就活の面接では、「自分を一言で表すと?」という内容の質問をされることがあります。
「自分を一言で表すと?」という質問は、志望動機や自己PR、長所短所などの定番質問と比べるとそこまで頻繁に聞かれるわけではないものの、決して珍しいわけではありません。
そのため面接対策を万全にするには、「自分を一言で表すと」の回答方法はしっかりと事前に考えておく必要があります。
そもそも自分を一言で表すことは意外と難しいため、上手な表現の仕方に迷う人は多いです。
しかしうまく回答できなければ、「自己分析ができていない」「全体的に準備不足」という評価を受けてしまう可能性があるため注意が必要です。
今回は、そんな「あなたを一言で表すと?」と就活における面接で聞かれた時の効果的な答え方を紹介していきます。
あわせて適切な構成のポイント、例文なども紹介していきます。
「自分を一言で表すと」の回答方法に迷ったときはぜひ参考にしてみてください。
- 企業が「自分を一言で表すと?」と質問する理由・意図
- 「自分を一言で表すと」の回答を考えるためのステップ
- 「自分を一言で表すと」の質問に対する回答例
- 「自分を一言で表すと」の答え方がわからないときの対処法
- 「自分を一言で表すと」の質問に対する答え方がわからない人
- 「自分を一言で表すと」の回答を考えるうえで例文を参考にしたい人
- 「自分を一言で表すと」の回答を考えるうえで企業の意図・狙いを知りたい人
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企業が面接で「自分を一言で表すと」と聞く意図
面接で「自分を一言で表してください」と聞かれた時に、企業によって質問の意図は多種多様であることを知っておくことが大切です。
面接の準備として、この質問に対する回答をあらかじめ考えておく人もいるでしょう。
しかしながら、どの面接でも同じ回答をすれば良いというわけでもありません。
良い評価を貰うには、企業によって求めているニーズを知り、それに合う答えをする必要があります。
つまり、いくつかの回答を準備しておいて、企業によってどれがマッチするか選んで答えるのが賢明です。
また、答える際に企業がどういった点を見ているのかも、頭に入れておけば安心です。
企業が何を求めているのか、いくつかのポイントを見ていきましょう。
自己分析ができているか
臨機応変な対応力ができるか
コミュニケーション力があるか
わかりやすい説明ができるか
落ち着いた対応ができるか
自己分析ができているか
自己分析ができている就活生であるかどうかを、この質問から読み取っている面接官は多いです。
就活では自己分析が欠かせないとよく言われますが、それは自分を把握していなければ自分の強みを活かせる仕事もわからず、結果として企業とのミスマッチが生じるからです。
自分に合わない企業に就職してもうまくいかず、ストレスが増えて、結局離職してしまいがちです。
それでは就活生にとっても企業にとっても、残念な結果になってしまいます。
特に企業側は、採用にも時間とコストをかけています。
それなのに、早期離職されてしまうと、いろいろなことが無駄になるのです。
きちんと自己分析していれば、「自分を一言で表す」という質問に対しても説得力のある答えができることでしょう。
臨機応変な対応ができるか
「自分を一言で表してください」という質問は、就活生にとって意外と予想外である場合が多いです。
志望動機やガクチカ、自己PRとはまた違い、想定外の質問で焦る人もいるのではないでしょうか。
だからこそ、企業はこの質問をすることで就活生の臨機応変な対応力を見ることができます。
いざ入社して働き出してからも、何かしら想定外の事態が起こるものです。
その時にパニックにならず冷静に考え動く力、的確な判断能力と対応力が必要になってきます。
突然のことが生じても、臨機応変に動ける人材は貴重です。
企業によっては、この質問によって咄嗟の答え方や内容の完成度などをチェックしているところもあるでしょう。
考えもしていなかった質問だったとしても、落ち着いて冷静に答える態度が求められます。
コミュニケーション力があるか
面接は、そもそもが面接官とのコミュニケーションをうまく取れるかどうか判断される場とも言えます。
特に接客業や営業職、サービス業など人と関わる仕事の場合はなおさらです。
「自分を一言で表してください」という質問の場合も、しっかりと質問の意味を理解して適切に答えることが大切です。
「一言で」と言われているのに、ダラダラと自己PRと同じようにいろいろ説明する人もいるかもしれません。
それは質問の回答として適切ではないため、マイナス評価につながるでしょう。
万が一閃かなかったとしても、その旨を面接官にどのように伝えるかが重要です。
うまく話す必要はありませんが、コミュニケーション力があるかどうかは見られています。
仕事をしていくうえで、相手と気持ち良く会話することは社会人として欠かせません。
わかりやすく説明できるか
「自分を一言で表すと?」という質問は、相手に分かりやすく回答することが難しいです。
面接官もそのことをわかっているため、説明しにくい質問に対して就活生がどのように答えるのかを見ています。
つまり、説明しにくいことを説明する能力を見られていると考えましょう。
実際の業務においてもある程度の説明能力がないとマイナスになるため、企業はこの質問によって事前に説明能力をチェックしています。
落ち着いた対応ができるか
前述のとおり、「自分を一言で表すと」という質問は、就活生にとって予想外であるケースも多いです。
企業は質問した際の就活生のしぐさや視線から人間性を見極めようとしているため、予想外の質問をした際の反応も見られています。
予想外の質問だったとしても、不安そうな態度を取らず、冷静に意図を理解しようとする姿勢で臨むことが大切です。
また、自分の思いを伝えようとする姿勢をみせることがポイントだと言えるでしょう。
面接で「自分を一言で表すと」への正しい答え方のステップ
面接の際に「自分を一言で表すと」と聞かれたときは、適切な答え方ができるようにしっかりと準備を重ねておく必要があります。
「自分を一言で表すと」の質問に対する正しい答え方については、以下のステップを意識しましょう。
1.自己分析をする
2:志望先の企業を分析する
3.イメージを膨らませる
4.根拠を考える
5.わかりやすい構成に当てはめる
以上のステップをしっかり意識し「自分を一言で表すと」の答えを見つけていけば、面接で聞かれても適切な答え方ができるでしょう。
以下で各ステップごとの詳細を解説していきます。
1:自己分析をする
はじめはに自己分析を行い、自分の強みを考え、長所を整理することが重要です。
自己分析は、自分と向き合い客観的に自分の考え方や価値観を知るうえで重要なプロセスとなります。
就活を始める際は、自己分析を積極的に実践することで自分自身への理解を深められます。
自己分析をして自分の強みを洗い出した際は、その結果の中から企業が求める人物像に合ったものを選ぶことが重要です。
先ほども解説してきたように、企業は社風に合った人材を積極的に採用するためにあなたの人間性を知ろうとしています。
よりマッチ度の高い学生を採用したほうがお互いにとって大きなメリットになるからです。
企業が求める人物像を把握した後はその特徴からイメージを派生させ、簡潔でわかりやすい一言にまとめていくのが望ましいです。
2:志望先の企業を分析する
質問に答える際には志望先の企業が求める人物像に沿ったアピールをすることが重要です。
企業にはそれぞれ独自の価値観や社風、求める人物像があり、そのニーズに合致する回答をすることで、面接官に好印象を与えられます。
まず、企業の公式サイトや採用ページ、会社説明会などを通じて、その企業がどのような人材を求めているのかをしっかりとリサーチしましょう。
自分の強みを一言で表す際には、ただの自己アピールではなく、企業の求める人物像に近づけることを意識することがポイントです。
志望先の企業が求める人物像に自分を重ね合わせることで、企業にとって魅力的な存在であることをアピールできます。
事前の企業分析をしっかり行い、その上で自分がどう活躍するかを話すことで、面接官に「この人なら我が社で活躍してくれる」と思わせることができるでしょう。
3:イメージを膨らませる
自己分析をして見つかったあなたの長所から、何かイメージできることがないか視野を広げていきます。
例えば「いつも元気で活発」という長所が見つかったなら、そんな特徴や雰囲気のある動物を思い描いてみましょう。
走り回っているチーターやちょこちょこと動き回るネズミなどが思い浮かぶかもしれません。
次に、その動物を比喩として使って自分を表現していきましょう。
「目標に向かって走り回るチーター」というのもカッコいいのではないでしょうか。
「周りを見て気配りしながら常に動き回るネズミ」というのも、気配り力とアクティブさの両方をアピールできる良い言い換えです。
ユニークな発想を反映させることも、評価につながることでしょう。
魅力的な表現に言い換えよう
「自分を一言で表すと」の質問に対応するには、ある程度魅力的な表現を覚えることが大切です。
実際に「自分を一言で表すと」の答え方に悩む学生は少なくありません。
紹介されている例文や回答のポイントをそのまま真似ようとすると、ありきたりで面白味のない内容になってしまうからです。
自分ならではの答えで自分を一言で表すためには、あなたがこれまで印象に残った表現を使うのがおすすめです。
たとえば比喩表現や四字熟語、歌詞、物語のセリフなどから、好きな表現や気になった面白い言葉などをチェックしてみましょう。
ただし「自分を一言で表すと」の回答を考えるときは、抽象的でわかりにくい表現にはならないように気をつけてください。
また、ユーモアを加えて面白い表現にしようとすると、結局何が言いたいのかわからなくなることも多いため伝え方には注意が必要です。
NG例:チーターのような人間
OK例:チーターのように素早く行動できる人間
上記の例でいうと、「チーターのような」だけでは何の比喩表現なのか伝わりづらいのがマイナスポイントです。
「自分を一言で表すと?」と聞かれたときは、オリジナリティとわかりやすさの両方を意識して伝えるようにしましょう。
4:根拠を考える
「自分を一言で表すと」の回答では、その表現になる根拠も考える必要があります。
なぜそういった表現になるのか、理由や根拠をあわせて伝えることで高評価は獲得しやすくなるでしょう。
わかりやすい説明を加えるときは、「なるほど、だからそういう表現なのか」と誰もが納得できる要素を伝える必要があります。
なお、根拠はただ「〇〇だからです」と伝えるよりは、説得力を持たせるためにエピソードを用意しておくのが効果的です。
具体的な根拠とエピソードが加わるだけで、回答には説得力と深みが出るため、自分ならではの個性ある回答に仕上がります。
根拠の考え方
根拠を考えるときは、あなたが一言で表した表現にしっくりくるようなエピソードをあわせて考えておくことが重要です。
もし周りの人から「〇〇みたいだね」と言われた経験があれば、そのエピソードを積極的に取り入れると良いでしょう。
ただ根拠を話すよりも、説得力のある説明につながります。
たとえば、「チーターのように素早く動けるアクティブ人間」と一言で自分を表す場合は、以下のようなエピソードを加えて伝えるのが効果的です。
・朝起きてすぐにスクワットと腹筋をし、朝食後は5分で用意して駅までランニングしながら通学する
・スピーディーさと段取りの良さがまるでチーターのようだと周りに言われたことがある
このようなエピソードを話せば、「自分を一言で表すと」の回答として説得力が生まれるため、採用担当者にも人柄が伝わりやすくなります。
5:わかりやすい構成に当てはめる
「自分を一言で表すと」の回答は、しっかりと伝わりやすい構成に当てはめて伝えることが重要です。
どれだけ内容が優れていても、相手にわかりやすく伝わらなければ意味がないからです。
構成に則って回答を作成するときは、次の流れを意識しましょう。
1.結論
2.根拠
3.意気込み
以下では、構成の流れについて解説していきます。
結論
「自分を一言で表すと」の回答を作成するときは、まず結論からはじめるようにしましょう。
結論とはつまり、「自分で一言で表すと」のそのままの回答です。
「私を一言で表すと、〇〇です」といったように簡潔に結論を伝えれば内容がわかりやすくなります。
面接では詳しく説明しようとするあまり、いきなり理由や根拠から入ってしまうことでダラダラとした伝え方になってしまうことがあります。
わかりやすい伝え方のポイントは「自分を一言で表すと」の回答に限らず、とにかく結論から先に話すことです。
シンプルに結論を伝えたうえで、次に根拠のフェーズに入っていきましょう。
根拠
結論として「私を一言で表すと〇〇です」と伝えたあとは、その根拠やそう思う理由を説明していきましょう。
具体的な根拠があったほうが説得力が生まれます。
採用担当者も内容のイメージをつかみやすくなり、自分の人柄や価値観、強みなどについてインパクトを残せます。
なお、根拠を伝えるときはただ「なぜなら〇〇だからです」とシンプルに伝えるのではなく、具体的なエピソードを加えながら話すと良いでしょう。
意気込み
面接は、自分自身の魅力や強みをアピールし、企業から高評価を獲得することで内定につなげることが目的です。
そのため最後には意気込みを伝え、アピールにつなげることが重要といえます。
結論→根拠のみで終わらないように注意しましょう。
「自分を一言で表すと」の回答を受けて、その特徴を入社後にどう活かすつもりなのか伝える必要があります。
たとえば「自分を一言で表すと」の回答として「行動力の高さ」を示す場合、その行動力を活かして企業に利益をもたらせるように貢献したいことをアピールすべきでしょう。
面接で「自分を一言で表すと」に回答するコツ
続いて、面接において「自分を一言で表すと何ですか」と質問された際にうまく回答するコツについて紹介します。
以下のコツを踏まえた上で回答することで、より企業の採用担当者にあなたの魅力が伝わりやすくなるはずです。
比喩表現を活用する
四字熟語を利用する
自己PRやガクチカと一貫性を持たせる
比喩表現を活用する
比喩表現を活用することも効果的です。
あなたの個性や強みを具体的に伝えることができ、面接官の印象に残りやすくなります。
例えば、自分の成長意欲を伝えたい場合に「ぐんぐん伸びる雑草人間」という表現を使うことで、どんな環境でも粘り強く成長していく姿勢が強調されます。
このような比喩を使うことで、単なる「成長意欲がある」という平凡なアピールから脱却し、自分らしい表現で強みを伝えることができます。
比喩表現をうまく使うことで、面接官に対してあなたの個性と強みを印象深く伝えることができ、他の候補者との差別化にもつながります。
四字熟語を利用する
四字熟語は四文字で事象を表すことができるため、「自分を一言で表すと」と質問された際の回答としても最適です。
たとえば「石の上にも三年」という四字熟語は、「石の上に三年座り続けることで意思も暖まっていく」ということから、「辛抱強く我慢することで努力も報われる」という意味の言葉です。
このように、「石の上にも三年」を一言文に使用することで、堅実に努力して成功できる人材であることをアピールできます。
自己PRやガクチカと一貫性を持たせる
「自分を一言で表すと」という質問に答える際には、自己PRやガクチカと一貫性を持たせることが非常に重要です。
面接では一貫性のある回答が信頼感を生み出し、応募者の人間性をより深く理解してもらうきっかけとなります。
例えば、自己PRやガクチカで協調性をアピールしていた場合、この質問に対してもそのテーマに沿った答え方をすることが理想です。
一貫性のない回答をしてしまうと「この人は本当に自分のことを理解しているのか」「結局、どれが本当の話なのか?」と疑念を抱かせる原因となり、評価が下がってしまいます。
例えば、自己PRで「チームの中で協力しながら目標を達成することが得意」と述べていたならば「自分を一言で表すと」という質問に対しても「チームの潤滑油としての役割を果たす存在」や「チームを支える縁の下の力持ち」といった一貫した表現を心がけましょう。
面接の「自分を一言で表すと?」の回答例17選
自分を一言で表した言い方はキャッチコピーにもなり、ほかの質疑応答でも使えて便利です。
以下に17種類の長所アピールについての自己表現方法について、例文を挙げて解説します。
ユニークな表現をすることで、面接官も面白いなと興味を抱くはずです。
一言で表現する際には「〇〇性」などの曖昧な言い方は避けることがポイントです。
自分を動物に例えるなどの方法で、自分ならではのキャッチフレーズを考えてみましょう。
- 負けず嫌い
- 明るい性格
- 行動力がある
- 好奇心旺盛
- 努力家
- 几帳面さ
- 成長意欲
- 協調性
- 計画的
- 責任感が強い
- 柔軟
- リーダーシップ
- 忍耐力
- 即決力
- 向上心
- 気配り
- 粘り強い
負けず嫌い
「表彰台に立つ男」
常に勝つことを目指して目標に向かって頑張る努力を怠りません。
「七転び八起きウーマン」
うまくいかない時も決して自分に負けず、立ち上がる人生を送ってきました。
明るい
「一年中ひまわりの女」
夏だけでなく1年を通して、ひまわりのように明るく元気に周りを活気づける存在です。
「泣く子も笑う吉本人間です」
暗く落ち込んでいる人も私といると笑えるので、元気のよさに救われるとよく言われます。
「みんなの応援団」 周りのみんなを応援することで、組織の雰囲気を明るくできる人間です。
行動力
「走りながら考える人間」
常に身体を動かし、時間をムダにすることなく頭も使いながら行動できます。
「笑ってピンチをチャンスにできる男」
逆境に陥った時も凹むのではなく、気持ちを奮い立たせて笑顔で乗り越えられるアクティブでタフな性格です。
好奇心旺盛
「元気に飛び込むチャレンジマン」
興味があることには前向きにチャレンジする勇気と行動力があります。
「動く辞書人間」
とにかく気になることがあると調べずにはいられず、頭で考えるだけでなく、まずはやってみようとするアクティブな性格です。
努力家
「逆境こそメラメラ燃える努力人間」
壁にぶつかった時に這い上がる努力を惜しまず、そこから上へと燃え上がる情熱を持っています。
「石の上にも三年男」
つらく大変なことでもやると決めたならコツコツと意地でも続ける努力人間です。
几帳面さ
「トイレ掃除ウーマン」
毎日欠かさずきれいにトイレ掃除をする几帳面で継続性のある性格です。
「人間スケジュール帳」
何かに取り組む時はきちんと計画を立てて几帳面に進めていくので、ミスが少なく段取りがよいです。
成長意欲
「ぐんぐん伸びる雑草人間」
道端の雑草のような不屈の精神で、何事にも前向きに進んでいきます。
「果てしない伸びしろを持つ男」
自分の限界を決めることなく、常に貪欲に目標に向かって攻めていくタイプです。
協調性
「愛されキャラでみんなをまとめる」
集団の中で空気を読みながら円満に物事を進めていく力があります。
「どんな素材も引きつけるボンド女」
いろいろな人間がいる中で、みんなの意見をうまく聞き出し協力し合えるようにまとめられます。
計画的
「山に登らない登山家」
登山家のように計画的な道のりを考えるスキルがあります。
「簡単に資格を取得する女」
計画性があり、簡単に目標を達成できます。
責任感
「私の辞書に諦めるという言葉は存在しない」
諦めずに結果が出るまで努力する性格です。
責任感についての捉え方は様々ですが、特に仕事では求められる結果を出すことが重視されるでしょう。
柔軟さ
「接着剤のような人間」
接着剤のように柔軟にまわりのみんなをくっつけて、一致団結させることができる人間です。
「みんなの右腕」
どんな人の右腕にもなれる柔軟性があります。
リーダーシップ
「自分を中心に円を描けるコンパス人間」
コンパスのように円を描き、周りの人を巻き込みながら輪を広げていくことができます。
身近な文房具を例にすることで、周りを巻き込みながら行動できるリーダーシップを表現できるでしょう。
忍耐力
忍耐力があることなど自分を表す一言や強みとしてアピールする就活生が増えています。
忍耐力がある人は、どんなことも最後まで諦めずに続けることができ、困難な場に直面したとしても責任を持ってやり遂げるといった魅力のある人物像だと判断されます。
キャッチコピーの例として、アリのようにコツコツ努力し大きな結果を残す人などが挙げられます。
即決力
優柔不断でなかなか自分の考えに自信が持てない方も少なくありません。
そんな中、即決力のある人物は、時間を無駄にすることなくスピーディーに今やるべきことに立ち向かうことができます。
この能力は仕事を円滑に進めるために欠かすことはできません。
キャッチコピーの例としては、「コンピューターのようにフル回転する頭を持っています」などが挙げられます。
向上心
仕事で能力を発揮するには、何よりも向上心が必要です。
誰よりも早く自立し、企業に大きな利益を与えることができるなどプラスのイメージを与えることができます。
キャッチコピーの例には、苦手をなくす達人などが挙げられます。
気配り
社会人にとって必要なスキルは、コミュニケーション能力や頭脳だけではありません。
どんな人にでも優しく気配りできることも円滑に仕事を進めて欲しいと願う企業が求める重要な人物像といえます。
キャッチコピーには、アンテナのように変化をすぐに察知できるなどが挙げられます。
努力家
どんな場面でも努力を惜しまない人は、とても魅力的です。
物事に真剣に取り組み、効率よく業務に携わることができるなど様々な魅力を感じられます。
キャッチコピーには、昨日の自分に負けない努力家などが挙げられます。
粘り強さ
粘り強さがあると企業の発展のために、どんな困難が訪れようと前に突き進んでいくというイメージを持たれます。
企業に貢献してくれる人物を求めているため、粘り強さは良いアピールポイントになるでしょう。
キャッチコピーには、納豆のように続ければ続けるほど粘り強いなどが挙げられます。
面接の「自分を一言で表すと」の例文3選
「自分を一言で表すと」の質問には、答え方に迷うことも少なくありません。
そのため効果的な答え方や表現を学ぶためには、例文をチェックしておくことも大事です。
例文をそのまま真似ようとするとオリジナリティに欠けるため、最終的には自分自身で考えることが大事ですが、参考にすることは重要な準備のステップといえます。
今回は例文を3つ紹介していきます。
「自分を一言で表すと」の回答をうまく作成できないときは、ぜひチェックしてみてください。
例文①:明るい性格
例文②:粘り強い
例文③:好奇心
例文①:明るい性格
私を一言で表すと、「みんなを明るく照らすライト」です。 学生時代から、私は性格の明るさやポジティブな考え方を、周りの友人からよく褒められてきました。 それは私自身のなかにある、自分の可能性を信じて前向きに行動するというマイルールが影響していると考えています。 この性格で周りを引っ張り、実際に大学のバスケットボール部の活動では大会で2位に入賞したことがあります。 「あなたが皆を引っ張ってくれたおかげ」とコーチにも良い評価をいただき、この経験は自分に自信を持つきっかけになりました。 貴社に入社した際は、持ち前の明るさと前向きな姿勢を発揮し、ひたむきに努力を続けることで周りにも良い影響を与えていきたいと思います。
例文②:粘り強い
私を一言で表すと、四字熟語の「初志貫徹」です。 子供の頃から私は両親の教えに従い、一度決めたことは最後までやり抜くということを大事にしてきました。 実際に最後まで考え方や頑張りをぶれさせないでいることが、自分に最高の達成感をもたらしてくれることを、やり抜いた経験を通じて知ることができました。 そのため大学の受験勉強でも、はじめに決めた志望校を目指して最後まで努力でき合格という結果につなげることができました。 最後までやり抜く姿勢や継続力は社会人になっても忘れずに持っていたいと考えています。 御社に入社した際も、貴社のビジョンである「よい良い未来は継続から」を実践し、目標達成のために努力していきたいです。
例文③:好奇心
私を一言で表すなら、「物知り博士」です。 私は自分自身の性格を好奇心旺盛だと感じており、実際に興味の幅が広いことは長所として自負しています。 幼い頃から見たもの・触れたものに対して「あれはなんだろう」「これはなんだろう」と考えてしまう癖があるため、テレビや本で見た情報も細かく覚えています。 実際にアルバイト先の書店では「物知り博士」と呼ばれており、書籍の問い合わせの際は頼っていただくことも多いです。 つい先日も、何十年も前に話題になった本のことを知っていたことで店長に驚かれました。 今後もさまざまなことに興味関心を広げ、貴社に入社した際は広い視野をもってアイデアを創出していきたいと考えています。
面接の「自分を一言で表すと」で回答が思いつかない場合の対処法
「自分を一言で表すと」の答え方がわからない、自分ならではのオリジナリティある回答が思いつかない…と困ったときは、以下のような対処法を積極的に実践することがおすすめです。
下記の対処法で「自分を一言で表すと」の表現方法を学んでいけば、自然とオリジナリティのある答え方が見えてくるでしょう。
それぞれの対処法について解説していきます。
先人の名言を使う
愛読書を紹介する
自身のロールモデルについて話す
他者分析を取り入れる
先人の名言を使う
偉業を成し遂げた先人の名言には、長い間受け継がれてきた訳があります。多くの人がその偉人に学び、成功を遂げているからです。
そんな名言の良いところは、採用担当者も知っている可能性があることです。
有名な偉人の名言であれば、共感度が高いでしょう。
人に頼ることで、人を超える。がモットーです。
以下で具体例を確認していきましょう。
『人間は、優れた仕事をするためには、自分一人でやるよりも、他人の助けを借りるほうが良いものだと悟ったとき、偉大なる成長を遂げる。』
これはアンドリュー・カーネギーの言葉です。
この言葉を野球部の先輩から教わって以来、学びたいことができたらその分野に詳しい人を師匠にして上達を目指しています。
もちろん、目標はその師匠を超えることです。
このように、先人の名言やそれを教えてくれた人を登場させることで、あなたの性格が強く印象に残ります。
愛読書を紹介する
愛読書を紹介する利点は、学生時代にしっかり勉強をしたというアピールができることです。
ゼミや専攻科目に関わるものでなくても大丈夫です。
自分の考え方を変えたもの、読んで何かしらの行動を起こしたものなど、あなたならではのエピソードがあるものを紹介してみましょう。
以下で具体例を確認していきましょう。
わたしは何事も、「私がやる意味は何か?」を考えて取り組みます。
『7つの習慣』を読んで以来、自分のミッションステートメントを書き出すことが習慣になりました。
ゼミの資料作成やアルバイトでも、自分なりの工夫をしています。
結果、ゼミの教授から『あなたが発言することでゼミ全体に活気が生まれる』とお褒め頂いたことがありました。
仕事を丁寧に進める力、アイデア力を活かしたいと考えております。
このように、読書経験を話すことで知識を実践で活かそうとする姿勢をアピールすることができます。
自身のロールモデルについて話す
ロールモデルとは、生き方全般についてのお手本のこと。つまり、「この人みたいになりたい」と思い、いつも意識している人です。
できれば大学の先輩やアルバイト先の店長など、自分よりも年上の人が良いでしょう。
以下で具体例を見ていきましょう。
私は仲間想いです。
ダンス部の部長だった私は、後輩を怒らないようにしていました。
私の尊敬していた先輩が、全く怒らなくても部をまとめている素敵な人だったからです。
上下関係が苦手な後輩には「新人が早く来て準備をしなければならない理由」から丁寧に説明をしました。
周りのレベルについて行けない後輩には、皆の前でたくさん褒めることでやる気を失わない環境を作りました。
一緒に働く仲間を大切にし、活気あるオフィスづくりに貢献する自信があります。
他者分析を取り入れる
もし、周りに頼れる友人や家族がいるときは、他者分析も取り入れてみましょう。
周りからみた自分を一言で表してもらうことで、自分も考えていなかった自分の側面がわかることがあります。
また、この他者分析は、身近な人意外にも、大学のキャリアセンターや就活エージェントのキャリアアドバイザーに聞くのもおすすめです。
どちらも無料で利用できますし、ES添削などのついでにチラッと聞いてみるだけでも、就活でうまく使える表現がでてくるのではないでしょうか。
面接の「自分を一言で表すと」で避けたほうが良い表現
「一言で自分を表してください」と聞かれた時に、言うべきではないマイナスの回答もあります。
ここで失敗しないように、ネガティブな印象を与える表現や理不尽な回答は避けるようにしましょう。
どうしても面接は緊張する場です。
さらに、想定外の質問の場合、咄嗟に言うべきではない回答をしてしまう場合もあります。
面接は自分をアピールする場なので、マイナスにつながる回答はしないように気を付けたいものです。
マイナスな印象を与える表現
矛盾した表現
誇張しすぎた表現
抽象的な表現
マイナスな印象を与える表現
自分自身の長所よりも短所のほうがよくわかっている人もいます。
そんな人に多いのが、「自分を表す表現」で短所を述べてしまうケースです。
たとえば、遅刻をしてしまうのが短所の場合に、「私は時間にルーズなあわてんぼうです」などとうっかり回答してしまうことがあります。
そもそも遅刻というのは、社会人として最もするべきではない行動の一つです。
貴重な時間を無駄にしてはいけませんし、時間がルーズな人は仕事面にも影響してしまいます。
面接はとにかく自分の良さを伝えるための場なので、マイナスやネガティブに聞こえてしまう回答は決してしないように心がけましょう。
矛盾した表現
エントリーシートを事前に提出して、それを見ながら面接に対応する企業もあります。
エントリーシートに書かれてあることと、「自分を表す一言」があまりにも矛盾していると、どちらが本当なのかわかりません。
あれもこれもアピールしたい人は、一貫性がなくなる場合があります。
面接ではいくらでも口だけの回答ができます。
一貫性がない答えは、真実味に欠けて「良い格好をしているのでは」と疑われてしまう可能性もあるので要注意です。
ブレない自分を持ち、回答内容に関してもズレのないように気を付けましょう。
一次面接、二次面接とたくさん面接がある時は特に、矛盾が生じないようにすることが大切です。
誇張しすぎた表現
せっかくのアピールの機会ですので、自分の経験を魅力的に伝えたいことでしょう。
しかし、自分の経験を聞こえがよく言い換えるのはいいですが、してもいないことをアピールするなど、誇張しすぎた表現や嘘はNGです。
等身大のあなたらしさを魅力的にアピールしましょう。
抽象的な表現
抽象的な表現も避けましょう。
例えば「真面目です」や「優しいです」といった一般的で漠然とした表現をしてしまうと、個性が見えにくく、面接官に具体的なイメージを伝えにくいです。
このような抽象的な回答では、あなたがどのような人であるのか、どのように仕事に貢献できるのかが伝わりにくく、他の応募者との差別化が難しくなります。
そのため、具体性を持たせるために「5W1H」を意識して、自分の行動や特性を具体化することが重要です。
例えば「私は新しいことに積極的に挑戦し、失敗を恐れずに学び続けるタイプです」と具体的に言い換えると、どのようにチャレンジ精神を発揮しているかが明確になります。
『When:いつ』『Where:どこで』『Who:だれが』『What:何を』『Why:なぜ』『How:どのように』といった英単語の頭文字を取った思考整理のフレームワークです。この要素に沿って内容を構成することで、伝えたい情報が効果的に整理され、より明確に伝わるようになります。
まとめ
大切なのは、あなたの一言とその説明を聞いて「この人と一緒に働きたい!」と思ってもらうこと。そのために何を考えればいいかというと、「この質問の意図は何か?」です。
この質問をするとき、採用担当者はあなたが大切にしていることや、ものの考え方、関心ごとなどを聞こうとしていると考えられます。
まずは一言で答え、その説明をする際に愛読書や尊敬している人の名言、考え方などを答えましょう。
この質問に限らず、難しい質問をされた時こそ「質問の意図は何か」を考えてみましょう。
その企業の内定者や社員に聞いてみるのもいいですね。
そうすれば、予期せぬ質問にも落ち着いて答えられるようになります。はじめは難しく感じるかと思いますが、面接を重ねるうちに相手の求める答えが分かってきます。
正解はひとつではありません。
事前準備の自己分析をしっかり行い、自分をより魅力的にアピールするチャンスに備えましょう!
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明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート