【例文6選】自己PRと長所の違いを徹底解説!選考で話す文章の作り方も伝授

【例文6選】自己PRと長所の違いを徹底解説!選考で話す文章の作り方も伝授

面接では自己PRを求められるほか、あなたの長所や短所を教えてくださいと尋ねられることもあります。

長所と短所の違いはわかりやすいですが、自己PRと長所って何が違うのだろうか、同じことをアピールしてはいけないのだろうかと悩む方も多いのではないでしょうか。

そこで、自己PRと長所の違いとその選び方やアピールの仕方についてご紹介します。

目次目次を全て表示する

【自己PRと長所の違い】自己PRと長所のアピールの違いとは

自己PRと長所は、どちらも自分の良いところをアピールするという点で共通しています。

しかし、企業が自己PRと長所をわざわざ分けて聞くということは、それぞれ別の意図があって聞いているということです。

結論から言うと、企業は、自己PRでは「あなたの強み」を、長所では、あなたの性格上で優れている点、すなわち「人柄」を聞きたいと考えています。

自己PRと長所で求められていること
  • 自己PRは「強み」
  • 長所は「人柄」

以下で詳しく、どのようなことを話せばいいのかを見ていきましょう。

自己PRは「強み」について述べる

自己PRはエントリーシートでも、面接でも尋ねられる定番の質問です。

自分をアピールしてくださいという質問ですから、「あなたはどんな人間であるか」を伝えることがポイントになります。

一緒に仕事をしていけば、次第にどんな人かはわかっていきますが、企業の採用場面ではエントリーシートに書かれている内容や、短時間の面接でその人がどんな人物かを知る必要があります。

そこで、自己PRを通じて、あなたが一体どんな人なのかを知ろうとしています。

もっとも、自分はどんな人間かを子どもの頃から遡って語るとか、自分のいいところを次々に述べては、一体どんな人なのか話もぼやけてしまいます。

そこで、エントリーした企業が求めている人物像を分析し、その人物像に見合った自分の強みを探し出し、それを中心にアピールするのがおすすめです。

その強みをアピールするために、学生時代やアルバイト時代の経験など具体的なエピソードを挙げます。

エピソードを通じて、あなたが歩んできた道や背景などが見えてくるので、どんな人物なのかを想像しやすくなります。

長所は「人柄」について述べる

これに対して、長所は端的にあなたのいいところです。

自分の一番の自慢できることや、秀でている能力などを簡潔に述べます。

自己PRがあなたという人物の全体像について伝えることなのに対して、長所はピンポイントということもできます。

また、自己PRは自分がどんな人物かを客観的に分析し、人から見てもこうであろうと自分の良さや人物像について伝えるものです。

これに対して長所は自分がここがいい、ここが優れていると思えることを主観的に選ぶことができます。

【自己PRと長所の違い】企業が自己PRと長所を聞く理由

そもそも、自己PRと長所を企業が聞いてくるのには、どのような理由や意図があるのでしょうか。

前もって企業の意図を理解しておけば、より効率的に自己PRと長所で自分の魅力をアピールできるでしょう。

自己PRと長所、2つの項目に分けて、企業がそれぞれを聞く理由や意図を解説していきます。

自己PRを聞く理由

企業がESや面接などで自己PRを聞く理由は、次のことが考えられます。

自己PRを聞く理由

・入社後にどう活躍してくれるか

・人柄を知るため

これらの理由について理解を深めておけば、より採用担当者に響く自己PRが作成できるでしょう。

では、具体的にどのような理由・意図があるのかを解説していきます。

入社後にどう活躍してくれるか

企業は、自社でしっかり活躍してくれる優秀な人材を探しています。

そのため入社後に活躍してくれる可能性があるか、学生を見るときには入念にチェックしているものです。

自己PRでは、その企業に入社した際に活かせる自分の強みを指しています。

したがって書類や面接で自己PRを尋ねれば、入社後の活躍度合いがよりわかりやすくなるということです。

企業は、単純に魅力的な強みを持っている学生を求めているのではなく、その強みをもって活躍してくれると期待できる学生を求めています。

自己PRは強みをもって自分の魅力を売り込む役割があるため、その役割を理解することも重要といえるでしょう。

人柄を知るため

企業は自己PRを尋ねることで、応募してきた学生の人柄を知りたいと考えています。

スキルや経歴、将来のビジョンなどで優秀な人材かどうか判断する物差しも重要ですが、それだけでは、適性は測りきれないでしょう。

自己PRでは強みの裏付けとなるエピソードも伝えていくため、企業は、そのエピソードを聞くことであなたの人柄や価値観、ものの考え方などをとらえます。

それらの情報から総合的に適性があるか、自社で活躍してくれそうかという点をチェックしていくのです。

したがって自己PRでは、単純に強みや意気込みを伝えるのみでなく、エピソードをもって自分自身の人となりを伝えることも重要といえるでしょう。

長所を聞く理由

続いて、企業が応募書類や面接で長所を聞く理由を整理してみましょう。

長所を聞く理由には、次の2つのことが関係しているといえます。

長所を聞く理由

・自己分析をできているか

・社風に合うか

自己PRと長所はどちらも自分の良いところを伝えていくため、伝える内容はかぶってしまいがちですし、企業の意図も混同されがちです。

しかし厳密にいうと自己PRと長所では、聞く理由は異なります。

では、上記の2つの理由について詳細をチェックしていきましょう。

自己分析をできているか

長所は自己PRとは異なり、その企業で活かせるかというポイントに関係なく、自分の良いところ、優れている部分を示すものです。

そのため企業は長所を聞くことで、学生が就職活動の中でしっかり自己分析できているか確認しているといえるでしょう。

長所を客観的な目線でとらえられているということは、自己分析によって自分と向き合うことができているということです。

自分を俯瞰から見て冷静に能力を判断できる人は、物事に対して、常に落ち着いて対処ができるといえます。

そういった冷静な対応力や視野の広さは、社会人として必要な能力です。

企業は、自己分析によって冷静に自分自身を見ることができているのかチェックし、学生の能力を測っているのです。

社風に合うか

企業が長所を聞く理由・意図には、社風に合うか見極めたい心理も関係しているでしょう。

長所は確かに、自己PRと違ってその企業で活かせるものかどうかは関係なく、単純に客観的に見たときにわかる自分の良いところです。

しかし、企業で活かせるものかどうかは関係ないとはいえ、まったく関係ないかといわれれば答えは「NO」になります。

長所を聞いたことで、社風や求める人物像とあまりにかけ離れていることがわかれば、多くの採用担当者は採用に慎重になるでしょう。

極端な例でいえば、協調性が重要視される企業を志望するにあたって「一人の時間を積極的に楽しめるところが長所です」と伝えれば、場合によってはあまり良い印象は持たれないかもしれません。

長所や短所を聞けば学生一人ひとりの人となりが見えてくるため、企業は、社風・雰囲気に合う学生を採用するうえで参考にしていると考えられます。

自己PRと長所の違い】自己PRと長所は同じ文章でもいい?

さて、求められていることの違いを解説してきましたが、果たして自己PRと長所は、同じ文章でもよいのでしょうか?

結論からいうと、同じ文章でも問題はありませんが、あまり好ましくはありません。

上記で解説している通り、自己PRは自分がどんな人間であるかを伝えるもので、長所は自分の能力について伝えるものになります。

どちらも自分の強みを伝えるものですが、目的が異なるのです。

自己PRと長所の違いを的確にとらえ、その目的に沿って、求められていることを的確に伝えられる文章を作成することがポイントになります。

表現は変えたほうが効果的

自己PRも長所も非常に似ているため、同じ内容でアピールしてしまいがちですが、その場合は最低限表現だけでも変えておきましょう。

自己PRで行動力があることをアピールするなら、長所は好奇心が強いことなどを強調しておくのが効果的です。

関連性のある表現に変えて伝えると、内容がかぶらないため、問題なくアピールができるでしょう。

人の強みは、たとえば以下のようにさまざまな言い換えができるものです。

人の強みの言い換え

・集中力がある≒我慢強い、忍耐力がある、周りに流されない

・積極性がある≒主体性がある、責任感が強い

・真面目≒正義感が強い、最後までやり遂げる

このように関連性のある内容でアピールすれば、自己PRで触れる強みと長所に一貫性が生まれるため、採用担当者も人となりをイメージしやすくなります。

異なる内容の方が多角的にアピールできる

自己PRと長所は似ていますが、厳密にいうと伝えるべき内容は異なるため、せっかくなら異なる内容のほうが良いでしょう。

異なる内容を伝えれば、多角的に自分の良い部分をアピールできるからです。

たとえば自己PRで決断力をアピールし、長所で人の意見に耳を傾けられることをアピールできれば、2つの魅力を伝えられるため効果的です。

実際に、「決断力がある」というアピールを聞き、「自己判断でどんどん業務を進めてしまいそう」「自分の意見が通らないと気が済まないタイプかも」と思われてしまう可能性があります。

そんなとき長所で、自己PRで伝えた強みのマイナス面を補えれば、高評価につながると期待できるでしょう。

ただし、矛盾した内容にならないようにだけは注意する必要があります。

【自己PRと長所の違い】職種別!アピールすべき内容

この見出しでは、様々ある職種の中で、職種ごとにどんな内容が求められているかを5つご紹介します。

紹介する職種
  1. 事務職や経理職
  2. サービス業
  3. 営業主体の会社
  4. チームワークを尊重する会社
  5. 成長率の高い会社

1.事務職や経理職

事務職や経理職を志望している方は、下記のことを書いていきましょう。

たとえば、自己PRでは的確さや誠実さ、コツコツと努力を続けられる、などです。

やはり企業は的確さやコツコツと努力を怠らない人材を求めています。

長所としては几帳面や集中力が高い、などを挙げると良いでしょう。

心配性という性格も、確認を怠らないという面で高評価につながり得ます。

しかし、逆に、好奇心などをアピールするのは適さないので、その点は注意してください。

2.サービス業

サービス業は人を相手にする仕事です。

サービス業を志望する方は下記のことを書いていきましょう。

たとえば、自己PRではコミュニケーション能力や臨機応変な対応ができる、長所では笑顔や明るさ、細かいところに気付ける、他人を気遣うことができる、などです。

やはり企業はコミュニケーション能力が高く、気遣いができる人材を求めています。

そのため、自分の培った経験を思う存分アピールしていきましょう。

3.営業主体の会社

営業主体の会社はやはりガッツが必要です。

また、営業の仕事なので、人当たりという面も見ているでしょう。

そんな時に有効な自己PRは、コミュニケーション能力や行動力、計画性がある、などです。

また、長所も気にしすぎるなどは書かないようにしましょう。

良いことなのですが、心配性だと思われてしまいがちです。

長所では、ポジティブ思考やストレスに強い、メンタルが強い、負けず嫌いである、などを書いていきましょう。

4.チームワークを尊重する会社

チームワークを尊重する会社は、やはり「その人自身」を見ています。

自己PRでは会社に馴染める人間であるということをアピールしていきましょう。

たとえば、自己PRでは、協調性があることやリーダーシップがある、などです。

チームワークを尊重する会社では、社内でのコミュニケーションを大切にします。

自分がそういうことができる人間だということを強調しましょう。

たとえば、長所では細かな気遣いができる、周りを気遣うことができる、などです。

5.成長率の高い会社

成長率の高い会社は、成長率が高い分だけ、社内での仕事のスピードも早いことがありますし、意見を求められることも多くあります。

その会社に有効な自己PRは、責任感や自分の意見をしっかり持っている、臨機応変な対応ができる、などです。

やはり、成長率の高い会社では行動力が大切なので、自分の長所にもそういったことがあることを取り込むようにしましょう。

たとえば、行動力(フットワークの軽さや取り組むまでのスピード)、好奇心旺盛やチャレンジ精神がある、などです。

逆にマイペースなことをアピールしないよう注意してください。

【自己PRと長所の違い】自己PRと長所の構成

面接で自己PRや長所を話す際、どのような構成で順序立てて話せばいいのか悩むところです。

実は同じ内容を話すのでも、構成の仕方で面接官に与える印象が異なります。

はじめてあなたの話を聞く面接官に、言いたいことが明確に伝わり、あなたの魅力や人物像を明らかにし、シンプルにアピールできる構成があります。

それは以下の構成に従い、まずは結論からスタートすることです。

アピールポイントを明快に述べたら、次にその理由を述べます。

そして、それを根拠づけ説得力を持たせるために、面接官にあなたのアピールポイントがあることを、具体的なエピソードを交えて紹介するのです。

このエピソード選びが実は難しいかもしれません。

なぜかと言うと、単に単純な経験談を話せばいいわけではないからです。

エピソードの内容はジャンルを問いませんが、何らかの問題に直面し、強みを使って問題の解決に取り組み、結果が出せた経験であることが求められます。

その経験を経て得たことを企業への貢献に活かしたいという内容で、締めます。

以下に詳しいステップを示しますが、エピソードを語るうえでも4つのステップを順に踏んでいくことがポイントです。

そのためにも、どんなエピソードを選ぶべきかを考えながら、構成を確認していきましょう。

自己PRや長所を話す際の構成
  1. 結論:私の強み(長所)は〇〇です(アピールポイント)
  2. 理由:なぜならば、〇〇という経験で××ということがあったからです
  3. エピソード:私は〇〇で××ということをしていました
  4. 結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

結論:私の長所は〇〇なところです(アピールポイント)

自己PRにしても、長所にしても、まずは端的に結論から述べてください。

「私の長所は〇〇なところです。 」「私の強みは〇〇なところです。 」といった形で、〇〇にあなたのアピールポイントを入れて伝えます。

余計な前置きや修飾語などは要らないので、一言で〇〇を伝えればOKです。

理由:なぜならば、〇〇という経験で〇〇ということがあったからです

次にそのアピールポイントを、あなたがアピールしたい長所や強みだと考えた理由を伝えましょう。

その際も具体的な経験を示して、理由に代えることがポイントです。

ただ、強みを言うだけなら、それが本当は強みや長所でない人でもできることです。

本当にあなたがそのアピールポイントを発揮できる人物であることを示すために、具体的な経験を示すことが求められます。

エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました

次にアピールポイントを発揮できたエピソードの概要を話しましょう。

先にも触れたように、エピソード選びがポイントです。

何らかの問題に直面して、あなたの強みを活用して解決できた話がベストです。

エピソードのジャンルは問わず、部活動やさサークル、ゼミなど学生生活での経験やアルバイト、ボランティア活動での経験、海外留学や海外旅行での経験、家族や友人との経験でもかまいません。

エピソードの概要を話す際には、はじめて話を聞く面接官に理解してもらいやすいよう、簡潔かつわかりやすく要約して伝えましょう。

問題:その経験で〇〇という問題に直面しました

そのエピソードで直面した問題について話します。

置かれている状況がわかりやすいように伝えましょう。

面接官がその状況をどうしたのかと、話に注目し、具体的にイメージできるように説明します。

行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました

直面した問題について、あなたがどう考え、どのような行動に出たかを話します。

考えた内容や行動は、あなたが最初に結論で述べた強みを発揮するものであることが必要です。

アピールポイントとは違う考えや行動を示す話では、構成が矛盾してしまいますので気をつけてください。

問題解決のための考えや行動を伝えるときも、面接官が状況をイメージしやすいよう、わかりやすく、簡潔にまとめて話しましょう。

結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました

行動に出たところで、話を終えてしまってはいけません。

考えて行動に出るところまででは、あなたのアピールポイントが本当に実行的で、実際に活かせる強みや長所になっているとは言えないからです。

行動に出た結果、直面した問題を解決できたり、乗り越えたりできたことで、はじめてそれがあなたの強みと言えるのではないでしょうか。

そこで、出せた結果について具体的に説明します。

状況が改善した、問題がなくなったと単純に話すのではなく、ビフォーアフターを具体的に話したり、数値などのデータなど客観的な違いが出せたりするとなおベストです。

結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

自己PRや長所を述べる、最後の結論として、エントリーした企業に対するアピールを忘れてはいけません。

経験談や自分の自慢話をして、自分のアピールだけにとどまらず、その会社でどう貢献できるのかをしっかり伝えましょう。

あなたのアピールポイントを活かして、どう貢献できるのかを具体的に伝えることが大切です。

【自己PRと長所の違い】アピールポイントの見つけ方

ここまでお伝えしてきた通り、ほとんどの企業で自己PRか長所のどちらかは聞かれます。

しかし、自己PRや長所としてアピールできるポイントがなかなか見つからず困っている方も多いのではないでしょうか。

そこで、この項目では、自分のアピールポイントの見つけ方を3ステップでご紹介します。

アピールポイントの見つけ方3ステップ
  1. 自己分析をする
  2. 仕事に活かせそうな特徴を書き出す
  3. 自己PR用と長所用に分ける

1.自己分析をする

まずは、自己分析をしましょう。

自己分析とは、自分の過去や現在を分析することによって、自分についての理解を深めたり、自分についての情報を整理したりすることです。

基本的なやり方は以下の通りです。

自己分析の基本的なやり方
  • 過去のエピソードを書き出す
  • 経過と結果にインパクトのあるエピソードを抜き出す
  • そのエピソードから、自分の得意不得意、好き嫌いを分析する

まずは自己分析をして、自分に関する情報を整理してみましょう。

より詳しい自己分析の方法に関しては、以下の記事を参考にしてください。

2.仕事に活かせそうな特徴を書き出す

自己分析が出来たら、次は仕事に活かせそうな特徴を書き出してみましょう。

先ほど、自分の得意不得意、好き嫌いについて整理をしたかと思います。

その整理した項目について、今後自分が就きたい職種で活かすことができそうな自分の特徴を書き出してみましょう。

抜き出す強みの例

営業職:コミュニケーション力、課題発見力、論理的思考力など
企画職::発想力、プレゼン力など

3.自己PR用と長所用に分ける

最後に、抜き出した自分の特徴を、自己PRでアピールしたいものと、長所としてアピールしたいものとに分けましょう。

ここまで解説してきた通り、自己PRと長所とでは、企業に求められている内容が異なります。

そこに合わせて、自分の特徴を分類してみましょう。

そうすれば、自分がアピールすべき点が見えてくるはずです。

とはいえ、自己PR用と長所用に分けるのは難しいと思います。

なので次の見出しでは、それぞれの内容を考えるときのポイントについて解説します。

自己PRを考えるときのポイント

自己PRは自分の人格や人柄についての強みをアピールすることです。

人から見て自分がどんな風に映っているかや、自分の魅力を伝えます。

これにより企業は、その企業の社風に合った人物かや、一緒に働きたいと思える人物か、職種や仕事内容にマッチする人物かを見極めます。

それを踏まえ、エントリーする企業が求める人物像や、事業内容や職種などにマッチする自分をアピールすることがポイントです。

自己PRについては、特化して紹介している記事がありますので、併せてご覧ください。

長所を考えるときのポイント

長所を聞かれたときには、自分の能力についてアピールをします。

客観的に見たときに、自分が他人より誇れる能力であったり、自慢できるところを伝えるようにしましょう。

長所に関する質問から、企業は特に自社とのマッチ度を見極めます。

長所が活かせる職場であれば、マッチ度は高くなり、成果を出すことができる可能性も上がってくるからです。

反対に言えば、長所はその企業で活躍している人材がどのような特徴を持っているか、という点を分析して、それに近い自分の長所をアピールすることが効果的といえます。

OBOG訪問なんかも積極的に活用してみましょう。

長所はわかったが魅力的に伝える方法がわからない、という方には、以下の記事がおすすめです。

【自己PRと長所の違い】自己PRの例文3選

自己PRはあなたがどんな人物かを伝えるために、人格や人柄の強みや特徴を一言で伝え、それを具体的にイメージさせるエピソードなどを伝えるのが基本です。

そのうえで、自分が企業や仕事にどう役立つ人間かをアピールしてまとめます。

例文をいくつか見ていきましょう。

自己PRの例文3選
  1. コミュニケーション力が高い
  2. やればできるの精神
  3. 根気が強い

1.コミュニケーション力が高い

私は誰とでもすぐに打ち解けることができます。
アルバイト先には同じ学生アルバイトから、50代、60代のパートスタッフやシニアスタッフまで幅広い年代の人がいます。
同年代はもちろん、年上の同僚や先輩、上司などでも、その立場に合わせて接することができ、アルバイト先ではムービーメーカーと評価を受けています。
さまざまな人と接する個人向け営業職に合っていると志望しました。

2.やればできるの精神

私は何事もやればできるとのポリシーのもとで、新しいことにも積極的に取り組んできました。
楽器経験がないのに高校のブラスバンド部に入ってコントラバスにチャレンジしたり、何の知識もない状態でネットで情報を探しながら自分のホームページを作ったりしてきました。
難しいと思われることや知識や技術がないとできないと思えることにも、果敢にチャレンジし成し遂げるまでやり遂げます。
創業3年ながら、新しい事業を次々に生み出す御社の社風にマッチしていると考え志望しました。

3.根気が強い

私は根気強さが自分の良さと考えています。
一度決めたことは必ず成し遂げる、時間がかかってもじっくりと行うことが得意です。
子どもの頃からジグソーパズルやプラモデルの組み立てが好きでしたが、一度始めると完成するまで、食事も忘れて没頭します。
数学の問題も解けるまで、答えが出せるまで何時間でも考えるような子どもでした。
根気強い性格やあきらめない心が、御社での開発の仕事に活かせると考えています。

【自己PRと長所の違い】長所の例文3選

長所はその企業や職種で活かせる能力を、端的に示します。

自分がその職種などを志望した理由とつながること、自分にはこんな能力があるから、この仕事に向いていると思った、活躍できるということをアピールします。

いくつか例文をご紹介しますので、ご自身の志望する企業や職種などに合わせて、活用できる能力を見出す自己分析を行いましょう。

長所の例文3選
  1. 計画実行力
  2. 責任感
  3. 粘り強さ

1.計画実行力

私の長所は計画実行力です。
目標を決めたら、それを達成するために何をどう、いつまでに行えばいいかを考え、それを実行に移します。
大学時代にアメリカ留学を志し、そのための資金も自分で用意する必要がありました。
語学教材で留学に備えた勉強を進める一方で、外国人に人気のカフェであるアルバイトをし、語学を実践的に使いながら費用を貯める計画を立てて実行したのです。
その結果、留学に必要な語学力も身につけつつ、必要な資金も用意できました。
この計画性と実行力を、御社の商品開発のプロジェクトチームで活かしたいと考えています。

2.責任感

私の長所は責任を持って成し遂げることです。
やると言って投げ出す、できると言いながらやはりできないと後から言い訳はしません。
誰もやりたがらない同窓会の幹事の役を引き受け、初めての経験でしたが、連絡が取れないクラスメイトの実家に手紙を送ったり、電話をしたりしてメンバーを集め、恩師とも連絡を取り、集まりやすい場所や日時も選定しました。
その結果、の見事、40名中、30名が集まる盛大な同窓会が開催できました。
御社での仕事は担当制で強い責任感が求められる仕事ですので、自分の長所が活かせると考えます。

3.粘り強さ

私の長所は粘り強さです。
中学から高校まで将棋部に属しており、地域の大会で大人と対決することもありました。
3時間、4時間という長期戦でもあきらめず、最後の1手まで粘ることの大切さを学びました。
グループホームでの仕事は入居者を理解し、時に忍耐強く待つことも必要だと感じています。
将棋で培った粘り強さが活かせる仕事と考えています。

【自己PRと長所の違い】面接時の注意点5点

面接で、自分の自己PRも長所も、アピールしたいところを全部企業に伝えたいですよね。

ですが、面接の時間も限られていますし、言う内容も注意が必要です。

これから面接の時の注意点を下記で5つほど説明していきたいと思います。

面接で注意するべきこと5選
  • 自己PRと長所を同じ内容にしない
  • 一貫性を持たせる
  • 1つの強み・長所をアピールする
  • アピールにつながらないことは言わない
  • 主観にならないよう注意

ぜひこれらを守って面接に臨んでください。

1.自己PRと長所を同じ内容にしない

まず、面接で失敗しがちなのは、自己PRと長所を同じ内容にしてしまうことです。

自己PRと長所は別ものになります。

自己PRは自分がどんな人間で、どんな人柄であるかを企業にアピールするところです。

それによって企業にマッチするかどうかを判断されるところもあります。

それに対し、長所は自分がどういった能力、どういった良いところを持っているかを説明する部分です。

似ているようですが別なのです。

その部分に注意しながら話してください。

2.一貫性を持たせる

面接において、一貫性を持たせるのはとても大切なことです。

なぜならば、面接には時間が限られているからです。

一貫性のないことをベラベラと喋っていると、それだけで時間が過ぎてしまいます。

たとえば、自己PRで好奇心、長所で慎重さをアピールするとしましょう。

それは矛盾した印象になりますよね。

好奇心があって、慎重さをアピールされても一貫性に欠けます。

総括して、一貫性のある内容にして、わかりやすく企業に伝えていきましょう。

3.1つの強み・長所をアピールする

数多く用意してきた自分の強みや長所を、面接の時に企業に伝えたい気持ちがあるかと思います。

しかし、強みや長所が多ければ多いほどまとまりないものになってしまいます。

自分の強み・長所をたくさん入れて、まとまりのない文章になってしまい、何が言いたいか伝わらない可能性が出てきます。

せっかくの面接の機会ですが、それはとてももったいないことです。

自分の強み・長所を一つに絞って、わかりやすく喋ることを念頭に置いて、面接に臨んでください。

4.アピールにつながらないことは言わない

面接の時には、仕事に関係のないアピールはしないようにしましょう。

また、思いやりがある、コミュニケーション力があるなど、各個人により解釈が異なる抽象的なものをアピールする際、企業側に本当のことを伝えることは難しいです。

自分の中での定義が相手に伝わるように書いていくと、より具体的な表現になり、良いものとなります。

例:コミュニケーション力がある→初対面の人でも会話を広げることができ、すぐに打ち解けることができる、などです。

5.主観にならないよう注意

面接の際には主観的にならないように注意が必要です。

「自分は○○な性格だと思います」などといったような主観的な表現は避け、具体的なエピソードを盛り込み、客観的な立場で表現していきましょう。

逆に「人からもこう言われた」という客観的な事実を盛り込むことで説得力が増して効果的です。

エピソードとして言えることができるので、ほかの人から「どういう風に言われたかな?」と思い出してみてください。

また、主観的ではなく客観的に喋ると、自己分析がしっかりできているというアピールにもなります。

【自己PRと長所の違い】まとめ

自己PRも長所も、自分のいいところをアピールすることと考えると、両者の違いがわからなくなり、なぜ別の質問で問われるのか返答にも困ることになります。

自己PRは人格や人柄の強みで、あなたがどんな人物なのかを伝えること、長所は自分が得意とする秀でた能力と考えれば、違いがわかりやすくなり、アピールの仕方も変わってきます。

いずれにしても、その企業が求める人物像や、その職種や業務で求められる能力などがあるかを企業は知りたがっていますので、そのポイントを外さないようにしましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

RECOMMEND この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます