履歴書には学歴や自己PRなど、様々な記入欄があります。特に書くことに苦戦しないような項目が主なのですが、中にはどのように記入するべきか悩んでしまう項目もあります。
その筆頭が、趣味欄ではないでしょうか。
この趣味欄に何を記入するか、そして何故このような項目が設けられているのか、疑問に感じた人も少なくないと思います。
そこで今回は趣味に音楽鑑賞を記入する際のアピールポイントや、実際の例文。そしてそもそも何故、趣味欄が履歴書に設けられているのかということなどについて、ご紹介していきます。
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【履歴書】趣味欄が設けられている理由を知ろう
履歴書には趣味を書く趣味欄が設けられている場合があります。
もちろん、趣味欄も自分をアピールできる部分の一つです。
そこで、ここでは趣味欄で人事担当者は何を知ろうとしているのかを2点解説していきます。
1.人生の充実度を測るため
企業側が応募者の趣味を通して、その人の人生の充実度を測っているというのが最も大きな理由です。
無趣味な人よりも趣味に囲まれている人の方が充実している、時間を有意義に過ごしているという認識です。
裏を返せば、趣味欄に記入のない学生は、企業から見ると「つまらない学生」「空いた時間を有効活用できていな」というふうに映ってしまいます。
それが実務に関係するかどうかということではなく、その印象によって、マイナス評価を下されてしまいます。
ですから履歴書の趣味欄は、なるべく記入するようにしましょう。
2.人柄や個性を知るため
履歴書に趣味欄が設けられているもう一つの理由は学生の人柄や個性を知るためです。
人事担当者は学生の人柄や個性を知ることで自社の社風とマッチしているかを確認しようとしているのです。
とくにエントリーシートの提出がなく、履歴書だけで採用を決める企業において履歴書の趣味欄は学生の人柄を知る貴重な情報源です。
この記事で述べているポイントや構成を有効的に活用して音楽鑑賞を魅力的に伝えましょう。
【履歴書】趣味に音楽鑑賞を書くのであれば本気度が重要
次に、履歴書の趣味欄に「音楽鑑賞」と書くのは好印象か悪印象かということについて考えていきます。
映画鑑賞や読書と同様、音楽鑑賞は趣味として始めやすい印象をもたれます。
そのため、音楽を聞くのが好き、という程度であれば書くことでマイナスになってしまう可能性もあります。
「何も書くことがないから音楽鑑賞と書いたのだろう」と思われてしまうわけです。
しかし、本気で音楽鑑賞が好きで、趣味として謳歌しているのであれば履歴書に書くことは何の問題もありません。
その場合は相手に自分の本気度が分かるように具体的な内容、音楽好きなエピソードなども書くようにしましょう。
「2000年代のヘヴィメタルが好き」「あるバンドの15年来のファン」「映画のサウンドトラックを専門に聴き、2000曲以上聞いている」といったような話であれば、相手にも納得してもらえる可能性が高いです。
趣味が音楽鑑賞という就活生は少なくない
結論として、趣味が音楽鑑賞と紹介する就活生は少なくありません。
そのため、かなり本気で音楽鑑賞を趣味としていないと差別化が難しくなってしまうことでしょう。
しかし、どうしても音楽鑑賞と書きたい場合は、やはり書き方のポイントやコツ、注意点を理解して書くことが重要であると言えます。
後ほど紹介するポイントや注意点などを詳しく確認し、しっかりと理解した上で、いざ面接などで深掘りされてしまった際もわかりやすく回答できるようにしておくことが重要と言えます。
趣味が音楽鑑賞に対しての企業の印象
趣味を聞くというのは、相手の人柄や個性などを知りたいという意図が含まれています。
普段の生活においても、仲良くなりたいと思う相手の趣味を聞けば、なんとなくその人の人柄というのがわかるのと同様に、働くうえでの適正や個性などを企業側も知りたがっています。
これは志望動機や学歴以外で自分のことをさらに知ってもらえるチャンスでもあるので、企業がどのような印象を持つのかということを把握し、しっかりと自分をアピールできるようにしましょう。
1.感受性が豊か
音楽というものに正解はありません。
さまざまな国で多彩な音楽が生まれてきたように、ジャンルの好みもそれぞれです。
同じ曲を聴いても人によって感じ方が異なることもあれば、その時の感情によって受ける印象が変わることもあるでしょう。
正解がないものに対し、心を動かされながら伝えたいメッセージを受け取ろうとする力は、想像力の高さや感性の豊かさなどにもつながるため、十分なアピールポイントとなります。
相手のことをしっかりと考え、物事に対して想像力を働かせることができるというのは、仕事をするうえでも大事なことです。
これらをきちんと説明することができれば「こちらの言いたいことを察する・理解する力がある」という印象を持たれる可能性が高いでしょう。
2.行動力がある
音楽鑑賞をきちんとした趣味にしていれば、コンサートやライブに参加することを楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
しかし、ライブに参加するには少なくともチケット代と会場までの交通費が必要となります。
学生の場合、それらは決して安いものではありません。
ツアーで地方へと行く場合には、アルバイトなどで費用を貯め、その日に向けて予定や計画をしっかりと立てなければならないこともあるでしょう。
その行動力や実行力というのは「目標に向かってひたむきに努力をし、最後まで成し遂げることができる」というアピールにもなります。
日頃からライブへの参加も熱心に行っているという人は、実行する力があるということを伝えるのも有効であると言えます。
趣味欄に音楽鑑賞を書く際のポイント
履歴書の趣味欄に音楽鑑賞と書く際にはポイントが存在します。
このポイントを知っているかどうかで趣味欄の魅力度が変わります。
これから述べる三つのポイントをしっかり確認しておくようにしましょう。
1.できる限り具体的に述べる
一つ目はできる限り内容を具体的に述べるというポイントです。
例としてJ-POPやK-POP、ジャズやクラシックなど音楽のジャンルは様々です。
そこでどのジャンルの音楽を鑑賞するのが好きなのかを述べたり、数字を用いて〇〇年代の曲が好きなどのようにできる限り具体的に述べることでこの学生は伝え方が上手であるというイメージを持たせることができます。
2.音楽鑑賞のメリットを述べる
二つ目は音楽鑑賞のメリットを述べるというポイントです。
理由としてはなぜ音楽鑑賞が趣味なのかという疑問に対してのアンサーになり、説得力が増すからです。
例として「リラックスできるから」や「励まされるから」などご自身が感じる1番のメリットを述べると効果的でしょう。
3.ウソを書かない
三つ目は内容でウソを書かないというポイントです。
先ほども述べたように、エントリーシートの提出がなく、履歴書だけで採用を決める企業の場合は履歴書で書いたことを元に面接などの選考フローを受けることになります。
そこで、履歴書の趣味欄に本当はボカロが好きだけどクラシックの方が印象が良いと安直に考えて、嘘を書いてしまうと、面接でクラシックについて深掘りされた時に答えられなくなります。
そのため、その後の面接のことなども考慮して、素直に自分のことを書くようにしましょう。
構成に気をつかう
例文では、
- 音楽好きになった背景
- それを象徴するエピソード
- 派生した別の楽しみ
- 今後への期待
といったことが記入されています。音楽鑑賞単体の趣味ではなく、その先にある今後の楽しみや、現状の充実度が伝わる内容だと思います。
趣味欄の記入方法に、絶対的な正解というのは存在しません。強いて言うならば、自分が読み手の立場になったとき「この人は趣味が充実しているな」と思える趣味欄、というのが正解だと言えるでしょう。
1.結論
履歴書やESなどでは、まず結論を先に述べるということを念頭に置くようにしてください。
採用担当者が一人で数多くの履歴書などをチェックしている企業もあるため、最初に結論が書かれていないとそもそも読まれない可能性もあり、せっかくのアピールチャンスを逃してしまいます。
趣味と仕事に役立つことを関連づけるためには、音楽鑑賞の何が自分のためとなったのか、何をアピールしたいのかを明確にすることが大切です。
伝えたいことをしっかりと冒頭で述べた後、音楽鑑賞について語っていくと良いでしょう。
2.エピソード
趣味をアピールする際に大事なのは「具体的に述べられているか」です。
「どんな音楽でも好きです」と伝えるより、具体的に「好きなアーティストや好きなジャンルは○○です」と詳しく述べたほうが効果的でしょう。
また、実際に体験したエピソードを添えることも重要となります。
「好きなアーティストのライブに参加するため、海外にも行ったことがある」「海外アーティストの曲を理解したくて自分なりの解釈で和訳をしたことがある」など、自ら率先して行ってきたことは積極的に伝えるようにしてください。
なぜそのアーティストやジャンルを好きになったのかを述べることや音楽に対してのこだわりなども添えると、音楽鑑賞に対する熱意や姿勢を伝えることができるでしょう。
3.将来の展望
趣味とはいえ、一つのことを深く追求するというのは、とても素晴らしいことです。
趣味を通じて得た学びやそのために努力していることも少なからずあるはずなので、これまでの体験を振り返ってみると、培ってきた感性や経験をどう仕事に活かすことができるのかということも見えてくるでしょう。
将来的な展望を述べることも、アピールとしてはとても有効的です。
たとえば「今は音楽を聴いて楽しんでいるだけだが、就職して給料をもらえたら楽器を購入し、好きな楽曲のコピーに挑戦したい」など、目標を持っていることがわかると、より音楽鑑賞への熱意が伝わりやすくなります。
今までのこと、そしてこれからのことも含め、自分らしさを忘れずにしっかりと伝えるべきことをまとめるようにしてください。
趣味欄に音楽鑑賞を書く際の例文
1.自分も音楽をやる場合の例文
私の趣味は音楽鑑賞です。祖父から中学生の頃にiPodを買ってもらったのがきっかけで、音楽鑑賞に目覚めました。
初めは母の影響でJ-POPにはまっていましたが、次第に自分の好みを持つようになり、海外ロックバンドを聞くようになりました。
日本公演はもちろん、大学時代には2度、アメリカとイギリスで行われた公演に遠征して参加しました。
最近では音楽好きが高じて、独学でギターを始めました。
そちらはまだ趣味と言えるほどの腕前ではありませんが、いつか大好きなバンドのコピーバンドをするのが私の夢です。
例文2:アイドルが好きな場合の例文
私の趣味は音楽鑑賞です。
特にアイドル曲が好きです。
理由は、音楽は私にとって、気持ちをリフレッシュしたり、新しい世界を発見するものだからです。
その中でもアイドル曲は特別な存在で、彼らの楽曲はポジティブなメッセージとキャッチーなメロディーで満ち溢れています。
推しグループは〇〇で、特に〇〇さんのパフォーマンスに心を奪われました。
歌詞に込められたメッセージや、メンバーの努力によって作り上げられるステージを見ることで、日々の活力をもらっています。
最近では、ライブやイベントにも積極的に参加し、同じ趣味を持つ仲間と交流することで、さらに音楽の楽しさを広げています。
例文3:邦ロックが好きな場合の例文
私の趣味は音楽鑑賞です。
その中でも、邦楽ロックに魅力を感じています。
なぜなら、邦楽ロックは情熱的で力強いメロディと歌詞が、私に魅力的なストーリーを届けてくれるからです。
このジャンルは、アーティストたちの情熱やメッセージが音楽を通じて伝わり、私に深い感銘を与えます。
好きなアーティストは〇〇で、彼らの音楽を聴くと、心が奮い立ち、前向きな気持ちになれます。
歌詞には、人生の葛藤や喜び、そして希望が歌われており、共感できる部分が多いです。
また、ライブ参戦も趣味の一つです。
一体感のある空間でアーティストの熱演を体感することで、音楽のエネルギーを全身で感じることができます。
例文4:洋楽が好きな場合の例文
私の趣味は音楽鑑賞です。
特に洋楽が好きで、様々なジャンルの音楽を聴いています。
洋楽の魅力は、何と言ってもその多様性です。
ロック、ポップス、ジャズなど、様々なジャンルの音楽を楽しむことができます。
また、歌詞は英語で書かれており、英語学習にも役立ちます。
好きなアーティストは〇〇で、彼らの音楽を聴くと、気分が盛り上がります。
また、洋楽を聴くことで、自然と英語に触れることができ、リスニング力やスピーキング力の向上にもつながっています。
最近では、洋楽の歌詞の意味を調べながら聴くことで、より深く音楽を楽しむようにしています。
例文5:K-POPが好きな場合の例文
私の趣味は音楽鑑賞です。
特にK-POPが好きで、様々なグループの音楽を聴いています。
K-POPの魅力は、音楽だけでなく、ダンスやファッションも楽しめることです。
また、K-POPアイドルは努力家で、彼らの姿を見ることで、私も頑張ろうという気持ちになれます。
好きなグループは〇〇で、彼らの音楽を聴くと、心が元気になります。
また、K-POPを聴くことで、韓国語を勉強するきっかけにもなりました。
最近は、K-POPのライブにも積極的に参加し、同じ趣味を持つ仲間と交流することで、さらに音楽の楽しさを広げています。
趣味欄に音楽鑑賞を書くときのNG例
続いて、趣味に音楽鑑賞を書くときのNG入れについても詳しく紹介していきます。
下記の2つに当てはまってしまう場合は、マイナスのイメージを与えてしまう可能性が高いので、注意しながら作成していきましょう。
NG例1ありきたりすぎる理由
私の趣味は音楽鑑賞です。
理由は、音楽を聴くとリラックスできるからです。
この理由は、多くの人が書く理由であり、あまり個性が出ません。
もう少し具体的に、どのような音楽を聴くのか、なぜリラックスできるのかなどを説明すると良いでしょう。
NG例2:エピソードがない
私の趣味は音楽鑑賞です。
好きなアーティストはたくさんいますが、特に好きなアーティストはいません。
好きなアーティストがいないというのは、少し物足りません。
好きなアーティストがいない場合は、好きなジャンルや、音楽を聴くシチュエーションなどを説明すると良いでしょう。
趣味欄がなかなか書けないときの対処法
趣味欄がなかなか書けない時の対策としては、誰かに頼るのも選択肢の一つでしょう。
周りの人に自分の趣味は何だと思うか聞いてみるのも選択肢の一つです。
これにより、自分の普段の生活を家族と一緒に振り返ったり、友人と一緒に振り返ったりすることができるはずです。
しっかりと自分の趣味が何なのか把握した上で履歴書に書くことができれば、いざ深掘りされてしまった際もスムーズに回答することができ心に余裕を持って面接に臨むことができるでしょう。
就活エージェントに相談しよう!
履歴書に書くことが見つからないなど、就活において悩んでいることがあるならば、就活エージェントに頼るのが最もおすすめの選択肢の一つです。
ジョブコミットは年間数千人の就活生と面談をしていて、また人事にも精通しているので、人事が求めている回答を一緒に作成することができます。
確かに友人や家族などに相談するのも良い選択肢の一つではあるのですが、最も手っ取り早いのは、無料で相談に乗ってくれる就活エージェントに相談することです。
プロの目線から、どのようなポイントが問題なのか、どのような点を改善すれば良いのかなどについてわかりやすく説明してもらうことができます。
就活をよりスムーズに進めるためにも非常に役立つサービスなので、ぜひ利用してみてください。
終わりに
今回は趣味欄に音楽鑑賞を記入するポイントをご紹介しましたが、お役に立ったでしょうか?
多くの学生が苦戦する項目である趣味欄ですが、丁寧に書いて、納得のいく仕上がりを目指してみてください。
技術やポイントを踏まえることも大切ではありますが、その趣味への愛や、自分の思いというのも大切にして書くと、より良い文章が書けるかと思います。