り入れ、個人の能力やチームの開発プロセスの改善に努めています。

⑪職種

ラクスルの新卒募集では、ビジネス職とエンジニア職の2つの職を募集しています。

2020年1月末時点ではエンジニア職の求人はありませんが、ビジネス職では以下の通り、募集をかけています。

【ビジネス職の募集内容】

  • 事業戦略の立案・実行、事業数値・予実管理

  • 事業オペレーションの構築・マネジメント

  • サプライチェーン開発・最適化

  • マーケティング戦略の立案・実行

  • 企業アライアンス構築

  • M&A・出資などの投資検討・実行

〈求める人物像〉

  • ラクスルのミッションに共感している

  • 産業の仕組みのチェンジにチャレンジしたい方

  • 成長意欲が強い

  • 優秀なメンバーと切磋琢磨しつつ成長したい方

  • 自らモチベーションを高め、で様々な産業・事業課題に果敢に挑戦できる方

⑫勤務条件

初年度年収

年収 390万円 〜 450万円

勤務地

東京都品川区上大崎2-24-9 アイケイビル1F

福利厚生

条件付リモートワーク制度、6時間DAY制度、サンクスホリデー制度等

【企業研究】ラクスル社員の声を紹介

ここでは、ラクスルに入社した先輩社員の声を紹介します。

先輩がどのような理由でラクスルを志望したのか、若手社員の話に耳を傾けてみましょう。

2017年入社エンジニア職男性

ラクスルと出会ったのは、友人から「ラクスルが今時の就活状況をヒアリングさせてくれる就活生を探している」と話を聞いたのがきっかけです。

4年になってもまだ就活先が決まっていないと社員の方に告げると「お前、何考えてんの?」と言われ、ラクスルの面接に来ないかと声をかけて頂いたので、選考を受けることにしました。

正直なところ選考に進むまでラクスルのことはよく知らなかったのですが、話を聞くとファブレスやシェアリングエコノミーというビジネスモデルに俄然興味がわきました。

また、CTOの泉さんがとにかく明るく、事業に誇りを持って取り組んでいるんだなと伝わり、自分もその中で働きたいと決意しました。

2016年4月入社ビジネス職男性

私は大学で工学系技術を学んでいたのですが、技術の追求よりも、技術を使って事業をつくる方に関心があったので、経営コンサルファームやスタートアップ系の企業を志望していました。

ラクスルとの最初の接点は、就活メディアから届いた説明会案内のメール。

説明会で事業戦略の話を聞き、面白い事業に取り組んでいる会社だなと感じました。

インターネットの力で産業自体にメスを入れるという豪快なアプローチが魅力的だったのです。

2015年エンジニア職男性

入社を決めたのは、社内開発のため、上流から下流までの工程に触れられ、開発の視点から企画提案までできる点が魅力だったからです。

ぐるなびには若手のうちから提案でき、大規模の開発案件に携われるチャンスがあります。

開発スキルだけでなく、企画部門との調整力やコミュニケーション力、管理職になればマネジメントスキルなど様々なスキルが身に付きます。

自分の将来像が明確にあれば、実現しやすい企業だと思います。

まとめ

ラクスルの企業情報や社員の志望動機を紹介してきました。

ラクスルは印刷と物流というインターネットの力が及んでいない業界に、シェアリングプラットフォームという新しい仕組みを導入しました。

その革新的なアイディアは日本のみならず世界をも驚かせています。

これからも成長が見込まれるラクスルは、刺激的な環境を求める就活生にとっては非常に魅力的な企業です。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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