グループワークとは?苦手な人でも乗り切るための極意を紹介

グループワークとは?苦手な人でも乗り切るための極意を紹介

グループワークとは?苦手な人でも乗り切るための極意を紹介

選考でグループワークを実施する企業は増えています。

しかし「人見知りで初対面の人とお話するのきつい…」「会話に参加することができない」など、グループワークを苦手とする人は多いもの。

今回は、グループワークが苦痛で仕方ないという方でも何とか乗り切るためのポイントをご紹介します。

グループワークとは?

就職活動におけるグループワークとは、学生を数人のグループに分け、あるテーマに沿って共同で作業させる選考方法のことです。

似た意味の言葉に「グループディスカッション」という言葉がありますが、グループディスカッションはテーマに沿って討論を行うことを指すのに対し、グループワークでは討論を経て、最終的に成果物を提出したり発表を行ったりします。

制作物を作るグループワークのことを「作業型グループワーク」と呼びますが、作業型グループワークでは比較的作業する時間が短めに設定されているため、スケジュール管理やチームワークの良さが必要です。

対して、討論結果を模造紙やパワーポイントにまとめるグループワークを「プレゼン型グループワーク」と呼びます。

プレゼン型グループワークでは討論よりも最終的な成果物やプレゼンが重視されます。

グループワークでは役割分担が重要

グループワークでは最初に役割分担を決めてから議論に進んでいきます。

役割分担が機能しているかどうかでグループワークの出来は大きく左右されますから、誰をどこに配置するかは重要です。

自分がどのポジションに向いているのか事前に確認しておきましょう。

基本的にグループワークで必要とされるポジションは「リーダー」「書記」「タイムキーパー」の3つです。

リーダーは議論の中心となって、みんなに話を振ったりみんなの意見をまとめたりします。

また、話の軸が逸れたときに軌道修正したり発言回数が少ない人に意見を求めたりするのもリーダーの仕事です。

相反する2つの意見が出た時にリーダーの手腕が問われます。

課題の目的に適合した結論を出せているかどうかを基準にし意見をまとめましょう。

タイムキーパーは議論の時間を管理し、適切なタイミングでみんなに時間を伝えるのが仕事。

議論が白熱すると時間を忘れてしまいがちになるので、そこでさりげなく「残り〇〇分です」と伝えるのです。

もちろんタイムキーパーも話し合いに参加する必要はあります。

タイムキーパーになった際にまずすべきなのは時間配分を決めることです。

その際は議論を紙などにまとめる時間やプレゼンの練習をする時間を含めることをお忘れなく。

書記の仕事は、議論の流れをメモしながら全体を把握することです。

メモを取ることにより議論の流れがつかみやすくなるので、敢えて書記に立候補するのもおすすめです。

書記になるとメモを取ることに集中してしまいやすいですが、書記をしつつも意見を出すように心掛けましょう。

それまで出された意見をまとめた上で意見を出すと、リーダーのサポートにもなり、議論がスムーズに進みやすいです。

メモとはいえみんなが読めるように綺麗な字で書くことが大切ですので、殴り書きでメモをとる癖がある人はグループワークの前までに正しておきましょう。

このように役割を任せられた人は、自分の役割をこなしながら議論にも参加する必要があるので大変です。

そのため、どの役にもならなかった人は、全ての役のサポート役を勤める意識で取り組みましょう。

グループワークの流れ

本番で慌てないためにも、グループワークがどういった流れで進んでいくのか確認しておきましょう。

自己紹介

グループが割り当てられたら、まずは自己紹介を行います。

自己紹介の内容は、個人面接の内容と同じで構いません。

第一印象を決める重要な場面ですから、明るく元気に自己紹介を行いましょう。

採用担当者や周りの参加者をひとりずつ見ながら自己紹介ができれば好印象です。

自己紹介が終わったら、先ほどもお伝えしたように、リーダーや書記などのグループ内の役割を決定します。

採用担当が指名するパターンもありますが、希望者を募る方式が一般的です。

積極性をアピールすることになるので、自分が得意な役割があるなら積極的に立候補してください。

議論

リーダーが定めた流れに従い、グループで議論を進めていきます。

議論では必ず発言しなくてはなりません。

黙ったままだと「参加していない」と見なされ評価が下がってしまいます。

自分の持つ知識や知恵を総動員し、集中して議論に参加しましょう。

また、自分の発言だけでなく他人の意見に耳を傾けることも大切です。

頑張って発言した意見に対し、反対意見がすぐ出されると内心面白くはないでしょうが、不満を表に出してはいけません。

何があっても冷静でいることを心掛けましょう。

発表

グループワークでは最後の発表が全てと言っても過言ではありません。

発表がきちんとこなせるかどうかにチームの命運がかかっています。

発表役は通常リーダーが兼ねることになります。

発表の際に大切なのは、ダラダラ長く話すことなく簡潔に分かりやすく話すことです。

まず結論を伝え、次にその結論に至った理由、その次に具体例、最後にもう一度結論を伝えるという流れで説明をすると聞き手が分かりやすい説明になります。

この伝え方を「PREP(プレップ)法」と言いますが、グループワークで最後発表をする際はぜひPREP法を意識した伝え方を心掛けてください。

グループワークでは何が見られている?

そもそもなぜグループワークを行う必要があるのでしょうか?選考なら書類と個別・集団面接だけで良さそうなものです。

特にグループワークに苦手意識を持つ人は、グループワークの必要性を疑ってしまうでしょう。

しかし、グループワークは会社で働く際に必要となる能力を評価する上で有効な手段なのです。

詳しく見ていきましょう。

コミュニケーション力

グループワークでは、如何にグループ内で良い関係を築いて作業を進められるかというコミュニケーション力が問われます。

コミュニケーション力はどの業界、どの職種にも必要とされる仕事を行う上での必須能力です。

仕事をする上では人間関係が重要だと言われますが、良い人間関係構築のためにはコミュニケーション力を備えている必要があります。

就活では一緒に働きたいと思ってもらうことが重要なので、評価をあげるためにグループワークでコミュニケーション力を身に付けましょう。

協調性

発言内容や作業の進め方から協調性も見られています。

協調性は、コミュニケーション力同様、組織で働くための必須スキルです。

自分の意見を無理やり通そうとしたり人の意見を聞かないのがいけないのはもちろんですが、自分を抑えすぎるのもいけません。

ただ周囲の意見を肯定するイエスマンになるのではなく、自分の意見も主張しつつ周りの意見も受け止めるのです。

企業が求める協調性とは、周りの意見も聞き入れ、それを意識した意見が出せることです。

このことを意識してグループワークでは協調性をアピールしましょう。

主体性

自ら意見を発したりリーダーなどの役割を引き受けることで主体性をアピールできます。

仕事では言われたことだけをやっているだけではいけません。

自分から仕事を見つけ主体的に取り組むことが求められます。

グループワークで自分から意見を出さず人任せにしていると、採用担当から「この子は仕事でもこんな感じで自ら動かないんだろうな。

使えないなあ」と思われ、低評価を下される可能性が高いです。

自己表現力

グループワークでは周囲と協力するだけでなく、自分の言いたいことをしっかりと伝える自己表現力も必要となります。

発する意見に自分らしさや個性が含まれているかという点も自己表現力の評価対象となることが多いです。

必ずしも周りと違った意見を言う必要はないですが、自分の意見をしっかり持ち、それを上手く伝えることが大切です。

グループワークで成功するためのポイント

最後にグループワークで成功するためのポイントをいくつか紹介します。

これを守れば、グループワークが苦手な人でも上手く乗り切れる可能性が高まります。

積極的に取り組む

グループワークでは発表物の作成が必要です。

議論が苦手なのであれば、制作物の作成を買って出て積極性をアピールするのも良い手段です。

グループワークではいかにグループに貢献することができたのかという点が重要になり、何もそれは議論に限った話ではありません。

ただ制作物の作成に力を入れていたからといって、全く発言をしなくていいということにはなりません。

最低限の発言をした上で積極的にグループワークに取り組む姿勢をアピールしましょう。

他の人の意見に被せて発言

グループワークでは必ず一度は発言することが必要ですが、自分から発言するのが苦手な方は、周囲の人が発言した後に続けて発言するのがオススメです。

周囲の人に同調し、さらにプラスアルファでコメントすることで意見を発信しやすくなります。

もちろん完全に同調するだけではアピールになりませんので必ず自分の意見を添えることが重要です。

チームで評価を受けることを忘れずに

グループワークではチームで評価を受けるということを忘れずに言動を考えましょう。

必ずしも発言量が多いから有利、少ないから不利になるわけではありません。

発言量が多くても的外れな意見だったり自分ばかり話し続けたりすると減点対象です。

チームの中でどう貢献できるかという視点に立ち、聞く時は聞く、話す議論の流れを把握し適切な振る舞いを心掛けてください。

まとめ

苦手な人が多いグループワークですが、だからといって後ろ向きになってはいけません。

積極的に議論に参加するよう心がけてください。

中々議論に参加できないという人は制作物の作成を頑張ったり他人の意見に被せて発言したりと何かしらの面でグループに貢献する姿勢を見せれば良い意見を出せなくても問題ありません。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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