「自己PRってなにを書けばいいんだろう」「アピールする内容って、ESと面接で同じでもいいのかな」
自己PRの書き方がよくわからず、気が重くなってしまう就活生も多いのではないでしょうか。
この記事では、自己PRの書き方を基本から徹底解説しています。
- 自己PRの書き方
- 自己PRの例文
- 面接でも使える自己PR
- 自己PR作成時のNGポイント
実務経験のない新卒は自己PRに工夫が必要
新卒の段階では、社会人としての実務経験がない人がほとんどなため、何をアピールするべきか悩む方も多いです。
しかし、企業が知りたいのはあなたのスキルや実務経験ではありません。
大切なのは、 採用後に企業で活躍する人材になれるポテンシャルがあるか、またその意欲があるかどうかです。
そもそも自己PRとは
自己PRとは、自分がどんな強みを持つのかをアピールする設問です。
自己PRでは、大勢の応募者の中から選ばれるため。魅力的にアピールをする必要があります。
木下恵利
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自分の経験やスキルの棚卸しからはじめて、じっくり内容を練りながら、自分だけの自己PRを完成させてください。
自分の強みはなにか、どんな経験をしてきたか、企業でどんな貢献ができるかを、明確に表現しましょう。
自己PRと自己紹介の違い
自己PRと自己紹介は違うの?という質問を多くいただきます。
結論、自己PRと自己紹介は全く別物です。
自己PRの役割は、自分の強みや長所をアピールし、就職後に活かせる自分の特徴を知ってもらうことにあります。
一方自己紹介の役割は、自分はこういう人間である、と性格やタイプを採用担当に理解してもらうことです。
それぞれの目的をしっかり理解して伝え分ける必要があります。
自己PRと長所の違い
自己PRと長所には明確な違いがあります。
自己PRは具体的なエピソードで経験を通じて自分のスキルや能力をアピールし、 企業にどれだけ貢献できるかを伝えることが目的です。
木下恵利
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成果や結果を示しながら、自分がその企業にどのように貢献できるか、説得力を持って語ることが求められます。
一方、長所は主に性格に焦点を当て、自分の良い面や強みを伝えるものであり、 社風にどれだけマッチしているかを評価されることが多いです。
長所は企業側がその人の人柄や職場での適応力を判断する際の参考となり、必ずしも具体的な業務への貢献を示す必要はありません。
自己PRは「 企業への貢献度を示すもの」長所は「 自分の性格や人柄を伝えることで企業との相性を確認するもの」と覚えておきましょう。
新卒が自己PRを求められる場面
続いて、新卒の方が自己PRを求められる場面にはどのようなものがあるのかについても理解を深めておきましょう。
大きく分けて以下の3回の場面で、新卒の方は自己PRを求められます。
それぞれどのような点が重要であるのかについて紹介するため、参考にしてみてください。
履歴書
履歴書は皆さんご存知の通り、 基本情報や学歴、職歴、資格などを端的に伝えるための書類です。
履歴書でも自己PRを求められることがあります。
限られたスペース、文字数の中で自分の強みをアピールする必要があるため、 短く簡潔に自分の魅力を伝えることが求められます。
木下恵利
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自分の強みや得意なこと、これまでの経験を踏まえた上で、どのように企業に貢献できるかを簡単に述べましょう。
長々とした説明ではなく、 具体的な実績やエピソードを簡潔に盛り込むことで、読み手の興味を惹くことができます。
また、業界や職種に合わせた内容にすることも大切です。
例えば、販売職希望であれば「接客経験」や「対人スキル」をアピールし、IT業界であれば「技術的なスキル」や「プロジェクトの経験」を強調するなど、履歴書に記載する自己PRは 応募先に合わせた内容を心がける必要があります。
企業が求める要素を盛り込みつつ、簡潔に述べましょう。
履歴書の書き方についてはこちらの記事を参考にしてみてください
エントリーシート
エントリーシートは、 学生の企業に対する意欲やどれほど貢献できるかを具体的にアピールする場であり、履歴書と異なり、多くのスペースが割かれます。
自分の経験や考えを詳細に記載しましょう。
ここでの自己PRは「自己紹介」だけでなく、 具体的なエピソードや成果を通じて、自分がどのように行動し、価値を提供できるかを示すことが重要です。
エントリーシートの内容が採用担当者の興味を惹くものでなければ、面接まで進むことは難しくなってしまうため、 文章の構成や表現方法には注意深く気を配りましょう。
また、企業が求める人物像にどれだけマッチしているかを示すことも重要です。
そのため、事前に企業研究をしっかりと行い、 企業の価値観やビジョンに沿った自己PRを書きましょう。
木下恵利
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履歴書は企業によっては流し読みされることもありますが、エントリーシートは特性を把握するために熟読されることが多いため、特に力を入れて作成しましょう。
面接
面接において自己PRを聞かれる確率は「 ほとんど100%である」と思っておいて良いでしょう。
履歴書やエントリーシートで伝えた内容をさらに深掘りされることが多いです。
ここでは、ESでの情報に加えて、 コミュニケーション能力や人柄、熱意が試されます。
木下恵利
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面接での自己PRでは、ES同様、これまでの経験を通じて培ったスキルや強みを企業の求める人物像とどのように結びつけているかを具体的に伝えることが求められます。
また、 エントリーシートに書いた内容と矛盾がないようにするのはもちろんのこと、 自分の言葉でわかりやすく相手に伝わるように話すことが重要です。
そして、面接官の質問に対しても柔軟に対応し、自分の強みを最大限にアピールすることが求められます。
また、表情や姿勢、声のトーンなども評価の対象となるため、 リラックスしつつも丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
面接は企業が求める人材かどうか見極める最終的な判断材料となるため、しっかり準備をし、 堂々と自分をアピールする姿勢が重要です。
新卒の自己PRで企業が知りたいこと
新卒の自己PRに求められるのは、大きく言えば 活躍できそうなポテンシャルがあるかどうかです。
入社後の活躍ビジョンを伝えるには、以下の2つの内容を伝える必要があります。
それぞれ伝えたい内容をしっかりと用意しておきましょう。
どのような人柄なのか
企業が新卒の自己PRで最も重視しているポイントの1つとして、応募者の人柄が挙げられます。
自己PRは単に実績や成果をアピールする場ではなく、応募者がどのような価値観や考え方を持ち、どのような行動をとってきたかを知るための重要な機会です。
企業は採用する人材が職場の文化にフィットし、他の社員との協力関係を築けるかどうかを重視しています。
したがって、応募者の人柄を深く理解したいと思っているのです。
特に新卒採用では職歴や実績など、能力を判断できる要素が少ない分、個人の人間性が高く評価されます。
自己PRを通じて、自分がどのような状況でどのような行動をとったか、具体的なエピソードを交えて説明し、自分の人柄を分かりやすく伝えましょう。
仕事で活かせる強みがあるか
先にもあったとおり、企業は新卒にはスキルではなく、ポテンシャルを求めています。
ポテンシャルとはその企業で活躍できる見込みがあるか、ということです。
そのため、自己PRでは あなたの人柄や強みを入社後にどう活かしていけるのか、どう活躍できるのかをアピールし、再現性を示すことが有効です。
新卒の就活では入社後の将来性を示すことがポイントだと覚えておいてください
企業の求める人材像とマッチしているか
企業は採用活動において、求める人材像を設定しています。
せっかく魅力的なポテンシャルを示しても、それが企業の求める人材像にマッチしていなければ、選考通過の可能性も低くなります。
そのため、 企業がどんな人材を求めているのかを明確に把握しておく必要があります。
企業分析と自己分析を怠らず行い、企業の求める人材像と自分の自己PRとがマッチしているかどうか確認しましょう。
木下恵利
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不安な方は、第三者に添削してもらうのがオススメです。
今すぐ添削が必要な方は、以下の記事を参考にしてください。
新卒での自己PRを作る前の準備
役職がなかった、資格を特に取得しなかった、表彰された経験がないなど、不安に感じている人も多いと思います。
しかし、自己PRは特別なものでなくても十分アピールになります。
以下の3つの対策をしっかりと実施すれば、十分にあなたの魅力をアピールできる何かが見つかります。
自己分析
あなただけの自己PRを作るにはまずあなたのことを知らなければなりません。
就活をしていると嫌になるほど自己分析をしろと言われます。この機会に自己分析を完璧にしましょう。
自己分析のやり方はいろいろありますが、就活市場がおすすめするのはノートを用いて過去の経験を深掘りするというものです。
このやり方であれば、今まで自己分析に苦手意識を持っていた方や自己分析に対して抵抗意識がある方でも気軽に行うことができます。
自己分析については以下の記事で詳しく解説しています。
他己分析
他己分析と自己分析の違いは視点です。
自己分析ではあなたの過去経験をあなたの視点で深掘りしていくのに対して、他己分析ではあなたの過去経験を第三者視点で分析していくというものです。
自己分析ではあなたの過去経験を深掘りする際にどうしてもあなたの当時の考えが入ってしまいます。
他己分析であればそうした考えが排除されるため、客観的な視点での分析が可能であり、企業にアピールする際にも説得力を持って伝えやすいというメリットがあります。
友達や親など、あなたのことをよく知る人に一度聞いてみるといいでしょう。
強みを発揮したエピソードを洗い出す
あなたが強みを発揮したエピソードについて洗い出してみることで、自己PRにかける内容が見つかる可能性が非常に高いです。
今までの自分の経験を書き出してみると、何か困難なことが起こった、高い壁に立ち向かった経験が思い出せるはずです。
その中でどのように問題を乗り越えたのか、どう改善させたのかについて振り返ってみましょう。
小玉 彩華
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問題を乗り越えられた要因は自分の中にあるものであり、就活においてアピールできる可能性が高いものです。
したがって、 自分がどのような工夫をしたのか、自分の中のどのような要素があなたを成功へと導いたのかについて振り返ってみましょう。
新卒での自己PRの書き方
就職活動において、自己PRは自分の強みや価値を企業に伝えるための重要な要素です。
以下の4つのステップに従って、効果的な自己PRを作成しましょう。
1. 結論を書く
自己PRを始める際には、まず 最初に自分の強みやアピールポイントを端的に述べることが重要になります。
「私の強みは〇〇です」といった形で、自分が企業に提供できる価値を明確に伝えましょう。
このように結論部分を最初に示すことで、 読み手に強い印象を与えるとともに、その後の内容が何について書かれているのかを理解しやすくなります。
2. エピソードを書く
結論を述べた後は、その強みを裏付ける具体的なエピソードを紹介します。
このエピソードは、あなたがその強みを発揮した経験を説明するものでなければなりません。
例えば、過去に取り組んだプロジェクトやアルバイトの経験、部活動での役割など、実際に自分がどのように行動し、どのような成果を出したのかを具体的に描写することで、 強みが経験に基づいたものであることをアピールすることができます。
3. 結果と学んだことを書く
エピソードの次に、その経験を通じてどのような結果を得たのか、そしてそこから何を学んだのかを述べます。
ここでは、 あなたの行動がどのように影響を与えたのかを具体的に示すことが重要です。
例えば、「〇〇を行った結果、売上が20%増加しました」といった形で定量的に示すと効果的です。
また、 その経験を通じて得た教訓や新たに身につけたスキルについても言及し、自分が成長した点をアピールしましょう。
4. 入社後にどのように活躍していくかを述べる
最後に、その 経験を活かして入社後にどのように貢献できるかを述べます。
企業が求めているのは、あなたが自社でどのように活躍し、成果を上げてくれるかです。
例えば、「この経験で培った〇〇力を活かし、貴社の〇〇部門で新しいプロジェクトを推進し、〇〇の成果を目指します」といった形で、具体的なビジョンを示すと良いでしょう。
このようにアピールすることにより、 より伝わりやすい自己PRの締めくくりとなり、企業にあなたを採用するメリットを強くアピールすることができます。
「自己PRをお願いします」以外の質問は?
面接では「自己PRをお願いします」という言い方以外にも、あなたの強みについて聞くために行われる質問が複数存在します。
以下のような質問は「自己PRをお願いします」という言い方を直接されていませんが、あなたの強みや長所などを引き出したいと考えて行われることが多いものです。
この質問では、あなたの長所を答えるのがベストです。
また、その長所が活きた具体的なエピソードを伝えましょう。
この際、仕事に活かせる強みを話すことができるとより好印象です。
あなたが客観的にどのような評価を得ているのか、また、周囲にどんな印象を与えているのかを聞いています。
あなた自身の内面が明らかになるだけでなく、お客様にどんな印象を与えるのか、というような部分もみえる質問です。
業種や業界によっては、明るさや笑顔など、些細なポイントの回答でもアピールになる質問項目です。
あなたの協調性やチームワークなどを明らかにするための質問です。
この質問では、他者と関わるうえでのあなたの強みを明らかにしたい場合が多いです。
具体的なエピソードを用いて、集団の中でどのような働きをしてきたのか伝えましょう。
あなたのモチベーションについて明らかにする質問です。
仕事において、どのようなモチベーションで頑張り続けられるのか、その源泉を明らかにしようとしています。
ここでは、仕事のやりがいはもちろん、趣味等プライベートの話をしても良いでしょう。話す内容は企業の求める人材像に照らし合わせて考えましょう。
自己PRに繋がる定番の質問です。
長所は想像しやすく、自己分析をしていれば話しやすい話題ですが、問題は短所です。
基本的には長所と短所は表裏一体であると考え、遅刻や嘘など、社会人として良いとされない短所を答えることは避けましょう。
この質問では、あなたが困難を乗り越える力があるかどうかを聞いています。
挫折しただけのエピソードで終わらず、どう乗り越えたかを伝えるようにしましょう。
もちろん、それぞれ多少なりとも話す内容は変わりますが、いずれの質問をされた際にも、あなたの経験と強み、入社後にどのように活躍できるかがわかるような書き方をすると良いでしょう。
新卒が自己PRで好印象を獲得するポイント
新卒の自己PRを作成する場合、どのような点に気を付け、どのような内容で構成すればいいのでしょうか。
自己PRを作成する場合に盛り込みたい内容や視点、構成などのポイントを紹介します。
このポイントを踏まえ、あなたの強みや魅力、企業において活躍できることをアピールしていきましょう。
仕事に関する内容にする
自己PRで好印象を獲得するためには、話す内容が応募する企業や職種に求められるものに直結していなければなりません。
どれだけ優れた経験や成果をアピールしたとしても、その内容が 企業の業務内容や企業文化に適していない場合、評価が下がってしまいます。
人にはそれぞれ残してきた実績があります。
ある人は素晴らしい学歴を持っているかもしれませんし、ある人はアルバイトで社員以上の成績を残している人もいるかもしれません。
しかし、いくら素晴らしいエピソードであろうが、その経験が「 企業とあまり関係がない」と思われてしまっては意味がありません。
したがって、自己PRでは「 自分の経験が、応募する仕事にどのように活かされるか」を明確に伝えることが求められます。
事前に企業研究を徹底的に行い、企業が求めている人物像やその職種に必要とされるスキルを把握した上で、 自分の経験と照らし合わせた自己PRを作成しましょう。
エピソードの過程を大事にする
自己PRにおいては、エピソードでただ結果を強調するのではなく、その過程に焦点を当てて語ることが好印象を与えるためのコツです。
結果だけを強調すると、 成功体験であることが伝わるものの、その背後にある努力や工夫、困難を乗り越えた経験が見えづらくなってしまいます。
したがって、どのような問題に直面し、どのような工夫をして乗り越えたのか、具体的な行動や考え方を詳しく説明することが大切です。
例えば、チームでのプロジェクトにおいて意見の対立があった時に、 どのように仲間とコミュニケーションを取り、問題解決に導いたかを述べましょう。
その他にも、自分がどのように役割を果たして、成果に貢献したかを伝えるのも良いでしょう。
また、具体的な過程を話すことで、面接官が質問を掘り下げた際にも 自信を持って答えることができ、信頼感を高めることにつながります。
このように、過程を大切にした自己PRは、あなたの行動力や問題解決能力をアピールする良い材料となるのです。
中身の厚いエピソードを選ぶ
自己PRを作成する際には、あなたが深堀りされてもしっかりと答えられるようなエピソードを選ぶことがおすすめです。
なぜなら、書類選考の次の面接では、ESに書いたよりも より詳細な自己PRの内容を深堀りされるからです。
自分ではわかりやすく書いたつもりでも、面接官は疑問に感じる部分を見つけると すかさず質問を投げかけてきます。
そのため、取り組んだ期間が短いエピソードよりも、長いエピソードを選んだほうが良いでしょう。
木下恵利
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面接官の質問に自信を持って答えられるよう、内容の詰まったエピソードを選択しましょう。
客観的な視点で発言する
自己PRでは 客観的な視点で伝えることがポイントです。
例えば、自分のアピールポイントを〇〇と選んだ理由を伝えるとき、「一番得意だと思っているから」と言うのは、主観的な考えです。
主観的な考えではアピールの説得力がかけてしまいます。
客観的に伝える方法としては「△△という経験を通じて、〇〇だと思いました」と 具体的な経験を挙げて、客観性を持たせることがおすすめです。
また、「部活のメンバーに褒められた」「強みが評価され、素晴らしい店員として表彰された」など、第三者の意見や結果を含むこともおすすめです。
数字を使って具体性を持たせる
自己PRでエピソードを話す際は、数字や第三者の意見を含むことで内容に具体性を持たせられます。
例えば、 あなたのスキルや強みに対する評価であったり、エピソードの題材となる活動に取り組んだ期間や成果を具体的に数字で表したりすると良いでしょう。
具体的には、「私は工夫して〇〇を作れるようになりました」よりも「〇〇を最初は1週間に1個作ることも難しかった私ですが、△△という点を工夫することで、1週間に3個作れるようになりました」と伝える方が、具体的なエピソードと言えます。
一方、「多くの時間取り組んだ」「たくさんお客様を増やすことができた」など 抽象的な表現はできるだけ避けたほうが無難です。
結論から話す
就活においては全てのES、そして面接での質問の回答において結論から話す事を心がけましょう。
「私の強みは~です」と最初に結論を話しましょう。
面接官はあなたの強みが何であるのかについて知りたいと考えています。
結論から話さず、エピソードをだらだらと話されてしまうと、内容をなかなか理解できません。
まずは結論から話し、その強みがどのように発揮されたのか理由やエピソードを話していくという構成で伝えることを心がけましょう。
結論から話す自己PR作成方法に「PREP法」という文章テンプレートがあります。
受かる就活生の自己PRは、ほとんどがこのPREP法を活用しています。
以下の記事を参考に、ぜひPREP法で自己PRを作成してみてください。
新卒が自己PRを作成する際のNGポイント
企業にとって、どんな人物かはとても重要な採用基準となるため、自己PRの2、3行を読んで落とされる可能性もあります。
そのためNGポイントを作らないように注意が必要です。
以下で紹介する内容に十分に注意して、自己PRを作成しましょう。
- 結論から話していない
- エピソードが長い
- 特別なことばかりを自己PRにしてしまう
- 矛盾がある
- 仕事に活かせないことをアピールする
結論から話していない
よくあるNGの自己PRの書き出しは、結論から始めずに「私は高校時代にサッカー部に所属しており、そこでミッドフィルダーをしていたのですが、」と 経験談からはじめることです。
また、「私はTOEICで800点というスコアを持っているので、語学に自信があります」と 理由からはじめる書き出しもNGです。
なぜなら、アピールポイントがなかなかわからず、相手は何を言いたいのか理解しにくいからです。
分かりやすい自己PRにするためには、結論から端的に書き出しはじめましょう。
エピソードが長い
エピソードは、うまくまとめないと冗長になってしまいます。
ESの限られた文字数で話すには、長すぎるのはNGです。
全体的に長いと、内容も分かりにくくなる上多くの応募者がある企業においては読み飛ばされてしまい、選考落ちの原因にもなります。
エピソードは「どんな問題や目標があったかに1文」「どんな行動をとったかに1文」「どんな結果になったかに1文」を基本に、明確かつ簡潔にまとめることが大切です。
特にエピソード紹介は、長い経験談も分かりやすく簡潔に要約するようにしましょう。
特別なことばかりを自己PRにしてしまう
他者と差別化を図ろうとして、より評価されそうなことをアピールしがちになってしまいますが、 自己PRでは、課題解決までにどのようなことを意識しているかなどといった過程を見ています。
一つのエピソードに絞り、過程を意識して話しましょう。
矛盾がある
新卒採用の履歴書や面接での内容は同じものにそろえておいた方が良いでしょう。
内容が異なっていると人物像がはっきりせず、企業側は不信感を抱いてしまう可能性があります。
自己PRの整合性を取るためにも、矛盾した内容は避けてください。
仕事に活かせないことをアピールする
先述したように、企業は自己PRを通して、仕事への取り組み方や社風とのマッチ度、入社後にどのような成果をもたらしてくれそうかなど、働くイメージと結びつけて入社後に活躍できる人材かどうかを判断しています。
そのため、自己PRで仕事に活かせない強みや内容をアピールしてしまうと、入社後の活躍イメージに繋がらず、選考に不利になってしまいます。
その企業で働く姿をイメージし、入社後に活かせる強みや内容をアピールしましょう。
他の欄で一貫性を失ってしまう
自己PRを作成する際は、 一貫性が欠如していないかどうかも気をつけなければなりません。
履歴書やエントリーシートでは自己PR以外にも趣味や特技、志望動機、ガクチカなど様々なことを記入することになりますが、 それらの内容が自己PRと矛盾してしまうと信頼性が損なわれてしまいます。
例えば、自己PRで「注意深い」とアピールしているにもかかわらず、短所の欄で「せっかちである」などと書いてしまうと 「一貫性がない」「嘘をついているのではないか?」と思われてしまうでしょう。
自己理解が浅いと捉えられるリスクもあります。
したがって、自己PRを作成する際には、 他のESの内容と一貫性を保つことが重要です。
のちに面接これらの矛盾を突かれる可能性が高いため、全ての回答が一貫したストーリーとして描かれているかを確認しておきましょう。
新卒の自己PRは例文から書き方を学ぼう
こちらの記事では、強みとその例文について 59個の例文とともに詳しく紹介しています。
もし強みが見つからない方は、この記事の中から自分に合ったものを見つけて、ぜひ参考にしてみてください。
新卒の自己PRは例文から書き方を学ぼう
書き方や内容についてご紹介しましたが、 ここからは実際に例文を見て書き方を身につけましょう。
例文は業界別・職業別にまとめています。
あなたの志望する業界や職業があれば特に参考にしてください。
そうでない人も、実際の文章を読んで作成の際の参考にしてください。
新卒での自己PRの業界別例文7選
以下からは、 I業界ごとの自己PR例文を紹介していきます。
各業界で求められるスキルに沿った自己PRになっておりますので、参考にしてみてください。
例文1: IT業界
まずは、IT業界の例文をご紹介します。
IT業界では、 計画性や事象の成り立ちを考えられる人が高評価を得られます。
自身の計画性や、物事を筋道立てて考えられるといった強みをアピールできるとよいでしょう。
私の強みは、物事を客観的に見て、筋道を立てることができる能力です。
この強みは、大学のゼミでの論文大会で発揮することができました。
一年前の大会での3位という結果を受け、周囲からの評価や発表時の動画視聴など、様々な角度から原因を追求しました。
内容ではなく伝え方に課題があると仮説を立て、一年をかけ検証・改善を続けたところ、翌年には優勝という成績を残すことができました。
貴社に入社後も常に冷静に物事を見ることで、トラブルが発生した時にも適切な対応をすることができると考えています。
例文2: コンサル業界
次に、コンサル業界の例文を見てみましょう。
コンサル業界では、 問題解決力や問題を特定できる論理的思考力を持つ人材を求めています。
自身が課題を解決した経験やなどがあれば、有効なアピールになります。
また、コンサル業界は就職難易度が高く、人気の業界です。
そのため、何か持っているスキルや実績があればそちらもアピールポイントとして有効です。
私の強みは、自ら課題を見つけ検証することができることです。
学生時代の居酒屋のアルバイト経験から培いました。
私が勤めていた店舗では売上自体は好調でしたが、来店アンケートから新規のお客様が来ていないことが分かりました。
私は店舗の認知度が低いことを課題と捉え、店の外での声かけを提案しスタッフ全員を巻き込み、数か月に渡り検証を続けました。
その結果、新規顧客数・売上ともに2倍にすることができました。
貴社においても、たとえ結果が良かったとしても、現状に満足せず課題を発見して改善していきたいと考えています。
例文3: 食品業界
次に、食品業界の例文です。
食品業界では、企業によって求める人材が変わります。
また、どの業界にも言えることですが、 目指すポジションや役割によっても評価されるポイントが変わります。
しっかりと企業分析を行い、志望企業に合った自己PR文を作成しましょう。
私の強みは、責任を持って物事に取り組めることです。
この強みは、大学のダンスサークル活動のリーダー経験で活かすことができました。
サークルの課題であったメンバー数の減少への対策として、少なかったダンスイベントを増やしました。
しかし、そのせいで練習をおろそかにするメンバーも多くいました。
私は一つひとつのイベントに誠実に取り組むことが大切だと考え、厳しい声かけを行うことや日々の練習に対する真剣な姿勢を見せることで、サークル全体の士気を高めることに繋げました。
入社後にリーダーや管理職になった際も、まとめる業務でおろそかになってしまいがちな作業においても責任を持って取り組むことで貢献してまいります。
例文4: 金融業界
次に、金融業界の例文を見てみましょう。
金融業界では、様々な強みがアピールポイントとなります。
例えば、 顧客の信頼を得られるコミュニケーション能力や、細かい数字と向き合える忍耐力や注意力などがあげられます。
自身の希望するポジションなどを意識し、そこで活かせる強みをアピールしましょう。
私の強みは、細部にまで注意を払うことができる点です。
学生時代にゼミで行った研究では、大量のデータを扱う必要がありました。
データの収集、整理、分析において、ミスが許されない環境であったため、一つ一つのデータを丁寧に確認し、正確に処理することを心がけました。
その結果、研究を成功させ、ゼミ内で発表した際には高い評価を得ることができました。
貴社においても、この注意深さを活かして、正確な業務遂行に貢献したいと考えています。
例文5: 教育業界
次に、教育業界の例文を見てみましょう。
教育業界では、 マネジメント能力やコミュニケーション能力はもちろんですが、教育に携わることが喜びにつながるという内容も強いアピールポイントになります。
そういった内容で自己PRを作成する際には、具体的なエピソードを話すように注意してください。
あなたが強い想いを持っていることが伝われば、採用担当者の心に響きます。
私の強みは、人の成長を支えることに喜びを感じる点です。
大学時代に家庭教師として働いた経験があります。
生徒一人ひとりの理解度や性格に合わせた指導を行うことで、生徒が自信を持って学びに取り組む姿を見届けることができました。
特に、苦手だった数学を克服し、志望校に合格した生徒の笑顔は忘れられません。
貴社においても、学生や社員の成長を支え、共に喜びを分かち合うことができると考えています。
例文6: 広告業界
次に、広告業界の例文を見てみましょう。
広告業界ではクリエイティブ力や課題解決力がアピールポイントとなります。
世の中の動きに敏感で、顧客の課題を常に意識できる人材は広告業界で欲されます。
業務内でのコミュニケーション能力や、タフさなども高評価を得られるPRポイントとなります。
私の強みは、アイデアを形にする創造力です。
学生時代に、友人と共にSNSを活用したプロジェクトを立ち上げました。
新商品のプロモーションを行うために、ターゲット層に合わせたコンテンツを作成し、効果的な広告戦略を展開しました。
その結果、多くのフォロワーを獲得し、商品の売上を大幅に伸ばすことができました。
貴社においても、この創造力を活かして、効果的な広告キャンペーンを提案し、貴社の成長に貢献したいと考えています。
例文7: 物流業界
次に、物流業界の例文を見てみましょう。
物流業界では、計画性のある人材が求められます。
担当業務によっては、コミュニケーション能力やその他スキルなども必要になる場合があります。
自分の志望業務ではどういった強みが活かされているのかも参考にしましょう。
私の強みは、計画を立てて実行する能力です。
学生時代に、サークル活動でイベントの運営を担当しました。
イベントの成功のために、詳細なスケジュールを作成し、チームメンバーと協力しながら計画を遂行しました。
その結果、イベントは大成功を収め、参加者からも高い評価を得ることができました。
貴社においても、この計画実行能力を活かして、効率的な物流運営に貢献したいと考えています。
新卒の自己PRの職種別例文12選
職種にはさまざまな種類があります。
新卒の人たちは、多くの職種の中から自分のやりたいものを選択し、就職活動を行っていくでしょう。
しかし、職種では、 仕事に対する興味だけでなく、性格やスキルなどが適しているかどうかの適正も重視されます。
つまり、新卒で目指している職種で内定を得るためには、その職種に自分が適していることをアピールすることがポイントになります。
目指している職種がある方や、自分がどの職種に適性があるのか分からない方はぜひチェックしてください。
例文1: 営業職
営業職は募集している企業も多く、営業職志望の新卒の方も多くいるでしょう。
営業職では、顧客のニーズを把握し、魅力的に提案するコミュニケーション力、顧客の問題を発見し解決につながる商品を提供する課題発見力、そして商品を多く売り上げるという成果を出すことができる力などが求められています。
これらのような能力を持っていることに説得力を持たせるような自己PRを考えましょう。
私は人とコミュニケーションを取ることが好きです。
学生時代、飲食店でアルバイトをしていました。 個人経営の小さなお店で、常連のお客様も多くいらっしゃっていました。
私は接客をしながらお客様とコミュニケーションをとり、信頼関係を築きました。
その結果、1人1人のお客様の求めているサービスを理解して提供し、気持ちよくお店を利用していただくことができるようになりました。
貴社に入社した際にも、このコミュニケーション能力を活かして、お客様のニーズを理解して1人1人に適した商品の提案をしていきたいと考えております。
例文2: 事務職
事務職は新卒の方にも人気の職種です。志望者が多くいるため、事務職への適性をしっかりアピールしてより魅力的な自己PRをすることが大切でしょう。
事務職には、社員とのコミュニケーション能力、物事に誠実に取り組む力、決まった業務をこなす忍耐力が求められています。
私の強みは、継続して物事に取り組む力です。
私は学生時代、陸上部に所属していました。 入部した当初は未経験であったために体力や技術がなく、部活動の練習は辛いものでした。
そこで、毎朝30分のランニングと、20分の筋肉トレーニングを行うことにしました。
毎日何があっても欠かさず続けたことで、確実に自分の力になりました。
それは部活動を卒業した今でも毎日続けています。
私はこの力を貴社の仕事に誠実に、継続して取り組むことに活かしていきたいです。
例文3: 販売職
学生時代のアルバイトで販売職を経験したことのある新卒の方は、その経験を上手にアピールすることができれば、他の新卒との差をつけることができるでしょう。
もちろん、そういった経験のない新卒の方でも、販売職の適性を理解して適切な自己PRを行うことで、魅力的なアピールになります。
販売職に求められている力は、売り上げを出すために積極的に行動する力、顧客にとって快適な接客が行えるコミュニケーション力などです。
私の強みは目標に向かって積極的に行動する力です。
私の所属している研究室に、アメリカからの留学生が所属していました。
私はその人と親睦を深めたかったのですが、最初のうちは言葉が通じず、思い通りにいかないことが多々ありました。
そこで、私は彼女と楽しく会話をすることを目標に英語の勉強をはじめました。
まだ十分に英語を話せない間も彼女に積極的に話しかけ、彼女から英語を教えてもらうこともありました。
今では簡単な日常会話程度ですが英語を話すことができるようになり、彼女とも信頼関係を築くことができました。
私はこの目標達成のために努力する力を、貴社の販売業務でも活かしていきたいと思っています。
例文4: 建設業
建設業を目指している新卒の方で、実際に現場で働いた経験のある人は少ないでしょう。
建設業は専門的な業種ですが、求められている能力をしっかりアピールできれば大丈夫です。
建設業には計画通りに仕事を進める能力、安全のためのリスク管理能力、現場の人たちをまとめるマネジメント力やコミュニケーション力が求められています。
私には計画通りに物事を進める力があります。
大学2年生のとき、簿記の資格を取りたいと考え勉強をはじめました。
試験日から逆算して1日に必要な勉強時間を算出し、毎日2時間は資格の学習に当てました。
苦手な分野や優先的に身につけたいことの時間配分にも気を配り、効率的に勉強を進めることができました。
その結果、十分な知識を身につけ、資格を取得するに至りました。
この力は、貴社で計画的に仕事を遂行させることに活かすことができると考えております。
例文5: 企画職
私の長所は創造力が豊かであり、実行力が高いことです。
地域の特産品をテーマにしたフードフェスティバルの企画を務めた話をします。
市場や顧客のニーズを徹底的に調査し、地元の生産者と協力して、来場者が各ブースでスタンプを集めることで景品がもらえるスタンプラリーを導入し、多くの来場者を集めることができ、地元の特産品のPRにも成功しました。
この経験から、私は市場のニーズを捉え、他にはないアイデアを具体化する力を身につけました。
今後もこの創造力と実行力を活かし、貴社での企画職において市場や顧客のニーズを把握し、戦略的にアプローチを考え、独自のアイデアを実現していきたいと考えています。
例文6: マーケティング職
私の長所は洞察力と創造性です。
大学時代、私はインターンでカフェの売上向上プロジェクトに参加し、顧客アンケートや市場調査を通じてターゲット層のニーズやトレンドを徹底的に分析しました。
その結果、健康志向のメニューやSNS映えする店内装飾が求められていることが分かり、健康志向の新メニューを提案し、店内のインテリアをリニューアルを提案しました。
また、SNSでのプロモーションを積極的に行うことで、若い世代の顧客を多く取り込むことができ、カフェの売上は30%増加し、評判も向上しました。
この経験から、顧客の心をつかむためには洞察力で市場の動向を把握し、創造性をもって効果的な企画を立案することが重要であると学びました。
今後はこの洞察力と創造性を活かして、貴社のマーケティング戦略に貢献したいと考えています。
例文7: 製造業
新卒で製造業を目指している方の中には、自己PRで何をアピールすれば良いか分からない人もいるでしょう。
効果的なアピールポイントを押さえることができれば、製造業の経験がない新卒の方でも魅力的な自己PRが作成できます。
製造業には、ものづくりに集中する力、商品を作るという責任感の強さなどがアピールできます。
私は責任感の強い人間です。 学生時代には大学祭の実行委員の委員長として活動しました。
規模の大きいイベントのため、準備から慌ただしく活動しなければなりませんでした。
そんな中でも、自分のやるべき仕事は見失わずきっちりとこなし、周囲の状況にも気を配りながら準備を進めることを心がけました。
トラブルが起きた際には中心となって問題解決の場を設け、積極的に関わることで解決を目指しました。
大学祭は無事に成功し、同じ委員のメンバーから「委員長としての役割をしっかり果たしてくれた」と感謝を述べられました。
私はこの責任感の強さを、貴社の商品を作るという仕事にも発揮していきたいです。
例文8: ITエンジニア
ITエンジニアは技術的なスキルや論理的思考が求められる職種です。新卒の方は、自分の学習意欲やプロジェクトに取り組んだ経験をアピールすることが重要です。
ITエンジニアには、技術的な問題解決能力、論理的思考、そして最新技術に対する興味と学習意欲が求められています。
私は新しい技術を学ぶことが好きで、常に自己研鑽を怠りません。
学生時代、プログラミングの授業で開発したアプリケーションが学内のコンテストで優勝しました。
このプロジェクトでは、仲間と協力しながら、ユーザーのニーズを考慮して機能を追加し、バグを修正していく過程で多くのことを学びました。
特に困難だったのは、予期せぬエラーに対する対処法を見つけることでしたが、文献を読み漁り、試行錯誤を重ねて解決に至りました。
貴社に入社した際には、この問題解決能力と学習意欲を活かして、最先端の技術を駆使したシステム開発に貢献したいと考えております。
例文9: コンサルタント
コンサルタントはクライアントの課題を発見し、解決策を提案する仕事です。論理的思考力やコミュニケーション能力、分析力が求められます。
コンサルタントには、論理的思考力、問題解決能力、クライアントとの円滑なコミュニケーション能力が求められています。
私は問題解決に対して積極的に取り組む姿勢を持っています。
学生時代に所属していたゼミでは、地域の中小企業のマーケティング戦略を考えるプロジェクトを担当しました。
まず、企業の現状分析を行い、データをもとに問題点を洗い出しました。
次に、解決策をいくつか提案し、企業と協議のうえで実行可能なプランを選定しました。
最終的には、売上が前年比で20%増加する成果を上げることができました。
貴社においても、論理的なアプローチでクライアントの課題解決に貢献していきたいと考えております。
例文10: マーケティング
マーケティング職では、市場分析や戦略立案が求められます。データ分析力やクリエイティブな発想力をアピールしましょう。
マーケティングには、データ分析力、クリエイティブな発想、戦略的思考が求められています。
私は市場の動向を分析し、戦略を立案することが得意です。
学生時代に行ったビジネスコンテストでは、市場調査をもとにした新商品の企画を行いました。
データを収集し、競合分析を行い、ターゲット顧客のニーズを把握することで、効果的なマーケティング戦略を提案しました。
この企画は高く評価され、最優秀賞を受賞しました。
貴社においても、この分析力と創造力を活かして、効果的なマーケティング戦略を立案し、貴社の成長に貢献したいと考えております。
例文11: デザイナー
デザイナーはクリエイティブな職種であり、デザインスキルや独自の発想力が求められます。自分の作品やプロジェクトをアピールしましょう。
デザイナーには、クリエイティブな発想力、デザインスキル、トレンドを捉える力が求められています。
私はクリエイティブなデザインを生み出すことが得意です。
学生時代に、学内のデザインコンテストで優勝した経験があります。
このプロジェクトでは、チームメンバーと協力しながら、テーマに沿ったデザインを作成し、クライアントの要望に応えるために何度も試行錯誤を重ねました。
最終的にクライアントから高い評価をいただき、プロジェクトは大成功に終わりました。
貴社においても、このクリエイティブな発想力とデザインスキルを活かして、魅力的なデザインを提供していきたいと考えております。
例文12: 医療職
医療職は患者のケアや治療を行う職種です。
医療職には、患者への共感力、専門知識、チームワークが求められています。
私は人の役に立つことにやりがいを感じています。
学生時代に、介護施設でボランティア活動を行っていました。
そこで、多くの高齢者と接し、彼らのニーズを理解し、適切なケアを提供することに努めました。
また、スタッフとの連携を大切にし、チームワークを発揮して効率的に業務を進めました。
貴社においても、患者様に寄り添い、チームと協力しながら最良の医療を提供していきたいと考えております。
新卒の方が自己PRで注意すべきこと
続いて、新卒の方が自己PRを作成するにあたって注意しなければならないポイントについて紹介します。
以下の3つを意識することで、よりマイナスな印象を与えるリスクを押さえつつ、良い印象を与えられるようになります。
- 面接ではESとの一貫性を持たせる
- 企業の業務内容に合うようにする
- 簡潔に伝える
ぜひ、それぞれを念頭において自己PRを作成してください。
面接ではESとの一貫性を持たせる
特に面接の際に意識しなければならないこととして、ESとの回答に一貫性を持たせることが挙げられます。
企業はESを通じて応募者の自己PRや強みを確認し、面接ではそれを深掘りする形で質問します。
したがって、ESに記載した内容と面接で話す内容が矛盾していると、十分に準備をしていない、もしくは嘘をついていると判断される可能性があります。
自己PRを魅力的に伝えるためには、ESでの主張と面接での発言が矛盾しないよう事前に内容をしっかりと確認し、全体の一貫性を保つことが不可欠です。
企業の業務内容に合うようにする
自己PRを作成する際は、自分の強みやスキルが企業の業務内容とどのようにマッチするかを意識して構築することが非常に重要です。
企業は自己PRを通じて、応募者が自社の業務に貢献できるかどうかを評価しています。
したがって、企業が求めるスキルや価値観と一致する自己PRを作成し、面接官に対して「この人は自社に必要な人材だ」と感じさせることがポイントとなります。
企業の業務内容に合わない強みやエピソードをアピールしてしまうと、相手に魅力を与える可能性は非常に低いです。
例えば、技術職やエンジニアを目指している場合は、コミュニケーション能力や技術スキル、プロジェクトの経験を強みとしてアピールしましょう。
営業職を目指す人ならば、顧客対応やチームでの成果を中心としたエピソードを用いることで、面接官に良い印象を与えることができます。
簡潔に伝える
自己PRを作成する際は、内容を簡潔に伝えることも重要なポイントです。
ESは文字数指定がある場合がほとんどですが、面接の場合は時間指定がされないこともあるため、注意が必要です。
だらだらと話さないように気をつけなければなりません。
したがって、自己PRを行う際にはポイントをしっかりと絞り、要点を明確にして相手に分かりやすく伝えることを心がけましょう。
面接はその場でのコミュニケーションが重視されるとはいえ「回答の下書きを用意してはならない」というルールは存在しません。
したがって、あらかじめどのように回答するかはある程度決めておき、その場の雰囲気や、時間指定を踏まえた上で、簡潔に回答することを心がけましょう。
新卒がどうしても自己PRを思いつかない場合
ここまで新卒の方が自己PRを見つけるための方法などについて詳しく紹介してきましたが、 それでもなかなか自己PRが思いつかないという人も少なくないでしょう。
自己PRが思いつかない理由は、自己分析が足りていない、規模の大きなエピソードでなければいけないと思いこんでいる、など 人それぞれです。
しかし、どのような方でも、適切な対策をすれば 自己PRでアピールできる強みを見つけることは可能です。
以下の記事では自己PRが見つからない原因や適切な対策方法について紹介しているだけでなく、 複数の例文も紹介しているため、自己PRが思いつかない方はぜひ参考にしてみてください。
新卒での自己PRの作り方についてのよくある質問
自己PRは、企業によって文字数の指定がまちまちであるため、指定文字数にどの程度合わせていけばよいのか迷っている方もおられるでしょう。
また、アピールしたい強みが複数ある方や、逆に自己PRの内容が浮かばない方もいると思います。
以下からは、自己PRにおける文字数やアピールする内容等について、就活生からよく出てくる疑問に回答します。
文字数は守りましょう。
文字数を削るためには、「ですます調」から「である調」に変える方法や、「~という」や「だんだん」などの表現を削ることがおすすめです。
また、自己PRで特に伝えたいのは、経験の中の「あなたの考えや行動」の部分です。
そのため削るポイントとしては、出来事や状況などの「説明」部分を中心にチェックしてみましょう。
なくても意味が通じる表現や、短縮しても意味が通じる表現がないか見直しましょう。
文字数が指定されている場合、最低8割以上は埋めましょう。
できれば、9割を埋められるとベストです。
少ない文字数で伝えようとすると、どうしてもエピソードの内容が薄くなったり、具体性がなくなったりしてしまいます。
エピソードを深掘りし、そのときの状況や課題、その中での自身の思考や行動、その結果など細かく書くことで、あなたの経験がより伝わりやすくなります。
そうすると、あなたの強みに対する企業の納得感も増すでしょう。
強みは、1つに絞ってアピールするほうが無難です。
一つの文章の中で複数の強みを伝えようとすると、その分必要な文字数が多くなってまとまり切らず、わかりにくい文章になってしまう恐れがあります。
また、一つ一つのアピール内容が弱くなってしまったり、企業の印象に残りにくくなったりすることも考えられます。
そのため、企業の求める人物像や仕事で活かせる能力を踏まえて、その企業にマッチした強みに絞り、その強みが発揮されたエピソードを深掘りして伝えることがおすすめです。
ただし、面接では「他に強みはありますか?」と聞かれることもあるため、その対策として別の回答を用意しておくことは効果的です。
できる限り、大学時代のエピソードを含めることがおすすめです。
どうしてもない場合や、高校時代のエピソードのほうがより深くアピールできるという場合は、高校時代のエピソードを伝えるだけでなく、その強みが今に繋がっていることも伝えられるとよいでしょう。
例えば、「高校時代の部活動で粘り強さを発揮して成功したエピソード」を伝える場合、「その粘り強さを、大学でより高度なものに変えるために行動し、成果を収めた」という流れで、今に繋がっている点も含めて仕上げると効果的です。
ただし、高校時代と大学時代、2つのエピソードを含めることになるため、文字数の調整や伝える内容の比重など、工夫が必要となります。
また、構成にもこだわって企業の印象に残るようにアピールする必要があります。
まずは、もう一度自己分析をしてみましょう。
自己PRが思いつかない原因は、過去の経験や頑張ってきたことについて、振り返りが十分にできていないことが考えられます。
部活動やサークル活動、アルバイトなど、これまで取り組んできたことを振り返り、その活動の中で学んだことや成長できたことを深掘りしてみましょう。
上記の経験がないという場合は、日々の習慣や趣味などにも目を向けてみましょう。
例えば、早起きや運動習慣も、継続力やモチベーション維持などの自己PRになりえます。
新卒向けの自己PRのポイントや例文を知っておこう
自己PRを求められるのは、あなたがどんな人物であり、どんな能力が高いのかを知り、企業や職種とマッチする人材かを知ることにあります。
それぞれの企業や職種に合わせ、求められる人材であることがアピールできるように、自分の強みを検討し、具体的なエピソードと結び付けて、明確なフォーマットに当てはめて答えることがポイントです。
就職活動を通して知った自分の強みを存分にアピールできるように、例文を参考にして、自分だけの自己PR文を完成させましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
木下恵利
そもそも自己PRで求められていることは何なのか把握し、新卒としてアピールすべきポイントを盛り込んだ自己PRを作成しましょう。