【業界別・職種別】志望動機の例文集|面接や履歴書に活かせる例を紹介

【業界別・職種別】志望動機の例文集|面接や履歴書に活かせる例を紹介

はじめに

「志望動機ってどう書けばいいの?」 「職種にあった志望動機の書き方はどうすればいい?」 「採用担当者に意欲が伝わる志望動機の書き方って?」

入社したいと思って応募した企業に対して、自分の強みやスキルを伝えることができるのが志望動機です。しかし、いざ書こうと思ってもどういう風に伝えるのが効果的なのか、自分の事をどういう風に伝えればいいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、就職活動で必須となる志望動機について、応募した動機や意欲を企業に伝えるにはどうすればいいかを例文も用いて解説してきます。

この記事を読むことによって、企業の採用担当者の印象に残るような文章にする方法やこれまでの経験で培ってきたことを伝わりやすい文章にする事ができるようになることでしょう。

志望動機で迷っている方はぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

面接や履歴書で重要となる志望動機とは

面接官はエントリーシートや履歴書をよくみており、その中でも企業へ応募した志望動機を中心に面接で聞かれることがあります。

この志望動機は面接の中でもかなり重要視されており、企業側は「就活生がなぜこの企業でなければならないのか」を知りたいと考えています。

会社の求める人物像であるかを志望動機で見定め、就活生が考えているキャリアなどの将来性や職場環境とのミスマッチが起こらないかを確かめるための材料が志望動機となります。

そして就活生にとっては志望動機がとても悩みやすい部分でもあるため、しっかりと企業研究とあわせて取り組む必要があります。

企業がどのような点に興味を持つか、相手の求める人物像であるかを見られるので、ポイントを押さえた志望動機を書けるようにしましょう。

本記事では、業界別と職種別にそれぞれ異なる志望動機の例文集をまとめてご紹介します。

志望動機を聞かれる意図

就活の目的は、内定獲得です。

業界を問わず、内定を得るためには志望動機が重要なカギを握ります。

どのような志望動機を書けば、内定が得られるかを知るには、そもそも企業がなぜ志望動機を聞くのか、その意図を知ることが必要です。

意図を理解できなければ、企業が求めていることを伝えることができないためです。

意図を理解することで、企業の意図に沿った志望動機が作成できるようになり、内定獲得へ近づくことができます。

ミスマッチをなくすため

企業が志望動機を尋ねる1つ目の意図は、互いのミスマッチをなくすためです。

互いとは企業と、就職した学生さんそれぞれのことです。

志望動機で伝えた内容の中に、自社とは合わないと考えられる内容があれば、企業は採用を見送ることができます。

それによって入社後に新卒の新入社員が、「こんなはずではなかった」と早期離職につながることや、企業側が「期待外れの人材だった」と落胆し、職場のお荷物になるといったリスクを避けることができます。

エントリーした企業から内定をもらえないのは残念かもしれませんが、せっかく就職したのに、すぐに辞める事態になったり、評価を得られず、昇給や昇格ができない事態になったりするよりも、ミスマッチが防げるほうがメリットです。

目的を持って志望しているかを判断するため

企業が志望動機を尋ねる2つ目の意図は、その企業に入社して仕事をしていくうえで、具体的な目的を持っているかを知りたいためです。

人は何の目的もなく、意欲的、かつ持続的に何かを続けていくことは難しいのではないでしょうか。

例えば、その企業に入って、「何年後には部長になりたい」とか、「店長になりたい」と目的を持っていたり、「海外赴任で〇〇に行きたい」「その企業の花形である××部に配属されるように頑張りたい」「新商品を作りだしたい」などの目的があったりすれば、それを達成すべく、意欲的に取り組むことができます。

一方、何の目的もないと、毎日のルーティンワークに集中できず、業務効率が落ち、生産性が下がったり、最悪の場合、早期離職につながったりする結果になりかねません。

そのようなリスクを避けるべく、目的を持っているかを志望動機からチェックしています。

仕事に対する熱意を判断するため

企業が志望動機を尋ねる3つ目の意図は、仕事に対する熱意を持っているかを確認したいためです。

いかに意気揚々と入社したとしても、仕事をしていくうえでは、辛いこともあれば、壁にぶち当たることもあります。

一人前になるまでには厳しい指導を受けることもありますし、思わぬミスをして落ち込むこともあれば、顧客や取引先からクレームを言われて、対応に苦慮することもあることでしょう。

こうしたビジネスをしていくうえでの困難や課題に直面した場合、仕事に対する熱意がないと、挫折してしまう方が多いものです。

挫折してモチベーションが下がれば、業務効率も悪くなるうえ、離職のリスクにもつながります。

企業としては、壁も乗り越えながら成長していける人材を望んでいるため、熱意の度合いを志望動機から知りたいと考えているのです。

なぜ志望動機に目的が必要なのか?

選考を通るためには、志望動機において、その企業を志望した目的、入社後にどう活躍していくかの目的を、具体的に伝えることがカギになります。

では、なぜ志望動機に目的を示すことが必要なのでしょうか。

志望動機の書き方に悩まれている方をはじめ、まだ、志望する業界や職種などを決めあぐねている方は、なぜ目的がないと選考に通らないのだろうと思われるかもしれません。

「とりあえず大学を卒業したらどこかに就職しないと」とか、「どこでもいいから有名な企業に入れればいい」程度にしか考えていない方は注意が必要です。

そこで、なぜ目的を明確にすべきかについて見ていきましょう。

人事は目的から何を見ている?

そもそも、人事は志望動機の中で語られる目的からどのような点を見ているのでしょうか。

志望動機では、なぜその企業を志望したのかという目的や、入社したら、何を目的にして仕事に取り組んでいきたいのかをアピールすることがポイントになります。

なぜその企業を志望したのかの目的から見ていることは、どれだけ自社を理解し、どれだけ意欲を持ち、どれだけ入社意欲が高いかです。

数ある企業の中からその企業を志望したのはなぜかという目的ですから、どの企業でも通用するような目的なら、「自社は本命ではない可能性が高い」と判断されかねません。

また、入社後の目的がない方は、内定獲得がゴールになってしまい、入社後の活躍や成長が期待しにくいと判断される可能性があります。

.行動と目的の一貫性

志望動機をアピールする際は、過去の経験をもとにエピソードを紹介するのが基本パターンです。

エピソードにおいて、自分の強みや行動パターンなどについて紹介し、自分が活躍できる人材であるとアピールするのが、内定獲得に向けた志望動機の構成スタイルになります。

この際、掲げた目的とご自身の行動にズレや矛盾があると、本当に活躍できる人材なのか不安に思われてしまいます。

「貴社の製品開発をリードしていける人材になりたい」などリーダーシップがとれる人材として成長したいという目的を掲げながら、「私は人とのコミュニケーションが得意で」などとコミュニケーション力を打ちだせば、首尾一貫しておらず、目的を達成するための行動が伴わない人材と思われかねません。

目的に対する姿勢から見える人となり

志望動機では掲げた目的に対して、どのように取り組みたいかをエピソードなどを駆使しながら伝えることになります。

志望動機では、自分がどんな人物で、仕事にどう取り組みたいか、その企業にどう貢献したいか、どのように成長したいかなどを伝えることがポイントです。

仕事への目的や成長に向けたキャリアビジョンを明らかにし、それへの想いや、過去のエピソードにおける行動を紹介することで、人事は目的に対する姿勢から人となりをチェックしています。

軸のある目的であれば働くイメージも湧き、入社後の活躍や成長も期待できます。

企業はコストや時間をかけて人材を育成していくわけですから、貢献が期待できる人物を、目的を通じて知りたいと思っているのです。

志望動機を考える際のおすすめのフレームワーク

志望動機を書くときには、まずフレームワークを作ることから始めてみましょう。

フレームワークとは、枠組みのことです。

まずは、簡単な箇条書きでいいので、自分のやりたいことや目標、理由などを挙げていきます。

紙に書き出しながら考えていくと面接官を納得させられる志望動機を書くことができます。

ただ思ったことを書いていくよりも事前にフレームワークを活用することで説得力のある志望動機を書くことも夢ではありません。

やりたいことを軸にして考える

フレームワークを組み立てていくときの重要点として挙げられるのが、まず自分がやりたいことを明確にすることです。

例えば、「私が貴社に入社した際には〇〇に力を注いでいきたいと思います。」というように自分の意志を伝えることもポイントです。

明確に自分のやりたいことを伝えることで、より強い気持ちを相手にアピールすることができ、熱い思いを知ってもらいやすくなるでしょう。

多くの就活生が面接に足を運ぶ人気の会社には、数百件を超える履歴書が届くこともあります。

他の就活生と差をつけるには、マニュアル通りのよく目にするような志望動機を書くことはオススメできません。

やりたいことや目標にも注目し、なぜその会社に入社したいと思ったのかを自分の言葉で語るとよいでしょう。

なぜその仕事をしたいのかを考える

志望動機を伝えるときには、今現在やりたいことを伝えるだけでなく過去のエピソードも取り入れながらまとめていきます。

これまでのあなたの人生で経験した出来事は、楽しかったことはもちろんのこと、辛かったことや悲しかったこともすべてなくてはならなかったものばかりのはずです。

これまでの過去の出来事の中でどのようなことがきっかけでその仕事をしたいと思うようになったのか、さらになぜそのような目標を持つようになったのかを伝えてみることも大切です。

そうすることで真剣な思いを伝えることができ、評価アップにつながります。

その会社じゃなければいけない理由を考える

志望動機の書き方や答え方によっては、面接を受ける会社じゃなくても入社できれば別にどこでもよいのではないかと思われてしまうものもあるかもしれません。

どの会社の面接でも通用するような答え方をしてしまうと自分の思いがしっかりと伝わらないだけでなく、相手に不快な思いをさせてしまうこともあるため注意しなければいけません。

特に志望動機を伝えるときには、その会社ならではのエピソードや特徴を挙げて自分の気持ちを伝えていくことが大切です。

例えば、「貴社では○○に力を入れているということを知りました。

その強みを活かした事業にぜひ携わり貢献していきたいと考えております。」などとその会社ならではの思いを語ることも忘れてはいけません。

その会社のエピソードや特徴を付け加えると志望した理由が伝わりやすくなります。

入社後どうなっていきたいのかを考える

志望動機は、ただ今の気持ちを伝えるだけではなく、入社後にどのように貢献していきたいかを語ることも面接官からの高い評価を得るコツといえます。

入社後の目標やどのような仕事に携わっていきたいのかを話してみるといいでしょう。

希望に満ちあふれた就活生の熱い思いを聞いているだけでも気持ちがいいものです。

履歴書はもちろん、面接の場でも今はやりたいことがわからないと答えてしまうことはNGです。

また、過去だけでなく今現在においても興味があることや入社後の自分を思い描いて目標を伝えることでその会社に対する情熱が感じられます。

難しい言葉を並べなくても素直な熱い気持ちは、真剣さが伝わることでしょう。

志望動機を添削する

フレームワークを活用し志望動機を書いたあとは必ず添削するようにしましょう。

実際に自分の目や声で確認してみると改善点が見つかることがあります。

添削する際には、まず一文がダラダラと長くなっていないかを確認してみてください。

数行にもわたり、書き連ねられている文章は、読み終えるまでに時間がかかり読み手はストレスになりがちです。

また、相手に本当に伝えたいことが伝わらない可能性があります。

文章は、できるだけ短く書くというのも重要なポイントです。

さらに読みやすい志望動機であるかをチェックしてみましょう。

特に手書きで書く場合には、できるだけキレイな文字で書くことが大切です。

自分の字に自信がないという方もいますが、手書きの履歴書は見ただけで丁寧に時間をかけて書かれたものか面接官はわかります。

自分の誠意が伝わるように見やすさを意識して丁寧に書くようにしましょう。

自分の目で確認したあとは、家族や友人など正直な評価やアドバイスをしてくれる人に添削してもらうこともオススメの方法です。

第三者の意見を聞き、改善点を見つけてみてはいかがでしょうか。

【業界別】志望動機の例文集

志望動機のポイントについて解説してきましたが、イメージを上手く掴めない人もいるでしょう。

ここからは業界別の志望動機を紹介していきますので、自身が志望する業界に近いものを見つけ、参考にしてみましょう。

IT業界の場合

私は、IT業界ならではの「顧客ニーズの要望に応えたシステム開発」に興味があり、貴社を志望しました。

学生時代に個人経営をはじめたばかりの小売店で買い物をした際に、年配のオーナーが商品発注の操作に困っている場面を見たことがあります。

話をしたところ、文字の大きさや配置などが見づらいものの、小売店ではよく使われる機器のため慣れるしかないと聞きしました。

そんな体験から私はどんなお客様のニーズにも柔軟に応えられるような仕事で、年配や障害を抱える人でも自由に働けるような機器やシステムの開発がしたいと思うようになりました。

そんな中、貴社では直接お客様の要望をヒヤリングして、お客様が求めているシステムの提供と今後を見据えた追加システムの提案、提供後も継続してサポートを行っていることを知りました。

クライアントの将来を考えたシステム提案を行っている所が会社としての強みだと感じましたし、何よりもサービスを提供して終わりではなく継続してクライアントをサポートする点にとても感動を覚えました。

貴社であれば私が求めているクライアントの役に立ち、相手の要件定義をヒヤリングする力とサービスの提供ができるのではないかと思っています。

IT業界は会社の分野と絡めた結論を述べる

IT業界の志望動機には会社の事業分野と絡めた結論を述べると良いでしょう。

企業が提供する商品やサービスを自身の志望動機と絡めて話すことで、それぞれの共通点を挙げて入社後の社会貢献や自身のやりたいことなど説得力のある話ができます。

過去の体験と未来のビジョンを話す

分野と絡めて述べる際は必ず自身の過去の体験談を交えて話すと相手の記憶に残りやすくなります。

どのような体験をしたか、それが会社とどのような共通点があるかを話し、入社後の未来のビジョンに繋げることで活躍するイメージがつきやすくなります。

製造業の場合

「物心つく頃から私はよくトミカを集めていました。

年を取るたびに車に興味を持つようになり、小学生の頃に父親と一緒にプラモデルのスポーツカーを作り始める趣味ができました。

それから実際に車がどのように製造されているのかを知りたくなり、夏休みには自動車工場見学へ連れて行ってもらうなどして車の知識をつけていき、自然と自動車製造工場で働きたいと思うようになり貴社を志望しました。

私は社会のニーズに応えられる新しい自動車を製造したいと思っています。

貴社の企業理念「時代の変化を察知して新しいことに挑戦し続ける」という点に共感し、私も車という製品を通じて時代が求める最新の車を提供したいと思っています。

さらに先進的な自動車だけではなく、地球環境にも配慮した車を展開して人が生活しやすい社会を築きたいと考えています。

製品を通じて社会に影響力を与える

製造業の多くは社会のニーズに応えたものや先進的な製品になります。

そのため、志望動機では製品を通じて社会にどのような影響を与えたいのかを話すと良いでしょう。

さらに企業理念や事業内容、ターゲット層なども合わせて話すことで、より印象に残りやすくなり面接官に興味を持ってもらえるようになります。

興味を持った理由を過去の体験を元に話す

過去にどのような体験があって製造業に興味を持つようになったのかを話すことで、相手に志望する熱意が伝わりやすくなります。

製造業は体力と集中力が必要な仕事のため、自信がある場合は積極的にアピールすると好印象になります。

商社の場合

化粧品を専門に取り扱う貴社の「どんな女性でも美しく」を理念に掲げている点を魅力に感じ、志望しました。

私は肌が弱く、化粧品を選ぶことに苦労をしていました。

貴社が取り扱う化粧品はどれも刺激の少ない素材だけで作られた商品であり、私が唯一化粧をすることができる商品でもあります。

貴社の事業では女性ならではの目線で様々な体質の方でも化粧を楽しめるようにアプローチしているので、私もこの事業を通して、肌が弱くて化粧品に手が出しづらい世の中の女性に向けて「どんなに肌が弱くても美しくなる努力はできる」ことを伝える一員になりたいと思っています。

事業を通して成し遂げたいことを述べる

商社の場合様々な商品を取り扱うため、事業を通して成し遂げたいことのビジョンを志望動機に書くと良いでしょう。

実際の体験談を交えながら話すと面接官の印象に残りやすくなるので、会社が取り扱っている商品という共通点を意識して志望動機をまとめましょう。

成し遂げたいビジョンの理由を話す

成し遂げたいビジョンには必ず理由が必要です。

どのような理由で商社の事業に興味を持つようになったのかを分かりやすく話すことで、相手もイメージがしやすくなります。

さらに、企業に向けて自身のやりたい仕事の熱意が伝わりやすくなるので、積極的にアピールをするようにしましょう。

広告業界の場合

私は貴社の「広告で時代の最先端にあるサービスを発信する」ことに私は興味があり、志望しました。

世の中に多くの商品やサービスがありますが、必要な人に必要な情報を届けるのはとても難しいことだと私は感じています。

どのような媒体で発信すれば本当に必要としている人に届くのかを考えなければならない上、忙しい社会の中で相手に正しく伝えるというのはとても大変なことです。

しかし、貴社の広告は忙しい社会の中でもしっかりとターゲットに届くような配置やCMの秒数で作られているなど、工夫をしながら発信していることを知り、私は貴社で働きたいと思うようになりました。

私もストレス社会で働く社会人をターゲットに、長く働けて心身共に負担のない働き方や保養サービスを広告を通じて発信したいと考えていて、貴社でならば実現が可能であると思っています。

広告でしかできない動機を述べる

広告業界でしかできない動機を述べ、企業とどのような共通点があるかを交えて話すことで相手に説得力のある話ができるようになります。

さらに、動機と会社が行っている内容を合わせて話すことで入社後の活躍イメージがしやすく、企業が求める人物像とマッチしているかも判断がされやすくなります。

その企業を選んだ理由と広告に対する熱意を伝える

広告業界の中には多くの企業が存在します。

その中でも志望企業を選んだ理由を述べ、相手が納得できるような話を心がけます。

納得できるというのは「なぜこの会社なのか」について相手が納得できる理由である必要があり、主に会社の強みを伝えることで納得されやすくなります。

そして、広告に対する熱意を志望動機で話すことによって相手に興味を持ってもらいやすくなります。

アパレル業界の場合

私は大学に通っている間にアパレル販売店で働いた経験があり、特に接客業に力を入れていました。

私自身おしゃれをすることに興味があり、お客様が気持ち良く買い物ができるように困っていたら積極的に声をかけ、求めている商品の提案やそれに合う商品の紹介などを行うことで新規のお客様でもリピートをしていただけるようになりました。

プライベートでも様々なアパレル店舗へ良く行くのですが、初めて貴社のアパレル店舗に訪れた際に今まで感じたことのない、気持ちの良い買い物をすることができてとても驚愕したのを覚えています。

それから私は貴社が展開するアパレル店舗を巡り、どの場所でも気持ちの良い買い物をすることができることに気づきました。

私はその経験から貴社のアパレル店舗が掲げる理念や接客術、店内作りに興味を抱き貴社で働きたいと思うようになりました。

私はお客様にトレンドの発信や何度も来たくなるような温かい店舗を運営したいと思っており、貴社のアパレル事業では実績によっては新規店舗の店長ポジションに就くことができることを知りました。

そのことを知り、私は長く人に愛される店舗作りに一から関わりたいと考えていて、貴社の新規店舗の店長に就きたいと思っております。

ファンの目線ではなく事業を通じて挑戦したいことを述べる

アパレル業界はファン目線での志望動機になりやすい傾向があります。

それでは社員として働きたいという熱意は伝わらず、採用がされにくくなります。

ファン目線にならないように意識した志望動機を述べ、事業を通じてどのようなことに挑戦したいか話すことで社員として働くイメージがされやすくなります。

さらに、志望会社の事業や企業理念も交えることで会社とマッチした人材であるかを判断されやすくなります。

アパレルを選んだ理由とやりがいを中心に話す

アパレル業界を選んだ理由には過去の経験や興味を持つきっかけなどを話すと良いでしょう。

そしてアパレル業界で働くやりがいを中心に話すことで、仕事に対する熱意や適正といった点を面接官は見ることができるようになります。

食品業界の場合

貴社が取り扱う一人暮らし向けの食品事業に興味があり、志望しました。

私自身、地元から出て東京で一人暮らしをしていて、一人分の食事を用意することに戸惑うことがありました。

スーパーなどでは家族向けに大容量で野菜や肉などがパックに入れられているため、一人で消費しづらかったのです。

そんな中、偶然違うスーパーに立ち寄った際に貴社が展開している一人暮らしにちょうど良いレトルトパウチの加工食品と出会い、貴社のおかげで私は食材を無駄にせずに生活することができました。

それから貴社の食品事業に興味を抱くようになり、栄養バランスを考えた食品製造を中心に事業規模を少しずつ大きくしていることを知りました。

貴社専属の栄養士による栄養バランスが考えられた食品製造は貴社の強みであり、一人暮らしや料理ができない人でも健康に食事を楽しむことができる点にとても惹かれました。

私は貴社の食品事業に携わり、同じように一人暮らしをしている人に向けて健康で誰でも簡単に楽しめるような食品を届ける一員になりたいと思っています。

食品の事業を通じて成し遂げたいビジョンを話す

食品業界では様々な企業があり、事業の内容は取り扱う食品によって異なります。

志望企業の事業を通じて自身が成し遂げたいビジョンを話し、入社後の活躍イメージやキャリアイメージを相手に伝えるようにしましょう。

相手に伝えたビジョンが企業にとって求めている人材の場合もあるため、積極的にキャリアイメージを伝えて会社・社会共にどのような貢献であるかを話しましょう。

会社の強みと惹かれた理由を話す

志望企業ならではの強みとそこに惹かれた理由を話し、どんなところに魅力を感じるかを志望動機で話しましょう。

消費者としての視点と企業としての視点では魅力に思う部分が異なる場合があります。

志望するにあたってどんな部分が魅力的かを交えて話すことで、面接官に興味を持ってもらいやすくなります。

【職種別】志望動機の例文集

これまで様々な業種別の志望動機の文例について解説してきました。

そして、ここからは営業や事務職系を含む色々な業種の志望動機について文例を用いて解説していきます。大まかに事務系と言っても、業種で見ると建設業、介護関連、ホテルなどの宿泊業など多種多様で、未経験や中途採用で異業種へ転職する場合やアルバイトの場合もあるでしょう。

希望する業務に応じた志望動機の例文を参考に、自分自身の志望動機を作成してみましょう。

営業の場合

自分の頑張りが数字となって表れ、会社に貢献できる点に魅力を感じ、営業職を希望いたしました。

私が貴社を志望する理由は、貴社がお客様の声へ耳を傾けることをとても大切にしているという理念に感銘を受けたからです。

顧客満足は、企業の業績に直結していると考えております。貴社のグローバルな視点からアジアの環境問題にも真摯に取り組みを進められていることを知り、学生時代にボランティア活動で身に付けたコミュニケーションスキルを活かし、貴社に貢献したいと思っております。

一般事務の場合

私が貴社の事務職を志望した理由は、自分が人のサポートをすることが得意なので、事務職に向いていると感じたからです。

私は学生時代、バスケットボール部でマネージャーをしておりました。マネージャーの仕事は、メンバーの招集をはじめ、広報・会計など多岐にわたります。

中でも広報の仕事は、その場の対応力と応用力が必要とされるものでした。その一つ一つを丁寧にこなし、より良いメンバーを集めることに力を注ぎました。そして、皆が安全に練習ができるよう細かな事にも目を配る力を身に付けました。

このような経験から、書類作成や電話応対などの幅広い業務を通じて人をサポートできる一般事務の仕事に興味を持ちました。これまでに培った対応力を武器に、初めての仕事にも挑戦していきたいと思っています。

経理事務の場合

私の長所である計算力と正確性の高さを発揮し、経営のサポートをしたいと考え、経理職を志望いたしました。

私は小学生から高校まで約10年間そろばんを習っており、珠算検定3段を保有しています。このそろばんで身に付けた計算力は、経理の仕事で役に立につと考えております。

また、学生時代にコンビニエンスストアでアルバイトをしていた時は、お金の過不足を出したことがありません。店長からは、正確な金銭の受け渡しができて信頼していると言っていただき、とても嬉しく思いました。

貴社は人材教育にも力を入れており、資格取得制度や研修制度も充実していますので、さらなるスキルアップができると考えております。また、支店が多くある貴社では、本社での正確で素早い処理が求められると思います。

現在は、日商簿記検定2級合格を目指して勉強中ですので、ゆくゆくは決算業務を任せていただけるように日々努力して参ります。

総務の場合

私は、人の役に立つ仕事をしていきたいという思いがあり、ボランティア活動や地域の行事に積極的に参加してきました。

色々な人が集まるので、素早く状況の把握をするために観察力が必要でした。常に周りに目を配りながら、必要な手助けをする事にやりがいを感じています。

仕事は多岐にわたると思いますが、これまでの経験で培ってきた観察力を活かしながら、一緒に働く仲間のために、仕事をしやすい環境を整えていきたいと考えています。

マーケティング・企画の場合

私は、学生時代にゼミの活動でフィールドワークに参加しました。地方で観光客向けの商店街の観察を1か月ほど続け、活性化のための具体的な提案を行うというものでした。

1か月間、曜日、時間帯ごとの客数と属性を調査し、近隣の同じような商店街と比較することで、女性層に特化した「美味しく食べてお土産をもらおう」というスタンプラリーを提案し、採用されました。

この経験から、様々な情報を分析し、企画を作り上げていくことに魅力を感じ、マーケティング職を志望いたしました。

志望動機のNG例

志望動機は、企業が応募者の入社への志望度の高さやアンマッチな人材かどうかを見分けるための大事な判断材料になります。自分ではしっかりアピールできたと思っているのに、いつも書類選考で落ちてしまうと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

もしかしたら、志望動機の中にNGワードが含まれているのが原因かもしれません。また、ウェブサイトからコピペしたような志望動機やありきたりなものになっていないでしょうか。

ここでは、志望動機のNG例をパターン別に解説していきたいと思います。

条件面のみが志望理由になっている場合

給与、福利厚生も働くうえで大切なことです。しかし、「給料が高いから」「休日が多いから」などの志望動機は、企業に条件面だけに魅力を感じていると思われてしまい、「働く意欲を感じられない」「好条件の会社があればすぐに辞めてしまうのではないか」などと捉えられてしまいます。

また、「家から近い」や「地元で就職したい」というのも自分の都合だけなので、志望動機に書くのはやめた方がいいでしょう。

「学ばせていただきたい」という受け身のスタンスの場合

学ぶ姿勢があることは良いことですが、志望動機ではポジティブな印象を持たれるかというとそうではないので注意が必要です。

企業が求めるのは、あなたの労働を通して会社の成長や売上の拡大です。そのための人材育成や研修制度は企業側の義務ですが、「学ばせていただきたい」を前面に出してアピールしてしまうと「学生気分が抜けていない」「自ら学んでスキルアップして、事業に貢献する意志がない」などと捉えられてしまいます。

志望動機にする場合は、学んだことをどう企業に貢献していくかを明確にするといいでしょう。

仕事内容について触れていない場合

社内には、営業から事務職まで様々な仕事があります。

仕事内容に触れないということは、‌希望する仕事がどういう役割をしているのかという部分に興味を持っていないと捉えられてしまいます。

志望動機には、なぜその仕事を希望するのか、その仕事でどのように会社に貢献していくのかを具体的にアピールするようにしましょう。

商品やサービスの感想になってしまっている場合

志望動機にその会社の商品について触れるときに注意しなければならないのは、単に商品の感想になってしまうということです。

もちろん、どんな商品を扱っているのかを理解していることは大切なことですが、単に「貴社の商品に魅力を感じる」というようなユーザー目線では、志望動機としてはNGです。

どのようなところに魅力を感じ、自分はその商品に対してどうしていきたいのかを明確に伝えるようにしましょう。

根拠が具体的に示されていない場合

例えば「新規サービスに携わりたい」では抽象的すぎますし、「言われた仕事は何でもします」や会社のホームパージをコピペしたような志望動機では、採用者の目に留まりませんね。

会社は、採用したらどのように会社に貢献してくれるのかを知りたいと思っています。上記のような具体的ではない志望動機でなく「どんなことをどんな立場でやりたいか」といった具体的な内容にするようにしましょう。

なぜ志望企業なのかが明確でない場合

例えば「英語力を生かしたい」「働く人を応援したいので、人材企業に入りたい」「ITの力で世の中をよくしたい」と書かれた志望動機があるとしましょう。

これらは、仕事選びの軸と応募した企業の事業内容や風土との接点が曖昧で、会社から見れば、なぜ自社でなければならないのかが見えてこないのです。

そのためには、同業種の複数の企業を比較し、なぜこの会社でなければならないのかを自分自身に確認していくことで「○○だからこの会社に入りたい」という明確な志望動機が出てくるでしょう。

例文集を参考に自分ならではの志望動機を考えてみよう

ここまで、職種別に色々な文例について書いてきました。ひと口に志望動機と言っても、職種によってアピールポイントやNGワードも様々です。派遣社員やアルバイトなど雇用形態も様々ですし、20代と30代、さらに60代や70代では志望動機の書き方も違ってきます。

ここに上げた文例集は、あくまでも一例です。「なぜ自分がそう考えたのか」という点に注目して、過去を振り返ると思いつきやすくなります。 この文例集を活用して、ぜひあなたを魅力的に表現した、あなたならでは志望動機を考えてみてください。

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