自己PRで継続力をアピールする時のポイントと例文を徹底解説!おすすめの言い換え表現も紹介

自己PRで継続力をアピールする時のポイントと例文を徹底解説!おすすめの言い換え表現も紹介
この記事を読んでわかること
  • 継続力を就活でアピールする方法
  • 継続力という言葉の定義
  • 継続力を言い換える方法
  • 自己PRの定番構成

「継続力」「持続力」は、多くの就活生がアピールするキーワードのひとつです。

しかし、「継続力を企業にどうアピールすればいいの?」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

この記事ではそんな「継続力」を自己PRで効果的に伝える方法を詳しく解説していきます。

この記事を読むことで、継続力の高さをうまくアピールすることができ、「企業に入ってからも努力し続け、成長することで企業に貢献してくれる人になれる」という期待を抱かせることができるでしょう。

自己PRをつくることに悩んでいる方、「継続力を自分の強みにしたい!」と考えている方はぜひ参考にしてみてください。

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継続力は自己PRしてもよい?

継続力は仕事でも活かせる強みのため、就活においても魅力的な長所です。

しかし、自己PRを作成する際には、以下のようなポイントに注意しましょう。

Point
  • ほかの就活生も取り上げることの多い長所であること
  • 「継続力」という言葉では内容が伝わらないこと

自己PR作成の際にはほかの就活生との差別化や具体性を意識する必要があります。

就活の自己PRでアピールできる「継続力」とは

就活においてあなたの継続力をアピールする前に、まずは継続力という言葉の定義についてしっかりと考えていく必要があります。

自分が最もアピールしたい能力であり、理解しておくべき言葉ならば、誰よりも詳しくなる必要があります。

継続力とは

長時間にわたって活動や努力を継続できる能力のこと。

体力的なスタミナだけでなく、精神的や耐久力なども含む、広い特性を表す。

継続力のある人はさまざまな問題やトラブルなどが発生したとしても、目標に向かって一つひとつ進み続けることができます。

目の前の障害や挫折に屈することなく、長期的な姿勢を保ちながら一貫して努力を重ねることによって目的を達成しようとします。

こうした要素を持ち合わせていることをアピールできれば、逆境を乗り越え、目標達成に向けて長期間にわたり精力的に取り組むことができる人材であると理解してもらえることでしょう。

継続力が企業で評価される理由3つ

継続力が企業で評価される理由は、以下の3つです。

企業が評価する理由
  • 長く働いてくれるから
  • 任された仕事を最後までやり切るから
  • 困難があっても努力し続けるから

企業は、成果が出るまでチャレンジする就活生を求めています。

そのため、継続力が伝わる自己PRを高く評価するでしょう。

以降の文章で、それぞれ詳しく解説していくので、なぜ企業が継続力を評価するのか、理解するきっかけにしてください。

長く働いてくれるから

継続力が企業で評価される理由の1つ目は、長く働いてくれるからです。

企業は、採用活動にあたって早期離職を危惧しています。

3ヶ月程度で退職されると、採用にかけたお金と時間が無駄になるでしょう。

そのため、長期間にわたって勤務してくれそうな就活生を採用します。

就活生は、1つのことを長く継続したエピソードを採用して、面接官に継続力があることをアピールしましょう。

学業や部活、アルバイトなど題材は、自信のあるテーマを選択すれば大丈夫です。

「高校時代から大学までの7年間、サッカーに力を入れていました」「私は、居酒屋のアルバイトを4年続けています」など、期間を用いて伝えましょう。

自己PRを通して面接官に、長期間働く意思を伝えてください。

任された仕事を最後までやり切るから

継続力が企業で評価される理由の2つ目は、任された仕事を最後までやり切るからです。

企業は、指示した仕事をきちんとこなす人材を高く評価します。

そのため、就活生は仕事を最後までやりきる姿勢をアピールすることが重要です。

依頼された仕事や頼み事を、責任を持ってやり遂げた話を面接官にしましょう。

とくに、アルバイトやインターンがおすすめです。

同じ職場に上司や先輩が存在するため、仕事の指示が発生するでしょう。

大きな成果は必要ありません。

指示された内容を完遂することが重要です。

「私は、バイトリーダーに任命され、1年間新人教育を担当しました」とどんな業務を、どれだけ継続したのか伝えましょう。

困難があっても努力し続けるから

継続力が企業で評価される理由の3つ目は、困難があっても努力し続けるからです。

仕事は、常にうまく進むとは限りません。

そのため、企業は苦しい状況でも、目標達成に向けて行動できる人材を探しています。

就活生は、自己PRを通して困難をどのように工夫して乗り越えたのか、面接官にアピールしましょう。

例えば「簿記1級の資格を取得するために、過去5年間の問題を5周しました」と具体的に伝えることが重要です。

「資格取得のために頑張りました」では、自身の努力が面接官に伝わりません。

実際にどういった取り組みをしたことで、課題がクリアできたのか、明確にしましょう。

自己PRで企業が評価する「継続力」の種類

自己PRにおける「継続力」で企業が評価するポイントは以下の2点です。

Point
  • その力が仕事にどれだけ活かせるか
  • 再現性があるか

単なる努力の継続ではなく、具体的な成果を出し、それを今後も発揮できるかが重視されます。

困難な状況でも粘り強く取り組む姿勢や、目標に向かって継続的に行動できる力は、企業にとって信頼できる人材の要素となり、長期的な貢献が期待されます。

壁にぶつかっても続けられる力

壁にぶつかっても続けられる力を持つ人は、厳しい状況に直面しても揺るがない胆力が評価されます。

働く中では、必ず困難や予期せぬ問題が発生しますが、そんな時に諦めずに立ち向かい、最後まで粘り強く取り組む姿勢は、社会人として非常に高く評価されるポイントです。

逆境に対しても冷静に対応し、前向きな姿勢を保ち続けることは、チームや会社全体にとっても大きな影響を与えます。

こうした力は、将来のキャリア形成においても欠かせない要素となるでしょう。

粘り強くやり続ける力

困難な状況に直面しても、粘り強くやり続けられる力がある就活生は、高く評価されます。

目標達成に向けて行動を継続することで、成果に近づくからです。

企業は、発展するために、成果を出す社員を求めています。

そのため、面接官に「指示された仕事は最後までこなしてくれるだろう」と評価されることが重要です。

誰しも一度や二度の失敗はあります。

しかし、改善しながら粘り強く挑戦する姿勢を企業は重要視するため、失敗した経験を活かして困難を乗り越えたエピソードを話してください。

例えば「商品の発注数を間違えた経験があります。同じミスを繰り返さないために、指差し確認を追加しました」と実際のエピソードを伝えましょう。

面接官に粘り強さをアピールできます。

行動を積み重ねられる力

行動を積み重ねられる力も重要です。

どんな環境でも努力できる人材と判断され、就活で高評価を得られるでしょう。

困難や課題は、行動することで解決の糸口が見つかります。

そのため、どういった状況でも諦めずにチャレンジする姿勢が大切です。

実体験をもとに、面接官にアピールしましょう。

「TOEICで700点を取るために、毎朝50単語ずつの暗記を1年継続しました。先月、無事に達成できました」と積み上げた経験を話してください。

具体的なエピソードと数字を用いることで、面接官に自身の努力が正確に伝わるでしょう。

これまでの経験でコツコツと継続した経験がないか、振り返ってください。

クオリティを維持できる力

面接官は、クオリティを維持できる力がある就活生を評価します。

質の高い行動を継続できる力は、貴重です。

そのため、単純に同じ行動を繰り返すのではなく、質も維持できた経験をアピールしましょう。

例えば「毎月、新規顧客を5名獲得し、それを半年継続しました」と伝えると高いクオリティが維持できたエピソードになります。

一方で仕事は、成果を出すだけがすべてではありません。

マイナスを生まないための、努力も重要です。

チャレンジ精神は大切ですが、既存のやり方を遵守したり、リスクを回避したりする行動も時には必要になるでしょう。

両方の経験がある就活生は、一度に伝えると内容が複雑になるため、企業の求める人物像に合致する方を選択してください。

継続力を自己PRでアピールする際のポイント

アピールポイントとなる継続力について説明したところで、ここからは継続力を自己PRでアピールする方法について解説していきます。

どうすれば効果的に継続力をアピールできるのか分からない方は、ぜひ参考にしてみてください。

具体的エピソードを盛り込む

冒頭で強みを伝えたら、今度はその強みを発揮したエピソードを盛り込みます。ここで大切なのは、可能な限り「具体的な物語」で伝えることです。

例えば持続したことが受験勉強だとしたら、「部活を引退してから勉強を頑張りました」と言うよりも、「8月から受験まで毎日2時間、苦手な分野を中心に勉強を続けました」とした方が分かりやすいです。

このように、どれぐらいの期間、どんな行動をしたか伝えることで、強みを発揮した過程が伝わり、強みの理由をより具体化することができます。

持続した結果得たことをアピールする

具体的なエピソードで強みをどう発揮したか説明したら、持続した結果何を得たかを伝えるようにしましょう。努力の結果まで伝えることで、あなたの強みがより企業側の印象に残るようになります。

先ほどの文を例に出すと、「勉強を頑張ったら大学に合格しました」と言うより、「苦手な分野を中心に勉強を続けた結果、本番でも迷いなく回答することができ、志望校に合格することができました」とした方が努力の成果が伝わります。

エピソードの具体化は自分だけの個性になりますので、どうすれば企業側に伝わりやすくなるかを考えて作成しましょう。

持続できた理由を説明する

強みを発揮した具体的なエピソードに、なぜ持続することができたかという理由まで説明できれば、より企業側に強みを印象づけることができます。

受験勉強を例に出すと、「大学に入りたかったから」と言うよりも、「志望校の文学部で日本文学を学びたかったから」と伝えた方が、「どうして持続することができたのか」が伝わり、企業側の印象に残るでしょう。

このように持続できた理由を説明することで、エピソードの信憑性が増します。

企業での再現性のある話を選ぶ

自分の強みを伝える場合は、企業での再現性のある話を選ぶと、企業側もよりあなたの強みをイメージしやすくなります。

例えば営業職を志望する場合には、「お客様と粘り強く交渉することで成果を上げることができます」と伝えると、「自分の強みを仕事でどう活かすかイメージができている」と感じられ、企業側へあなたの意欲を伝えることができます。

このように、自分の強みを伝える場合は、志望する企業と関連付けるようにしましょう。

具体的な数字を用いる

強みを発揮したエピソードを企業側により伝わりやすくするためには、具体的な数字を用いることが重要です。

特に持続性を強みにしているならば、「どういった努力を、どれぐらいの期間」持続することができたのか伝えることで、企業側に自分の能力を効果的にアピールすることができます。

例えば、「受験まで勉強を頑張った」と言うよりも、「受験までの1年間、勉強を続けた」と説明された方が、具体的な努力の様子が伝わります。

エピソードを伝わりやすくするために、具体的な数字を用いるようにしましょう。

継続力の別の言い方を考える

継続力は日常でよく使われる言葉ですが、ただ「私は継続力があります」と言われてもあなたの強みは伝わりません。

そんなときは、継続力を別の言葉に言い換えてみましょう。

例えば、「絶対に諦めない」「最後までやり遂げられる」「コツコツと努力できる」「継続する力がある」と言い換えると、一言伝えるだけであなたの強みが発揮され、他の候補者から抜け出すことができます。このような類語や四字熟語、英語を使うのもよいでしょう。

自己PRに悩んでいる場合は、自分の特徴を短く言い表すユニークなフレーズを考えてみるとよいでしょう。

継続力の言い換え表現と自己PR例文

継続力を自己PRする際には、言い換えてアピールすることも効果的です。

継続力のおすすめの言い換え表現
  • 「持続力」
  • 「最後までやり遂げる力」
  • 「やり抜く力」
  • 「コツコツ取り組む力」

ここでは、継続力を言い換えてアピールする際の、おすすめの言い換え表現と、それぞれの例文を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

「持続力」に言い換えた例文

私の強みは「持続力」です。大学在学中、私はプログラミングのスキルを身につけるために独学で学び続けました。最初は全くの初心者でしたが、毎日少しずつ学習を積み重ね、3年間で複数のプログラミング言語を習得することができました。苦手な分野も多々ありましたが、諦めずに学び続けた結果、自分で解決し、今では友人に教えることができるまでになりました。この「持続力」は、御社(貴社)のような、IT業界の営業職においても必ず活かせると考えています。私はこの「持続力」を活かし、御社の成長に貢献したいと考えています。

冒頭で自分の強みを主張することが大切です。

面接官は、何に関する自己PRが始まるのか理解した状態で、続きを聞けます。

さらに、主張の伝え忘れ防止になるでしょう。

自己PRの詳細説明に集中し過ぎると、面接官に「結局、何が言いたいのだろう」と疑問を抱かせる原因になります。

自己PRを伝える際は、まず自分の強みは何か明言することが重要です。

「最後までやり遂げる力」に言い換えた例文

私の強みは「最後までやり遂げる力」です。大学での卒業研究では、AIを用いたデータ分析に挑戦しました。途中で多くの困難に直面しましたが、諦めずに資料を調べ、教授や仲間に助けを求めながらも、問題を一つ一つ解決していきました。その結果、研究を成功させ、学会での発表も行うことができました。この「最後までやり遂げる力」は、御社(貴社)でも活かせると考えています。クライアントとのプロジェクトを完遂するために、困難に直面しても粘り強く対応し、信頼を築いていきたいと考えています。

困難を乗り越えた方法は、明確に伝えましょう。

「困難を乗り越えました」だけでは、面接官に自分の努力が正確に伝わりません。

また、具体的な手法も説明することで、自分の強みを証明する根拠になります。

方法を述べる際は、周囲の協力を得たことを伝えるのがおすすめです。

周りとコミュニケーションが取れる人材だとアピールでき、面接官は将来の姿が想像しやすくなります。

「やり抜く力」に言い換えた例文

私の強みは「やり抜く力」です。大学時代に参加したボランティア活動では、地域の清掃活動を企画・実行しました。最初は参加者が少なく、思うように成果が出ませんでしたが、SNSでの呼びかけやポスター作成など、地道な努力を続けた結果、徐々に参加者が増え、最終的には地域全体が協力する大規模な活動に成長しました。この「やり抜く力」は、就職後も必ず活かせると考えています。目標を設定し、それを達成するために粘り強く取り組む姿勢を持ち続け、結果を出していきたいと思います。

自己PRを伝える際は、行動した結果どのように変化したかまで説明しましょう。

「2年間、アルバイトの新人教育を担当しました」とだけ伝えるのは、もったいないです。

2年間をより強調させるためにも、自分の行動が周囲にどういった影響を与えたのかまで、伝えましょう。

「2年間、アルバイトの新人教育を担当した結果、早期退職率が10%から5%にまで減少しました」と実績もアピールしてください。

「コツコツ取り組む力」に言い換えた例文

私の強みは「コツコツ取り組む力」です。大学時代に英語力を向上させるため、毎日30分間の英語学習を続けました。最初は簡単な単語やフレーズから始めましたが、徐々にレベルを上げ、最終的にはTOEICで高得点を取得することができました。この「コツコツ取り組む力」を活かして、日々の営業活動においても、一つ一つのタスクを確実にこなし、クライアントとの信頼関係を築き上げていくことで、御社の発展に貢献したいと考えています。

コツコツ取り組む力は、数値が重要です。

面接官は、どのくらいの期間取り組んだのかわからないと、行動の評価ができません。

そのため、例文のように「毎日30分」ときちんと数字を用いて説明しましょう。

さらに、自己PRを良くするには、TOEICの点数も明らかにしてください。

「500点から700点に点数がアップしました」と伝えることで、継続してきた努力がより具体的になります。

エピソード別!継続力の自己PR例文

継続力を効果的にアピールする方法を学んできたところで、ここからは、継続力をアピールした例文をエピソードごとに紹介していきます。

例文はここまでのポイントをとり入れたものになっていますので、参考にしてみてください。

アルバイトのエピソードを書く例文

私は壁にぶつかっても、努力を継続することでそれを乗り越えられる人間です。それを発揮したのは、学生時代にしていた居酒屋のアルバイトでした。

大学1年生のときに未経験でアルバイトを始めた頃は、緊張で顔が引きつってお客様を不安にさせたり、注文間違いをしたりしてクレームが絶えませんでした。

このままでは終わりたくないと思い、先輩の姿をみて学び、どうすればお客様がもっと有意義な時間を過ごせるかを考えて実践しました。

その結果、大学4年生になる頃には新人の教育係を務めるまでになり、自分の経験を活かして指導にあたることができています。以前にクレームをされたお客様は、今では毎週通う常連さんとなってくれました。

私は4年間継続して努力した経験を活かして、御社に入社した後も粘り強く努力を続けて結果を出していきます。

継続力に関する自己PRを作成する際は、モチベーションの記載が欠かせません。

なぜ、継続できたのか根拠を示すことで、説得力が生まれるからです。

今回の例文であれば「このままでは終わりたくないと思い」と記載しています。

つまり、面接官に対して、「現状に満足しておらず、さらに成長したい」といった背景が伝えられるでしょう。

なぜ、自分が努力できたのか、理由を述べてください。

サークルのエピソードを書く例文

私の座右の銘は「継続は力なり」です。私は大学時代、オーケストラサークルに所属していました。それまでは全く楽器に触ったことがなく、友人に誘われるかたちで始めました。

打楽器パートに入りましたが、練習も何からすればいいか分からず、先輩にひとつひとつ教えてもらうことで、少しずつ上達していきました。

しかし、オーケストラはそれぞれの楽器の音を合わせることが必要なため、自分が上達するだけではよい演奏はできません。私はそれがうまくできず、何度も挫けて辞めそうになりました。

そこで私は練習に加えて、他のパートともコミュニケーションを密にとることで、演奏のときにどんなことを考えているのかを吸収するようにしました。その結果、演奏で音を合わせられるようになり、大学4年生のときには首席奏者を務めるまでになりました。

私はこの努力し続ける能力を入社後も活かし、たとえ壁にぶつかっても努力を怠らないことで御社に貢献していきます。

自己PRは、取り組んだ結末まで述べましょう。

自分の強みを活かした結果、状況がどう変わったのか示すことで、自分の努力が伝わりやすくなります。

今回の例文を参考にすると「大学4年生のときには首席奏者を務めるまでになりました」と記載することで、面接官は就活生が努力している姿を想像しやすくなるでしょう。

自己PRの具体的エピソードを説明する最後に、結果を伝える枠を設けるようにしてください。

部活のエピソードを書く例文

私は絶対に最後まで諦めない人間です。小学校から高校までバスケットボールをしており、高校では主力選手としてインターハイに2度出場しました。

高校3年生のインターハイの試合で前年の優勝校と対戦した際、前半で15点差をつけられ、メンバーが意気消沈していたのを覚えています。

しかし、私は今までここにくるまでどれだけ練習を重ねてきたかを伝え、「相手も同じ高校生なのだから絶対に勝てる」とメンバーを鼓舞しました。

熱量が上がったチームは後半から徐々に点差をつめていき、最後の1プレイで大逆転勝利をおさめました。この勝利で私は自分たちを信じて最後まで諦めないことを学びました。

社会人になってからもこの経験を活かし、諦めずに努力を続けることで御社に貢献します。

自己PRは、経験から何を学んだのかも伝えましょう。

得た学びを面接官に伝えることで、成長性のある人物だとアピールできます。

そのため、具体的なエピソードの最後には、きちんと経験から得たものが何か述べるようにしましょう。

「私は、この経験から周囲と連携、協力することの重要性を学びました」とはっきり伝えてください。

面接官は、取り組み内容よりも、仕事に活かせる経験ができたかに注目します。

就活生は、面接官がチェックしているポイントを理解しておきましょう。

留学のエピソードを書く例文

私は自らの継続力で未来を切り開いていくことができます。私は高校時代からフランス語を専攻しており、大学に入ったらフランス留学したいと考えていました。

しかし、大学の授業で一緒になったフランス人留学生に話しかけてみたところ、ほとんど何を言っているのか分からず、実践的な会話が学べていなかったことに気づきました。

このままでは留学してもまともな会話すらできないと自覚した私は、毎朝6時から1時間のフランス語会話の学習を日課にし、大学でも留学生と積極的に会話するようにしました。

大学3年生になる頃には会話力が格段に上がり、夏休み期間に念願のフランス留学を実現しました。フランス語会話を実践してきたおかげで現地でも問題なくコミュニケーションをとることができ、2カ月と短い期間ではありますが、充実した留学生活となりました。

この経験を通じて学んだ継続力を活かし、たとえ壁にぶつかっても、諦めずに努力を続けていきます。

自己PRは、冷静に状況を分析し、適切に行動したエピソードが大切です。

単純に留学中の困難を紹介するだけでは、面接官から高評価を得るのは難しいでしょう。

そのため、どの点が困難に感じ、乗り越えるためには、何が必要だと分析したのかまで、面接官に伝えてください。

とくに留学経験は、異国文化や外国語を扱うため、困難にぶつかる可能性が高いエピソードです。

自分がどこを意識して課題解決に取り組んだのか、しっかり説明しましょう。

学業のエピソードを書く例文

私は目標を決めてコツコツと努力を続けることができます。この強みが発揮されたのは、高校時代の大学受験でした。

高校時代は部活に熱中していたため、引退後に本格的に受験勉強を始めました。軽い気持ちで受けた最初の模試では5教科で130点しかとれず、絶望したのを覚えています。

我に返った私は勉強方法を見直し、朝1時間と放課後2時間の勉強に毎日取り組みました。12月の模試では5教科で350点をとれるまでに改善し、さらに勉強を続けた結果、3月の受験では無事に志望校に合格することができました。

私はこの能力を入社後も活かし、どんな仕事でもコツコツと努力することで成果を出していきます。

高校時代の経験を自己PRに採用する際は、注意が必要です。

工夫せずに説明すると、面接官から「大学時代は何もしていない」と判断されるでしょう。

そのため、自分の強みが顕著に現れた経験が、高校時代であったと前置きすることが重要です。

また、面接官に入社意欲を伝えるために、経験を活かして入社後も活躍する意思があることもアピールしましょう。

継続力を自己PRするときの注意点とNG例文

継続力を伝える際は注意して自己PRをつくらないと、自分の強みが企業側に全くアピールできず、逆に短所や弱みとしてみられてしまうことがあります。

ここからは、そんなNG例文を紹介していきます。

自分の自己PRと見合わせて、悪い文になってないか確認してみてください。

NG例文1:当たり前のことをアピールしている

私は努力し続ける能力の高い人間です。

高校時代、サッカー部に初心者で入部しましたが、先輩や同級生の支えもあり、卒業するまで3年間部活動を続けることができました。

私は部活動で培った継続力を活かし、御社に入社してからも仕事に継続して取り組んでいきます。

自己PRは、自分の強みを伝える場です。

そのため、継続できたことを単純に伝えるだけでは、アピールになりません。

また、ほとんどの就活生が、高校時代に3年間部活に所属しているため、差別化にならないでしょう。

自己PRの題材を選択する際は、自分の強みが活かされたエピソードにしてください。

部活を続けただけでは、面接官にあなたの強みが伝わらないため、注意しましょう。

NG例文2:複数の題材が取り上げられている

私は継続力が高いため、様々なことを継続することができます。

大学から初めた筋トレは2年間続いていますし、スポーツが好きでサッカーサークルには1年生から4年間所属しています。また最近ではトレーニングに興味をもち、現在まで6カ月続いています。

私はこれらで培った継続力を活かし、御社に入社しても継続して物事に取り組んでいきます。

自己PRを具体的に説明する際は、1つのエピソードに絞りましょう。

1つあたりの内容が薄くなり、面接官に自身の強みが伝わりにくくなります。

そのため、自分の強みがより発揮できたエピソードのみにしましょう。

数多くの経験を伝えたからと言って、魅力的な自己PRになるとは限りません。

エピソードを選ぶ際は、複数の題材が混在しないように、注意しましょう。

NG例文3:どんな継続力なのか分からない

私は継続力に自信をもっています。

大学時代はテニスサークルに所属しており、明るい同級生に恵まれたこともあって4年間楽しく続けることができました。

また、大学3年生のときには部長を務め、サークル活動が円滑に行えるよう、様々なアイデアを発案しました。

私はサークル活動で経験した継続力を活かし、御社に入社した後も仕事に邁進していきます。

継続力をアピールする際は、どの種類の継続力なのかが重要です。

面接官は、継続力の種類を重要視します。

そのため、文章から読み取れるようにしましょう。

はっきりと明言する必要はなく「粘り強く継続する力」「行動し続ける力」「クオリティを維持する力」の、どれかに当てはまるエピソードにしてください。

上記を意識することで、面接官に伝わりやすい自己PRになるでしょう。

NG例文4:ただ続けただけの経験

私は、大学の4年間同じアルバイトを続けました。

大学1年生の頃から飲食店に興味があったため、居酒屋でアルバイトを始めました。

よい先輩や社員に囲まれたことで、順調に仕事を覚えられました。その結果、大きなミスをすることもなく過ごしています。

居酒屋が休みの日には、みんなで集まってBBQをしたり、ドライブに出かけたりしました。アルバイトしながら、楽しい思い出が増えたため、良かったです。

入社した際は、4年間アルバイトを継続した経験を活かして、長く務めるつもりです。

ただ、アルバイトを継続しただけの自己PRでは、継続力のアピールになりません。

課題や苦労を乗り越えた末に、継続していることに価値が生まれます。

そのため、具体的なエピソードには、自分が壁にぶつかった経験や苦労した過去を述べましょう。

単純にアルバイトの経験を話すだけでは、面接官はこの就活生を採用するメリットを感じません。

自己PRでは、しっかりと自分の強みに加えて、根拠となるエピソードを伝えてください。

経験を掘り下げて継続力をアピールする自己PRを書こう

ここまで継続力を自己PRで効果的に伝える方法について解説してきました。いかがだったでしょうか。

自己PRには効果的に伝えるポイントがあります。闇雲にアピールするのではなく、効果的に自分の強みを伝えるためにはどうすればいいかを常に考えましょう。

特に継続力は多くの就活生が自己PRに取り入れるキーワードです。

自己分析で自分の強みを知り、企業分析でその強みをどう活かしていくかを考えることができれば、あなたの魅力を余すことなく自己PRに取り入れることができるでしょう。

就活市場ではほかにも、自己PRに関する様々な情報を発信していますので、ぜひ併せてご覧ください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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