「企業に好印象を与えるガクチカの内容は?」
「面接でガクチカはどのように答えればいいの?」
新卒向けの就活において、ガクチカは頻出質問の一つですが、差別化が難しく悩んでいる人も多いでしょう。
面接でアピールを成功させるためには、事前の準備が欠かせません。
そこで今回は、面接の中でされるガクチカの考え方や、エントリーシートなどで書くべきポイント、ガクチカを企業が聞いてくる理由などについてご紹介していきます。
ガクチカの答え方に悩んでいる人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
- 面接でのガクチカの答え方のコツ
- ガクチカの内容を深掘りする方法
- ガクチカの作成の流れ
- 企業がガクチカを聞く理由
- ガクチカを面接で上手に伝えたい人
- ガクチカを面接で上手に伝えたい人
- 他の学生とガクチカを差別化したい人
- 面接でガクチカを話す際に印象を良くしたい人
目次[目次を全て表示する]
【ガクチカの面接対策】面接ではESと同じガクチカを話してもいい?
面接で話すガクチカはESと同じ内容のもので構いません。
むしろ、面接はESの内容を元に進められるため、ESと同じでないと「一貫性がない」とマイナスの評価を受けることもあります。
面接ではガクチカの内容について深掘りされることが多いので、しっかりとエピソードを整理し、説得力や一貫性のある回答に仕上げることがポイントです。
ただし、エントリーシートの内容を丸暗記して面接でそのまま話すのは避けましょう。
面接官は応募者の本当の姿や考え方を知りたいと思っています。
同じ内容をただ再度述べるだけではなく、より具体的な内容を提供できると理想です。
エントリーシートと面接での話の整合性を確認し、自己PRや学生時代の頑張ったことについて深掘りされることを想定して準備しましょう。
面接中にESを見ながら話すことは可能?
結論として、面接中にESを読みながら話すことはあまりおすすめできません。
ESを読みながら話してしまうと、どうしてもただの棒読みになってしまい、あなたの伝えたいことも抑揚を持って話せなくなってしまいます。
また、ESばかり読んでいるとコミュニケーションを取る意志がないとみなされ、評価が下がることも多いです。
面接はあなたの用意してきたことを棒読みで一気に喋り倒すものではなく、面接官とお互いを理解するための時間です。
よって、面接中にESを呼んで良いと言われたとしても基本的には読まずに話せるように対策しましょう。
面接で話すガクチカの目安時間は?
結論として、面接でガクチカについて聞かれた際の回答の目安時間は1分から3分程度と思っておけば良いでしょう。
もちろん、面接官が時間を指定してくれる場合もありますが、特に時間が指定されなかった場合は、1分から3分程度を目安に回答することをおすすめします。
あまりにも短すぎると内容が薄くなってしまい、伝わりにくくなりますし、長すぎると自分も面接官も何を言っているのかだんだんわからなくなってしまいます。
「あなたが学生時代に取り組んだこと」
「どのような工夫をしたのか」
「どのような能力を身につけたのか」
の3点であるため、長ったらしく説明する必要はありませんが、あまりにも簡潔すぎる説明は避けましょう。
【ガクチカの面接対策】企業が面接でガクチカを聞くのはなぜ?
ガクチカを作成する際、企業が質問する意図を理解しておくことが重要です。
的外れな回答では、採用担当者から「質問の意味を理解していない」と判断されるためです。
採用担当者にネガティブな印象を与えると、選考が不利になります。
本章で質問する理由を解説するので、参考にしてください。
企業が面接でガクチカを聞く理由は以下の3つです。
- 論理的思考ができているか
- 一貫性があるかどうか
- 自社に合う人材か判断するため
論理的思考ができているか
まずは、論理的思考ができているかをチェックするためです。
採用担当者は、根拠に基づいた思考や行動ができるのかを重要視しています。
たとえば、20代向けの商品を販売するなら、20代がよく利用するSNSに広告を出すことで効率よく宣伝できます。
しかし、なんの根拠もなしに新聞にチラシを折り込んでも、20代の目に届く確率はSNSと比較して下がってしまうでしょう。
上記のように、採用担当者は根拠やデータを参考にした思考ができるかに注目しています。
ガクチカを作成する際は文章に矛盾がないか、論理破綻していないか、など細かくチェックしましょう。
その結果、採用担当者に簡潔でわかりやすいアピールができます。
一貫性があるかどうか
次は一貫性があるかどうかに注目しています。
採用担当者は、就活生の人柄や価値観を見極めたいからです。
たとえばガクチカで「私はチームワークの重要性を学びました」と伝えたとします。
一方で自己PRでもチームワークについて言及したとしましょう。
採用担当者は「チームワークの重要性をよく理解している」と判断します。
なぜなら、ガクチカと自己PRで同じことを述べているからです。
就活全体を通して主張が一貫しているため、就活生の発言に説得力があります。
また採用担当者は、同じ内容の質問を角度は変えますが、何度も質問することがあります。
就活生の考えに一貫性があるか確かめるためです。
ガクチカは、一貫性が求められることを理解しておきましょう。
自社に合う人材か判断するため
最後は、自社に合う人材か判断するためです。
企業は入社した人材が、早期離職するのを防ぎたいからです。
もし、自社の価値観に合わない人材を入社させてしまうと、さまざまなデメリットが生まれます。
たとえば「仕事に主体性がない」「仕事のモチベーションが低い」などです。
仕事はチーム単位で取り組みます。
モチベーションの低さが周りに悪影響を与えるかもしれません。
そのため、企業は経営理念や経営方針を理解している人材を求めています。
就活生は、企業研究を通して企業が求める人物像を正確に把握しておきましょう。
ガクチカの文章に盛り込むことで、採用担当者に好印象を与えられます。
【ガクチカの面接対策】面接でよく聞かれるガクチカ質問例10選
就活の面接において、学生時代に力を入れたこと、いわゆるガクチカは定番の質問項目です。
- 自己紹介をしてください
- 学生時代最も頑張ったこと(力を入れたこと)を教えてください
- 学生時代に取り組んだことについて、なぜ取り組んだのか教えてください
- 学生時代に取り組んだことの魅力について、知らない人にも理解できるように説明してください
- 学生時代の取り組みにおける目標とその目標を設定した理由を教えてください
- 学生時代の取り組みにおける最大の困難について教えてください
- 学生時代の取り組みにおける課題について、それに気づいた背景やきっかけを教えてください
- 学生時代の取り組みにおける困難及び課題をどのように乗り越えたのか、結果も踏まえて教えてください
- 学生時代の取り組みにおける反省点と、当時に戻れるとしたら改善したいと思うことを教えてください
- 学生時代の取り組みにおける学びとそれを社会でどのように活かすか教えてください
企業がガクチカを通じて知りたいのは、単なる経験そのものではなく、その経験を通じてどんな価値観や能力を持っているのか、どのように考え行動する人物なのかという点です。
特に面接では、ESでは見えなかった思考の深さや人柄が表れやすいため、質問の意図を理解したうえでの準備が重要です。
本章では、面接でよく聞かれるガクチカ関連の質問を10個厳選し、それぞれの意図や回答のポイント、注意点、例文まで詳しく解説します。
1. 自己紹介をしてください
この質問をされる理由は、就活生の第一印象を確認し、論理的に自己表現できるか、コミュニケーション能力があるかを見極めるためです。
回答のポイントは、基本情報(大学名・学部・学年)を述べた後、学生時代に力を入れたことの要約や自分の強みを含めて、1分程度で簡潔にまとめることです。
注意点は、単なる経歴紹介で終わらせず、相手にどんな人なのかを印象付ける構成にすることです。
ガクチカ例文
〇〇大学△△学部の□□と申します。
私は現在、学業と並行して飲食店でのアルバイトに力を入れており、接客リーダーとして新人教育や店舗運営に携わっています。
特に、スタッフ間の連携不足によるクレームが課題となっていたため、マニュアルを見直し、朝礼での共有を徹底することで、クレーム件数を半減させることができました。
この経験を通じて、課題を見つけ、周囲を巻き込んで改善に取り組む力が養われたと感じています。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
2. 学生時代最も頑張ったこと(力を入れたこと)を教えてください
この質問は、就活生がどのような目標を持ち、それに向けてどのように行動したのかを見るために行われます。
回答のポイントは、エピソードの中で課題にどう向き合い、どのような工夫や行動で成果を上げたかを具体的に説明することです。
注意点として、単に頑張っただけの感情的な表現や抽象的な言葉に終始せず、数字や成果を交えて客観的に伝えることが求められます。
ガクチカ例文
私は大学2年から所属する◯◯ゼミで、地域活性化をテーマにしたプロジェクトに最も力を入れました。
中でも地元の商店街と連携したイベント企画では、参加者が集まらず苦戦しました。
そこでSNSを活用してターゲット層を絞った告知方法を提案し、イベント内容もファミリー層向けに再構成しました。
その結果、来場者数は前回比で1.8倍に増加し、地域の方々からも好評を得ました。
この経験を通じて、課題に対して柔軟にアプローチし、チームで成果を生み出す力を身につけることができました。
3. 学生時代に取り組んだことについて、なぜ取り組んだのか教えてください
この問いでは、就活生の行動の背景にある価値観や問題意識を探る意図があります。
ポイントは、なぜその活動を選んだのかを、自分の興味や課題意識、目指す姿と関連づけて説明することです。
注意点として、他人に誘われたから、なんとなく始めたからといった受け身な動機だけでは説得力に欠けてしまいます。
ガクチカ例文
私は大学の国際交流サークルで、留学生支援に力を入れてきました。
そのきっかけは、高校時代に短期で海外研修に行った際、自分が現地で孤独を感じた経験から、日本に来る留学生にも同じ思いをさせたくないと感じたからです。
特に、新学期に孤立しやすい留学生のサポート体制が不十分であると気づき、週1回の相談会や日本語サロンの立ち上げを提案・実施しました。
その結果、参加者から『心の拠り所になった』という声をもらい、大きなやりがいを感じました。
この経験を通して、自分の経験を人の役に立てる喜びを実感しました。
4. 学生時代に取り組んだことの魅力について、知らない人にも理解できるように説明してください
この質問は、専門的な活動やユニークな経験をわかりやすく伝える説明力を測る意図があります。
重要なのは、活動内容を知らない第三者でも理解できるように、背景や目的、取り組みの内容を噛み砕いて話すことです。
注意点として、専門用語や内輪ネタを使いすぎると伝わりにくくなるため、誰にでも伝わる表現を心がけましょう。
ガクチカ例文
私は大学でデータサイエンスの勉強をしており、統計的手法を使って地元の観光データを分析するゼミ活動に参加していました。
これは、地域の観光業の課題をデータで見える化し、改善提案を行うプロジェクトです。
例えば、観光客数の季節変動を分析したところ、平日集客に課題があると判明しました。
そこで、SNSで平日限定クーポンを配布する施策を提案し、実際に平日の来客数が15%増加しました。
このように、難しい印象のある統計を、地域貢献に活かすことができたのが最大の魅力でした。
5. 学生時代の取り組みにおける目標とその目標を設定した理由を教えてください
この質問では、目標を立てて物事に取り組む姿勢と、その理由の明確さを見ています。
回答のポイントは、数値や期限などを用いた具体的な目標を示し、それを設定した背景や思いをしっかり伝えることです。
注意点は、漠然とした理想や曖昧な基準を用いないこと。
目標が具体的であるほど、計画性と実行力が伝わります。
ガクチカ例文
私はカフェでのアルバイトにおいて、スタッフ教育の質を改善することを目標にしていました。
新人スタッフの定着率が低いという課題があり、その原因を探った結果、教育内容がマニュアルに偏りすぎていることに気づきました。
そこで『3か月以内に教育満足度を80%以上にする』という目標を掲げ、OJT制度の見直しや先輩スタッフによるフィードバック面談の導入を実施しました。
その結果、アンケートで満足度は85%に上がり、離職率も低下しました。
この経験から、明確な目標があれば、周囲を巻き込みながら組織を改善できることを学びました。
6. 学生時代の取り組みにおける最大の困難について教えてください
このような質問は、壁に直面したときの対応力や粘り強さ、成長意欲を確認する目的があります。
回答のポイントは、どんな困難だったのか、なぜそれが難しかったのか、どう乗り越えたのかを筋道立てて説明することです。
注意点として、苦労を美談化しすぎたり、感情的に話すだけでは本質が伝わりません。
ガクチカ例文
私はゼミでのチーム研究において、メンバー間の意見の対立に直面しました。
特に、研究テーマの方向性について意見が真っ二つに割れ、議論が平行線をたどる事態に。
私はこのままでは研究が進まないと感じ、まずメンバー全員と1対1で話す時間を設け、各自の意見の背景を丁寧に聞くことから始めました。
その上で、両者の考えを統合できる新たな視点を提案し、最終的には全員が納得する形でテーマを決定した結果、研究発表も無事に成功しました。
この経験を通じて、利害が異なる中でも合意形成を図る調整力を培うことができました。
7. 学生時代の取り組みにおける課題について、それに気づいた背景やきっかけを教えてください
この質問は、課題を発見する視点を持っているか、そしてそれに気づくまでの思考や観察力を知るために行われます。
回答のポイントは、どのような場面で課題に気づき、その課題をどのように認識したかを具体的に示すことです。
注意点は、問題に気づいたことを漠然と語らず、背景やきっかけを論理的に説明できるかどうかです。
ガクチカ例文
私は、学園祭の実行委員としてSNSによる集客を担当していましたが、イベント直前のアンケートで『開催自体を知らなかった』という回答が多く、集客効果に課題があることに気づきました。
そのきっかけは、投稿頻度や掲載内容が実行委員の間で曖昧なまま進んでいたこと、対象者が明確に定まっていなかったことでした。
私はそこで投稿内容を学生の関心テーマに絞り込み、1日1回の定期投稿に切り替えることで反応率の向上を図りました。
結果として、イベント当日の来場者数は前年比120%となり、情報発信の重要性と課題発見の視点を学ぶことができました。
8. 学生時代の取り組みにおける困難及び課題をどのように乗り越えたのか、結果も踏まえて教えてください
この質問の意図は、実際の課題や困難をどう分析し、改善・行動につなげたかという課題解決力や行動力を見極めることにあります。
ポイントは、具体的な課題と乗り越えるために取った行動、最終的な結果までを一貫して語ることです。
注意点として、行動の工夫や変化が見えないと説得力に欠け、単なる出来事の羅列にならないよう注意が必要です。
ガクチカ例文
私はアパレル店でのアルバイト経験の中で、売上が伸び悩んでいたキャンペーン商品の販売促進に取り組みました。
当初はPOPやディスプレイだけで訴求していましたが、顧客の反応が薄く、スタッフ同士でも『目立たない』との声が出ていました。
そこで私は、実際の着用イメージをSNSで投稿し、スタッフ自身が商品を紹介する接客トークを研修で共有する施策を提案・実行しました。
その結果、該当商品の売上は週ごとに上昇し、月末には目標の1.3倍を達成しました。
この経験から、困難に対して分析・改善・行動のプロセスを自ら動かして進める力が身についたと感じています。
9. 学生時代の取り組みにおける反省点と、当時に戻れるとしたら改善したいと思うことを教えてください
この質問は、失敗や課題をどう受け止め、次にどう活かそうとする姿勢があるかを見るために行われます。
回答のポイントは、自分の課題を素直に認めたうえで、改善策や今後への意識を明確に述べることです。
注意点として、単なる自己否定で終わらず、改善の視点と前向きな姿勢がセットで語られていることが求められます。
ガクチカ例文
私はゼミのグループ研究でリーダーを務めましたが、初期段階で役割分担を曖昧にしてしまったことで、進行が遅れ、メンバー間の不満が募る結果となってしまいました。
スケジュールの遅れに気づいた段階で話し合いを行い、改めて明確なタスク管理と進捗確認の仕組みを導入したことで持ち直しましたが、もっと早い段階で問題に気づき、対処すべきだったと反省しています。
もし当時に戻れるなら、最初から明確なフローを設け、メンバーとの定期的なコミュニケーションを強化しておきたかったです。
この経験を通じて、マネジメントの重要性と、問題を早期に可視化する力の必要性を学びました。
10. 学生時代の取り組みにおける学びとそれを社会でどのように活かすか教えてください
この質問の目的は、就活生が取り組みを通じて何を得たか、そしてその学びを企業でどう活かせるかを確認することです。
ポイントは、経験から得た学びを具体的に説明したうえで、それを志望企業や職種にどう活かせるかを結びつけて伝えることです。
注意点として、学びだけを語って終わってしまわず、入社後の活用方法までを明示することが重要です。
ガクチカ例文
私は飲食店のアルバイトで、新人教育と接客の質の向上に取り組んだ経験から、相手目線で考える力の大切さを学びました。
業務に慣れない新人スタッフの不安を減らすためには、何に困っているのかを事前に察知し、説明方法を工夫する必要があると実感しました。
また、お客様の立場に立って言葉選びや対応の順番を変えることで、クレームが激減しました。
このような経験は、顧客との信頼関係が重視される御社の営業職においても大いに活かせると考えています。
お客様のニーズを丁寧にくみ取り、信頼関係を築きながら長期的に成果を出す人材を目指していきたいと思っています。
【ガクチカの面接対策】面接におけるガクチカの評価基準
ガクチカは学生時代の経験を通じて自己PRを行う重要な要素ですが、面接では単に頑張った内容を聞かれているわけではありません。
- 学生時代に力を入れたことからどんなことを学んだのか
- 学びを入社後に企業で活かすことができるか
- どんな仕事と相性がいいのか
- 人柄や性格が求める人物像にマッチしているか
- 論理的に話すことができているか
企業はガクチカのエピソードの中から、思考力・行動力・成長力・自社との相性など、さまざまな観点で評価を行います。
そのため、ガクチカを語る際には、何を学びどう成長したのか、社会人として活かせる力はあるか、という観点で整理することが大切です。
本章では、企業がどのような視点でガクチカを評価しているのか、その基準を5つの切り口から解説していきます。
学生時代に力を入れたことからどんなことを学んだのか
この評価ポイントは、単なる経験の事実ではなく、その経験を通じてどのような学びを得たかを重視する意図があります。
企業は、課題や壁を乗り越える中で得られた気づきや成長を見て、その人物が入社後も成長できる人材かどうかを判断しています。
ガクチカを話す際は、経験の説明にとどまらず、そこで学んだ考え方・姿勢・スキルを明確に示すことが大切です。
注意点は、学びが抽象的だったり、実体験と結びついていないと説得力に欠けてしまうことです。
たとえば協調性を学んだと述べる場合も、どのような出来事があってその学びに至ったのか、背景やエピソードを具体的に語ることで、より深い理解を企業に伝えることができます。
面接では、経験と学びがセットになって語られているかが評価の分かれ目です。
学びを入社後に企業で活かすことができるか
この観点では、就活生が経験を通じて得た力を、どのように社会や企業で応用できるのかを重視しています。
いくら優れた経験があっても、それが業務や組織の中でどう役立つかを説明できなければ、評価にはつながりません。
ポイントは、経験から得た強みと企業の求める人物像・仕事内容を接続して語ることです。
注意すべき点は、学びましたで終わらず、だからこそ御社で○○として貢献できるといった未来志向の言葉で締めくくることです。
たとえば、チームでの役割をまとめる力を学んだ人なら、それを営業チームやプロジェクトチームで活かす方法に触れることで、企業側も活用イメージを持ちやすくなります。
企業は自分ごととして行動できる人材を求めており、それを見極めるために、入社後の活用視点を重視しているのです。
どんな仕事と相性がいいのか
企業がこの視点を重視するのは、ガクチカを通してその人の性格や行動傾向、思考のクセを読み取り、社内のどのような仕事に向いているのかを見極めたいからです。
ポイントは、自分の特性がどのような環境や仕事で力を発揮しやすいかを理解したうえで語ることです。
注意点として、自分の特性を過大評価しすぎたり、何でもできますといった曖昧な表現では印象に残りません。
たとえば、分析的に物事を捉えることが得意なら、企画職やデータ分析系の業務との親和性を伝えると説得力が増します。
逆に、人との関わりを通じて成果を出した経験があるなら、営業や人事など人との接点が多い職種との相性を示すと良いでしょう。
企業は、就活生の適性と社内の配属をすり合わせるために、ガクチカを職務適性の視点から評価しているのです。
人柄や性格が求める人物像にマッチしているか
この評価軸では、就活生の価値観や性格が企業文化やチームとフィットするかを見ています。
いくら優れた経験があっても、社風に合わない人物は早期離職のリスクが高まるため、企業側は慎重に見極めます。
ポイントは、ガクチカの中に自分らしさがにじみ出ているか、素直に伝えているかということです。
注意点は、自己演出に偏りすぎて、本来の自分と違う人物像を無理に作り上げてしまうことです。
企業は誠実な人柄や、社内で協働できるかといった雰囲気も見ています。
たとえば、周囲との連携や調整を大切にしてきた経験があれば、協調性や柔軟性といった企業が好む資質を自然に伝えられます。
最終的に面接官がこの人と一緒に働きたいと思えるかどうかがカギとなるため、人柄の伝わり方が評価を大きく左右します。
論理的に話すことができているか
面接では、経験の中身だけでなく、それをどう順序立てて説明できるかという論理性も評価対象になります。
企業がこの点を見る理由は、実際の業務でも報告・連絡・相談や資料作成において論理的思考力が不可欠だからです。
評価されるためには、結論→理由→具体例→結果・学びといった構成を意識して話すことが重要です。
注意点は、話が冗長になったり、時系列が行き来するような話し方だと、聞き手にストレスを与えてしまうことです。
たとえば、経験を語る際に時系列や因果関係が明確であれば、聞き手は内容をスムーズに理解できます。
逆に話の流れに一貫性がないと、内容そのものへの評価も下がってしまうリスクがあります。
論理的に話せるかどうかは、ガクチカを通して伝える構成力・思考力の総合力として見られているのです。
【ガクチカの面接対策】面接で高評価のガクチカ例文10選!
ここではガクチカでよく用いられている「継続力」「協調性」「能動的行動」「人脈作り」「オタク」の書き方について、例文を交えながら紹介します。
「継続力」のガクチカ例文
「継続は力なり」ということわざがあるように、何事も続けられることは、強みになります。
研究や部活、アルバイトなど、誰でも一度は何かを続けた経験があるのではないでしょうか。
継続して取り組める力は、社会に出ても役に立ち、多くの人事担当者も注目する能力の1つです。
面接で継続力をアピールすることは、「地道に実績を積み、会社に貢献してくれる」「すぐに会社をやめない」「真面目に仕事に取り組む」という風に評価される傾向があります。
継続力の例文①
私は学生時代、毎朝2kmのジョギングを続けてきました。
雨が降っても風が吹いてもあきらめずに走り続けたことで、継続力や忍耐力がついたと自負しています。
ジョギングを始めたきっかけは、1つのことをやり遂げた後の自分がどうなるか知りたくなり、ジョギングなら体力づくりも兼ねてできると思ったからです。
寒い冬の朝は布団からなかなか起き上がれず、何度もやめようと思ったこともありましたが、決めたことはやり抜こうと、気力を出して走り続けました。
ジョギングを続けたことで自信がつき、以前より積極的に行動できるようになったほか、風邪もひかなくなりました。
入社後は、ジョギングを通して得た根性と体力を活かし、どんな仕事も投げ出さずやり遂げていきたいです。
継続力の例文②
私が学生時代に取り組んだことは、英語の習得でした。
英語圏の歴史や文化に興味があり、ネイティブの流暢な英語に憧れ、大学を卒業するまでに、ネイティブとも難なく会話できるようになろうと、強く決心しました。
語学力を上げるには、発音からネイティブに近づけることからと、毎日30分発音練習することを日課とし、どんなに疲れていても続けることを、ルールとしました。
発音がある程度できるようになった時点で、外国人に観光案内するボランティアを始め、語学力に磨きをかけていきました。
予想以上に語学力が伸びず、あきらめようと思ったこともありましたが、私の拙い英会話力でも、意味を汲み取ってくれる外国人の優しさに触れ、目標を達成するまで続けようと思い直しました。
その結果、外国人とのコミュニケーションが楽しいと感じられるような、英会話のレベルになりました。
語学力を買われて、英会話教室のスタッフとしてアルバイトも決まり、語学力を磨く場が広がりました。
私の語学力と、何かをやり遂げるための行動力を、貴社の業務に役立てていけたらと考えております。
「協調性」のガクチカ例文
協調性とは、周囲と連結したり団結したりして、物事をすすめる素質のことを言います。
協調性を持つ人は、チームワークを大切にし、空気を読んで行動する、といった傾向があり、人事担当者は、「周囲と協力しながら任務を遂行できる」「個人より組織のことを考えて行動する」「他人をフォローする能力が高い」と評価します。
協調性を持つ人は、会社にとって必要な人材になりますので、ガクチカとしてアピールするのに最適な素質と言えます。
協調性の例文①
私は、常にチームにとって最善なことは何かを考えて行動するのが得意です。
レストランでアルバイトをしていたとき、スタッフの間でシフトに対する不満が出ました。
働いていたレストランでは、3交代制のシフトを導入していて、スタッフはそれぞれの時間帯に割り当てられます。
不満が吹き出したのは、夜番を担当したスタッフたちからで、前シフトの時間内に終わらなかった仕事が、すべて夜番のスタッフにのしかかり、閉店後も1〜2時間店に残らなくてはならないということでした。
作業内容の見直しが必要と考えた私は、店長に事情を説明し、シフト表のほかにタスク管理表を導入し、メンバー内で状況を共有してはと提案しました。
スタッフには、早番と昼番に入ったとき、できるだけ時間内に仕事を終えるよう説明し、タスク管理表をチェックしながら、終わっていない仕事を片付けることも、伝えました。
その結果各スタッフが自分の仕事を時間内に済ませ、空いた時間に他の仕事をこなすようになりました。
タスク管理表を導入したことで、業務の重複を確認することもでき、無駄な作業をしないことにもつながりました。
以前よりも平均で30分ほど早く作業が終わるようになり、スタッフ同士の関係が改善されました。
貴社に入社後も、状況を把握し、チームにとって最善策を提案していきたい所存です。
協調性の例文②
私の強みは、状況を把握し自分は何をすべきか、役割を考えられることです。
大学時代野球部のマネージャーをしていて、チームが思うように結果が出ないという問題に直面していました。
チームの雰囲気は次第にピリピリし、解決策を巡ってキャプテンとメンバーの間で意見が対立するようになりました。
マネージャーとしてやるべきことは、チーム内の調和を整えることで、調和を乱す原因となっている、「勝てないこと」という問題を解決することに気づきました。
マネージャーとして何ができるか調べたところ、チームマネジメントの導入や、練習メニューの管理など、複数の有効な解決策があることを見つけました。
チームメンバーに新しい管理方法を提案し、承諾を経て導入しました。
練習や選手の状況、試合の結果など、必要なことを記録、定期的にチームメンバーに報告し、改善するためにどうしたら良いか、皆で意見を出し合いました。
チーム内の雰囲気は再び明るくなり、前回の成績より上を目指し、練習に励むようになりました。
その結果、前回は地区大会1回戦で敗退しましたが、地区大会の準決勝進出を果たしました。
優勝できなかったものの、予想以上の成績を残せたことと、状況を把握し、適切に行動することで、良い結果がもたらされるということを学びました。
この経験を活かし、調整役として貴社に貢献したいと考えております。
「能動的行動」のガクチカ例文
能動的行動は、自ら行動することを意味し、受動的行動とは対義語になります。
仕事でいうと、上からの指示を待つのではなく、必要と考えられる場合には、自ら行動を起こし、仕事で結果を残す人です。
企業は受け身の人よりも、自ら行動できる人を採用する傾向があります。
自分で考え行動できることを示すガクチカがあれば、面接でアピールすると良いでしょう。
自分で考えて行動したエピソードなら、たとえ地味なことでも構いません。
自分の考えに基づいて行動し、結果を出したことがわかれば、十分です。
能動的行動の例文①
学生時代ネイルサロンのアルバイトをしていて、そのサロンは、顧客の獲得に苦労していました。
ネイルサロンは立地条件の良い場所にあり、週末は予約で一杯になるときもあるほどです。
ですが平日になると客足が落ち、クーポンを発行したり、広告を打ったりしても、思うような反応が得られないことが問題でした。
アルバイトの中でも勤続年数が長く、店の内情をある程度把握していた私は、オーナーに、問題についてぜひ一緒に取り組みたい旨を伝えました。
ネイルサロン利用者層の傾向や、店を利用する年齢層、価格帯などを分析したところ、平日客足が伸びない原因は、ターゲット層の設定に問題があるのでは、という点に気づきました。
平日の昼間の利用者を増やそうと、店では主婦をターゲットにしていましたが、ほとんどの人はジェルネイルのため、多くても月1度程度の来店で済んでしまいます。
平日の人通りを観察すると、サロンの近くを通るのは、仕事帰りの女性が多く、今よりも客足を伸ばすのは、仕事帰りの女性にターゲットを絞るのが有効だと感じました。
オーナーにはターゲット層を変え、仕事帰りの女性がそのまま着替えやメイクをして出かけられるよう、メイク室を設置してはどうかと提案しました。
平日の中でも一番客足が見込める曜日を割引デーにし、格安でサービスを受けられるようにもしました。
サロンの顧客がこのサービスを気に入り、同僚に勧めたことをきっかけに、サロンの評判は口コミで広がり、改善前よりも売上が3割伸びました。
能動的行動の例文②
私は学生時代から周囲をまとめ上げ、1つの目標に向かって突き進めるよう指導していく強みがあります。
大学時代、あるイベントの企画を任されたのですが、企画内容は良いものの、運営の面で評判が悪いと言われていました。
私はまず企画に携わる関係者を把握し、代表者たちと話す機会を設けました。
そこでわかったのは、運営の管理が全体に行き届かず、スタッフのやる気を削く結果につながっていることでした。
コンセプトに向かい、スタッフが一丸となって行動することが必要と考え、イベントのコンセプトをもう一度確認し、そこから関係者への対応を考えました。
コンセプトが印刷されたポスターを作成し、スタッフの目に届くところに張りました。
その一方でスタッフ全員と面談し、イベントに対する不満や要望を聞き出すことも行いました。
収集した意見をまとめ、運営の改善策を打ち出したところ、徐々にスタッフの士気が上がり、最善の状態でイベントを開催できました。
イベントに訪れた来場者たちの感想は軒並み良好で、およそ8割の人が、スタッフの対応に満足したと回答しました。
私は貴社でもこの経験を通して得た強みを発揮し、よりよいプロジェクトを生み出したいと考えております。
「人脈作り」のガクチカ例文
社会人は、多くの人と話す機会が増え、多種多様なつながりに順応できる、素質が求められることがあります。
人見知りせず人と話すのが好きだったり、友人を作ることが得意だったりすることは、当たり前の能力だと思うかもしれませんが、人脈作りは、面接で立派なアピールポイントです。
プライベートであれば、好きな人とだけ付き合うということは可能ですが、社会では苦手な人ともコミュニケーションを構築していく必要があります。
世の中にはいろいろな付き合いがあることを理解した上で、人脈を広げる能力は、企業の採用担当者から歓迎されるでしょう。
人脈作りの例文①
私には、新しい環境でもすぐに周りに溶け込み、人間関係を築く強みがあります。
大学に入学したての頃、先輩にサークルの入会を勧められました。
雰囲気も内容も良く、楽しめそうだったので入会し、そのことを友人に伝えました。
すると、友人も気に入り入会を即決、軽い気持ちで知り合いに声をかけたところ、1日で14人部員が増えました。
入会した理由は、「私が勧めたサークルで、内容が良かったから」ということでした。
サークルではさまざまなイベントを企画しましたが、メンバー全員で1つの目標に向かってやり遂げ、達成感が出るようなものばかりでした。
人脈作りという強みを活かし、貴社では新規開拓や売上アップに貢献していきたいと考えております。
人脈作りの例文②
私は学生時代、カフェでアルバイトをしていました。
スタッフは性別も年齢層もバラバラで、働き始めたときは、同じ年齢層同士がかたまり、スタッフ全体でコミュニケーションが取れていない状態でした。
私は人見知りをほとんどせず、誰に対してもすぐに打ち解けられる強みがあり、誰とも分け隔てなく接していました。
するとこれまで没交渉だったスタッフたちが、お互い話をするようになり、以前よりもスタッフ同士のコミュニケーションが活発になりました。
店内の雰囲気は以前よりも明るくなり、お店の雰囲気が良いとお客様に褒められることも増えました。
貴社に入社後は、持ち前の人脈作りの強みを活かし、スタッフやお客様を笑顔にしていきたいです。
「オタク」のガクチカ例文
趣味は、人柄や人間性があらわれやすい分野です。
とくにオタクを自負するほどの趣味があることは、面接では強力な武器になります。
深く熱中できるものがある人は、何か1つのことに没頭することで、卓越した知識や技術を身に付けられる人です。
面接では、このように評価される傾向があるため、オタク級の趣味がある場合は、強みとしてアピールすることをおすすめします。
趣味は他の学生と差別化しやすいという特徴もありますので、趣味をガクチカに活用できないかどうか、考えてみましょう。
オタクの例文①
私は学生時代、サックスに夢中になり、人一倍練習に励みました。
学校での活動以外にも、自宅で自主練習をしたり、親のすすめで吹奏楽サークルにも入ったりしました。
ただ、私はサックスを演奏するには肺活量が少なく、それが悩みのタネでした。
サックスで好きな楽曲を思い切り演奏したいという気持ちが強くなり、体力をつけるためのトレーニングを始めました。
毎日1kmのジョギングと、肺活量をアップさせるための特別トレーニングを日課とし、肺活量に関する雑誌や本を読み込み、知識を深めていきました。
その結果、以前よりも長期間演奏できるようになり、肺活量が増えたという変化がありました。
肺活量が増えることでサックスの練習にも力が入り、そのためか、所属していた吹奏楽部が、市のコンクールで入賞を果たしました。
壁にぶつかったとき、問題と向き合い、克服したことで、何でもやればできるということが、この経験で学んだことです。
この経験から、仕事で壁にぶつかったとしても、投げ出さずに持ち前の強いメンタルで克服していきたいと考えております。
オタクの例文②
私は地元産の食べ物やグルメが好物で、それを多くの人に広めようと、ブログを立ち上げ、個人的な趣味として紹介していました。
ブログを立ち上げた理由は、私が住んでいる地元は、おいしい食べ物がたくさんあるのに、ほとんど知られていない状態で、ブログを立ち上げれば、一人でも多くの人を観光に呼び込めると思ったからです。
ですが開設したブログには全然アクセスが集まらず、目標からは程遠い結果となってしまいました。
挫折感を味わい、ここでやめようと思ったのですが、一人でも多くの人に知ってもらいたい気持ちが強く、再度挑戦することにしました。
アクセスがなぜ集まらないか、ということから検証を始め、ブログをやめて、一からサイトを構築することが大切だということに気づきました。
独学でプログラミングを学び、サイト構築、さらにはサイトコンテンツの作成を手掛けるまでのレベルに達しました。
地元の生産者さんや知り合いの協力を得ながら、少しずつサイトを充実させ、SNSと併用して情報を配信し続けたところ、月に1万人のユーザーが訪れるサイトになりました。
この経験で学んだことはたくさんあります。
「やると決めたことは絶対に成し遂げる」という強い情熱が、目標達成に大切だと言うことのほかに、状況を冷静に把握する分析力や、周囲の協力を得るためのコミュニケーション力も、必要だということを学びました。
貴社に入社後は、この経験を活かし、情熱を持って仕事に取り組んでいきたいと考えております。
【ガクチカの面接対策】エピソード別のガクチカ例文9選
続いて、エピソード別のガクチカ例文を9つ紹介します。
ガクチカの題材は多岐にわたるため、選び方に迷う就活生も多いでしょう。
本章では、就活生が選択しやすいエピソードの例文を用意しました。
以降の例文を読み「自分でも作成できそう」と前向きに捉えるきっかけにしてください。
ガクチカは、学生時代の経験から得た学びを伝える場です。
エピソードの種は身近にあるため、ぜひ参考にしてください。
1.部活動のガクチカ例文
例文
私はサッカー経験を通じて、リーダーシップとチームワークを身につけました。
大学時代は、サッカー部のキャプテンとしてチームを引っ張ってきました。
私たちのチームはサッカー経験者が少ないため、練習メニューが限られていました。
そこで私は、YouTubeやサッカー雑誌を参考に新しい練習を考案しました。
その結果、秋大会では、初めてベスト16まで進出できました。
私は、キャプテンを務める際、チーム全体の中で自分の役割を見極め、協力しあいながら目標に向かって努力する姿勢を大切にしてきました。
これらの経験から、効果的なコミュニケーションやプランニング能力を活かしたいです。
さらに、新入社員としてチーム全体の目標達成に向けて貢献していきたいと考えています。
2.サークルのガクチカ例文
例文
私は学生時代、テニスサークルで会計担当に就任しました。
この経験を通じて、課題解決能力を磨いてきました。
私が所属するサークルは部費の使い道が不明でした。
そこで私は過去の履歴を分析し、不要な経費を抑えるように努めました。
その結果、費用を前年度の2/3の値段にまで抑えることに成功しました。
具体的なプロセスとしては、収支の詳細を確認し、必要のない費用の見直しを実施しました。
ほかにも、備品が安く手に入るお店を探したり、メンバーに備品を大切にするよう説明したりしました。
最初は、節約することに反対のメンバーがいました。
しかし、サークルの存続に関わるため、何度も説明することで納得してもらいました。
この経験から得た課題解決能力は、入社後にも会社の業務で効率化や費用削減に貢献できると確信しています。
3.アルバイトのガクチカ例文
例文
私は、高校時代から現在までカフェでアルバイトしています。
仕事の流れを完璧に覚えたため、昨年から新人の教育を任されるようになりました。
私は、丁寧に作業を伝えるように意識しました。
しかし、同じミスが連続する課題が生まれました。
そこで私は、従業員の目にするところにメモを張るようにしました。
その結果、新人のミスが連続することがなくなりました。
さらに、ほかの従業員も目にする機会が増えたことで全体のミスも減少しました。
この経験から、提案力に富んでおり、業務改善能力にも自信があります。
新たな環境に配属されても業務を改善し、チーム全体の生産性向上に貢献したいと考えています。
4.インターンのガクチカ例文
例文
私は貴社のインターンシップに力を入れて参加しました。
私は最終発表に向けて、チームの進捗管理を担当しました。
ある時、発表までに間に合わない可能性が出てきました。
そこで、メンバーと連絡を取り合い、スケジュールを見直すことで、資料を完成させました。
その際、コミュニケーション能力や調整力が試されました。
私は、相手の価値観を尊重することで、メンバーの協力を得ることに成功しました。
この経験から、プロジェクトを円滑に進めるためのコミュニケーション力と調整力を身につけました。
入社後は、チームプレイヤーとしてメンバーとの協力や調整を円滑に行い、プロジェクトの成功に貢献したいと考えています。
5.留学のガクチカ例文
例文
私は、カナダに留学した経験があります。
そこで異文化理解や柔軟性、そしてコミュニケーション能力を磨きました。
留学当初は、ルームメイトがアジアやアフリカからの留学生であり、さまざまな文化の違いに直面しました。
最初は戸惑いもありましたが、コミュニケーションを通じてお互いの文化を理解し合うことで、視野が広がりました。
日本にはいないタイプの人ばかりでとても新鮮でした。
その経験から、新しい環境や異なる考え方に対して柔軟に対応し、円滑な人間関係を構築することが得意です。
入社後は、チーム内外の多様なメンバーと協力しながら、異なるバックグラウンドを持つ人々と円滑にコミュニケーションを図り、業務に貢献していきたいと考えています。
6.ボランティアのガクチカ例文
例文
私は、学生時代に放課後学童保育のボランティアに注力しました。
ボランティアを通して広い視野と柔軟性、リーダーシップを身につけました。
放課後学童保育は、年齢や体格の違う子供たちが多く在籍しています。
対応が難しい状況でしたが、それぞれの好みや学年関係なく遊びを提案し、子供が楽しい時間を過ごせるようにしました。
この経験から、人と関わる際に臨機応変に対応し、グループ全体をまとめるリーダーシップが発揮できると自負しています。
顧客やチームとのコミュニケーションを円滑にし、最適な提案をすることで、入社後もチームの一員として活躍できると考えています。
7. 資格取得のガクチカ例文
ガクチカ例文
私は大学時代、日商簿記2級の取得に力を入れました。
この経験を通じて、目標達成のために計画的に努力を続ける継続力と集中力を身につけました。
当初は専門用語や仕訳の理解に苦戦し、模試では合格ラインに届かない日々が続きました。
しかし、自分なりに原因を分析し、苦手分野をリストアップして、毎日の学習内容を細かくスケジューリングすることにしました。
加えて、1日の終わりにその日の理解度を自己評価し、次の日に復習するサイクルを徹底しました。
その結果、3度目の試験で無事に合格することができました。
この経験から、課題を明確化し、計画的に取り組む力を培うことができました。
入社後も、業務に必要な知識の習得やスキルアップにおいて、同様に目標達成に向けて主体的に努力し続ける姿勢を活かしていきたいと考えています。
8. 趣味特技のガクチカ例文
ガクチカ例文
私は大学時代から続けている写真撮影という趣味を通じて、観察力と企画力を養いました。
特に、地域の魅力を発信するための自主プロジェクトとして、地元商店街の店舗を紹介するInstagramアカウントを立ち上げたことが印象的な経験です。
最初はフォロワーが伸びず、反応も少なかったため、どのような投稿が人を惹きつけるのかを研究し、店舗ごとに人、商品、こだわりを軸にストーリー性のある構成で発信するように工夫しました。
その結果、フォロワー数は半年で1,000人を超え、商店街の来客数増加に一部貢献したと感謝の声もいただきました。
この経験から、情報の見せ方や相手目線での発信の重要性を学びました。
入社後も、お客様やチームのニーズを正確にとらえ、分かりやすく伝える力として活かしていきたいと考えています。
9. 学業のガクチカ例文
ガクチカ例文
私は大学で社会心理学を専攻し、人の行動がどのように集団や環境に影響されるかをテーマに研究してきました。
特に力を入れたのは、卒業論文の執筆に向けた実験設計とデータ分析です。
テーマはSNSにおける他者評価の影響で、100名以上の被験者に協力を得て、条件ごとの反応の違いを検証しました。
データ収集と分析には多くの時間と労力が必要であり、統計ソフトの扱いにも苦戦しましたが、指導教員のアドバイスを受けながら粘り強く取り組みました。
その結果、ゼミ内でも高く評価され、学内の発表会にも選出されました。
この経験から、情報を多角的に分析し、論理的にまとめ上げる力が身につきました。
今後は、こうした分析力を活かし、根拠ある提案やレポート作成に貢献していきたいと考えています。
【ガクチカの面接対策】面接でガクチカを話す際のポイント4つ
続いて、面接でガクチカについて話す際のポイントを大きく分けて4つ紹介します。
面接は特に時間が限られていることが多いため、以下の3点を意識した上で簡潔に話すことを心がけるようにしましょう。
結論から話す
面接官に要点を迅速に理解してもらうためには、結論から話すことが非常に重要です。
面接は限られた時間内で行われるため、最初に結論を述べて、話の主題を念頭に置いて聞いてもらえるように工夫しましょう。
ビジネスの現場においては基本的にどのような場面でも結論ファーストな話し方が好まれるため、この対策は自己PRや志望動機においても有効です。
結論を先に話すことで、面接官もあなたが何に力を入れたかを念頭に置いた上で話を聞けるため、どのようなポイントを質問しようか考えながらあなたの説明を聞くことができます。
結論から話すことで、話が冗長にならず、さらに要点も明確に伝わるため、より概要を理解してもらいやすくなるでしょう。
自分の言葉で話す
自分の言葉で話すことは面接官にあなたの熱意を伝えるために非常に重要なポイントの1つです。
書いた内容をそのまま暗記して話すような伝え方をしてしまうと、機械的で感情のこもらない表現になってしまいがちです。
しかし、面接官はあなたの個性やモチベーションの高さを見極めるためにあなた自身の言葉で話してほしいと考えています。
自分の言葉で話すことで自然な表情で話せるだけでなく、声のトーンなども熱意がこもるため、あなたの人間性や情熱を伝えやすいです。
また、自分の言葉で話すことで思い出しやすくなり、質問に対する応答も柔軟に対応できるようになります。
結果として面接官に強い印象を与えられるでしょう。
取り組みに対しての熱意を伝える
取り組みに対しての熱意を伝えることは、あなたの積極性と成果への貢献度を強調するために非常に重要です。
単に指示されたことをこなしたかのように話すのではなく、自ら積極的に努力してきた姿勢に関して説明することで、あなたの熱意や情熱が面接官に伝わりやすくなります。
熱意を持って取り組んだ経験は面接官に対して強い印象を与え、あなたがどれだけ真剣に物事に取り組む人であるかを示す証拠となるのです。
また、熱意を持って取り込むことで得られた成果や学びについて話すことは、面接官に対してあなたの成長意欲や問題解決能力をアピールすることにもつながります。
具体的なエピソードを交えて自分の熱意をしっかりと伝えることで、面接官に好印象を与え、評価を高めるようにしましょう。
深掘り質問に対しての対策をしておく
面接での深掘り質問に備えるためには、ガクチカについて、事前に想定される質問を準備し、それに対する回答を具体的に考えておくことが効果的です。
深掘り質問とは、初めの回答に対してさらなる詳細や背景、理由を問われるもので、応募者の価値観や思考プロセスを評価する目的があります。
例えば、「なぜその活動に取り組んだのか」「その結果に満足していますか」「その経験から何を学びましたか」などが挙げられます。
深掘り質問への対策として、まず自身のエピソードを振り返り、活動の動機や背景、具体的な行動、結果、学びを整理することが重要です。
5W1H(誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どのように)を活用して、回答を詳細に準備することで、論理的で説得力のある内容を作ることができます。
【ガクチカの面接対策】面接でガクチカを話す際の注意点4つ
面接でガクチカについて話す際にはいくつかの注意点が存在します。
これらを念頭に置きながら本番に臨むことで、よりマイナスな印象を与える可能性が低く、適切な回答を提示できます。
以下の4点の内容を踏まえた上で、面接官に良い印象を与えられる回答を心がけましょう。
噓をつかないようにする
面接で自分の経験を語る際には嘘をつかないようにしましょう。
面接官はこれまで何人もの就活生を相手にしてきたプロフェッショナルであり、嘘を見抜く技術も持っています。
仮に最初は嘘がバレなかったとしても、面接が進むにつれて深掘りされる質問が増え、その中で整合性が取れない部分が出てくると、すぐにバレてしまいます。
また、一度嘘がバレると信頼関係が崩れ、採用される可能性は大幅に下がってしまいます。
正直に自分の経験や成果を話し、面接官との信頼関係を築き、ポジティブな印象を与えるようにしましょう。
たとえ小さな成功や経験であっても、正直に話すことで自己成長への努力をアピールすることは可能です。
高校以前の話は使わない
「大学時代、本当に何も経験していない」という人はなかなか難しいかもしれませんが、高校以前の話は可能な限り使わないようにしましょう。
直近の経験の方が、現在のあなたにそれらの取り組みの要素が反映されている可能性が高いからです。
また、高校以前の話をするということは、「大学時代に何も努力をしていなかった人材である」とみなされてしまう可能性もあります。
高校時代のエピソードは成長過程の一部としては十分かもしれませんが、大学時代のエピソードに比べるとインパクトが弱く、十分な印象を与えにくいです。
もし本当に大学でのガクチカが無く、高校の話をすることになったとしても、「その経験が大学生活、そして現在の自分にどのような影響を与えたのか」については、多少なりとも言及することが大切です。
丸暗記で面接に挑まない
特に緊張してしまいがちな人は、回答を丸暗記して本番に臨もうと思うかもしれませんが、これは多くの就活生が犯してしまいがちな悪手の1つです。
面接は自分が用意してきた内容を、ただ棒読みで一気に話して伝えるものではありません。
それならばESで十分であり、面接を実施する必要はないはずです。
面接を通じて企業はあなたのコミュニケーション能力や、対話ができるか、人柄が企業に合っているかなど、「ESの内容だけでは判断できないこと」を確認しようとしています。
確かにガクチカや志望動機、自己PRなどよく聞かれる質問は回答の下書きを用意し、暗記しておくことは大切です。
しかし、覚えた内容をそのまま全て話すのではなく、概要を覚えた上で、臨場感を持って話せるようにしましょう。
成果を残してない話は使わない
確かにガクチカはその過程やどのような経験をしたのか、どのように成長したのかに焦点を当てています。
したがって、必ずしも部活で全国制覇やTOEIC900点以上など、圧倒的な成績を収めている必要はありません。
しかし、いくつかあるエピソードの中で、内容が似たようなものが複数ある場合は、わざわざ成果を残していない話を活用する必要は全くありません。
自己PRの方が成果を求められる傾向は強いですが、ガクチカにおいても、成果を残していない話よりは、成果を残している話をした方が印象が良いのは当然のことです。
したがって、エピソードを選ぶ上で、成果を残した話とそうでないものがあるならば、前者を選ぶようにしましょう。
【ガクチカの面接対策】緊張を和らげる対策2選
本章では緊張を和らげる対策は以下の2つです。
- 面接の流れを把握しておく
- 事前準備は万全に
面接は、人生の中でも非常に緊張する瞬間です。
対策せずに参加すると、後悔の残る結果になるでしょう。
緊張は、自分次第で大きく変えられる項目の1つです。
自分の魅力を適切に伝えるためにも、本章の解説を参考にしてください。
面接では自分のすべてを出し切れるように、今から準備しておきましょう。
面接の流れを把握しておく
まずは、面接の流れを把握しましょう。
全体像を把握することで、不明点をなくせるからです。
もし、面接の流れを知らないまま参加すると、次の流れが心配になり、質問を聞く余裕がなくなります。
その結果、内容がうまく理解できず、曖昧な回答になるでしょう。
もちろん緊張感は、悪い意味ばかりではありません。
適度な緊張は、集中力を生みます。
また、緊張は面接を良いものにしたい、と考えている証拠とも言えるでしょう。
面接での緊張とうまく付き合っていくためには、全体の流れを把握することが重要です。
面接の質問内容は、企業によって異なります。
しかし、流れはどの企業でもパターン化されています。
キャリアセンターや就活エージェントと模擬面接し、流れを把握しておきましょう。
事前準備は万全に
面接は事前準備を万全にしておきましょう。
面接直前は、緊張が原因で準備する余裕がないためです。
たとえば、想定質問の回答作成や持ち物の準備が挙げられます。
さらに余裕があれば、面接会場の行き方や当日の天気を調べておきましょう。
もちろん当日の朝に準備することも可能です。
しかし、面接は非日常のイベントになります。
普段とは違う状況になるため、予想しないトラブルが発生するかもしれません。
もし、ミスが発覚すると、パニックになるでしょう。
落ち着いた状態で面接に参加するためにも、事前準備は万全にしておくことをおすすめします。
【ガクチカの面接対策】ガクチカを作る4つのSTEP
続いて、ガクチカを作成する4つのステップを詳しく紹介します。
人それぞれ自分なりの取り組み方は存在するかもしれませんが、基本的な作成方法は以下の4段階に分かれています。
ぜひ、参考にした上で、スムーズにガクチカを作成しましょう。
1.印象的な学生時代を振りかえる
印象的な学生時代の経験を振り返ることは、自分が熱意を持って取り組んだ経験を思い出し、アピールポイントを見つけるために非常に重要な対策の1つです。
学生時代に経験したことの中で、特に心に残っている出来事や努力を重ねた活動を思い出してみましょう。
たとえ自分では些細なことだと思っている、または日常的に行っていたことでも、それがどのように自分に影響を与えたかを考えることが重要です。
例えば、部活動で熱心に取り組んだことや、プロジェクトでリーダーシップを発揮したこと、ボランティア活動で全力で取り組んだことなど、あらゆる経験が対象となります。
これらの経験を振り返ることで、自分の強みや学んだことを再確認し、面接でのアピール材料を見つけられるでしょう。
2.エピソードを書きだす
エピソードを書き出して具体的な内容を整理し、面接での説明をよりスムーズにするようにしましょう。
実際に紙やデジタルメモに自分の経験を詳細に書き出してみることをおすすめします。
この際、具体的なエピソードを思い出すために日時や場所、関わった人物、具体的な出来事など詳細に記載するようにしましょう。
エピソードを書くことで記憶が鮮明になり、面接で質問された際には自信を持って話すことができます。
また、書き出すことで自分の経験がどのように自己成長やスキルの習得につながったかを自分で分析しやすくなります。
このエピソードを書き出すことで、面接での回答が具体的かつ説得力のあるものとなり、強い印象を与えられるでしょう。
3.企業に合うエピソードを選ぶ
複数のエピソードがある場合は、可能な限り企業に合ったエピソードを選ぶようにしましょう。
面接官に対して、自分がその企業に適していることをアピールするために必要な対策です。
企業ごとに社風や企業理念、仕事内容は異なるため、それぞれに合わせたエピソードを選ぶことで面接に好印象を与えられます。
まず、応募する企業の理念やビジョン、求める人物像をよく理解しましょう。
その上で自分の経験の中から企業が求めるスキルや価値観に合致するエピソードを選びます。
例えば、リーダーシップを重視する企業には、チームをまとめて成果を上げた経験を強調すると良いでしょう。
このようにして、自分の経験を企業に合わせてアピールすることで、面接官に自分の適性を強く印象付けることができます。
また、企業研究をしっかりと行っていることも伝わるため、おのずとモチベーションの高さも伝わります。
4.PREP法で組み立てる
- 結論(Point)
- 理由(Reason)
- 具体例(Example)
- 再度結論(Point)
の順に話を組み立てる方法です。
PREO法を活用すれば、話の要点を迅速に伝えられるため、ぜひ利用するようにしましょう。
まず、最初に結論を述べることで面接官に話の要点を分かりやすく伝えられます。
その後、なぜその経験を選んだのか、理由やきっかけを説明し、次に具体的なエピソードを交えて説明することで説得力のある話を展開できます。
また、最後に再度結論を述べることで、話全体を再確認し、印象を強められます。
再度結論を述べることで、あなたがどのようなことに取り組んだのかについてより強く印象付けることができます。
一度マスターしてしまえば他のエピソードを話す場合などにも応用が効くため、複数の企業を受ける際もスムーズに複数のガクチカを作成可能です。
話の流れが論理的で非常に分かりやすいため、ガクチカに限らず、志望動機や自己PRなど、面接で話す内容は基本的にPREP法で作成するようにしましょう。
【ガクチカの面接対策】どうしてもガクチカが思いつかないときは?
ガクチカがどうしても書けない人のパターンには、頑張ったことがありすぎて何を選べばいいか分からない場合や、そもそも力を入れたことが思いつかない場合などがあります。
また、力を入れたことは思いついても、どう書いていけば、志望企業へのアピールにつながるのかが分からないという方もいるかもしれません。
そうした際にはガクチカの例文を見てヒントを得るほか、次のような方法で書くべき内容や書き方を知ることもおすすめです。
ゼミやサークルなどの親しい先輩や、志望する企業のOB・OG訪問で実際に内定を得て就職した先輩たちのESを見せてもらうのも、有効な方法です。
特に志望企業に内定を決めた先輩のESは、お手本になります。
ただし先輩のESを見せてもらうときに注目するべきポイントは、ガクチカに選んだエピソードの内容やそこでアピールした事柄ではありません。
なぜなら、先輩がガクチカにアルバイトを選び、そこで得たコミュニケーション力をアピールしていたからといって、真似をしてみても内定をもらえるわけではないからです。
お手本にすべきはエピソードの紹介の仕方や、自分の強みを盛り込む方法などの伝え方です。
先輩の表現力をお手本にして、自分のガクチカに活かしましょう。
OB訪問やインターンシップに参加することも、効果的なガクチカの書き方を知る方法の一つです。
企業に刺さる効果的なガクチカを書くためには、まずその企業をしっかりと理解することが重要です。
OB訪問をすることでその企業にしかない強みを聞き出せたり、インターンシップに参加することで実際に最前線で働いている社員の方から考えや意見を聞くことができます。
ホームページやパンフレットに載っている情報だけでなく、社員の方のリアルな声を聞くことで、企業理解がより深まります。
その企業の強みや大切にしている価値観、社員の方の人柄、求められるスキルなど、具体的に得られた情報をもとに、ガクチカでアピールする内容やスキルを検討してみましょう。
自分が何を頑張ってきたのか分からない、どのようなエピソードを志望企業に対してガクチカとしてアピールすれば内定につながるのか見えてこないという人は、大学のキャリアセンターに相談するのも1つの方法です。
そもそもガクチカがないという方は、大学時代の経験を時系列に箇条書きにして相談に行きましょう。
学生時代に何もせず、ボーっと過ごしている人はいません。
何かしらの経験はあるはずなのに、しっかり頑張った感覚を持てておらず、ガクチカとして選択できなくなっているのです。
アドバイザーに経験について自分がしたことを話していくと、「十分に頑張っていた」と気づきを与えてもらえたり、志望企業にベストなガクチカはこの経験だという点をアドバイスしてもらえたりします。
学業やアルバイトなどを日々そつなくこなしていると、特に力を入れている事柄を感じられないという人もいます。
また、周囲にスポーツで選手に選ばれた人や研究開発などで成果を上げた人、ボランティア活動などに積極的に取り組んでいる人などがいると、無意識に他人と比べてしまい自分なりに頑張っていることがあるのにガクチカと呼べることはないと感じてしまう人もいます。
自分では自分の頑張りに気づけないときには、他人に聞いてみましょう。
家族、ゼミやサークルの仲間、ゼミの教授やアルバイト先の同僚など、身近であなたを見てきた人たちに思い切って尋ねてみましょう。
ゼミ仲間や教授から「いつもリサーチを徹底している」と褒められたり、アルバイト先の上司から「仕事が速くて頼りになる」のように嬉しい言葉をもらえたりするかもしれません。
志望する企業にアピールするためにどのガクチカを選べばいいのか迷っている、ガクチカは選べたけれど効果的な書き方が分からないという方は、就活のプロである就活エージェントに相談してみましょう。
志望企業が求める人物像とあなたの人物像の分析を通じて、どのガクチカを選び何をアピールすべきかアドバイスを受けられます。
また、内定を得られる書き方にも精通していますので、ガクチカに盛り込むべき内容や構成についてレクチャーをしてもらえるうえ、実際に書いた内容を添削してもらうこともできます。
真似して書いたり、他人の内容をコピーしたりすることなく、自分で書いた文章を高めてもらうことができるので、内定への近道になるでしょう。
就活市場でもあなたに寄り添ったサポートを行っています。
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【ガクチカの面接対策】面接のガクチカでよくある質問
続いて、就活生の方からよくいただく、面接でガクチカについて聞かれた場合に備えた対策方法などに関する質問に回答します。
これらの質問は就活生の方からよくいただくため、この記事を読んでくれているあなたも気になる項目なはずです。
ぜひ参考にしてみてください。
話す長さはどのくらいがいいですか?
結論として、1分で話せるようにまとめると、要点を簡潔に伝えられるため、面接官にとっても理解しやすく、好印象を与えることができます。
しかし、深掘りされる可能性がある面接や、エピソードを詳しく説明する必要がある場面では、2〜3分で掘り下げて話せる準備をしておきましょう。
具体的なエピソードを盛り込み、取り組んだ背景や苦労した点、工夫した方法、そして結果や学びを丁寧に説明することで、面接官に伝わりやすくなります。
また、1分バージョンでは「結論」と「成果」を中心に話し、深掘りされた場合に備えて詳細な内容を準備しておきましょう。
「短いバージョン」と「長いバージョン」の両方を用意しておけば安心です。
特に、時間指定が無い場合は長々と話してしまいがちですが、あくまで具体性と要点を意識しつつ、相手の反応を見て柔軟に調整することが求められます。
逆質問は考えていくべきですか?
逆質問は絶対に考えていきましょう。
「特にありません」などと答えてしまうと、面接官に「弊社に対する興味が薄いのではないか」や「やる気がないのではないか」といった印象を与えてしまいます。
また、企業に対する理解を深め、自分に合っているかを確認するためにも、事前に逆質問を準備しておくことは必須です。
例えば「御社の中で特に重視されている価値観について教えていただけますか」や「入社後、最初の1年間で期待される役割はどのようなものでしょうか」といった質問は、企業理解を深めるだけでなく、自身の意欲をアピールする機会となります。
また、逆質問を通じて自分の成長意欲やキャリアビジョンを伝えることもできるため、企業側にも積極性を印象づけることが可能です。
余裕があれば企業の公式サイトやインタビュー記事、求人情報について調べ、それらに関する質問をすると「この人はしっかり調べて来ているな」という印象を与えられます。
面接でガクチカの深掘りはどのようなことを聞かれますか?
面接でガクチカの深掘りが行われる際には、取り組みの背景や目的、課題の克服方法など、具体的な点について詳しく尋ねられることが多いです。
面接官はあなたがなぜその活動を選び、どのような目標を設定して取り組んだのか、そしてその過程で直面した課題について知りたいと思っています。
例えば「その活動を始めたきっかけは何ですか?」や「どのような問題が発生し、それをどう解決したのですか?」などと聞かれるでしょう。
また、ガクチカの経験を別の場面で活かせるかについての質問も多く「その経験をどのように今後の仕事に活かしたいですか?」などと聞かれることもあります。
企業はこうした質問を通じて、応募者の問題解決能力や行動力、そして結果を出せるかを確認しています。
聞かれやすい深掘り質問について、全てスラスラと回答できるようになっておきましょう。
面接の時間はどれくらいですか?
面接の時間は一般的に30分から1時間程度です。
特にガクチカが重要視されるのは一次面接で、30分から1時間の中で今までの職務経験やスキル、基本的な適性などが確認されます。
質問に答えるときは何秒くらいで答えればいいの?
質問に対して何秒で答えればいいのかわからないといった時間に関する疑問も持つでしょう。
まず、自己紹介や自己PRなどの簡単な質問の場合は30秒から1分を目安にするといいでしょう。
答えるときは要点を絞って話しましょう。
具体的なエピソードを聞かれたときには1分から1分30秒が理想です。
ここでは話が長くならないように、背景→行動→結果の順にまとめると面接官に伝わりやすくなります。
まとめ
ガクチカを書く際には、
- 結論から記入する(何を頑張ったのか)
- どうして頑張ることができたのか(行動の背景)
- どういった取り組みをしたのか(具体的な行動)
- 最終的にどうなったのか(結果と感想)
上記のポイントを意識しながら書いてみてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート