新卒で求められる自己PRは、初めての経験だけに、何をアピールすればいいのかや、どう書いたり、話したりすればいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
内定を得るために重要と言われる自己PRについて、尋ねられる理由や構成の仕方などを例文も交えながらご紹介します。
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【新卒の自己PR例文】企業は自己PRをなぜ聞くのか?
そもそも、企業はなぜ、自己PRを訪ねるのでしょうか。
それは、企業の理念や事業内容にマッチした人物か、志望する職種に適した能力があるのかを確かめたいからです。
その理由を知れば、何をアピールすべきかも見えてきます。
仕事への取り組み方を知るため
その人が強みだと感じる部分を知れば、仕事にどう取り組める人物かも見えてきます。
たとえば、あきらめない性格、努力を惜しまない、前向きでチャレンジ精神があると言われれば、意欲的な人だと感じます。
会社の社風とマッチしているかを知るため
会社の社風や事業内容などにより、求める人材は異なります。
たとえば、新しいことにどんどんチャレンジする人材を求めるベンチャー企業において、行動力やチャレンジ精神が感じられない人はミスマッチが起こります。
逆に協調性が求められるような職場で、リーダーシップ力がある方ばかりが集まってきても困るため、バランスを考えた採用をしたいために尋ねるのです。
入社後、どんな成果をもたらしてくれるかを知るため
その人の強みが入社後の仕事にどう活かせるかを知ることは、とても重要な要素です。
どんな仕事でも成果や結果が求められますし、会社が人を雇うということは、その会社の収益や業績に貢献できる人材であることを意味するからです。
【新卒の自己PR例文】自己PR作成のフォーマット
就活をするにあたっては、エントリーシートを作成して書類選考に通らなくてはなりません。
エントリーシートはおよそ体裁や項目が標準化しており、多くの企業で自己PRを求めてきます。
また、面接でも自己PRを求められるのが一般的です。
エントリーシートはもとより、面接においても、受かる自己PRを作成するには以下のフォーマットに従い、8つのステップを踏むようにしましょう。
ステップ1:強みを紹介
まず、あなたのPRポイントは何なのか、「私の強みは〇〇です。」と端的な一文からスタートさせます。
つまり、結論から始めましょう。
書面でも面接でも、最初に何が言いたいのか、あなたのアピールしたいことは何なのかを端的に述べることで、選考者の興味を引き、これから何を伝えようとしているかがわかりやすくなるからです。
強みを選ぶ際には立方体で考えることが大切です。
「自分は1人だけだから、一番の強みは1つしかない」では、企業の業種や求める人物像、志望する職種によってはそぐわないこともあるからです。
エントリーする企業ごとに求める人物像を把握して、強みを変えることも1つの方法です。
また、同じ強みをアピールするにも表現の仕方1つで、さまざまな企業に応用できます。
たとえば、冷静であることが強みの場合に、営業職なら人の話をしっかり受け止められるとアピールしたり、技術職なら落ち着きを持って慎重にこなせることをアピールしたりするといった形です。
ステップ2:事例を紹介
次にあなたの強みを具体化して示せる、事例を紹介します。
なぜかと言えば、その強みが真実であること、事実に基づくことを伝えるためです。
言葉で書くだけなら、誰でもできます。
たとえば、リーダーシップがない方も「私の強みはリーダーシップです。」と言葉でアピールするだけなら可能です。
それが本当であることを納得してもらうために、あなたが強みを発揮できた事例を紹介しなくてはなりません。
ステップ3:その事例を行った目的を紹介
事例を紹介するにも、いくつかのステップを踏む必要があります。
ただ、過去の経験を語るだけでは、相手に伝わりにくく、ご自身でも何からどう書けばいいのか迷うはずです。
そのため、事例紹介においても起承転結を踏まえて、文章を構成しましょう。
まずは、何の話をするのかを紹介することが必要です。
紹介したい事例に取り組んだ目的を伝えましょう。
ステップ4:その事例であった課題を紹介
事例を紹介するうえでは、あなたのアピールポイントを発揮できる前提となった課題がないと、うまく伝わりません。
たとえば、リーダーシップをアピールしたい場合に、「ただ、部活動でキャプテンを務めていました」でリーダーシップがあることが伝わるでしょうか。
ほかに人がいなかった、じゃんけんで負けて引き受けたのかもしれませんし、チームを引っ張る役割を果たしていなかったかもしれません。
形式的や表面的な話ではなく、具体的にリーダーシップを発揮できたことを伝えるうえで、発揮するために抱えていた課題や問題、トラブルなどを紹介することがポイントです。
ステップ5:その課題の解決策を紹介
そのうえで、その課題をあなたがどのように強みを発揮して解決したのかを伝えましょう。
あなたが解決に貢献したことが大切で、他の人が提示した解決策に従っただけなど、消極的な事例を選ばないようにしましょう。
ステップ6:解決策を実行した成果を紹介
解決策を提示しただけにとどまらず、実際にその解決策を実行して得られた成果を紹介することが大切です。
事例によっても異なりますが、できれば、解決前と解決後の違いがわかりやすいよう、具体的な数字などを挙げて示せると、よりベストです。
たとえば、トーナメント戦で2年連続1回戦敗退であったのが、リーダーシップを発揮した結果、3回戦まで進んだなど、解決策実践のビフォー・アフターがわかりやすく伝わると説得力が増します。
ステップ7:この経験で学んだことを紹介
事例を紹介して終わりではいけません。
事例紹介の起承転結として、その経験を通じて得られたことや、学んだことを挙げてください。
ただ思い出話や美談に終わるのではなく、自らの強みを発揮して抱えていた課題を解決したことで、より成長できたことをアピールすることが大切です。
ステップ8:入社後、この経験をどう活かすかを紹介
さらに自己PRのまとめとして、その経験を通じてより高まった、あなたの強みを入社後にどう活かすかを伝えなくてはなりません。
いかに過去の経験で課題解決などの成果や、部活動やアルバイト先などで役立つ貢献ができたとしても、入社を希望する企業で役立てられないのでは意味がありません。
企業としても役立てられない強みを持つ人を採用したいとは思わないでしょう。
企業の求める人物像にマッチしているかや、志望する職種や仕事でどんな風に役立てるのかを考え、自分の強みを活かして企業に貢献できることをアピールしてください。
【新卒の自己PR例文】自己PR作成の5つのポイント
新卒の自己PRを作成する場合、どのような点に気を付け、どのような内容で構成すればいいのでしょうか。
自己PRを作成する場合に盛り込みたい内容、書く際の視点、書き方の構成について、5つのポイントをご紹介します。
5つのポイントを踏まえ、あなたの強みや魅力、企業において活躍できることをアピールしていきましょう。
結論から述べる
自己PRを書く際のスタートは、結論からはじめることがポイントです。
端的に「私のアピールポイントは〇〇です」「私の強みは〇〇です」といった結論からスタートさせましょう。
なぜなら、最初に結論を示すことで、あなたのアピールポイントが明確となり、その後の話を聞く準備ができるとともに、選考者が興味を持って話を聞こうとする姿勢ができるからです。
なお、よくありがちなのが、自分の得意なことや自慢したいことを、いくつも並び立てるパターンです。
「私の強みはリーダーシップ力があって、行動力があって、人に優しく、語学も得意なところです」
これではアピールポイントがぼやけてしまい、1つひとつが弱くなってしまうため、アピールポイントは1つに絞ることも大切です。
文章構成はフォーマットをベースにわかりやすくする
自己PRをはじめ、志望動機やガクチカをアピールする際にも当てはまることですが、文章構成のフォーマットをあらかめ作成し、それに沿って文章を組み立てていくと、選考者に自分の魅力を、説得力をもって伝えることができ、入社意欲の高さを伝えられる内容に仕上がります。
基本フォーマットとして採用したいのが、PREP法です。
「POINT(結論)→REASON(理由)→EXAMPLE(具体例)→POINT(まとめの結論)」の4つの構成で、順次述べていく方法です。
最初に自分の一番のアピールポイントを明確にし、次になぜそれがアピールポイントだと考えるのかの理由を述べます。
そして、それがアピールポイントだと印象付ける具体例としてエピソードを紹介します。
最後にその経験をもとに、入社後にどんな貢献ができるかを伝えるのが、わかりやすく伝わりやすいフォーマットです。
客観的な視点で発言する
主観的な発想ではなく、あくまでも客観的な視点で伝えることもポイントです。
「自己PRなのに、主観ではなく、客観的ってどういうこと?」と悩まれるかもしれません。
たとえば、自分のアピールポイントを〇〇と選んだ理由を伝えるとき、「一番得意だと思っているから」と言うのは、主観的な考えです。
では、家族や友人が「私の強みが〇〇だと評価してくれたから」はどうでしょうか。
第三者の評価なので客観的に思えますが、これは、家族や友人の主観的な発言にすぎません。
その人があなたのことを勝手に強みは○○だと思い込んでいるだけで、本当にそうなのか客観的な証拠がないわけです。
方法としては「△△という経験を通じて、〇〇だと思いました」と具体的な経験を挙げて、客観性を持たせることがポイントです。
過程ではなく結果にフォーカスを当てる
エピソードを紹介する際に、ひたすら過程だけを述べる方がいます。
「私は〇〇をして、△△になり、××の経験があります。学生時代のいい思い出になりました」など、エピソード自慢や美談として語ろうとする方も少なくありません。
大切なのは過程ではなく、その結果、どうなったのかという点です。
その経験で何がどう変わったのか、どう成長できたのか、何が得られたかの結果を示すことがポイントです。
なぜ、結果が重視されるかといえば、企業で活躍するために求められることだからです。
ビジネスの現場では過程がどんなに素晴らしくても、結果が出なければ企業の収益や業績に貢献できません。
企業が持続的に成長を遂げるためには、結果が出せる人材の採用が不可欠であるため、結果にフォーカスを当ててアピールすることが大切です。
具体的な考えや行動を盛り込む
アピールポイントに説得力を持たせるためには、エピソードを紹介して具体性を持たせることが大切です。
なぜなら、アピールポイントを言葉で挙げるだけなら、誰にでもできるからです。
たとえば、リーダーシップがない方でも、「私はリーダーシップがあります」と言うことは可能です。
本当にリーダーシップがあるかを示すために、具体的な考えや行動を紹介できるエピソードを盛り込むことがポイントになるのです。
具体的なエピソードを紹介することで、本当にリーダーシップがあるのかや、どの程度のリーダーシップがあるのかを伝えることができ、アピールポイントに説得力を持たせることができます。
【新卒の自己PR例文】落ちる可能性が高い自己PRのNGポイント
では、逆に自己PRが評価されず、選考から外されてしまうNGポイントはどのような点なのでしょうか。
とくに応募人数が多い大手企業や、競争率が高い人気企業などの場合、書類選考の段階で振り落としにかけられるケースも少なくありません。
企業にとって、どんな人物かはとても重要な採用基準となるため、自己PRの2、3行を読んで落とされる可能性もあります。
そのため、NGポイントを作らないように、注意が必要です。
何が伝えたいのかがわからない
自己PRのスタートは、アピールポイントを1つに絞って結論からはじめることが、選考を通るための1つのポイントでした。
ですが、よくあるNGの自己PRのスタートが「私は高校時代にサッカー部に所属しており、そこでミッドフィルダーをしていたのですが、」と経験談からはじめるパターンです。
また、「私はTOEICで800点というスコアを持っているので、語学に自信があります」と理由からはじめるパターンもNGです。
アピールポイントがなかなか登場しないため、何が言いたいのかがわかりにくくなり、あなたがどんな人物なのか、ダイレクトに伝わりません。
NGにならないためには、結論から端的にはじめ、PREP法を利用しましょう。
エピソードの過程しか話していない
エピソードを紹介する際には、具体的な行動という過程に加えて、結果を示すことが必要です。
行動に出た話で終わってしまい、行動に出た結果、どうなったのかがわからないと説得力が増しません。
そのため、エピソードを紹介するフォーマットとして、なんらかの問題に直面し、アピールポイントとなる行動をもとに問題を解決して、結果が出たという流れで伝えるのがオススメです。
直面した問題が行動に出た結果、どう変わったのかを具体的かつ客観的に説明すると、説得力がアップします。
結果を伝える際には、問題が生じていた時点との違いを比較したり、数値やデータなど客観的な指標を示したりすると、より説得力が増します。
結論までの話が長い
エピソード紹介において、直面した問題を説明し、それに対してどう考え、どう行動したかを伝え、さらにその結果を伝えるとなれば、上手くまとめないと冗長になってしまいます。
エントリーシートの限られた文字数や、面接の限られた時間で話すには、結論まで長すぎるのはNGです。
全体的に長いと、内容もわかりにくくなるほか、多くの応募者がある企業においては読み飛ばされてしまい、選考落ちの原因にもなります。
結論1文、理由1文、エピソードの紹介も問題に1文、行動に1文、結果に1文を基本とし、それぞれの1文も、明確、かつ簡潔にまとめることが大切です。
とくにエピソード紹介は、長い経験談もわかりやすく簡潔に、要約するようにしましょう。
【新卒の自己PR例文】NGな自己PR例
自己PRは自分の長所や能力を相手に知ってもらうためのチャンスの場でもあります。
しかしながらせっかくのチャンスを低評価へとつなげてしまう自己PRがあることも否めません。
具体的ではなく説得力に欠ける自己PRは、うわべだけ良いことを言っていると思われる可能性もあります。
また仕事に関係しない能力をいくらアピールしても、あまり意味がないでしょう。
文章構成の問題になりますが、前置きばかりが長くてダラダラとわかりにくい自己PRも面接官にストレスを与えてしまいます。
それでは言いたいことも伝わらないです。
以下に自己PRのNG例についていくつか紹介します。
せっかくの自分をアピールするチャンスを逃さないようにしたいものです。
例文①
「私の長所は、何時間でもコツコツとひとつのことに集中して作業し続けることができることです。
集中力に関しては誰にも負けない自信があります。
御社の仕事はものづくりに関わる作業が多いと思われます。
少しでも気が散ってしまうと、製造ミスにもつながりますし効率的に仕事ができません。
私の集中力は、まさに御社の仕事に向いていると思うのです。
〇〇のプロジェクトにも非常に興味があり、できることならそのメンバーに加えていただきたく思っております。
集中して継続できるので、そのプロジェクトにも貢献できるはずです。
未経験の分野ではありますが、持ち前の集中力を活かして全力で頑張りたいと今から意気込んでおりますのでよろしくお願いいたします。」
改善ポイント
この例文では、企業研究はしっかりとなされており必要な能力もよく把握できています。
その結果、継続できる集中力が求められると判断してアピールしているのでしょう。
しかしながらこの例文では、本当にこの就活生がそうした集中力を持っているのかどうか疑問に感じてしまいます。
なぜなら、集中力を裏付けるエピソードがないからです。
エピソードや体験事例を書く理由は、言いたい主張に現実味を持たせるためです。
口先ではなんとでも言えるのですので、いかに真実であるかを面接官に伝えなくてはなりません。
上記の例文であれば、自分に継続する集中力があると実感したエピソードを挙げるべきです。
プラモデルが趣味で作り始めると半日でもトイレ以外はほかに気が散ることなく集中して作り続けることができるといったエピソードでも良いでしょう。
とにかく自己PRには、その能力を裏付けるエピソードが不可欠です。
例文②
「私の長所は、人を差別せずみんな公平に考えることができるところです。
昔から友達や家族にも、みんなに平等だねと言われることが多くそのおかげでみんなに好かれて友達も多いと思います。
私は茶道部に入っておりましたが、新入部員の歓迎会も兼ねて花見をしたときに大人しい人もいます。
なかなかみんなの輪に入ることができず緊張している人がいれば、私は先輩として声を掛けるようにしました。
みんなが平等に楽しめるようにいつも心がけております。
その結果、人見知りする人も馴染むことができて楽しくイベントが進みます。
こうした性格のためか、友達と喧嘩したこともないですし人に話しにくい相談を受けることも多いです。」
改善ポイント
上記の例文は、みんなのことを公平に考えられるので友達が多いことをアピールしています。
確かにこの自己PRは、人間関係を円満に築ける能力があるとはみなされるでしょう。
けれどもこうした性格を大いに活かせる職種は、限られています。
カウンセラーのような仕事などでは活きてくる能力です。
もちろん、職場のみんなとも仲良くできる性格とも言えます。
しかし、就活の面接で取り扱う自己PRとしては、残念ながらあまり効力がないのです。
自己PRに取り上げるべき強みや能力は、受ける会社が求めている人材にマッチしたものを選ぶことがベストです。
会社によって、必要とする能力は異なります。
そのためにもしっかり企業研究することが欠かせません。
自己分析も徹底し、「まさに我が社にほしい能力だ」と思ってもらえるものをアピールするようにしましょう。
もう1つ、この例文の問題点は、自分の性格の話だけで終わってしまっているところです。
入社後にその性格をどのように活かしたいのかについても述べることが大切です。
例文③
「私は大学時代は大人数の吹奏楽部に所属して、トランペットを担当しておりました。
吹奏楽は全員が一団とならなければ良い演奏ができず、1人のミスや手抜きによってすべてが壊れてしまう難しさがあります。
そんな中で私は、低音を出すのが苦手でして、みんなの足を引っ張らないようにと個人練習の時間を増やしたのです。
休日も近所の河原に出向き1人で練習をしました。
部長には自分がもしみんなの演奏の邪魔をするようならコンクールメンバーから外してもらって良いと話しました。
しかしながら部長は私をメンバーから外さずにいてくれて感謝しております。
おかげでコンクール当日は苦手な低音もきれいに出すことができて、なんとコンクールは2位になりました。」
改善ポイント
自己PRで面接官にインパクトを与えて好印象を持ってもらうためには、まずはわかりやすい文章構成であることが基本です。
上記の自己PRでは、結局のところどういった点をアピールしたいのかが伝わりにくいです。
じっくり想像すれば、苦手なことを克服するための頑張りや努力する姿勢をアピールしたいのだとわかりますが、面接では非常にたくさんの就活生が集まります。
面接官も回りくどいダラダラとした話を聞くのは疲れてしまいます。
自己PRはできるだけ簡潔に要点を押さえて理論的に話すようにしましょう。
そのために取り入れたいのが、PREP法です。
これは結論から離して理由を述べ、さらにエピソードで内容を裏付けて再度結論を主張してまとめる文章構成です。
自己PRを述べる際には、「私は〇〇を自負しています、〇〇に自信があります」という風に結論から言い切ります。
そして「なぜなら〇〇だからです」と理由を話し、さらに体験事例を話してリアリティーを持たせるのです。
最後は「私はこの〇〇力を御社の〇〇に活かしたいです」と再度主張して締めくくります。
この文章構成を心がけることで、すっきりと言いたいことがわかりやすい自己PRになるはずです。
【新卒の自己PR例文】項目別!自己PRの例文
自分の強みを分析し、いくつか箇条書きで挙げていきましょう。
そのうえで、エントリーする企業の特徴に応じた求められる人物像や、志望する職種に応じた求められる能力に合わせた強みを自己PRにまとめます。
よくある強みについて、どのような職種に活用でき、どのようなエピソードを挙げればいいか、例文を見ていきましょう。
【例文】「行動力」の自己PR
行動力は営業職をはじめ、マネジメント職やプランニング職、海外赴任など一人で仕事を任せられる職種などで利用できます。
私の強みは行動力です。
県内で台風被害が起こった際、情報を収集し、自分で何ができるかを分析したうえで、翌日には被災地域に赴き、がれき撤去のボランティアを行い、地域の方に感謝されました。
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【例文】「協調性」の自己PR
協調性はチームワークが求められる職場や、事務職などさまざまな業務に応用が可能です。
私の強みは時々の状況を判断しての協調性です。
豪雨災害に遭い避難所で5日ほど過ごしました。
年代もバラバラな地域の人が集まっており、救援物資が少なく、不平や不満の声が漏れていました。
私も不満はありましたが、この場で口に出すのはNGと思い、率先して救援物資をみんなにいきわたるよう分けていたところ、みんなが手伝ってくれまとまりが生まれたのです。
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【例文】「継続力」の自己PR
研究職やプログラマーなど長期間集中して仕事を続ける業務や、ルーティーンワークをこなす事務職などに応用できます。
私の強みは継続力です。
共働きで忙しかった母親を助けようと毎朝のトイレ掃除と夕食後の皿洗いを小学校1年のときから大学に進学して親元を離れるまで12年間、毎日欠かさず行ってきました。
一度決めたことはやり遂げる、面倒なことも嫌がらずにこなせる力がついたと感じています。
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【例文】「忍耐力」の自己PR
忍耐力は営業職や顧客のクレーム対応などが多い職種、肉体労働や長時間労働が必要になる運送業や建設業、じっくり相手と向き合う必要がある介護職などで使えます。
私の強みは陸上部で鍛えた忍耐力です。
朝と夕方、毎日5キロずつのマラソンが日課でしたが、寒くてつらい時期も大会で成果を出すために乗り越えてきました。
おかげで、県大会で1年時には6位だったのが、3年時には1位になりインターハイ出場権を得ました。
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【例文】「気配り・思いやり」の自己PR
接客業やサービス業、介護職をはじめ、チームをまとめたり、マネジメントしたりする職種にも求められる能力です。
私の強みは周囲のさまざまな人を意識して気を配れる思いやりの心です。
我が家は80代の祖父母から、少し年が離れた兄夫婦の3歳の子どもまで8人家族の農家です。
両親や兄夫婦は農作業で忙しいので、祖父母や幼い姪のお世話や農業を頑張る4人に代わって家事などをこなしてきました。
相手が特に言葉に出さなくても、求めることをサポートできる気配りが身につきました。
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【例文】「リーダーシップ」の自己PR
マネジメント職やチームリーダー、店長候補をはじめ、プロジェクトを組んで活動する職種などさまざまな仕事に活用できます。
私の強みはリーダーシップ力です。
高校時代、吹奏楽部で2年時から部長を務めましたが、練習スケジュールや練習の管理、異なる楽器のパート練習などをまとめあげ、大会に向けて優勝の目標を掲げてメンバーをまとめてきました。
おかげで県大会では部創設以来、最高の準優勝を果たしました。
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【例文】「チャレンジ精神・実行力」の自己PR
チャレンジ精神や実行力はあらゆる職種に求められる力ですが、特にベンチャー企業など新しい企業や成長企業、研究開発職などに適します。
私の強みは失敗を恐れないチャレンジ精神です。
周りからできないだろうと言われるほど、チャレンジしたくなります。
英語が話せなかった私は中学2年の夏休みにオーストラリアに3週間のホームステイにチャレンジし、見事、英会話が話せるようになって帰国し、家族や友人を驚かせました。
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【例文】「計画性」の自己PR
計画性もさまざまな職種で必要となる能力で、目標達成が求められるプロジェクト職や商品開発や建築などスケジュールを立てて実践が求められる職種などでアピールできます。
私の強みは計画性とそれを成し遂げる力です。
何をするにもいつまでにという明確な目標を掲げ、それを達成するにはいつ何をすればいいか計画を立てて実行してきました。
高校進学時は300名中250番という成績でしたが、定期試験の度にいつ何をどうやると計画を立てて実行したところ、2年時には30番以内に入るようになりました。
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【例文】「負けず嫌い」の自己PR
ライバルや交渉相手に負けたくない営業職や、商品開発や研究開発職など成果が出せるかが不透明な仕事でアピールできます。
私は幼い頃から負けず嫌いだと言われてきました。
人に負けるのが嫌いで、できるまであきらめたくないと挑戦や努力を続けます。
小学生のとき、クラスで自分だけ跳び箱が跳べなかったのですが、必死に頑張りコツをつかんだところ、クラスで唯一10段が飛べるまでになりました。
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【例文】「向上心」の自己PR
向上心もあらゆる職種で使える強みです。
特に研究開発職や技術職など新しいことが求められる仕事でアピールに使えます。
私の強みは常に高みを目指す向上心です。
現状に満足することなく、より改善できることはないか常に意識を置いています。
大学ではロボット研究をしていましたが、幾度とない失敗にもあきらめず、開発を続け、ロボット大会では優秀賞を得ました。
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【例文】「責任感」の自己PR
責任感もあらゆる職種でアピール材料になりますが、特に危険を伴う職種や生産管理などの職種、人の生命や財産、人生などに携わる医療や介護職、コンサルティング職や金融関連の仕事でもアピールできます。
私の強みは責任感の強さです。
駅で困っている外国人観光客と出くわし、話しかけたところカメラをなくしたとのことです。
交番まで案内し、警察官に通訳して事情を伝え、カメラが無事見つかるまで30分ほど付き添いをしました。
日本語がわからず困っていた外国人に大変感謝されました。
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【例文】「努力家」の自己PR
努力ができることもさまざまな職種でアピール材料になりますが、特にコツコツと作業をする仕事や、結果や成果を出すことを求められる営業や開発などの仕事で使えます。
私の強みは努力を惜しまないことです。
得意でないことや人が引き受けないことも、一つずつクリアする努力をし、目標を達成してきました。
小学校の頃、全く泳げなかったのですが、1週間の特訓に通い、最後の試験で他の子が途中で立つ中で、25mを泳ぎ切りました。
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【例文】「コミュニケーション能力」の自己PR
コミュニケーション力もあらゆる職種に当てはまります。
特に人と接する仕事、複数メンバーで行う仕事などでアピールできます。
私の強みはコミュニケーション力です。
年代を問わず、誰とでも相手の立場を踏まえて対応ができます。
老人ホームのボランティアでは60歳から90歳までの高齢者や、20代から50代のスタッフともこまやかにコミュニケーションを取り、来てほしいと頼まれるまでになりました。
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【例文】「明るい」の自己PR
サービス職や営業職、介護職など人と接する機会の多い職種に向いています。
私の強みは人を笑顔にする明るい性格です。
つらいことがあっても顔に出さず、笑顔でいることや、楽しい話をすることを心がけています。
人の笑顔を見ると自分も気持ちが穏やかになって、嫌なことなども忘れられます。
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【例文】「真面目」の自己PR
真面目であることもあらゆる職種に求められる能力ですが、特にコツコツ仕事を行う事務職や、お金を取り扱ったり、人の家に訪問したりするような仕事、単独で任さえるような仕事に向いています。
私は真面目が取り柄です。
与えられた仕事ややるべきことは、しっかりとやり遂げます。
バイト先ではシフトの変更を1度もせず、1度も遅刻もせず、15分前には到着してユニフォームに着替え、始業時間にはしっかり準備を整えて、指示された通りの仕事をこなすので、皆勤賞と模範賞をいただきました。
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【例文】「集中力」の自己PR
集中力もあらゆる職種に活かせますが、特に研究開発職や長時間の集中が要求されるプログラマー職などでアピール材料にできます。
私の強みは集中力の高さです。
剣道2段の腕前で幼い頃から精神統一できる力を養ってきました。
大学ではプログラミングを専攻しましたが、エラーが出た際には持ち前の集中力を活かし、エラーの原因を早期に発見することで評価を得てきました。
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【例文】「素直」の自己PR
素直であることは接客などの仕事や、チームワークが要求され、上司やリーダーの指示を得て取り組む業務などでアピール材料になります。
私の強みは人の話を素直に聞けることです。
経験がある方や知識を持っている方の教えやアドバイスなどは、何も知らない自分が考えるよりうまくいくと考えています。
幼い頃から祖父母に育てられたこともあり、年長者や経験ある方の話は必ず聞いて、自分のものにすることを心がけています。
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まとめ
自己PRを求められるのは、あなたがどんな人物であり、どんな能力が高いのかを知り、企業や職種とマッチする人材かを知ることにあります。
それぞれの企業や職種に合わせ、求められる人材であることがアピールできるように、自分の強みを検討し、具体的なエピソードと結び付けて、明確なフォーマットに当てはめて答えることがポイントです。