50字のガクチカの書き方とは?箇条書きでもOK?ポイントを徹底解説

50字のガクチカの書き方とは?箇条書きでもOK?ポイントを徹底解説

【50文字のガクチカ】50文字のガクチカは意図を理解することが大切

50字のガクチカは、質問する企業の意図をよく理解したうえで作成することが大切です。

一般的なガクチカの文字数と比べると、50字のガクチカは非常に短いことが特徴です。

そのため、「ここまで短いガクチカを求められるのはなぜか」とよく考えたうえで、効果的なアピールにつなげることが重要といえます。

端的にわかりやすく要点を伝えるためのポイント・作成時の注意点などを押さえ、50字のガクチカを魅力的に仕上げていきましょう。

なお、ガクチカについての基礎知識は、以下の記事をぜひ参考にしてみてください。

【50文字のガクチカ】50文字指定を出す企業の狙いとは

まずチェックしたい重要なポイントは、ガクチカにおいて50字指定を出す企業の狙い・意図です。

事前に企業側の狙いや意図を理解しておけば、その意図に応えられるアピールができるため、ガクチカで高評価を得やすくなります。

ガクチカで50字指定を出す企業の狙いは、以下の3つが挙げられます。

ガクチカで50字指定を出す企業の狙い
  • 何に取り組んだかの概要だけ知りたい
  • エピソードのインパクトが知りたい
  • 端的に伝える能力があるか知りたい

いずれも重要な意図といえるため、事前の確認は欠かせません。

では、3つの意図の詳細を整理していきましょう。

何に取り組んだかの概要だけ知りたい

企業が50字という短文でガクチカを求める理由は、何に取り組んだのかという概要部分だけ知りたいと考えているからです。

つまりガクチカの内容を重視するというよりは、ガクチカそのものを一人ひとりの概要としてチェックし、より印象に残った学生と実際に会いたいと考えているのです。

そのため50字ほどの短いガクチカを求める企業は、「深掘りの部分を知るのは面接からで良い」という方針で、書類選考を行っていることが考えられます。

確かにガクチカでより重視されるのは具体的な内容であり、主に深掘りが必要なのは、どのように頑張ったのかというプロセスの部分です。

しかし厳密にいうと、企業によって選考の評価基準は異なるため、選考のフェーズによってはこのように内容をほとんど重視しないケースもあり得るでしょう。

そのため、50字という短いガクチカを求められた場合は、ある程度のインパクトと伝わりやすさの両方を大事にしつつ文章を作成する必要があります。

エピソードのインパクトが知りたい

企業が50字のガクチカを求める理由・狙いには、エピソードのインパクトが知りたいという意図も関係しています。

数多くの就活生からエントリーが集まれば、正直ガクチカは似たり寄ったりの状態になるため、「インパクトがほしい」と感じる採用担当者は少なくありません。

50字という少ない文字数で、実際にインパクトを残せた就活生は採用担当者の目につきやすいため、選ばれる傾向にあります。

例として、インパクトのあるエピソードは、以下が挙げられます。

インパクトのあるエピソードの例
  • 大会で優勝した
  • 在学中に起業した
  • 留学を経験した

このようなエピソードはやはり希少性が高いため、一目で目に留まるインパクトがあります。

そのため強いエピソードを持っている就活生は、50字のガクチカでは、積極的にそのエピソードに触れるべきでしょう。

端的に伝える能力があるか知りたい

企業が50字のガクチカを求める理由・狙いには、ほかに、端的に伝える能力があるか知りたい意図も関係しているでしょう。

社会人になれば、取引先とのやり取りや上司との連絡など、要点を端的に伝えて効率的にコミュニケーションを取らなければならない場面がたくさん出てきます。

そういった場面で円滑なやり取りができる人を採用したいと考える企業は多いため、あえて少ない文字数を指定し、本人の伝える力を計っているのでしょう。

実際に、50字程度にきれいにまとめるには一定水準のスキルが要ります。

そのため、より端的でわかりやすくまとまっていれば、人一倍文章力や要約力が高いことを評価してもらえる可能性があります。

例えばコピーライティングの仕事などでは、短くインパクトのある表現を考えることが重要であるため、関連する職業を目指す際は短いアピール文章を求められるかもしれません。

【50文字のガクチカ】50文字のガクチカは箇条書きでもOK?

原則として、ガクチカは PREP法(結論→理由→具体例→結論) で伝えるのが理想ですが、50文字では難しいです。

そのため、 箇条書きでポイントを整理するのも一つの手段 になります。

箇条書きの例(サークル活動の場合)
  • テニスサークルの幹事として運営
  • 予算管理とイベント企画を担当
  • 新歓で前年の1.5倍の入部者を獲得

応募要項で禁止されていなければ、要点をスッキリまとめる手段として箇条書きを検討してみましょう。

ただし「箇条書きではなく文章で書いてください」などと指定されている場合もあるため注意しましょう。

【50文字のガクチカ】50文字のガクチカに書くべき内容

50文字のガクチカでは、詳細なエピソードを伝える余裕はありません。

一般的な300〜400文字のガクチカとは異なり、「面接や書類選考で話のきっかけを作るための概要」としての役割を果たします。

そこで、ポイントを絞って何を行ったか、その結果が何だったのかを簡潔にまとめることが求められます。

その短い文章を見て興味を持って面接をするのか、面接官が具体的に「どのような取り組みをしたのか」と深掘り質問したくなるような、興味を惹く内容にまとめることが大切です。

OK例文

ゼミで地域活性化を研究し、観光客増加の施策を提案した結果、自治体が採用し、来訪者数が15%向上した。

NG例文

サークルのSNS運用を担当し、学生に興味を持ってもらえるよう工夫しながら、様々な投稿を行った。

【50文字のガクチカ】50文字でガクチカを効果的にアピールするためのコツ

50字でガクチカを効果的にアピールするためには、あらかじめコツを押さえておくことが大切です。

そのためここからは、50字でガクチカを効果的にアピールするコツをまとめていきます。

主なコツは以下の4つです。

50文字でガクチカを効果的にアピールするためのコツ
  • 密度を高めて情報量を増やす
  • 何に取り組んだのか分かるように簡潔に書く
  • 指示がない場合は箇条書きも選択肢に入れる
  • 数字を使って具体的にアピールする

50字という限られた文字数だからこそ、効果的に内容を伝えられるように、コツを実践して工夫を凝らしましょう。

では、4つのコツの詳細を解説していきます。

密度を高めて情報量を増やす

50字でガクチカをアピールするには、密度を高め、情報量を増やすように心がけましょう。

伝えたいことの文字数を極力少なくしたうえで、簡潔に伝わるような表現を用いることが重要です。

そのため、あまりにありきたりすぎる表現は避けたほうが良いでしょう。

文章としては正しくきれいにまとまっていても、50字という限られた文字数では、インパクトが足らなくなる可能性があります。

まずは伝えたい情報を整理し、いかに50字前後に収めるか、表現や言葉のチョイスを工夫してみましょう。

試行錯誤を重ねて表現方法を工夫すれば、エピソード自体がそこまで強く個性的なものではなくても、その密度の高さから興味を持ってもらえる可能性は高まります。

何に取り組んだのか分かるように簡潔に書く

50字でガクチカをアピールする際は、何に取り組んだのかがすぐにわかるように、簡潔に書くことを意識しましょう。

印象に残りそうな内容だとしても、採用担当者が頭の中で「その学生が何に取り組んできたのか」を明確にイメージできなければ意味がありません。

具体的には、以下のOK例文とNG例文を参考にしてみてください。

OK例文

フランス留学に力を注いだ結果、半年で日常会話を習得し、実践的なコミュニケーション能力を身につけた。

NG例文

ゼミの研究に力を入れ、研究チームのメンバーと協力しながら成果を出した。

OK例文は、フランス留学に力を入れたことでフランス語を短期間でマスターしたことが明確にわかります。

しかしNG例文は、研究に力を入れたことはわかるものの、具体的に何を成し遂げたり学んだりしたのかが見えてきません。

成果や得たことなどは、簡潔にわかりやすくまとめ、具体的な内容が伝わるように工夫しましょう。

指示がない場合は箇条書きも選択肢に入れる

50字のガクチカを作成する際に、特に指示がない場合は、箇条書きも選択肢に入れましょう。

1つの文章できっちり書こうとしてわかりにくい回答になるなら、箇条書きにしたほうがきれいにまとまるため、結果として印象も良くなります。

採用担当者にとっても読みやすくなるため、指示がない場合は、箇条書きを用いることには何も問題はありません。

例えば、以下のような表現になります。

ガクチカを50文字に箇条書きで書いた例文

フランス留学中に以下を達成。

  • 半年で日常会話を習得
  • 国際交流イベントを主催
  • 優秀な留学生として表彰

このような書き方であれば、ガクチカとして頑張ったことの内容がきれいにまとまるうえに、インパクトもあります。

採用担当者からは積極的に興味を持ってもらえるため、箇条書きでの表現も柔軟に使ってみましょう。

数字を使って具体的にアピールする

50字のガクチカを効果的にアピールするなら、数字を活用し、具体性を持たせることも意識しましょう。

売上の金額、増加率・成長率、メンバーの人数、取り組んだ期間・日数などを数字で表現すれば、エピソードの内容がより印象に残りやすくなります。

例えば「たくさんの人」と表現するよりも「100人」と表現したほうが規模感がわかるため、採用担当者もガクチカの内容をスムーズにイメージできます。

具体的な例文は以下の通りです。

OK例文

飲食店のアルバイトで新メニューの販促に力を入れ、前月比20%の売上アップを達成。

NG例文

〇〇サークルを立ち上げ、積極的な勧誘と宣伝活動により、大規模なサークルに発展させた。

売上アップに貢献したエピソードは、積極的に具体的な数字を活用すると良いでしょう。

NG例文に関しては、「大規模なサークル」と表現するのみでは規模感が伝わらないため注意が必要です。

立ち上げから何人規模のサークルに発展させたのかが重要なポイントであるため、50字という限られた文字数の中でも、具体的な数字にはなるべく触れるようにしましょう。

【50文字のガクチカ】50文字のガクチカを書く時の構成

50文字のガクチカを書くときの構成は「結論+数字を使った実績」の構成を意識することが重要です。

この形式を使えば、50文字という短い文字数でも「何を行い、どのような結果を出したのか」を明確に示せるようになります。

数字を盛り込むことで、成果のインパクトを強めることも可能です。

「売上を向上させた」「多くの人を集客した」などといった抽象的な表現ではなく「売上20%増」「集客数1.5倍」といった数値を明示することで具体性が増し、企業側も実績をイメージしやすくなります。

このように、結論と数字を使った実績の構成を意識することで、短い文字数でも自分の強みや成果を分かりやすくアピール可能です。

【50文字のガクチカ】ガクチカを50文字にまとめるためのテクニック

ガクチカを50文字以内になかなかまとめられない方は、以下のテクニックを試してみてください。

ガクチカを50文字にまとめるためのテクニック
  1. まず長文で書いてから要約
  2. 文末を「だ・である調」に統一
  3. 具体的なエピソードは省略し、面接で伝える

ここで解説する3点を意識しながら取り組めば、50文字以内にあなたの取り組みとその結果が伝わる、分かりやすいガクチカを作成できるはずです。

1.まず長文で書いてから要約

最初から文字数を収めようとすると、内容が抽象的になり、何を伝えたいのかが曖昧になってしまいます。

そこで、まずは書きたいことを全て書いてから、最も重要な要素だけを抜き出してみてください。

「大学のゼミでリーダーを務め、チームをまとめながら○○の研究を進めました。また、特にデータ分析に力を入れ、プレゼンテーションの質を向上させた結果、学会で最優秀賞を受賞しました」という文章があるとします。

これを要約するなら「ゼミでリーダーを務め、研究成果を発表し、最優秀賞を獲得」となるでしょう。

これにより、内容の骨格を維持したまま、無駄を省いたコンパクトな文章が出来上がります。

2.文末を「だ・である調」に統一

基本的に「です・ます調」で書く人がほとんどですし、「だ・である調」は、どうしても違和感があるかもしれません。

しかし、50文字という短い文字数では1文字も無駄にできないため「だ・である調」に統一してください。

50文字のガクチカでは丁寧な印象を与えることより、内容を分かりやすく伝えることの方が重要です。

50文字で指定された場合は特に簡潔な文字数の中で自分をアピールする能力を見られている可能性があるため、オーバーしてはいけません。

「だ・である調」に切り替えるだけで、たった2〜3文字かもしれませんが、削ることができ、50文字以内に収められることもあります。

3.具体的なエピソードは省略し、面接で伝える

50文字のガクチカで具体的なエピソードを説明するのは不可能であるため「伝えたい部分は面接で伝えればいいや」と割り切って作成することも大切です。

あくまで「概要」を伝えることを意識しましょう。

細かい取り組みの内容や工夫した点などは必ず面接で聞いてもらえるため、文章を短縮する際は具体的な背景や過程を省略することがポイントです。

むしろ、企業側も「詳細については、面接で聞く」という前提で、50文字でのガクチカを指定している可能性が高いため、気にしすぎる必要はありません。

「50文字で具体的なエピソードまで、どうやって伝えればいいんだ?」と思うかもしれませんが、詳細まで伝える必要はないのです。

【50文字のガクチカ】50文字のガクチカ例文

具体的な例を見て、自分の経験に当てはめた上で50文字のガクチカを作成してみてください。

部活動の例文

「サッカー部で主将を務め、チームの士気向上に尽力した。」

サークル活動の例文

「文化祭実行委員長として企画運営を担当し来場者数1.5倍に。」

アルバイトの例文

「飲食店の接客改善に取り組み、顧客満足度アンケートを向上。」

ゼミ活動の例文

「市場分析の研究で論文を執筆し、全国学会で最優秀賞を受賞。」

【50文字のガクチカ】50文字のガクチカを作成したあとの注意点

50文字のガクチカを書いた後に、以下の点も意識しましょう。

50文字のガクチカを作成したあとの注意点
  • 字数の多いバージョンも準備する
  • 深掘り質問への対策をしておく

企業によっては50文字ではなく200字、300字ともっと多い字数のガクチカが求められることもあります。

そのための対策として、50文字で書いたガクチカの長いバージョンを今のうちに作成しておきましょう。

また、面接では短文だけでなく、詳細な説明が求められることがほとんどです。

「なぜそれに取り組んだのか?」「どんな課題があったか?」など、追加質問への回答を用意しておくと安心です。

【50文字のガクチカ】50文字のガクチカがどうしても作れない際の対処法

「ガクチカが思いつかない」「うまく書けない」場合、一人で悩まずにプロに相談するのも有効 です。

おすすめは就活エージェントを活用することです。

就活エージェントでは、あなたの過去経験を整理した上で、一緒にガクチカ作成をサポートしてくれます。

またそれだけでなく、そのほかのES添削や面接対策、自己PRや企業独自の設問の対策など、幅広く対応してもらえます。

無料で相談できますので、迷ったら、一度就活エージェントのサービスをチェックしてみましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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