就職活動において、サポート力をアピールしたい方も多いと思います。
しかし、どのようにアピールすれば企業に魅力的に思ってもらえるのかかわからず、自己PRの作成に悩みますよね。
ここでは、自己PRでサポート力をアピールする方法について解説しています。
あなたの良さを最大限伝えて選考を通過するために、ぜひ本記事を参考にしてください。
【自己PR】そもそも自己PRはなぜ聞かれるのか
では、そんなサポート力を自己PRの強みとしてアピールする際は、そもそもなぜ就活では自己PRが求められるのか気になるところです。
エントリーシートや面接で自己PRを聞かれる理由や、企業の意図を理解しておけば、企業の基本的な評価基準を把握したうえでアピール文を作成できます。
自己PRを聞かれる理由は、主に、以下の2つが挙げられます。
- 人柄やポテンシャルを知るため
- 求める能力とマッチしているか確認するため
上記の点を主な評価基準としてチェックしておくことが、完成度の高い自己PRを作成するうえで重要となります。
では、一つひとつを詳しく解説していきます。
人柄やポテンシャルを知るため
新卒採用の選考において、企業から自己PRを求められる理由は、企業側に「人柄やポテンシャルを知りたい」という意図があるからです。
基本的に新卒採用は、学生一人ひとりの人柄やポテンシャルを見て採否を判断する「ポテンシャル採用」が取り入れられています。
内面的な特徴・性質をつかむことで、企業は、自社に適応して能力を発揮していける人材かどうかを見ているのです。
自己PRは、これまで培ってきた強みや能力、スキルをアピールし、それが明確に発揮されたエピソードなどを述べていきます。
そこからは、本人の能力も含めた総合的な人柄もわかるため、ポテンシャルを見極めるうえで重要な判断材料になります。
だからこそ自己PRでは、強みを自分自身で把握し具体的な入社後の働き方・活躍の仕方を述べることで、志望企業に対してポテンシャルの高さをアピールすることが重要となります。
求める能力とマッチしているか確認するため
就活の選考で企業から自己PRを求められる理由には、企業側の、求める能力とマッチしているか確認したいという意図も関係しています。
企業には採用したい人物像があり、それは本人の性格的特徴などの人柄、能力、興味関心などから構成されています。
企業は人材を新規採用するうえで、ミスマッチを避けなければなりません。
能力などのミスマッチが起これば、本人の早期離職につながるため、企業はかけた採用・教育コストを無駄にしてしまうことになります。
それだけでなく、ミスマッチは本人にとってもキャリア形成を遅くするため、双方にとってメリットがないことがわかります。
【自己PR】サポート力は評価される?
就活の自己PRでは、サポート力は強みの一つとして評価されます。
そのため、部活やサークル、アルバイトなどでサポート力を磨いてきた人は、サポート力を強みとしてぜひアピールしてみましょう。
状況把握や広い視野などが重要な能力として評価されるため、組織を円滑に回していくうえでは、企業からは積極的に重宝されるでしょう。
そのため具体的な評価ポイントを理解したうえで、魅力を感じてもらいやすい職種に対して適切にアピールすることが、就活の選考突破の近道となります。
【自己PR】サポート力とは
自己PRでサポート力をアピールするなら、そもそもサポート力とはどのような能力・スキルのことを指すのか整理しておきましょう。
自分と関わりのある人たちの支援をスムーズに行う能力のこと
特にビジネスでは、組織が目指す姿と自分自身の役割・担当タスクを理解したうえで、成果を上げるために周りを助けられる能力のことをいいます。
組織内にはさまざまな役割があるため、サポート役として細やかな部分に気を利かせたり、補助的な業務を担当したりする人も重要な存在にあたります。
そのため、自己PRで伝える強みの一つとしてサポート力は評価の対象になり、志望職種次第ではより良い印象を獲得できる可能性もあります。
【自己PR】サポート力が評価されるポイント
では、自己PRにおける「サポート力」は、具体的にどのような点が評価されるのでしょうか。
自己PRにおいてサポート力が評価されるポイントは、主に、以下のことが挙げられます。
サポート力の評価ポイント
- 自分の役割付けができる
- 良好な人間関係を築ける
- 仕事を円滑に進められる
自己PRから上記のような活躍ができるイメージが伝わってくれば、採用担当者は良い評価をつけやすくなるでしょう。
では、以下から評価されるポイントを詳しく解説します。
自分の役割付けができる
自己PRでサポート力が評価されるポイントには、まず、自分の役割付けができることが挙げられます。
その場・その状況を把握したうえで、自分自身に求められる役割や立ち回りを見つけ、適切な行動が取れることを指します。
この能力が高い人は、周りを見渡したうえで、手が回っていない箇所を積極的に担当するなどの役回りができます。
手薄な箇所を素早く見つけてカバーできるため、この足りない部分を補える能力は、多くの現場で重宝されるでしょう。
そのためサポート力を発揮するうえで、常に周りをよく見て動くことを意識している人、自分にできることを探すことに長けている人は、この能力が高い可能性があります。
木下恵利
組織で動く際は、完璧にすべての業務をまんべんなくこなすことはやはり難しいため、手が回っていないところに目を向けられる人は高く評価されます。
良好な人間関係を築ける
サポート力が自己PRで評価されるポイントは、ほかに、良好な人間関係が築けることが挙げられます。
高いサポート力を持つ人は、周りをよく見ながら気を回し、円滑にコミュニケーションを取っていくことができます。
そのため、信頼関係を構築するのも早く、総合的に対人スキルも高いといえます。
コミュニケーション能力、気遣いの姿勢、傾聴力、相手の立場に立って考える能力などもしっかり備わっており、それらを発揮しながら良好な人間関係を築いていけます。
そのため、サポート力に優れている人は、社内だけでなく社外の人からの信頼を築きやすいといえます。
小玉 彩華
取引先や一般のお客様とも良い関係を構築することで、結果的に会社の業績に貢献していけることがポイントです。
仕事を円滑に進められる
サポート力が評価されるポイントには、さらに、仕事を円滑に進められることも挙げられるでしょう。
サポート力があれば仕事をするうえで関係者と密にコミュニケーションを取っていけるため、たとえば言った言わないでトラブルになったり、細かい報告や相談が抜けたことでミスを発生させたりすることがなくなります。
また、サポート力が高ければ常に状況を俯瞰から見て行動できるため、足りていない部分や遅れている部分などに速やかに気づくことができます。
このような細かい気づきが重要なサポートになり、組織は仕事を円滑に進めることができるのです。
小玉 彩華
組織内には、率先して行動しリーダーシップを発揮できる人もいれば、縁の下の力持ち的にサポート役として成功に貢献できる人もいます。
裏を返せばサポート役もなくてはならない重要な存在にあたるため、サポート力があるということは、業務を円滑に進めるうえで欠かせない能力があるということなのです。
【自己PR】サポート力をアピールする方法
サポート力は自己PRで取り上げる強みとして評価されやすいため、アピールする際は、より効果的な伝え方を模索しましょう。
サポート力を効果的にアピールする方法を事前にチェックしておけば、具体的にどのような点に焦点を当ててアピールすべきなのかがわかります。
サポート力をアピールする方法は、以下の3つです。
- 具体的なエピソードを用いる
- サポートに回った目的や行動を伝える
- 入社後はどのように活かすのか伝える
これらを意識してアピール内容を考えれば、サポート力という自分の強みは、採用担当者により魅力的に伝わるでしょう。
では、サポート力をアピールする方法をそれぞれ紹介します。
具体的なエピソードを用いる
サポート力を自己PRで効果的にアピールするには、必ず、具体的なエピソードを用いる必要があります。
具体的なエピソードを説明しながらサポート力が強みだとアピールすれば、どのような状況でサポート力が発揮されたのかがわかるため、アピールに説得力が加わります。
また、サポート力という強み自体はほかの学生と被る可能性がありますが、エピソードの具体的な部分はなかなか被らないものです。
そのため、エピソードを交えてアピールすることは差別化につながり、採用担当者の記憶に残りやすくなります。
サポートによってチームが成果を上げた経験、組織の目標達成に貢献した経験などを、具体的なエピソードとして伝えましょう。
なお、エピソードに具体性がなかったりエピソード自体がアピール内容から抜け落ちていたりすると、信憑性のないアピールになってしまうため注意が必要です。
サポートに回った目的や行動を伝える
サポート力を自己PRの中でアピールする場合は、サポート力に回った目的や、具体的な行動内容を伝えることが大事です。
極端な例でいえば、「業務効率を高めるためにはサポートに徹したほうが良いと思った」と「やることがなかったので結果的にサポート役になった」では印象がまったく違うものです。
むしろ後者はサポート力が高いとは言い難いため、自己PRでは、サポートが必要だと判断した理由なども重要になります。
そこから、状況を判断して適切な役割を見極められる能力があるか、企業は判断できるものです。
また、ただ「サポートをした」というだけでは本当にサポート力に長けているかの判断できないため、具体的な行動内容や施策を伝えることも重要です。
「遅れている業務の補助に回った」などの具体的な伝え方を意識し、強みがサポート力であることの信憑性を高めましょう。
入社後はどのように活かすのか伝える
自己PRでサポート力をアピールする際は、入社後、どのようにサポート力を活かして活躍したいのかを具体的に伝える必要があります。
これは、自己PRの締めくくりとして重要なアピールポイントであり、この部分が抜けているとアピールとして決定打に欠けるものです。
サポート力が強みなら、その強みを働く際にどのような場面で活かしたいか、サポート力を発揮することで何を成し遂げたいかなどをアピールすることが大事です。
なお、アピールの際は、志望企業・職種の業務内容と関連付けることが効果的といえます。
たとえば営業事務なら、「サポート力を活かし、営業事務として営業の方がスムーズに成果を上げられるようにサポートを徹底したいです」などのアピールが良いでしょう。
入社後の強みの活かし方を具体的に述べれば、採用担当者はどのような活躍ができる人材なのかが明確にわかるため、評価しやすくなります。
また、企業に対して理解度が高く、入社意欲が高いことも伝わるはずです。
【自己PR】サポート力の自己PRオススメ文章構成
自己PRでサポート力をアピールする際は、的確に要点を伝えられるように、おすすめの文章構成を用いると良いでしょう。
サポート力を強みとして自己PRを伝える際は、以下の構成・流れを心がけてみましょう。
-
1
- 強み
- 自分の強みがサポート力であることを、まずはっきりと伝える
-
2
- 具体的なエピソード
- サポート力が発揮されたエピソード・過去の経験を具体的に述べる
-
3
- 結果
- サポート力を発揮して行動した結果、どのような成果が得られたのか伝える
-
4
- 入社後はどのように活かすのか
- 企業の理念や社風、業務内容などに関連づけながら、サポート力を入社後にどう活かしたいのか伝える
このような流れでアピールをすれば、順序よく要点が伝わるため、初めてあなたの情報に触れる採用担当者もスムーズに理解できるでしょう。
わかりやすい文章構成に沿ってサポート力をアピールすれば、一つひとつの内容が明確に伝わるため、「わかりやすい」という意味でも評価が上がる可能性があります。
特に自己PRは、エピソードも含めて強みをアピールするため情報量が多くなりやすく、わかりやすい伝え方はしっかり意識する必要があります。
なお、具体的なエピソードの中では、周りの状況や直面した課題、自分が取った行動などを細かく伝えるようにしてください。
【自己PR】経験別!サポート力の自己PR例文
サポート力を自己PRの強みとしてアピールする際は、人によってサポート力を培ってきた経験・エピソードが異なるため、経験別に例文を参考にしておきましょう。
例文をあらかじめチェックしておけば、どのような表現や流れで文章を作成すれば良いのかがわかるため、初めて自己PRを作成する人でも書きやすくなります。
ここで紹介する例文は、以下の経験に基づいてサポート力をアピールする例文です。
- 部活・サークル
- マネージャー
- アルバイト
- ボランティア
- ゼミ
- 文化祭
- 留学
- 長期インターン
いずれも自己PRのエピソードとしては、よく用いられるテーマなので、サポート力を強みとする自己PRを作成するときはぜひ見ておきましょう。
部活・サークル
私の強みは、周りの状況を見ながら必要なタスクを務められるサポート力です。大学サッカー部では、主にチームのサポートにも力を入れてきました。
部内は、メンバーの入れ替わりの激しい時期があり、モチベーション低下が大きな課題となっていました。
そこで私は、練習後はメンバーがより良いパフォーマンスを発揮できるよう声をかけ、初心者のメンバーに必要なアドバイスをすることを心がけました。
結果、チームの士気は徐々に回復し、初心者メンバーの技術向上にもつながりました。
貴社に入社した際は、チームとして成果を上げるためにサポート力を活かし、プロジェクトの成功に貢献したいと考えます。
部活やサークルをテーマとしてサポート力をアピールする場合は、部活・サークルは周囲との協力が重要になることが多いため、サポート役としてどのような立ち回りをしてきたのかをしっかりと説明する必要があります。
サポート役と一口にいってもさまざまな仕事・役割があるため、チームの状況や課題を伝えたうえで、どのような動きをしてきたのかを明確に述べましょう。
また、成果は自分のサポートがあってこそ得られたものである必要があります。
周りに合わせていたことで得られた成果では、サポート力はアピールできないため注意しましょう。
マネージャー
私の強みは、状況を見極め、課題解決に向けたサポートを行う力です。
大学のバスケットボール部では、マネージャーとして練習のサポートを担当していましたが、試合シーズン中はメンバーの意見が噛み合わず、チーム内の雰囲気が悪化しました。
そこで私は、選手一人ひとりに話を聞いたうえで全体ミーティングで皆の意見を共有し、改善点を話し合う場を作りました。
結果、選手間のコミュニケーションが活発になり、チームの雰囲気も明るくなったことで、試合における連携も向上しました。
貴社に入社した際も、チームの課題を適切に捉え、サポート力を活かして成果につなげたいと考えます。
部活やサークルのマネージャー活動は、マネージャーというポジション自体がサポート役なので、サポート力を強みにした自己PRには活用しやすいでしょう。
しかし、そもそも仕事が周りをサポートすることだからこそ、「ただ指示に従ってマネージャーの仕事をしていただけ」と解釈されないように気をつけてください。
日々のサポートを行う中で、直面した課題に対して何を考え、どのように行動したのかが重要といえます。
その点を詳しく伝えられるようにアピールしましょう。
アルバイト
私の強みは、周りを見たうえで適切なサポートができることです。
大学時代のカフェのアルバイトでは、人手不足によって業務が滞り、お客様の待ち時間が長くなるという課題がありました。
そこで私は、店長と相談しながら店全体の業務を見直し、レジ係・調理担当・ホールスタッフの連携を改善する仕組み作りを提案しました。
結果、混雑時でもスムーズなオペレーションが実現し、常連客も増えました。
貴社においても、サポート力を活かし、周りをよく見ながら、チームの成果向上に貢献していきたいと考えます。
アルバイトをテーマに、サポート力を自己PRでアピールするなら、自分の役割や周りの状況、自分なりに行ったことの詳細を伝える必要があります。
アルバイトを具体的なエピソードにする場合、その状況と直面した課題が、採用担当者にとってイメージしやすいかどうかが重要です。
専門用語や固有名詞は避けつつ、できる限り具体的に書くことで、どのようにサポート力を発揮してきたのかを伝えましょう。
また、最後は、入社後にサポート力をどう活かして活躍したいのか明確に伝えることが大切です。
ボランティア
私の強みは、状況を把握し、的確なサポートを提供する力です。
大学時代は地域の清掃ボランティアに定期的に参加しましたが、その際は、高齢者の参加者が作業中に負担を感じている様子を見受けました。
そこで私は、ボランティア主催者に状況を逐一報告しながら、担当業務の内容の見直しを提案しました。
結果、次の回からは高齢者の参加が増加しました。
貴社に入社した際も、鍛えたサポート力を活かし、周囲との連携を高めながら課題解決に貢献したいと考えます。
ボランティア活動をテーマにする場合は、ボランティア活動における自分の役割や行動を具体的に伝えることが大切です。
具体的なサポート内容を伝えることで、自分自身がどれだけ主体的にサポート業務に携わってきたかがわかるため、サポート力の裏付けになります。
課題→行動→結果の流れを意識し、エピソードの具体性を高めることが重要です。
ほかには、文字数や時間的に余裕があれば、どのようなボランティア活動だったのかを述べることで状況が伝わりやすくなります。
ゼミ
私の強みは、状況に応じたサポート力です。
大学のゼミ活動で〇〇分野のグループ研究に取り組んだ際、テーマが複雑で進行が遅れてしまい、期限内に発表までこぎつけることが難しい状況でした。
この課題を解決するために、私はメンバー全員の進捗状況を把握し、問題点を洗い出しました。
結果、研究の進行がスムーズになり、期限内に質の高い発表を行うことができました。
貴社に入社した際も、ゼミで培ったサポート力を発揮し、状況を見ながら自分にできることを模索することで、プロジェクトの円滑な成功を支えたいと考えます。
ゼミをテーマにしてサポート力の強みをアピールする場合は、ゼミの活動内容や研究する際に直面した課題などを明確にしましょう。
そのうえで、課題解決のためにどのようなサポートを行ったのか、具体的に伝えることが大切です。
ゼミも部活やサークルのように、チーム・グループで動くことが多いため、組織内の立ち回りを魅力的に伝えられる可能性があります。
より具体的に自己PRを述べるなら、エピソードの中で自分は何を担当していたのか、どのようなポジションだったのか、課題に直面した際にどう思ったのかなどを明らかにしましょう。
文化祭
私の強みは、仲間に対して的確な支援ができるサポート力です。
大学文化祭では、実行委員主催の模擬店運営を企画しましたが、準備段階でメンバー間の連携が不足し、作業が停滞しました。
そこで私は、やるべきことを迅速にリスト化し、実行委員長に状況を伝えたうえでメンバーに適した役割分担を実施しました。
結果、模擬店の運営は成功し、一度停滞が起きたあとはトラブルは起こりませんでした。
貴社に入社後も、サポート力を積極的に発揮し、やるべきことや状況を把握しながらプロジェクトの成功に貢献したいと考えています。
文化祭実行委員の活動やイベント運営などをテーマにする場合も、どのような活動を行っていたのか、自分の役割は何だったのかなどのシチュエーションをわかりやすく伝える必要があります。
そのうえで、サポート力を発揮してどのような行動や施策を行ってきたのかをアピールすることで、サポート力が強みであることに説得力を持たせることが大事です。
さらに、アピールの締めくくりとして、入社後にサポート力を発揮してどのような活躍・貢献を望むのかも明確に示すようにしましょう。
留学
私の強みは、状況を把握しながら必要なサポートできる力です。
大学生活中はアメリカに留学し、現地で国際交流イベントの運営を手伝いましたが、メンバー間で文化や考え方の違いから意見の衝突があり、準備が滞る課題が発生しました。
そこで私は、全員の意見を丁寧にヒアリングして共通点や妥協点を見つけ、それを全員で共有しました。
結果として、運営に関する方針は折衷案を採用する形でまとまり、場が収まるようにサポートしていたことについては、イベント運営のリーダーから褒めてもらいました。
貴社に入社した際は、状況を把握しながらサポート力を発揮し、チームの目標達成や課題解決のために、自分にできることを積極的に模索していきたいと考えます。
留学をテーマにサポート力をアピールする場合は、留学×サポート力という組み合わせはすぐにピンとこないケースが多いため、たとえば例文のように「現地でイベント運営を手伝った経験」などを取り上げると良いでしょう。
自分はサポート力が強みだと考えるなら、自己分析などを通じて過去の経験を思い出し、留学時はどのようにサポート力を発揮して立ち回ってきたのかを振り返りましょう。
また、上記の例文では意見がまとまるようにサポートしたエピソードなので、必要に応じてサポート力を調整力などと言い換えてアピールするのもおすすめです。
長期インターン
私の強みは、組織にとって必要な支援ができるサポート力です。
大学時代は長期インターンに参加し、新商品の販促プロジェクトのサポートメンバーとして業務に携わりました。
当初はタスク管理が不十分で、各メンバーの作業が重複したり進捗が遅れたりといった課題が発生していました。
そこで私は、プロジェクトリーダーに、タスク管理表の作成や、定期的に進捗を共有できるツールの導入などを提案しました。
また、私は裁量の小さいタスクを担当していたため、必要に応じて忙しいメンバーの補助業務の担当を買って出ました。
結果、プロジェクトは無事完了し、途中からは遅れも解消されていました。
貴社に入社した際は、プロジェクトの中で必要な業務やポジションを見極め、サポート力を発揮することで業務を円滑に進めていきたいと考えます。
長期インターンでは、社員のようにその企業の業務に携われるため、仕事をする中でどのようなサポートを実践してきたのかが重要といえます。
インターン生は、比較的裁量の小さいタスクを任されるケースが多いので、業務内容や会社の体制によってはサポート力を発揮しやすい環境かもしれません。
そのため、具体的にどのような状況でサポートを実践してきたのかを述べれば、採用担当者にはアピール内容が伝わりやすくなるでしょう。
【自己PR】職種別!サポート力の自己PR例文
ここからは、志望する職業別にサポート力の自己PR例文をまとめていきます。
自己PRの内容は、希望企業・職種などに合わせてアピール方法を工夫することが重要です。
何にでも当てはまる抽象的なアピール文は、企業にはなかなか刺さらないため注意しましょう。
紹介する例文では、以下の職業を志望することをそれぞれ想定しています。
- 事務職
- 広報
- 経理
- 教員
- コンサルタント
- 営業事務
では、職業別の自己PR例文をまとめていくので、作成の際はぜひ参考にしてみてください。
事務職
私の強みは、サポートを適切に行う力です。
大学のゼミ活動では、研究発表に向けた準備を進める中で、必要な調査が終わらずに作業進行が停滞する課題がありました。
そこで私は、作業内容とスケジュールを見直し、進捗状況を整理する役割を担いました。
その中で、メンバーが困難に感じている部分もヒアリングし、全員に共有することでサポートし合える環境を作りました。
結果、発表は無事成功し、教授にも難しい内容を期限通りにまとめたことを評価してもらえました。
貴社に入社した際は、事務スタッフとしてサポート力を発揮し、業務効率化に貢献したいと考えています。
事務職は、職業柄「縁の下の力持ち」的なサポート業務が多いため、自己PRでサポート力をアピールするのに向いている職種といえます。
そのため、具体的なエピソードをもってどのようなサポートを実践してきたのかをアピールすれば、ポジティブな評価につながりやすくなります。
例文ではゼミ活動をテーマとして取り上げていますが、アルバイトの事務経験、部活のマネージャー経験なども相性は良いでしょう。
そのため事務職を志望する人でサポート力が強みである人は、これまでの経験をよく思い出し、サポート力を発揮してきた状況を事細かに伝えていきましょう。
広報
私の強みは、状況を確認しながら必要なサポートを見極める力です。
大学2年生のときは長期インターンを経験し、広報部門でイベント企画をサポートする業務を担当しました。
その際はイベントの告知活動をするにあたり、情報共有が不足していることが課題でした。
そこで私は、情報の一元化がなされていないことを原因ととらえ、皆が進捗を把握できるように、タスク管理表を作成しました。
結果、イベント告知はトラブルなく終えることができ、上司からはサポート力の高さを褒められました。
貴社に入社した際は、サポート力を活かして必要な業務を見極め、業務効率化やブランド力向上に貢献したいと考えます。
広報は、販促などの業務を効率よく進めるために、プロジェクトの状況を見て次の行動を見極めることが大切です。
そのため、状況を把握して自分のやるべき仕事を見極められる人などは、高いサポート力があるとして良い評価を受けられる可能性があります。
そのような動きを実際に経験してきている場合は、自己PRの裏付けエピソードとして、具体的に内容を伝えることが大切です。
そのうえで、広報部門でサポート力を活かしてどのような活躍ができるか明確に示すようにしましょう。
経理
私の強みは、周囲をサポートしながら業務を効率的に進める力です。
大学の文化祭で前夜祭イベントの企画運営を担当した際、当初はメンバー間で予算の管理や収支の確認が不十分な状態でした。
そこで私は、「このままでは売上・支出の管理が正確に行えない」と考え、経理担当として収支管理を見直し、日々の売上と支出を記録する管理表を作成しました。
また、大事な収支の把握をあいまいにしないために、定期的な確認も欠かさず行いました。
結果、イベントの収支は予定通りの結果を出し、予算内で運営ができました。
貴社に入社した際は、経理部の一員としてサポート力を活かし、財務面で会社の安定的な運営を支えていきたいと考えます。
経理は、会社を財務管理の面でサポートする重要な役割を持ちます。
そこに加えて、お金・数字の管理に長けている人は、そのサポート力を経理の仕事で発揮しやすいでしょう。
実際にイベントの運営・管理などで経理の仕事を担当したことがある人は、その経験をエピソードとして述べることが望ましいです。
なお、エピソードの詳細を伝える際は、どのような行動・施策でサポート力を活かしてきたのかアピールしましょう。
教員
私の強みは、一人ひとりの状況に合わせてサポートができる能力です。
塾講師としてアルバイトをしていた際、担当していた生徒が苦手科目の勉強に対して、モチベーションを高く保てないことが課題となっていました。
そこで私は、まずは生徒の理解度に合わせたサポート方法を考え、焦らずに少しずつ基礎から教えることにしました。
ほかには、進捗を少しずつ褒めて自信を持たせることも心がけました。
結果、徐々に生徒は自分で問題を解けるようになり、苦手科目の成績は向上しました。
貴校でも、柔軟に対応できるサポート力を活かし、生徒一人ひとりの学びを支えたいと考えています。
教員を目指す際に自己PRでサポート力をアピールするなら、わかりやすく生徒の指導で役立つサポート力をアピールできると効果的です。
たとえば例文のように塾講師のアルバイト経験がある人は、そこで経験したことからサポート力を発揮したエピソードを用いると、より魅力的かつ具体的に強みが伝わるものです。
しかし、「生徒一人ひとりに合わせてサポートを実践した」という内容のみでは何を行ったのかがわからないため、課題解決のために実践した施策は具体的に述べるようにしてください。
一人ひとりに合わせたサポートをすることは、つまりは柔軟に対応するとも解釈できるため、場合によってはサポート力を柔軟な対応力などと言い換えるのも効果的です。
コンサルタント
私の強みは、チームメンバーをサポートし、円滑に業務を進行できる力です。
短期インターンシップのグループワークでは、Webマーケティングに関する課題が難解で、時間内に解決策を出すうえで私たちは苦労しました。
そこで私は、グループ内で情報の整理が遅れたことが原因だったため、それぞれの得意分野を活かした役割分担を提案しました。
結果、グループのチームワークが整い、情報整理も効率よく進んだため、最終的には質の高いプレゼンテーションを完成させられました。
入社後は、サポート力を活かしてチームワークを強化し、クライアントに対して効果的な解決策を提供したいと考えます。
コンサルタントといえば、企業のさまざまな課題解決が大きな仕事になります。
そのため、起こった問題やトラブルに対して適切な解決策を講じる中で、どのようなサポートができるかが重要といえます。
そのため、コンサルタントを目指す際にサポート力をアピールするなら、課題解決のためにチームを支えてきたエピソードをアピールすると良いでしょう。
その際は、チームの中の自分の役割やその中で行った具体的な対処法などを明らかにしていく必要があります。
なお、たとえば課題解決のために原因や対策を速やかに分析してサポートができるなら、あえてサポート力とはいわず分析スキルなどと言い換えるのもありです。
営業事務
私の強みは、物事がスムーズに運ぶように、必要なサポートを実践できる力です。
大学のハイキングサークルで、大規模なイベントの運営に関わった際は、事務的なサポートを担当しました。
そこで私は、参加者をリスト化したうえでスムーズに連絡が取れるように整え、定期的に出席確認を行うことで連絡の行き違いを防ぎました。
結果、イベントはトラブルなく進行し、参加者からは円滑な運営体制について好評をもらいました。
貴社に入社した際は、営業事務として組織全体をサポートし、業務の円滑化に向けて貢献していきたいと考えています。
営業事務は、営業マンをサポートしつつ営業業務に関する雑務を総合的に担当するため、サポート力をアピールしやすい職種といえます。
そのため、営業事務を目指す際も、サポート力を自己PRの強みに選ぶことは効果的といえるでしょう。
周りをサポートしてきた経験を具体的にアピールすれば、良い評価を獲得しやすくなります。
また、その際はどのような行動と考え方でサポートを実践してきたのかを具体的に示すと、より良い評価につながるでしょう。
【自己PR】サポート力のアピールには言い換え表現も効果的
サポート力を自己PRでアピールするときは、場合によっては、強みを別の表現に言い換えたほうが良いこともあります。
サポート力という表現はややあいまいさが目立つため、伝え方によっては、「もう少し具体的に表現してほしい」などの評価を受けてしまう可能性もあります。
サポート力と一口に言ってもその形はさまざまなので、何のために何をすることをサポートと表現するのか、よく掘り下げることが大切です。
具体的にスキルを掘り下げていけば、サポート力の効果的な言い換え表現が見つかります。
言い換え表現を使うメリット
自己PRでサポート力の言い換え表現を活用するメリットは、主に、自分ならではの強みがより的確に伝わることです。
単純にサポート力と述べるだけでは、どのような状況で、何をするサポート力なのかがわかりません。
サポート力を言い換えて、最初から「〇〇できる力」などの表現でアピールすれば、どのような能力を持つ人材なのかがスムーズに伝わります。
採用担当者の興味も引きやすくなるため、その後の具体的なエピソードもより伝えやすくなるでしょう。
また、自己PRでサポート力を強みとしてアピールする学生は、ほかにもたくさんいると考えられます。
シンプルに「私の強みはサポート力です」と伝えるだけでは、多数の候補者の中で埋もれてしまう原因になるため、差別化の意味でも言い換え表現の活用はおすすめといえます。
言い換え表現を使うデメリット
言い換え表現を使ってサポート力が強みであることをアピールする際は、デメリットもあるため注意が必要です。
それは、具体的なエピソードがないと説得力に欠けるアピールになってしまうことです。
効果的な言い換え表現を思いついても、それを裏付けるような具体的なエピソードを説明できなければ、嘘を言っているような状態になってしまいます。
「本当にそれが強み?」と疑われたり、「エピソードが具体的でないのでわかりにくい」と思われたりするのでは、言い換え表現を使ったアピールはかえって逆効果になります。
そのため、言い換えてサポート力をアピールする場合は、エピソードも含めてその詳細を説明できるかをよく考えるようにしましょう。
もし裏付けとなるエピソードをうまく説明できない場合は、シンプルにサポート力が強みだと伝えたほうが無難な可能性があります。
【自己PR】サポート力の言い換え表現と例文
ここからは、サポート力をさまざまな表現に言い換えたパターンの自己PR例文を紹介していきます。
サポート力は、以下のように複数のパターンで言い換えて表現することが可能です。
- 縁の下の力持ち
- 柔軟な対応力
- 目標達成のための行動力
- 組織を上手く回す調整力
- 相手の要望を聞き取る傾聴力
- 組織の課題解決力
- 状況に応じた適応力
単純にサポート力とアピールするのではなく、上記のような表現のほうが自分自身に合っている場合は、言い換えも積極的に検討してみてください。
言い換え表現別の例文は、以下のとおりです。
縁の下の力持ち
私の強みは、縁の下の力持ちとしてチームをサポートする力です。
大学サッカー部では、マネージャーとしてチームを支える役割を担っていました。
練習の準備では、皆が最大限のパフォーマンスを発揮できるように細かいサポートが求められましたが、時には忙しさが原因となり、メンバーのやる気が低下することが課題でした。
そこで私は、準備や後片付けを可能な限り迅速に行い、選手が集中できる環境を整えました。
さらには困っているメンバーには積極的に声をかけ、精神面でのサポートも行いました。
結果として、メンバーはプレーに集中できるようになりました。
貴社に入社した際は、チームの縁の下の力持ちとしてサポートの役割を全うし、成果に貢献したいと考えています。
「縁の下の力持ち」とは、表立ったところではなく主に裏方などでサポート業務を行い、全体の成果・成功を支える役割のことです。
そのため、事務職などはまさに縁の下の力持ちといえる部分が強く、その立ち回り方が強みであることをアピールすれば評価につながる可能性は高いです。
その際により魅力的なアピールをするなら、実際に縁の下の力持ちとして活躍したエピソードを述べることが重要といえます。
例文にもあるとおり、マネージャー経験などはサポート力の裏付けになりやすいため、縁の下の力持ちのエピソードとして活用しやすいでしょう。
柔軟な対応力
私の強みは、柔軟な対応力でチームをサポートできる点です。
大学では、異文化交流を目的とした大規模なイベント運営に携わりました。
しかしイベント中は、参加者が多国籍だったため、言語の壁や文化の違いによるトラブルが発生することが課題でした。
そこで私は、参加者がスムーズに交流できるように、言語に不安のある参加者には積極的に声がけをしてサポートしたり、意見交換がヒートアップした際は調整役を買って出たりしました。
結果、イベントは成功し、多くの参加者から「有意義だった」との声をいただきました。
貴社でも、培ってきた柔軟な対応力を活かして変化に対応しながら、プロジェクトを成功に導きたいと考えます。
サポート力を発揮するうえで、人や状況に合ったサポートができることは、柔軟な対応力につながります。
柔軟な対応力のある人は、さまざまな状況・環境に適応しながら臨機応変に行動できるため、総合的に対応スキルが高いことが評価につながります。
そのため、幅広い層の顧客対応が必要な仕事などでは、特に柔軟な対応力と言い換えたサポート力は評価されやすいでしょう。
どのような形で柔軟に対応したのかを詳しく伝えながら、説得力のあるアピールをしてみてください。
目標達成のための行動力
私の強みは、目標達成のための行動力です。
アルバイト先のカフェでは、売上目標を何ヶ月も達成できていない状況が続いていました。
そこで私は、繁忙期の人手不足やオーダーの処理速度が遅いことを原因として考え、店長と相談したうえでオーダー効率を上げるための動線の見直しを提案しました。
結果、連携がスムーズになり、オーダー処理速度は向上しました。
お客様の待ち時間も減少し、全体的な効率の改善が実現したことで売上目標を達成することができました。
貴社に入社した際は、課題に対して自ら考えて動く姿勢を大事にし、結果を出せるよう努めていきます。
目標達成に対して適切なサポートを実践できる人は、言い換えれば、目標達成に向けての行動力が高いことになります。
社会人になれば、目標を設定したうえでそれを達成し成長していくことが常に求められるため、目標達成のための行動力がある人は重宝されるでしょう。
物事をやり遂げる力や強い意思を持っているともいえるため、自己PRでアピールする際は、関連する表現としてそういった伝え方も可能です。
目標達成のためにどのような行動を起こしてきたのかを詳しく伝えながら、魅力的な自己PRを作成しましょう。
組織を上手く回す調整力
私の強みは、組織をうまく回す調整力です。
大学のゼミでは、合宿イベントの準備を任されましたが、メンバーの多忙さや意見の食い違いを調整しながら、効率的に作業することが求められました。
そこで私は、皆の意見をしっかり聞いたうえで、複数の合宿スケジュールを提案することで調整を行いました。
ほかには、皆の意見が可視化できるように、ミーティング内容の情報共有も迅速に行いました。
結果、意見はスムーズにまとまったため、合宿イベントは予定通りに開催され、ゼミのメンバーからは仕事ぶりを評価されました。
入社後も、チームの調整役として多方面の意見を聞くことを心がけ、組織を円滑に運営することで、成果につなげていきます。
サポート力が高く、組織の状況をうまく調整しながら動ける人は、言い換えれば組織をうまく回す調整力があるといえるでしょう。
社会人になれば、会議・ミーティングなどで異なる意見を一つにまとめなければならない場面はたくさんあるため、調整力は高く評価される可能性があります。
調整力のある人は、関わっている人たちの意見を不必要に否定せず、しっかりと伝えたいことを尊重できる点が特徴です。
そのため、サポート力から言い換える際は、意見を尊重できる長所に触れることもおすすめといえます。
相手の要望を聞き取る傾聴力
私の強みは、相手の要望を的確に聞き取る傾聴力です。
アルバイト先のカフェでは、常連のお客様から、頻繁にその日の気分に合わせたメニューを提供することを求められました。
そこで私は、あらかじめメニューについてよく勉強したうえで、毎回お客様のお話をよく聞いて意図を確かめることを徹底しました。
じっくり質問を重ねてお客様の要望をつかむようにしたため、常連のお客様には満足いただけることが多く、私はおもてなしの精神が素晴らしいと褒められることもありました。
入社後も、顧客の要望やお悩みをヒアリングしたうえで伝えたいことをしっかりと引き出し、最適なプランを提案できる社員に成長したいと考えています。
より良いサービスの提供に相手に寄り添い、要望を聞き取るサポートができることは、傾聴力が高いことにつながります。
そのため、要望や悩みのヒアリングを行うサポートを積極的に行ってきた人は、傾聴力と言い換えてアピールするのが効果的です。
顧客対応が必要な場面では、傾聴力をもってお客様のニーズに寄り添い、最適なサービスや商品を提案することは常に求められるものです。
そのため、顧客との細かいコミュニケーションが求められる仕事を志望するときなどは、傾聴力と言い換えればより評価を得やすいでしょう。
組織の課題解決力
私の強みは、組織の課題を迅速に発見し、効率的に解決へ導く力です。
長期インターンシップでは、ITコンサルのプロジェクトチームの一員として、クライアントに最適なソリューションを提案・導入してきました。
しかし途中で進行が遅れるトラブルが起き、連絡の行き違いによるミスも発生しました。
そこで私は、担当業務も進めながら進行管理係に立候補し、毎日プロジェクトメンバーに進捗の確認を取りました。
これにより、チームの連携性が高まり、トラブルはなくなりました。
プロジェクトも最終的には無事完了し、上司からは着眼点と行動力を褒められました。
貴社においても、組織の課題解決力を活かし、チームが最大限のパフォーマンスを発揮できるように貢献したいです。
組織がスムーズに業務を進めるうえで、課題とその対策を見つけながらサポートができる人は、組織の課題解決力が高いといえるでしょう。
組織が何らかの業務に臨む際は、必ずといって良いほど、何らかの課題や問題に直面するものです。
そのため、組織の課題を解決に導ける能力を持っている人は、企業から重宝されると考えられます。
これまでの経験でどのようにチームの課題を解決してきたのかを具体的に伝えることで、アピールの完成度を高めましょう。
状況に応じた適応力
私の強みは、状況に応じて柔軟に適応する力です。
在学中に経験した留学では、異文化の環境で学ぶことが大きな挑戦でした。
初めての海外生活で、何もかも違う文化に戸惑い、最初は積極的にコミュニケーションを取ることに苦労しました。
そのため私は、常識を一新して環境に適応することを心がけ、柔軟に状況を処理するようにしました。
結果、授業では間違いを恐れずに会話を重ねられるようになり、英語力だけでなく異文化理解を深めることができました。
貴社でも、変化の多い状況に冷静かつ柔軟に対処し、適切な解決策をスピーディーに見極めることで、競合に対する優位性維持に貢献したいと考えています。
サポート力が高く、状況に応じてスムーズに適応できる人は、自己PRでその強みをアピールする際に「適応力が強み」と言い換えることが可能です。
仕事をする際に、予定調和が崩されるケースは少なくないため、その都度臨機応変な対応や新たな環境への適応は求められるものです。
その際にもともと適応力が高ければ、新しい環境・常識にも抵抗を感じにくくなり、円滑に業務を進めていけるでしょう。
これまでの経験で、どのような状況・対策で適応力を発揮してきたのかを明確に伝えながら、説得力のあるアピールをしましょう。
【自己PR】サポート力をアピールする際の注意点
自己PRでサポート力をアピールする場合は、伝え方を誤らないように、いくつかの注意点をチェックしておく必要があります。
せっかくのアピール文が台無しにならないように、自己PRで強みを伝える際は、以下3つの点に注意してください。
消極的に捉えられないようにする
実際に行った行動とその成果を欠かさない
企業の求める人物像と乖離しないようにする
いずれも重要な注意点なので、事前にチェックしたうえで、アピールの完成度を高めることが大事です。
では、それぞれの注意点を詳しく見ていきましょう。
消極的に捉えられないようにする
自己PRで強みとしてサポート力をアピールする場合は、「消極的」の意味でとらえられないように注意する必要があります。
サポート力があることは強みですが、サポートに徹したことを協調しすぎると、積極性がない印象に見える場合があるからです。
状況を見て必要なサポートができるなら魅力的ですが、前に出たくないことで負担の軽いタスクにばかり手をつけているのでは、サポート力が強みとはいえません。
そのため、サポート力を強みとしてアピールする場合は、サポート役として主体的に行動したエピソードを述べると良いでしょう。
「積極性がないから後ろに下がっていただけでは?」と思われないように、自分の行動理念や意思をもってサポートを行ったことを、しっかり伝えることが大切です。
実際に行った行動とその成果を欠かさない
自己PRでサポート力をアピールする際は、実際に行った行動とその成果を欠かさず伝えましょう。
サポート力は、比較的抽象度の高い強みなので、単純にサポート力があると伝えても詳細はわかりにくいものです。
サポート役として何ができるのか、どのような状況でサポート力を発揮してきたのかを述べ、アピールに説得力を持たせることが重要です。
具体的なサポート力の形・種類がわかれば、採用担当者も、就活生の能力を評価しやすくなります。
どのような活躍ができるのかが明確になり、自社に適応できるか、貢献に期待できるかなどが判断しやすくなるからです。
自己PRでサポート力を伝える際は、具体的なエピソードの中で、自分が行ってきた行動とそれによって得た成果を必ず述べましょう。
企業の求める人物像と乖離しないようにする
自己PRで強みとしてサポート力をアピールする際は、企業の求める人物像と乖離しないように注意してください。
あまりにも企業の求める人物像と乖離している強み・能力では、企業からは魅力を感じてもらえません。
マッチ度の低さがネックとなり、「なぜうちを?」と思われることで、内定獲得は難しくなるでしょう。
求める人物像とかけ離れている強みをアピールしている自己PRからは、企業のことをよく調べていないことがわかるため、当然入社意欲や熱意も伝わりません。
そのため、企業に適したアピールをするには、企業分析が必要です。
サポート力をアピールしたいのなら、じっくり企業分析を行い、そもそもサポート力が企業の求める人物像とマッチしているのかを確認しましょう。
自己PRは自分の魅力や企業とのマッチ度を伝えることが目的です。企業のニーズに合う魅力が伝わるかどうかを念頭に置き、アピール内容をよく検討してみてください。
【自己PR】サポート力を適切にアピールして選考を突破しよう
サポート力は、自己PRにおいて評価につながりやすい強みの一つです。
上手にアピールすれば、入社後の再現性が伝わることで、企業からは活躍を期待してもらえるでしょう。
そのため、サポート力を強みとしてアピールするなら、伝えるときのポイントや注意点を理解することが大切です。
また、さまざまある言い換え表現などもチェックしておきましょう。
ほかには必要に応じて例文も参考にしながら、サポート力をアピールする自己PRで内定獲得を目指してください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
人材採用において、求める人物像とマッチしていることは、非常に重要な条件です
だからこそ、志望動機や自己PR、ガクチカ(学生時代に頑張ったこと)などを伝える際には、あなたの良さと企業との相性の双方をアピールすることが重要になります。