【例文あり】自己PRと自己紹介の違いとは?それぞれで伝えるべき情報について徹底解説!

【例文あり】自己PRと自己紹介の違いとは?それぞれで伝えるべき情報について徹底解説!

はじめに

「自己紹介と自己PRの違いが分からない。どうやって使い分けるべきだろう」

上記のような悩みを抱えている人へ向けて、本記事では自己紹介と自己PRの使い分け方法について解説します。

直感的には質問されている内容に大差ないと思いがちですが、実はまったく違います。面接では自己紹介と自己PRの内容を使い分けて、うまく面接官にアピールするべきです。

【自己紹介と自己PRの違いとは】自己PRと自己紹介の違い

まずは自己紹介と自己PRの違いについて解説します。

結論を先に述べると、自己紹介は会話のキッカケ、自己PRはより深く自分のことをアピールすることが求められるといった違いがあります。

自己紹介は短めのあいさつ

自己紹介はおもに面接の冒頭で質問されます。自己紹介で面接官が知りたいのは応募者の人柄。質問内容は履歴書を読めば分かるような内容ですが、面接会場では履歴書からは分からない応募者の立ち振る舞いや表情、声、目線などがチェックされています。

自己紹介では面接官から「この人についてもっと詳しく知りたい」と思わせるよう意識するのがポイント。自己紹介は、いわゆる会話の「つかみ」にあたる部分なので、うまくできればその後も面接をスムーズに行えます。

自己紹介のポイントは短く、簡潔に自分の経歴を紹介すること。詳しいことは面接官に質問させるつもりで、話す時間は十数秒程度にして簡潔にまとめましょう。

自己PRは自分の魅力をアピールする時

自己紹介が終わって次にはじまるのが「応募者側から自己PR」もしくは「履歴書の内容に対する面接官からの質問」です。応募者側から自己PRする場合は、自己紹介や履歴書に記載した内容をもとにエピソードを展開し、自分を採用するメリットについてアピールすればOKです。

面接官の質問が始まった場合は、聞かれたことに対してしっかりと受け答えしましょう。ここは簡潔に話すべきではなく、少し話が長くなってもしっかりと面接官の質問に対する答えを返すべきです。

質問への回答を自己PRに結びつけるには、できるだけポジティブな回答を心がけましょう。回答が「うまくいかなかったエピソード」「失敗したままで終わるエピソード」だと自己PRが難しくなります。

「試行錯誤してうまくいった話」や「失敗を乗り越えて成功した話」で終わらせるよう意識すると、質問への回答時間も自己PRの場になります。ただし、無理やりポジティブになるようこじつけたアピールにならないよう気をつけましょう。

【自己紹介と自己PRの違いとは】自己紹介では会話のキッカケを作る

自己紹介と自己PRの関係性を説明すると「自己紹介は会話のキッカケ。それを元にして自己PRで自分を採用するメリットをアピールする」ことです。つまり自己紹介で面接官に自分への興味を持ってもらい、自己PRでより深く自分の魅力をしってもらうことです。

ではどのように自己紹介すれば会話のキッカケをつかめるのでしょうか。コツは相手との共通点を意識することです。

相手との接点を意識すると盛り上がる

初対面の人と仲良くするのと同様に、面接でも相手(会社や面接官)との共通点を意識すると会話が弾むキッカケを作りやすいです。

体育会系の社風なら運動部の経験、同じ大学出身の先輩が多いなら大学の話、業界に興味があるならOB訪問やインターンシップに参加した話、といった具合に志望企業とあなたに共通する話題を話すと、面接官も質問しやすくなります。

逆に共通点を無視して一方的に自分の好きなことをアピールしても、面接官によっては理解されないこともあります。自分を偽れというわけではありませんが、ある程度は受験する企業や面接官にあわせてアピールする内容を変化させたほうが無難です。

【自己紹介と自己PRの違いとは】自己PRでは自分の魅力をアピールする

自己紹介で会話のキッカケを掴んだら、次は自己PRです。といっても難しく考える必要はなく「成功したエピソードを話す」「そのエピソードがどう志望企業の仕事に結びつくかアピールする」ことを意識するだけです。

たとえば営業職の採用試験に挑むのであれば「行動力の高さ」「コミュニケーション能力の高さ」「ストレス耐性の高さ」をアピールすれば高評価に繋がりやすいです。

具体的な例としては「接客業のバイトでクレーム処理を担当し、トラブル対応力とストレス耐性を身に着けた」「大学1年生のころからインターンシップに積極的に参加し、社会人の人と同じ職場で働いてコミュニケーション能力を高めた」などが挙げられます。

必ず具体的にアピールすることがポイントです。

自分の魅力をエピソードで伝えよう

「私の長所はコミュニケーション能力が高いことです」などとアピールするのは良いのですが、「なぜコミュニケーション能力が高いと主張できるのか」まで説得力のあるアピールができる就活生は多くはありません。

自己PRで魅力をアピールする際は、かならず具体的なエピソードまで話すべきです。

上記の例だと「私の長所はコミュニケーション能力が高いことだと思います。なぜなら大学1年生のころからインターンシップに積極的に参加し、社会人の方とのコミュニケーションのとり方を学んだからです。」など、具体的なエピソードを根拠にすると説得力が増します。

面接官があなたの自己PRに興味をもって「それどういうことなの?」と質問してきたら上出来です。会話のキャッチボールを意識して、自分の魅力をエピソードとともにアピールしましょう。

自己紹介で伝えておくべきポイント

面接での自己紹介は、企業によっては話す内容を指示されることもあります。

「〇〇について紹介してください」と言われた場合はそれに従わなければいけません。

それ以外の一般的な自己紹介では、述べるべきことは大きく3点です。

自己紹介で伝えるべき3つのポイントについて見ていきましょう。

名前・所属大学

自己紹介の初めには、自分の氏名と所属している大学名を名乗ります。

大学の学部と学科も添えるようにします。

「〇〇大学〇学部〇学科から参りました、○○と申します」と明るく元気に発言しましょう。

自己紹介は第一印象が重要です。

ここで小さな声でぼそぼそと発言すると、消極的で暗い印象を面接官に与えてしまいます。

自己紹介は面接の一番初めの発言になることも多く、緊張してしまいがちです。

だからこそ大きな声でハキハキと話すことを心がけたいものです。

しっかり名乗れば、その後も話しやすいでしょう。

できれば笑顔も忘れずに自己紹介をスタートしたいものです。

学生時代頑張ったこと  

学生時代に頑張ったことは就活において「ガクチカ」と呼ばれ、これについて面接で話す機会は多いです。

自己紹介では、ガクチカは手短にまとめて話すようにします。

あまりにも深い内容まで掘り下げて話してしまうと、後に自己PRでガクチカを取り上げるときに話が被ります。

面接官にインパクトを持ってもらえるように、学生時代の自分らしい取り組みや学びについて簡潔に伝えましょう。

ガクチカの作成方法などについてはこちらを参考にしてください。

どこまで伝えればいい?

それでは面接時の自己紹介では、どこまで伝えれば良いのでしょうか。

自己紹介は面接の冒頭で、自分がどのような人間かを簡単に伝えるためのものです。

そのため自己紹介の際は、自己PRの内容などを簡潔に一言で伝えるだけで十分でしょう。

あまりにも長く話してしまうと、自己紹介ではなく、それは自己PRです。

誤って自己PRを話してしまうと、面接であらたまって自己PRを聞かれた際に、内容が重複してしまいます。

また、そこで時間を割く予定ではないのに長々と話してしまうと、面接官のペースを崩してしまう可能性があるので、注意してください。

企業に求められているのが自己PRなのか自己紹介なのか、考えてから内容や長さを決めて発言しましょう。

面接の意気込み

自己紹介は、言うなれば「初めの挨拶」でもあります。

ここで面接への意気込みも語っておきたいものです。

指名などを名乗りガクチカに触れた後に、その会社を受けたいと思った理由などを述べて話をまとめましょう。

「御社の新しいプロジェクトに興味を持ち、志望いたしました。本日はよろしくお願いいたします」というように話して自己紹介を終えます。

後に志望動機については述べる機会があるはずなので、自己紹介では長々と話す必要はありません。

「お忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございます」と面接に参加させてもらうことへの感謝の気持ちを述べるのも、礼儀正しく好印象です。

自己紹介の例

具体的に、自己紹介の良い事例について紹介します。

自己紹介は、「〇分くらいで話してください」と面接官から持ち時間を指定されることが多いです。

指定時間としては、30秒か1分が一般的です。

30秒の場合

30秒とは、文字数で言えば150~200文字程度です。

言うべきことをうまくまとめて、面接官が聞き取りやすい内容の自己紹介にしましょう。

例文①

〇大学〇学部〇学科から参りました〇〇です。

学生時代はコーラスサークルに入り、ソプラノリーダーとしてメンバーと団結しコーラスコンクールでも入賞しました。

皆で力を合わせて頑張ることの素晴らしさを知るとともに、協調性を学びました。

御社でのチーム営業という働き方に、コーラスサークルでの学びを活かしたいと思い志望いたしました。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。

例文②

〇大学☓学部△学科の〇〇と申します。

在学中は駅前の忙しいファミリーレストランでホールのアルバイトをしておりました。

ランチタイムなどは非常に多忙でしたが、どんなときも臨機応変に対応して店長にも接客態度について褒めてもらいました。

御社での接客販売も、アルバイトでの経験を活かせると思います。

ゆくゆくは関西ナンバー1の店長になりたいと考えております。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。

1分の場合

1分の自己紹介は、文字数の目安は300字程度になります。

どうしても話したいことがいろいろと出てきますが、決められた時間内に終わらせなければいけません。

300文字以上になると気持ちが焦って早口になるので気をつけましょう。

事前に300文字以内で文章をまとめておくことが大切です。

例文①

〇大学☓学部△学科から参りました〇〇です。

大学では登山サークルに入り、リーダーを任されておりました。

山は危険が伴うため、常にメンバーの体調に気を配る必要があります。

リーダーとしての責任感やチームでやり遂げるために工夫することを学びました。

登山のときだけでなく、日頃から体を鍛えることも大切ですので、トレーニングも継続してまいりました。

おかげで心身共にタフなのも強みです。

登山も1人ではなくメンバーで登ることが好きでした。

御社のチーム営業というスタイルが自分に合っていると思い、志望いたしました。

登山サークルで得た責任感や創意工夫、そしてタフな心と体を御社の営業職で活かしたいと思っております。

本日は面接を通して、御社のことをますます知りたいと思っております。

どうぞよろしくお願いいたします。

例文②

〇大学☓学部△学科〇〇です。

大学では英語関連を学んでおり、アルバイトでも英語塾の講師をしておりました。

小中学生の指導にあたっておりましたが、勉強に身が入らない子どももいます。

そんな子どもたちが意欲的に勉強できるように、常に指導案を考え、楽しい授業になるように心がけてきました。

その結果、塾嫌いな子どもも英語を好きになり、成績アップにつなげられたのです。

アルバイトでは、自身の企画能力や場を盛り上げる力を磨けました。

御社でも、思うようにいかないときと場を改革できる企画や作戦を考えていきたいです。

また、大変なときもみんなが明るい気持ちで働けるように、まずは自分から元気に笑顔で働く姿を見せていきたいです。

御社の新しい〇〇のプロジェクトに大変興味があります。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。

【自己紹介と自己PRの違いとは】自己紹介をする際の注意点

自己紹介とはどのようなものかおわかりいただけたでしょうか。

ここからは、自己紹介と自己PRの違いをさらにくわしく解説していきます。

自己紹介をする際、自己PRをする際にそれぞれ注意したいことを軸に、2つの違いを見ていきましょう。

まずは、実際に自己紹介を行う際の注意点をご紹介します。

自己紹介の注意点は、主に話し方や姿勢など第一印象についての注意点が多いです。

しっかり確認して、好印象な自己紹介ができるようにしておきましょう。

姿勢を正す

1つ目は、姿勢を正すことです。

先ほどもご紹介した通り、自己紹介は面接の最初に行います。

つまり、第一印象を決める重要な場面なのです。

面接での第一印象はかなり大きく影響するポイントです。

好印象をもってもらえるように、まずは姿勢を正しましょう。

姿勢が悪いと、それだけで暗い印象に見えてしまいます。

猫背にならないようしっかりと背筋を伸ばし、足元はかかとをつけて、つま先を少し開くように立ちましょう。

座っている場合は、背もたれと背中の間に、拳1つ分の隙間を空けます。

女性なら足を閉じ、手は左手を上にして重ねておきます。

この際に、爪が見えないようにしまうと好印象です。

男性なら足を開き、手を膝の上に置きましょう。

明るくハキハキと話す

2つ目は、明るくハキハキと話すことです。

話し方は、印象に大きく影響します。

面接の際に話し声が小さいと、聞き取りにくく、良い印象を与えられません。

特に面接の自己紹介は、応募者の第一印象になるので注意が必要です。

また最初から小さな声で話してしまうと、そのあとの回答でも声が小さくなってしまいがちです。

特にWeb面接では、対面よりも音声が聞こえにくい傾向にあります。

Web面接の際は特に、普段よりも大きな声で話すように心掛けましょう。

対面面接では、部屋の広さや面接官との距離感を考慮して、聞きやすい音量を考えます。

営業職や接客業は特に話し方をよく見られていますので、今のうちから意識して話す習慣をつけましょう。

暗記しない

3つ目は、暗記しないことです。

面接の際に、答えを丸暗記していくのはあまり良くないとされています。

暗記して話しても、それが企業に伝わってしまうためです。

暗記しようとすると、多くの人は内容を理解するのではなく、文字の並びを覚えてしまいがちです。

その結果棒読みになってしまったり、文章を忘れると言葉に詰まったりしてしまいます。

どうしても覚えたい場合は、箇条書きにしてポイントだけ覚えていきましょう。

会話しながら、覚えてきた要点をつなげるように話すと好印象です。

また暗記してしまうと、想定外の質問のとき、あからさまに言葉に詰まってしまうかもしれません。

Web面接だとカンペを見ていると疑われる可能性もあります。

どちらにせよ、普段から自分の言葉で話せるように準備しておくのが良いでしょう。

【自己紹介と自己PRの違いとは】自己PRする際の注意点

自己紹介の際に注意したいことを3つご紹介しました。

自己紹介は、応募者の第一印象となる重要な場面です。

そのため、話し方など印象に影響する点が主な注意すべきポイントでした。

一方の自己PRでは、どのようなことに注意するべきなのでしょうか。

自己紹介とは異なり、自己PRは自身を企業にアピールする場です。

注意事項をふまえることで、アピールポイントをうまく伝えられるようにしておきましょう。

次は、自己PRの際に注意したいことを3つご紹介します。

自信をもって伝える

1つ目は、自信をもって伝えることです。

自己PRは、企業に自身の能力や人柄、功績をアピールできる場です。

自信をもてないまま、自己PRを行うと、説得力が感じられません。

自己PRの内容がすばらしくても、自信のなさが見えると、話の信憑性が薄れてしまうこともあります。

自信をアピールする場で説得力がないことは、面接において致命的なのです。

また、自信のなさは話し方や表情にもあらわれます。

自信がないと、自分の答えに確信をもてないことが多いでしょう。

自信をアピールする自己PRですら自信をもてなければ、そのほかの質問はさらに自信をもてないはずです。

そのため、ほかの質問を答える際にも支障が出てしまうのです。

事前準備をしっかり行うことで、受け答えに自信がつきます。

しっかりと練習してから面接に挑みましょう。

企業にマッチしたアピールをする

2つ目は、企業にマッチしたアピールをすることです。

そもそも、自己PRとは複数個引き出しを作っておくものです。

企業や職種に合わせて、企業ごとに適していると思う自己PRを選ぶのが一般的でしょう。

そうすることで、企業から「魅力的な人材だ」と思ってもらいやすくなるのです。

また企業と応募者のミスマッチに気がつかず入社してしまうと、早期退職を招く可能性が非常に高くなります。

ミスマッチは、企業にとっても、就活生にとっても良いことがありません。

そのため企業側は、面接の段階でマッチしない人材はなるべく避けたいと考えているのです。

企業に合わせた自己PRをするには、基本的に企業のHPを調べるのが良いでしょう。

企業理念や人事部からのメッセージ、社長あいさつなどに求めている人材像が記載されていることも多いです。

説明会でも必ず説明されますし、実際にインターンなどに参加して、肌で感じておくとなお良いでしょう。

具体的に伝える

3つ目は、具体的に伝えることです。

自己PRは基本的には1分程度、長くても3分以内に留めます。

文字数にすると150〜200字程度です。

そのなかで、自己PRをどれだけ具体的に伝えられるかが重要です。

自分にはどんな能力があるのか、具体的な経験も交えて話すと、伝わりやすい自己PRができるでしょう。

数字などを用いて話すと、より想像しやすくなります。

また、入社後にその能力がどう役立つかも付け足すと、非常に好印象です。

自己PRに具体性があると、入社後の姿を描きやすくなるためです。

面接官に入社後の姿をイメージさせることが、面接での成功のカギになります。

注意点として、企業側から時間を指定される場合もあります。

30秒などの指定をされた場合は、あとから深掘りされる可能性が高いです。

その際には概要だけまとめて、長々と話さないように気をつけましょう。

【自己紹介と自己PRの違いとは】自己紹介・自己PRで気をつけるポイント

最後に自己紹介または自己PRで気をつけるべきポイントを解説します。結論を述べると「ダラダラと喋るのはNG」「アピール内容がぶれている」「説得力が弱い」ことがポイントとして挙げられます。

「そんなの当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、気づかないうちについやってしまいがちなことです。実際の面接に挑む前に、友達と模擬面接をするなど自分の面接姿勢をチェックしておきましょう。

ダラダラと喋らない

「もっと面接官にアピールしたい」と思うのは、就活生の立場からすると当然の心情です。しかしアピールしたい気持ちが行き過ぎると、自己PRが冗長なものになりがちです。ダラダラとした話は校長先生の話と同じで、聞く側はうんざりした気持ちになります。

自分がダラダラ喋っていないかチェックする方法は、実際に自己PRを話したときの時間をストップウォッチで測定する方法がおすすめです。自己PRは1分前後が終わらせるのを目安にするのがおすすめ。1分30秒を超すと面接官は「この応募者は話が長いな」という印象を抱く確率が高くなります。

面接はスピーチの場所ではなく、面接官と言葉のキャッチボールをする場所です。一方的なコミュニケーションとならないよう気をつけましょう。

アピール内容を詰め込みすぎるのはNG

「サークルやバイト、インターンシップのことをすべて話したい」と考えた結果、話を詰め込みすぎてしまい、結局何をアピールしたいのか分からないといったケースもあります。基本的に一回の会話の中で伝えることは一つのエピソードのみに絞りましょう。

「私は前向きな性格です。なぜならアルバイトであれがあって、サークルでこれがあった。」など様々なエピソードをアピールしたい気持ちは分かります。しかしこの例の場合だと、サークルかアルバイトのどちらか一方のエピソードに絞ったほうが良いです。

面接官といえど初対面の相手について、話を聞いただけでどんな人柄か正確に理解するのは難しいです。自己PRはシンプルに、何を伝えたいのか絞り込んでアピールすることをおすすめします。

根拠やエピソードが弱いと説得力に欠ける

自己PRで難しいポイントは、説得力のあるエピソード探しではないでしょうか。

「コミュニケーション能力に自信がある」「ポジティブな性格」「行動力がある」など精一杯の長所を見つけても、具体的な大学生活のエピソードをアピールしようと思っても出てこないものですよね。

サークルや趣味の活動などをアピールする学生もいますが、特別な実績がない限りはアルバイトやインターンシップに絞ってエピソードを考えてみることをおすすめします。なぜかというと、人事は「仕事ができる学生」が欲しいから。そして学生が「仕事ができる」ことをアピールするためには、アルバイトやインターンシップでの就業経験をアピールするのが一番無難だからです。

活動する内容や仲間、場所が比較的自分の思い通りになるサークル活動などと異なり、アルバイトやインターンシップ先の労働環境は入ってみないと分かりません。そして働く以上は多かれ少なかれストレスを感じるもの。そこで頑張れるかどうかは、人事はとても注目しています。

最近は入社して3年以内に転職する若手社員も増加しており、人事は「長く働いてくれる若手社員」を必死で探しています。

エピソードの根拠が弱いと感じたら、アルバイトやインターンシップ経験を掘り下げてアピールすることをおすすめします。

自己紹介・自己PRを使い分けて、内定を獲得しよう

自己紹介と自己PRは質問されている内容こそ違いますが、相互に関連するものです。自己紹介で会話のキッカケを掴み、自己PRで採用するメリットをしっかりアピールしましょう。

アピールに夢中になり、話が長くなりすぎないよう心がけるのもポイント。一回の話が一分前後で終わるよう、シンプルに話をまとめておきましょう。話を詰め込みすぎて、何をアピールしたいか分からないといった事態には気をつけるべきです。

自己PRの根拠となるエピソードに迷ったら、まずはアルバイトやインターンシップの就業経験を掘り下げるのがおすすめ。採用担当者は新卒社員がすぐに離職することに頭を悩ませています。アルバイトやインターンシップを頑張れる学生なら、採用しても弊社で頑張ってくれるだろうと期待させることができます。

自己紹介や自己PRは考えて終わるものではありません。話す内容をまとめたなら模擬面接を積極的に行い、スムーズに受け答えできるよう練習を重ねておくことをおすすめします。

まとめ

自己PRと自己紹介の違いをご紹介しました。

それぞれの詳細から例文まで、面接に役立つ情報があったと思います。

面接を受ける前に、ぜひ参考にしてみてください。

就職活動における面接は、大きな壁です。

特に、自己PRと自己紹介の違いがわからないという就活生は多いようです。

自己紹介で自己PRを話して、あとの自己PRの質問に答えられなくなってしまうことも珍しくありません。

事前にしっかり違いを理解しておくことで、そのようなミスを防げます。

また、自己紹介と自己PRそれぞれのコツをつかんでおけば、魅力的な人材であることを企業にうまくアピールできるのです。

本番前にしっかりと準備をして、自信をもって面接に臨みましょう。

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