就活体験談。広告企業を目指すも、直前で方向転換
広告業界は就職活動をする学生の間でも、人気の業界の一つです。華々しいイメージが強く、毎年多くの学生が志望します。中でも電通、博報堂といった、誰でも名前を聞いたことのあるような企業に入れれば、生活の安定は約束されたようなものになります。
今回体験談を語ってくれたL・Wさんも当初は、そういった大手広告企業を志望している一人でした。
しかし彼女は途中である気付きをし、方向転換をしたのでした。
大手広告会社を志望
大学に入学した当初から、私は広告業界を志望していました。目指していたのは有名な企業ばかりで、私の学校からも内定を獲得しているOBの方が大勢出ていたので、私もそこに続きたいと考えていました。
幼い頃から広告という仕事に興味を抱いていました。仕事内容という意味でもそうですが、15秒や30秒のCMで数千万のお金が動くというのはとても鮮烈で、私を魅了したのです。
広告業界で大きなお金を動かしたいという願望があったわけではありません。そこまでの器ではなく、周りの友人や家族に「広告業界で働いている」といえれば十分なレベルで、今にしてみれば当時の私は本当に小物でした。
自身でサイトを運営
広告を勉強するというほど大袈裟なものではありませんでしたが、当時私は自分のサイトを運営していて、そこで広告を利用していました。
アドセンスといわれるものとアフィリエイトと呼ばれるものの両方を利用していましたが、お小遣い程度の収益は得られていました。
サイトは趣味のカメラに関するもので、使い方やオススメのカメラ、撮影スポットなどを写真付きで掲載するといった内容のものでした。
お世辞にもクオリティが高いといえるサイトではありませんでしたが、それなりに収益も入っているということもあり、ネットの勢いを感じました。
Web広告の勢いを察知
若者の〇〇離れなんて言葉をよく耳にしますが、テレビや雑誌というのもその一つです。それらのものから若者が離れていくということは、広告業界にとっての向かい風を意味します。
大手の企業も今後10年先、どうなるかはわからない時代が到来したと思いましたね。同時に、少子高齢化などで若者そのものが少ないのも事実で、今後広告を主に消費するのは、若者ではなく高齢者なのではとも思いました。
若者が利用していて勢いのあるWeb関連の広告業界を目指すか。比較的年齢層の高い、お金を持っている層を対象とした広告業界を目指すか。これを決めるのには本当に苦労しました。
それまでずっと、大手広告会社に入社するぞと意気込んできていたわけですから、就活前に出てきた別の案を即決で採用するわけにはいきません。なので、そこからは本格的にWeb広告とリアル広告の今後について調べ尽くしました。
Webに強い広告会社に方向転換
最終的には大手の企業を諦め、Web広告をメインに扱っている今の企業への入社を決めました。一応大手の面接も受けて内定は得ていたので、周りの知人は意外そうな顔をしていました。
絶対にWebが今後勢いを増すだろうという確信があったわけではありません。だけど大企業で決まりきった業務に励むよりも、新鮮な毎日の方が楽しいかもしれないと思ったんです。
この選択が間違っていたと思うときは来るかもしれません。だけど私は、今の会社で働いていることを誇りに思っています。
終わりに
同じ広告という商材を扱う中でも、リアルを戦場にするのか、ネットを戦場にするのかで色々と異なる部分が出てきます。
L・Wさんはその中でも、今後はネットが流行ると予想したわけですが、彼女の判断はどのような結末を生むのでしょう。
それはまだわかりませんが、今回の決断は、彼女にとって大きな転機となることは間違い無いでしょう。