【例文18選】「相手の立場に立って考える力」を自己PR!企業に効果的に伝える方法を解説!

【例文18選】「相手の立場に立って考える力」を自己PR!企業に効果的に伝える方法を解説!

自己PRで相手の立場になって考える力をアピールしたいという人もいるでしょう。

本記事では、「相手目線」の必要性を学ぶとともに、さまざまな事例をもとに、相手の立場に立った自己PRの作り方を紹介しています

この記事を読めば、あなたの強みや、何をアピールすることが企業に受け入れられるかを知るとともに、企業に高評価される「相手目線」の自己PRが作れるようになるでしょう。

この記事をおすすめしたい人
  • 相手の立場になって考えることを自己PRしたい人
  • 自己PRの書き方がわからない人
  • 自己PRで好印象を獲得したい人
  • 例文をもとに自己PRしたい人

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【相手の立場に立って考える力を自己PR】「相手の立場に立って考える力」のアピールはありきたり?

自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際は、ありきたりなアピールになるのではないかと不安に感じる人も多いでしょう。

確かにありきたりにはなるかもしれませんが、相手の立場に立って考える力は、どのような企業からも求められる重要な能力です。

具体的に説得力を持ってアピールすれば、企業からは魅力を感じてもらえるでしょう。

就活では、強烈な個性を出すことはそこまで重要ではないため、まずは具体的で説得力のあるアピールを心がけましょう。

そのうえで自信を持って伝えれば、自分の強みは明確に伝わるはずです。

「相手の立場に立って考える力」のアピールは差別化のコツをおさえよう

とはいえ、ほかの就活生との差別化はしっかり考えたいところです。

確かに就活では、強烈な個性や特別感を重視してアピール内容を考える必要はありませんが、あまりにありきたりな内容では覚えてもらえないことも事実です。

候補者がたくさんいる中で埋もれてしまう可能性があるため、差別化のポイントは積極的に押さえておきましょう。

ポイントを押さえてオリジナリティのあるアピールをすれば、採用担当者の記憶に残りやすくなるため、就活では有利になる可能性があります。

相手の立場に立って考える力を自己PRでアピールする際は、これから紹介するアピールのコツや注意点を踏まえ、積極的に差別化を意識してみてください。

【相手の立場に立って考える力を自己PR】そもそも「相手の立場に立って考える力」とは

では、そもそも「相手の立場に立って考える力」とはどのような能力・強みにあたるのでしょうか。

強みの内容を自分自身でも理解を深めておくと、より具体的で納得感のあるアピールができるようになります。

相手の立場に立って考える力の特徴は、以下のとおりです。

相手の立場に立って考える力の特徴
  • 相手の気持ちを汲み取って物事を考え、その先の行動につなげられる力
  • 仕事をするうえで相手の立場に立って考える力は非常に重要
  • 思いやりこそが真にビジネスを成功させる鍵になることもある

上記3つのポイントを押さえておけば、相手の立場に立って考える力は自己PRの際に掘り下げやすくなるでしょう。

では、詳細を以下から解説していきます。

相手の気持ちを汲み取って物事を考え、その先の行動につなげられる力

相手の立場に立って考える力とは、相手の気持ちを汲み取って物事を考え、その先の行動につなげることができる能力です。

つまり「相手の立場に立つ」とは、相手がどのような心理でいるのかを、明確に把握することを指します。

相手の心理を汲み取れなければ、求めていること・求めていないことは正しく判断できません。

そのため相手の立場に立って考える力のある人は、いわゆる「先回り」の能力が高く、気遣い力にも優れているといえます。

実際に、過去に相手の立場に立って考える力を発揮し、相手が求めている行動を予測しながら成果につなげてきた人は、自己PRでそのエピソードを具体的に説明すると良いでしょう。

また、思いやりを持って相手に接していることを、態度で伝えることも重要です。

仕事をするうえで相手の立場に立って考える力は非常に重要

相手の立場に立って考える力は、仕事をするうえで非常に重要な能力といえます。

多くの場合、ビジネスではチームワークが円滑な業務のために必須となるため、相手の立場に立って考える力は人間関係の構築や仕事をするうえで必要な強みになります。

相手の立場に立って考える力がなければ、周りの人が必要としていることがわからないため、気を利かせることができません。

相手にとって気持ちの良い行動を取ることができないため、円滑に人間関係を築くことは難しいでしょう。

しかし、相手の立場に立って考える力があれば、頼まれる前にサポートするなどの気配りができます。

そのような一つ先回りする行動が、連携の取れたチームワークを生み、業務効率化をもたらします。

実際にアルバイトなどで、相手の立場に立って考える力を活かしながらチームワークを発揮してきた人は、そのエピソードをアピールすると良いでしょう。

思いやりこそが真にビジネスを成功させる鍵になることもある

ビジネスにおける真の成功には、思いやりこそが重要な鍵を握っている場合もあります。

あらゆる仕事には、商品やサービスを届ける顧客や利用者といった「相手」が必ず存在します。

そのため、その「相手」のことを深く考えなければ、より良い商品・サービスは提供できません。

だからこそ、「お客様のためになりたい」「ユーザーを助けたい」という思いやりの心こそが、ビジネスの成功には必須ともいえるでしょう。

つまり相手の立場に立って考える力は、ビジネスの成功の裏にある「相手の思いやり」に大きく関わっているということです。

相手の立場に立って考える力がある人は、その能力を積極的に発揮することで、さまざまなプラスの成果をもたらせる可能性があります。

【相手の立場に立って考える力を自己PR】「相手の立場に立って考える力」がある人の特徴

「相手の立場に立って考える力」がある人の特徴
  • 相手の気持ちを汲み取って物事を考え、その先の行動につなげられる力
  • 仕事をするうえで相手の立場に立って考える力は非常に重要
  • 思いやりこそが真にビジネスを成功させる鍵になることもある

相手の立場に立つと言ってもさまざまな特徴があります。

企業にアピールする際にはあなたの特徴を捉えたアピールをしなければ企業を納得させることはできません。

また、あなたがなんとなく自分で相手の立場に立って考えられると思っている場合には、改めてどういったポイントが相手立場に立って考えられると言えるのかについて考えておくことで面接での深掘り質問にも対応することができます。

聞き上手である

相手の話を聞くことが得意であったり、悩みの相談を受けたりすることが多くある場合には相手の立場に立って考えることができると言えるでしょう。

聞き上手というようにアピールすることもできますが、具体例として相手の立場に立って考えることができるとアピールすることによってより積極的なアピールにすることができるでしょう。

周りの友達などから聞き上手と言われたり、相談に乗ることが多いという人は相手の立場に立って考えることができると言えるでしょう。

円滑なコミュニケーションができる

学校の課題でのグループワークなどで意見がぶつかったとしても円滑なコミュニケーションを通じてうまく場を回すことができるというような場合にも相手の立場に立って考えることができると言えるでしょう。

また、グループワークなどにおいて、相手がどういった理由で意見をしているのかという背景まで考えることで、違う意見でもうまくまとめることができます。

コミュニケーション能力というアピールでは漠然としていてイメージが伝わりませんが、こうしたアピールをすることで効果的なアピールをすることができます。

意見を押し付けない

グループワークなどでは、ついつい自分の意見ばかりを押し付けてしまう場面があります。

相手の意見を取り入れて、うまくまとめることなどは非常に重要なスキルであり、自分の意見ばかりを相手に押し付けてしまっていては意見がうまくまとまることはありません。

相手の立場に立って考えることができるというのは、相手の求めるものを理解した上でうまく自分の意見を伝えるような調整の力でもあります。

そうした部分で衝突しているようでは相手の立場に立つことができるとは言えません。

グループワークや部活動などの経験をもとにこうした経験があればアピールをすることができるでしょう。

相手の気持ちに配慮ができる

自分の意見を主張するあまり、相手の意見を強く批判してしまう場面もあります。

相手が一生懸命に考えて発言した意見を、一方的な考えで否定することで相手を傷つけてしまい、その後の話し合いや行動の中で、相手が委縮し、持てる力を発揮できなくなってしまうこともあります。

そこで、自分の意見は正しいと思いながらも、相手の状況であれば違うと感じることがあるかもしれない、という冷静な目線を持っていることが大事です。

相手の発言の意図や背景にある気持ちを配慮して発言や行動ができることも、アピールできるポイントになるでしょう。

観察力がある

観察力があることは相手の立場になって考えるために必要不可欠な特徴です。

相手のことをよく知らないとその人の立場に立つことは難しいからです。

そのため、観察力のある人は常に周囲の人々をよく観察しています。

例えば、相手の表情や仕草、話し方からその人の感情や思考を読み取ることができます。

また、日常の何気ない行動や言動からその人が何を大切にしているのか、どのような価値観を持っているのかを理解しようともしている人も多いです。

自分より相手を優先する

相手の立場に立って考える人にとっては自分より相手を優先することが一般的です。

相手のためを思ったり、人の気持ちを考えて行動したりできる人は自然と自分の欲求を後回しにして相手に譲ることができます。

例えば、会議の場で自分の意見を主張する際も、まずは他のメンバーの意見を聞き、それを尊重する姿勢を持つことができます。

このような行動は他者に対する思いやりや尊重を示すものであり、良好な人間関係を築くために非常に重要です。

想像力がある

想像力のある人はありとあらゆる角度から物事を見て、様々な状況を推測できます。

例えば、現在起きている事柄を見てその背景にどのような過程があったのかを推測し、相手がどのように感じているのかを表情や態度から読み取ったりすることができます。

このような想像力は、相手の感情や考えを理解する上で非常に大切です。

さらに、想像力があることで相手の立場や視点を想像し、自分自身の行動や対応を顧みることもできます。

柔軟性や協調性がある

相手の立場になって考えられる人は柔軟性や協調性があることも多いです。

チームにおいて自分の意志を曲げないことも時には重要ですが、それが障害となることもあります。

一方、柔軟性や協調性のある人は他人の考えや意見を尊重し、必要によって自分の意見を調整できます。

例えば、プロジェクトの進行中に意見が対立した場合でも、相手の立場や意見を理解し、建設的な対話を通じて共通の目標を目指せるのです。

柔軟性や協調性はチームワークを促進し、共同で目標を達成するために欠かせない要素の1つであるといえます。

【相手の立場に立って考える力を自己PR】「相手の立場に立って考える力」が役立つビジネスシーンの例

「相手の立場に立って考える力」が役立つビジネスシーンの例
  • 相手のニーズを捉えた提案ができる
  • クライアントと良い関係が築ける
  • 顧客視点の企画を作ることができる
  • 部下に好かれる
  • 社内の人間関係を円滑にできる

自己PRでは、あなたの強みが実際入社後にどう生かせるのかという点が評価されます。

以下では「相手の立場に立って考える」という強みが具体的にどう企業や業務に生かせるのかを解説していきます。

自己PRで強みをどう生かすかという部分は具体的であればあるほど良いです。

あなたが志望する企業の企業研究を踏まえ、どのようにアピールすればいいか考える際の参考にしてみてください。

相手のニーズを捉えた提案ができる

相手の立場になって考えることができる人の特徴の一つとして、相手のニーズを捉えた提案ができるということが挙げられるでしょう。

営業においては、購買意欲のある人に提案するとは限りません。

むしろ、購買について消極的に考えている人を相手にすることも多いでしょう。

相手のニーズを的確に捉え、合った商品やサービスを提案することが重要なのです。

接客業においても、相手のニーズにあった商品やサービスの提案ができるということをアピールすることができれば良いでしょう。

クライアントと良い関係が築ける

クライアントから依頼を受けて業務を行う局面は、あらゆる業種業界に存在します。

たとえ自社で製品開発し、流通販売まで行っているメーカーであっても、各部署にはそれぞれクライアントが存在するのが一般的です。

いかなる大手企業であっても、1社だけですべての事業を回せるわけではありませんので、そこには必ずビジネスパートナーが存在し、立場的にクライアントとなる相手も出てくるのです。

そんな時相手目線に立てるということは、クライアント側の気持ちに寄り添い、真のニーズに応えられることを意味します。

クライアントとしては、意図をしっかり汲み取ってくれるビジネスパートナーは非常に大切です。

もちろん良い関係が構築できますし、より良い成果が得られる期待もありますので、そうした立ち位置で仕事ができる人材は高く評価されます。

顧客視点の企画を作ることができる

相手目線に立って仕事ができる人は、顧客視点の企画を作れる優秀な人材になり得ます。

あらゆる企業に顧客は存在し、事業成績を上げるためには顧客の賛同を得ることが必須なのは、もちろん言うまでもありません。

近年では世界中の企業がSNSなどを駆使し、顧客の動向を洗い出すマーケティング手法を展開していますが、これもひとえに顧客の視点を知り、真のニーズを探り出すためです。

相手目線に立てる人が顧客の立場に立ち、求めるものや今ある課題を探り出すことができれば、おそらくその事業は成功を収めることができるでしょう。

部下に好かれる

寄り添うべき相手は社外ばかりではなく、社内にも存在します。

新入社員の間は求められることはないにしても、将来的にマネージャーの立場に成長してくれそうな人材は、企業にとっては大きな宝と言えます。

新卒採用の時点で、この先部下を持ち、組織やプロジェクトの運営を担ってくれる期待のある人物は、積極的に採用する企業が大半でしょう。

相手目線に立てる人は部下に好かれる期待値が高いため、幹部候補としても名前が挙がりやすい傾向にあります。

仕事は1人でできるものではありませんので、組織として業務にあたる環境を整えられる能力は高く評価されます。

相手目線で相手のことを理解しようとする人材は、まさに企業にとって必要な存在と言えるのです。

社内の人間関係を円滑にできる

相手の立場にたって考えられる人は社内における人間関係も円滑に構築することができます。

相手の状況や立場に立って客観的な視点を持てることで気遣いや適切な対応ができるのです。

広い視野をもっていることで人への配慮ができる人は社内の雰囲気を向上させることができるので重宝されます。

【相手の立場に立って考える力を自己PR】「相手の立場に立って考える力」が評価されやすい仕事

では、ここからは「相手の立場に立って考える力」が評価されやすい仕事をチェックしていきましょう。

強みである相手の立場に立って考える力を遺憾なく発揮して活躍するためには、その能力に合った仕事を見つける必要があります。

相手の立場に立って考える力が評価されやすい仕事は、主に以下の3つがあります。

「相手の立場に立って考える力」が評価されやすい仕事
  • 顧客と直接かかわる仕事
  • 困っている人や悩んでいる人を助ける仕事
  • 人を指導したりサポートしたりする仕事

具体的な例もチェックしながら、自分に合う仕事を見つけてみましょう。

顧客と直接かかわる仕事

相手の立場に立って考える力は、顧客と直接的にかかわる仕事で評価されやすい傾向です。

なぜなら「相手」である顧客と接する際は、積極的に要望や悩みを汲み取り、より良い対応につなげる必要があるからです。

具体的には、以下のような仕事が挙げられます。

顧客と直接かかわる仕事の例
  • 接客業全般
  • 販売業全般
  • 営業職
  • 受付

接客や販売の仕事は、店頭に立ち、一般消費者である顧客と直接やり取りする必要があります。

より良いサービスを提供するには、相手の立場に立って考える力を発揮し、今お客様が何を求めているのかを明確に把握しなければなりません。

また、顧客の要望・悩みを理解したうえで最適な対応をする必要があるのは、営業職や受付なども同様です。

特に営業職は、ただこちらの都合で買ってもらいたい商品・サービスを売りつけるのでは、思いやりのある対応ができているとはいえません。

大事なのは相手の要望・悩みに合った提案を行うことであり、そのような相手の立場に立って考える力を持つ営業マンこそが、顧客からの信頼を勝ち取れます。

困っている人や悩んでいる人を助ける仕事

相手の立場に立って考える力が評価されやすい仕事といえば、ほかに、困っている人や悩んでいる人を助ける仕事が挙げられます。

人を助ける仕事には、大前提として、「誰かのためになりたい」「人に優しくしたい」といった思いやりの心が必要になるからです。

具体的には、以下のような仕事が当てはまるでしょう。

困っている人や悩んでいる人を助ける仕事の例
  • 介護士・ヘルパー
  • 看護師
  • 医者
  • 警察官
  • 消防士

このように医療・介護・福祉のほかには、警察・消防などの仕事が挙げられます。

これらの仕事は、明確に人を助けることをメインとしており、根幹に「相手の立場に立って考える」という姿勢がなければ気持ちよく働けないでしょう。

そのため、相手の立場に立って考える力を発揮しながら人助け・社会貢献がしたい人は、自分に向いている仕事としてぜひチェックしておきましょう。

人を指導したりサポートしたりする仕事

相手の立場に立って考える力は、人を指導したりサポートしたりする仕事でも評価されやすい傾向です。

上の人を助ける仕事と同様に、人を導いたりサポートしたりするうえでは、相手の立場に立って物事を考える姿勢が大前提となるからです。

具体的には、以下のような仕事が当てはまります。

人を指導したりサポートしたりする仕事の例
  • 教師
  • 事務
  • コンサルタント
  • 弁護士

教育系・事務系の仕事は、明確に人を支えることや正しいほうに導くことを主な仕事内容としています。

そのため、円滑に仕事をするうえで相手の立場に立って考える力は必須といえます。

ほかにもコンサルタントや弁護士なども、相手の要望や悩みに沿ってさまざまなサポートの提案を行う必要があります。

このように人を導いたりサポートしたりするうえで、相手の立場に立って考える力を活かしたい人は、上記の職種を参考に気になる仕事を見つけると良いでしょう。

【相手の立場に立って考える力を自己PR】他の就活と差別化するための注意点

相手の立場に立って考える力を自己PRでアピールする際は、ほかの就活生との間で埋もれないために、差別化のポイントを意識する必要があります。

自己PRを考える中で差別化が実現すれば、採用担当者には強いインパクトを与えられるため、それだけで就活では有利になる可能性があります。

差別化するためのポイント・注意点は以下のとおりです。

他の就活と差別化するための注意点
  • 具体的なエピソードを交えて伝える
  • 受け身の印象を残さないように主体性をアピールする
  • 具体的な成果をアピールする

「相手の立場に立って考える力」を言い換えてアピールする

相手の立場に立って考える力をアピールする自己PRを考える際は、上記の点を意識して文章を組み立てましょう。

では、詳細を以下から見ていきます。

具体的なエピソードを交えて伝える

相手の立場に立って考える力を自己PRでアピールするうえで、差別化を意識するには、具体的なエピソードを交えて伝えることが重要です。

確かに「相手の立場に立って考える力」という能力・強み自体は珍しいものではなく、ほかの就活生とかぶる可能性があります。

しかしその能力・強みを発揮してきた具体的なエピソードは、人それぞれ違うため、細かく説明すればほかの就活生と丸被りするようなことはありません。

具体的なエピソードを取り上げれば、自然と自分の個性は伝わるため、オリジナリティのある自己PRで印象を残せます。

そのため、エピソードを伝える際は、特に以下のポイントを具体化して話すことが重要です。

エピソードを伝える際のポイント
  • 内容
  • 直面した課題
  • 課題解決のための行動
  • 結果

中でも重要なポイントは、相手の立場に立って考える力を発揮して起こした行動の部分です。

どのように相手の立場に立って考えたのか、その結果何をしたのかを詳しく説明し、差別化するとともに説得力のある自己PRにしましょう。

受け身の印象を残さないように主体性をアピールする

相手の立場に立って考える力を伝えるときは、受け身の印象を残さないように注意が必要です。

なぜなら相手の立場に立って考えることは、伝え方次第では、自分の考えを持たず相手に合わせているように見えてしまう場合もあるからです。

周りの考えを優先したり、八方美人的な行動が目立ったりすると、主体性がないと思われるため注意が必要です。

そのため、自己PRを作成する際は、相手の立場に立って考えたうえで主体的に行動している点を強調しましょう。

相手の意見や心理を汲み取ったうえで、自分はどう思うのかを整理したうえで、主体的に行動していることを伝える必要があります。

主体性は、多くの企業が学生を新規採用するうえで重視するポイントです。

アピールの内容から「主体性のない学生」と判断されると、良い印象にはつながらないためくれぐれも注意しましょう。

具体的な成果をアピールする

自己PRで相手の立場に立って考える力をアピールする際は、具体的な成果をアピールする必要があります。

成果に対する説明が不足していると、本当に相手の立場に立って考える力を発揮して行動してきたのか、疑問を持たれる原因になります。

具体的な成果をアピールすれば、自分だけが達成した成果を伝えられるため、ほかの就活生との差別化にもつながるでしょう。

なお、成果を伝える際は、数字を用いてより具体性を高めることも重要です。

例えば「売上向上に貢献できた」とアピールするより、「売上が20%向上した」とアピールしたほうが、どの程度の成果だったのかがわかりやすくなるからです。

具体的な成果を伝えれば採用担当者の印象にも残りやすくなるため、可能な限り、数字を用いてアピールすることも意識しましょう。

「相手の立場に立って考える力」を言い換えてアピールする

相手の立場に立って考える力を強みとして自己PRでアピールする際は、必要に応じて、言い換えを検討することも大事です。

人によっては、「相手の立場に立って考える力」ではなく別の表現を用いたほうが、自分ならではの強みが伝わる可能性があるからです。

相手の立場に立って考える力は、一口に言っても、人によって詳細はさまざまです。

周りの人と関わる中で、相手の立場に立って考える力を発揮して何ができるのか、どのような行動につなげられるのかを整理すれば、より的確に自分の強みを示せる表現が見つかる可能性があります。

また、「相手の立場に立って考え、次の行動をスムーズに予測する力」と詳細化して表現することも大切です。

どのような強みなのかが一発で伝わるため、採用担当者には、自己PRの冒頭から興味を持ってもらえる可能性があります。

なお、次の項目では相手の立場に立って考える力の言い換え表現例を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【相手の立場に立って考える力を自己PR】「相手の立場に立って考える力」の言い換え例5選

相手の立場に立って考える力を的確に表現し、自己PRで採用担当者から高評価を獲得するには、場合によっては別の言葉に言い換えたほうが良いこともあります。

そのためここからは、相手の立場に立って考える力の言い換え例を紹介していきます。

主な例は、以下のとおりです。

「相手の立場に立って考える力」の言い換え例5選
  • 協調性がある
  • 臨機応変に対応できる
  • コミュニケーション能力がある
  • 共感力がある
  • 想像力が豊かである

このように相手の立場に立って考える力を噛み砕いて考えれば、さまざまな言い換えが可能になります。

自分の強みに近い表現を模索したいときは、ぜひチェックしてみてください。

協調性がある

まず、相手の立場に立って考える力は、協調性があるという言い換えができます。

協調性は相手の立場を理解し尊重することで、意見の対立を避け、協力して物事を進められる姿勢・能力を指します。

そのため、周りの人との協力体制やチームワークを構築するうえで積極的に相手の立場に立って考える力を発揮してきた人は、協調性があると表現したほうが的確である可能性があります。

取り上げたいエピソードの内容も考えながら、より良い表現を見つけてみましょう。

なお、協調性はどのような業界・企業でも重宝されており、周囲と関わりながら仕事をするうえでは大前提として必要になる姿勢です。

そのため、自己PRで説得力のあるアピールができれば、企業から魅力を感じてもらえる可能性が高いでしょう。

臨機応変に対応できる

相手の立場に立って考える力は、臨機応変に対応できるという強みにも言い換えられます。

素早く相手の立場や状況を理解して行動できる能力は、柔軟に自分の考えや行動を調整できることにつながるため、状況・環境の変化に強いといえます。

ビジネスシーンでは、物事や関わる人が変化することも多くあるため、自分の考えや従来の価値観ばかりに固執しない姿勢が重要です。

状況に応じて行動や考えを変化させられれば、その分さまざまなことができるようになるため、社会人としての総合力は高まるでしょう。

そのため、臨機応変に対応できる能力に自信がある人は、相手の立場に立って考える力でアピールするのではなく言い換えたほうが適切といえます。

ただし、「人に流されやすい」「自分の意思が弱い」などの印象を与えないように、主体性は明確にアピールする必要があります。

コミュニケーション能力がある

相手の立場に立って考える力を自己PRで伝える際は、人によっては、コミュニケーション能力があるという伝え方のほうが的確な場合もあります。

周りの立場や状況を把握したうえで、適切な言葉を選んで気持ち良くやり取りできる人は、総合的に見てコミュニケーション能力が高いといえるからです。

円滑な意思疎通やトラブルのないやり取りには、相手の立場に立って考える姿勢から来るコミュニケーション能力の高さが重要となります。

そのため、コミュニケーション能力の高さをこれまで評価されたことがある人は、自己PRの内容を考える際は言い換えも積極的に検討してみましょう。

なお、コミュニケーション能力と一口に言ってもさまざまなパターンがあるため、アピールの際はエピソードで具体化することを忘れないようにしてください。

共感力がある

相手の立場に立って考える力は、共感力があるという強みにも変換できるでしょう。

相手の心理や感情を汲み取って行動したり、適切な言葉をかけたりできる人は、共感力が高いといえるからです。

人の気持ちに共感する姿勢・能力は、周りと信頼関係を築くうえで非常に重要になります。

相手の考えを否定したり無視したりする人は、当然ながら、周りの人とトラブルになったり拒絶されたりする原因になります。

信頼関係の構築には肯定・共感・賛同などをもってプラスの空気を生み出すことが大切です。

そのため相手の立場に立って考える力を発揮し、人と良い関係を築くうえで共感を大事にしてきた人は、共感力があるとアピールしたほうが的確かもしれません。

その際は、どのように共感し、どのような行動につなげたのかを具体的にアピールしましょう。

想像力が豊かである

相手の立場に立って考える力は、想像力が豊かである、という強みにも言い換えられる場合があります。

なぜなら相手の立場に立って考える力は、相手の置かれている状況や考えていることを具体的にイメージできる力にも通ずるものがあるからです。

自分以外の人の考えや状況は、100%理解できるものではないため、相手に寄り添うためには想像を膨らませる必要があります。

わかっている情報から相手の思いを汲み取り、「きっと、〇〇に困っているだろう」と想像したうえで行動できれば、より的確なサポートができる可能性があります。

そのため、ビジネスシーンでは一定の想像力も必要といえます。

自己PRでは、想像力を働かせて成果につなげてきた経験がある人は、その行動や自分の考えをエピソードとして具体的にアピールすると効果的です。

【相手の立場に立って考える力を自己PR】エピソード別の例文7選

エピソード別の例文7選
  • 部活動のエピソード例文
  • サークルのエピソード例文
  • アルバイトのエピソード例文
  • ボランティアのエピソード例文
  • インターンのエピソード例文
  • 留学のエピソード例文
  • ゼミのエピソード例文

エピソード別に例文を7つ紹介します。

相手の立場に立って考える力は、さまざまな場面で活躍する力です。

自分が過去に体験したエピソードと近いものがないか、チェックしながら読み進めてください。

また、自己PR文をこれから作成する就活生は、全体像の把握に役立ててください。

いきなり文章を考えるのは時間がかかるでしょう。

文章の構成や流れをぜひ参考にしてください。

部活動のエピソード例文

私の強みはメンバーへの気遣いです。

学生時代、吹奏楽部に所属する中で培いました。

入部当初はメンバー全員が違う方向を向いているように感じました。

そこで、団結力を上げるために、練習では一人ひとりの考えや感情に気を配るようにしました。

たとえば、新しい楽譜を読むのが苦手なメンバーには、一緒に練習する時間を作ったり、理解しやすいようにアドバイスしたりしました。

その結果、メンバーからの推薦で主将に任命されました。

さらに、大会では初の全国大会出場を経験しました。

この経験から、相手を気遣う重要性を学びました。

入社後は、お客様の立場に寄り添いながら、課題解決につながるサービスを提案したいです。

サークルのエピソード例文

私は、未経験者の立場を考えて行動できる人間です。

私は大学時代に軽音サークルに所属していました。

4年間の活動経験から、チームの雰囲気を明るくすることが得意です。

私が入部した当初はバンド未経験の人がほとんどでした。

そこで未経験だったころを思い出し、積極的にサポートする姿勢を大切にしました。

たとえば、バンドメンバー間でのコミュニケーションが円滑でない時には、リーダーシップを発揮し、意見を引き出す努力をしました。

その結果、サークル全体のコミュニケーションが活性化し、お互いを尊重しあえる良好な雰囲気が生まれました。

入社後は、未経験のプロジェクトでも、チームメンバーとの連携を図りながら、新しい環境での円滑なコミュニケーションを促進したいです。

アルバイトのエピソード例文

私は、お客様の立場を考慮した接客が得意です。

大学2年生から現在までコンビニでアルバイトしています。

さまざまなお客様とのコミュニケーションを通じて、お客様のニーズや要望を的確に理解する重要性を学びました。

最適なサービスを瞬時に提供できるようになったからです。

たとえば、出勤前のサラリーマンが多い朝の時間帯には、お急ぎで時間のないお客様に対しても笑顔で迅速な接客を心がけ、効率的かつ丁寧なサービスを提供しました。

その結果、常連のお客様から信頼され、店舗の売上増加にも貢献できました。

入社後は、お客様の立場に立ちながら、丁寧で迅速なコミュニケーションを通じて顧客満足度の向上に貢献したいと考えております。

ボランティアのエピソード例文

私は相手の立場に立って考える力を持っています。

大学時代はボランティア活動に積極的に参加しました。

とくに清掃活動を通じて地域の方との交流を深めました。

たとえば、公園の清掃活動では、地域住民の方々と一緒にごみ拾いしながら、その方々のお話を聞くことで地域の課題やニーズを理解しました。

ニーズを知ることで、活動の参考になりました。

ほかにも、小学生の通学路の見守りや夏祭りの企画にも協力しました。

その結果、地域住民の方々とのコミュニケーション能力や協調性が身につきました。

入社後は、チーム内外と円滑なコミュニケーションを図りながら、お客様のニーズに応えるサービスの提供に貢献したいと考えています。

インターンのエピソード例文

私は御社のインターン経験を通じて、相手の立場に立って考える力を養いました。

プロジェクトを進行するにあたって緊張しているメンバーがいました。

そこで私は、自分から話しかけるように意識しました。

コミュニケーションを重ねることで緊張が緩和できると考えたからです。

その結果、メンバーの不安な表情が和らぎ、スムーズな議論ができました。

さらに、緊張やプレッシャーに負けず、冷静に対応することで、メンバーから信頼を得られました。

この経験から、周囲をよく観察し、主体的に行動する重要性を学びました。

入社後は、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献できると自負しています。

留学のエピソード例文

私は異なる価値観や習慣を受け入れる柔軟性と、相手の立場に立って考える力を持っています。

アメリカに1年留学していた際、さまざまな価値観を持った同級生と知り合いました。

交流する際は相手の価値観や文化に配慮した、コミュニケーションを心がけました。

たとえば、宗教や文化の違いにより、意見が食い違う場面もありました。

しかし、常に相手の背景や立場を尊重し、双方が納得できる解決策を見つけるよう努めました。

ほかにも、日本文化を押し付けないように注意しました。

この経験から、新卒採用においてもチーム内の様々なメンバーと円滑なコミュニケーションを図りながら、グローバルな視点を活かした業務に挑戦したいと考えています。

ゼミのエピソード例文

私の強みは、相手の立場に立って考えられることです。

マーケティングゼミでは、商品の売上が伸び悩んでいる原因を分析する課題に取り組みました。

当初はデータ分析だけで解決策を考えようとしましたが、消費者の本音を深く理解できていないことに気づきました。

そこで私は、実際の購入者やターゲット層にインタビューを行い、データだけでは見えないニーズを発見しました。

その結果、ターゲット層に響くプロモーション施策を提案することができ、教授からは良い評価をいただきました。

入社後もこの相手目線の考え方を活かし、顧客の潜在的なニーズをとらえたうえで、より良い商品やサービスを提供していきたいと思います。

【相手の立場に立って考える力を自己PR】職種別の自己PR例文5選

ここからは、相手の立場に立って考える力の自己PR例文を、職種別に紹介していきます。

特に相手の立場に立って考える力が評価されやすい仕事を志望する際は、その仕事に合ったアピールの方法を見つけることが重要です。

紹介する例文では、以下の職種を志望することを想定しています。

「相手の立場に立って考える力」の自己PR例文【職種別】
  • 接客系
  • 営業系
  • 介護・福祉系
  • 教育系
  • 事務系

職種別の自己PR例文では、特に締めくくりに着目し、業務における再現性を伝えることが重要です。

では、例文を一つひとつ見ていきましょう。

接客系の仕事のアピール例文

私の強みは、相手の立場に立って考える力です。

飲食店のアルバイトに従事した際は、混雑時にお待たせすることが多く、クレームにつながることがありました。

そこで私は、何も考えずに平謝りするのではなく、お客様の立場に立ったうえで少しでも不満を軽減できる工夫を考えました。

具体的には、待ち時間の目安を丁寧にお伝えし、提供が遅れる場合は一言声がけをすることでように努めました。

結果、「丁寧な接客で気持ち良かった」などの感謝の言葉をいただく機会が増えました。

入社後もお客様一人ひとりの気持ちに寄り添った接客を心がけ、顧客満足度向上に貢献したいと考えています。

上の例文では接客業志望を想定し、相手の立場に立って考える力を、飲食店のアルバイトのエピソードを取り上げながらアピールしています。

接客業では相手の立場に立って考えたうえでの寄り添った対応が重要であるため、自己PRの最後には、そういった具体的なアピールを加えると良いでしょう。

営業系の仕事のアピール例文

私の強みは、相手の立場に立って考える力です。

大学で所属するゼミでは、当初はプレゼンを行う際に伝えたい内容を一方的に話してしまい、聞く人の理解が追いつかない失敗をしたことがありました。

そこで私は、相手の立場で「どのような伝え方なら理解しやすいか」を考え、専門用語をかみ砕いて説明することや、具体例を交えて話すことを意識しました。

さらに、聞く人の反応を見ながら話すスピードや内容を変化させ、対話を意識した発表を心がけました。

結果、以降は教授やゼミのメンバーからのプレゼンの評価が上がり、自分のプレゼン力に自信を持つきっかけになりました。

入社後も相手の立場に立って説明する姿勢を意識し、わかりやすく提案できる営業マンを目指します。

上の例文では営業職志望を想定し、大学のゼミにおけるプレゼンのエピソードを取り上げながら、相手の立場に立って考える力をアピールしています。

営業職は、最適な提案を行ううえで相手の立場に立って考える姿勢が必須になるため、商品やサービスの説明や提案に強みを活かしたい旨をアピールすると良いでしょう。

介護・福祉系の仕事のアピール例文

私の強みは、相手の立場に立って考える姿勢があることです。

以前参加した炊き出しのボランティア活動では、食事を提供する際、限られた時間と物資の中でどのようにして多くの人に喜んでもらえるかが課題でした。

そこで私は参加者一人ひとりの立場や状況に配慮し、どのような食事が求められているのか、個別に気になることを尋ねて把握しました。

そのうえで食事の提供方法を工夫し、迅速でありながらも温かい対応を心がけました。

結果として、参加者の方からは「心温まる対応をしてもらい、安心して食事ができた」と感謝の言葉をいただきました。

入社後も相手の立場に立って考える姿勢を大事にし、介護現場で利用者一人ひとりに寄り添った対応ができるように尽力したいと考えています。

上の例文では介護・福祉系職種志望を想定し、ボランティアのエピソードを取り上げることで相手の立場に立って考える力を伝えています。

介護・福祉の現場でも相手の立場に立って考える力は非常に重要な能力になるため、利用者に寄り添った対応をするうえで、強みを活かしたいことをアピールすると効果的です。

教育系の仕事のアピール例文

私の強みは、相手の立場に立って考える力があることです。

塾講師のアルバイトを続けていたときは、生徒が苦手な科目に対してやる気を持てずにいたことが課題でした。

私は、それぞれがどのように感じているのかを理解するために、個別に話を聞きながら一人ひとりのペースで進めるよう努めました。

また、簡単な目標設定をともに行い、小さな成功体験を積み重ねることで自信を持ってもらえるように導きました。

結果、生徒は「勉強が楽しくなった」と言うことが多くなり、苦手科目の成績向上につながりました。

入社後は個々の学生の状況に寄り添いながら、より良い教育環境を提供できる教師として成長したいです。

上の例文では教育職志望を想定し、塾講師のアルバイトのエピソードを説明しつつ、相手の立場に立って考える力を強みとして伝えています。

教育系の仕事においても、指導・サポートの際に相手の立場に立って考える力は必須になるため、一人ひとりの状況や心情に寄り添える対応をしたいなどの締め方が望ましいでしょう。

事務系の仕事のアピール例文

私の強みは、相手の立場に立って考える力です。

出版社で事務のアルバイトをした際は、編集部や営業部からの問い合わせ対応を担当していました。

当初は「伝票の処理が遅い」「必要な資料がそろっていない」と指摘されることがありました。

そこで私は、相手の業務を理解するために積極的に質問し、どの情報が必要なのかを整理しました。

また、問い合わせが多い内容をまとめたマニュアルを作成し、対応の効率化を図りました。

結果、問い合わせ件数が減少し、「対応がスムーズになった」と感謝の言葉をいただけるようになりました。

入社後も相手の立場に立って考えられる姿勢を持ち、周囲が円滑に業務を進められるように配慮しながら、正確かつ迅速な事務対応を心がけます。

上の例文では事務職志望を想定し、実際に事務のアルバイトをしたことを伝えながら相手の立場に立って考える力をアピールしています。

事務職は、相手の立場に立って考えていかに的確なサポートができるかが重要であるため、周りをサポートするうえで相手の立場に立って考える力を発揮したいと伝えることが大切です。

【相手の立場に立って考える力を自己PR】言い換え別例文5選

次に、相手の立場に立って考える力をアピールする自己PR例文を、言い換え別に紹介していきます。

自己PRで自分ならではの強みをアピールし、ほかの就活生と差別化を図るには、場合によっては言い換えが必要なことがあります。

別の表現で相手の立場に立って考える力を伝えたい場合は、以下のような表現で、自己PRの内容を構築してみましょう。

言い換え別例文5選
  • 協調性がある
  • 臨機応変に対応できる
  • コミュニケーション能力がある
  • 共感力がある
  • 想像力が豊かである

では、言い換え別の自己PR例文を紹介しながら、一つひとつの例文のポイントを解説していきます。

「協調性がある」に言い換えた例文

私の強みは、協調性があることです。

大学で所属するダンスサークルでは、大学祭の方針変更により、限られた時間の中で新しい振り付けを覚えなければならないという課題がありました。

私は仲間と積極的にコミュニケーションを取り、自分の動きを他のメンバーと共有しながら、お互いにアドバイスし合うことで練習を重ねました。

その結果、チーム全員が短期間で振り付けを習得することができ、大学祭ではトラブルなくパフォーマンスを披露することができました。

入社後も協調性を活かしてチームワークを大切にしながら、円滑に課題解決に向けて行動していきたいと考えます。

上の例文では、相手の立場に立って考える力を協調性があると言い換えたうえで、サークルのエピソードを交えながら強みをアピールしています。

協調性を伝える際は、どのように行動して協力体制を構築したのかが重要になるため、自分の行動や考えを具体的に説明しましょう。

「臨機応変に対応できる」に言い換えた例文

私の強みは、臨機応変に対応できることです。

コンビニエンスストアでのアルバイトでは、少人数体制ゆえに、急に大勢のお客様が来店した際は品出しやレジ対応が追いつかなくなることが課題でした。

そのため私は、忙しくなるたびに状況を素早く把握し、優先すべき業務を見極めたうえ周囲と協力しながら柔軟に対応しました。

その結果、混雑時でもスムーズに業務を進めることができるようになり、お客様から「対応が早くて助かった」と感謝の言葉をいただくことが増えました。

入社後も臨機応変に対応できる力を活かし、予期しない状況でも冷静に対処することで、会社の課題解決に貢献できるよう努めていきます。

上の例文では、相手の立場に立って考える力を臨機応変に対応できると言い換えており、アルバイトのエピソードを取り上げて説得力を高めています。

臨機応変に対応できる力は「相手の力になりたい」という思いから来るため、その点が伝わるように自分の行動や価値観をアピールすることが重要です。

「コミュニケーション能力がある」に言い換えた例文

私の強みは、コミュニケーション能力があることです。

留学中、異文化の中で生活する中で、言語や文化の違いから意思疎通に課題を感じることがありました。

初めは言葉に自信が持てず相手の意図を理解することに苦労しましたが、積極的に会話を試み、相手の表情や何気ない動きからも情報を読み取るように努めました。

ほかには、日常生活では現地の友人たちと意見交換を重ね、相手の考えを尊重しながら自分の意見を伝える練習をしました。

その結果、語学力が向上したことで、現地の友人たちと深い信頼関係を築くことができました。

入社後もコミュニケーション能力を活かし、多様な価値観を持つ人々と円滑に関わり、貴社のグローバルビジネスを第一線で支えたいと考えます。

上の例文では、相手の立場に立って考える力をコミュニケーション能力があると言い換えており、そのうえで留学のエピソードを取り上げています。

例文のように「相手の意図を理解することや表情を読み取ることを意識した」などの情報を述べれば、どのようにコミュニケーション能力を発揮したのかが伝わるため、詳細は必ずアピールしましょう。

「共感力がある」に言い換えた例文

私の強みは、共感力があることです。

コールセンターのアルバイトでは、お客様の不満や困りごとの問い合わせに対応する中で、感情的になっているお客様に接することが多くありました。

当初はどのように対応すべきか迷いましたが、相手の立場に立って考え、まずはお客様の話をしっかりと聞くことに努めました。

その上で共感の気持ちを伝え、解決策を一緒に考える姿勢を示しました。

結果として、お客様からは「あなたに話してよかった」と感謝の言葉をいただき、クレーム対応における満足度向上に貢献できました。

入社後も強みである共感力を活かし、顧客やチームメンバーの気持ちに寄り添いながら、課題解決のために尽力したいと考えます。

上の例文では、相手の立場に立って考える力を共感力があると言い換えており、自己PR野中ではアルバイトのエピソードについて説明しています。

共感力を伝える際は、相手がどのような状況にあり、自分がそれに対してどのように共感したのか、具体的に述べることが重要です。

「想像力が豊かである」に言い換えた例文

私の強みは、想像力が豊かであることです。

大学祭実行委員会では広報を担当し、来場者を増やすためのPR施策を考えました。

前年の課題として「告知が目に留まりにくい」という声があり、改善が求められていたため、私はターゲットとなる学生層の関心を引くデザインやキャッチコピーを考案しました。

また、来場者が実際に楽しむ姿をイメージしながら、イベントの魅力を具体的に伝える動画コンテンツをSNSで積極的に発信しました。

結果、前年よりも来場者数が増加し、SNSの反応も向上しました。

入社後も想像力を発揮して相手のニーズを先回りして考え、柔軟な発想で提案を行っていきたいと考えます。

上の例文では、相手の立場に立って考える力を想像力が豊かだと言い換えたうえで、大学祭実行委員会で広報を担当したエピソードを伝えています。

想像力を強みにする場合は、実際にどのように説明すれば採用担当者にとってわかりやすいかを想像しながら、こだわったポイントや努力の内容などを具体化していくことが重要です。

【相手の立場に立って考える力を自己PR】NG例文3選!この伝え方は逆効果

NG例文3選
  • エピソードから話しているNG例文
  • エピソードがプライベートすぎるNG例文
  • 根拠がないNG例文

自己PRのNG例文を3つ紹介します。

自己PRは自分の魅力をアピールする機会です。

一方で、逆効果になる文章を作成している場合があります。

自分では完成度の高い文章になっているつもりでも、採用担当者からするとマイナス評価につながります。

無意識のうちに陥りやすいミスを解説していくので、参考にしてください。

自己PRの減点ポイントを回避して、効果的に選考を突破しましょう。

エピソードから話しているNG例文

私は、高校時代に文化祭実行委員として、クラスの出し物を取りまとめる役割を担いました。

各クラスの意見を尊重し、実現可能な範囲で最大限のパフォーマンスができるよう、調整に奔走しました。

さらに大学時代は、ボランティア活動を通して、高齢者の方々をサポートしました。

単に作業をこなすだけでなく、一人ひとりのニーズを丁寧に聞き取り、本当に必要なサポートを提供できるよう努めました。

これらの経験を通して、私は相手の立場に立って考えることの重要性を深く認識しました。この力を活かして、社会に出ても、お客様や共に働く人々のことを第一に考え、貢献できる人材になりたいと考えております。

エピソードがプライベートすぎるNG例文

私は、相手の立場に立って考えることを大切にしています。

それは、学生生活だけでなく、プライベートな時間においても同様です。

たとえば、恋人とのデートプランを考える時、相手の好みや興味を事前にリサーチし、喜んでもらえるような場所やイベントを選びます。

また、デート中も相手の表情や言葉に気を配り、常に相手の気持ちに寄り添うように心がけています。

その結果、恋人の笑顔をたくさん見られました。

この経験を通して、私は相手の立場に立って考えることの重要性を認識しました。

入社後は、お客様や共に働く人々のことを第一に考え、貢献できる人材になりたいと考えています。

相手のニーズを的確に把握し、期待以上の成果を上げられるよう、日々努力を続けて参ります。

根拠がないNG例文

私は、相手の立場に立って考えることを何よりも大切にしています。

特別な考えがあるわけではありませんが、自分の考えを押し付けるのではなく、相手の気持ちに寄り添う方がいいと思います。

大学時代は、ボランティア活動で、被災した方々をサポートし、心に寄り添うケアを心がけました。

アルバイトでは、お客様のニーズを的確に把握し、満足していただけるサービスを提供しました。

これらの経験を通して、私は相手の立場に立って考える力を磨いてきました。

入社後は、この力を活かして、お客様のことを第一に考え、最適なサービスを提供できるようになりたいです。

【相手の立場に立って考える力を自己PR】「相手の立場になって考える力」を養う方法

相手の立場になって考える力をアピールしようと思ったものの、まだまだ足りないと思っている人も多いかもしれません。

そのような場合は努力して、相手の立場になって考える力を養成するのも選択肢の1つです。

まず、相手の立場に立つことができないということは、相手の状況や気持ちがわからないといえます。

なぜわからないのかというと、想像ができていないからです。

もしくは、想像ができるが興味がないためしていないという場合もあります。

したがって、想像力を鍛えるのが良いでしょう。

想像力を鍛えるには、日頃から人の気持ちについて考えてみたり、小説などの本を読んで知見を広げたりすることで、相手の立場になって考える習慣を身につけましょう。

【相手の立場に立って考える力を自己PR】自己PRには見直しが必須

完成した自己PRはしっかり見直しが必要です。

誤字、脱字があると採用担当が文章を読んだときに、読みにくいだけでなく、あなたの印象も悪くなってしまうおそれがあります。

必ず見直しを行い、書いた文章が問題ないかチェックをしましょう。

また友達や家族など、周りの人に見てもらい、アドバイスをもらうのも効果的です。

自分では完璧な文章だと感じていても、実際は文法がおかしくなっていたり、文章が進むにつれ論点がずれていたりすることがあります。

自分では気づかないミスや、客観的な印象を教えてもらい、より良い文章を書きましょう。

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まとめ

「相手目線」を自己PRで伝えるためには、相手目線で考え、行動することでどのような結果を出したのかを文章化することが求められます。

そのためには ・あなたにとって相手目線とはどのような考え方か? ・具体的にどのような行動をして、どのような成果を挙げたのか?

以上をしっかり説明できるようにしましょう。ぜひたくさん書き出してみてくださいね!

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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