いざというときインパクトを与えられる。面接で座右の銘を聞かれた際の対処法

いざというときインパクトを与えられる。面接で座右の銘を聞かれた際の対処法

就活面接などで思いを伝えるとき、適切な表現が見つからない場合や、上手く伝えられていないという気持ちになることは誰でもあると思います。

そんなとき、有効な方法として座右の銘をもっていたり、偉人の言葉を引用したりするということがあります。

自分を表す四字熟語や、目標とする人物像、その人の言葉があれば、分かりやすく自分のことを伝えることができます。

そこで今回は、有名な名言をいくつかご紹介します。自分の人間性に当てはまるような名言を、是非探してみてください。

【面接で聞かれる質問:座右の銘】座右の銘は、就活を精神的にも支える

わざわざ座右の銘や名言を決めなくてもいい、と思っている学生もいるかもしれませんが、それは間違いです。座右の銘や偉人の名言というのは、単純に面接やES(エントリーシート)だけで役立つものではありません。

就活につまずいたり悩んだりしたとき、心に留めている言葉があれば、それを指針にしてまた歩き出すこともできます。実際就活生の中で、座右の銘をもっているという学生の割合は多く、思わぬ場面でそれが役立つこともあります。

面接で話す座右の銘の選び方

座右の銘は、単に気に入ったとか、なんとなく好きだから選ぶといった類のものではありません。

座右の銘は自分の価値観を他者にわかりやすく説明するものであり、自分の精神やモットーを反映するものです。

つまりそれを聞けば、第三者はその人の人格や、日常における言動をイメージできます。

面接官は就活生が会社で共に働く仲間としてふさわしいかどうか判断するために、さまざまな困難に突き当たったときの行動を知りたいと考えています。

仕事においてつらいときや乗り越えるべき壁に面した際、どのように考えて行動するかを座右の銘から読み取ろうとしているのです。

そうした意図を踏まえ、面接で話すのにふさわしい座右の銘の選び方を紹介します。

企業や仕事に関連するもの

生き方に影響を及ぼす言葉もありますし、家族や友人を大事にするための言葉もあります。

ただ面接で話すのに適しているのは仕事に関する言葉であり、とくに相手企業の方針や社風に関係する言葉を選ぶのが正解です。

極端な例で言えば、チャレンジングなベンチャー企業の面接で、座右の銘に「石橋を叩いて渡る」ということわざを持ち出しても、相手に響く可能性は低いでしょう。

それよりもフリードリヒ・フォン・シラーの「青春の夢に忠実であれ。」といった言葉のほうがより響きそうです。

もちろん自分の心に響くものでなければいけませんが、ある程度は相手企業に合わせて使い分けられるよう、いくつかピックアップしておくのがおすすめです。

座右の銘に関するエピソードがあるもの

前述のとおりいくつか用意するにせよ、本当にそれを信じ、生活において実践していると信じてもらうには、相応の説得力が必要です。

そこに根拠となるエピソードがあれば、相手も深く納得してくれるでしょう。

たとえば、部活動でなかなか結果が出せずレギュラー入りを果たせなかった時期に、「石の上にも三年」という言葉を胸に努力を重ね、ついにレギュラーの座を獲得したといった具体的なエピソードです。

これも実体験に基づくものである必要がありますが、自分の経験に紐づく言葉を探して選ぶのも1つの方法です。

知られていなくても、その意味を話せれば問題なし

先にも触れましたが、偉人の言葉でなくても構いませんし、父母や恩師、時には友人に言われた言葉でも、その意味をきちんと話せれば問題はありません。

相手企業とバッティングしなければ、今も活躍している企業人の言葉でもいいですし、ほとんど誰にも知られていないような言葉であっても構いません。

ただし、間違った解釈やうろ覚えで話すのは大変危険ですので、確実に間違いのないよう調べることが重要です。

面接で座右の銘を話す際の3つのポイント

実際に面接の場でどのように話せば良いか、流れとポイントについて解説します。

面接官に「座右の銘は何ですか」と聞かれて「〇〇です」と答えるだけでは、大変よくない印象で終わってしまいます。

質問に対する答えはすべて貴重なアピールタイムだと心得て、面接官の意図にしっかり応えましょう。

ここではその方法について3つのポイントを紹介します。

最初に座右の銘が何かを話す

結論ファーストが面接の基本ですので、ここでも最初に座右の銘を話します。

先に述べて後から理由をつけるのがセオリーで、わかりにくい言葉である場合は具体的な意味もつけて説明します。

そしてその根拠となる考えやエピソードを具体的に話し、自分がその言葉を大切に感じた理由づけをすることで説得力を持たせましょう。

自己PR、志望動機などに関連させる

面接では、主張の一貫性も重視されます。

言っていることが定まらず、受け答えに矛盾が生じるようでは心がないと見抜かれますので、筋の通った話ができるようにしてください。

ブレのない主張だとアピールするには、座右の銘と志望動機を結び付けたり、自己PRに結び付けたりするのが効果的です。

「このような座右の銘を信念にしていたからこそ、御社の理念に深く共感いたしました。」と言えるような筋の通る説明ができれば合格点です。

座右の銘の意味を理解し、自分の言葉で伝える

偉人の言葉やことわざなどは時に難しいので、正しく意味を理解して消化し、自分の言葉で伝えましょう。

とくにことわざは意味や言葉を間違えて覚えているケースも多く、勘違いで恥をかく可能性があります。

無難なのは背伸びをして難しいことわざを持ち出すのではなく、きちんと理解できるシンプルな言葉を探すことです。

同じ意味でも違う言い方がある場合もありますし、覚えにくいものをあえて選ぶ必要はありません。

ただ、面接で使われやすい座右の銘がいくつかあり、無難に選びすぎるとほかの人とかぶって面接官の印象に残りにくくなる恐れがあります。

前の就活生も「継続は力なり」、その前の就活生も「継続は力なり」、その前も…という状況では、面接官も後で誰が誰だか記憶に残らなくなるでしょう。

どうしてもかぶってしまうことはありますが、たとえかぶってもきちんと自分なりに消化して、ちゃんと自分の言葉に置き換えて話すことで、印象の残るアピールにすることが可能です。

【面接で聞かれる質問:座右の銘】なぜ企業は面接で座右の銘を聞くのか

面接ではさまざまな角度から採用担当者が質問をしてきますが、その一つに座右の銘があれば教えてほしいと質問されるケースがあります。

それを聞く理由は、働くうえでの心の支えとなる言葉で、それに基づいて仕事をすると考えられるからです。

なにか軸のようなものがあるかを確認するため

それがしっかり受け答えできる場合には、信念があると判断することも可能で、逆境にめげずに働いてくれると推測できる点もあります。

仕事をしていく中では、順風満帆であることは少なく、むしろトラブル続きであったりすることも多いです。

一緒に仕事をすることになった際に、どのように行動をするのかをイメージするため

仕事の内容によっては、人があまりやりたくない嫌な仕事を任せるケースも存在します。

そういったネガティブな要素が多い環境下でも自身の力を発揮できるためには、並外れた精神力を持っていないといけません。

その精神力を生み出す原動力が座右の銘であり、それを面接官が面接で聞いてみようとすることも多いです。

座右の銘が存在すれば、ブレずに長期的に活躍してくれると判断できるため、会社側も採用にプラスに働きます。

近年は新入社員がせっかく厳しい試験や面接をクリアしても、すぐに仕事が嫌になり辞表を出して退社してしまうことも多いです。

確かにお金を稼ぐ点においては、無限に可能性が広がっていることもあり、わざわざ会社に勤務してまで働く意義は薄れがちの傾向もあります。

しかし会社に勤務して働くことで、自分の可能性を引き出すことができることやステップアップすることができるのも事実です。

またそのときの人脈が将来の糧になることも多く、それによって人生の充実度が増せる期待が持てます。

座右の銘は何かを尋ねることで、その思想の一端を面接官が知ることができ、将来的にも大成するか否かを判断できます。

他にも現実的に仕事を任せたときに、どういった行動をと取るかもそれから推測できる魅力も存在するのです。

したがって、就活を円滑にしていくにあたっては、まず座右の銘を聞かれたときにすぐに答えることができる言葉を用意することが重要となります。

それに対する備えをしておくことが望ましいですが、もし備えをしていなかった場合には歴史上の人物の言葉などを借りて用意をしてみるとよいです。

仮に面接時に咄嗟に思い浮かばなければ、無理して答える必要もなく、現在は思い浮かばないと正直に答えます。

座右の銘になる言葉のほとんどには、隠されたエピソードや物語が存在するので、そのまま答えても適切かどうかは判断しがたいからです。

座右の銘を語ったら、それにまつわる自分のエピソードを併せて語ることができれば優れたものになるのはいうまでもありません。

【面接で聞かれる質問:座右の銘】座右の銘の決め方

座右の銘や偉人の名言で使わなければいけないもの、というのはありません。自分の考え方に近い言葉、自分の力になるような言葉であれば、どんなものでもいいのです。極端な話、それが歴史上の人物が口にした言葉や、古くからあるようなことわざでなくとも、過去に恩師などから言われたありがたい言葉でも構いません。

ただし面接などで座右の銘を披露する場合には、事前にしっかりと意味を調べるようにしてください。一見前向きな言葉や、自分に力を与えてくれる言葉であったとしても、実は意味を勘違いしていたり、失礼な意味を含んでいたりすることもあります。そうならないためにも、言葉の意味を入念に調べるよう、心がけましょう。

【面接で聞かれる質問:座右の銘】有名人・偉人の名言

次に、実際の名言をご紹介していきます。

アリストテレス(哲学者)

「働く喜びが仕事を完璧なものにする」

「恥は若者にとって名誉であり、老人には屈辱である」

夏目漱石(小説家)

「自分の弱点をさらけ出さずに人から利益を受けられない。自分の弱点をさらけ出さずに人に利益を与えられない」

「自らを尊しと思わぬものは奴隷なり」

「自分のしていることが自分の目的になっていない程苦しいことはない」

ジョージ・ワシントン(元アメリカ合衆国大統領)

「出来ないことを引き受けるな。約束を守ることには、細心であれ」

「他人を押さえつけている限り、自分もそこから動くことはできない」

「その場にいない人を、批判してはいけない」

「上司と口論してはいけない。あなたの判断を穏やかに聞いてもらうように心がけよう」

ジェームズ・ディーン(俳優)

「信頼と信念、この二つは考慮すべき最も重要なものだ。君は決して意固地になってはいけない」

「死は考慮しない。死ぬことを恐れたら、人生において何かを発見する余地はないからだ」

「永遠に生きるつもりで夢を抱け。今日死ぬつもりで生きろ」

終わりに:面接で聞かれる質問:座右の銘

有名人や偉人の名言、あるいは座右の銘というのは無数に存在します。今回ご紹介したものは本当に一部なので、気になる方は色々調べてみると良いかもしれません。自分の考え方を表しているものや、自分に勇気を与えてくれる言葉。迷ったとき、道しるべになってくれるような名言を探すのがポイントです。

しっかりとマッチするような言葉を見つけることができれば、きっとその言葉はあなたが就活を進めていく上で、大きな武器になるはずです。また、記事中にも説明しましたが、座右の銘や名言を誰かに言う際には、言葉の意味をしっかりと調べることが大切です。間違った理解で使ってしまうと、理解の浅い人間だと思われたり、最悪の場合失礼な印象を与えたりしてしまいます。

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