『私は常にポジティブです』ってこれは自己PRなの?

自己PRは選考の突破において非常に重要になってきます。

面接官に対して自分の良い印象を残す最大の機会ですし、選考の中でもかなりのウェイトを占めています。

毎年多くの学生が自分の強みを発揮するために試行錯誤していますが、肝心のアピール内容に悩んでいるという人も多いのではないでしょうか。

その中でも、明るく立ち振る舞って周囲の人とうまくコミュニケーションをとることができるイメージのある、ポジティブであることをアピールしたい学生は一定数存在するでしょう。

ですが闇雲にポジティブであることを自己PRとして利用しても効果を発揮しません。

今回は、ポジティブであることを自己PRする際のポイントを紹介していくので、ポイントを押さえながら練習してみてください。

【自己PR:ポジティブ編】自己PRでポジティブは強みになる?

一見ポジティブであることは無難で、伝えやすい強みに感じる人も多いものです。

しかしポジティブという言葉は非常に抽象的で、そのまま伝えると薄っぺらな言葉になってしまいます。

そのため、的確に自分の強みを表現するのには向かない表現だということを知っておくことが大切です。

しかし、それはあくまで「ポジティブであることを適切に伝える方法を知らない」場合には効果が少ないというだけなので、それを理解することで十分にポジティブはPR材料になります。

自己PRでは、仕事で成果を残すために発揮できる強みを話さなくてはならないので、ポジティブであることを伝える時も今までの経験を踏まえて、今後に活かせるようなアピールをするように心がけてください。

【自己PR:ポジティブ編】ポジティブ思考をアピールするコツとは

企業に貢献できるということを主張する次に重要なのは、抽象的な表現であるポジティブを具体化することです。

抽象的である上に、ポジティブであるということは相手に伝えても「そうですか……」と返されてそこで話は終わってしまうような材料です。

ポジティブであることを、性格というよりは資質として捉えるように最初は意識してください。

その資質が自分にはあるということを簡単に伝えるためには、具体的な裏付けや理由となるエピソードを話すことが最もの近道です。

その際にはポジティブという資質を、類似する「楽天的」と差別化するように意識してください。

一見同じように見えますが、楽天家であるということはPRとして不向きです。

例えば、失敗したときの切り替え方を伝 えたり、表情や仕草も使って明るさを表現したりするのも良いでしょう。

ポジティブを謳っている人の話し方が暗かったり、内容がネガティブだったりすると、相手に与える効果が激減してしまいます。

【自己PR:ポジティブ編】自己PRがポジティブな方に企業が求めるポイント

いつでも明るい

アピールしたい時に「明るい」というのは人に伝えやすいポイントの一つです。

しかしながら、普通な印象を与えてしまうので、他の就活生と差別化ができなくなります。

ところが、「いつも明るい」というのは非常に好印象を受けます。

浮き沈みなく常に明るいというのは、それだけで人は話しかけたくなるものです。

いつも楽しい職場というのは珍しく、仕事では苦しい時期や大変な時期が必ずあります。

その上で「いつでも明るい」というのは「苦しいときも頑張ってもらえる」という印象を与えることができます。

ストレスの多い社会で常に明るいというのは武器になる時代なので、とことんアピールしていきましょう。

自分だけではなく周りもポジティブに巻き込む

自分だけが明るいだけでなく、周りも明るくしてくれるポジティブな人の方が企業もより一層魅力的に感じてくれるものです。

企業によっては繁忙時期や大事なプロジェクトがあると、チーム内での雰囲気が悪くなってしまうことがあります。

採用者にそんな場面を想定して、「この子がいれば、苦しいときも社内を明るくしてくれそう」と思わせることができれば、ポジティブに巻き込むという自己PRはとても効力を発揮してくれます。

実際に周りを巻き込んで何かをしてきた経験があったり、苦しいときに笑顔で頑張り抜ける経験があることは、とても強いポジティブ要素のアピールポイントとして企業は認めてくれます。

失敗を恐れない

どうしても新人のときは失敗だらけで、落ち込んでしまうものです。

しかし、企業にとっては、そんなことは当然ながら承知の上です。

企業が採用のときに注目しているのは、「失敗しないこと」ではなく、「失敗を恐れずに行動できるか」「失敗しても恐れることなく行動ができるかどうか」ということを意識しています。

そつなく仕事をこなすだけでは認めてもらえない世の中では、安定を求めたり、失敗を恐れる・行動しない、というのは魅力を感じることがないので採用されなくなってしまいます。

ポジティブな人は、前向きと見られますので、リスクをとり、失敗も覚悟の上でいかに行動していける人物なのかということをアピールしていきましょう。

【自己PR:ポジティブ編】ポジティブさを自己PRで伝える際のおすすめの構成

「私は常にポジティブです」とポジティブさを自己PRとする場合に、自己PRとして成立するのか、選考を突破し、内定獲得に結びつくのかは、アピールする内容だけでなく、どのように構成するかでも大きく差が出ます。

アピールしたい内容が同じであったとしても、どの順番で話すか、どのように伝えるかで、受け手の理解や反応に違いが出るためです。

ポジティブさを自己PRで伝える際のおすすめの構成をご紹介しますので、なぜ、その順序が良いかを理解し、適切な構成で自己PRができるようになりましょう。

結論:私の自己PRはポジティブなところです(アピールポイント)

ポジティブさを自己PRで伝えるには、最初に結論を述べましょう。

自己PRを求められ、あなたのアピールポイントを尋ねられているので、その問いにストレートに答えることがおすすめです。

「私の自己PRはポジティブなところです。」と結論を述べるところから、自己PRをスタートさせましょう。

おすすめの構成を知らないと、なぜ自己PRにポジティブさを選んだかの理由から話し始め、ポジティブであることの重要性について語るなど、長々と前置きをしてしまう方も少なくありません。

自己PRとはあなたを企業に売り込むプロモーションの機会ですので、余計な前置きは入れずに結論からスタートします。

最初にアピールポイントが明確になることで、面接官は「これから、いかにポジティブであるかの根拠や経験が聞けるのだな。」と準備も整い、その後の話が伝わりやすくなるのもメリットです。

理由:なぜならば、〇〇で〇〇ということがあったからです

結論に続けて、なぜ、アピールポイントとしてポジティブであることを選んだのかの理由を述べましょう。

理由は具体的な経験に基づいて選んだことを、紹介するのがポイントです。

具体的な経験を理由に挙げることで、自己分析ができており、自分のポジティブさについて理解しているのだとアピールすることができるためです。

これに対して、「家族や友達にポジティブだね、と言われるから」と他人から指摘されたことを理由にしたらどうでしょうか。

自分のことを自分自身で理解できておらず、本当にアピールポイントになるのか疑問を持たれてしまいます。

「ほかに思いかないから」など消極的な理由では、自信を持ったアピールポイントとして成立しなくなるので、これもNGの理由付けです。

エピソード:私は〇〇で〇〇をしていました

次に自分がいかにポジティブであるかを理解してもらうための、具体的なエピソードを紹介しましょう。

自分がポジティブだと述べるだけなら、誰にでもできることです。

そのため、ポジティブさが発揮された具体的な経験に基づくエピソードを紹介することで、選考に通るためにアピールポイントとして選んだわけではなく、実際にポジティブな性格の持ち主であることを理解してもらえます。

エピソードを紹介するうえでは、自分のアピールポイントであるポジティブさが役に立つことを説得するため、なんらかの問題をポジティブさで乗り越えた話を選ぶのがベストです。

エピソード紹介のファーストステップとして、エピソードの前提を説明しましょう。

問題:その経験で〇〇という問題に直面しました

エピソード紹介のファーストステップとして、どのような経験について話すのかを簡潔に説明した後、2ステップ目として、その経験において生じた問題点を紹介します。

問題というと災害や事件、事故などに遭遇した、大きなトラブルを抱えたなど、インパクトがある問題を取り上げがちですが、問題の大きさは関係ありません。

あなたが持ち前のポジティブさを発揮することで乗り越えることができた問題や解決できた問題であることがポイントです。

自分がいかにポジティブであるかをアピールする場面ですので、伝えるべきことをミスチョイスしないようにしましょう。

行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました

エピソード紹介の3ステップ目として、直面した問題に、あなたがどのような対処をしたのかを説明します。

もちろん、この内容はアピールポイントであるポジティブさを発揮して対応したことが必要です。

生じた問題に対する考え方や対処法が、ポジティブさとはまったく無関係のものでは意味がありません。

また、自ら積極的に問題の解決のために考えて、行動に出たことが大切です。

ポジティブ思考の重要性を諭されて、人の指示を受けて動いたとか、自らは行動に出ず、人に解決してもらった話では、自ら解決したことにならず、ポジティブであることの説得力に欠けてしまいます。

結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました

行動に出たことで、ポジティブさが発揮できたと話をおしまいにしてしまう方もいますが、まだエピソード紹介は完結していません。

4ステップ目として、自らポジティブさを活かして行動に出たことで、問題がどう解決したのか、結果や成果を伝えましょう。

結果を述べる際には、「無事に問題を解決できました」「自分のポジティブさで問題を乗り越えることができました」と結果だけを述べるのではなく、より具体的に、どう結果が残せたのかをアピールすることが大切です。

問題が生じていた時点と行動に出た後の違いを数値などの客観的な指標を用いて述べることや問題発生時と解決後のビフォーアフターを具体的に紹介するのがポイントです。

これによって、ポジティブさが実践的に発揮でき、役立つことをアピールできます。

結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

エピソードの結果を伝えることで、話が完結した気がしてしまいますが、最後の結論を忘れてはいけません。

実は最後の締めがとても、重要になります。

ここまでの構成内容で、自己PRとしてポジティブなことを伝え、過去にこんな経験をしたとエピソードを紹介して、本当にポジティブな性格であり、ポジティブさで困難も乗り越えられる力があることも理解してもらえたはずです。

ですが、それではあなたの人と成り、能力などを理解してもらえただけで、自社にとってメリットがある人物かが伝わってきません。

ポジティブさをどう仕事に活かすことができるのか、具体的な事柄を挙げ、自分は〇〇で貢献できるから、採用価値があるのだということを、しっかりアピールして自己PRを締めましょう。

【自己PR:ポジティブ編】ポジティブを関連づけた自己PR例文

私は課題に対して前向きに取り組み、活路を見出すことが得意です。

その性格を最も自分自身が強く意識したのは、大学の卒業論文を書いているときです。

私は交通事故で入院したこともあり、大学を1年近く休養していました。

そのため、卒論や単位周りのことで追い込まれた状況に立たされていました。

しかし、逆境に対して絶望するどころか、私は「やること、やれることがある」ということに喜びを感じていました。

卒論の差し戻しが来ても「もっと面白い、完璧な内容に仕上げて卒業してやる」と思い、授業に参加していても、教授が本当に伝えたいことはどのようなことなのかを考えることに喜びを感じていました。

そしてこの就職活動も一つの課題でしたが、やはり私は楽しんでいます。

自己分析で自分を知り、業界研究や企業研究で社会を知り、世間知らずな自分が、知らないなりに知ろうとしている毎日が楽しいのです。

貴社に入ってからも、逆境や困難、課題の一つ一つと楽しく向き合いながら、苦しみすらも喜びに変えていけるよう、日々邁進して参ります。

【自己PR:ポジティブ編】ポジティブさを伝える際のNG例

自己PRとしてポジティブさを伝えるのに成功した例文を見てきましたが、反面教師としてNGの例文もご紹介します。

自己PRでポジティブさをアピールしたい方が、選考に通る成功した例文を作成したと思いながら、実はNG例であったという失敗がないよう、NGポイントを照らし合わせてチェックしてみましょう。

自己PRに適した構成を見てきましたが、NG例は、いずれかの構成でNGポイントがあります。

それがどこか、チェックしてみてください。

例文①

私の自己PRはポジティブなところです。

これまでいろいろと失敗したこともありますが、失敗を苦にすることや後悔することなく、いつもポジティブに前に進んでいくことができます。

一度切りの人生ですので、くよくよしたり、悔やんだりせず、常に前向きに過ごすことが大切だと思っています。

なぜなら、後悔したところで後戻りはできず、失敗や過ちを正すこともやり直すこともできないからです。

これから仕事をしていくうえでも、ポジティブさは大切だと感じています。

ビジネスの現場でも失敗することもあれば、想定外のトラブルなどに遭遇することもあると思います。

ですが、ポジティブな考えができれば、想定外の事態もチャンスと捉えて、新たなアイディアを生み出すことや成長を続けることができるのです。

ポジティブさを存分に活かして、御社の事業に貢献していきたいです。

NGポイント

NGポイントとして、具体的なエピソードが抜けている点が挙げられます。

「これまでいろいろと失敗したこともありますが、失敗を苦にすることや後悔することなく、いつもポジティブに前に進んでいくことができます」とアピールポイントとしてポジティブさを選んだ理由を述べていますが、具体的なエピソードがないため、本当にポジティブに失敗しても乗り越えることができるのか、面接官には伝わりません。

「これまでいろいろと失敗した」と失敗経験があることを匂わせているわけですから、その経験を1つ挙げて、エピソードを紹介するべきでした。

自分の経験をもとにした話がなく、終始、自分が考えるポジティブ論を展開してしまい、自分の人柄などがアピールできていないのがNGです。

例文②

私の自己PRはポジティブなところです。

サッカー部に所属し、県大会決勝の直前にケガをして出場を逃しても、すぐに気持ちを切り替えられた経験があるためです。

私は中学から高校までサッカー部に所属し、高校の全国大会出場を目標に、強豪校へ進学を果たしました。

3年間努力してレギュラーを獲得しましたが、県大会の決勝戦の交通事故に遭い、高校生活での競技復帰は不可能になってしまったのです。

とても悔しく涙があふれましたが、すぐに気持ちを切り替えることができました。

なぜなら、全国大会はお正月に開催されるので、そこまで練習を続ければ、受験勉強がおろそかになります。

ですが、私は受験勉強ができるようになり、浪人せずに済むと思考を切り替えることができました。

全国大会に出場した3年生メンバーの中には、浪人した人や志望の大学に進学できなかった人が何人もいます。

志望大学に現役合格して学べた経験を無駄にせず、御社に貢献したいです。

NGポイント

エピソードの内容から気持ちの切り替えが早いらしい、ピンチや挫折をチャンスに捉えることができる点は伝わってきます。

もっとも、その経験から何を学んだのかは言及されておらず、浪人しなくて良かった、志望大学に現役合格できて良かったという、ラッキーな話に終始してしまっています。

志望大学において何を学んだのかもわからず、仕事にどう活かせるのかも伝えることができていません。

ただ思考がポジティブなだけで、これまでの経験を入社後にどう活かせるのかがまったくわからず、仕事と結びつけた自己アピールになっていない点がNGポイントです。

例文③

私の自己PRはポジティブなところです。

ポジティブさでは誰にも負けません。

私は演劇サークルに所属しており、文化祭で公演を行うことになっていました。

ですが、感染症拡大の影響で中止せざるを得なくなり、メンバーは打ちひしがれていました。

私はポジティブ思考なので、独り芝居をして自撮りした映像をネットにアップしたところ、100人余りの方に再生してもらうことができたのです。

この経験から、想定外のアクシデントが起こっても、くよくよせず、ポジティブに捉えることで、新たなチャンスを得られることを学びました。

御社の業界でも、感染症拡大による大きな影響を受けていますが、ポジティブ思考でピンチをチャンスに変えられる私がいれば鬼に金棒です。

NGポイント

具体的なエピソードを挙げ、瞬時に発想の切り替えができることは伝わります。

もっとも、演劇部で作り上げた演目のことやほかのメンバーのことには配慮せず、1人だけ自己満足している印象を与えます。

また、再生回数も100回ほどと、大した実績が残せたわけでもありません。

ポジティブ思考で、自分だけが自己満足程度に行った経験を、あたかも大きな成功のように誇張している点に、面接官としては根拠が見出せません。

しかも、その経験や根拠のない自信で、自分を採用すれば鬼に金棒と主張している点もNGポイントです。

根拠のない自信で、失敗しそうなイメージを持たれるためです。

おわりに:自己PRでポジティブさをアピールしよう

例文ではあえてポジティブという表現を使用することを避けました。

何人もの学生が「ポジティブ」というありきたりな表現を毎年使用するので、そこと差別化を図るためには、自分なりの言い換えができると良いでしょう。

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