本来、インターンシップは学生が職業体験を通して社会勉強することが目的です。
しかし最近は、「就活はインターンシップから始まる」とまで言われるようになりました。
実際、インターンシップで内定を出す企業も多くなってきています。
そこで、就活を控えた学生が参加すべき「サマーインターン」について、具体的な内容や参加するメリット、スケジュールなどを確認しておきましょう。
- そもそもサマーインターンとは何か
- 短期インターンと長期インターンの違い
- サマーインターンの探し方
- 企業がサマーインターンを開催する理由
- サマーインターンの内容
- サマーインターンに参加するメリット
- サマーインターンのスケジュール
- サマーインターンの参加前の準備
- サマーインターンについて知りたい人
- サマーインターンへの参加を考えている人
- サマーインターンに参加するメリットがりたい人
目次[目次を全て表示する]
【25卒のサマーインターン】そもそもインターンとは
25卒の大学生にとって、就活の準備として参加するサマーインターンは非常に重要なものです。
インターンとは就業体験をとおして、企業やその業界に対して理解を深めるイベントを指します。
まずインターンは開催時期によって、短期インターンと長期インターンの2種類に分けられています。
サマーインターンは、短期インターンに分類され、中でも夏の時期に開催されるものを指します。
就活成功に向けて準備を進めるなら、企業研究や自己成長の一貫として、インターンへの参加は積極的に検討しましょう。
以下では、短期インターンと長期インターン、それぞれの特徴を解説します。
短期インターンとは
インターンの中でも、短期間で行われるものを短期インターンといいます。
先ほど述べたように、サマーインターンも短期インターンに該当します。
短期インターンは、比較的短い期間の中で開催され、具体的な日数は1日や数日、数週間などが一般的となります。
また、なかでも1日限りで行われるインターンは、1dayインターンといわれています。
原則として、大学3年生の6月頃から参加できるプログラムがほとんどを占めており、就活を意識した内容となっています。
企業・業界への理解を深めるには大きなチャンスであり、視野を広げるきっかけになります。
長期インターンとは
インターンの中でも長期インターンは、短期インターンと比べると長い期間にわたって行われるインターンになります。
企業が実際に日々行っている業務を社員のように体験するため、特定の職種のスキルを身に付けられるのが特徴です。
長期インターンを開催しているのは、ベンチャー企業です。
また、なかでもIT業界での開催が多い傾向にあります。
大学生のうちにスキルや知識をたくさん身につけて、志望業種への理解を深めたい方には、長期インターンは非常におすすめです。
長期インターンは、大学1年生から4年生まで対象としていることが多く、また通年で募集が行われていることが一般的です。
【25卒のサマーインターン】サマーインターンの探し方
就活準備のためにサマーインターンに参加する場合、自分に合ったインターンの探し方をまず学ぶことが大切です。
サマーインターンはさまざまな企業が実施しており、企業によって開催日程などは異なります。
ここからは、サマーインターンの探し方のポイントを紹介していきます。
企業のホームページから応募
すでに行きたい企業が絞れている方は、志望企業のホームページを確認しましょう。
サマーインターンを募集している場合は、ホームページに詳細が載っています。
多くの場合は、そのまま、同じページや関連するページから参加応募ができるため、早めに応募手続きを済ませましょう。
ナビサイトを活用
サマーインターンには、ナビサイトを活用して応募する方法もあります。
リクナビやマイナビなどをはじめとするナビサイトでは、さまざまな企業のサマーインターン情報を掲載しています。
業種や職種、開催日、期間などから絞り込めるため、まだどこの企業のインターンに参加したいか決まっていない方におすすめです。
自分の気になる条件を指定して探せば、自分に合ったサマーインターンの情報が見つかるはずです。
ナビサイトは、インターン参加に関する情報を得やすいため、サマーインターンに参加したい学生は積極的に活用しましょう。
大学のキャリアセンターを利用する
大学のキャリアセンターを利用するのも方法でおすすめな方法です。
キャリアセンターに相談すれば、おすすめのインターン先を紹介してもらえます。
大学の掲示板や就活に関する大学の情報サイトなどに、25卒向けのサマーインターン情報が出ていることもあります。
応募方法は企業によって様々なので、各インターン情報に載っている応募方法をチェックしたうえで積極的にエントリーしましょう。
インターンの合同説明会に参加する
25卒向けのサマーインターンに参加したいとは思っているものの、どこに行けば良いのかわからない…
そんな悩みを持っている学生には、マイナビやリクナビなどのナビサイトが主催するインターンの合同説明会などのイベントに参加するのもおすすめです。
例えば、インターンの合同説明会なら、気になる企業のブースを訪れることで、気軽に自分に合ったインターン先を見つけられます。
特定の業界や職種に絞って合同説明会を実施している場合もあるため、インターンに参加したい学生にはおすすめです。
実際に企業の案内などを聞いてからサマーインターンの応募先を決めたい、と考えている学生はぜひチェックしてみましょう。
イベントによってはオンライン開催もあり、気軽に参加可能です。
【25卒のサマーインターン】企業がサマーインターンを開催する目的
企業にとって、サマーインターンにはどのような目的や、メリットがあるのでしょうか。
多くの企業が、優秀な人材を発掘するためにサマーインターンにコストをかけています。
企業にとってサマーインターンは、学生の思考能力やコミュニケーション能力、リーダーシップなどを見る良い機会なのです。
サマーインターンはもちろん、その他の時期に行われるインターンも基本的には職業体験で、選考ではありません。
そのため、就職活動との直接的な因果関係はないと言われています。
しかし、外資系企業やベンチャー企業の一部では、サマーインターンシップが内定に直結しているケースも少なくありません。
表向きは「職業体験」という目的で実施されているサマーインターンですが、企業は優秀な人材を発見しようと「目を光らせている」ということを忘れないようにしてください。
【25卒のサマーインターン】サマーインターンの特徴
続いて、サマーインターンへの参加を検討している25卒の大学生に向けて、サマーインターンの特徴を解説していきます。
同じ企業でも、内容の異なる複数のプログラムが組み込まれていることも少なくありません。
なお、サマーインターンは、内容により次のような形態が分かれていることが多いです。
- セミナー型:説明がメイン
- ワーク型:グループワークなどのワークをとおした就業体験がメイン
- 実務型:普段社員がこなしている業務を実際におこなう
どのような目的でサマーインターンに参加したいのかを考えたうえで、自分の目的に合うサマーインターンに参加してみましょう。
サマーインターンの具体例
サマーインターンでは、実際にどのようなことをしているのでしょうか。
業種によってインターンの内容も異なりますが、ここではいくつか企業のサマーインターンプログラムを例として見ていきましょう。
インターネット関連企業:M社
こちらの企業のサマーインターンシップは3日間に日程で行われます。
インターネットビジネスやファイナンス、ウェブマーケティング、ネット広告など、この企業が持つ強みを活かして学生は「未来を変える新規ビジネス」を立案。
学生が立案したアイデアに対して、社員から多角的なフィードバックが行われます。
ビジネスの神髄が学べるプログラム内容で、時給は2,000円です。
金融機関:K銀行
金融業界全般、および地方銀行の基礎的な知識を習得するプログラムです。
K銀行はどのような仕事をしているのか、具体的な業務内容が理解できるインターンシップとなっています。
先輩行員との交流を深めるイベントや、業界研究・実践ワーク・顧客対応や取引先への同行といった支店実習があります。
広告代理店:A社
業界に先駆けて、広告のマーケティング成果を最大化するデジタルマーケティングエージェンシーに携わってきた企業です。
サマーインターンでは、実際にコンサルタントが行っている業務を体験します。
顧客の成果実現やユーザーへの価値提供を目的としたデジタルマーケティングの実習、SEO対策についての実習を実施。
デジタルマーケティング業界トップのノウハウが習得できます。
人材サービス:P社
サマーインターンは2日間の日程で実施します。
1日目は事業創造型営業のプロセスを通して、この企業の営業マインドを体験。複数の部署を訪問して顧客情報を入手し、顧客へのプレゼンテーションにもチャレンジします。
2日目は、コミュニケーション能力を養うプログラム。
人材ビジネスの難しさと楽しさが理解できるプログラム内容です。
お客様とスタッフの間に立って、答えのない難しい問題にもチャレンジしていきます。
この企業のサマーインターンでは、総合人材ビジネスにおける企画提案、ニーズを引き出す商談のすすめ方、プレゼン能力、コミュニケーション能力などが学べるでしょう。
レジャー、アミューズメント:H社
サマーインターンは5日間の日程で実施。
企画立案のプロセスを通して、想像力や創造力、突破力などが学べます。
以下のようなカリキュラムで行われ、時給は1,000円です。
- オリエンテーション
- 企画立案、プレゼンテーション
- 各部スタッフによるプレゼン講義
大手証券会社:M社
証券会社の業務が理解できるグループワーク。
先輩社員のフィードバックを通じて、証券会社の新しいビジネスモデルと社会とのかかわりを理解する内容です。
【25卒のサマーインターン】サマーインターンに参加するメリット
ここからは、25卒の大学生に向けて、サマーインターンに参加するメリットを解説していきます。
主なメリットは次のとおりです。
- 就活準備を行える
- 選考対策ができる
- スケジュール管理がしやすい
- 早い時期に内定をもらえる
- サマーインターンの内容
- 優遇を受けられることもある
このように25卒の学生にとってサマーインターンに参加するメリットはたくさんあります。
では、それぞれのメリットを詳しく見てみましょう。
就活準備を行える
サマーインターン参加のメリットとして大きいことは、やはり就活準備につながる点です。
セミナーやグループワーク、または実務体験などを通じて業界や企業に対して理解を深められるため、業界研究・企業研究に直結します。
最終的には、自分と志望業界・企業との相性や適性を見極めることにもつながるでしょう。
夏休みを迎える時期から志望企業について知識を充実させれば、最終的に志望先を決めるうえで視野も広がります。
選考対策ができる
サマーインターンでは参加する際に、選考が実施される場合もあります。
そのため選考ありのサマーインターンに参加すれば、本選考の対策の練習ができるでしょう。
サマーインターンの選考内容は、書類選考、Webテスト、面接などが挙げられます。
就活の予行演習と思って取り組めば、実際に就活を本格的に始めた際には役立つはずです。
少しでも面接などの機会を経験しておけば、本選考ではほかの学生より有利になる可能性もあります。
スケジュール管理がしやすい
サマーインターンには、スケジュール管理がしやすいというメリットもあります。
基本的にサマーインターンは夏休みの時期に開催されるため、学業との両立がしやすいといえます。
また、サマーインターンは、ほかの時期に開催されているインターンと比べると、圧倒的に開催している企業が多くプログラムの数も豊富です。
早い時期に内定をもらえる
サマーインターンに参加すれば、スムーズな内定獲得につながるという大きなメリットも感じられる場合があります。
たとえば外資系やベンチャー企業などは選考が早いため、サマーインターンの参加が早期選考につながっているケースも珍しくありません。
そのため25卒向けのサマーインターンに参加すれば、早い段階で本選考を受けられることもあり得ます。
少しでも早い内定獲得につなげたいと考えている方には、サマーインターンへの参加がおすすめです。
優遇を受けられることも
サマーインターンに参加すれば、参加がきっかけとなって本選考で優遇されるケースもあります。
そのためサマーインターン参加は、就活を有利に進めるうえで大きなメリットがあるといえるでしょう。
また、インターン中に、企業からあなたのポテンシャルを高く評価されれば、特別な選考ルートに進める場合もあります。
そして、企業によってはインターンの参加特典として、早期選考への招待や選考の一部の免除などが含まれていることもあります。
就活を有利に進められれば、それに越したことはないため、サマーインターンへの参加は非常におすすめです。
【25卒のサマーインターン】サマーインターンのスケジュール
サマーインターンの募集や面接は、時期次第では大学の学期末試験など、学業と重なってしまう場合があります。
先ほど述べたように、学生は学業を優先すべきです。
あらかじめ注意して、スケジュールをチェックするようにしましょう。
サマーインターンの募集から実施までの流れ
サマーインターンは以下の流れで募集や実施が行われることが多いです。
4月中旬から6月下旬までの間:サマーインターンの募集が開始
6月下旬から7月下旬:サマーインターンの選考
7月上旬:この頃までにほぼすべての企業でサマーインターンの募集締め切り
8月:サマーインターンの実施
学生のサマーインターンに向けてのスケジュール
以下ではサマーインターンの参加に向けて、どう行動すべきかを時期ごとで紹介しています。
サマーインターンへの参加を考えている学生はぜひ参考にしてみてくださいね。
4月~5月
4月頃になったら、サマーインターンの情報を集め始めましょう。
4月という時期は、企業は入社式の季節であり、同時に、この時期を節目に次の採用活動を進めていきます。
企業が出すサマーインターンの情報を聞き漏らさないよう、この時期から調べ始めると安心です。
常にアンテナを張って情報をキャッチする姿勢が重要です。
友達の話を聞いたり、先輩のアドバイスを受けたりしましょう。
あるいは、人気の高い企業のサマーインターンシップにはどんなものがあるのかチェックしていくことも忘れないようにしましょう。
情報をたくさん集めて、就職活動を有利に進められるようにすることがオススメです。
6月上旬~中旬
この時期は、多くの企業でサマーインターンの募集を開始します。
そのため、応募時期を逃さないため、企業が発表するサマーインターンの情報をこまめにチェックしてください。
サマーインターンの情報は、企業のホームページやナビサイトや就活情報サイトなどで掲載されます。
参加したいと考えている企業は、ホームページサイトや就活情報サイトをブックマークしておくと良いでしょう。
6月下旬~7月
サマーインターンへの応募を行う時期です。
企業のホームページやナビサイトからエントリーしましょう。
応募する際に、自己PRや志望動機、学生時代の経験などを記入することもあります
企業にどのようなことを書くのかを、あらかじめ考えておきましょう。
特に、人気企業のサマーインターンは数十倍から数百倍という高い競争率で、選考が設けられていることが多く、早めの対策が重要です。
サマーインターンは、応募すれば必ず参加できるものではありません。
定員以上の応募があれば選考が行われ、不合格になる可能性は誰にでも考えられます。
そのため、複数の企業のサマーインターンに応募しておきましょう。
選考対策も忘れず行っておきましょう。
また、企業がどのような人材を欲しがっているのかなど、希望する企業の研究を行いましょう。
エントリーシートでは、志望動機や自己PRなどが重要になります。
説得力があるか、わかりやすい伝え方になっているかに気を配りましょう。
また、誤字や脱字にも注意です。
手書きの場合は、万年筆かボールペンを使うようにしてください。
書き方のポイントは、事前に学んでおくことが大切です。
8月~9月
サマーインターンの選考を通過した人には、合格通知と、インターンへの案内が送付されます。
スケジュールを確認し、万全に準備をして参加しましょう。
万が一参加できない場合は、企業に必ず連絡をしましょう。
企業はインターンをはじめとする採用活動に多くの時間やコストを書けています。
誠意のある対応を心がけてください。
サマーインターンに参加すると、企業や社会の見方が変わってきます。
視野が広くなり、就職活動も有利に行えるようになるはずです。
たとえ志望度の高くない業界や企業であっても、興味が生まれることもあります。
この機会に、様々な企業のサマーインターンに参加し、視野を広げることがおすすめです。
【25卒のサマーインターン】サマーインターンへの参加準備
25卒向けのサマーインターンに参加する際は、トラブルなく参加できるよう、適切な準備を進める必要があります。
サマーインターンの参加準備として重要な点は次のとおりです。
・インターンの参加目的を考える
・選考対策を進める
では、それぞれの準備について重要なポイントを解説していきます。
インターンの参加目的を考える
まずは、インターン参加の目的をしっかりと考えてみましょう。
周りが参加するから、なんとなく行ったほうが良さそうだから、といったように目的があいまいな状態で参加するのは望ましくありません。
せっかくの機会を活かせない可能性があります。
また、インターンはあくまで就活準備のためのイベントであり、インターン参加=就活が有利になることではありません。
- 企業に対して理解を深める
- グループワークの実践をする
- 本選考対策にする
といった、目的を明確に持って参加するようにしましょう。
インターン参加自体が目的にならないように注意が必要です。
選考対策を進める
サマーインターンは、選考なしで参加できるものと選考ありのものがあります。
人気ある企業や有名企業などは、傾向として事前に選考が行われることが多いです。
インターンの選考は、具体的には次のような流れで実施される傾向にあります。
1.書類選考
2.Webテスト
3.面接試験
志望企業のインターンの選考内容をしっかりと参考にしたうえで、選考対策を進めていきましょう。
まとめ
他の学生と差をつけるためにも、さまざまな企業のインターン情報をこまめにチェックしておきましょう。
そして時間の許す限り、できるだけたくさんのサマーインターンに参加することをオススメします。
サマーインターンに参加したか否かは、その後に待っている就活本番にも影響を及ぼします。
就活のスタートラインとして考え、ぜひ積極的に参加してください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート