カフェでアルバイトをガクチカに書きたいけれど「どのように書けば良いのだろう」「アルバイトの経験ってガクチカにして良いの」と悩んだことはないでしょうか。
カフェのアルバイト経験は売上や接客などビジネスに直結する部分も多くあり、ガクチカのエピソードとして書きやすい内容だと言えます。
ガクチカで必要なのは、「部長やリーダー」といった肩書きでも「優勝や起業」といったエピソードそのものではなく、「そのエピソードから何を学んだか」ということです。
この記事では、カフェのアルバイト経験でガクチカを魅力的に書くコツを紹介していきます。
- カフェバイト経験を自己PRに書く方法
- 業界別自己PRの書き方
- カフェバイト経験を強みにする際の注意点
- カフェのバイト経験の自己PRの構成
目次[目次を全て表示する]
【就活: カフェバイトの自己pr】カフェのバイト経験は自己prになるか
カフェのアルバイト経験はガクチカに書ける多くのアピールポイントがあります。
もちろん、リーダーを務めていた場合であればリーダーシップや指導力など書きやすいアピールポイントがありますが、必ずしも役職は重要ではありません。
ガクチカで大切なのは「その経験から何を学んだか」です。
たとえばカフェで学べる接客経験ではビジネスマナーやコミュニケーション能力をアピールできますし、売上に貢献した経験がある場合は、問題解決力や提案力があると言えるでしょう。
もちろん大学の4年間同じカフェで勤めていれば、その継続性も立派なアピールポイントです。
企業側は一度採用したからには簡単に退職する人材では困りますので、長く勤められるという点も重視されます。
まずは、具体的にカフェのアルバイト経験で得た経験と学びを振り返っていきましょう。
【就活: カフェバイトの自己pr】カフェのバイト経験の自己prを書くコツ
企業側がガクチカの内容で知りたいことはその学生の人柄や考え方、価値観、そして実際入社した後、それをどのように働き方に反映させてくれるのかということです。
しかし、どんなにうまく伝えられたとしても、志望企業の業種や志望職種に合っていない内容をアピールしてしまっては、採用担当者の心には響きません。
志望している企業や業種の担当者の心を掴むために、効果的なアピールのできるガクチカを書くポイントを見ていきましょう。
①志望する企業の求める人物像を確認する
志望する企業の目に留まるガクチカを書くコツの1つ目は、「企業が求める人物像に当てはまっている」とアピールすることです。
自分を無理やり捻じ曲げる必要はありませんが、ガクチカの内容が企業の求める人材とかけ離れてしまっていては、どんなに素晴らしい内容だったとしても選考から漏れてしまう可能性があります。
HPや資料から実際に活躍している人物や能力などを調べることで、求められている人物像を把握するようにしましょう。
職種によりアピールポイントは異なる
同じ企業内でも職種によってアピールポイントは異なります。
どんなに素晴らしい能力を持っている人材であっても、その職種に適したアピールの仕方をしなければ書いたガクチカは失敗に終わってしまいます。
つまり、カフェのアルバイト経験によって、企業に入社した後どのように活躍できるのかということが大切なのです。
営業や販売など接客を伴う職種ならばコミュニケーション能力を強調してアピールすると良いでしょう。
また、売上に貢献した経験がある人は、メニューや販促イベントなどを考え実行した経験から問題解決力や企画力、推進力があることをアピールできます。
特に、企画や広報などクリエイティブ系の職種には有効なアピールポイントだと言えます。
②バイトでの経験を整理する
ガクチカを書くコツの2つ目は、アルバイトでの経験を整理することです。
まずはアルバイトで頑張った経験すべてを書き出してみましょう。
次に、その経験はコミュニケーション能力や企画力、継続性など自分自身のどのような能力が活かされもたらされた結果なのか分析します。
最後に企業研究の結果から企業が求めている人物像に当てはまるエピソードを1つ選び出すようにしましょう。
こうすることで、企業の求める人物像とアピールしたいエピソードのミスマッチが起こらなくなるはずです。
【就活: カフェバイトの自己pr】カフェのバイト経験の自己prの構成
カフェのアルバイト経験のガクチカを採用担当者に伝わりやすくするためには、構成が重要になってきます。
「冒頭で結論」を述べ、動機や状況、課題、実際に起こした行動など「具体的なエピソード」、最後に行動を起こしたことによって問題解決や改善したといった「結論」に至ると伝わりやすいでしょう。
そのうえ、内容が整理されますので、採用担当者に物事を論理的捉えられる印象を与えることができます。
まずはガクチカを「結論」「具体的なエピソード」「結論」に分けて考えてみましょう。
①結論: 私はカフェのバイトを頑張りました
ガクチカの構成においてまずは「結論」から書くことは非常に重要だと言えます。
なぜなら社会人になると、どのような報告もまずは結論から話すことが必須だからです。
つまり、冒頭に結論を持ってくることにより社会人になる意識があることをアピールすることができます。
結論といっても難しく考える必要はありません。
基本的には「私は学生時代に~に取り組みました」というようにシンプルに書きましょう。
そうすることで採用担当者はこれから何の話を書いてあるのか想定しながら読み進めることができます。
②エピソード
次に書きたいのは具体的な「エピソード」です。
カフェのアルバイトで具体的に何を頑張ったのかを書きましょう。
エピソードは、エピソード自身のインパクトも大切ですが、それよりもより重要なのはそのエピソードに書かれている能力や価値観です。
そのため、一目でわかりやすく「何をどう頑張ったのか」具体的な数値を盛り込むと説得力が出て効果的です。
そしてよりわかりやすくするために、エピソードはただ長々と並べ立てず「バイトでどんな問題が起きたのか」「自分は問題に対し、どんな行動を起こしたか」「行動を起こした結果どうなったか」というように順序立てて書くようにしましょう。
そうすることで採用担当者も内容をイメージしやすくなります。
③結論: 御社でもこの経験を活かしたいです
最後は結論です。
エピソードでカフェのアルバイト経験で学んだことを入社後に活かしていきたいという意気込みを最後に添えるようにしましょう。
結論とは「その経験から何を学んだのか」ということです。
学んだことの内容はアピールしたい能力の言い換えになっているはずです。
つまり、採用担当者が入社後にこの人は経験を活かして「このように働いてくれるだろう」と想像しやすくすることで、再現性を持たせられます。
就活生多くのガクチカでは学びが「単純な気付き」で終わっている場合がよく見受けられます。
ガクチカにおける結論は、「どのようにすれば目標を達成できるのか」という方法にまで落とし込んで書かないと、再現性を持たせることができないので注意しましょう。
【就活: カフェバイトの自己pr】パターン別のカフェの自己pr例文
企業側はガクチカを見ることで、その学生がどのような「経験をしてきたのか」や「どのような考えや価値観を持っているのか」を知りたいと考えています。
そして、もう一つガクチカの内容から知りたいと思っていることは、本人の指向が志望している職種に合っているかということです。
たとえば、希望職種が企画であれば、店の販促イベントを成功させたエピソードを書くことで採用担当者の印象に残りやすいでしょう。
ここからは、営業職、企画・クリエイティブ系職の職種別の例文を紹介します。
営業職を志望する際の自己PR例文3選
営業職を志望する際には、カフェで培った対人能力をアピールすることが効果的です。
以下、自己PRの例文です。
例文①
例文①
私は人と接するのが大好きで、誰とでも深い関係性を築いていくことができます。
営業職として貴社にも大きく貢献できると自負しています。
私は大学時代、カフェのアルバイトに役立ちました。
私はマニュアルどおりに接客をこなすだけでなく、お客さん一人ひとりと日常会話を楽しむように業務を続けました。
すると、常連さんの数が増えてお店の売上が伸びたのです。
お客さんごとに特徴を覚えていたので臨機応変なサービスを実践することも苦ではありませんでした。
私のこうした能力は、お客さんを大切にする貴社のような企業でこそ発揮されると思います。どうぞよろしくお願いいたします。
例文②
例文②
私はカフェでのアルバイト経験を通じて、お客様のニーズを深く理解し、それに応じた最適な提案をする能力を磨いてきました。
カフェではお客様一人ひとりの好みや要望を正確に捉え、最良のサービスや商品を提供することが求められました。
この経験により、お客様の細かな要望にも気づき、それに対応する提案ができるようになりました。
また、真心のこもった対応を心がけることで、多くのお客様からの信頼を得ることができるようになり、最寄りの店舗ではなく、私に会うために遠い店舗に通ってくださるご夫婦も居るなど、やりがいを感じました。
このスキルは営業職でも大変役立つと確信しています。
お客様との長期的な信頼関係を築くため、私の経験や力を活かして、貴社の営業職として最大限の成果を上げたいと思っております。
例文③
例文③
私はカフェでのアルバイト経験を通じて、忙しい状況下でも冷静な判断を下し、タスクの優先順位を明確にする能力を身につけました。
特に混雑する時間帯にはお客様の注文を的確に受け、他のスタッフとの連携を図りながら効率的に業務を進めることが求められ、どの作業を先に行うか、どのお客様にどのように対応すべきかを素早く判断し、生産性を最大限に高めることに成功しました。
この経験は営業職においても非常に役立つと感じています。
多くの顧客や取引先とのコミュニケーションを円滑に進める中で、どの案件やタスクを優先的に進めるべきかの判断が求められることが多いと思います。
私はそのような状況でも冷静に優先順位をつけ、効率的な業務進行を実現できる自信があります。
このスキルを活かして、貴社の営業職としての成果に貢献したいと考えております。
企画・クリエイティブ系を志望する際の自己PR例文
企画やクリエイティブ系の職業を志望する際には、カフェで経営に関わった経験をアピールすることが効果的です。
以下、例文です。
例文①
例文①
私は奇抜かつ自由な発想ができる人材です。
必ず貴社で企画職として貢献できると自負しています。
私は学生時代カフェでアルバイトをしていました。
しかし、お客さんの数がなかなか増えなかったときに、スタッフ会議でSNSを利用した割引サービスを提案しました。
また「インスタグラム映え」をキーワードにしたメニューの原案を提出し、実現にこぎつけました。
私は発想力と行動力で組織に利益をもたらします。
企画職としても積極的に新しいアイデアを生み出し、会社の発展に尽力していきます。どうぞよろしくお願いいたします。
例文②
例文②
私がカフェでのアルバイトを通して最も得た力は、お客様の共感を呼ぶストーリーの構築方法です。
日々の接客を通じて、お客様が何に価値を感じ、何に興味を持つのかを細かく観察し、それを取り入れたイベントの企画を行いました。
例えば、季節の変わり目や特定の祝日に合わせて、オリジナルのドリンクやフードメニューを提案し、それに関連した小さなイベントやキャンペーンを計画しました。
この経験は、企画・クリエイティブ系の仕事においても非常に役立つと確信しています。
私はこのスキルを活かし、貴社での企画やクリエイティブな業務に取り組む際に、ユニークで心に響くアイディアを提供したいと考えております。
例文③
例文③
私はカフェでのアルバイトを通して、メニューのアレンジや店内の配置などの多岐にわたる経験を積みました。
特に重視したのは常にお客様の視点に立った提案や改善です。
メニューのアレンジでは季節感を取り入れ、さらに地元の食材を使用することで、お客様に新鮮な驚きや満足感を提供する試みを行いました。
また、店内の配置変更時には、来店するお客様がどのように動くか、どの場所でくつろぎやすいかを考慮し、最適な空間作りを心がけました。
このような経験を通じ、お客様のニーズを先読みし、それに応じた企画や提案をする能力を養いました。
企画・クリエイティブ系の仕事においても、ターゲットの視点を持ちつつ、求められる価値を的確に捉え、具体的な形に落とし込む力は非常に重要だと考えています。
私のこれまでの経験を活かし、貴社のクリエイティブなプロジェクトに対しても、お客様中心の斬新な提案を行いたいと考えております。
【就活: カフェバイトの自己pr】カフェの自己prを書く際の注意点
ガクチカを書くにあたって、志望企業の求めている人物像の研究や企業にあったPRポイントを考えること、結論ファーストを意識することはもちろん大切です。
そして、より魅力的なカフェのガクチカを書く際の注意したいポイントがあります。
それは「エピソードは1つに絞る」「誇張しない」「一貫性を持たせる」の3つです。
注意することでほかの就活生よりワンランク上のガクチカが書けるはずです。
ここから3つを説明していきたいと思います。
エピソードは1つに絞る
アピールしたいエピソードは1つに絞って文章をわかりやすくまとめることが大切です。
ガクチカでは企業に自分をアピールするのですから、少しでも自分を知ってもらいたいと思う気持ちは大変わかります。
しかし、その思いが強いばかりにあれもこれもとエピソードを盛り込みすぎると、文章のまとまりがなくなったり、ごちゃごちゃとした印象になったりして自分の言いたいことが伝わらない可能性があります。
それではかえって企業側にマイナスイメージを与えてしまうでしょう。
誇張しない
エピソードを企業に合わせて自分のことではないエピソードやありもしないエピソードを書かないようにしましょう。
エントリーシートなどに書いたガクチカの内容は、面接の時の大切な資料になります。
当然、面接ではガクチカの内容についての質問があるでしょう。
しかし、その時に詳細に答えられなかったり、エピソードの内容と本人の人物像が合わなかったりしたら、採用担当者に不信感を与えてしまいます。
もちろん採用担当者は面接のプロなので必ず嘘はバレるでしょう。
一貫性を持たせる
企業にアピールするポイントはガクチカ、エントリーシート、履歴書などにおいてすべて一貫性を意識するようにしましょう。
たとえば履歴書の長所には「好奇心旺盛で、まずはなんでもやってみる」というような内容を書いているのに、ガクチカで「慎重で注意深い」ということを書いていては真逆のことをアピールしていることになり企業に不信感を持たれてしまいます。
企業に合わせてアピールする内容を変えるのは悪くないですが、1つの企業に対してポイントがぶれないようにしましょう。
【就活: カフェバイトの自己pr】まとめ
カフェのアルバイトには採用担当者を惹きつけるPRポイントが満載です。
面接時に使える自己PRに落とし込んでインパクトを残しましょう。
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