クレジットカード業界とは?職種や動向・志望動機の例文も併せて紹介

クレジットカード業界とは?職種や動向・志望動機の例文も併せて紹介

「クレジット業界への就職を希望しているが、志望動機をどのように作成すれば良いか分からない」 「クレジットカード業界では、具体的にどのような業務が行われているの?」 「クレジットカード会社の種類は?」 クレジットカード業界への就職を希望している方の中には、このようなたくさんの疑問や不安があるのではないでしょうか。

本記事ではクレジットカード業界のビジネスモデルや職種、会社の種類といった基礎知識に加え、志望動機の書き方や作成のコツなどを紹介しています。

この記事を読むことで、クレジットカード業界の仕組みや志望動機作成のコツが把握できるため、業界研究や志望動機作成の参考にできるでしょう。

クレジット業界への就職を希望している方はもちろん、クレジットカード業界に興味のある方はぜひこの記事をチェックしてください。

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クレジットカード業界のビジネスモデルとは

クレジット業界は、加盟店やカード会員から受け取る手数料や年会費で成り立っています。

加盟店は商品やサービスの購入がクレジットカード決済で行われると、加盟店手数料をカード会社に支払うことになっています。加盟店手数料は業種や加盟店の規模などで異なり、決済金額の2%から7%に設定されているのが一般的です。

一方、カード会員からは手数料や年会費を徴収します。1回払いや2回払いでは手数料が発生しませんが、3回払い以上の分割払いを選択すると分割払い手数料が発生してしまうのが一般的です。

この他、リボ払いを選択した場合にはリボ払い手数料、キャッシングを利用した場合にはキャッシング手数料が発生します。

また、年会費もカード会社の収入の一つです。ゴールドやプラチナなどステータスの高いカードを利用している会員からは年会費を徴収し、その分手厚い付帯サービスを提供しているという会社もあります。

クレジットカード業界の業務は?

クレジットカード業界の業務は、主にイシュア業務・アクワイアラ業務・セキュリティ業務の3つがあります。クレジットカード会社の中には、3つの業務をすべて自社で行っているところもありますが、一部を外部委託しているという会社も少なくありません。

ここからは、クレジットカード業界の3つの業務について紹介していきますので業界研究の参考にしてください。

イシュア業務

インシュア業務では、クレジットカードの発行・利用代金の請求・利用状況の管理を行っています。

クレジットカードの券面に、VISAやMastercardなどの国際ブランドが書かれているのを見たことがある方も多いでしょう。国際ブランドからライセンスを取得して、国際ブランド付きのクレジットカードを発行するのがインシュア業務の一つです。

会員を増やし一枚でも多くのカードを発行することが、インシュアの利益をアップさせることにつながります。そのため、キャンペーンを行うなどして営業活動をするのもインシュアの業務です。

その他、クレジットカードの引き落とし口座情報や利用状況を管理し、利用明細の発行、請求もインシュア業務に含まれます。

アクワイアラ業務

アクワイアラ業務では、クレジットカードを導入する新規加盟店の開拓や管理を行っています。店舗でもECサイトでもクレジットカード決済を導入するためには、アクワイアラと契約を締結しなければなりません。

アクワイアラ業務を行う会社では国際ブランドからライセンスを得て、クレジットカード決済を導入していない新規店舗や既に他の会社と契約を結んでいる店舗の開拓を行っています。

新たに契約を結んでくれる加盟店候補が見つかったら、国際ブランドの価値観と合う事業者であるか審査し、契約を締結していくのです。

アクワイアラは店舗と契約を結んだら終わりではなく、インシュアがカード会員から徴収した代金を預かり、加盟店へと支払う業務まで行っています。

セキュリティ業務

クレジットカード利用者には盗難や不正使用といった犯罪に巻き込まれる可能性があり、会員や加盟店の情報を管理するクレジットカード会社には不正アクセスによる情報流出のリスクがあります。

このような脅威に対応するのがセキュリティ業務です。不正アクセスによって情報が流出しないようなセキュリティシステムや、不正使用、盗難といった犯罪を未然に防ぐ決済システムの構築を行っています。

また、信用調査もセキュリティ業務の一つです。クレジットカードは、支払い能力がある人にだけ発行されます。申し込み者の信用調査を行い、支払い能力のある信頼できる人物であるか判断することも重要な業務です。

クレジットカード業界での職種

一口にクレジットカード業界と言ってもさまざまな職種があります。クレジットカード業界への就職を検討している場合、自分がどの職種を志望するのか考えておく必要があるでしょう。

ここからは、クレジットカード業界の職種について紹介していきます。職種を選ぶ際の参考にしてください。

営業

クレジットカード業界の営業は、クレジットカード会員を増やすための営業と加盟店を増やすための営業の2種類があります。

クレジットカードの会員を増やすためにショッピングモールやデパートなどの大型商業施設にブースを設けアプローチしたり、加盟店になってくれそうな店舗に足を運び営業活動を行ったりするのがクレジットカード業界の営業の主な業務です。

この他、コールセンターでの受付業務や新規会員の情報入力といった業務もあります。

マーケティング

マーケティングは市場調査を行い、調査結果を基にした新しいカードやサービスの企画立案、開発を主な業務としている職種です。

他社と差別化を図った魅力的なカードやサービスを企画、開発できるアイディア力が求められます。また、市場調査の結果からユーザーが何を求めているのか、社会全体の流れなどを正確に把握し、分析できる能力が必要になるでしょう。

信用調査

信用調査は入会審査や使用状況、支払い実績の調査が主な業務です。

クレジットカードは、申し込んだすべての人に発行されるわけではありません。利用した分を必ず支払える能力があるか審査が行われ、基準をクリアした人に発行されます。

クレジットカードの会員になった人が利用した分をしっかり払えているか、過度のキャッシングをしていないか監視するだけでなく、利用状況によっては利用限度額の引き上げ、高ランクのカードへの切り替えの検討も行います。

債権管理

債権管理はクレジットカードでショッピングやキャッシングをした会員が滞りなく支払しているか確認し、支払いが遅れている場合には督促し回収を行う職種です。

会員がクレジットカードを使って商品やサービスを購入した場合、加盟店手数料を差し引いた金額をカード会社が立て替える形でお店に代金を支払います。

カード利用料の支払期日に代金の回収ができなければ、カード会社は利益を得られないどころか損をしてしまうことになるため、債権管理は非常に重要な職種と言えるでしょう。

督促を行っても支払いが行われない場合や何度も支払いが遅れる状況が続く場合は、債権管理部門の職員がキャッシングやカードの利用停止も行うことになります。

セキュリティ

セキュリティは、会員が安心してクレジットカードを利用できるようなセキュリティシステムや決済システムを開発・構築・運用する職種です。

クレジットカード会社では会員のカード番号やパスワード、口座情報、個人情報など多くの情報を扱っているため、不正アクセスによる情報流出に注意しなくてはいけません。

また、カード会員が盗難や紛失に遭った場合は、他人に簡単に使われないような対策を取っておく必要があります。

簡単に不正アクセスや不正使用が許されてしまうようなシステムでは、会員は安心して利用できないと感じ、クレジットカード会社への不信感が募り、カードの解約につながりかねません。

カード会員が減少すれば会社経営に大きなダメージを与えてしまうため、セキュリティは重要な職種と言えます。

顧客サポート

顧客サポートは、カード利用者や加盟店からの電話やメールでの問い合わせ対応する職種です。「○○お客様相談室」などの名称で運営されているものが、顧客サポートに当たります。

カード使用やサービスに関する問い合わせやクレーム対応だけでなく、支払いが滞っている人に対して督促の連絡をするのも顧客サポートの業務の一つです。

クレジットカード会社の種類

クレジットカード業界への就職を考える場合、クレジットカード会社の種類についても理解しておく必要があります。クレジットカード会社はいくつか種類があり、特徴やサービス内容に違いがあるため、事前に下調べしておいた方が良いでしょう。

ここからは、クレジットカード会社の種類について紹介していきます。

信販系

信販系はカードローンやショッピングローン、自動車ローンや教育ローンなどさまざまな形でお金を立て替える「信用供与」を行っている信販会社が展開しているクレジットカード会社です。

信販系のクレジットカード会社は歴史が長いだけでなく、銀行系に次いでステータスや信頼度も高く、付帯サービスが充実したクレジットカードを発行しているという特徴があります。

銀行系

銀行系は、銀行を事業としている企業を母体としているクレジットカード会社のことです。銀行系のクレジットカードは、信販系のクレジットカードよりも信頼性やステータスが高いという特徴があります。

また、銀行系のクレジットカードを持っていれば、ATMの手数料や振込手数料が優遇されるといった銀行が母体である強みを活かした特有のサービスを付帯しているのも特徴です。

流通系

流通系は、流通業を展開する企業が展開するクレジットカード会社です。流通業とはメーカーから物を仕入れて売るスーパーやコンビニエンスストア、百貨店などの小売業や卸売業を指します。

流通系のクレジットカードは、発行元や提携企業が運営しているお店を利用すると通常よりも多くのポイントが付与されたり、一定の割引を受けられたりといった特典が付与されているのが特徴です。

クレジットカード業界の動向

ここからは、クレジットカード業界の動向について紹介していきます。

クレジットカード業界への就職を考えている場合、ビジネスモデルや業務内容、職種を把握しておくだけでは不十分です。業界全体の現在のトレンドや成長性、安定性といった動向を掴んでおくことも大切でしょう。

主流となってきた電子決済で追い風

電子決済(キャッシュレス決済)の普及が追い風となり、クレジットカードの利用者は増加傾向にあります。

日本は諸外国に比べ現金支払いを選択する人が多く、クレジットカードなどの電子決済を利用できる環境が少ないのが現状です。

電子決済を利用できる環境が少ないということは、グローバル化が進み日本を訪れる外国人が増える中でマイナスな影響を与えてしまうことが考えられるため、政府はキャッシュレス利用を推進する動きを見せています。

また、新型コロナウイルス流行の影響により、生活様式が変わったことも電子決済が増えた要因です。人混みを避け自宅で過ごすことが増えたことで、インターネット通販を利用する人が大幅に増加し、決済手段にクレジットカードを利用する人が増えています。

ポストペイ式電子マネーの需要増加

電子マネーには、事前にチャージして使うプリペイド式と後払いのポストペイ式があります。ポストペイ式電子マネーは、事前にクレジットカードを紐づけておくことで後払いが可能となっているものです。

使うたびにチャージする手間がないだけでなく、クレジットカードのようにサインや暗証番号の入力の必要がなくスピーディーな決済ができる、ポイントの二重取りができるというメリットがあります。

ポストペイ式電子マネーの需要増加がクレジットカード業界にも追い風になっているでしょう。

マイナスイメージの払拭が長年の課題

国による電子決済の推進やポストペイ式電子マネーの需要が増えることによってクレジットカード利用者が増加していますが、解決しなければならない課題もあります。

海外に比べ日本はクレジットカード普及率が低いのが現状です。普及率が低いのは、クレジットカードに対するイメージが悪いということが影響していると言われています。

クレジットカードは後払い式の決済方法であるため、クレジットカード=借金とイメージする人や、現金に比べ不正アクセスや不正利用といったリスクにさらされることを懸念する人が多く、普及の障害となっています。

このような悪いイメージを払拭することが、クレジットカード業界全体の課題です。

海外との比較

海外に比べると、クレジットカードをはじめとするキャッシュレス決済の比率はまだまだ低いのが現状です。

一般社団法人キャッシング推進協議会が発表している「キャッシュレス・ロードマップ2022」によると日本のキャッシュレス決済比率は29.8%であるのに対し、韓国は93.6%、中国は83%となっています。

韓国や中国以外の主要国においても60%~40%で推移しており、日本のキャッシュレス普及率が低いことがわかるでしょう。

クレジットカードを決済手段として使ってもらうためには、日本のキャッシュレス決済普及率を上げることが重要です。

フィンテック

フィンテック(FinTech)とは、金融(Financial)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融とIT技術を掛け合わせることで誕生した新しいサービスのことです。

フィンテックの代表例として、キャッシュレス決済やスマートフォンを利用した送金などがあります。

ビッグデータの活用が注目されている

キャッシュレス決済の普及により、クレジットカード会社にはビッグデータが蓄積されるようになりました。このビッグデータを活用しようとする動きが出てきています。

この動きはクレジットカード会社であれば信用調査の精度向上に、加盟店であれば店舗の取扱商品やレイアウトの構成に、消費者であれば収入やライフプランを踏まえた家計管理に役立てられるなど、それぞれにメリットをもたらします。

クレジットカード会社によりフォーマットがバラバラなため活用しにくいデータがあるといった課題もありますが、今後フィンテックの一環としてビッグデータの活用が加速するでしょう。

APIの活用

APIは「ApplicationProgrammingInterface(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)」の頭文字を取ってできた言葉で、ソフトウェアの一部を公開し、外部のソフトウェアと共有できるようにするシステムのことです。

APIを活用することで、カード会員は家計簿アプリやクラウド会計ソフトと連携した家計・会計管理ができるようになり、クレジットカード会社は自社のサービスへの誘導を図れるようになります。

クレジットカード業界の有名企業を紹介!

クレジットカード業界にはさまざまな企業があります。希望する職種に就くためには、企業ごとに違う特徴や強みを知ることが重要です。

ここでは、クレジットカード業界の有名な企業を紹介していきます。ぜひ企業研究の参考にしてください。

三菱UFJニコス株式会社

三菱UFJニコス株式会社は、メガバンクである三菱UFJ銀行などを傘下におく三菱UFJフィナンシャル・グループの中核企業です。

日本信販株式会社や株式会社ディーシーカードなど業界のさまざまな企業が合併しながら、2007年に現在の社名となりました。

「三菱UFJカード」や「MUFGカード」などさまざまな種類のクレジットカードの発行事業を行っている他、これまで培ってきたノウハウを活かして加盟店に対し最適な決済システムの提供も行っています。

株式会社クレディセゾン

株式会社クレディセゾンは、流通系クレジットカードの発行や有効期限のない永久不滅ポイントを付与することで知られている企業です。

クレディセゾンオリジナルのカードを発行するだけでなく、百貨店やコンビニエンスストア、家電量販店などさまざまな企業と提携してクレジットカード発行事業を展開しています。

また、ファイナンスや不動産、エンタテインメントなどさまざまな事業を展開しているのも特徴です。

株式会社ジェーシービー

株式会社ジェーシービーは、日本発祥の国際ペイメントブランド「JCB」で知られている企業です。

国際カードブランドとしてアジア地域を中心に事業展開を行っており、自社のクレジットカードだけでなく、全国の金融機関やその関連会社とフランチャイズ契約を結んでJCBカードの発行拡大を目指しています。

その他、他のクレジットカード事業者の業務の一部または全部を受託するプロセシング事業、システムや業務基盤の企画・開発・運用・保守なども行っている企業です。

イオンフィナンシャルサービス株式会社

イオンフィナンシャルサービス株式会社は、総合スーパー大手のイオンやコンビニエンスストアのミニストップなどを運営しているイオン株式会社のグループ企業です。

イオングループで割引やポイントサービスなどの特典が受けられるクレジットカードの発行事業の他、銀行事業や保険事業など幅広く事業を展開しています。

前述した企業に比べ歴史は浅いですが、中国、インドネシア、フィリピンなどの海外でも事業展開を行う成長著しい企業です。

三井住友カード株式会社

三井住友カード株式会社は、日本・アジアで初めて「VISA」ブランドのクレジットカードを発行した企業です。

三井住友オリジナルのクレジットカードや提携企業・団体のクレジットカードを発行している他、中国の銀行間決済ネットワーク会社である銀聯と提携し日本で初めて銀聯ブランドのカードである「三井住友銀聯カード」を発行しています。

クレジットカード業界の志望動機の書き方

業界研究や企業研究を終えたら志望動機の作成に取り掛かりますが、どのように書けば良いのか、何を書けば良いのかと悩んでしまう方もいるでしょう。

ここでは、クレジットカード業界の志望動機の書き方について紹介していきますのでぜひ参考にしてください。

志望理由は簡潔に

まず、その企業を志望した理由を簡潔に述べましょう。結論ファーストの文章の書き方は、志望動機だけでなく自己PRやビジネス文書の作成でも取られている手法です。

志望動機の結論にあたる志望理由を最初に持ってくることで、読み手は一目で文章の全体像を把握できるだけでなく、分かりやすく読みやすい文章に仕上がります。

志望理由を後回しにしてしまうと、文章の全体像が伝わらず読みにくくなってしまうだけでなく、冒頭で何を伝えたいか分からなければ読み飛ばされてしまう可能性もあります。

「私が貴社を志望した理由は、○○だからです。」といったように志望理由を最初に書くようにしましょう。

志望理由につながる経験を盛り込む

説得力のある志望動機にするためには、志望理由につながる経験を盛り込むことを忘れてはいけません。

例えば、志望理由に「○○というサービスに魅力を感じて、貴社を志望しました。」と書いたとします。これだけでは本当にそのサービスに魅力を感じているか分からず、採用担当者は納得しないでしょう。

志望理由につながる経験を書いて、志望理由が今までの経験から生まれたものであることが伝わるようにしてください。

具体的なエピソードで志望理由を述べる

冒頭で志望理由を述べていますが、具体的なエピソードを絡めながら理由を説明していくことで本気度が伝わる文章になります。

また、中盤以降に再び志望理由を述べることで、理由の再確認ができ、より印象に残る志望動機に仕上がるでしょう。

入社後のビジョンを盛り込む

最後に入社後のビジョンを語ることで、先を見据えて行動できる人材であるということ、企業で活躍できる人材であることをアピールできるでしょう。

入社後の目標や希望する職種はもちろん、目標や目的を達成するためにできることや何をしたいと考えているのかを具体的に記載することが重要です。

クレジットカード業界の志望動機のコツは?

志望動機は他の学生と差別化を図り、採用担当者にアピールできるものにしなければなりません。

前述した「クレジットカード業界の志望動機の書き方」は、誰もが取り入れる基礎の内容です。これを取り入れるだけでは他者と差別化を図れず、埋もれてしまうでしょう。

ここからは、クレジットカード業界の志望動機のコツを紹介していきます。クレジットカード業界を志望している方はここで紹介するコツを取り入れて、他の学生と差別化を図りましょう。

企業・カードごとの特徴を入れる

採用担当者は、どうして自社を選んだのか知りたいと考えています。どの企業にも当てはまる志望動機ではその企業でなければならない理由が分からず、「他社でも良いのではないか」という気分にさせてしまいます。

企業研究や業界研究からその企業やカードにしかない特徴を見つけ出すことで、他者と違った視点の志望動機の作成が可能です。

また、浅い企業研究では分からないような特徴を見つけ出せれば、事前の下調べをしっかり行っていることもアピールできるでしょう。

専門用語には説明を加える

専門用語には説明を加えるようにしましょう。

履歴書やエントリーシートを最初に確認するのは各部署の担当者ではなく、人事部の採用担当者の場合が多いです。そのため、専門用語を使って志望動機を作成してしまうと理解してもらえない可能性があるでしょう。

専門用語を使いたい場合には説明を加えて、専門知識のない人が読んでも理解しやすいようにしてください。

入社後のビジョンはクレジットカードを通じて何をしたいか

入社後のビジョンをクレジット業界やクレジットカードと関係のないものにしてしまうと、クレジットカード会社でなくても良いのではと思われてしまいます。

自己分析から、クレジットカードを通じて最終的に達成したい自分なりの目標や目的を志望動機に盛り込み、クレジットカード業界に就職したいという強い意欲を示しましょう。

クレジットカード業界の職種別志望動機例文

クレジットカード業界の志望動機の書き方やコツが分かっても、自分が書いた志望動機に自信がない、具体的にどのような文章が志望動機として正解か分からないといった不安を抱えている人もいるでしょう。

ここからは、職種別の志望動機の例文を紹介していきます。ぜひ自分が書いた文章と見比べてみてください。

営業

貴社を志望したのは、加盟店が抱える問題点やニーズに合わせた提案を行う営業スタイルに感銘を受けたためです。

私の父は、飲食店を経営しています。経営は順調とは言えず、集客に伸び悩む時期もありました。そんな時、貴社の加盟店営業担当者がキャッシュレス決済導入を含め、父のお店に合ったさまざまな提案をしてくれました。

お店に最適な提案をしてもらえたおかげで、集客が回復し経営が上向きになりました。また、経営が安定してきた後も度々、足を運びフォローしてくれています。

自社のシステム導入までだけでなく、その後のフォローにも力を入れている貴社の営業スタイルを身近で感じ、自分も加盟店に貢献したいと思うようになりました。

貴社に入社できたら、加盟店が抱える問題点を把握しながら最適な提案をしていきたいと考えています。

マーケティング

貴社を志望したのは、安心、安全で利便性の高い決済システムの開発に携わりたいと考えたからです。

私は、大学3年生のころ財布を紛失した経験があります。財布の中にはクレジットカードが入っていたのですが、コールセンターに電話したところすぐにカード使用停止の措置を取ってもらえたため、不正使用されることはありませんでした。

この時クレジットカードは現金よりも安全で安心な決済手段であることが分かり、業界の中でもセキュリティシステムの開発に力を入れている貴社で働けたらと考えるようになりました。

クレジットカードの安全性に不安を抱える方は多くいます。私が貴社に入社できた際には、誰もが安心して利用できるクレジットカードやシステムを開発したいと考えています。

信用調査

私が貴社を志望したのは、セミナーでクレジットカードをもっと多くの人が利用できるような環境を作りたいという話を聞き、共感したためです。

私は大学2年生の時に初めてクレジットカードを持ちました。クレジットカードを利用するようになるとどこに行ってもスピーディーに決済できるようになり、ネットショッピングも気軽に利用できるようになりました。

私はこの経験からクレジットカードをもっと多くの方が利用できるようになれば、便利で豊かな社会になるのではないかと考えるようになりました。

貴社は学生など所得が低い方から所得が高い人までさまざまな方が利用できる、幅広い種類のクレジットカードを発行しています。誰もがクレジットカードの利用ができるような環境づくりをしている貴社で働きたいと考えるようになりました。

貴社に入社できた際には信用調査部門に携わり、クレジットカードを一人でも多くの方が持てるように手助けしたいと考えています。

債権管理

私が貴社を志望したのは、インターンに参加した際に債権管理部門の重要性を理解したためです。

インターン参加前は債権管理部門についての知識がありませんが、さまざまな業務に携わらせていただく中で、債権管理部門が適正な仕事を行わなければ顧客からの信頼が失われ、サービスの維持が危ぶまれる可能性があることが分かりました。

クレジットカードサービスにおいて重要な債権管理部門で、信頼されるサービスの提供ができたらと考えています。

セキュリティ

皆が安心、安全にクレジットカードを利用できる環境を作りたいと考え、貴社を志望しました。

諸外国に比べ我が国のクレジットカードの普及率が低いのは、不正使用や不正アクセスなどのリスクに対する心配があるからです。

実際、私の父も不正使用の被害に遭ったことがあります。身に覚えのない請求を受け、非常に不安な気持ちになった父の姿を見て、安心安全にクレジットカードを利用できるような環境を作るエンジニアになりたいと考えるようになりました。

貴社のセキュリティ技術は、業界の中でもトップクラスです。貴社に入社できた際には、貴社のエンジニアが保有する知識や技術を吸収し、セキュリティ向上につとめていきたいと考えています。

また、将来的には会員が安心して利用できるクレジットカードやシステムの構築に携わることができたらと考えています。

顧客サポート

私が貴社を志望したのは、クレジットカードを通して多くの方の生活を便利にしたいと感じたからです。

私は大学のゼミで、外国に比べキャッシュレス化が遅れている現状について研究していました。

さまざまな年代の方にアンケートを取ったところ、クレジットカードなどのキャッシュレス決済を導入していない理由として、「申し込み手続きが分からない」「面倒くさそう」といった意見が出ました。

特に高齢者の方は手続きの難しさからクレジットカードの利用を躊躇しているようで、キャッシュレス化を日本で進めるためには誰もが簡単に申し込めるような仕組みを作らなくてはいけないと感じました。

貴社の会社説明で利用者に寄り添った対応を心がけているというお話を聞き、私も貴社で利用者に寄り添った対応の仕方を学びたいと感じ志望しました。

もし貴社に入社できた際には、誰もが安心してクレジットカードを申し込めるようにサポートしていきたいと考えています。

クレジットカード業界への理解を深めよう

この記事では、クレジットカード業界について紹介しました。クレジットカード業界への就職を考えている場合、業界の動向や職種を掴んでおくことで志望動機が作りやすくなります。

この記事で紹介したことを参考に、自分らしさが伝わるオリジナリティあふれる志望動機を作ってください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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