【例文17選】学業でガクチカを書くには?GPAやポイントについて徹底解説!

【例文17選】学業でガクチカを書くには?GPAやポイントについて徹底解説!

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【学業のガクチカ】「学業に力を入れたこと」はガクチカにして大丈夫?

就職活動のエントリーシートや面接で必ず聞かれる「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」では、「学業」をテーマとして取り上げても問題ありません

特に文系学生の中には、サークルやバイト以外にアピール材料がなく悩む人も多いですが、学業を通じて得た経験や成果は立派な強みになります。

「学業をガクチカにしても大丈夫なのか」「学業以外のガクチカの方が強いのではないか」と考える方もいらっしゃるかと思いますが、学業をガクチカのテーマにすることには大きなメリットがあります。

学業をガクチカでアピールするメリット

学業を通じた経験は、さまざまなビジネススキルと結びつけて伝えることができます。以下のような点が主なメリットです。

学業をガクチカでアピールするメリット
  • 継続的な努力をアピールできる
  • 論理的思考力・計画性を伝えやすい
  • 主体的な学びを示すことができる

継続的な努力をアピールできるという点では、学業は特に優れたテーマだといえるでしょう。例えば「毎日少しずつ勉強を続けた」「1年間計画を立てて資格勉強をした」など、目に見える形で努力の継続を示せます。これは仕事で求められる粘り強さや習慣化の力に通じます。

論理的思考力・計画性に関しては、レポートや卒論、研究活動などで仮説を立て、調査し、分析し、結論を導くという学業に必要な流れがビジネスを進める上での流れと似ているため、非常に効果的なアピールになります。

そして主体的な学びを示すことができる点では、「授業を受けただけでなく、自ら補助教材を活用した」「興味のある分野を深堀りして教授に質問した」などのエピソードがあればなお良いです。こうした自主的な行動は、受け身ではなく主体的に動ける人物であることを示せます。

GPA(成績評価)が低くてもアピールできる?

「学業をガクチカにしたいけれど、GPAが高くないから不安…」という方も少なくないでしょう。

しかし結論、GPAが低くても学業をテーマにしたガクチカにして全く問題ありません。

GPAの高さがすべてではありません

大切なのは、どのような姿勢で学業に取り組み、どんな工夫や努力をしたのかという点です。

たとえば、「苦手科目を克服するために参考書を複数使って比較しながら勉強した」「成績が伸び悩んだときに教授に相談し、勉強方法を改善した」といったエピソードは、課題に向き合う姿勢や改善力を伝えることができます。

また、学業の中でも特定の科目に集中して力を入れたケースや、卒論やゼミ活動などでの取り組みを深掘りして語ることも効果的です。

重要なのは、数値ではなく結果にたどり着くまでの道筋や過程、努力と学びをアピールすることです。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

GPAが低いことを気にしてしまう学生は多いですが、実際の採用現場では「どんな姿勢で取り組んだか」「困難をどう乗り越えたか」に注目して評価されるケースが増えています。

特に理系の研究やゼミ、特定の分野への深い関心など、本人の意志と行動が見えるエピソードは高く評価されやすいです。 成績の数字だけにとらわれず、自分の努力や工夫を言語化する力を意識して準備していきましょう。 今からでもしっかり伝える準備をすれば、十分にアピール可能です。

【学業のガクチカ】そもそも「ガクチカ」とは

「ガクチカ」とは、「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」の略語であり、就活においては自己PRや志望動機と並ぶ重要な質問項目の一つです。

企業がガクチカを通して見ているのは、課題に対してどのように考え、どのように行動し、どんな成果を出したのかという過程です。

経験の内容自体よりも、「どんな工夫をしたか」「どんな姿勢で取り組んだか」といった点が評価されます。

そのため、「特別な成果」や「珍しい経験」である必要はありません。

アルバイトでも、サークルでも、そして学業でも、誠実に取り組んだ経験であれば十分ガクチカとして活用できます。

「ガクチカ」と「学業で頑張ったこと」は違う

「学業で頑張ったこと」がそのままガクチカになるわけではありません。

ガクチカでは、単に「〇〇の授業を頑張った」と伝えるだけでは不十分です。

目的意識や行動の工夫、成果を明確に伝えることが重要なのは「学生時代に力を入れたこと」を聞かれた際も「学業で頑張ったこと」を聞かれた際も同じですが、ガクチカを聞かれた際には、まず学業に力を入れたということを伝えなけらば始まりません。

一方で、学業で頑張ったことを聞かれた際には、学業の中でも何に力を入れたのか、という点に注目されます。

学生時代に頑張ったことが学業であると伝える場合と、学業の中で頑張ったことを伝える場合には違いがあることを覚えておきましょう。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

「ガクチカ」と「学業で頑張ったこと」は、似ているようで質問の意図が異なるため、答え方も変わってきます。特にガクチカでは、学業に限らず「どんなテーマに力を注ぎ、それがどのような成長や成果につながったのか」を俯瞰的に語ることが求められます。一方で、学業の話をする場面では具体的な授業や研究内容に踏み込み、自分の思考や工夫を丁寧に伝えることが評価につながります。どちらの場合も、あなたが“どんな姿勢で取り組んだか”が大切ですので、焦らず整理して臨みましょう。

ガクチカと自己PRの違い

就活では「ガクチカ」と「自己PR」の両方を求められる場面が多くありますが、この2つは目的が異なります。

ガクチカ:経験を通じて取り組み姿勢や課題解決力を示す
自己PR:自分の強み・長所を伝え、企業に貢献できる人物であることを示す

たとえば、学業に関するエピソードでも、「どんな取り組みをしたか」を中心に語ればガクチカ、「その中で培われたスキルや強み」を中心に語れば自己PRになります。

同じエピソードでも、視点を変えることで両方に使えるのがポイントです。

文章構成や質問の意図を理解し、適切に使い分けることが大切です。

【学業のガクチカ】企業がガクチカから確認したいこと

「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」は、就職活動において避けて通れない質問の一つです。特に「学業のガクチカ」は、部活動やアルバイトといった他のエピソードに比べて真面目さや地頭の良さをアピールすることができるため、特に論理的思考力を評価する企業に有効です。

ここでは企業が「学業のガクチカ」から見ているポイントを3つの観点で解説し、ガクチカで伝えるべき内容や伝え方のコツを紹介します。

学生時代の過ごし方

企業はあなたが学生時代にどのような姿勢で時間を使ってきたか、つまり「時間の使い方」や「価値観」を見ています。学業に真剣に取り組んだ経験は、継続力や責任感、誠実さを裏付ける証拠となります。

伝えるべき内容
  • 履修科目の選び方に一貫性があるか
  • 課題やゼミにどのような姿勢で向き合ったか
  • 自ら学びを深める工夫や行動があったか

これらの点がガクチカから読み取れると、学業に力を入れたというエピソードだけでなく、どのように学業を頑張ったのかが具体的に伝わるため、より効果的なガクチカになります。

成長意欲や人柄

大学の授業や研究は、簡単に成果が出るものではありません。特に理系学生にとっては、実験や卒業研究などでうまくいかない経験も多いはずです。そんな中でどう課題に向き合い、乗り越えようとしたかが重要視されます。

成長意欲や人柄の判断材料の例
  • 困難に直面したとき、どんな工夫や行動をとったか
  • 失敗から何を学び、次にどう活かしたか
  • 他者との協力やフィードバックをどう活かしたか

このようなエピソードから、企業はあなたの成長意欲や柔軟性、人間性を見極めています。

社会に出てからは壁にぶつかることの連続です。壁を乗り越える力があるか、精神力があるか、という点は非常に重要視されると考えておきましょう。

企業が求める人物像への適性

学業に対する姿勢は、あなたの地頭の良さや目標達成力を測る重要な材料になります。企業は以下のような点に注目しています。

人事が適性を判断している項目の例
  • 課題を論理的に整理し、計画的に行動しているか
  • 専門知識を自分の言葉でわかりやすく伝えられるか
  • チームでの研究活動などを通じて協調性があるか

特に、自社の業務と関係が深いことを学習してきたをしてきた人材には高い関心を示す傾向があります。業界や職種との接点を意識して伝えると、より強いアピールになります。

学生のスキルや適性

企業は「学業のガクチカ」から、あなたが学生時代に身につけたスキルや適性も注目しています。

これは、単に知識の有無を問うものではなく、ビジネスの場面でも活かせる力が備わっているかを見極めるためです。

たとえば、以下のようなスキルや適性が伝わるエピソードは評価されやすい傾向にあります。

ガクチカから見えるスキル・適性の例
  • 分析力・情報収集力
  • 論理的思考力
  • プレゼン力・発信力
  • タイムマネジメント力

こうしたスキルや適性は、どの業界・職種でも共通して求められる、いわゆるポータブルスキルであり、学業経験を通して身につけてきたことを示すことで、仕事への適応力の高さをアピールすることができます。

ポイントは、ただ「勉強を頑張った」と述べるのではなく、その過程で何を学び、どのような力が養われたかを具体的に説明することです。

そうすることで、学業を頑張っている姿から、入社後に仕事を頑張っている姿が想像できるようになるのです。

【学業のガクチカ】NG?ガクチカで学業はダメだと言われる理由

「学業のガクチカ」は一見まじめで好印象な内容に思えますが、企業によっては評価が分かれる場合があります。

また、SNSやYahoo!知恵袋などをみていても、学業のガクチカは弱い、と言われているのを目にしたことがある方もいるでしょう。

なぜ「学業を頑張った」というエピソードがNGと言われることがあるのか、その理由を理解し、避けるべき伝え方と工夫すべきポイントを押さえておきましょう。

学業のガクチカは他の就活生と差別化しづらいから

「学業に力を入れた」という内容は、多くの就活生が話すエピソードでもあります。

そのため、具体性やオリジナリティが不足していると、他の学生と似たり寄ったりな印象になりがちです。

特に「授業を真面目に受けた」「レポートを頑張った」といったレベルでは、面接官の印象に残ることは難しいでしょう。

差別化するためのコツ
  • ゼミや研究での独自のテーマ・取り組みを交える
  • 学びを活かして自ら行動した経験(論文発表・外部コンテスト参加など)を伝える
  • 複数の専門分野を組み合わせた独自の学習方法を伝える

差別化を図るためには、どんな課題にどう取り組んだのか、どのような結果が出たのかを深掘りすることが重要です。

勉強しかしていないと思われる可能性があるため

学業以外の経験が見えにくい場合、企業側に「この人は勉強しかしてこなかったのでは?」という印象を与えてしまうことがあります。

学業はひとりでの活動になりがちなため、コミュニケーション力や社会性が足りていないと判断される可能性があるため、気をつけた方がいい点ともいえるでしょう。

好印象につなげるための補足要素
  • 学外での学び直し・自己研鑽(オンライン講座や資格取得)
  • 学びを他者に共有した経験(TA・指導係・チューターなど)
  • 学業と両立してきたアルバイト・インターン経験の一部紹介

もちろん、学業を頑張ったこと自体は否定されるものではありませんが、それだけに留まると、実務での柔軟性や協調性といった評価項目がカバーしきれないという懸念が生まれます。

チーム活動ではなく個人作業が多いため

学業の取り組みは、多くの場合個人で完結する活動が中心です。

そのため多くの企業が重視するコミュニケーション能力や協調性などを伝えづらく、学業のガクチカだけでは情報が不十分になる可能性があります。

ただし、ゼミ・グループ研究・共同プロジェクトなどの経験を交えることで、チームでの役割や関わり方をアピールすることは十分可能です。

集団での活動をアピールできるエピソード例
  • ゼミ内でのディスカッションや役割分担の工夫
  • 研究発表の準備におけるメンバーとの連携
  • 学内イベントでの学術サポート・プレゼン経験

学業のガクチカは「ダメ」なのではなく、「伝え方」が重要なのです。

評価されにくい理由を理解し、その上で工夫して伝えることで、他の就活生と差別化された魅力的なエピソードに昇華させることができます。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

「学業のガクチカは弱い」といった声を見聞きして、不安を感じている方もいるかもしれません。しかし実際の採用現場では、取り組みの深さや伝え方次第で、学業経験はしっかり評価されます。特に学業に真摯に向き合ってきた姿勢は、地に足のついた努力として受け止められることが多いです。

重要なのは、「なぜその学びに取り組んだのか」「どんな工夫や行動があったのか」といったプロセスや背景を具体的に語れるかどうか。学業を通して得た成長や視点を、自分なりの言葉で伝えることができれば、決して“NG”にはなりません。自信を持って、自分の取り組みを見つめ直してみてください。

【学業のガクチカ】学業のガクチカから人事が受ける印象

就活で「学業のガクチカ」を語る際、単なる学習実績のアピールだと思っていませんか?実は企業の人事は、あなたの学業経験から仕事への取り組み方や考え方の「本質」を見ようとしています。つまり、成績そのものではなく、その過程で見せた姿勢や行動に注目しているのです。

ここでは、企業が学業のエピソードから受け取る主な印象を3つに分けて解説します。それぞれの印象がどのように「社会人としての評価」につながるのかを理解し、アピール材料として活かしていきましょう。

やるべきことをやり切る力がある

学業のガクチカから最も基本的に伝わるのが、与えられた課題に対して真摯に向き合い、やり切る力です。講義の履修、課題提出、試験勉強など、日々の積み重ねに対して手を抜かず取り組む姿勢は、企業にとって責任感や誠実さの現れとして高く評価されます。

やり切る力のアピール例
  • 毎週の課題を欠かさず提出していた
  • 理解が難しい分野にも逃げずに取り組んだ
  • 期限を守る習慣が身についている

社会に出ると、地味なタスクを確実にこなす力が信頼に直結します。学業を通じてそれを体現していることは、基本的なビジネススキルのを持っていることのアピールにもなります。

目標達成能力がある

「◯◯の資格を取得する」「◯点以上を取る」「卒業研究を◯月までに仕上げる」など、目標を明確に設定し、それに向けて努力した経験は計画性・実行力・継続力のアピールにつながります。

目標達成能力のアピール例
  • 中長期の目標を見据えて逆算して学習を進めた
  • 試験や発表に向けてスケジュールを立てて取り組んだ
  • 目標を達成するために独自の工夫をした

このような経験は、仕事でプロジェクトを進める上でも非常に重要な素養とされ、仕事の進め方やPDCAの意識がある人物であることをアピールできます。

また、営業職やコンサル職など、売り上げ目標が設定される職種も多々あります。

与えられた目標を達成する能力があるかどうかは多くの企業で見られていると思っておきましょう。

地頭がよく高い理解力を持っている

難易度の高い授業や専門性の高いゼミ・研究テーマに取り組んだ経験は、単なる成績以上に論理的思考力・情報処理力・本質を見抜く力をアピールする材料になります。

理解力のアピール例
  • 専門書を読み込み、独自に要点をまとめることができた
  • 複雑な課題を整理し、自分なりの結論を導いた経験がある
  • グループディスカッションや発表で要点を簡潔に伝えた

企業はこのような力を「地頭の良さ」と捉え、吸収力があり、成長スピードが早い人材として評価します。特にコンサルやIT、メーカーの研究職など、思考力重視の業界では大きな武器となります。

将来ビジョンやキャリアをしっかり考えている

「なぜその授業を選んだのか」「なぜその研究テーマを選んだのか」という問いに明確な理由がある学生は、企業から将来のキャリアや社会との接点を意識して行動している人として評価されます。

学業の選択が単なる興味関心にとどまらず、将来や社会課題との関連を見据えている場合、視野の広さ・目的意識・計画性が伝わります。

キャリア意識のアピール例
  • 将来○○業界で活かせると考え、関連分野を中心に履修した
  • 社会課題に関心があり、それに関連したテーマを卒論に選んだ
  • 将来のキャリアを見据えて、実務に近いゼミ・研究室を選んだ

このように、学業に対する取り組みが将来と結びついていると、企業は自社でのキャリア形成を具体的に考えられる人材として前向きに受け止めます。

さまざまなキャリアの選択肢がある企業ほど、どんなポジションにも対応できる地頭の良い学生を求めているため、学業のガクチカはより強いアピールになるでしょう。

「学んできたこと」と「これからやりたいこと」を結びつけられるよう、普段からキャリアを意識しておくことが、ガクチカ作成の質を大きく高めるポイントになります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

学業に真摯に取り組んできた経験は、確かに就活の場では他の学生と重なりやすい一方で、視点を変えたり掘り下げたりすることで、大きな差別化の武器になります。特に、学びの動機や得られた気づき、それがどのように将来に結びつくかまで言語化できれば、企業にも強い印象を残せるはずです。

また、学生生活で最も多くの時間を費やす学業を軸に、自身の思考力・計画性・自律性を伝えられるのは大きな強みです。そこに少しだけ「チームでの関わり」や「行動への展開」といった要素を足していけば、企業が求める人材像ともマッチしていきます。今からでも遅くありません。伝え方次第で、学業経験は十分に強いガクチカになります。自信を持って、自分の歩みを振り返ってみてください。

【学業のガクチカ】学業のガクチカの書き方と構成

学業のガクチカを書く際、「何から書けばいいのか分からない」「ただの勉強の話になってしまうのでは?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。そんな方に覚えておいていただきたいのがES(エントリーシート)や面接で使える基本の構成テンプレートです。ESや面接でガクチカを伝える際には、論理的で伝わりやすい構成をあらかじめ意識することが大切です。あなたの強みや人柄が伝わる流れになっているので、ぜひ活用してみてください。

学業のガクチカのおすすめ構成
  1. 結論:「学生時代に力を入れたことは学業です」
  2. 理由:「学業に力を入れたのは◯◯だからです」
  3. 目標と課題:「◯◯という目標の中で◯◯という課題がありました」
  4. 行動や工夫:「課題に対して◯◯しました」
  5. 結果:「その結果◯◯になりました」
  6. 学びと展望:「学んだ◯◯を入社後は◯◯に活かします」

この構成をもとに自分の経験を整理すれば、読み手に伝わりやすいだけでなく、あなた自身も自信を持ってガクチカを語れるようになります。初めて書くときは1つひとつのステップを丁寧に掘り下げながら、自分らしさを込めて作成してみましょう。

【学業のガクチカ】「学業ができる」=「仕事ができる」とは評価されない

「学業で良い成績を取った」「難しい講義を履修していた」といった事実だけでは、必ずしも高評価につながるとは限りません。

なぜなら、企業が知りたいのは「学力」そのものではなく、その過程でどんな行動や思考をしたか、そしてそれが仕事にどう活かされるかだからです。

つまり、単に「勉強ができた」という話ではなく、目的を持って取り組んだこと・自ら考えて行動したこと・壁にぶつかったときの対応など、実社会でも活きる力を持っていることを示すことが大切です。

採用担当者は、単に学業ができるからといって、仕事ができる人だと評価することはありません。

学業を通して得た地頭の良さをアピールしつつ「社会人としての能力」を伝えることが、評価されるガクチカにつながります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

多くの学生が「成績が良かった」「難しい授業を頑張った」と話してくれますが、企業が評価するのは“その過程で何を考え、どう行動したか”です。たとえ成績が飛び抜けていなくても、試行錯誤した経験や、工夫して乗り越えたエピソードがあれば、十分にアピール材料になります。自分の学びに向き合った姿勢こそが、将来の伸びしろを感じさせるポイントになるのです。自信を持って、自分の努力の中身を語ってくださいね。

【学業のガクチカ】アピールする際のポイント

学業のガクチカを効果的に伝えるには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。

ここでは、就活における実用性の高い4つのポイントを紹介します。

意識だけでなく具体的に行動したことを書く

「勉強を頑張った」という抽象的な表現ではなく、実際にどんな行動を取ったのかを具体的に示すことが重要です。

例えば、「授業を真剣に受けた」ではなく、「授業内容を要約し毎週レポートにまとめていた」「理解が浅い部分は補助教材や動画を用いて補完した」など、取り組みの工夫や継続的な努力を数字やエピソードで表現すると、説得力が増します。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
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具体的な行動を伴ったエピソードは、採用担当者にとって非常に参考になります。「どんな状況で、どんな工夫をし、どんな成果や気づきを得たか」を簡潔に伝えることで、あなたの姿勢や成長力が伝わりやすくなります。たとえ目立った成果がなくても、日々の積み重ねや継続的な取り組みが評価されることも多いです。今からでも、自分の過去を丁寧に振り返り、エピソードを磨くことは十分可能ですので、焦らず前向きに準備を進めていきましょう。

企業が求める人物像と照らし合わせる

ガクチカはあくまで就活の一部です。

したがって、企業が求める人材像と関連づけて伝えることが重要です。

たとえば、論理的思考力を重視する企業であれば「情報収集→分析→考察→発信」というプロセスを意識した学びの姿勢を示すと良いでしょう。

相手のニーズに合わせて伝える姿勢が、社会人としての素養もアピールできます。

結果や評価は客観的に伝える

自分で「頑張った」と言うだけでなく、第三者からの評価や数値的な成果があれば、それを根拠として提示すると信頼性が高まります。

例としては、「ゼミでの発表が学内コンテストで優秀賞を受賞した」「英語の授業でGPA4.0を取得した」「教授からのフィードバックで思考力を評価された」など、客観的な証拠を提示することで、説得力あるアピールが可能になります。

学んだことを入社後にどう活かすか示す

企業は、あなたが過去に何を学んだかだけでなく、その経験が自社でどう役立つかを知りたいと考えています。

例えば、「研究を通して得た分析力を、マーケティング業務でのデータ分析に活かしたい」「プレゼンの経験を活かして、営業職で分かりやすく商品説明をしたい」といったように、具体的な仕事との接続を意識して伝えましょう。

これは「学業経験=未来の業務能力」につながることを明確に示す、非常に重要なポイントです。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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企業は「学び」そのものよりも、その学びが自社でどのように活かされるかを重視します。これは、入社後の活躍をイメージできるかどうかに直結するからです。まだ職種理解に自信がない場合でも、「自分の強みがどう貢献できそうか」を考えてみるだけでも前向きな印象を与えられます。実際の仕事内容を調べ、具体的に言語化する練習を積むことが、自信にもつながりますよ。

【学業のガクチカ】学業のエピソードからアピールしやすい強み一覧

ESや履歴書、面接で必ずと言って良いほど求められるガクチカでは、内容に合わせて適切な「強み」を選んで伝えることが重要です。

ただ「勉強を頑張った」と話すだけでは、企業の印象に残りにくいため、どんな力を発揮し、どんな結果・成果を生み出す形で活かしたのかを明確にしましょう。

ここでは、学業に関する代表的なエピソードでアピールしやすい「強み」をテーマ別に紹介します。

自身の経験と照らし合わせながら、自分に合った切り口を見つけてみてください。

授業のガクチカ

授業での取り組みは、多くの学生に共通する経験ですが、だからこそ内容の深さや工夫のレベルが差をつけるポイントになります。

特に履修科目の選び方や、学び方に意識が向いていたかどうかが問われます。

授業のガクチカで伝えやすい強み
  • 継続力
  • 論理的思考力
  • 自己管理力

例えば「興味のある分野を深く理解するため、関連する複数学問を横断的に履修し、各分野の知見を組み合わせて考察を行った」などのように、主体的に工夫をした点を伝えると好印象です。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

「授業」は多くの学生にとって共通のフィールドですが、その中でどんな姿勢で取り組んだか、どこにこだわりや工夫があったかを具体的に語れると、面接官の目にはしっかりと個性が映ります。たとえば、課題に対してどのようなアプローチを取ったか、講義外での学びにどうつなげたか、といった点も有効です。

授業で培った論理的思考や継続力、計画性は、実は社会に出てからも非常に求められる資質です。だからこそ、取り組みの「深さ」を見せられれば、決して埋もれることはありません。授業経験をガクチカとして活かすためにも、「なぜその学び方を選んだのか」「どう成長につながったか」といった観点を意識して整理してみましょう。

ゼミ活動のガクチカ

ゼミ活動は、主体性・探究心・同僚とのコミュニケーションなど、ビジネスでも必要になる様々な力が求められるため、学業系の中でも実践的なアピールがしやすいテーマです。

研究テーマの選定、グループワーク、発表など、社会人に近い経験を積める点をアピールできると高評価につながりやすくなります。

ゼミ活動で伝えやすい強み
  • 協調性
  • コミュニケーション力
  • 課題解決力
  • プレゼン力

たとえば、「テーマ選定に苦労したが、社会との接点を見出すことで他のメンバーの関心を引き出し、議論を活性化させた」など、チーム内で自分が果たした役割や工夫が伝わるとより効果的です。

また、自分がそのゼミに所属したきっかけやゼミで研究していた内容を、応募企業への志望動機に繋げてアピールすることで、突破率を上げることにも繋がります。

成績のガクチカ

学業成績が高いことは、一定の努力と成果の証です。

ただし、単に「GPAが高い」と述べるだけでは不十分で、その成果に至るまでの努力や工夫、背景を語ることが重要です。

成績のガクチカで伝えやすい強み
  • 計画性
  • 継続的努力
  • 向上心

たとえば「GPAを維持するために毎週のレビューと復習をルーティン化し、特に苦手だった統計学はYouTubeや書籍を活用して独学を続けた」など、出した成績の裏にある行動や目標意識、努力したことや工夫丁寧に伝えることで説得力が増します。

それぞれのエピソードは、伝え方次第で十分に武器になります。

自分の経験のどこに“強み”が隠れているのかを探りながら、企業に刺さる表現を工夫してみましょう。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

成績の良さは、地道な努力と継続力の裏付けとして、企業側もしっかり評価しています。ただし、それを「どうやって成し遂げたか」「どんな工夫をしたのか」まで語れるかどうかが、ガクチカとしての説得力を大きく左右します。

特に、成績維持のために試行錯誤したプロセスや、弱点克服のために自主的に取り組んだ工夫は、主体性や向上心の証明になります。また、忙しい学業と他の活動をどう両立したかといったエピソードを加えると、社会人としてのポテンシャルも伝えやすくなりますよ。

「数字の裏にあるストーリー」を丁寧に掘り起こすことが、選考で一歩前に出るための鍵です。焦らず、自分の歩みを棚卸ししてみてください。

【学業のガクチカ】学業のガクチカを書く際の注意点

学業のガクチカは、あなたの努力や思考力を伝える絶好のチャンスですが、伝え方を間違えると逆効果になってしまうこともあります。特に、新卒採用の選考では人事が多くのエントリーを短時間で判断しており、ちょっとした違和感や信頼を損ねる表現がマイナス評価に直結するリスクがあります。

ここでは、ガクチカを作成・発表するうえで絶対に避けるべき3つのNGポイントを解説します。どれもありがちなミスなので、事前に確認しておくことで、より信頼される内容に仕上げましょう。

嘘や誇張をする

少しでも印象を良くしようと、「実際より成果を大きく言う」「やっていないことを盛る」といった誇張表現をしてしまうのはNGです。特に面接では、深掘り質問や突っ込んだ確認をされることもあり、不自然さが出れば一気に信頼を失うことになります。

採用担当者は日々多くの学生と接しており、話の整合性やリアリティには非常に敏感です。多少地味でも、自分が本当に経験したことを、具体的に、誠実に伝えることのほうが、はるかに高く評価されます。

何度もお伝えしていますが、人事が評価するのは結果ではなく結果までの過程です。

たとえ結果があまり芳しくないものだったとしても、努力した事実があるならそれを等身大に精一杯アピールしましょう。

専門的な内容や用語を使う

理系の研究テーマや専門ゼミなどを題材にする場合、つい専門用語を多用してしまうことがありますが、これは注意が必要です。なぜなら、人事担当者の多くは文系出身や専門外であり、内容が理解されなければアピールにならないからです。

伝える相手を意識して、中学生でも理解できるくらいの言葉で説明することが大切です。専門的な取り組みこそ、「わかりやすく伝える工夫」があなたのコミュニケーション力のアピールになります。

しかし例外として、理系の学生で専門分野に近い内容の業務をするメーカーなどを受ける場合には、むしろ専門的な内容を理解していることを伝えることも作戦のひとつです。

自分の研究内容や専門分野の内容を理解してくれる企業かどうか、事前に見極めておくのもおすすめです。

求める人物像と異なる強みをアピールする

学業での頑張りを伝える際も、企業ごとの求める人物像に合った要素を強調することが大切です。たとえば、論理的思考を求める企業に対して感情面の話ばかりする、スピード重視の会社に粘り強さだけを語る、といったズレは、評価されにくくなります。

事前に企業研究を行い、「この会社ではどんな強みが好まれるのか?」を把握したうえで、自分の経験の中からその企業にマッチする部分を抽出してアピールしましょう。そうすることで、「この人はうちに合いそうだな」と思ってもらえる確率がぐっと上がります。

求める人物像がなかなかわからない場合には、会社の採用HPや説明会の内容の見直し、OBOG訪問などを通じて必ず具体的にイメージできるようにしておきましょう。

【学業のガクチカ】授業のガクチカ例文

大学での授業は、ただ受け身で知識を得るだけでなく、プレゼンやグループワークなどを通じて主体性や協調性を育む場でもあります。ここでは、授業内での取り組みを通じてアピールできる学業のガクチカの例文をご紹介します。

発表・プレゼン

学業のガクチカ例文

私はゼミでの発表において、聴き手に内容が伝わるプレゼンを目指してスライドと話し方を工夫しました。難解な理論を扱うテーマだったため、スライドは「図解中心」で構成し、用語はできるだけかみ砕いて説明するようにしました。事前に友人にリハーサルをお願いし、フィードバックをもとに改善を重ねました。その結果、「説明がわかりやすかった」とゼミの先生や仲間から高評価をいただくことができました。
この経験から、複雑な内容を誰にでも伝わる形でアウトプットする力を身につけました。

プレゼン経験は、論理的思考と伝える力の両方をアピールできます。相手目線の工夫や改善プロセスを示すことで、説得力が増します。

グループワーク

学業のガクチカ例文

私はマーケティングの授業で行われたグループ課題において、チームの進行役としてメンバー全員の意見を引き出すことに力を入れました。最初は意見が偏っていたため、個別にヒアリングを行い、全員のアイデアをまとめて企画に反映させました。その結果、プレゼン大会で優秀賞を受賞しました。
この経験を通じて、多様な意見を調整しながらチームとして成果を出す力を学びました。

協調性やリーダーシップをアピールしたいときに有効です。役割・課題・工夫・成果を明確にすると伝わりやすくなります。

レポート・課題・テスト

学業のガクチカ例文

私は政治経済のレポート課題において、締切までに質の高い内容を提出するため、逆算型のスケジュール管理を徹底しました。テーマ決定から情報収集、構成作成、執筆、見直しまで細かくスケジュールを立てて取り組んだ結果、教授から「構成が論理的で深い考察ができている」と高評価をいただきました。
この経験から、計画性と論理的なアウトプット力の重要性を実感しました。

日々の努力の積み重ねや計画性を示す場面。取り組みの流れと評価された理由を整理すると印象が良くなります。

単位の取得

学業のガクチカ例文

私は苦手だった統計学の授業で「理解して使いこなす」ことを目標に設定し、毎週の復習と教科書をもとにした独学を継続しました。また、友人と教え合うことで知識の定着を図りました。その結果、後期試験では上位10%に入る成績を収めることができました。
この経験から、苦手を克服する粘り強さと学習の工夫を身につけました。

「苦手分野の克服」は成長の証です。課題→行動→成果の流れをしっかりと描くと好印象です。

【学業のガクチカ】ゼミのガクチカ例文

ゼミ活動では、研究を通じた論理的思考や、チーム運営でのリーダーシップを発揮する機会があります。ここではゼミに関連したガクチカの例文を紹介します。

卒業論文

学業のガクチカ例文

私は卒業論文で「地方創生における移住政策の有効性」について研究を行いました。独自の仮説を立て、自治体の政策を比較し、アンケート調査を設計・実施しました。データ分析から導き出した考察をもとに、実現可能な提案を盛り込んだ内容を完成させ、教授から高く評価されました。
この経験から、問題発見・分析・提案までの一連の思考力と行動力を培うことができました。

研究活動は論理的思考と主体性のアピールに適しています。仮説→行動→考察→成果の順で書くと伝わりやすくなります。

フィールドワーク

学業のガクチカ例文

私は都市計画をテーマにしたゼミで、地方都市でのフィールドワークを行いました。 現地の住民や行政職員にヒアリングを行い、課題やニーズを収集。 その後、学んだ理論と照らし合わせて課題分析を行い、改善案をプレゼン資料としてまとめました。
この経験を通じて、現場で情報を得る力と、それを論理的に整理・提案する力を身につけることができました。

フィールドワークは行動力・情報収集力・現場感覚のアピールに効果的です。

実践の中で何を学んだかを明確にしましょう。

ゼミ長

学業のガクチカ例文

私はゼミ長として、発表会の運営や後輩の指導に取り組みました。発表の質を高めるために、週1回の自主練習会を提案・実施し、互いにフィードバックし合う環境を整えました。その結果、ゼミ全体の発表レベルが向上し、学内の研究発表会で最優秀賞を獲得しました。
この経験から、自ら行動を起こし、周囲を巻き込むリーダーシップを学びました。

ゼミ長の経験は主体性・影響力の強いエピソードになります。組織への貢献を具体的に示しましょう。

【学業のガクチカ】成績のガクチカ例文

成績やGPAは、努力の積み重ねと計画性を数値で示せる貴重な材料です。ただし、「何を工夫したか」「なぜ頑張ったのか」も合わせて伝えることが重要です。

GPA

学業のガクチカ例文

私はGPA4.0を維持することを目標に、日々の授業準備・復習を徹底しました。授業の内容を毎回要約し、復習ノートを作ることで効率的に知識を整理しました。試験前だけでなく普段から継続して学ぶ習慣を大切にしたことで、安定して高成績を保つことができました。
この経験を通じて、継続力と自己管理力が身につきました。

数字の裏にある努力を丁寧に語ることで、計画性・再現性のある強みとして伝えられます。

奨学金獲得

学業のガクチカ例文

私は特待生奨学金を取得するため、入学時からGPA3.8以上を目標に学業に励みました。常に「なぜこの知識が必要か」を考えながら授業に臨み、疑問点は教授に積極的に質問しました。その結果、2年連続で奨学金を受給することができました。
この経験から、目標達成に向けた主体的な行動力の大切さを学びました。

「目標に対してどんな戦略をとったか」が明確だと評価されやすくなります。

成績優秀者

学業のガクチカ例文

私は4年間を通じてGPA3.9以上を維持し、学部内で成績上位5%の学生として表彰されました。 学修計画を立て、理解が不十分な科目は友人と学び合いながら知識を深めました。
その結果、安定して高成績を維持できただけでなく、仲間との協働や継続的な努力の大切さを実感することができました。

成績優秀という事実だけでなく、継続的な努力・工夫・周囲との関わりも含めて伝えると、より魅力的なアピールになります。

【学業のガクチカ】その他の例文

学業には授業や成績以外にも、語学、資格、留学など多様な取り組みがあります。ここではその他のアプローチからガクチカを構成した例を紹介します。

留学

学業のガクチカ例文

私は半年間のアメリカ留学で、文化人類学を英語で学びました。最初は英語での議論についていけず苦労しましたが、予習・復習を日本語・英語両方で行い、授業で発言できるように工夫しました。後半にはクラスで発表を任され、自信を持って英語で意見を述べられるようになりました。
この経験を通じて、異文化環境でも挑戦を続ける力と柔軟性を身につけました。

語学力よりも、困難にどう向き合ったか、何を得たかを重視して伝えると説得力が増します。

資格

学業のガクチカ例文

私は日商簿記2級の取得を目指し、独学で3か月間毎日2時間の勉強時間を確保しました。理解を深めるために問題集を何度も解き直し、ミスを記録して振り返る「ミスノート」を活用しました。その結果、初回受験で合格できました。
この経験から、目標に向けて計画的に努力を継続する力を得ました。

資格取得は学習への姿勢・目標設定・習慣化など、多くの強みを示す材料になります。

語学学習

学業のガクチカ例文

私は英語力向上を目指して、TOEIC対策に取り組み、半年間でスコアを600点から835点まで伸ばしました。 毎朝1時間のリスニングと週末の模試を継続するなど、独自の学習習慣を確立しました。
この経験から、目標に向かって計画的に努力する力と、継続するための自己管理力を養うことができました。

語学学習の成果は目標達成力・自己管理能力の象徴です。

スコアなどの客観的指標があると効果的です。

部活動・サークルとの両立

学業のガクチカ例文

私は体育会系の部活動に所属しながら、ゼミでの研究にも力を入れました。 練習や大会と学業の両立のため、平日の時間を細かく管理し、学修スケジュールを週単位で見直しました。
結果的に、部活動でレギュラーを務めつつ、卒業論文ではゼミ内で最も高い評価を得ることができました。 効率的な時間管理と集中力を身につけることができたと実感しています。

両立経験は時間管理力・責任感・バランス感覚の証明になります。

「どうやってやりきったか」を明確に伝えると好印象です。

【学業のガクチカ】通過できないNG例文3選

努力した過程や経過が見えない

NG例文

私は大学の授業に真剣に取り組み、優秀な成績を収めました。 特にゼミ活動では主体的に発言し、教授からも高評価を得ました。

一見すると良さそうに見える内容ですが、どのように努力したのかがまったく伝わりません

結果や評価だけではなく、「なぜ頑張ったのか」「どのように取り組んだのか」といったプロセスを伝えることが重要です。

「動機・過程・結果」を意識して書くと、読み手が努力の実態を把握しやすくなります。

何を工夫して取り組んだのかわからない

NG例文

私はゼミ活動に積極的に参加し、レポートも毎回提出してきました。 授業では欠かさず出席し、課題も期日までに提出していました。

「参加した・提出した」といった行動だけを並べており、どんな工夫や主体的な工夫があったかが見えてきません

「どのように課題を進めたか」「他の人と何が違う工夫をしたか」を具体的に盛り込みましょう。

具体的な努力内容が見えない

NG例文

私は学業に力を入れてきました。 日々の授業に真面目に取り組み、知識を深める努力をしてきました。

「努力した」と言うだけでは、どのような努力をしたのかが不明確で、印象に残りません。

数字(例:GPA、TOEICスコア)や具体的な行動(例:参考文献数、取り組んだ時間)などを交えると説得力が増します。

【学業のガクチカ】文字数別の盛り込むべき内容

最後に、文字数別の盛り込むべき内容を200字、300字、400字指定の場合に分けて解説していきます。

ガクチカは、文字数を指定される場合も少なくありません。

特に大企業になればなるほど、文字数指定を設けて効率的に選考をしようという企業が増えていきます。

いつ文字数指定を受けてもいいように、学業のガクチカを文字数指定の中でアピールするための方法を頭に入れておきましょう。

200字の場合

例文(200字)

私はゼミで地方行政をテーマにした研究に取り組みました。 特に自治体間の政策比較に注力し、20以上の資料を調査・分析しました。 限られた時間の中でチームと協力しながら進め、学内発表会で高評価を得ました。 主体的に学び、論理的に考える力を養うことができました。

短い文字数では「テーマ・工夫・成果」の3点に絞って簡潔に伝えましょう。

背景や詳細を入れすぎると焦点がぼやけるため、要点を明確にすることが大切です。

300字の場合

例文(300字)

私はゼミで「地域活性化のための観光政策」について研究しました。 独自に仮説を立て、観光客数と地域経済の相関を分析するため、複数自治体のデータを収集。 分析にExcelや統計ソフトを活用し、データから導いた仮説を発表しました。 準備段階ではチームメンバーと分担し、定期的に情報共有する体制を構築しました。 その結果、発表内容は教授からも「説得力がある」と高く評価されました。

300字では「取り組んだ理由」や「チームでの工夫」なども盛り込めるため、ややストーリー性を意識しましょう。

成果に偏らず、過程や行動の描写もバランスよく入れることが重要です。

400字の場合

例文(400字)

私は卒業論文で「空き家問題に対する自治体の対応策」をテーマに研究を行いました。 初めに仮説を設定し、全国20市区町村の空き家対策を比較分析しました。 現地調査として自治体職員へのヒアリングも実施し、制度上の課題や実務上の工夫を把握しました。 集めたデータはExcelで整理し、論点ごとに図表を用いて整理。 考察では「住民参加型施策」の有効性を提案しました。 内容は学内の優秀論文として選出され、発表の場でも好評を得ました。 この経験を通じて、課題発見から解決まで一貫して考え行動する力を身につけました。

400字では「背景」「仮説」「行動」「成果」「学び」をしっかりとストーリー立てて書くことが可能です。

情報量が多くなるため、文章の論理構成(PREPやSTAR)を意識して整理すると読みやすさが向上します。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

ここまで学業をテーマにしたガクチカをご紹介してきました。自分に当てはまるエピソードがあればぜひ参考にしながら書き進めてみてください。ガクチカの作り方がわからない方は、ガクチカ作成ツールなどを使うのもおすすめです。

例文で紹介したようなエピソードがないからといって、高校時代の学業をアピールするのは避けましょう。受験勉強などをガクチカにする方もいますが、他の学生も普通は勉強に力をいれる期間に頑張ったからといって、それは当たり前であり、強いガクチカにはなりません。大学生になってから積極的に勉強を頑張ったからこそ、ガクチカとして挙げられるのだという前提を持っておいてください。

【学業のガクチカ】書き方に困ったら就活エージェントに相談しよう

自分の取り組みをどう表現すべきか悩んだら、就活エージェントの利用をおすすめします。経験豊富なアドバイザーが、あなたの経験を整理し、魅力的に伝えるためのアドバイスをしてくれます。

就活市場でも「ジョブコミット」という就活エージェントを運用しており、年間約3万人の就活をサポートさせていただいています。

無料で相談できますし、最初はLINE・電話上でのガクチカの相談も可能なので、気になった方はぜひ下記のボタンから詳細を確認してみてください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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