【例文付き】面接で長所を話すときの内定に近づくポイント

【例文付き】面接で長所を話すときの内定に近づくポイント

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【長所の例文】はじめに

「あなたの長所はなんですか?」という質問は、面接で聞かれる頻度が高いです。

この問いかけに対しては、ありきたりな答えではなくその企業が必要としているだろう性格について伝えることが重要です。

長所を話すときのポイントについて紹介します。

【長所の例文】ここが面接での差!受かる人と落ちる人の違い

面接というとあれこれ受け答えを想像して硬くなってしまいがちですが、難しく考える必要はまったくありません。

実は受かる人と落ちる人を決める決定的な違いは、「第一印象」がほとんどを占めるといわれています。

つまり面接の合格率を上げるコツは非常にシンプルなのです。

コミュニケーションにおいて重要な第一印象を決めるのは、最初の10秒間だといわれています。

それは面接においても同じことで、実のところ質疑応答や話の内容よりも、第一印象や元気さ、ガッツなどが重視されやすいのです。

日系企業の面接時間は平均20分~30分程であり、それだけ長い間人事の方と何を話せば良いのだろう、と疑問に思ってしまうかもしれません。

すべての質問に対して完璧に準備をしておくことは大変なことです。

何から手をつけて良いのか途方に暮れている方もいるかもしれません。

適した準備をするためにはまず、コンセプトを明確にする必要があります。

逆にいえば、目的がはっきりしていれば何を準備すれば良いのかがはっきりとして明確になります。

そのためにまずは面接で重視される印象を大きく左右するポイントをしっかり抑えることが大切です。

では何が重視されるのかといえば「笑顔・明るさ」といったポジティブさや元気があるかどうかです。

他には「熱意・ガッツ」があるかどうかも見られます。

これは採用する側の視点に立って考えてみればわかりやすいです。

これから一緒に仕事をしていくことになる社員を採用する面接の場に現れたのが、ボソボソと聞き取りづらい声で話し、表情が暗く、猫背でうつむきがち、寝起きのような格好でぼーっとしている…そんな人物だったらどうでしょうか。

同じ職場でポジティブに働いているイメージは浮かんできませんよね。

逆に考えれば、一生懸命仕事に取り組んでくれそうな熱意があり、明るくガッツを持って将来を切り開いていくようなポテンシャルを感じる人物であれば、ぜひ採用したい!となるわけです。

【長所の例文】 第一印象を良くするためにまずは!身だしなみをチェック

「身だしなみ・清潔感」も第一印象を大きく左右する大切なポイントです。

頭髪はしっかりまとめられているか、爪が汚れていることや長すぎることはないか、シャツやスーツに埃が付いていたり、しわくちゃになっていたりしないか、汗やたばこの匂いなどが染み付いていないかも見ています。

つまりこれらのことはすべて、相手に不快感を与えていないかどうか配慮する心と場に適した振る舞いができるかどうか、つまりTPOを理解しているかを見られることとなります。

ビジネスにおいても身だしなみを整えることは基本中の基本であり、不潔な印象を与えてしまうと大きなマイナスとなってしまいます。

以下のチェックポイントを参照にしながら、身だしなみをきちんと整えて臨むようにしましょう。

身だしなみの中でも特に優先度の高いものは以下の通りです。

  • 髪型
  • スーツのシワ
  • 綺麗な靴
  • メイク(女性)
  • ヒゲ(男性)

それぞれ順を追って詳しい解説とともに見てみましょう。

髪型

顔の周りで最も目につきやすい髪型は、まず清潔感があることが大切です。

しっかりと洗髪し、襟元や肩にフケが落ちていないか確認してください。

前髪は目にかからないようにし、あなたの表情がしっかりと面接官から見えるようにします。

髪が長い場合はしっかりと束ね、おくれ毛が出てしまう場合はヘアピンでしっかりと留めます。

使用するヘアゴムやヘアピンも派手な色のものは避け、黒や茶色などの目立たない髪と自然になじむものにしましょう。

くせ毛や天然パーマといった束ねるのが難しい髪質の場合は、短くカットしてもらう、整髪剤を使用するなどして、髪の毛が広がってしまうことやぐしゃぐしゃにならないように整えておきましょう。

スーツのシワ

自分では気付きにくい部分ですが、特に首元や胸元のシワ、ズボンの折り目などは相手からも良く見える部分ですから、しっかりとアイロンをかけた状態にしておきましょう。

アイロンがない場合は、シワがきになる部分を水で濡らし、伸ばしておくとシワが目立たなくなります。

当日に気付いてもすぐに準備ができない部分なので、日頃からきちんとハンガーにかけ、洗濯するときにシワを伸ばして干すように心掛けておきましょう。

綺麗な靴

靴が綺麗な状態であるかどうかもよくチェックされるポイントです。

面接の際は装飾が少なくシンプルなデザインで、基本的には黒色のものを選ぶようにしましょう。

靴に泥が跳ねていないか、踵やヒールがすり減っていないか、傷が付いていないか、くたびれて変形していないか、きちんとチェックして靴を磨いておきましょう。

そうすれば、靴まで気を抜かずきちんと準備をしているという好印象につなげることができるでしょう。

メイク(女性)

女性の場合はメイクもビジネスマナーの一つです。

ナチュラルメイクで清潔感と品のあるメイクにします。

着飾ることや派手にする必要はありませんが、すっぴんだと寝て起きてそのまま来ましたという感じがあり、相手にとって印象は良くありません。

最低限眉毛を整え、ベースメイクをするなどして、清潔感を心掛けるようにしましょう。

つけまつげやラメなどの光沢の激しいものなどはNGです。

プライベートで楽しむメイクとは分けて、TPOに合ったメイクにしましょう。

ヒゲ(男性)

男性の場合はヒゲを剃ることもビジネスマナーの一つです。

整えてあったとしても、ヒゲが生えていると、不衛生であるというマイナス印象を与えてしまうため、面接のときはヒゲを剃りましょう。

入社後にヒゲがOKとされている会社もありますが、その会社の面接でもヒゲは剃ることが望ましいです。

もはや面接時はヒゲを剃ることは暗黙の了解であり、ビジネスマナーとなっているため、それができていなければ「常識のない人」と判断されてしまいあなたが損をすることになります。

ヒゲを剃った後も剃り残しがないか鏡でしっかりとチェックしておきましょう。

【長所の例文】企業が長所で見ているポイント

そもそも企業は、就活生のどのような長所を評価するのでしょうか。

面接で内定をもらうためには、企業が求めていない長所について自慢げに話してもあまり意味がありません。

企業がなぜ、長所を聞きたいのかをまずは知りましょう。

入社後、どのような活躍するかをイメージするため

長所を聞くことで、その就活生のだいたいのパフォーマンスがイメージできます。

リーダーとして働くタイプなのか、縁の下の力持ちとして才能を発揮するのかなど、その人の人間性が見えてきます。

いかに自社で活躍できるかを見極めることができるのです。

会社の社風と合うか

企業によってそれぞれ、コンセプトや社風は異なります。

就活生の長所を聞けば、自社にマッチするタイプであるかどうかがある程度わかるのです。

会社側としても社風に合う人材が欲しいですし、就活生側も自分に合う会社に入りたいものです。

お互いのためにも、採用するかどうかしっかり判断しなくてはなりません。

自己分析ができているかを把握するため

長所PRは、自己分析ができていなくては話せないでしょう。

客観的に自分と向き合えているかどうかも、社会人として大切なことです。

長所をしっかり話せる人間は、自分のことも冷静に見ることができると捉えられます。

【長所の例文】長所の見つけ方5選

長所はどのような対策をすれば見つけられるのでしょうか。

なかなか長所が見つからず悩んでいる方も、以下の5つの対策をしっかり行えば、何かしら自分の良いところや長所が見つかるはずです。

ちなみに、以下の対策をすることで短所が見つかることも多いです。

就活においては短所について聞かれることが多いですし、何より短所について知ることで自己理解が深まり、就活に活用できることもあるため、ぜひ取り組んでみてください。

家族や友人に聞く

家族や友人に意見を聞くことが、最も代表的な長所を見つけるための方法であると言えるでしょう。

自分自身では気づきにくい部分を周りの人が客観的に指摘してくれるため、自分の強みを知ることができます。

家族や友人は日常的にあなたに接しているため、性格や行動パターンをよく理解しており、長所や魅力を理解してくれているでしょう。

しかし、その意見をそのまま採用するのではなく、注意が必要です。

周囲の意見だけに頼りすぎると、自分の実体験エピソードと結びにくいことが多いからです。

特に自己PRや面接の場では、具体的なエピソードと長所を関連付けて話すことが求められるため、聞いた意見を自分の経験と照らし合わせて「納得できるかどうか」をしっかり確認してから下書きを作成しましょう。

短所を長所に言い換える

短所を長所として捉えるのも、長所がなかなか見つからない人にとっておすすめの対策の1つです。

短所はネガティブに受け取られがちなものですが、裏を返せばポジティブな長所であると考えることも可能です。

例えば「集中しすぎて周りが見えなくなる」という短所は、言い換えれば「高い集中力を持っている」という長所になります。

また「自分の意見がない」という短所も「柔軟性がある」とポジティブに変換することが可能です。

このように短所を別の視点から考えることで、自分に自信を持ち、堂々と強みとしてアピールできます。

重要なのは、ネガティブな面をそのまま受け止めるのではなく、視点を変えて自分の価値を見いだすことです。

このような視点の転換は、自分の自己認識を深めるだけでなく、他者に対して魅力的に映る長所として効果的に活用できるでしょう。

過去の経験を振り返る

自分の長所を見つけるためには、過去の経験を振り返ることも非常に有効です。

これまでの人生で成功したことや他者に褒められた経験を思い出すことで、自分の強みを再発見できます。

例えば、あるプロジェクトでチームをまとめ上げた経験がある場合、その背後にはリーダーシップやコミュニケーション能力といった強みが隠れていることでしょう。

また、他の人が諦めた課題に粘り強く取り組んだ経験があるなら、それはあなたの忍耐力や責任感の表れです。

このように、過去の成功体験を通じて自分の行動や考え方のパターンを分析することで、共通する強みを見つけることができます。

ただし、重要なのは「ただ成功した事実だけ」に注目するのではなく「その成功に至るまでのプロセス」を深く考え、自分の強みがどのように発揮されたのかを理解することです。

自分史を書いてみる

自分史を書くことは、過去の経験を整理し、自分の長所を見つけるための有効な方法です。

自分史とは自分の人生の中で特に印象に残っている出来事や成功体験、挫折した経験を時系列で書き出すことです。

自分史を活用すれば、自分がどのような価値観を持ち、どのような行動をとってきたのかが明確になるでしょう。

自分史を書く際には、特に成功体験や他者から評価された瞬間を思い出してみて、その背後にある自分の強みを探し出してみることが大切です。

手を動かして具体的に書き出すことで、自分の経験を視覚的に整理することができ、思いもよらぬ長所に気づくこともあるでしょう。

共通する成功要因を見つけ出し、それを面接で話す際の長所として採用することで、説得力のある自己PRに仕上げられます。

自己分析を行う

自己分析は自分の長所を見つけるために欠かせないプロセスの1つです。

自己分析を行うことで自己理解が深まり、今まで気づかなかった自分の強みを再発見できます。

最近ではインターネット上で様々な自己分析ツールが紹介されているため、簡単に自己分析を行うことが可能です。

いくつかの質問に回答するだけで自分の性格や行動特性、価値観を客観的に把握できるでしょう。

また、自己分析をすることで自分の強みだけでなく、弱みや改善点を明確にすることもでき、それを踏まえて自分の強みをどう活かしていくかを考えるきっかけにもなるでしょう。

自己分析は自分を知るだけでなく、他者との違いを理解し、自分らしさを自信を持って表現するための基盤となるため、就活全般において非常に重要な対策です。

ぜひ時間をかけてしっかりと行いましょう。

また、弊社でも自己分析ツールを提供しています。

LINEで52個の質問に答えるだけであなたの強みや向いている業界などについて分析できるため、気になる方は以下のリンクから登録してみてください。

【長所の例文】長所のオススメ構成

面接で長所を話す際には自分で適当に文章を構成するのではなく、アピールしたいポイントが伝わりやすく、論理的に相手に伝わる構成に基づくのがオススメです。

どのような構成が望ましいか、長所を話す際にオススメの構成をご紹介します。

PREP法

長所をはじめ、面接で自分をアピールする場合にオススメの構成がPREP法です。

PREP法はPoint(結論)・Reason(理由)・Example(例)・Point(結論)の頭文字を取ったもので、この順に話を進めていくという方法です。

最初の段階で何を話したいのかが明確になり、聞く相手に安心感を与え、興味を持ってもらえます。

次になぜ、その結論に至ったかの理由を述べることで、相手の理解を深めます。

さらにその理由を補強する例を挙げることで、なるほどと思わせ、説得力を高めることができるのです。

そのうえで、再び、結論を強調し、話をまとめてアピールするという流れです。

Point(結論)

長所を話す際のPoint(結論)は、あなたの長所が何かという点です。

簡潔に明確に伝えましょう。

「私の長所は〇〇です。」と一言、一文で十分です。

Reason(理由)

次に、なぜ、自分の長所が〇〇だと考えたのか、そのReason(理由)を述べましょう。

Reason(理由)も長々と話すのではなく、「××だと思ったからです。」など一文程度で明確にまとめます。

Example(例)

Example(例)は自分の長所が○○だと理解してもらい、説得力を増すために大切な要素です。

具体的な体験談や過去のエピソードを挙げます。

ただし、例はいくつも挙げるのではなく、これぞという例を1つだけに絞りましょう。

「こんなこともありました」「あの時はこうでした」といくつも挙げると話が分散してしまい、説得力が高まりません。

学生時代の経験、アルバイトやボランティア活動、部活動やサークル、ゼミなど例に挙げることは何でもかまいません。

ただし、その例が志望している仕事や職種、その企業での仕事のやり方に通じていることが望ましいです。

接点があるからこそ、その長所や経験を活かして、企業で活躍できる人材だとアピールできるからです。

Point(結論)

最後にもう一度、Point(結論)を述べます。

この際はただ、「私の長所は〇〇です。」と最初の結論と同じことを繰り返すのではありません。

自分の長所を志望する企業や職種、仕事において、どう活かせるのか、どう役立つと思ったから志望したのかをアピールすることがポイントです。

【長所の例文】長所を面接で話す際の流れ

人間には誰しも長所短所がありますが、ただの自慢になってしまっては面接で話す意味がありません。

入社後を見据えながら、わかりやすくアピールすることが大切です。

長所を面接で話す際のベストな方法について解説します。

結論

何かを説明する際には、回りくどい言い方では損をします。

物事は結論から話すことで、言いたいことも伝わり相手もわかりやすいでしょう。

長所アピールにおいても、まずは自分の長所をはっきりと述べるようにします。

「私の長所は、コツコツと粘り強くやり切る忍耐力です」と、まず結論から話すと面接官にも印象強くなるはずです。

長所を裏付けるエピソードを話す

行動力でも気配りでも、長所を表す性格は曖昧で抽象的になりがちです。

実際に経験したエピソードを添えることで、具体的な内容が目に見えてきます。

長所を話す際には、エピソードも準備しておくことがポイントです。

入社後、どう役立つかを話す

自分が話す長所が、いかにその会社の役に立つかは重要です。

その長所とやりたい仕事をうまくリンクさせて話すようにしましょう。

実際のところ、アピールする長所がその仕事に必要であるかどうかも事前に調べておきたいものです。

【長所の例文】長所を話す際の注意点

長所を話す際にはPREP法に基づき、説得力があり、相手に伝わりやすく、自分のアピールができる方法で行うことが大切です。

その構成を踏みながらも、話す際にはどのような点に注意すべきか、注意点を押さえておきましょう。

長所を発揮した具体的なエピソードを盛り込む

PREP法の3番目の部分である、Example(例)はとても重要です。

どのようなエピソードを選び、どう話せるかが、長所をうまく伝え、面接官があなたに興味を抱くためや魅力を感じるためのカギを握ります。

長所を一言述べるだけなら、誰でもできることです。

実際に自分の長所でなくても言えます。

本当にその人の長所なのか、自信を持っている部分かを伝えるためには、それを納得させるためのエピソードを話す必要があるのです。

エピソードの話題は何でもいいですが、具体的である必要があります。

たとえば、「根性があること」を長所として挙げた場合に、エピソードとして「高校3年間部活動を頑張りました。」では足りません。

どんな部活で、どのように頑張ったのかを、初めて話を聞く面接官があなたの頑張りをイメージできるように話す必要があります。

さらに、ただプロセスを述べるのではなく、根性を出して頑張った結果、何が得られたのかや、出せた成果まで伝えることが大切です。

エピソードにおける結果や成果を、最後のまとめPoint(結論)につなげられるようにしましょう。

企業の求める人物像を確認しておく

長所を考える際にはただ、自分の強みや得意なことを挙げればいいのではありません。

エントリーする企業や職種などに応じて、長所を選ぶことが大切です。

そのためには、まずエントリーした企業ごとに、どんな人物を求めているのかをチェックしましょう。

求める人物像にマッチする自分の長所はないかを探します。

長所をうまく活かして活躍してくれる人を、企業では求めているからです。

長所は1つではなく、いくつもあるはずです。

エントリーする企業に合わせて長所を選び、それを具体化するエピソードなどを検討しましょう。

ありきたりな長所でも自信を持って話す

他の人も挙げそうな長所の場合やありきたりだなと思っても、それはあなたの強みであり、魅力、個性です。

何事であっても、自信を持って話すことが大切です。

そのためにも長所を印象づける、具体的なエピソードをじっくり検討、構成しましょう。

【長所の例文】面接で話す際の長所の例10選

長所といえども、実に多岐にわたります。

さまざまな性格の中で、就活生の長所PRに多いものを取り上げて、例文紹介していきます。

行動力

会社では、「前に踏み出す力」を必要としているものの、その勇気や行動力を持つ新人が少ないと懸念されています。

そんな中で行動力がある性格はとても評価が高くなります。

ただ、「行動力に自信があります」と話すのではなく、その証拠になるようなエピソードを話すとよいでしょう。

たとえば、海外でバックパッカーをした経験などを話すのもひとつです。

行動力の例文

「私は海外生活に興味があり、どうしてもアメリカに行きたくて全土でバックパッカーをした経験があります。

現地で困らないように、予め語学勉強もし、現地の地図や法律も調べておきました」と話せば、行き当たりばったりな行動力ではなく計画性があり戦略も立てることができる人だとアピールできます。

協調性

仕事によっては、チームで力を合わせて売上を上げる必要が出てくる場合があります。

工場勤務なども、みんなが協力することでスムーズに製造が進むでしょう。

多くの仕事では、協調性は不可欠であり協調性がある人間が必要とされます。

協調性をアピールすることは、面接でも有効といえます。

ただし、言い方によっては「輪の中に隠れてしまう存在」のように聞こえてしまうこともあるので、うまく伝えなければいけません。

ポイントとして、組織のためにどんな行動をしたのかを具体的に話すようにします。

協調性の例文

「私は学生時代にサッカーというチーム競技で副キャプテンを務めておりました。

チームワークが必要な協議であるうえに、キャプテンのサポートと部員の意見をまとめるといった立場により、協調性を持って行動することが得意です。

調子のよいメンバーだけでなく、不調続きや悩みを抱えている選手の相談役にもなりました。

練習も周りを見ながら行っており、各選手の性格や才能を活かしたプレーになるように計画を練りました。

その結果、非常に団結力の強いチームに仕上がり、試合では優勝することも多々ありました。

この力を仕事にも活かしたいと思っております」

忍耐力

仕事をするにあたって、誰しも壁にぶつかることがあります。

そのときに我慢強く乗り越えるストレス耐性が、社会人には必要になってきます。

忍耐力とは言い換えればストレス耐性であり、面接でも高く評価される自己PRです。

「やり切る力」があるのか、「逆境に強い」のか、自分の持つ忍耐力についてわかりやすく体験も交えて話すとよいでしょう。

忍耐力の例文

「私は、忍耐力があることが強みです。

学生時代は親元を離れて寮生活をしておりましたが、寮の中では規則を守らない人もおりトラブルの連続でした。

それでも寮生たちとコミュニケーションを取って共同生活をうまくやっていこうと考えて、嫌がらせにも耐えました。

寮生皆が居心地のよい寮になるように、寮母さんとも話し合う機会を作り、前向きに改善策を考えたのです。

その結果、以前に比べるとトラブルも減り、住みやすい寮になりました。

逆境でも我慢して、改善策を考える忍耐力は、仕事でのつらい場面を乗り切る力にもなると思います」

気配り

事務職や接客業では、気配り能力が重要視されます。

職場の人間や取引先の客、店への来客などと上手に接するためには、気配りは欠かせません。

気配り能力は女性に多い自己PR点ですが、面接でアピールする際は「おせっかい」ではないことを伝えなくてはなりません。

相手が求めていることを予想し、先回りして行動をすることができるという点を、しっかりアピールしましょう。

気配りの例文

私は学生時代に、サッカー部のマネージャーをしておりました。

部員一人ひとりに気を配り、体調が悪そうな人がいれば薬を飲ませ、足を痛めている人にはテーピングやマッサージをして、メンバーのサポートに全力で取り組んできた次第です。

また試合で負けて落ち込んでいるときにも、マネージャーとして笑顔で励ましました。

常にメンバーのことを考える行動はメンバーの支えにもなったようで、どんどんと強いチームになっていきうれしかったです。

マネージャーとして身に付いた気配り能力を、御社の接客業においても発揮したいです。

リーダーシップ

メンバーをまとめて行動できるリーダーシップ力は、将来的に管理職になるにあたっても必要となってきます。

皆を率いる力は、よき上司としても期待できる能力です。

本当のリーダーは、自分本位で率いるのではなく周りを見ながら思いやりを持って引っ張ることができます。

その能力をアピールするならば、自分なりのリーダーシップの定義を持っておくとよいでしょう。

リーダーシップの例文

私の長所は、リーダーシップが取れることです。

学生時代にアルバイトでチームリーダーを任されておりました。

チームは6人だったのですが、メンバーそれぞれの得意分野を把握してそれを活かせるような仕事分担と配置を考えました。

そして皆が気持ちよく働けるように、6人で意見交換の話し合いの場も持つようにしたのです。

その結果、6人みんなが不満もなく、力を合わせてよい売上成績を上げることができました。

私はリーダーとは、がむしゃらに突き進むだけでなく、周りを見て皆が働きやすい人間関係を構築することも大切だと考えております。

思いやり

思いやりがあることをアピールするのは、女性に多い傾向にあります。

介護の仕事や医療関係、保育士などは思いやりは欠かせません。

しかしながら、優しい人はたくさんいるので、長所として思いやりをPRする場合はインパクトのあるエピソードを話したいものです。

また、自分が希望する仕事に思いやりが必要であるかどうかも、見極めておきましょう。

思いやりの例文

私は、他人を思いやることができる点が長所だと自負しております。

学生時代はアパレルショップでアルバイトをしておりましたが、繁華街にある忙しい店で女性の店長が店を閉めてからも大変そうでした。

既に私の勤務時間は終わっていましたが、少しでも店長の力になりたくてゴミ捨てやパッキングなどできる範囲でのお手伝いをさせていただきました。

残業代が付くわけではありませんでしたが、困っている人を見ると放っておけなくなりできることをしたいと考える性格です。

御社でも、こうした思いやりのある姿勢で仕事に向き合いたいです。

計画性

社会人になると、何らかの目標を立ててそれに向かって計画を立てることが続きます。

計画性があると時間も有効に使えますし、効率的な動きができるのです。

会社にとって、計画性のある人間は頼れる存在となることでしょう。

どのような計画を立てて実行したのかを、上手に伝えることがポイントです。

計画性の例文

私は常日頃から計画を立てて物事に挑む性格であり、計画性には自信があります。

以前大切な試験があったとき、半年前から計画表を作成しました。

長期休暇の間は勉強時間を増やし、暑い夏場は涼しい早朝や夕方から勉強するように工夫しました。

試験に受かるためには、体調管理も必要です。

インフルエンザにかからないように、試験前の食事についても献立を考えてしっかりと計画を練りました。

計画を立てることでスムーズに勉強もはかどり、試験もトップ成績で合格したのです。

計画性があるところは、仕事においても役に立つと思います。

負けず嫌い

負けるものかという気持ちは、仕事をするモチベーションにもつながります。

また社内でよきライバルを見出し、切磋琢磨して仕事に励むこともできるでしょう。

ただし、他人に不快感を与えない負けん気でなければいけません。

よいイメージを抱くことができる体験談を話すようにしましょう。

負けず嫌いの例文

私は子どもの頃から負けず嫌いの性格で、そのおかげで物事にも全力で挑むことができています。

小学生のときに運動会でかけっこに負けたことが悔しくて、絶対に陸上部に入って強くなると誓いました。

そして中学生になってその通りに陸上部に入部し、人一倍練習をして成果を上げていきました。

『やるからには全力で一番を目指す』が私のモットーです。

負けず嫌いの姿勢を仕事にも活かして、全力で挑みたく思います。

向上心

今の状態に満足せず今よりも上を目指す向上心を持つ人間は、会社にも貢献できます。

前向きな姿勢は社会人にとってなくてはならないものです。

向上心が強いのなら、大いにアピールしましょう。

例文

「私は何事にも諦めずにさらにうえを目指す向上心があります。

学生時代、私は男性コーラスのサークルを立ち上げましたが、なかなか人が集まりませんでした。

それでも諦めずにチラシ巻きや校内での声掛けをして、10人集まりました。

さらにもっと大きなサークルにしたいと、その後も勧誘活動に励みその結果部員30人ものコーラス部ができたのです。

本格的な発声練習やトレーニングを取り入れて、市のコンクールで優勝することができました。

向上心では負けないので、仕事にも活かしたいです」

責任感

責任感をアピールする人は多いのですが、社会人として必要不可欠な性格なのでインパクトのあるアピールが必要になってきます。

責任感を持って行った体験とその効果を話すとよいでしょう。

責任感の例文

私は学生時代野球部のキャプテンをしており、責任感がよりいっそう強くなりました。

メンバーには不調が怪我に苦しむ部員も多かったのですが、私はキャプテンとして皆の悩みを聞き、休日の練習にも付き合いました。

強いチームを作るためには自分が強くならなければと人一倍練習もしました。

その結果、部員も私にしっかりとついて来てくれて、準決勝まで出られたときもあります。

責任感の強さを活かして、ゆくゆくは御社でもチームリーダーとして活躍したいです。

【長所の例文】面接で話す際の長所のNG例5選

続いて、面接で長所について話す際に「このような長所についてはあまり話さない方が良い」というNGの例を5つ紹介します。

以下の5つに当てはまってしまうような話し方だと、マイナスな印象を与えかねません。

もしすでに下書きを用意している場合は、自分のそれと照らし合わせてみて、共通点がないか確認してみてください。

もし悪い意味で共通してしまっている部分がある場合は、修正してから本番に臨むようにしましょう。

企業の求める人物像とマッチしない

企業は社風と応募者の長所がマッチするかどうかを重視して、長所について聞いています。

したがって、志望する会社の社風と合わない長所を述べてしまうと、面接官に好印象を与えることは難しいです。

例えば、営業職を目指しており、会社理念がお客様第一であるとします。

そのような場合に、以下のような回答はしないようにしましょう。

「私は計画性があるという自身の長所を活かして、最初に決めた数字を必ず守ることで貢献したいと考えています。

もちろん、相手があっての営業職であるため、時にはなかなか契約を獲得できない時期もあると思います。

しかし、計画性を持って取り組み、時には商談の際に商品の特徴を力強くアピールすることで契約を獲得する所存です。」

今回の場合、「お客様第一」という理念を掲げる企業であるからこそ、自分がお客様にどのように寄り添っていくのかについて話さなければなりません。

しかし、どちらかというと上記の例文は「数字をただ追いかけており、うまく契約を導くことしか考えていない」ため、あまり高く評価されないでしょう。

エピソードに具体性がない

長所を話す際にはPREP法を用いますが、その際に話すエピソードの具体性が弱いと説得力を持たせることができません。

これは志望動機やガクチカなどにおいても当てはまる要素であるため、ぜひ覚えておいてください。

例文

「私は難しいことに思考を巡らすことが非常に好きです。

例えば、よく哲学の本などを読んでその意味について考えることを大切にしており、この過程を通じて難しい概念などについても理解を深めることができています。

このように、難解な物事についても常に立ち向かい、考え続ける姿勢を持つことで、就職後、新たなIT技術などが生まれた際も学び、活用することで貢献したいと考えています。」

将来の展望について話せているのは非常に良いのですが「難しい哲学の本」と言われても、どのように難しいのか、どのくらい難しいのかがよくわかりません。

また、その哲学の本を読むことが、果たして「新しい技術が生まれた際に、それを理解する」ために必要なのかどうかも説得力があまりありません。

したがって、よりエピソードを具体的に話しつつ、あなたの理解力が他の人と比べてどれだけ優れているのかについて説明する必要があるでしょう。

自分を客観視できていない回答になっている

企業が長所を尋ねる理由の1つとして、応募者がしっかり自己分析できているかどうかを確認していることも挙げられます。

したがって、自分を客観視して分析し、長所を見いだしていないと考えられるものは非常にマイナスの印象を与えてしまう可能性が高いので気をつけましょう。

例文

「私の長所はとにかく一生懸命頑張るタイプであることです。

どのような仕事も一生懸命取り組みますし、誰よりも努力をします。

また、過去には飲食店のアルバイトにおいても全力で取り組んだため、店長から常に褒められていました。

私はやる気を出せば何でもできると感じているため、貴社に入社したら確実に成果を出せると感じています。

誰にも負けない根性もありますし、自分の努力を見てもらえれば必ず評価されると感じています。

貴社でも必ず活躍できると考えています。」

まず、「一生懸命頑張るタイプ」というのが何を基準にしているのか分かりませんし「誰よりも努力をします」という基準も何を基にしているのか分かりません。

全く自分を客観視できていないため「ただやる気があるだけ」の人材であると思われてしまうでしょう。

また「必ず活躍できると考えています」と言っていますが、何の仕事を担当して、どのように活躍できるのかもわからないため、非常に悪い例文であると言えるでしょう。

長所が漠然としている

長所は必ず具体的に説明しなければならないため、あまりにも漠然としているものは面接官がイメージしづらく、述べないようにしましょう。

例文

「私の長所は周りから人気があることです。

常に私の周りには多くの友人がおり、大学生活において孤独を感じることは全くありませんでした。

多くの人たちと支え合い、様々なトラブルや難しい課題を乗り越え、アルバイトの大変さなどを共有してきたことは私の大きな財産です。

貴社においても、多くの人たちと交流を深め、良好な関係を築くことで職場の雰囲気をさらに良くしたいと考えています。」

まず「人気がある」ということが、果たしてどのようなことなのかがよくわかりません。

なぜ人気があるのか、性格が良いからなのか、勉強ができるからなのか、見た目が良いからなのか、お金持ちだからなのか、全く理由が分かりません。

「周りに人が多くいる」ということは決してマイナスなアピールにはなりませんが、もう少し具体的に話す必要があるでしょう。

また、最後の「周囲の人と関係を良好に保ち、雰囲気を良くする」という将来の展望のところは、そこまで悪い文章ではありません。

プライベートの話になりすぎている

プライベートの話でも、仕事に結びつくものであれば特に問題ないのですが、全くビジネスに結びつかないような、漠然としたものはNGです。

もし一見関係ないような長所について話したいと思う場合は、企業との関連性が伺えるような話し方をすることが重要です。

例文

「私の長所はゲームが非常に上手いことです。

人気のシューティングゲームにおいては世界ランキング300位以内を3年以上キープしており、そのゲームをプレイしている人ならば私の名前を知らない人はいないと自負しています。

特に最近はゲームの人口が増え、ランキングを保つことは非常に困難ですが、それでも毎日少しでも空いた時間に練習を重ねることでスキルを磨き、ランキングをさらに向上させたいとも考えています。」

あまりにもプライベートな話をしすぎですし、仕事への関連性が全く伺えません。

例えば、最後に「数字を追いかけることへの執着を活かして、営業職で貢献したい」などと言っていれば多少挽回はできますが、仕事に何の関連があるのか全くわからない、非常に悪い例文です。

題材選びの時点で若干失敗している感も否めませんが、最も致命的なのは「仕事について全く触れていない」ことです。

まとめ

自分の長所を知り、うまく面接官に伝えることは、就活が成功するために重要なカギを握っています。

長所PRなど簡単だと油断せず、言いたいことが伝わるように下準備をして面接に臨みたいものです。

希望する会社で、その長所を活かして働く姿を夢見て頑張りましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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