「適性検査では、どんな問題が出るの?」、「適性検査は、事前に対策しておいたほうがいいの?」と疑問に思っている人は多いのではないでしょうか?
採用選考時に適性検査を行う企業は多いのですが、何の準備もせずに適性検査を受けてしまうと「適性検査で落ちて、選考に進めなかった」となりかねません。
この記事では、適性検査で出題される問題の傾向と対策方法、採用担当者が適性検査で判断していること、さらに「適性検査の問題ができなかったら落とされる?」といった疑問についてもご説明します。
適性検査ではどんな問題が出るの?
採用選考で、適性検査を実施する企業は多くなっています。
では、適性検査ではどのような問題が出るのでしょうか?こちらでは、適性検査で出る問題をご説明します。
適性検査の種類
適性検査には、性格検査と能力検査があり、一般的には性格検査と能力検査をセットで行われることが多いです。
それぞれの検査時間は30分程度で、性格検査と能力検査がセットで行われる場合は、検査時間は1時間程度になります。
性格検査の内容
性格検査は、その名の通り性格を判断するための検査で、「A、Bのいずれかを選ぶ検査」や「あてはまる、あてはまらない選ぶ検査」などがあります。
履歴書や面接だけでは分からない性格を見極めるために行われます。
「ストレスに強いか」、「コミュニケーション能力があるか」ということも見られていますが、基本的には「面接だったら、どう答えるか」ということを意識して回答するといいでしょう。
能力検査の内容
能力検査は、基本的な学力や論理的な思考力を判断するための検査です。
小学校から高校までの基礎的な問題が出題され、語句の用法、空欄補充などの国語の要素がある問題と確立、損益算、代金の清算など数学の要素がある問題が出題されます。
問題内容は数学、国語、社会、理科や一般常識がベースとなっていますが、問題に慣れていないと回答に時間がかかってしまったり、「まったく分からない」ということになってしまうので、過去問題や練習問題の対策が必須です。
適性検査の問題対策
「基礎学力を見極めるだけなら、対策しなくても簡単に問題が解けるはず」と思っている人も多いかもしれませんが、対策をしていないと「できなかった」と後悔してしまうかもしれません。
企業によっては「一定の点数以下の応募者は不採用」と決めていることもあるので、適性検査の段階で不採用にならないためにも、しっかりと対策しておきましょう。
適性検査の対策方法
性格検査に対策は必要ありません。
テストでの解答結果と面接での受け答えが異なってしまうと印象が悪くなってしまいますし、あまり考えすぎて回答に統一感がないと採用担当者に不信感を与えてしまうかもしれません。
性格検査では「嘘をついていないか」を判断する問題が散りばめられているので、自分が思ったまま回答するほうがいいでしょう。
また、性格検査は問題数が多く時間内に終わらせるのが大変なので、直感に従ってどんどん回答していくのがオススメです。
ただ、極端にマイナスの印象を与えるような回答は避けたほうがいいでしょう。
例えば、「感情が顔に出やすい」という設問に対して「はい」と答えてしまうと「感情をコントロールできない人」、「接客や営業には向いていない人」ととらえられてしまうので、「ネガティブな印象を与えない」ということは意識して回答するほうがいいですね。
能力検査は決まったパターンがあるので、練習問題や過去問題を解いて回答のコツをつかみましょう。
何度も間違えてしまう問題は、何度も解いて正解率を上げましょう。
適性検査の勉強方法
適性検査は時間内に多くの問題を解かなくてはいけないので、設問に回答するための練習は必要です。
実際の時間制限を設定して練習問題を解いてみると、「以外に時間ないに終わらない」ということに気づくかもしれません。
1問あたり、どのくらいのスピードで解けばいいかを事前に把握して、時間の感覚を覚えておくのがオススメです。
適性検査の問題で何が分かる?
「どうして適性検査を行うのだろう」、「適性検査の問題で何が分かるの?」と気になる人も多いですよね。
こちらでは、企業が適性検査を行う理由をご説明します。
社風に合うかどうかの確認
社風に合わない人を採用することも、社風に合わない企業に入ってしまうのも、どちらにとってもいいことはありません。
入社後お互いに「こんなはずではなかった」とならないために、適性検査では「応募者が社風に合っているか」ということも確認しています。
基礎学力の確認
社会人として働くために必要な最低限の基礎学力があるか、マナーがしっかりしているかどうかも確認しています。
性格検査で「マナーがない」と判断されたり、能力検査であまりにも点数が低い場合は、「社会人として一緒には働けない」とみなされて、不採用にされることもあります。
応募者の選定
大手企業や有名企業には多くの応募者が集まります。
応募者が多すぎると、エントリーシートや履歴書を確認するのも大変になるので、事前に適性検査で応募者の人数を絞る企業が多いのです。
適性検査の結果が良くないと、その先の選考に進むことができなくなってしまいます。
希望する企業の選考に進むためにも、適性検査の問題内容を確認し、問題集やアプリで事前に勉強をしておきましょう。
適性検査の問題ができなかったら落とされる?
「企業は参考程度といっているし、適性検査ができなくても問題ない」と思っていませんか?実は、適性検査でも不採用になることがあります。
適性検査で不採用になる3つのケースをご紹介します。
社風に合わないと判断された場合
性格検査の結果、社風には合わないと判断された場合には不採用になることもあります。
お互いに相性が悪いと入社してもスムーズに仕事ができないということもあるので、仕方ないといえます。
能力検査がほとんどできなかった場合
基礎学力を確認する能力検査がほとんどできなかったような場合は、社会人としての基本的な学力がないとみなされて不採用になることもあります。
能力検査は、ある程度パターンが決まっているので、事前に練習問題を解いて問題の傾向を把握しておくのがオススメです。
企業が求めるラインを下回った場合
企業によっては独自の合格ラインを決めており、一定の点数を下回ると不採用になることもあります。
大企業、有名企業であるほど、求めるラインが高くなるので、「自分ではわりとできた」と思っていても求めるラインに届かずに不採用になるということもあります。
大企業や有名企業は応募者が多くなるので、選考の早い段階で適性検査をして応募者を絞っています。
適性検査が企業の求めるラインに届いていないと次の選考に進めなくなってしまうので、希望する企業の内定を獲得するためにも事前準備は大切です。
適性検査の問題を把握して、選考に通過しよう
選考に適性検査がある場合は、適性検査の結果がその後の選考に影響します。
適性結果の点数である程度応募者の数を絞るという企業もあるので、適性検査(特に能力検査)の点数が良い方が有利になります。
せっかく働きたいと思える企業が見つかっても、適性検査で不採用になってしまってはもったいないですよね。
性格検査は対策をする必要はありませんが、基礎学力を確認する能力検査はパターンが決まっており、事前に問題の傾向をつかむことができるので、時間制限を設けて過去問題や練習問題を解きましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート