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【文系の仕事とは】はじめに
文系の仕事といっても、その業種も職種も多彩で幅広い仕事があります。
出身学部から見ても文学部や教育学部をはじめ、外語学部や国際学部、数学的なことにも強い経済学部や商学部、経営学部、法律を学ぶ法学部など多彩です。
芸術や音楽を選考する方もおり、大学で学んできたことや興味があること、得意としているものや文系として性格的に馴染む仕事としてどんな仕事があるのか見ていきましょう。
【文系の仕事とは】文系向けの仕事はなにがある?
文系といっても、その人の得意分野や学んできたこと、性格や興味もさまざまであり、自分と相性が合う分野であれば、あらゆる仕事にチャレンジは可能です。
医師や薬剤師など理系の専門資格が必要な仕事や精密機械の製造や開発など高度な技術のスキルなどが求められる仕事を別にすれば、理系出身者に人気の仕事であってもチャレンジする方もいます。
現代の学生は子どもの頃からパソコンやスマホなどに親しんでいる方も多いため、文系出身でもシステムエンジニアとして活躍する方も少なくありません。
大学受験の際に理系と文系どちらに行くかで悩むほど、理系分野に強い方もいるからです。
ご自分の希望ややる気、能力次第で選べる仕事の幅が広い文系出身者ですが、特に志望者が多い仕事や実際に就職している代表的な文系向けの仕事についてご紹介していきます。
営業
コミュニケーション力が高い方や人と接する仕事が好きな方、人に製品の魅了を伝えることには自信がある方、モノを売って成果を出したい方に人気なのが営業の仕事です。
営業といっても、その業界の幅は非常に幅広く、取引相手も一般個人、法人、公的機関と多彩ですし、販売する商品やサービスも数えきれないほど存在します。
文系出身者に特に人気が高いのは銀行や保険会社、証券会社など金融機関の営業職や不動産会社の営業職です。
食べることが好きな方や子どもの頃から慣れ親しんだ大好きな食品があるといった方は食品メーカーの営業職を志望する方も少なくありません。
基本的にどの企業でも何らかの製品やサービスを提供して利益を得るので、営業が必要ない企業がほぼありません。
その意味でも、営業職として応募する求人の選択肢は多彩です。
機械や医薬品の営業など、一見理系出身者に限定されるような製品であっても、営業職については学部不問であるケースも少なくありません。
文系ならではのボキャブラリーやトーク力、人当たりのよさなども重視されるからです。
もちろん、高いストレス耐性や前向きなモチベーション、体力や忍耐力も求められる仕事です。
選択肢が多彩なだけに、何をどう売りたいのかをよく考え、自分が頑張っていける営業職を見つけましょう。
事務
文系の仕事と聞いて、最もイメージされるのが事務の仕事かもしれません。
事務といっても業務は幅広く、その企業によっても内容や業務の進め方・やり方は異なります。
書類の作成や整理、営業職のアシスタント的な業務や電話対応や来客対応などさまざまです。
1日中、ひたすらパソコン画面に向き合って入力作業をするケースもあれば、電話等による外部との対応がメインになる企業もあります。
経理など計算系の仕事も、事務のひとつです。
書類のチェックや校正の仕事など紙と鉛筆でひたすらデスクワークになる事務もありますが、今の時代はほとんどの企業がパソコンワークや専用システムでの作業が多くなっています。
今の学生さんたちはパソコンにアレルギーを持つ方はいないと思いますが、文書作成ソフトや表計算ソフトが使いこなせ、プレゼンソフトなども自由に操れるスキルを持っていることが有利に働きます。
エンジニア
エンジニアというと理系の仕事に思えますが、文系出身者でも活躍している方が少なくありません。
情報処理学部やパソコン操作などを徹底してマスターするビジネス学部などは文系に分類されることもありますが、文系的なコツコツ作業が好きで、なおかつ、ITのスキルもあるのでエンジニアを志す方も増えてきました。
システムエンジニアは顧客と打ち合わせを重ねて、顧客が抱えている課題や問題を明らかにし、それをどのようなシステムを構築すれば、課題を解決し、業務効率が上がるかを提案、設計する仕事です。
自ら開発しなくてもよいので、文系出身者も少なくありません。
むしろ、システムの細かな専門知識や開発技術よりも、顧客とのコミュニケーションが豊かに取れ、計画力や遂行力が高く、開発チームをまとめて統率していける力があることが求められるため、文系出身者でも活躍できる仕事なのです。
管理部門
管理部門としては法務部や財務部、総務部や人事部、経営企画部や契約管理部、資材管理部、品質管理部などさまざまな分野があります。
法学部出身者に人気がある法務部やコンプライアンス部、個人情報保護部門や契約管理部門をはじめ、商学部や経済学部出身者に人気の財務部、経営学部出身者にはよりマネジメント部門に近い経営企画部や総務部なども人気です。
経営全体や企業組織を管理する部門から、従業員などスタッフを管理する部門、コストや収益を管理する部門、製品やサービスの製造プロセスや提供プロセス、品質などを管理する部門があります。
ご自身の興味や学んできたこと、得意分野などを活かして、どんな管理に取り組んでみたいのか検討してみましょう。
ジャーナリスト
ジャーナリストとは、紙媒体やデジタルを利用して世間に対して情報を届ける仕事です。
最近ではコロナ禍における政府の対応を批判したり、YouTuberの路上飲みを世間に報じたりすることが印象に残っているかと思います。
一部ではジャーナリストに対して否定的なイメージを持っている方も存在しますが、多くのジャーナリストは自分の中で信念を持って働いています。
世の中を良くしたいという正義の気持ちを強く持っている方におすすめの仕事です。
接客業
文系・理系に限らず多くの学生がイメージしやすい仕事がこの接客業ではないでしょうか。
接客業とは店舗などでお客さまと直接やりとりをして商品やサービスの利用を促す仕事のことを言います。
接客業では飲食業界やアパレル業界が人気で、他にも店舗を持っている企業であれば最初は接客業からスタートということも多いです。
お客さまと関われるため、日頃から感謝されることも少なくないためやりがいを感じやすいおすすめの仕事です。
マーケティング
マーケティングとは、主にオフィスで集客を担当したり、売り上げ目標を達成するための施策の企画・実行を担当するような仕事です。
接客業のように実際に店舗に立って仕事をするわけではなく、その仕事の多くはオフィスでさまざまな数字を分析しながらPDCAを回し続けるような業務がメインです。
企業の数字を任されるような部署である場合が多く、その企業を支えているというような実感とともにやりがいを感じることができる仕事です。
ウェディングプランナー
ウェディングプランナーとは、その名の通りお客さまの結婚式をプランディングする仕事です。
お客さまのこだわりや日程調整などの希望をヒアリングを含めた打ち合わせから、当日の音響スタッフやケーキの手配や司会までこなすことが多いです。
ただ、この辺りの業務は企業によっては分業している場合も多いので自分に合った働き方ができるかどうかを事前に確認することが必要です。
お客さまの人生に一度の瞬間に立ち会えて、多くの人の幸せそうな顔を見れることがやりがいでもある仕事です。
【文系の仕事とは】文系向けの仕事の特徴
文系向けの仕事には特徴がいくつかあります。
世間的に見れば、文系学生の占める割合の方が理系学生の占める割合よりも多いため、多くの企業が文系向けの職種を募集しています。
文系のあなたも自分に合った企業を見つけられるように応援しています。
ポテンシャル採用
文系でもプログラマーとして就職することができたり、多くの企業は文系の学生に対してそのポテンシャルを評価しようとします。
そのため、就活をする時点でスキルを何も持っていないとしても、今後成長が見込めると判断された場合には内定を獲得することができるのが一つの大きな特徴です。
もちろん理系でもポテンシャル採用はありますが、それでも一部の企業ではプログラミングスキルがある程度雇ってもらえないということもありますので、そういった意味では文系学生と理系学生では就職の際のアピール方法は変わってきます。
選択肢が多い
先ほども述べましたが、文系の学生の方が理系の学生よりも多いため、IT企業でも文系向けに求人を出していたり、全くの未経験でもそのポテンシャルが評価されれば内定をもらえるなど、理系学生に比べて選択肢が多いと言えます。
また、文系の学生は理系の学生に比べて大学時代も自由な時間が多いため、その空いている時間に自分の興味のある分野を勉強したりして自分のスキルを磨いて、就職活動でもその経験をアピールしたり就職せずにフリーランスとして生活したりすることが可能です。
高収入を目指すことも可能
文系の学生の多くは営業職として就職することが多いです。
そして営業職の多くはインセンティブ制度があるため、もしも営業でいい成績を残すことができたら先輩や後輩に関係なく高収入を目指すことが可能です。
また、営業職の他にも、文系学生はポテンシャル採用でさまざまな企業に就職することができるため、その中で自分のスキルを磨くことによって将来的に高い収入を目指すことが可能です。
【文系の仕事とは】求めること別!文系の仕事例
文系出身者に選ばれる仕事のジャンルは非常に多彩です。
専門知識や専門的な技能が必要な仕事を除けば、どんな分野でも文系の人に適した仕事があります。
ここでは出身学部や専攻、それに基づく希望に合わせた求めること別の文系の仕事例をご紹介します。
文章を扱う仕事
文学部をはじめ、文系の方の中には書くこと、読むことが好きという方が多いです。
文章を扱う仕事としては出版社や新聞社などの記者や編集者、校閲などの仕事があります。
語学力を活かす仕事
文学部の英文科やドイツ語学科などで語学を専攻した方や外国語学部や国際コミュニケーション学部などで学んだ方は語学力を活かして仕事をしたいと考えるのではないでしょうか。
グローバル化が進み、訪日外国人も増加している日本では、今の時代はあらゆる業種で外国語ができる人材が求められています。
翻訳や通訳、客室乗務員、ホテルなどの仕事から、店舗の販売員や接客関連の幅広い仕事で活躍が可能です。
心に関わる仕事
心理学部や教育学部、社会学部などで人の行動原理や心理を学び、人に寄り添う仕事がしたい方は心理カウンセラーなどとして活躍する道があります。
行政機関をはじめ、学校のスクールカウンセラーや病院やクリニックなどをはじめ、メンタルヘルスを病む人が増えている中、企業専属カウンセラーとしてに勤務するほか、将来的には経験を積んで独立開業する選択もあるでしょう。
文化を発信する仕事
音大や美術大など芸術系の学部を卒業した方はその専攻や技能に合わせ、文化を発信する仕事に就くことが可能です。
映画やアニメ制作、レコード会社や出版社、新聞社をはじめ、劇場運営の仕事や私設や公設のオーケストラの団員になるといった選択があります。
また、文学部や政治経済学部などを出てテレビ局やラジオ局、新聞社や出版社などのメディアで文化や情報を発信していくことができます。
技術力を活かす仕事
文系でも技術を習得している方は多いです。
情報学部などでIT技術を学び、システムエンジニアやプログラマー、オペレーターを目指す道もあります。
商学部や経済学部で会計や税務を学び、在学中に会計士補や税理士の資格を取得し、企業の財務部や経理部、会計事務所やコンサルティングファームなどで仕事をする道もあります。
法学部で得た法律知識や取得した法律系の資格を活かし、企業の法務部や各種法律事務所で仕事をする道もあるでしょう。
人をもてなす仕事
人をもてなす仕事は学部や学科を問わず、文系出身者には人気の仕事です。
コミュニケーションが好きな人に選ばれています。
ホテルやレストラン、サロンや販売ショップなどのスタッフや客室乗務員など、接客系の幅広い仕事があります。
【文系の仕事とは】文系に人気の業界
文系向けの仕事は幅広いことがわかりましたが、就活生に人気が高いのはどのような業界なのでしょうか。
文系に人気の業界TOP5をご紹介します。
マスメディア
テレビ局や新聞社、ラジオ局や雑誌や書籍の出版社などのマスメディアは文系出身者に人気の業界です。
アナウンサーになりたい人、政治学科や経済学科の知識を活かして政治記者や経済記者になりたい人、社会学部出身として人文系の記者になりたい人もいますし、文学部の方が雑誌のライターになりたいと志望します。
テレビ番組やラジオ番組の制作に携わりたい方、雑誌の企画や編集に携わりたい方、興味も志す仕事もさまざまです。
マスメディアは人気の業界であるだけでなく、競争率も高いので、早くから準備を始める方も少なくありません。
一般的に新卒採用のエントリーは大学3年の終わりの3月頃からスタートし、インターシップの受付は大学3年の初め頃からになりますが、マスメディアを志す方は早い人では大学に進学してすぐ、遅くても大学2年頃からは小論文の対策を始めたり、マスコミ受験対策のスクールに通ったりしています。
アナウンサー志望の方はアナウンス研究会などに所属して大学1年時から、スキルを付けようと努力する方が多いですが、記者志望や制作志望の方も準備を始めるのは早いのが特徴的です。
金融機関
文系出身者に人気の業界として、銀行や保険会社、証券会社や消費者金融、信販会社やクレジットカード会社などの金融業界があります。
経済学部や経営学部、商学部の方をはじめ、文学部出身者にも人気の業界です。
銀行といってもその種類は幅広く、公的な銀行から大手都市銀行、地方銀行まで多彩です。
その他、信用金庫や信用組合、JAなど協同組合的な金融組織もあります。
保険会社も生命保険、損害保険にはじまり、経営者保険をメインに扱う保険会社や近年では店舗を持たないネット系のダイレクト保険会社なども台頭してきました。
金融機関といっても店頭でのリテールセールスや個人営業、法人営業といった対人の仕事の他、社内での事務作業や契約管理業務や保全業務、金融商品や保険商品などの開発やプロモーションなど人材の育成やコンプライアンス部門など業務は多彩にあります。
どんな金融機関でどんな仕事をしていきたいのか、しっかり考える必要があります。
広告代理業
広告代理店はバブル時代頃から今もなお、文系出身者にとって花形の業界です。
マスメディア業界に近い業界ですが、商品やサービスの宣伝や広告を行いたい一般法人とマスメディアを繋ぐ業界です。
営業力や交渉力、アイディア力や企画力、プレゼン力などが求められ、フットワークの軽さや高いコミュニケーション力も求められます。
時間的な制約が長い現場や締め切りなども厳しい現場なので、忍耐力や体力、ストレス耐性なども要求される業界です。
近年ではテレビCMやラジオCM、雑誌広告や新聞広告だけでなく、ネット広告にも注目が集まっており、インターネットやスマホの普及でネットによるプロモーションの影響力が増しています。
そのため、インターネットメディアに関する知識やWebサイト制作などに関わる知識なども求められるようになっています。
航空・旅行業
客室乗務員をはじめ、地上アテンダントや内部でのサービスや事務作業など、航空会社も文系出身者に人気です。
また、空の旅にとどまらず、旅行代理店などの旅行業も人気の業界です。
旅行のツアーを企画することや語学力や旅行好きな性格を活かして添乗員になりたい方も少なくありません。
商社
総合商社も文系出身者に人気の業界です。
得意の語学力やコミュニケーション力を活かして世界を飛び回りたい人に選ばれています。
その他、メーカーでは食品メーカーやアパレルメーカー、大手の流通チェーンや小売業など、商品の販売に関わる仕事も人気です。
公務員
公務員職は時代に左右されないため、文系・理系問わずに人気の業界です。
公務員になるためには公務員試験に合格する必要があるため、一般の就職活動の時期からずれる可能性もあります。
しかし、公務員になればコロナ禍などの時代に左右されないという魅力もあります。
メーカー
メーカーも文系の学生にとって非常に人気の業界です。
文系の学生の多くが大手メーカーの営業職を志望することもあって、倍率は非常に高くなっていますが、ベンチャーなどでも文系の学生を対象に求人を出している場合があるのでおすすめです。
メーカーは自社で商品を開発しているため自社の商品を世の中に広めることができる点が魅力です。
自分が関わった商品が世の中の多くの人に広く利用されているのを見ることができる点が非常に魅力的です。
不動産
不動産業界も文系の学生にとって非常に魅力的な業界です。
不動産業界の最大の魅力はその給料にあります。
主に不動産営業の場合は基本給の他にインセンティブ制度を導入している企業が多くあり、実際に売ることができた売り上げの何%かを受け取ることができます。
不動産は一つの金額が大きいため、もしもよく売れる営業マンになることができた場合に新卒でも関係なく多くの給料をもらうことができます。
【文系の仕事とは】文系に人気の企業
文系の仕事はさまざまですが、文系の方にはどのような企業が人気があるのでしょうか。
伊藤忠商事
伊藤忠商事は大手商社の一つですが、海外との取引だけでなく、国内における住生活や情報サービスなど多角的な事業展開をしています。
働き方改革にも積極的で福利厚生の充実など働きやすい環境整備に取り組んでいます。
事業も多角化しているので、どのような事業に従事したいか目標を決めておきたいところです。
三菱商事
三菱商事も総合商社のトップクラスの企業であり、国内外で幅広い事業を展開しています。
国内における大規模複合施設の建築や運営など、複合都市開発にも力を入れるほか、アパレルショップ運営や食品リテイルなどコンシューマー事業でも頭角を現しており、文系の男女問わず人気です。
海外との取引から、国内外を飛び回っての仕入れや流通などを手掛けるほか、プラント建設など幅広い仕事があります。
JTBグループ
JTBは国内トップクラスの旅行会社ですが、近年では交流情報事業をコンセプトに人々に感動を与えるサービスの展開を目指しています。
国内旅行から海外旅行のツアーの企画や提案など、旅行が好きな方や人々の楽しみのお手伝いをしたい人に人気の会社です。
三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行は国内トップクラスのメガバンクであるのはもちろん、世界トップクラスのグローバルネットワークを持つ巨大な金融グループです。
経済学部や商学部、経営学部をはじめ、文学部出身者などにも人気の企業です。
リテール部門から法人営業、為替や市場リーディングをはじめ、日本経済の基盤を支える仕事ができます。
海外赴任などもあるので、海外で活躍したい方にも人気の企業です。
ANA
ANAは日本トップクラスの航空会社です。
文系の女性に人気の仕事職種としては、客室乗務員やグランドスタッフなどがあります。
文系の方は航空機の整備系の仕事より、空港内での仕事を志望する方が多いかもしれません。
お客様の案内やチェックイン業務などを担うグランドスタッフをはじめ、女性も活躍している巨大な飛行機を地上で操るグランドハンドリングスタッフ、航空機に積み込む機内食のメニューの企画から調理、搭載まで担当するケータラーなどの仕事があります。
【文系の仕事とは】目的別!おすすめの職業
ここまで文系の仕事を多く紹介してきましたが、ここまで多くの職業があると逆にどの仕事をすればいいのか迷ってしまう方もいると思います。
そんな方に向けてここでは、目的別におすすめの職業について説明していきます。
あなたがどんな社会人になりたいのかを考えることでどんな職業に就いたらいいのかわかることでしょう。
やりたいことが明確な人であればぜひ参考にしてください。
お金を稼ぎたい
やはり就職するなら多くの金額を稼ぎたいと考えるのも不思議ではありません。
お金を稼ぐには大きく分けて、基本給が高い仕事をするものと、インセンティブなどの報酬によって給料をもらう二つの方法があります。
ここでは、それらに合わせてお金を稼ぎやすいおすすめの職業について詳しく解説していくため、ぜひ参考にしてみてください。
不動産営業
多くの営業では基本的にその成果に応じたインセンティブをもらえることが多いです。
その中でも特に不動産営業では扱う商材が非常に高額なためインセンティブも高額になり、もしも成果を出せるような方であれば一年目から年収600万円以上などを狙うことができます。
ただ、成果が出なかったり閑散期などにはその分収入が減ってしまうデメリットもあるため、そうした部分についても事前にしっかり把握しておくことで入社後のミスマッチを防ぐことができます。
外資系コンサルティング
外資系コンサルティングでは基本給の他にインセンティブ制度を導入している企業もあり、それらを合わせると平均年収が1000万円を超えている企業も多くあります。
給与面では非常に高水準であることで有名な外資系コンサルティング業界ですが、その実情はかなりの激務であったり、昇進するためには日常の激務の他に更なる努力が必要だったり、結果を出すことが必要であったりするなど、非常に忙しい仕事である場合が多いです。
また、外資系コンサルティング職の場合は学歴を非常に重視する傾向にあったり、就活スケジュールも日系企業に比べて非常に早いという特徴もあるため、興味を持った方は早めの動き出しや対策をおすすめします。
専門職
専門職の場合は、職種にもよりますが基本給が高いケースが非常に多いです。
わかりやすい職業で考えると、医師の方や公認会計士の方などの給料が高いというのは多くの方が知っています。
これらの職業は特殊なスキルが求められるものであり、難関資格の取得が条件であったりと、就職するための努力が必要になるケースが多くあります。
しかし、一度専門職としてスキルをつけることができれば将来的には独立まで視野に入れることができるなど明るい未来が待っています。
あなたの興味のある専門職は何があるのかについて考えてみることをおすすめします。
ワークライフバランスを重視したい
当然ですがあなたの人生は仕事だけではありません。
平日は仕事をして休みの日には仕事を忘れて好きなことをしたいと考えている方も多いことでしょう。
また、最近では働き方改革などによってワークライフバランスを重視する考え方が浸透したり企業としても休みを多く取らせるように動いていることで比較的に休みを取りやすくなってきています。
その中でも特にワークライフバランスを重視したいという方のためにここでは詳しく解説していきます。
ワークライフバランスを重視して就職を考えているという方はぜひ参考にしてみてください。
公務員
公務員はコロナ禍において非常に人気が高くなりつつある職種ですが、やはり特に休みは取りやすく帰りやすい仕事であると言えるでしょう。
民間企業の場合は営利団体であるため、利益を求める結果どうしても忙しくなってしまう部分はありますが、公務員の場合は国が円滑に動くための仕事をすることが多くあり、急な仕事で忙しくなるということがあまり起きないというメリットがあります。
ただ、その分昇進や昇給はしづらく、給与面ではそこまで求めることはできないという部分もあります。
日系大手企業
日系大手企業は働き方改革の影響によって残業を禁止している企業があるほどです。
残業する場合には上司に報告書の提出をしなければならないなどの厳しいもので、業務時間のみの仕事を目指している企業が多くあります。
また、給与や福利厚生でも非常に整っているケースが多く、給与以外にも家賃手当などを多くもらえることもあり、純粋な可処分所得が他の企業に比べて多くなるというメリットもあります。
ただこちらも昇給や昇進は難しくなっているという部分もあります。
どうしても年功序列の風土が残っている場合が多いため、そういった環境でも大丈夫かという視点で考えることも必要です。
【文系の仕事とは】就職に有利になる?文系向けの資格
文系職種に就職を考えたときに持っていると有利になる資格というものはいくつか存在します。
また、ここで紹介している資格は学生のうちに取得しやすいものですので、まだ取得していない方もこれを機に取得を目指してみてもいいかもしれません。
それぞれの資格を取得していると有利になる職種や業界についても解説していくのでぜひ参考にしてみてください。
日商簿記
商業系の高校出身の方は高校のうちに取得したという方もいるかもしれませんが、日商簿記を持っている就活生は企業としてもやはりプラスイメージになります。
財務諸表が読めるとコンサルや経理で役に立つというメリットの他、事務として就職する際にも役に立ちます。
日商簿記の資格を取得しようとする際には、3級だけでなく2級以上を取得することができれば企業に対してその経験をアピールすることもできるためおすすめです。
日商簿記3級であれば比較的簡単に取得することもできるため、興味のある方は一度勉強してみてもいいかもしれません。
秘書検定
秘書検定を取得することで学生のうちからビジネスマナーについて理解しているとアピールすることができます。
また、秘書検定は秘書になるための資格だと思っている学生もいるかもしれませんが、秘書検定は営業職などの大人業務にも役に立てることができる資格であるため、非常に応用の聞く資格だと言えます。
秘書検定には3級から1級までありますが、余裕があれば2級まで取得できるといいでしょう。
ITパスポート
ITパスポートの資格自体はそこまで難しくありません。
IT関連の資格の中でも比較的取得しやすい資格であり、文系でも取得を狙いやすい資格です。
今後のIT化が進んでいく世の中の流れの中で文系でIT関連企業への就職を考えている方はこの資格をアピールすることでIT関連への興味関心などをアピールできるためおすすめの資格です。
まだ取得していない方でも約3ヶ月ほどの勉強で取得できるので一度勉強してみてもいいかもしれません。
MOS
MOSとは、マイクロソフトが提供しているoffice365を使いこなすスキルがあることを証明するスキルです。
社会人になってからはワードやエクセル、パワーポイントなどを使用する機会が非常に増えるため、今のうちからすでにそれらの機能を使用できることをアピールすることで入社後の研修の手間が省けたりといったメリットを企業に示すことができます。
この資格は民間企業から公務員まで幅広く役に立つ資格なので、どこかに就職したいと考えている学生は一度どういった資格なのか調べてみることをおすすめします。
TOEIC
TOEICは誰もが知っている英語力を測るテストです。
英語力といってもTOEFLなどの英会話能力を測るテストとは違い、特にビジネス英語にスポットを当てたテストになっており、このTOEICで高得点を出すことによって社会でも通用する英語力を持っていることをアピールすることができます。
ただ、TOEICを資格としてアピールするためには最低でも600点ほどを取得していることが好ましいとされており、もしも海外へ進出したかったり外資系企業でアピールしたいと考えている場合には800点以上の取得が好ましいとされています。
また、TOEIC受験から数年が経過しているものは認めないといった企業も存在するため、なるべく英語の勉強を続けて就活直前までテストを受け続けることをおすすめします。
まとめ
文系向けの仕事には事務や営業をはじめ、管理部門での仕事の他、一見、理系の仕事と思われるエンジニア職も人気を高めています。
専門的な技術や専門資格が求められる仕事を除けば、理系、文系問わずチャレンジできることはたくさんあります。
大学で学んできたことや専攻してきた学科はもちろんですが、自分が幼い頃からやってみたかった仕事、興味や得意を活かしてチャレンジできる仕事を十分に検討し、どの仕事に就きたいか絞り込んでいきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート