就活を始めるにあたって、テストセンターって一体どんなところで、何をするところなのだろうと不安に思っている学生さんもいるかもしれません。
先輩たちの話を聞いていて、テストセンターで受験をしたと聞き、どんな時にどうやって利用するのか、不安に感じている方にテストセンターとは何かやどういうふうに利用するのかご紹介します。
テストセンターとは?
就活をする際には、まずは志望する企業を選び、エントリーシートなどを書いてエントリーをします。
書類選考に通ると面接の前または一次面接の後などに、適性検査を受けるケースが少なくありません。
適性検査とは、社会人としての適性をはじめ、業種や職種にマッチしているかや、どんな人物であるのかを判定するための検査です。
学力試験とは異なり、点数を比較するものや点数で合否を決めるものではありません。
数的処理や熟語の問題、文章読解などの学力テスト的な問題も出るため、あらかじめ対策は不可欠です。
多くの就活生が過去問集や問題集などを購入して、トレーニングをしています。
テストセンターで適性検査を受ける時の流れ
テストセンターで適性検査を受ける流れとしては、エントリーした企業がどのような受験スタイルを取るかにもよります。
適性検査の実施企業から日時が指定されている場合
たとえば、同じ日時に同じテストセンターに就活生を集めて、一斉に行うという方法があります。
大手企業などまとめて行ったほうがスムーズな場合などで、行われる実施スタイルです。
その際には企業から渡された受験票や指定された必要書類などを持ち、指定された日時に会場に直接来場します。
パソコンが1台ずつ指定されるので、各自がパソコンの前に座ってスタンバイし、開始時間が来てスタートの合図が入ったら、各自画面を操作しながらテストを受験します。
自分でテストセンターの予約を入れる場合
もう一つの受験の流れとしては、企業から一定期間内にテストセンターに予約を入れて各自が受験を行うよう案内されるケースです。
テストセンターは指定されているケースと、いくつかの候補から行きやすい場所を選べる場合もあります。
日時はテストセンターにもよりますが、平日を中心に午前中2回、午後3回、夜間に1回など1時間から2時間おきにスタート時間や時間枠が用意されているのが一般的です。
各自で場所や日時を選んで、パソコンやスマホなど専用のサイトから予約を入れるのが基本です。
当日は本人確認書類などを持参してテストセンターに行き、名前と本人確認書類の照会を行ったうえで、時間が来るとパソコンが設置された席へと案内されます。
テストセンターの適性検査の特徴
テストセンターで適性検査を受ける際には,他の方法で適性検査を受ける際と違った特徴があります。
ここではその特徴を2つ紹介します。
様々な人と一緒にテストを受ける
テストセンターにはさまざまな人がテストに訪れるので、同じ部屋で受験する人が同じ企業の応募者ではないことも少なくありません。
パソコンによるWebテストなので、それぞれの企業が指定した検査や、職種ごとの検査を設定できるので、隣の受験生とは全く違うテストを実施している場合もあります。
同じ時間に予約を入れた方はスタート時間は同じですが、一定時間を経過すれば、解答が終わった方は各自退出してもかまいません。
その際の方法はテストセンターにより、自由に退出できるケースもありますし、手を挙げてスタッフを呼び、画面などの確認をしてもらったうえで退出するルールが設けられているところもあります。
時間管理が重要になる
受験にあたっては当日の流れをしっかり把握しておくことが大切です。
予約した日時ギリギリに行くのではなく、余裕を持って来場し、受験の流れや退出の仕方などルールの案内をしっかり確認するようにしましょう。
なお、期間を定めて各自予約するスタイルの場合、一定期間内に受験しないと選考から外されてしまうので注意しなくてはなりません。
テストを受験しないといういことは、自社への就職意欲がなくなったものと判断されてしまいます。
なぜ、受験しなかったかなど個別に理由や事情を聞かれることや別途日程を用意してもらえることも通常はありません。
OB・OG訪問、面接や他企業の適性検査の受検など、スケジュールが詰まっていることも多いので、うっかりしていたら予約が取れる時期を過ぎていたなんてことにならないようにしましょう。
テストセンターで適性検査を受ける時のポイント
次に,テストセンターで適性検査を受けるときのポイントを2点解説します。
必ず準備と練習をする
適性検査は能力やスキルを測定するためのテストであり、数的推理、言語理解、図形推理などが含まれます。
テストセンターでの検査前にすべての分野での練習を積むことが重要です。
ネット上には無料の練習問題や模擬テストが多数ありますので、それらを利用して慣れておくようにしましょう。
また、特定の業界や職種に特化した適性検査もあるため、事前にその業界や職種に特有の問題がないかなどを調べておくことも有効です。
落ち着いて焦らずに問題を解く
テストの日に普段通りの実力を発揮するためには、適切な休息を取り、リラックスした状態で挑むことが大切です。
適性検査当日,テストセンターに到着してから緊張しすぎないようにするために、練習の時から本番を想定して取り組んだり,模擬試験を受けるなどして本番に近い環境に慣れておきましょう。
また、適性検査は時間が制限されているため、時間配分を意識することも大切です。
もし間に合わないと感じても,慣れていけば早くなります。
当日までに練習を重ね,各セクションをいかに効率良く解くかを事前に計画しておきましょう。
テストセンターで適性検査を受けるときの注意点
テストセンターで適性検査を受けるときには,注意点もあります。
ここでは2つ紹介します。
パソコンで練習しておく
テストセンターで受験するにあたっては、必ずデモンストレーション画面を使って、パソコンを使ったテストをどう受けるのか体験しておきましょう。
SPIなどの問題集を購入して問題を解くトレーニングをしている人は多いと思います。
テストを解く対策は万全かもしれませんが、パソコンを使ってどうやって答えていくか行った経験がない方は多いのではないでしょうか。
受験票が届くと、それと同時に案内文などが添えられているのが一般的です。
そこには予約の仕方をはじめ、デモンストレーション画面の案内がなされているのが通常です。
テストセンターの専用サイトで、受験票に記載されたIDやパスワードを入れるとデモンストレーション画面が利用できます。
何題か問題を解くことができます。
問題を解くトレーニングにもなりますし、パソコンでどのように解答するのか、操作などに慣れることができるので、当日落ち着いて受験ができるので安心です。
時間に余裕を持って到着する
受験当日は時間の余裕を持って来場したいところです。
何社もエントリーしていると、スケジュールがぎゅう詰めで、開始時間ギリギリになってしまう方もいるかもしれません。
ですが、テストセンターにもよりますが、開始時刻またはそこから10分ほど過ぎると受験ができなくなってしまうので注意が必要です。
選考を外されることがないよう、時間にも気を払いましょう。
テストセンターの適性検査は時間配分が特に大切
テストがスタートしたら、落ち着いて問題を解き、解答のつけ間違えをしないよう気を付けましょう。
1問あたりのスピードにも気を配ろう
難しくて時間がかかりそうな問題は飛ばすことが可能です。
一通り解いたうえで戻ることもできますので、まずはスムーズに解けるところからサクサク進めていきましょう。
Webテストでは1問あたりの解答時間も計測されていて、時間の速さなどが事務処理能力の高さなどを表す指標として反映されることもあります。
すぐに解ける問題はスピーディーに解き、なおかつ、解答ミスをしないことがコツです。
解答は2番だと思ったのに3番に付け間違えるなど、うっかりミスをしないように的確に操作しましょう。
他の受験生が退出を始めても焦らない
一定時間が過ぎて退出が許可されるケースでは、他の受験生が退出を始めると焦ってしまう方も少なくありません。
テスト時間内であれば受験していいわけですから、自分のペースは乱さないことがコツです。
解答が終わったからと退出するより、ミスがないかのチェックなどをして、しっかり時間を使ったほうが満足のいく結果が残せます。
もちろん、中には次の就活スケジュールが入っていて、早めに出たい方もいるかもしれません。
この点は、どちらがより志望の上位にあるかにもよります。
次の会社説明会や面接のほうが本命であるなら、さっさと解いて退出可能時間が来たら退出してもいいかもしれません。
ですが、本命の適性検査なら、納得いくレベルで解き終わってから退出するようにしましょう。
点数で比較されるものではありませんが、選考にあたっては適性検査の結果はかなりの判断材料にされています。
事務処理能力の高さや理解力や論理力の高さなどがわかる他、ストレス耐性や協調性、業種や職種への適性などが反映されるためです。
性格検査は直感的に回答する
性格面の診断である質問については、余計なことを考えずに、直感的に解答していくのがコツです。
この企業ならこっちの解答のほうがいいのだろうかと、余計なことを考えて選んでも、他の解答との整合性が取れなくなることや実際に面接で話してすぐにバレてしまいます。
ありのままの自分で解答すれば良く、自分を演出したりしないことがコツです。
性格面の診断は直感的にサクサク解答し、文章題や数的処理など自分が苦手と感じる部分などに時間を割いたほうがトータルで良い成果につながります。
テストセンター以外の適性検査の実施方法
企業が適性検査を実施する方法には他にもパターンがあります。
一つは志願者を一堂に集め、会社説明会などの後でマークシートを利用した紙ベースの試験を一斉に受験させる方法です。
それに比べて,テストセンターではパソコンでの受験になります。
パソコン画面に問題が出るので、正解をマークシートではなく画面上でチェックして進んでいきます。
パソコン受験にも他のパターンがある
パソコン受験のスタイルとして3パターンほどあり、1つが応募企業内のパソコンを使う、2つ目が自宅のパソコンを使う、3つ目としてテストセンターを利用する方法があります。
企業内でパソコンを用意する場合、応募者が少ない企業などでないとパソコンを準備することができないので、あまり多いケースではありません。
自宅で気軽に受験させる企業も増えていますが、万が一の替え玉受験や不正のリスクが少なからずあります。
テストセンターは適性検査を提供している業者が設けている施設で、受験生が決められた日時に来場するか、自分で予約を入れてテストを受けに行きます。
テストセンターはどこにでもあるわけではなく、東京や大阪などの都心部に限定されるのが一般的です。
そのため、地方在住者や地方の企業が地元で適性検査を実施するにあたってテストセンターを利用するケースは通常はないでしょう。
まとめ
テストセンターでの受験は各自が予約を入れるケースも多いので、定められた期間内に忘れないように予約を入れましょう。
受験を忘れると、選考そのものから外されてしまうことがあるので注意しなくてはなりません。
テストセンターで適性検査を受けるにあたっては、事前にデモンストレーション画面で体験しておくことがポイントです。
問題集などを使ってテスト対策をしている方は多いと思いますが、パソコン画面で解答するやり方をマスターしておくことがコツになるからです。
当日は本人確認書類などの忘れ物をせず、受験ができなくならないよう、時間に余裕をもって来場しましょう。
自分のペースを崩さず、時間いっぱい使って満足のいく受験をしましょう。
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明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート