【例文あり】面接で最近読んだ本について聞かれた時の最強の答え方!

【例文あり】面接で最近読んだ本について聞かれた時の最強の答え方!

面接でよく聞かれる質問の一つに「最近読んだ本を教えてください」というものがあります。

普段あまり本を読まない人には答えにくい質問ですよね。

答えることで悪印象を与える本などもあるかもしれませんし、どのように答えるのか難しいところです。

最近読んだ本の答え方や、読んだ本が相手に与える印象について調べてみました。

▼▼▼ この記事の要約動画はこちら ▼▼▼

【最近読んだ本】面接官の意図とは?

面接では時に「最近読んだ本はなんですか?」とか、「最近読んだ本で印象に残っている本を教えてください。」と尋ねられることがあります。

面接官はどんな意図でこの質問をし、あなたのどんな点を知りたいと思っているのでしょうか。

どんな分野に興味を抱いているのか

一つには本の内容やジャンルなどから、あなたがどんな分野に興味や関心を抱いているのかを知りたいという意図があります。

小説など文学的な作品に興味がある人なのか、専攻している分野の技術書など自分の専門分野にとことん入れ込んでいる人なのか、最新ノベルやトレンド本などトレンドをキャッチアップする意欲が高い人なのかなどを知りたいと考えています。

日頃から、どんな本を読んでいるかで、その人の性格や傾向、興味を持って取り組んでいる分野などがわかることがあるので、最近読んだ本について質問をしてくるのです。

活字を読む習慣があるか

「これまで読んだ本で印象に残っているものは?」ではなく、あえて「最近」と付けて質問するのは、本を読む習慣や活字に積極的に触れる習慣があるかを知りたいと思っている意図もあります。

近年の若者はネット世代なので、新聞や本、雑誌などアナログ媒体に触れる機会がない人も増えてきました。

ネットでSNSばかりしている、オンラインゲームばかりしているのではなく、電子書籍でもいいので、活字をしっかりと読む習慣があるか知りたいという意図があります。

なぜかといえば、社会人になって仕事をするようになれば、膨大な資料を読まなくてはならないことも少なくありません。

活字を読む習慣がないので大量の資料を前に辟易して積みっぱなしにしたり、ネットで情報を検索したり、同僚に聞いて概要だけ掴んで読んだつもりにする、といったことがないよう、活字アレルギーがないかを確認したい意図があります。

要点をまとめて伝える能力があるか

最近読んだ本について回答を求められた際には、単に書籍名を挙げればいいのではありません。

なぜ、その本を選んだかや、どんな内容であったかを簡潔にまとめて、面接官に説明することも求められています。

面接官としては、その内容を聞いて、タイトルと内容がつながるか、あなたの話から内容が想像できるかをチェックしています。

仕事をしていくうえでも必要となる、要点をまとめて伝える能力があるかを知りたい意図があるのです。

【最近読んだ本】おすすめの答え方

最近読んだ本について調べる場合には、順序立てて答えていく必要があります。以下のような順番を一つの例として、参考にしてみてください。

先ずは書籍名と著者名

自分がどんなタイトルの本を読んで、その本が誰の書籍なのかを伝えましょう。メジャーでない場合は「〇〇という名前の歴史小説です」や「〇〇という推理小説で、△△という作家さんが書いています」など、補足を入れてあげても良いでしょう。

その本を手に取ったきっかけ

タイトルと著者を伝えたら、自分がどうしてその本を読もうと思ったのかというきっかけを話してみてください。「興味があったから」や、「人にオススメされたから」など、きっかけとなる部分を伝えることで、相手も流れを把握してくれます。自分がそのジャンルの本が好きなのか嫌いなのか、普段から読むのかどうかということも、このタイミングで話しましょう。

その本から得た学び

その本を実際に読んでみて、何を感じたのか、何を得たのかということを最後に伝えます。「面白かった」「つまらなかった」という淡白な感想ではなく、自分の感性や価値観を上手に伝えられると良いです。

【最近読んだ本】印象がよくなる答え方のコツ

面接官が、こちらの読んだ本の内容を具体的に知りたがっているわけではないことはもちろんです。

とはいえ質問は本に関することですし、どのような本でどのような点が興味深かったのか、その内容に少なからず期待を持って耳を傾けていることは事実です。

もし話を聞いた面接官が、自分もその本を読んでみたくなったと言ってくれれば、その質疑応答は面接の場において、とても豊かで有意義な対話になるでしょう。

そのような、良い印象を残せる答え方を、ぜひマスターしてください。

話の構成を練る

話す順番はビジネスのセオリー通り結論からですので、「結論・概要」→「動機」→「貢献」で構成しましょう。

題名と概要を第三者がわかりやすいように述べ、なぜその本を手に取ったかの動機を述べます。

そして自分がそこから何を得たか、本の貢献度で締めくくります。

聞き手にとってわかりやすく、同じように興味を持ってもらえるように話すことを心がけてください。

読んだ本から何を学んだのかを伝える

自分が何を学んだか、その本にはどんな言葉の力があったのか、自分が得た糧をしっかり伝えましょう。

ちゃんと意思を持って本を選び、普段から貪欲に知識を吸収していることがわかれば、面接官の印象も良くなります。

一貫したテーマを持って読書をしているのなら、それを伝えるのも良い方法です。

何か研究している分野がある、今興味を持っているジャンルがあるといった話ができれば、話がより発展し、自分の人となりやスキルも知ってもらえるチャンスです。

【最近読んだ本】ジャンル別の答え方

続いて、最近読んだ本として答えた本が、面接官にどのような印象を与えるのかということをご紹介していきます。

ビジネス書

ビジネス書を答えることで、仕事に対する関心や、興味というものを相手に伝えることができます。志望している企業や業界に関連しているビジネス書であれば、より効果も高くなるでしょう。その本の内容をきっかけに、面接官に何か質問をしても良いかもしれません。

歴史小説

歴史小説は、若い人にあまり読まれないことから、教養の高さをアピールすることができます。司馬遼太郎などは、ファンの年齢層も高いので、面接官も好きだった場合には話が弾むかもしれません。

古典文学

古典文学は、この質問に対する問いとしては置きにいっている感じもありますが、堅実に読書好きをアピールすることができるはずです。

ただし「その作家の他の本はどうですか?」など追加の質問をされることもあるので、一冊だけ就活対策に読むのではなく、何冊か読んでみると良いかもしれません。

同じ作家の別の作品や、同じ時代の別の作家などと比較した意見を口にすることで、感性の豊かさを上手に伝えられるでしょう。

注目の本

書店などで話題になっている書籍もオススメです。流行に敏感な印象を与えられるので、好印象を抱かれる可能性も上がります。

また、自分で本を選べないという人でも、書店の新刊コーナーから適当に選ぶことができるので、普段本をあまり読まないという人には良いかもしれません。

漫画を答えるのは?

最近読んだ本というのは、基本的に漫画以外を指してされる質問なので、漫画を答えるのは極力避けた方が良いでしょう。

しかし、その漫画から本当に大きな影響を受けた場合や、どうしても答えたいという場合には、思い切って漫画と答えるのも一つの手でしょう。

その際には、漫画を答えてしまって申し訳ないという態度ではなく、どうしてもその漫画のことを語りたいという勢いで話すように心がけてください。

【最近読んだ本】ない場合の対処法

就活生の多くは、就活の時期はそれで精いっぱいで、SPI対策本などは読んだとしても、それ以外の本を読む余裕などない方も多いかもしれません。

そもそも、ネットニュースくらいは読んでも、書店で書籍を買ったり、図書館で本を借りたりすることはほぼ皆無で、電子書籍もコミックくらいしか読まないという方がほとんどかもしれません。

本を読む習慣がない方が、最近読んだ本について尋ねられた場合、どう答えればいいのでしょうか。

この点、素直に「最近、本は読んでいません。」と答えてしまいがちですが、それでは面接官の意図に応えられず、プラスポイントが得られない可能性もあります。

就活生の多くが「最近」のキーワードを意識しすぎてしまい、直近で読んだ本でないと答えてはいけないと思いがちです。

ですが、面接官はこの1ヶ月以内にとか、この1年でなど特に期間は指定していません。

つまり、自分で読んだことがある本を思い返して、最近読んだ本として選んだエピソードを考え、あらすじやその時の自分が感じた感想などを思い返せばいいのです。

過去に読んで印象に残っている本を挙げる

対策その1として、過去に読んで印象に残っている本や、記憶に残っている本を思い出しましょう。

大学に入ってから授業などで課題を出された本でも、授業の中で使った教授の著書などでもかまいません。

また、中高生時代であれば、なんらかの本を読んでいるはずです。

読書感想文などを書いてクラスでまとめた冊子などが残っていれば、引っ張り出してきて感想文を読み直し、今読んだらと想定して大人になって思う感想を練り直しておけばいいのです。

今話題となっている本のあらすじやレビューを頭に入れておく

思い出せるような本が1つもない、読んだ記憶のある本は面接向きのタイトルや内容ではないといった場合は、どうすればいいのでしょうか。

そうした際には、書店に行って人気ランキングをチェックして、興味が持てそうな本はないかを調べたり、ネットで今話題の本などを検索したりしてみましょう。

その中から気になった本をネットでリサーチし、あらすじや目次、書評などを読んだり、実際に読んだ方のレビューなどを読み込んだりしてみましょう。

本を読まなくても、どんな本なのかを自分なりに理解して、それをもとに面接向けの回答を作ればいいのです。

ある程度内容がまとまっていれば、面接官からも深堀りされることはありません。

面接官も、あなたが答えた本を読んでいるとは限らないので、全体の話が通っていれば大丈夫です。

【最近読んだ本】おすすめ5選

実際に大学生が読んでタメになったという声が多い本を厳選して5つ紹介します。

困難の末に成功してきた人たちが書いている書籍が多いため、勉強になること間違いないでしょう。

しかし、良い本を読んだからといってアウトプットできなければ何も評価されません。

自分なりに落とし込み、何を学んだのかを面接で話せるようにしていきましょう。

ゼロ秒思考/赤羽雄二

マッキンゼーで14年間活躍した著者が実践してきたことをまとめた1冊になります。

ゼロ秒思考を実践することで自己信頼感が向上したと述べており、誰でも、どこでもできてお金がかからないトレーニング方法です。

日常生活にとりいれることで日々の思考力が増えたり企画力が増すという声もあがっています。

内容がぎっしりと詰まっているので、全てを読むというより目次から気になるところを抜粋して読み進めていくことをおすすめします。

就職活動中にゼロ秒思考を取り入れどんな効果が得られたのかを話せるだけでも、周りとの差につながるでしょう。

嫌われる勇気/岸見一郎 , 古賀史健

対人関係の悩みや人生の悩みを消し去ります。

「自分らしく生きるためには、自分が嫌われることを覚悟し、それでも自分の信念や価値観を貫く勇気が必要だ」という考え方を提唱している1冊です。

人間の悩みはすべて対人関係からくると断言をし、それを改善するための施策、現代日本において非常に重要な考えを述べています。

アドラー心理学に基づいたものになるので、そこから何を得たのか今後にどう活かすかまで面接官に話すことができるといいでしょう。

夢をかなえるゾウ/水野敬也

世の中には成功するためのノウハウや情報がありふれているにも関わらず、なぜ成功者が少ないのか...。

この疑問に対して1つの解決策を導き出したのがこの本です。

就活生は、将来自分がどうなりたいかやキャリアについて考えることが多くなるでしょう。

そんなときにこの本は、自分の将来への考え方のアウトプットにもなりますし、どうすれば成功するのかの知識の蓄えとしても非常に効果的です。

何を学んだのかを言語化できるようにしましょう。

伝え方が9割/佐々木圭一

同じ内容を話しているにもかかわらず、伝え方次第で相手がどう受け取るかが変わります。

この本は相手に対して魅力的な言葉になるように構成をしております。

伝えることが苦手でも、身に着けるだけで一生の武器となり、就職活動においても面接で人事を口説ける一手となるでしょう。

2013年に発売してからロングセラーを記録しているので、一度手に取ってみてもいいかもしれません。

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方/森岡毅

2015年に過去最高の人数を集客することができ、単月では集客数日本一のテーマパークになることもできたUSJですが、その前は人がなかなか集まらない施設でした。

マーケティングを重要視することで劇的に変わったUSJの秘密がたった1つのことに集約されています。

将来的に企画職やマーケティングを志す就活生は確実に読んでおいた方がいい1冊といえるでしょう。

マーケティングとは何かを知る最初の1冊として非常におすすめです。

【最近読んだ本】面接で答えた例文

それでは具体的にどのような受け答えをすれば良いか、例文を紹介します。

例文①

私が最近読んで感化されたのは、自己啓発書の「自分を変える習慣力」という書籍です。

三浦将さんが書かれた大ベストセラーですが、たった一つ良い習慣を見つけて実践するだけで、人生が変わるという言葉に興味を惹かれて読み始めました。

最初は疑ってかかっていた部分もありましたが、科学に基づいた実践的なものだったのが意外でした。

読み終えてからは、社会人として活躍する理想の自分に近づけるよう、毎日前向きに行動する癖が付きました。

例文②

少し前になるのですが、私が読んでとてもためになったのが、水野敬也さんの「夢をかなえるゾウ」という本です。

かなり前にテレビドラマ化されてとても面白かったので、原作に興味が湧き、手に取りました。

かなりダメな会社員が、成功とはなんなのか、本当にこれで良いのかと疑問を持ちながら徐々に人生を変えていくストーリーで、一見破天荒に見えて、実は当たり前のことをコツコツやる大切さを説いている点が印象的でした。

例文③

私が読んで非常に心に残ったのは、中尾孝年さんの「その企画、もっと面白くできますよ。」という書籍です。

この本ではビジネスにおいて「面白い」というパワーは無尽蔵のエネルギーであり、消費者のあらゆる行動の原動力となっていることをわかりやすく説いています。

心のツボを刺激する方法をすべて「面白い」というキーワードで解説しているのですが、クリエイティブを志す自分にとって、どのような頭の使い方をすべきかの手掛かりになったことは大きな成果です。

【最近読んだ本】NG例文

この質問が出た際に、やってはいけない典型的なNG例があります。

ここで例文と解説を紹介しますので、面接の際にはこのような受け答えはしないよう注意してください。

例文①

私は読書は苦手なので本は基本的に読みません。

得たい情報がある場合はネットで調べれば知識が得られますので、特に不自由はないと考えています。

スマートフォンがあれば外出先でもどこでもリアルタイムで調べたいことが調べられますので、やはりスピードの面でも勝っていると思います。

この先本や新聞はどんどん存在意義を失っていくのではないかと考えます。

解説

ネットで情報を得ることが悪いわけではありません

知りたい情報をピンポイントで即座に得られるのは大きなメリットですが、本は周辺知識も同時に得ることができますし、得られる知識量においてはネットの比になりません。

ビジネスにおいても学びに関する情報源は書籍です。

読書習慣のない人は知識量が少なく、学習意欲や向上心のない人物と捉えられるおそれがありますので、本を読まないと言ってしまうのは大きなマイナスと肝に銘じてください。

それがいかに正直な意見であっても、就活の場に沿うものではありません。

例文②

私は漫画が大好きで、活字は漫画しか読みません

好きなものが多すぎて一つに絞るのは難しいのですが、やはり尾田栄一郎さんの「ONE PIECE」は傑作だと思います。

日本の漫画は海外でも非常に人気が高いですし、誇れる文化だと考えます。

人生の考え方や生き方なども、ONE PIECEから学んだことは多いです。

ストーリーも世界観も素晴らしい作品なので何度読んでも読み飽きることなく、長期休暇になると今でも1巻から単行本を読み直して感動を新たにしています。

解説

熱い想いはわかりますが、漫画しか読まない人物が一般的な就活の面接で良い印象を持たれることはほとんどありません。

漫画はあくまで娯楽であり、仕事の場で娯楽の話をすべきではないと判断する企業のほうが一般的です。

文章ではなく絵が主体ですので、読書の範疇には入らないと考えたほうが無難です。

どうしても漫画の話をしたい場合でも、リスクを覚悟のうえで具体的なビジネスへの貢献度が高い作品を選ぶのが限界でしょう。

終わりに

日頃はあまり本を読まないという人でも、就職活動の一部として、一冊は何かの本を読むようにしてみてください。その際には、今回ご紹介したようなポイントも参考にしつつ本を選ぶと、就活にも良い影響を与えるかもしれません。

また、面接のときにこの質問が絶対に重要というわけでもありません。

あくまであなたのことを知る一環として面接官は聞いていると理解して答えていけるといいでしょう。

面接が不安?面接に受からない?ウカル面接対策、教えます。​​

就活のプロがあなたの
内定を叶えます!

RECOMMEND この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます

広告掲載をご検討の企業さまへ