エントリーシート作成で、ガクチカに悩むことも多いですよね。
「頑張ったこと」と言われても、サークルで遊んでいただけ…と思っている人も少なくないでしょう。
本記事ではガクチカの書き方から、サークル活動をテーマとした例文、そしてNG例まで徹底的に解説しています。
ガクチカ作成でお悩み中の皆様はぜひ本文を参考にしてみてください。
- サークルのガクチカで企業が見ているポイント
- ガクチカでサークルは話せるのか
- サークルのガクチカを話す際の注意点
- 企業に刺さるサークルのガクチカの特徴
- ガクチカをより魅力的にする文章構成やテクニック
- サークルをガクチカにする際によく出る質問
- サークルのガクチカ例文
目次[目次を全て表示する]
【サークルのガクチカ】ガクチカとは
ガクチカとは「学生時代に力を注いでいたこと」の略称です。
面接やエントリーシートでは必ず聞かれる質問となっています。
学生が何に力を入れて、結果的にどのような成果を得られたのかを聞くことで、学生が持つ能力や性格を知ることができます。
ガクチカに盛り込むべき内容
ガクチカにはいくつかの重要な要素を含めることが重要です。
まず最初に「何に取り組んだのか」を具体的に述べることが必要です。
次に、その取り組みを始めるに至った「きっかけ」や「背景」についても触れることが大事です。
さらに、取り組みの過程で遭遇した「課題」や「困難」、それに対してどのように「行動」し、どのように「工夫」して乗り越えたかについても詳しく説明しましょう。
そして、「結果」として得られた「成果」や「学び」にも言及し、その経験が今後のキャリアにどう活かせるかをまとめましょう。
このようにガクチカを構成することで、自分の経験や成長が企業にとって価値のあるものであることを効果的に伝えることができます。
企業にガクチカを聞かれる理由
企業がガクチカを通して知りたいことの一つとして、入社意欲が挙げられます。
企業はガクチカからどのようなことにモチベーションを感じるのかをくみ取ろうとしています。
その価値観や原動力から、学生がなぜその企業を志望するのか、その企業でどのような仕事をしたいのかを見ています。
企業理解を深め、仕事の再現性とともに学生時代の経験を通して企業でどのように活躍、貢献していきたいかをアピールすることが重要です。
【サークルのガクチカ】サークル活動で好印象のガクチカを作成するコツ
サークル活動についてガクチカを作成し、好印象を獲得するにはどのようなことを意識すればいいのでしょうか?
ガクチカは、自分の人柄をアピールすることが大切です。
そのため、自分らしさが十分に伝わるように好印象を獲得するコツをお話します。
3つのポイントに分けて説明していきますので、参考にしてみてください。
結論は最初に明示
エントリーシートや面接では、最初に結論を明示することが重要です。
ガクチカでも結論を先に述べることで、企業に話の要点やエピソードの意味が伝わりやすくなります。
結論を示さずに経験談から話し始めると、企業は話の軸を把握できず、集中力も途切れてしまう可能性があります。
結論を先に述べることで、話の流れがわかりやすくなり、あなたの魅力を効果的に伝えることができます。
木下恵利
結論を最初に明示されないままアピールをされると非常に聞き取りづらく理解しにくいですね!
結果より過程を重視した説明
企業は功績や経歴よりも、努力した過程を重視します。
これは、人柄が努力した過程に表れやすいことが理由です。
経歴や功績はあくまで過去に過ぎません。
企業に入社後、過去の功績や経歴は意味を成しません。
入社後大事になるのは、どのように課題を解決するのかという人柄の部分なのです。
そのためガクチカでは過程を重視して具体的に自分の人柄を理解してもらうようにしましょう。
企業に貢献する意思を示そう
就活においては、どうしても内定をもらうことをゴールとして設定しがちです。
しかし、内定をもらえると今度は実際に企業の一員として働きだすことになります。
企業はあなたが自社の一員として貢献してくれる人材かどうかを見極めているのです。
自分から企業に貢献する意思を示すと、企業もあなたと働くことが想像しやすくなります。
また、自分から積極的に入社後のことを話すと、入社意欲もアピールできますから、ぜひガクチカは企業に貢献する意思を示して終わるようにしましょう。
【サークルのガクチカ】サークル活動をガクチカで話す際の注意点
サークル活動をガクチカで話す際、ただサークル活動で起こったことを話すのではありません。
サークル活動で何を話すかがとても重要となります。
企業側が知りたいこととあなたが話したいことにズレが生じてしまうのを防ぎましょう。
サークルの活動内容は重要ではない
企業は、あなたのガクチカにおいてサークルの活動内容を知りたいわけではありません。
あなたがサークル活動において、何を成し得たかを知りたいのです。
そのため、ほかの人が経験していないようなサークル経験をアピールする必要はありません。
興味を持たれることはあっても、そうした経験が直接あなたの評価につながるわけではないのです。
先述した通り、企業が見ているポイントは「あなたのモチベーションがどんなところで出るのか」、「ガクチカで学んだことを仕事に活かすことができるか」という点です。
この2つを満たすようなアピールをする必要があるのです。
そうなると、サークルの活動内容が重要ではないことはご理解いただけると思います。
あなたの人柄をアピールする
企業は、あなたのガクチカを通して、あなたがどんな人間なのか知りたいと考えています。
そうすることで、企業側も自社の社風に合っているのかを判断することができます。
そのため、あなたの人柄がわかるようなエピソードをガクチカに取り入れてください。
たとえば、サークル内で揉め事があって、それをあなたが解決したとします。
「サークル内の空気が悪くなることが良くないと判断したので、2人から詳しく話を聞きました。
どちらの意見も良い面と悪い面があると思ったので、その折衷案を2人に出し、双方納得の話し合いができました。
そのおかげで、サークル内の空気も良くなり、結果も出すことができました。その2人には、今でも感謝されています。」
以上のような文章にすると人柄が出るでしょう。
あなたが成長したことや得たことをアピールする
企業は、ガクチカを通して何を学んだのか、そしてそれを入社後にどう活かしていくかを知りたいと考えています。
ガクチカで学んだこと、得たことを知ることで、その人の成長を知ることができます。
企業は、あなたの人柄やモチベーションなど、とにかくあなたがどんな人間なのかを知りたいと考えています。
それを知ることによって、自社に貢献できる力があるかどうかを判断するのです。
企業も、せっかくなら自社に少しでも貢献し、長く勤めてくれる人を採用したいと考えます。
その判断材料として、ガクチカでの経験を聞くことは必須なのです。
小玉 彩華
企業は、それに伴いどう成長したのかも知りたいと考えています。
成長具合を知ることで、自社に入社してから成長する可能性があるのかも予測することができるのです。
【サークルのガクチカ】サークルのガクチカでおすすめの構成
サークルの話をガクチカで伝える際のおすすめの構成を紹介します。
結論をアピールして、その理由と具体的なエピソードを話し、最後にもう一度結論を話してまとめます。
具体的にそれぞれの書く内容を見ていきましょう。
結論
サークルの話をガクチカで伝えるのにおすすめの構成は、結論から話して、そこに理由を付け加える方法です。
サークル活動における結論とは、自分が学生時代に頑張ったことは○○のサークル活動ですという部分になります。
これがアピールポイントになってきますので、しっかりと相手に意識させることが重要になってきます。
理由
サークル活動を頑張ったというのは良いですが、どのように頑張ったのか伝えなければなりません。
単純にサークル活動を頑張って、楽しかったというのであれば、単なる感想文にしかなりません。
どのような経験をしたからこそ、このサークル活動を頑張れたという内容にしなければ、相手に響くことはないでしょう。
具体的には、○○で○○ということがあったので、○○のサークル活動を頑張りました、という内容にします。
たとえば、○○のサークル活動でリーダーを任されたので、サークルに参加する仲間たちに良い思い出を作ってもらいたいと頑張ったというケースもあるでしょう。
エピソード
サークル活動のエピソードにも起伏がほしいところで、単純に頑張った、単純に大会で優勝した、などでは足りないでしょう。
サークル活動をするうえで、どんな問題が発生し、その問題に対して、どんな解決策を導き出したのか、その結果、どのようなことがサークル活動に起こったのか、というように順序立てて相手に伝えたいところです。
結果を伝えることも大切ですが、面接官はプロセスの部分であなたがどのように考えて、行動したのかを深掘りすることが多いので、言語化して答えられるように準備しておきましょう。
結論
先程から、サークル活動を企業での活動に置き換えてアピールすることが重要だと言っています。
その理由がこの結論の部分です。
サークルでのエピソードは、最終的にはその経験が企業に対してのどのような貢献につながるのかという部分につながっていくのです。
そのため、結論の部分は、「サークルでの○○の経験が、企業での○○ということに役立つ」というアピールをする必要があります。
あなたが企業に役立つということを明確にイメージさせることができれば、いっきに採用の可能性は高まるでしょう。
いうならば、これまでの段階は、結論に至るまでの布石なのです。
【サークルのガクチカ】サークル活動の例文15選
前章ではガクチカ作成のポイントについて解説してきましたが、続いては具体的な例文をご紹介します。
サークル活動自体はもちろんのこと、サークル活動での役職、そして新歓コンパといったイベントをテーマとしています。
例文1:バスケットボールサークル①
大学で最も力を入れていたのが、バスケットボールサークルでの広報活動です。私が所属していたサークルは全国大会出場実績もある強豪として知られていました。とはいえ私が入った直後にメンバーが減ってしまい、活動自体が困難というレベルにまで落ち込んでいました。そこで、バスケットの練習はもちろんなのですが、サークル活動自体を盛り上げる事も大きなテーマとなりました。そこで私が担当したのはメンバーを増やすという事です。
最初の目標は次の春、新入生への勧誘に定めました。新入部員勧誘のため、色々と企画したのですが、結果は悲惨なものとなりました。一応は数名のメンバーが入ったのですが、卒業生の分を引くとトータルではマイナスです。このままではサークル消滅の危機という事で、とにかく失敗の原因を徹底的に考えました。失敗の原因として私が考えたのは発信力の不足です。そもそも存在を知らないサークルに入ってくれる新入生が居るはずもありません。前回の失敗を踏まえ、次の春にはとにかく徹底的に準備を進めました。そこで行ったのがブログによるサークル活動の紹介です。過去の戦績、日々の練習、コンパなどの様子を伝える事にしました。またブログを宣伝するためにはSNSでの発信も欠かせません。
その結果、多くの新入生が我々のサークルに興味を持ってくれ、今では大所帯となっています。ブログの更新とSNSでの発信は、今やサークル活動の名物となっており、後輩たちが引き継いでくれています。
木下恵利
サークルの広報活動で得た成功体験は、就活でも大きなアピールポイントになります。
特に、発信力不足という失敗から学び、ブログやSNSを駆使してメンバーを増やした点は、マーケティングやコミュニケーション能力の高さを示しています。
例文2:バスケットボールサークル②
私が学生時代に力を入れたことは、バスケサークルでの活動です。バスケサークルでは経験者戦術を担当しましたが、チームメンバーが戦術を理解しきれず、うまく機能しませんでした。そこで私はまず試合のビデオを分析し、相手チームの弱点を見つけることに集中し、その情報を基に新たな戦略を考案しました。また、その戦略の意図や具体的な動きをチームメンバーに丁寧に説明し、練習を通じて戦術の理解を深めました。特に、戦術の背景や目的を共有することで、メンバーが自主的に動けるように心掛けました。
この取り組みの結果、強豪チームに初めて勝利することができました。チーム全体が一丸となり、相手の動きを予測しながらプレーすることで、試合を有利に進めることができたのです。
この経験から、問題点を分析し、その分析から得た情報をチームに還元することの重要性を学びました。これらのスキルを活かし、貴社でもチーム活動において活かしていきたいと考えています。
木下恵利
バスケットボールの戦術担当として、試合のビデオ分析から新たな戦略を立案し、チームメンバーに戦術を徹底的に理解させる取り組みは非常に素晴らしいです。
特に、戦術の意図や背景を共有し、メンバーが自主的に動けるようにするアプローチは、リーダーシップやコミュニケーションスキルの高さを示しています。
例文3:野球サークル
私が学生時代に力を入れたことは野球サークルです。チームスポーツを通じて仲間と共に目標を達成する喜びを味わいたいと感じたからです。ピッチャーとしてチームの中心を担うことが求められ、自分のパフォーマンスがチームの勝敗に直結する責任感を強く感じていました。特に、大会優勝を目指す中で、チームの士気を高めるために練習メニューを改善し、メンバーの士気を鼓舞する役割を果たしました。
これらの経験を通して得た協調性やリーダーシップは、貴社に就職後もチームの一員として貢献する上で大いに活かせると考えています。野球を通じて培った粘り強さと協調性を活かし、貴社のチームにおいても成果を挙げるために全力を尽くす所存です。
例文4:サッカーサークル
私が学生時代に力を入れたことはサッカーサークルでのイベント企画です。仲間とともに目標に向かって協力し、達成感を共有できる瞬間を作りたいと考え、取り組みました。毎年開催している他大学との交流試合と、その後の交流会は一大イベントであり、私はその企画責任者を務めました。試合のスケジュール調整から会場手配、当日の運営まで全てを担当し、スムーズに進行するためにメンバー間の役割分担も徹底し、計画立案力やイベント運営スキルを身につけました。貴社に入社後はこの経験で培ったリーダーシップと組織調整力を活かし、プロジェクトの成功に貢献したいと考えています。
例文5:テニス
私が学生時代に力を入れたことはテニスサークルでの新規メンバー募集活動です。サークルの存続が危ぶまれるほどメンバー数が減少していたため、中心となって対策を講じました。広報活動を強化し、大学の新歓イベントで特別ブースを設けるなどの工夫をしました。また、SNSを活用して活動の様子を発信し、見学に来た学生がそのまま入会できる体験会を実施した結果、前年の2倍以上の新規メンバーを獲得し、サークルの活気が戻りました。
この経験から、マーケティングの重要性や人を惹きつけるプレゼンテーションスキルを学びました。貴社に入社後は人を巻き込み、組織を活性化する力を活かして企画や営業の分野で貢献していきたいと考えています。
例文6:バドミントンサークル
私が学生時代に力を入れたことはバドミントンサークルでの大会運営です。サークルのメンバーが目標を持って楽しめる機会を増やしたいと考え、取り組みました。サークル内対抗の定期大会を企画し、トーナメント形式で競い合う場を作りました。また、実力差がある組み合わせの場合はハンデを設けるなど工夫することで、初心者も上級者も楽しんでくれました。
この経験を通じて組織運営やイベント管理のスキルを磨くことができました。貴社に入社後は、こうした調整力や運営力を活かし、チームやプロジェクトをスムーズに進行させる役割を果たしていきたいと考えています。
例文7:バレーボールサークル
私が学生時代に力を入れたことはバレーボールサークルでのコミュニティづくりです。新入生がなかなか馴染めていないことに気づき、練習後に親睦会を開いて他学年との距離を縮めたり、季節ごとのレクリエーションや合宿を開催したりして、メンバー全員が交流できる機会を増やしました。これによりサークル全体の雰囲気が明るくなり、誰もが居心地の良い環境を作ることができました。
この経験を通じてチームワークを高めるためのコミュニケーションの大切さや、人と人をつなぐ工夫の重要性を学びました。貴社に入社後は、この経験で得たコミュニケーション力や組織づくりのスキルを活かし、チーム全体の活性化と業務の推進に貢献したいと考えています。
例文8:イベントサークル
最も力を入れていたことはイベントサークルでの活動です。私が所属していたイベントサークルは、大学生だけではなく、外部のお客様にも楽しんでもらえるような企画を考えるという活動をしていました。例えば有名人に来てもらって対談していただいたり、観客参加型のトークショーをしていただいたりなど様々な活動をしました。イベントサークルならではの苦労として、その人自身の魅力を引き出すことができ、どの層にもわかるような質問や対談内容を考えることが大変でした。
ある時、お客様が全く来ないイベントがありました。そこで私たちは、イベントの広報活動がうまくいってなかったのではと考えました。私たちが行っていた広報活動というと、来ていただく有名人の紹介の情報が過多であり、観客参加型のイベントであることをあまり伝えきれていませんでした。私たちはこのことからゲストの素晴らしさだけではなく、観客も一緒に楽しめることを広報することが重要だと気付きを得ました。
この経験を活かして、次のイベントからは情報の半分を観客が楽しめるポイントの紹介に充てました。また、そのイベントに興味を持ってくれそうな学生たちにSNSで広報活動を行い、効率よくイベントの広報活動を行いました。その結果、そのイベントのチケットは売り切れ、たくさんの方がご来場していただきました。この経験から顧客が何を求めているのかというニーズの分析能力と顧客に合わせた広告ができるという能力の重要さに気づくことができました。
小玉 彩華
イベントサークルでの経験を通じて、広報戦略の重要性に気づき、それを改善して成功を収めたことは、就活での強力なアピールポイントです。
特に、顧客が何を求めているかを分析し、それに応じた広告を展開する能力は、どの業界でも求められるスキルです。
例文9:バンドサークル
最も力を入れていたことはバンドサークルでの活動です。私が所属していたバンドサークルは、自分自身でメンバーと演奏したい楽曲や演出まで考え、お客さんの前で披露するという活動を行っていました。
ある時、メンバーとバンドの方向性について衝突したときがありました。これは誰もが自分のバンドをよりよいものにしようと考えるからこそ生まれた衝突であり、なかなか話がまとまりませんでした。これまで、何度も話し合ってお互いが許しあえる妥協点を見つけ、解散することなくやり続けてきました。私たちは解散という言葉は出さずに、どのようにすれば誰もが満足できるバンドの形になるかを何度も話し合いました。話し合いの時には何度もメンバーとコミュニケーションをとり、メンバー自身が演奏したい楽曲や表現方法をくみ取ることで、自分自身の妥協点を1つずつ見つけることができました。
こうして、誰も我慢することがない今のバンドができたと考えています。バンドサークルはメンバーの変動が激しく、たびたびメンバーが変わるバンドもありましたが、私たちは3年間、同じメンバーで大好きなバンドを続けることができました。これはバンドを続けるうえでのコミュニケーション能力や相手が何を演奏したいのかというニーズを分析するという能力があったからこそだと思います。
また、それらの能力を活動を通して成長させることで、より高い能力が得られたと実感しています。この経験で培ったコミュニケーション能力と相手が求めるニーズを分析する力を今後活用していきたいと思っています。
木下恵利
バンドサークルでの活動を通じて得た、メンバーとのコミュニケーション能力やニーズを分析する力は、就活において非常に有効なスキルです。
特に、衝突を乗り越えてバンドを続けるための努力は、リーダーシップや協調性をアピールする材料となります。
例文10:サークル活動での役職
私が最も力を入れていたのがサークル活動での会計係です。初めは軽い気持ちで引き受けたのですが、想像以上に大変で、神経を使う仕事に驚かされました。一円のミスも許されない反面、学生同士の気楽さで、「あっゴメン、部費ちょっと待って」というメンバーも少なくないからです。一度大きなミスを発生させてしまい、サークル全員に迷惑をかけてしまった事もあります。
けれど、それをきっかけとして、会計管理の方法を見直す事になりました。一番問題だったのが、お金の流れとそれを記録するタイミングとの時間差です。そこで、サークル全員でカレンダーを共有する事になりました。部費を徴収するタイミングも分かりやすくなりましたし、受けとったタイミングでそれを記録します。そのほか、支払いに関しても、発生するたびにそれを記録します。スマホで記録できるため、タイムラグが発生してしまう事もほとんどありません。
万が一モレが合っても、部員全員でチェックができるため、誰かがミスに気付いてくれます。ミスを生み出さないためには仕組みづくりと、チェックする仕組みの両方が大切という事を実感しています。
小玉 彩華
会計係としての経験を通じて得た、管理能力や問題解決能力は、就活において非常に有効です。
特に、ミスをきっかけにサークル全員で共有する仕組みを導入したことは、リーダーシップと改善の意識を示しています。
例文11:新歓コンパなどのイベント企画
大学時代の大きな想い出の一つにサークルでの新歓コンパを企画したときの事があります。そういったイベントの幹事をするのが初めてだったため、何をどう手配すればよいのかすらわからない状況でした。先輩に相談してみたところ「未経験ならではのイベントを考えてみてよ。」と言われてしまい、ますます悩んでしまう事に。
ですが、同時に言われた「失敗しても大丈夫だから」の一言を信じ、とにかく考えてみることに。思えば、私がサークルに入った時の新歓コンパはボーリングをした後で、同施設のレストランで食事を楽しむというものでした。確かに面白かった記憶もあるのですが、席が固定されており、遠くの人と喋れずに残念だった事も思い出しました。そこで、流動的に楽しめる「立食パーティー」を企画する事になりました。とはいえ予算も限られていますし、ホテルなどを使うワケにはゆきません。
そこで大学内の施設について調べたところ、多目的ルームを見つけ出しました。もちろんサークルでの利用も可能です。ただし、新歓コンパで使う例はなかったようです。管理していた自治会に連絡をしたところ、イベントの趣旨を理解してもらえ、幸いにも新歓コンパでの利用も認められました。結果としては大盛り上がりの新歓コンパとなりました。
流動的に話ができるという事と、コンパ後には皆で大掃除をする(決まりでせざるを得ない)事で、一体感が生まれ一気に打ち解けます。
それ以来、その場所での新歓コンパは伝統となっています。
「新しい事にチャレンジする楽しさ」を覚えた事は私にとっての大きな財産です。
木下恵利
サークルでの新歓コンパを企画した経験は、就活での強力なアピールポイントとなります。
特に、未経験にもかかわらず、他とは違う立食パーティー形式のイベントを成功させたことは、あなたの創造力と問題解決能力を示しています。
例文12:サークルのまとめ役
私が学生時代に力を入れたことは所属サークルでのリーダーシップとチームワークの向上です。メンバーのモチベーションを維持し、団結力を高めるため、定期的なミーティングを主導し、様々なイベントを企画立案しました。各メンバーの特技や関心事を把握し、それを活かすことで、全員が活躍できる環境を作り上げました。時には問題も発生しましたが、その都度冷静に判断し、チームをまとめ上げることで解決策を見つけ出すことができました。
この経験から、どのような状況下でもポジティブに行動し、チーム全体を動かして目標達成に導く力を身につけることができました。貴社に入社した後も、この経験を活かし、チームワークの向上と目標達成に向けて積極的に貢献していきたいと考えています。
小玉 彩華
リーダーシップを発揮し、サークル内でのチームワークを向上させた経験は、就職活動において非常に強力なアピールポイントです。
特に、メンバーの特技や関心を理解し、それを活かすことで全員が活躍できる環境を整えた点は、組織における人材活用の視点でも評価されるでしょう。
例文13:サークルの立ち上げ
学生時代に最も力を注いだのは、自分の興味と志向を生かし農園サークルを立ち上げたことです。このサークルは学生と地域の方々が集い、実際に農作業を通じて学び合い、交流を深める場として設立しました。メンバー募集からコンセプト確立、予算管理、イベント企画といった多岐にわたる課題に直面しましたが、これらを乗り越える過程で積極的な姿勢と柔軟な思考がいかに重要であるかを実感しました。リーダーとして、メンバー一人ひとりの意見を尊重し、多様なアイデアを取り入れることで、より豊かで意義のある活動を実現することができました。
この経験から、チームでの協働の大切さ、そして多様な意見を統合して新たな価値を生み出す力を身につけることができました。貴社に入社後も、この経験を活かし、新たなプロジェクト立ち上げに際して積極的に貢献し、チームを成功に導いていきたいと考えています。
木下恵利
サークルの設立から運営まで、多岐にわたる課題に直面しながらも、それらを乗り越える過程で成長されたことが伝わってきます。
特に、メンバーの意見を尊重し、多様なアイデアを取り入れる姿勢は、チーム内での信頼関係を築くために非常に重要です。
例文14:写真サークルの企画・運営
私の学生生活で最も力を入れたことは、写真サークルでイベントの企画と運営に取り組んだことです。写真を通じて人々に感動を与えたいという思いから、写真サークルの活動に積極的に参加しました。大学2年時には写真サークルで初めて大規模な写真展を企画しました。しかし、予算が限られており、参加者も少ないことが課題でした。そこでSNSを活用して写真展の魅力を広く発信しました。写真展の内容や準備風景を投稿し、多くの人に知ってもらうことを目指し、地元の企業にスポンサーを依頼し、予算も確保しました。
この際にはプレゼンテーションを作成し、企業の担当者と交渉を行いました。これらの努力の結果、写真展は大成功を収めました。展示会場は多くの来場者で賑わい、地域のメディアにも取り上げられました。この経験から、自発的に考えて素早く実行に移すことの重要性を学びました。これらの学びを活かし、貴社でも主体的に取り組み、成果を上げていきたいと考えています。
小玉 彩華
写真展を成功させるために、SNSでの広報活動や企業との交渉を通じて多くの人に魅力を伝えたことは、非常に効果的なアプローチでした。
自発的に行動し、実行力を発揮する姿勢は、どのようなプロジェクトでも強みとなります。
例文15::ボランティア経験
私が学生時代に力を入れたことは、壊滅寸前の環境保護のボランティアサークルの体制を持ち直したことです。サークルでは河川の清掃活動を行っていましたが、メンバーがほとんどおらず、ほとんど活動できない状況でした。
そこで、まず清掃活動の地味で面倒なイメージを変えるために、活動の重要性を広く知らせることから始めました。SNSを活用して清掃活動の意義や成果を発信し、ポスターやチラシを作成し、講義後に学生に直接話しかけて参加を呼びかけるなど地道な努力を重ねました。また、参加者が楽しめるように清掃活動後にミニイベントや勉強会を開催しました。
その結果、参加者数が当初の3人から10人に増加し、継続的に活動できるようになりました。この経験を通じて、プロジェクト管理と効果的な広報活動の重要性、メンバーとのコミュニケーションや協力の大切さも実感しました。この経験で培ったスキルを活かし、将来的には貴社でプロジェクトの立案や管理に貢献したいと考えています。
小玉 彩華
清掃活動のイメージを変え、参加者を増やすための戦略的なアプローチは非常に評価できます。
地道な広報活動とイベント開催によって、参加者数を増加させた実績は、マーケティングやコミュニケーションのスキルを示しています。
ボランティアのガクチカについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
【サークルのガクチカ】サークルのガクチカでよくある質問
当社では就活エージェントとして、多くの就活生をサポートしていますが、部活動をガクチカとしてアピールしたいという方が非常に多くいます。
そこで、特に多く寄せられる質問を厳選し、それに対する回答を紹介します。
ぜひ参考にしていただければと思います。
サークル活動における飲み会は、ガクチカとしてきちんとアピールになっているのであれば問題ありません。
では、どのような場合がアピールとなるのでしょうか。
たとえば、飲み会の幹事をしていた場合です。
飲み会だとしても、サークル全員の人数を把握して予約するなど、管理能力が問われます。
それが、大人数のサークルになればなるほど、予約や場所決めは大変です。
幹事をこなす機会があったり、それが多かったりするとそれは立派なアピールポイントになります。
そのため、しっかりとガクチカのアピール内容としてつなげられるなら、ぜひ取り入れましょう。
管理能力というのは、どんな職業でも重要なスキルです。
それができる人は、重宝されますのでガクチカとしてうまくつなげてみてください。
ガクチカで嘘をつくのは、非常にリスクが高いです。
入念に話を作り込まないと、ほぼ確実にバレると思っておくべきです。
面接では深掘りされる質問が多く、具体性に欠けたり、話に矛盾があるとすぐに見抜かれます。
また、嘘をついた際に挙動不審になることも多く、その場の思いつきでの嘘はほぼ確実にバレます。
どうしても嘘をつかざるを得ない場合は、入念な準備と質問への対策が必要です。
それでも、できる限り真実をもとに話を作る方が賢明です。
結論として役職がなくても全く問題はありません。
役職がないからといって「チームのために何も行動をしない」と決まっているわけではありません。
重要なのは、自分の置かれた立場でチームのためにどのようにして貢献したのかを分かりやすく説明をすることです。
具体的なエピソードを用いてアピールすることで、あなたのスキルや能力が伝わります。
サークルを途中でやめてしまった人もいるでしょう。
やめた理由を聞かれた場合はネガティブな理由を伝えるのは避けてポジティブな部分を強調するように話しましょう。
例えば、「自分が本気で取り組みたいことができた」「学業に専念する必要があった」など前向きな理由を述べるといいです。
しかしやめて専念したものが中途半端で終わっていると印象が良くないので、取り組みについてもうまくアピールできるように準備しておきましょう。
サークルでの失敗や挫折も、正しく説明することでポジティブな経験に変えることができます。
まず失敗や挫折の具体的な状況を説明し、そこから教訓を得てどのような改善につなげたのかを説明します。
自分が経験した失敗を成長としてアピールしましょう。
平凡な経験でも、その中での努力や成長を伝えることで、効果的にアピールすることができます。
自分がどのような目標設定をして、そこに向けての取り組みを説明します。
そこで得た経験や知識、磨いたスキルを具体的なエピソードを用いて説明し、平凡な経験も意義のあるものとしてアピールしましょう。
【サークルのガクチカ】まとめ
サークル活動のエピソードを使ったガクチカ作成方法について見てきましたが、ポイントはつかめましたか?
ご紹介してきた通り、サークル活動はガクチカの格好のテーマです。
サークル活動自体ももちろんですが、サークルでの役職、サークルで企画したイベントなど、様々な切り口で考えてみてください。
就活市場では、今後も新卒の就職活動に関する様々な情報を発信していきますので、ぜひ他の記事もご覧ください!
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
小玉 彩華
つまりガクチカを聞くことであなたの人となりを判断しているのです。
学生時代に力を入れていたことやそのエピソードを通して、あなたの能力や自社の社風などにマッチする性格であるかどうかを見極めています!