面接で大学を選んだ理由を聞かれた際の回答例文|ポイントや注意点も紹介

面接で大学を選んだ理由を聞かれた際の回答例文|ポイントや注意点も紹介

「企業は大学を選んだ理由の質問で何をみているの?」
「どのように答えれば面接官に好印象を与えられるのだろう」
「大学を選んだ理由とは関連のない企業を志望する場合どう答えるべき?」

このように、就活生には多くの疑問や悩みがあるのではないでしょうか。

本記事では、企業が面接で大学を選んだ理由を聞く意図や答える際のポイント志望する企業と大学の選択が関連している場合と関連していない場合の例文などを紹介します。

この記事を読むことで、面接で大学を選んだ理由を聞かれた際、焦らず自信を持って答えられるでしょう。

あらかじめ回答を準備しておくことで、心に余裕がある状態で面接に挑めるでしょう。面接を控えている方はぜひチェックしてみてください。

この記事を読んでわかること  
  • 面接で大学を選んだ理由を聞かれる理由 
  • 質問に回答する際のポイント
  • 自分の大学と志望する企業が関連していない場合の例文
この記事をおすすめしたい人
  • 面接で大学を選んだ理由を聞かれる意味がわからない人 
  • 志望する企業と大学の関連性がないと悩んでいる人
  • 例文を参考に質問に対する回答を作成したい人

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なぜ企業が面接で「大学を選んだ理由」を聞くのか

大学を選んだ理由を聞かれると、中には学歴重視なのかなとか、偏差値の高い大学と低い大学で差別されてしまうのだろうかと勘繰ってしまう方もいるかもしれません。

ですが、書類選考が通っている以上、学歴や大学のレベルを問題にしているのではありません。

企業には求める人物像がある他、備えていてほしい知識や技術がある場合や社風とマッチした人材かを確かめたいと考えています。

確かめるための一つのアプローチが、入った大学や大学で何を学び、何を得たのかなのです。

なぜ企業が面接で大学を選んだ理由を聞くのか 
  • あなたの興味関心を知るため 
  • 早い段階から将来のことを考えて行動できていたかを知るため
  • 大学での学問への取り組み姿勢を確認するため

あなたの興味関心を知るため

大学や学部を選ぶ段階で、その人は選択を行っています。

さまざまな学部がある中で、その大学のその学部を選んだということは、そこで何か学びたいものや興味を持ったことがあるはずです。

どんなことに興味や関心を抱いて学部や学科を選考したのか、そして、そこで何を学べたのかを知りたいと思っています。

また、その興味や関心が就活における職種選びや企業選びにも反映されているのか、それとも、まったく関係のない選択に至ったのかもチェックされています。

学んだ学部と関連性の薄い業種や職種を志望している場合には、なぜ、そう考えるに至ったのかにも興味を示すわけです。

大学で学んでいる過程で違う分野に興味を示したのか、なぜそうなったのか、そこに選択のミスや考えのブレなどがなかったのかを確認したい意図もあります。

早い段階から将来のことを考えて行動できていたかを知るため

大学や学部を選ぶ際には、大学で学びたいことよりも、将来やりたい仕事があって、そこから遡って選択する方も少なくありません。

たとえば、自動車メーカーで開発や製造をしたいなら工学部に進学する、商社に就職したいなら商学部や国際関係学部などを選ぶといったものです。

また、〇〇の企業への就職実績が高いからと、就職したい企業への就職率が高い大学を選ぶ方も少なくありません。

有名私立大などを中心に学部ごとに、どの企業に何名就職したなどの実績を大学受験生たちに公開しています。

大学に入ってから将来の仕事や就職したい会社を考える人がいる一方で、幼いころからやりたい仕事がある人や早い段階から憧れる企業がある人もいるわけです。

企業としては、より早い段階から将来やりたいことを見つけ、そのために大学や学部を選ぶ学生さんには、より高い期待を抱きます。

大学やゼミでの学びや研究、技術の習得や資格の取得を通じて、即戦力としての活躍や将来を担う有望な人材になるかがチェックされています。

大学での学問への取り組み姿勢を確認するため

大学も学部も豊富にある中で、なぜ、その大学を選んだのでしょうか。

同じ学部を有する大学は山ほどある中で、なぜ、その大学で学びたいと思ったのでしょうか。

もちろん、中には自分の学力レベルに合わせて選んだだけという方や、第一志望ではない大学に仕方なく進学したという方もいるかもしれません。

ですが、同じレベルの大学の中でもその1つを選んだわけですし、第一志望でなくても、数ある大学の中から受験をしたということは、その大学をなんらかの考えで選んでいるはずです。

大学によって伝統やカラーが異なります。

同じ偏差値レベルの同じ学部でも、整っている環境や教授陣、指導方針なども異なっています。

そうした事情を考慮して選んだのか、それとも、親や高校の先生、塾の講師などに言われるままに受験しただけなのか、就活生の回答から見破られてしまうこともあります。

同じ建築学部に進むにも、その大学を選んだのは最新の耐震性を学べる教授や設備が整っていたなど、こだわりを持って選んだ方もいることでしょう。

この大学に入りたいと思ったときのことを思い出して、なぜ、その大学を選んだのかをまとめておきましょう。

企業が学部・学科を選んだ理由を聞く意図

面接では大学を選んだ理由とともに、学部・学科の選択理由を聞かれることもあります。

しっかり答えられるよう、合わせて質問の意図を押さえておきましょう。

企業側からの質問の意図は下記2点が主な内容です。

・目的を持って行動していたか

・あなたの価値観を知りたい

目的意識や価値観という言葉はわかるようでわかりにくい言葉ですが、具体的な事例を参考に解説を見ていただければ理解しやすいでしょう。

詳しく解説していきます。

目的を持って行動していたかの確認

まず「目的を持って行動していたか」という点です。

あなたが何を持ってその学部・学科を選択し、どう取り組んでいたかを、企業側は知りたがっています。

また、その中で積極的に学ぼうとしていたか、自発的に学びのために行動を起こせていたかからも、入社後のあなたの姿をイメージしたいと考えています。

そして、あなたがその学部・学科を選択し、目的を達成するために取り組めていたかどうかから、あなたが入社後に仕事に向き合う姿勢をイメージしたいと考えています。

例えば、将来は営業・販売に関する仕事がしたいと思えば商学部を選んで行動経済学やマーケティングを学びますし、ITエンジニアとして働きたいと思えば理工学部を選びプログラミング言語や情報工学などを学びます。

大学・学部を選ぶにあたり、「なぜ」その目的意識を持ったか、「なぜ」将来そうなりたいと思ったかを説明できることが重要です。

理由は人によってそれぞれでしょうが、ここが他の就活生との差別化のポイントとなります。

あなたの価値観を知りたい

次に、「価値観を知りたい」ということが理由としてあげられます。

学部・学科の選択理由からはあなたの価値観や関心、人柄が見えるからです。

あなたの価値観や人柄への理解を深め、企業の求める人物像や企業の雰囲気に合っているかを判断したいと考えています。

価値観や人柄がわかることで入社後のミスマッチは減ります。

企業の採用コストは非常に高くつくためミスマッチを減らしたいのが企業側の本音です。

面接で「大学を選んだ理由」を答える際のポイント

企業がなんの目的で大学を選んだ理由を尋ねるのかが理解できれば、回答の方向性が見えてきたのではないでしょうか。

もっとも、面接では長々と語るわけにはいかないので、ポイントを押さえて簡潔に伝えられるよう回答を準備しておくのがベストです。

面接で大学や学部・学科を選んだ理由を答える際のポイント 
  • 大学受験の際に考えていた自分の将来について話す 
  • 入学した後に大学で行っていることも話す
  • 学んでいることを就職後どう活かせるのかを話す
  • 専門用語の使用をなるべく控える
  • 自分の言葉で話す

大学受験の際に考えていた自分の将来について話す

大学受験時に志望校を決めた際、何を目指して選んだのかを振り返ってみましょう。

たとえば、不動産会社で建築に携わりたいと考え、有名な教授のいる大学の建築学部を目指したとか、グローバルな時代にバイリンガルとして活躍したいと考え外語学科を目指したといった事柄を思い出してみましょう。

入学した後に大学で行っていることも話す

次に入学後にどんなことを学んだのか、どんな研究をしたのか、ゼミでの様子などを話します。

ただし、面接を受ける企業での仕事に結び付くようなことを中心にまとめることがポイントです。

研究テーマや身に着けた技術などについて話す場合には、あまり専門用語を使わないように気を付けましょう。

面接官が技術者とは限らず、技術に詳しくない方が面接官の可能性もあります。

また、専門的なことをわかりやすく語れることで、分析力や論理的思考力などの高さがチェックされます。

学んでいることを就職後どう活かせるのかを話す

いかに素晴らしい教授のもとで専門知識を得たといっても、それが面接を受ける企業で活かせないのであれば、企業にとっては魅力がありません。

専門知識や習得した技術、取得した資格をはじめ、大学で得た経験を就職後にどう活かせるのかをしっかりとアピールしましょう。

専門用語の使用をなるべく控える

自分が大学を選んだ理由を述べる際に気を付けたいのが、面接官がわからないような専門用語を用いるのを控えることです。

もちろん、説明に必要な専門用語がありますが、できる限り最小限に留め、わかりやすい言葉に置き換えて説明することが大切になります。

面接官は専門家ではないため、難しい言葉は理解できず、せっかく良い研究をしていても悪い印象にとらわれかねません。

そのため、わかりやすい言葉に置き換えて話すことで、伝わりやすさや面接官への印象も変わってきます。

また、違う言葉に置き換えることはご自身がやってきたことの理解を深めることにも役立ちます。

難しいことを簡単に話せることで、就職後もお客様に対してしっかりと説明できると好感をもたれるでしょう。

自分の言葉で話す

面接では大学を選んだ理由だけでなく、「その大学に入学して後悔はなかったですか?」などと深掘りされるのが普通です。

インターネットや書籍で調べた理由をそのまま話しても、何度も別の質問をされるうちに辻褄が合わなくなり、面接官に与える印象が悪くなってしまいます。

そして何より自分の言葉で話すことは、自分の個性を出すことにつながります。

さまざまな角度からの質問にも論理的に破綻せず、他の就活生と差別化するためにも自分の言葉で話すように心がけましょう。

面接で「大学を選んだ理由」がない場合のポイント

高校生の頃から大学に進学する理由を持っていたという学生の方が少ないのではないでしょうか?

しかし、「特にありません」と答えるだけではあなたの良さや人柄を伝えることはできないため、何かを伝えるようにしましょう。

ここでは、大学を選んだ理由を答える際に気をつけるべきポイントについて詳しく解説していきます。

大学を選んだ理由がないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

理由がない場合に答える際のポイント 
  • 素直に伝える 
  • 今はどう考えているのか

素直に伝える

素直に、「最初は特に理由を持っていませんでした。」と伝えても特にマイナスになることはありません。

無理に嘘をつくよりは素直な印象を与えることもできるため、面接官によってはプラスに評価してくれるかもしれません。

就活をしていると周りの学生がみんなすごい人に見えて、エピソードで勝つために嘘をつく方もいますが、企業側としては嘘をついている学生がいればすぐにわかります。

バレた時のリスクを考えると、できるだけ素直に伝えるようにしましょう。

今はどう考えているのか

素直に伝えるといっても、大学入学前の正直な思いを伝えるだけでは不十分です。

大学入学前に何も考えていませんでしたといっても、高校生の頃の話なので面接官も特に気にしません。

しかし、大学に入学してから数年経ち、就職活動をしている現在はその大学で学んだことなどもあるはずです。

そうした学びまで伝えられると企業側もあなたの人柄やどういったことまで考えている学生なのかという部分がわかるので、なるべく具体的に伝えるようにしましょう。

自分なりの回答を作ることが難しい場合は就活のプロに相談してみよう

ここまで大学を選んだ理由がない場合の回答方法について紹介をしましたが、いきなり「1人で、自信を持って述べられるような質の高い回答を用意しろ」と言う方が無理があります。

そこでおすすめなのが、就活エージェントに相談することです。

ジョブコミットでは、一人ひとりに合ったESの作成はもちろんのこと、面接での質問の回答などについてのサポートも得られます。

1人で何時間も悩むよりも、就活のプロに相談することで数分で解決する問題なども複数あるため、ぜひ気になる方は一度登録してみてください。

面接で「大学を選んだ理由」の回答方法

続いて、面接で大学を選んだ理由について聞かれた際の回答方法についても詳しく紹介します。

以下の構成ならば、スムーズに作成できるだけでなく、相手も結論を念頭に置いた状態で話を聞けるため、あなたの言いたいことがより伝わりやすくなります。

結論

就活においては何事においても全て結論ファーストで述べるようにしましょう。

自己PRや志望動機などでも述べるのはもちろんのこと、大学を選んだ理由の際も結論から話すことが重要です。

「この大学、学部、学校を選んだ理由は〇〇です」と簡潔に伝えるようにしましょう。

具体的なエピソード

具体的なエピソードを付け加えることで、あなたがなぜその大学を選んだのかを納得感を持って説明できるだけでなく、目的意識を持って取り組んでいたことが伝わりやすくなります。

なぜその大学や学部、学科を選んだのかを納得できるかつ可能な限り客観的に説明することが重要です。

大学で学んだこと

大学を選んだ理由について説明できたら、続いて大学で何を学んだのかについて説明する必要があります。

当初はどのようなことを学び、どのような経験を得るつもりで入学し、当初の予定通りに学べたのか、もしくは方向性が変わり他の分野や想像もしていなかった経験ができたかなどについて説明することもおすすめします。

面接の担当者がその学びを分かりやすく想像できるような表現を心がけてください。

入社後どのように活かすのか

企業は入社後活躍してくれる人材を採用したいと考えているため、入社後、どのように経験を活かすのかについて説明して締めるようにしましょう。

あなたがどのような理由で大学や学部、学科を選び、どのような経験をしたのかについて説明ができたら、最後はその経験をどのように企業に還元するのかを説明すると良いです。

これにより、企業の対応担当者はあなたがどれほどしっかり企業研究を行っているか、そして入社後活躍できる人物であるかどうかを判断しやすくなります。

志望企業と「大学を選んだ理由」が関連している場合の例文

では、面接で大学を選んだ理由を聞かれた際の回答例を実際に見ていきましょう。

構成などを参考にして、自分の場合について考えてみてください。

例文①:経済学部から銀行職

私が経済学部を選んだ理由は、経済の仕組みや金融市場について深く理解し、その知識を活かして社会に貢献したいと考えていたからです。
特に私が進学した大学は企業との結びつきが強く、1年生からインターンへの案内が届くなど、学生の段階から実務経験を豊富に積める環境が整っていました。
そして私は大学での学びを通じて、財務分析やリスク管理、マクロ経済の動向など、銀行において重要な知識とスキルを身につけることに成功しました。
特に経済学の理論を実務でどう応用するのかについて意識して取り組んだため、就職後、この知識をただの理論ではなく実践という形で還元できると考えています。
貴社のインターンにおいては、このような多岐にわたるスキルと経済学の理論を結びつけて業務に取り組み、実践的なスキルを身につける所存です。

例文②:建築学部から住宅メーカーの面接を受けるケース

私は建築学部で耐震設計を学びたいと、〇〇大学を選びました。
〇〇大学の建築工学科では耐震構造研究で有名な△△教授が教鞭をとっており、耐震構造について実験ができる設備や企業との共同研究ができる環境が整っていたからです。
多数の応募者の中から選考を突破し、△△教授のゼミに入ることができ、実践的な研究と設計に取り組んできました。
御社では地震に強い家づくりに取り組んでおり、更なる技術開発や既存構造の改良に大学で学んだ知識と技術を活かせると志望しました。

例文③:商学部から不動産会社のマーケティング職の面接を受けるケース

私は高校時代に商品開発に興味を持ち、そのためのマーケティングについて学びたいと〇〇大学の商学部を選びました。
マーケティングを学んでいく過程で、店舗を出すための市場調査に興味を持ち、卒業論文では競合が多いラーメン店出店のためのマーケティングをテーマに選びました。
御社では飲食店向けの立地コンサルティングを提供しており、緻密なマーケティングを通じて物件の提案をしています。
コンサルティングチームの一員として、大学で学んだマーケティングのノウハウを活かしたいと思い、御社を志望しました。

例文④:福祉大学から老人ホームの介護職の面接を受けるケース

私は高齢化が深刻化する日本で将来性があり、社会に求められる仕事は何かを考えて高齢者介護が学べる福祉大学を選びました。
高齢化社会を支えていくうえでは、介護予防と少しでも自立した生活を送れることが大切と考え、リハビリの技術が学べる理学療法科を専攻しました。
大学時代に理学療法士の資格を取得し、老人ホームや病院のリハビリステーションでの実習も行い、実践的なノウハウを学んできたのが私の強みです。
御社では寝たきりにさせないための介護予防や、介護度が上がらないための取り組みをされています。

大学で学んだ知識や取得した理学療法士の資格を活かしたいと考え、志望しました。

志望企業と「大学を選んだ理由」の関連性がない場合の例文

大学を選ぶ際に、後の就職のことまで考えて選んでいる方も多いですが、中にはそこまで考えずに大学進学を決めた方も一定数いるでしょう。

たとえば、実家から近い大学や親から勧められたため進学した方など、将来を考えて進学しなかった方にとっては関連性を答えるのは困難ですが、大学中にさまざまなことから刺激を受け、就職先を決めることもあります。

その場合は素直に伝えることで、面接官への印象も変わってきます。

志望企業と大学の関連性がない場合について、例文を踏まえてご紹介します。

例文①:法学部から食品メーカーの面接を受ける場合

私は法学部で法律を学びたいと○○大学を選択しました。
大学では、法律に関する知識や法律に対する考え方について学び、六法と呼ばれる憲法、民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法を学びました。
また、昔から食品に対して関心があり、自身が食べるものにはどのような法律が存在するかに興味があったことを理由に、調べるようになったのです。
食品衛生法や食品表示法などから、詳細な法律に至るまで、多くの人が食べる食品の法律を守ることで、健康に過ごせる方が増えると考えて志望しました。
入社後は、既存商品はもちろん、新商品の開発に携わりながら、より健康で安心して食べられる食品の開発に従事したいと考えております。
また、グローバルにおける法律も勉強し、事業拡大にも力添えできればと考えています。

例文②:文学部から商社の面接を受ける場合

私は文学部で人間の歴史や哲学に関して学びたいと○○大学を選びました。
大学では、言語系、思想系、歴史系、行動系の4つがあり、言語系と行動系に興味を持ちました。
言語系では、日本語のほかに英語とドイツ語を学び、在学中は短期間ですが留学もし、現地の方と仲良くなることができたのです。
行動系では心理学を専攻し、人の心理と行動に関して研究し、考え方によって行動が異なりますが日本と海外でも似ている場合があると確認できました。
就職後は、留学の経験を活かし、日本だけでなく世界中に商品を知ってもらうように、アプローチしたいと考えております。
また、商品に対しての日本と海外の違いや心理的な要因からもどんな商品が好まれるかを考え、売上に貢献したいです。

例文③:文学部から接客業

学部を選んだ理由:日本と海外の文化や慣習の違いに興味を持ちました。
そのきっかけは身近な家族や友人でも考え方や趣味嗜好が違うのはどうしてだろうと疑問に思ったからです。
話をしていくうちに人それぞれの考えやバックボーンがあると知り、それから海外の文化や慣習の違いについてその背景が知りたいと思うようになりました。
その文化の歴史や背景を研究して理解を深めたいと思い、○○大学の文学部比較文化学科を志望いたしました。
日本と海外それぞれの文化や考え方がなぜ違うのか、学んでいくうちに理解も深まり、さらに興味が湧きました。
入社後にどう生かすか:学んだ文化や考え方の違いをもとに、海外のお客様に安心して満足なサービスを提供できるよう生かしたいと考えています。

例文④理工学部から公務員の面接を受ける場合

私が理工学部を選んだ理由は、科学と技術の知識を通じて社会課題に対処し、持続可能な解決策を探求したいという強い意欲からです。
特に、私が進学した大学はSDGsに力を入れており、科学の力を活用して地球に優しい社会づくりを目指している点にも魅力を感じました。
私は理工学部で想像力や論理的思考力を養うとともに、ゼミではリーダーを務め、チームで協力して研究に努めることができました。
また、各メンバーに配慮しつつ取り組んだ結果、チームワークやリーダーシップを身につけました。
これらのスキルと知識を公務員として活かし、政策立案や行政運営において、科学的根拠に基づいた意思決定を行い、社会の発展、そして地球に優しい社会の実現に貢献したいと考えています。

面接で「大学を選んだ理由」のNG例文3選

大学を選んだ理由について答える際に気をつけるポイントについて解説しましたが、それらを踏まえた上でNG例について解説していきます。

NG例を知ることで失敗しない答え方がわかるため、面接でも有利に進めることができます。

ここではNG例とそのポイントまで紹介しているため、気をつけるべきポイントについて詳しく理解することができるでしょう。

NG例①:主体性に欠けている

私が〇〇大学に入学した理由は家から近い点と親からおすすめされたという2点です。
大学入学するタイミングで一人暮らしをする方は多いと思いますが、私の場合は実家で犬を飼っていることと金銭的な理由で一人暮らしはできないと考えていました。
また、大学の学費などは親に出してもらう予定だったため、親の意見を参考にしようと決めていたため、大学を選ぶ際には家から近い距離で親と相談して決めました。
実際に〇〇大学入学後にはさまざまな経験をすることができたため、この大学に進学して良かったと考えています。

ポイント

この例文では主体性のない人物なのではないかという印象を持たれてしまいます。

もちろん実家から通う選択はいいのですが、犬を飼っているからという理由まで述べてしまうと、企業に入社する際にもこうした細かい福利厚生にこだわってミスマッチが起きるのではないかという懸念を持たれる可能性があります。

また、親に言われたからこの大学に入学したという選び方では、あなた自身がどのように考えているのか伝わりづらく、周りに流されてしまう人なのではないかという印象を与えます。

あなただったらどのように答えればいいのか一度考えてみるとこのNG例文から多くのことを学べるでしょう。

NG例②:嘘をついている

私が〇〇大学に入学した理由は、豊富な留学制度が整っていると考えていたからです。
私は小さな頃から将来は海外で仕事をしたいと考えていて、そのために大学では留学をはじめとして語学力に力を入れて就職では外資系企業に就職をしたいと考えていました。
実際に〇〇大学に入学してからは△△へ1年間の語学留学をするなどして語学力をみがき、海外でも何の問題もなく生活できるレベルまで話すことができるようになりました。
御社に入社後もこの能力を活かして海外で仕事ができるように努力していきたいと考えています。

ポイント

この例文では大学を選んだ理由から大学で学んだこと、就職後にやりたいことまで一貫性を持って伝えられる素晴らしいものです。

しかし、企業によってはここまで作り込まれたものを聞くと、高校生の頃から本当にそんなことまで考えていたのか疑問に感じる面接官がいるのも事実です。

そうすると、そこからさらに深掘りされることがあり、そうした時にうまく回答することができなければ嘘だと思われてしまいマイナス評価につながってしまうことがあります。

できるだけ嘘をつかずに素直に答えるようにしましょう。

NG例③:学習意欲が感じられない

私が〇〇大学に入学した理由は、有名だったからです。
私は高校生のときから企業で働く自分の姿を思い描いており、有名な大学であれば、いい企業に就職できる確率が高いと考えていました。
また、有名な大学の学生と一緒に学ぶことで、企業で活躍できる人材になれるのではないかとも考えていました。
実際に、〇〇大学に通う学生の学習意欲は高い傾向にあり、人間としてのレベルが上がったと感じたため、入学してよかったです。

ポイント

この例文は、将来を見据えて大学選びを行ったという点は評価できます。

しかし、「有名だから」などの理由は主体性がなく、受け身な印象を与えてしまいます。

熱意や信念を持って選んだというより、何となく選んだんだろうなという印象を与えてしまうため注意が必要です。

よく考えずに何となくイメージで決めるという受け身な姿勢は早めに解消しておきましょう。

考えない人は、表面的な事象に感情を左右されてしまい、職場でもチームの足を引っ張ってしまいます。

よく考えると、その大学に惹かれた理由は「有名だから」という以外にもあるはずです。

もう一度自己分析で深掘りして考え、あなたの自主性や意思、価値観が表れるような回答を練り直してみましょう。

まとめ

面接で大学を選んだ理由を聞かれるのは、将来のことを考えて選んだのかや、大学で何を学び、就職後にどう活かせるのかを確かめたいためです。

その意図や目的を踏まえ、ポイントを押さえて回答をしましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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