業界別志望動機と例文。専門商社編

就活生から人気の職種である商社。しかし、商社で内定を得るのは簡単なことではありません。

そして「商社を志望している」という学生の中にも、専門商社と総合商社の違いを理解していないという人が少なくないのも特徴です。

そこで今回は、専門商社とはどのような商社なのかということと、専門商社にエントリーする際の志望動機について、例文も交えてご紹介していきます。

これから商社の面接を受けようと考えている学生や、エントリーを検討している学生は是非参考にしてみてください。

【専門商社に関する志望動機を書くコツ】専門商社とは

専門商社とは、その名の通り専門的な商品を扱う商社のことを指します。どういった製品を専門に扱うのかというのには、専門商社毎の特色があります。何かを扱う職に就くのであれば、当然自分が興味を抱いているものを扱いたいと思うのが普通ですが、それを選択でき、そこに特化しているのが専門商社の魅力だと言えるでしょう。

専門商社を志望する際には、先ず自分の興味を突き詰めてから、そこに特化した専門商社が存在するかを探してみるのがオススメです。その方が志望動機を考える際にも気持ちが乗りますし、働いてからのミスマッチも最低限に抑えることができます。

総合商社とは違い、限定的な知識に特化してしまうということをプラスに考えるかマイナスに考えるかは人によって異なりますが、自分の将来も考えた上でどのような専門商社を選択するのかというのが重要になってきます。

【専門商社に関する志望動機を書くコツ】専門商社の特徴

専門商社に分類されるのは、売上の50%以上が特定商品となる商社です。

基本的に卸売となることが多く、日本国内の産業を全体的に支える産業となっています。

取り扱うものは機械や食品などが多いですが、様々な分野の企業からなくてはならない存在として非常に重要視されています。

業界売上も安定していますし、今後も急激な縮小などは考えにくいといえるでしょう。

商社の規模はマチマチですが、創業100年を超えるような老舗もあり、ノウハウが蓄積されていれば長く続けられる業界でもあります。

ただ変化があるとすれば、昨今のグローバル化で海外に拠点を持ち、現地で安価な品質の良い製品を大量に製造し、自社内で販売まで完結する企業が増えている点が挙げられるでしょう。

場合によっては専門商社を通さずに直接取引を行う企業が増える可能性もありますので、専門商社としては今まで以上の付加価値を生み出す工夫が必要です。

たとえば現地との取引を充実させ、ビジネスをバックアップするような体制づくりも必要でしょうし、人員一人ひとりがさらに専門特化した知識を身に付ける必要もあるでしょう。

ものづくりの国日本は製造業が活発ですから、これからのIT社会を見据え、電子部品など機械関連の知識をさらに充実させ他社にはない新たなノウハウを持つ専門商社などが求められます。

また、食品や医薬品もグローバル化していますし、アパレルや化粧品もグローバル化しています。

そうした特定分野に非常に強いのが専門商社の特徴であり強みでもありますので、その一員として働きたいなら、事業分野での高い専門知識を勉強する意欲が必要です。

人脈を築けるスキルやきめ細かな顧客対応ができるコミュニケーションスキルも必須ですし、総合商社ではできないフットワークの軽さも必要です。

ネックとなるのは業績の半分が特定の商材ですから、取り扱うものの業界や市場動向がダイレクトに業績に影響することです。

小規模で小回りが利く反面、グロスではメリットをなかなか出せませんし、いきなり分野外の商材に手を広げることもできませんので、そこはしっかり認識しておきましょう。

【専門商社に関する志望動機を書くコツ】専門商社の業務内容

次に業務内容についてご紹介していきますが、専門商社の仕事は主に二種類となります。これは総合商社でも同じなので、しっかりと頭に入れておくようにしましょう。

営業職

企業の業績を左右する花形ともいえる営業職ですが、当然商社でも重要な立ち位置となってきます。国内外を問わず営業を行う場合も珍しくなく、海外に支社がある場合は、海外赴任を行うというケースも覚悟しておいた方が良いでしょう。

大きな金額を扱うことになるので、やりがいを期待できる反面、日本国内で働きたい人や、転勤をあまりしたくないという人には不向きな職種でしょう。

事務職

もう一つの職業は事務職で、事務作業全般を担います。細かい業務は企業によって違いますが、共通していえるのは高い事務能力を求められるということです。一般職なので転勤などがないのが魅力で、腰を据えて働きたいという人には向いているかもしれません。

また、別の業界でも事務職ならば転職に有利となることもあるので、そういう意味でも人気の職種です。ただし、重要な書類を扱うことも多いので、責任感を求められる仕事でもあります。

 【専門商社の志望動機】志望動機の構成

専門商社に限らず、志望動機を構成するには一定のフレームワークを利用するのがベストです。

基本的にはビジネス文書のセオリーに従い、最初に結論を書きます。

説得力を持たせるためエピソードなどを盛り込み、その業界の志望理由とその企業の志望理由の2点を意識して組み立てると良いでしょう。

結論は端的に、エピソードは具体的に書くことを心がけます。

それではこの構成に従い、専門商社の志望動機を組み立ててみましょう。

結論:私は〇〇という点で貴社を志望しました

例:

私は食品の輸出入に強いという点で貴社を志望しました。

書き出しは結論を端的に述べます。

そのうえで、業界をきちんと調べ、その企業が強みとする事業を理解していることもアピールすると良いでしょう。

たとえば上記の書き出しを読むだけで、この学生は応募先企業が食品を専門としており、輸出だけでなく輸入事業にも力を入れていることを理解していると判断できます。

学生の中にはそもそも商社と専門商社の違いを理解していない人もいますから、きちんと業界研究も企業研究も行ったうえで応募していることが一文でわかります。

理由:なぜならば、〇〇という経験で〇〇と考えたためです

例:

なぜならば、大学時代にイギリスへ1年半留学した経験で、「食の選択」は人が生活するうえで非常に重要だと考えたためです。

次に、冒頭の結論に達した理由を述べます。

例で言えば、なぜ食品の輸出入に興味を持ったのか、その理由を挙げるフレームです。

この学生はイギリス留学という経験で、何らかの食に関することで深く気づいたことがあるとわかります。

またその結果、食品という切り口だけでなく、食の選択の重要性に気づいたことに触れているため、読み手が興味を持って読み進めてくれるキッカケづくりにもなるでしょう。

数ある応募書類の中から読む相手が何らかの興味を持ってくれる志望動機を構成するには、意図して組み立てていくのがテクニックです。

エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました

例:

私は留学中、かねてより興味を持っていたロンドンのカフェでアルバイトをしていました。

ここでは理由で挙げた内容を裏付けるため、具体的なエピソードを挙げます。

この学生は留学中に食に関する気づきがあったことを志望理由にしていますので、カフェという飲食店でのアルバイト経験を挙げるのは納得のいく内容です。

また、飲食店をアルバイト先に選んだということで、もともと食関連には少なからず興味を持っていたことがわかります。

絶対とは言いませんが、やはりアパレル業界なら服飾関連、IT業界ならWEB関連などのエピソードの方が、流れを作りやすいのは確かです。

就活で突然その業界を選んだわけではなく、昔から何らかの興味を持っていたというのは良い流れでしょう。

問題:その経験で〇〇という問題に直面しました

例:

その経験で、ヨーロッパ人がコーヒーの飲み方やサンドイッチの具などに非常に強いこだわりがあり、注文が細かくリスニングが難しいという問題に直面しました。

メニュー自体は少なかったので安心していたのですが、1つのメニューに何通りものオーダーがあることを知ったときには大変驚きました。

エピソードにおいて直面した問題や課題を挙げるフレームです。

この問題や課題が、のちに仕事について深く考えるキッカケになるわけですので、その後の流れも考えて選ぶ必要があります。

この例では、現地の文化として日本人以上に食にこだわりが強いという事実を知ったことや、自身の語学力の足りなさに気づいたことが問題として挙げられています。

行動:そのため、私は〇〇を行いました

例:

そのため、私はメニューの料理に使われている食品について詳しく調べ、ヨーロッパ人の食の好みについてもネイティブスタッフにヒアリングし、語学と併せて日々勉強を続けました。

前述の問題に対して状況を打開するために、何を行ったかを述べるフレームです。

この学生は、オーダーをうまく聞き取れないのは語学力だけでなく、現地の食文化についての知識が足りないのだと考えました。

双方の問題を同時にクリアするため、周りのスタッフも巻き込んで積極的に行動を起こしている点は大変評価できます。

結果:その結果、〇〇になりました

例:

その結果、オーダーが素早く理解できるようになっただけでなく、積極的にリコメンドもできるようになり、同時に現地の食文化や食に対するこだわりを知ることができました。

留学が終わり帰国することを告げたとき、カフェのスタッフが「店の戦力が落ちる」と非常に残念がってくれたことをうれしく覚えています。

エピソードで直面した問題を乗り越えた結果、何を得たかを述べるフレームです。

この学生は単に語学力が上がっただけでなく、ヨーロッパ人の食に対するこだわりや好み、食文化も同時に学べたことを成果として挙げています。

またそれを踏まえ、自分から積極的にリコメンドができるようになったことも大きいでしょう。

結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

例:

この経験で私は、人は毎日の食を選択することに大きな生活の喜びを見出していることを学びました。

これはヨーロッパ人に限ったことではなく、日本はもちろん、世界中の人にとって同じことだと考えます。

貴社ではヨーロッパの食品を輸入することで日本食の選択の幅を広げる業務や、日本の素晴らしい食品を世界に発信する業務に携わり、業績アップと人の幸せのため貢献していきたいと考えております。

結論では、エピソードで得た経験を入社後にどのように活かしたいかを述べます。

この学生は、学んだ語学力とヨーロッパの食品の知識、ヨーロッパ人の食の傾向などを踏まえ、食品の輸出入業務で貢献したいと締めくくっています。

この人物なら、おそらく入社して大いに活躍してくれるだろうと感じられる文章です。

志望動機としては理想的な構成と言えるでしょう。

【専門商社に関する志望動機を書くコツ】専門商社の志望動機を作る際のポイント

商社には総合商社と専門商社があります。

そのため、志望動機を作るうえでは、なぜ専門商社を選ぶのかを意識しながら書くことがポイントです。

専門商社の書類選考や面接を突破するための志望動機の作り方のポイントを押さえていきましょう。

なぜ商社なのかを明確化する

多様な業種がある中でなぜ商社を志望するのか、業種を選んだ理由を明確にしましょう。

商社特有の職種ではなく、総合職や一般職、営業職などを志望する場合、なぜ、他の業種ではなく商社がよいのかを明らかにしないと、意欲が伝わりません。

商社を志望する人は語学が得意だからとか、海外赴任をしたいからといった志望動機の方が少なくありません。

確かに自分が志望した理由の一つにはなっても、企業に対してアピールするには弱すぎます。

商社志望の方は、その多くが語学が堪能で、グローバルな活躍を目指しているからです。

語学力やその他の能力を使って、どんな仕事がしたくて志望したのかを伝えましょう。

総合商社ではなく専門商社である理由を記載する

商社というと、あらゆる商品や材料を扱い、海外でのプラント建設などの事業も手掛ける総合商社志望の方も少なくありません。

そのため、なぜ、総合商社ではなく、特定のカテゴリーや特定の商品に特化した専門商社を選んだのか、その理由も明確にしなくてはなりません。

なぜその会社でないといけないかを記載する

専門商社の中にもさまざまな商品を扱う商社があります。

なぜ、その会社を選ぶのか、事業内容や取扱商品などを踏まえて検討しましょう。

この点、複数の総合商社の中から1社を選ぶ際の理由は、他社との差別化を図るのが難しい特徴があります。

これに対して、特定の商品を扱う専門商社の場合、興味を持ち、そこで仕事をしたいと思ったキッカケや理由が明確なケースが多く、まとめやすいのではないでしょうか。

コーヒーの専門商社なら、農園主の収益確保や地域の環境保護に取り組んでいる姿勢に感銘を受けたからなど、その商社の経営方針や戦略なども踏まえて具体的に理由を伝えましょう。

専門商社に入社した後の将来のビジョンを伝える

興味や憧れだけでは仕事はできません。

入社した後にどのような活躍をしたいのか、将来のビジョンを伝えましょう。

現在持っている能力やスキルをどう活かしていきたいか、将来のキャリアプランについて簡潔にまとめてアピールするようにします。

専門商社の志望動機例

それでは専門商社を希望する際に、志望動機をどのように書けば良いか例を紹介します。

前述の通り業務内容は営業職と事務職の2通りですから、どちらを希望するかしっかり目標を絞って練りこみましょう。

ポイントは、入社後にどのようなことがしたいか、具体的に盛り込むことです。

もし自分が専門商社で働くとしたら、どんな仕事に関わりたいかという点からアプローチしても良いですし、自分をどう活かしたいかという点からアプローチしても良いでしょう。

動機として企業側に魅力的に響く具体的な文例とそのポイントを解説します。

新規市場の開拓に携わりたい

私は御社の仕入れ調達部門で、海外における新規市場の開拓に携わりたいと考え志望いたしました。

私は異なる文化に触れコミュニケーションの多様性を学ぶため、アメリカの大学に1年間留学した経験がございます。

そこで語学力を磨くとともに様々なネイティブと交流し、国を超えた人脈づくりの難しさや大切さ、将来性を学びました。

御社は現在アメリカ市場をメインに商材を輸入されていますが、成長戦略として新たな市場の開拓を計画されているとお伺いしております。

自身の経験を活かし、ぜひ御社の新しい戦略の一端を担いたく、御社を志望いたしました。

こちらは入社後自分の経験をどのように活かして働きたいか、具体性を持ってアピールしているのが評価できるポイントです。

この志望動機であれば、少なくとも採用担当者はこの人物が入社後、どのような活躍をしてくれそうかイメージできます。

当該企業が新しく打ち出している成長戦略にも触れていることから、企業研究も行っていることが推測できます。

商社ならどこでも良いと考えているわけではないことが、きちんと伝わるでしょう。

自分の強みを活かし、どのように貢献するかもアピールできています。

ある業界におけるスペシャリストになりたい

私は御社においてアパレル業界のスペシャリストになりたいと考え、志望いたしました。

衣・食・住において最も重要である「衣」の業界において、御社は輸入のみならず積極的に輸出にも取り組んでおられます。

製品OEMだけでなくブランドビジネスも手掛けられ、今後も新しい市場を開拓できる強い企業だと確信しております。

OB訪問で何度かお伺いした折、尊敬できる先輩方からたくさんの貴重なお話をお伺いすることができ、御社の企業風土にも大変魅力を感じております。

御社が展開するアパレルビジネスにおいて、人の生活を支える業務に携わりたいと考え、志望いたしました。

こちらの例文はアパレル業界ですが、食品業界や医療業界などでも同様の展開ができます。

ポイントは業界研究がしっかりできていて、志望する商社がどのような位置にいるかを捉えていることをアピールしていることです。

社員から活きた情報を得る努力もしていて、社風を理解している点も評価できます。

本人が実際にそこで働くことがイメージできていると、話を聞いた側も同じように仲間としてイメージすることができますので、非常に好印象となります。

どの企業もミスマッチは避けたいですから、齟齬がないことは重要です。

自分の強みを活かしたい

私は御社の機械製品企画業務に携わりたいと考え、志望いたしました。

私は大学の経済学部でマーケティングを学んでおり、ゼミにおいても市場動向調査を専攻し、新商品企画に関して研究を進めてきました。

御社は業界でも高いリサーチ力を活かし、機械関連において幅広く製品企画やブランディングをされています。

御社のように国内製品業界に大きな影響力を持っておられる企業で、環境保全にも配慮した新しい機械製品を提供することで社会貢献したいと考え、志望した次第です。

企業研究をしっかり行っていることが読み取れます。

事業内容や経営方針に賛同する形で志望を出していますので、入社後のミスマッチも起こりにくいと面接官は考えるでしょう。

このように、専門商社の中にはトレーディング以外にも特徴的な事業展開を行っているところが少なくありません。

志望動機においてそうした事業へアプローチを行うことで、自社を理解している人材であると捉えてもらえます。

【専門商社に関する志望動機を書くコツ】実際に書く際のコツやポイント

例文

私は昔から紙に興味がありました。トイレットペーパー、テスト用紙、広告のチラシ、新聞紙。それらはどこから来て、誰がどこに売るのか。そしてどのような価格で取引されているのかということが、幼心に気になって仕方がありませんでした。

考えれば考えるほど、紙というのは生活に寄り添っているのに、私は全然紙について知らなかったのです。そのことを恥ずかしく思うと同時に、自分も紙を売る側の仕事に就きたいと考えるようになりました。そんなとき、御社の存在を知りました。

この企業なら、世界を紙で支える仕事ができると直感しました。そしてゆくゆくは、自分も海外や別の支社など、広い視点から企業を支えていき、紙を扱いたいと思うようになりました。ペーパーレスが進むからこそ、紙の可能性を再確認したい。だから私は御社を志望しました。

終わりに:専門商社に関する志望動機を書くコツ

文中でも触れましたが、専門商社と総合商社、両方を受ける人も珍しくありません。しかし専門商社の場合は、企業や製品に対する想いやこだわりが一層重要となってきます。そのことを意識しながら、自分がどうして商社で働きたいのかということをしっかりと突き詰めていってください。

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