「ESがなかなか書けない...。」
「ESを書いてもなかなか通らない...。」
そんな就活生は毎年少なくありません。
この記事では、ESが書けない、という就活生のために、
- ESがなかなか書けない原因
- ESが書けないときに見るべきポイント
- ESが書けない時にみたい例文
を解説していきます。
ESが書けない、という方はこの記事を読んで少しでも書類選考の突破に近づきましょう。
目次[目次を全て表示する]
【ESが書けない!】 よくある原因6選とは?
エントリーシートをうまく書けないという悩みを抱えている就学生は、なぜ書くことができないのか理由を知るようにしましょう。
文章力に自信がないのでしょうか?それとも、自身のアピールポイントがわからないのでしょうか?もしくは、そもそも就職したい企業ではないのでしょうか?
ここでは、6つの原因それぞれの対策ポイントをご紹介していきます。
1.エントリーシートの文章力に自信がない
2.エントリーシートでアピールできるものが分からない
3.エントリーシートの文章の作り方が分からない
4.エントリーシートを書く時間がない
5.エントリーシートの質問が難しい
6.志望度の高いエントリーシートが書けない
1.エントリーシートの文章力に自信がない
大学生になると普通の文章を書く機会はほとんどなくなり、いざというときに全く書けないものです。
では、文章力に自信がない場合はどうすればいいのでしょうか?
まずは文章をたくさん読んで、文章力を身につけること。
そしてエントリーシートを書く練習を何度もしましょう。
書いた文章は納得のいくまで添削を重ねるようにしてください。
最初のうちは辛い作業ですが、諦めることなく努力を続けると徐々に分かりやすい文章を書けるようになっていきます。
2.エントリーシートでアピールできるものが分からない
自慢できるような経験をしてないし、大会やコンテストで入賞した実績もない、何もアピールできるポイントがないと思うとエントリーシートが書けなくなってしまいます。
企業が求めているのはあなたがどんな人かが分かるエピソードです。
例えば、「決めたことは最後までやり遂げることができる」、「地道な努力ができる」、「初対面の人とでもすぐに親しくなれる」など……。
そのようなちょっとしたことがアピールポイントとなりますから、自分にはどんな良い点があるのか正直に見つめてアピールポイントを探っていきましょう。
3.エントリーシートの文章の作り方が分からない
エントリーシートの文章作成方法がわからないという問題は、多くの就活生が最初に直面する課題です。
特に、どこから手を付けていいのかわからず、言葉がまとまらないというケースが一般的です。
ESはただ情報を羅列するのではなく、自分の強みや経験を論理的に整理して表現する必要があります。
そのため、文章の構成や流れに悩むことも多いです。
ポイント
まずは、PREP法(Point=要点、Reason=理由、Example=具体例、Point=要点)などの基本的な文章の型を利用し、話の筋道を明確にすることが重要です。
さらに、他の人のESを参考にすることで、具体的な書き方のヒントを得ることができます。
文章の書き方を学び、少しずつ練習することで、自分なりのスタイルを確立できるようになります。
4.エントリーシートを書く時間がない
エントリーシートを書くには時間と集中力が必要ですが、忙しい就活生にとっては時間が取れないという問題がしばしば起こります。
特に、授業やアルバイト、他の選考プロセスと並行してエントリーシートを書く場合、時間を効率的に使わなければなりません。
このような状況では、計画的な時間管理が重要です。
まず、締め切りを確認し、逆算してスケジュールを組むことが大切です。
さらに、まとまった時間が取れなくても、少しずつ内容を考えたり、空き時間にメモを取るなど、細切れの時間を活用して下書きを進めることも効果的です。
また、集中できる時間帯を見つけて、その時間をエントリーシート作成に充てる工夫も有効です。
5.エントリーシートの質問が難しい
エントリーシートの質問が難しくて答えづらいと感じることは、よくあることです。
特に、企業ごとに異なる質問内容や、自己分析が不十分な場合、答えに詰まることが多いです。
このような状況では、まず質問の意図をしっかり理解することが大切です。
企業が何を知りたいのか、どのような人物像を求めているのかを考え、そこに自分の経験や強みをどう結び付けるかを整理します。
質問が抽象的で難しい場合には、身近な例を引き合いに出し、具体的に説明することで、回答がわかりやすくなります。
また、質問に対する答えをいきなり完璧にしようとするのではなく、まずは思いつくことを箇条書きにし、そこから徐々に内容を肉付けしていくと良いでしょう。
6.志望度の高いエントリーシートが書けない
多くの企業にエントリーする際、すべての企業に対して高い志望度を感じているわけではない場合もあります。
そのため、全てのエントリーシートで強く志望しているように見せることが難しいと感じることがよくあります。
特に、志望動機の書き方に困る場合、企業ごとの特長や強みを深く理解していないことが原因の一つです。
このような場合は、まず企業研究をしっかり行い、その企業のビジョンや価値観に共感できる部分を探すことが重要です。
また、自分のキャリア目標やこれまでの経験と企業がどのように結びつくかを整理し、具体的に伝えることで志望度を高めたように見せることができます。
さらに、志望動機が書きにくい場合でも、少なくともその企業で学びたいことや成長したい点を明確にし、前向きな姿勢を示すことがコツです。
【ESが書けない!】エントリーシートを書く前にすべきこと
続いて、ESが書けない原因を解決するための事前準備を3つ紹介します。
企業研究をしっかりと行い、自己分析と過去分析をしっかり行いましょう。
また、過去の棚卸しを行い、自分のこれまでの経験を明確にすることで、ESが書けるようになるはずです。
それぞれの具体的な方法についても詳しく紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
企業研究
自己分析・他己分析
過去の経験を棚卸しする
エピソードを言語化しておく
企業研究
企業研究は、事前に企業のHPやパンフレット・会社説明を利用して、企業が求める人材や社風を確認して志望動機のヒントを探すための手段です。
ポイントとしては「事業内容・経営理念などを企業情報」、「同じ業界との違いや魅力」、「企業の口コミ」などを確認しておきましょう。
事業内容や経営理念の確認は、企業の方針に対して、貢献の仕方を考えることができます。
また、同じ業界との違いや口コミを確認することで、企業への理解度をアピールできるため確認しておくと良いでしょう。
自己分析・他己分析
自己分析と他己分析を行うことで自己理解度が上がり、自己PRなど、詳細かつ明確に記載できるようになります。
自己分析とは個人で短所や長所を分析すること、他己分析は他人から短所や長所を分析することを意味します。
個人で自己分析した場合、主観的な判断をしてしまう可能性があるため、自己への理解度が下がる可能性が高いです。
そのため、他己分析することで、個人では気付けなかった長所や短所を発見できます。
双方を活用して、ご自身の理解度を高めましょう。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
過去の経験を棚卸しする
エントリーシートは企業がどのような項目を求めるかにもよりますが、志望動機や自己PR、学生時代に力を入れたことを基本に、長所や短所、その他の項目の記載が求められます。
企業にエントリーするだけでも、少なくとも3つほどのエピソードが必要となり、多い場合では5つ、6つと用意しなくてはなりません。
多くの就活生が複数の企業にエントリーすることでしょう。
となると、長所や短所、学生時代に力を入れたことなどは使い回しができるとしても、最低限でも志望動機に関するエピソードは、その企業に合わせて用意する必要があります。
その他の項目も、企業の求める人物像に合わせたり、志望する職種が異なったりすれば、別のエピソードを用意した方がいい場合もあり、多くの過去の経験を棚卸しすることが求められるのです。
エピソードを言語化しておく
ESで使うエピソードを言語化しておくことは非常に重要です。
あなたがこれまでに経験してきたエピソードの中で、志望動機や自己PR、ガクチカなどに使えそうなものはいくつも思いつくかもしれませんが、言語化できていないと、いざ書く段階になった時になかなかうまく進みません。
そこでおすすめなのは、たとえ箇条書きでも構わないので、言葉にしておくことです。
これにより、いざESを作成する段階に入った際も、よりスムーズに取り組めるようになります。
なんとなく「こんな経験があったな」と思い出して頭の片隅に置いておくのではなく、言語化して記録として残しておくことで、よりスムーズに作成できるようになります。
【ESが書けない!】 これできてる?書ける人はできてるポイント5選
エントリーシートが書けないと悩む学生は、結構多いです。
エントリーシートをどのように記載していくといいのか、ポイントをご紹介していきたいと思います。
エントリーシートの設問内容に多いのは主に3つ。
志望動機、自己PR、学生時代に頑張ったこと、この3つはどの企業のエントリーシートにも必ず記載する欄があります。
これらの欄に記入する際には以下の4つのポイントを押さえておくようにしましょう。
ポイント1.伝えたいポイントをしぼる
ポイント2.絞ったエピソードの深堀
ポイント3.採用側が見るポイントを意識する
ポイント4.結論、理由、結論、の順に簡潔に記載する
ポイント5.形式の間違いがないかを確認する
ポイント1:伝えたいポイントをしぼる
伝えたいポイントがはっきりしていないと、あなたの人柄や今までどんな経験をしたのか、どんな能力があるのかといったことが全然伝わりません。
伝えたいポイントをはっきりとさせておくのには、以下のような利点があります。
- 適切なエピソードを選ぶことができる
- ポイントが明確になるため伝わりやすい
例えば、リーダーシップがあるという長所を伝えたいのであれば、自身のリーダー経験をエピソードとして選択するでしょう。
あなたの人柄や今までどんな経験をしたのか、どんな能力があるのかといったことがしっかりと企業に伝わるように、伝えたいポイントをしっかりとしぼっておきましょう。
ポイント2:絞ったエピソードの深堀
エピソードを入れる際には、1つのエピソードに絞って掘り下げましょう。「いつ、どこで、誰が、誰に、何を、どのように、なぜ」したのかを入れると具体的です。
その結果どんなことを学んだのか、身に着けたのかも考え、PREP法でまとめましょう。
深堀の際に気を付けたいのは、主観になりすぎないことです。
能力を身に着けた、のような内容になる場合は、なぜそれが身についたといえるのか、具体的な数値や客観的な評価を含めると説得力が増します。
ポイント3:採用側が見るポイントを意識する
採用側はエントリーシートを通してあなたの人柄や実績、どんな経験があるかなどを知りたいと思っています。
伝え方の1つの方法として、客観的な評価を示すのが効果的です。
実績を示す具体的な数値や、周りからどんな人と言われているのかなど、客観的な評価を明示すると興味を引くことができます。
あなたのことをしっかり伝えるために、エピソードの具体性・客観性は意識しましょう。
ポイント4:結論、理由、結論の順に簡潔に記載する
文章を書く時には「結論・理由・結論」を意識すると内容が明確になります。
まず何を伝えたいのか、結論を先に明確にすることで、読む人はその後の内容を理解しやすくなります。
ESだけでなく、面接においても重要な構成です。
ポイント5:形式の間違いがないかを確認する
エントリーシートには氏名・住所・メールアドレス・生年月日・電話番号・提出日の日付など基本情報を書く欄があります。
書き忘れがないように、また省略することなく記載していきましょう。
学歴の書き方などは曖昧になりやすい部分ですが、学歴は中学卒業から書き始めるのが一般的です。学校名も省略せずに正式名称で記載していきましょう。
自分でしっかり確認するだけでなく、必ず添削してもらう、調べて確認するなど、最後まで抜かりなく作成に取り掛かりましょう。
以下の記事にES添削がすぐに無料でできる方法をまとめています。以下の記事を参考に、最後の確認としてしっかりES添削をしてもらいましょう。
【ESが書けない!】エントリーシートの志望動機対策
エントリーシートにおける志望動機は、企業にあなたの熱意や適性を伝える重要な部分です。
しかし、単に「この企業が好きです」という表現では説得力がありません。
結論を先に述べ、企業が求める人物像に合わせ、さらに具体的な理由を示すことで、面接官に強い印象を残す志望動機を作成することができます。
結論ファーストで書く
エントリーシートの志望動機では、まず結論を最初に書くことが大切です。
面接官は短い時間で多くの応募者の書類を確認するため、最初に志望動機が明確に示されていると、スムーズに全体の内容を把握できます。
木下恵利
例えば、「私は御社の〇〇に魅力を感じ、〇〇のスキルを活かしたいと考えています」と最初に結論を述べ、その後に理由や具体的なエピソードを展開する形が効果的です。
結論ファーストの形式は、論理的でわかりやすく、読み手に負担をかけずにメッセージを伝えるための基本的なテクニックです。
また、結論が先に来ることで、読み手の興味を引きつけ、その後の内容に注目してもらいやすくなります。
企業の求める人物像を捉えて書く
志望動機を書く際には、企業が求める人物像をしっかりと捉えることが重要です。
企業は、自社にフィットする人材を探しているため、求める人物像に自分がどのようにマッチしているかを具体的に示すことがポイントです。
まず、企業のホームページや求人情報、会社説明会などを通じて、企業がどのような価値観やスキルを重視しているのかを調査します。
そして、自分の経験やスキルと企業の求める要素を結びつけて記述することで、志望動機に説得力が生まれます。
たとえば、チームワークを大切にしている企業であれば、これまでのチームでの取り組みや協力の経験を強調し、自分がその企業にふさわしい人材であることをアピールすることが効果的です。
志望理由に具体性を持たせる
志望動機に具体性を持たせることは、説得力のあるエントリーシートを作るために非常に重要です。
単に「魅力を感じた」や「成長できそうだから」といった抽象的な理由ではなく、なぜその企業に魅力を感じたのか、なぜ自分がそこで活躍できると思うのかを具体的に説明する必要があります。
自己分析を通じて、自分の強みや価値観と企業の特長やビジョンがどのように一致しているのかを明確にし、具体的なエピソードや経験を交えて説明します。
木下恵利
たとえば、「私はこれまで〇〇の経験を通じて〇〇を学び、そのスキルが貴社の〇〇事業で活かせると考えました」といった形で、自分の経験と企業の事業内容や方針を結びつけることで、より具体性を持たせることができます。
【ESが書けない!】エントリーシートの自己PR対策
エントリーシートにおける自己PRは、あなたの強みや人柄を企業に伝える大切な部分です。
しかし、他の応募者との差別化が難しいと感じることも多いです。
自分らしさが伝わる強みを活かし、結果だけに頼らず、具体的な数字を用いて説得力のある自己PRを作成する方法を考えてみましょう。
自分らしさの伝わる強みを書く
結果だけを強調しない
数字を使って具体的に書く
自分らしさの伝わる強みを書く
自己PRでは、ただ一般的な強みを述べるのではなく、自分らしさが感じられる強みを書くことが重要です。
他の応募者と差別化を図るためには、自分の経験や価値観から培われた独自の強みをアピールすることが効果的です。
たとえば、チームワークやリーダーシップという言葉だけではなく、具体的にどのような場面でその強みを発揮したか、自分ならではの方法で貢献したことを記述します。
これにより、あなたの個性や人柄がより鮮明に伝わり、企業にとって魅力的な人物像が浮かび上がります。
また、強みを語る際に、その強みをどのように活かしてきたかを具体的に示すことで、面接官に説得力のある印象を与えることができます。
結果だけを強調しない
自己PRを書く際に、成果や結果だけを強調するのではなく、そのプロセスに焦点を当てることが大切です。
結果が優れていることはもちろんプラスですが、それよりもその結果に至るまでの努力や工夫、問題解決のプロセスが企業にとっては重要です。
例えば、プロジェクトの成功を語る際には、どのような問題が発生し、どのように解決したのか、あなた自身がどのようにその場で強みを活かしたのかを具体的に説明することが効果的です。
このように、結果に至るまでの過程を丁寧に記述することで、面接官はあなたの思考力や実行力を深く理解し、より高く評価してくれるでしょう。
数字を使って具体的に書く
自己PRをより具体的で説得力のあるものにするためには、数字を使って説明することが効果的です。
抽象的な表現では伝わりにくい内容も、数字を用いることで視覚的にわかりやすくなり、成果が明確に伝わります。
例えば、「売上を伸ばした」という表現だけではなく、「3か月間で売上を20%向上させた」や、「新規顧客を10名獲得した」など、具体的な数値を提示することで、どれだけの成果を上げたのかが一目で理解されます。
数字を用いることで、客観的な証拠が加わり、あなたの強みや成果が信頼できるものとして評価されやすくなります。
また、仕事でも数字を使って説明するほうが信頼性もあがるため、好印象となるケースが多いです。
【ESが書けない!】エントリーシートのガクチカ対策
ガクチカは、企業にあなたのやる気や人柄、また、どのように困難に立ち向かったかを伝える絶好の機会です。
単なる実績や結果にとらわれず、どのような過程を経て学びを得たか、そしてその学びをどう活かすかを意識して書くことが重要です。
以下のポイントをしっかりと意識するようにしてください。
やる気や人柄が伝わるように書く
実績や成果ではなく大事なのは過程
学びから企業でどう活かせるのか書く
やる気や人柄が伝わるように書く
ガクチカでは、単に何をしたかだけではなく、あなたのやる気や人柄が伝わるように書くことが大切です。
結果や出来事を並べるだけでは、その背景にあるモチベーションや価値観が伝わりにくくなります。
例えば、困難な課題にどう挑んだのか、どのような工夫や努力をしたのかを具体的に説明することで、あなたの意欲や熱意が浮かび上がります。
さらに、他者との関わりや、どのようにチームをサポートしたかなど、自分の役割や人柄が感じられるエピソードを盛り込むことで、企業はあなたの人間性や働く姿勢をより深く理解することができ、好印象を与えることができます。
実績や成果ではなく大事なのは過程
ガクチカで重視されるのは、結果や華やかな実績だけではありません。
その結果に至るまでの過程が、企業にとって最も重要なポイントです。
過程の中であなたがどのような行動を取り、どのような問題を解決し、どのように成長したかが企業にとっての評価基準となります。
例えば、プロジェクトを成功に導いた際、単に成功を語るのではなく、途中で直面した困難や、それを乗り越えるために取った具体的な行動、さらにその結果として何を学んだのかを明確に書くことが求められます。
過程を強調することで、あなたの問題解決能力や忍耐力、そして成長意欲が自然と伝わり、より強いアピールになります。
学びから企業でどう活かせるのか書く
ガクチカでの学びを、どのように企業で活かせるかを書くことも非常に重要です。
学生時代の経験で得たスキルや知識が、具体的にどのようにその企業の業務や目標達成に貢献できるかを示すことで、入社後の活躍イメージを面接官に想像させることができます。
例えば、リーダーシップを発揮した経験から、プロジェクトマネジメント能力を活かして貢献できるといった形で、実際の業務に結びつけて書くことが効果的です。
木下恵利
単にスキルを列挙するのではなく、そのスキルをどう企業に応用し、自分がどのように成長していきたいかも合わせて記述することで、より具体性と説得力が増します。
【ESが書けない!】エントリーシートを書く際の注意点
続いて、エントリーシートを書く際の注意点についても紹介します。
以下の注意点を踏まえた上で作成することでマイナスな印象を与える可能性をぐっと抑えることができます。
就活は総合点で判断されるものであるため、ぜひそれぞれのポイントを踏まえた上で「死角」のないエントリーシートを作成しましょう。
「です・ます調」と「だ・である調」は統一させる
「です・ます調」と「だ・である調」の語尾を統一することは非常に重要です。
混在していると、文章全体が読みづらくなるだけでなく、一貫性が欠けている印象を与えることになります。
一般的に、エントリーシートでは「です・ます調」を使用するのが適切とされています。
これは、読み手である採用担当者に対して、礼儀正しく丁寧な印象を与えるためです。
一方で「だ・である調」は論文や研究報告などでよく使われる表現方法であり、ビジネス文書にはあまり馴染みません。
ただし、200文字など、限られた文字数の場合は「だ・である」調でも問題ありません。文章を書き進める中で無意識に語尾が混ざってしまうことも多いため、書き終えた後には必ず全体を通して見直し、統一性を確認することが必要です。
書いたら見直して誤字脱字を確認する
誤字脱字は採用担当者に対して非常に悪い印象を与えるものです。
特に、企業名や担当者名などの固有名詞の間違いは大きな減点要素となり、不合格に直結します。
誤字脱字は注意深く見直すことでほとんど防ぐことができるため、提出前のチェックは必須です。
見直しの際には、一字一句を声に出して読む、または第三者に確認してもらいましょう。
また、文章全体の流れや内容に問題がないかも同時に確認してもらうことを推奨します。
こうした基本的なミスを防ぐことで、エントリーシートの質を大幅に向上させることができます。
記入欄が8割以上埋まるように書く
エントリーシートの記入欄は最低でも8割以上埋めることを目標とするべきです。
記入欄がスカスカだと、自分を十分にアピールする意欲が感じられず、採用担当者に悪印象を与える可能性があります。
例えば、400文字の指定ならば、最低でも320文字以上を書き、できれば9割の460文字は埋めましょう。
ただし、ただ無理やり文字数を埋めるだけではなく、具体性や説得力のある内容を書くことが求められます。
エピソードの詳細や具体的な数字、行動の背景を盛り込むと良いでしょう。
また、記入欄を埋めることに集中しすぎて冗長な表現や繰り返しが増えることは避けるべきです。
書き終わった後は「同じことを2回話していないか」「必要のない情報はないか」を考えましょう。
読みやすく丁寧に書く
手書きで提出する場合は、読みやすく丁寧に書くことが基本中の基本です。
文字が雑であったり、崩れていたりすると、やる気がないと思われてしまいます。
読みやすい文字を書くためには、適切な行間を保ち、文字の大きさを均一にすることが重要です。
また、修正液や修正テープの使用はできるだけ避け、間違えた場合には丁寧に書き直す方が印象が良くなります。
もちろん、 びっしり書いた後に、 最後の最後で一文字だけ間違えてしまい修正するくらいならば問題ありませんが、 最初の段階で間違えたならば書き直しましょう。
さらに、漢字とひらがなのバランスを意識し、専門用語を多用しないことで、誰にでも分かりやすい文章を作ることが可能です。
手書きのエントリーシートは内容だけでなく、文字の書き方や見た目そのものが評価対象になるため、細部にまで気を配ることが大切です。
【ESが書けない!】書けない時に参考になる例文3選
エントリーシートの設問で書けないと悩む人が多いのが、志望動機、自己PR、学生時代に頑張ったことの3つです。それぞれの例文を下記に紹介していきますので参考にしてください。
エントリーシート【志望動機の例文】
エントリーシート【自己PRの例文】
エントリーシート【ガクチカの例文】
エントリーシート【志望動機の例文】
貴社の製品を世界に広めることで、日本製の技術の高さ、貴社の技術の高さを世界に伝えていきたいと思いました。(その業種を選んだ理由)
貴社を選んだ理由は、他社と比べて貴社が持つ業界屈指の海外のネットワークと、最先端の技術を導入しているところに魅力を感じているからです。(その会社を選んだ理由)
もしも入社できた場合は、海外での留学経験を活かして、貴社の製品を世界で広めることに貢献できると考えています。(入社後の展望)
エントリーシート【自己PRの例文】
私の長所は順応力です。新たな環境にいってもすぐに順応し、コミュニケーションをとって人脈を広げていくことができます。(結論)
私は大学2年生のときにアメリカに留学しました。留学先で直面したのは文化の違い、食事の違い、そして言語の壁でした。アメリカ人の友人たちとずっと一緒にいるようにしてからは、文化・食事・言語の違いを超えて本当の友情関係を築くことができました。(根拠となるエピソード)
エントリーシート【ガクチカの例文】
英語の塾講師のアルバイトをして生徒の9割を志望校に合格させることができました。(概要)
塾講師のアルバイトをしたのは、高校時代から人に勉強を教えることが好きだったからです。(動機)
塾には志望校の合格ラインに達していない生徒がいましたので、(課題)
生徒の弱点を見極め、重点的に強化するようにしました。(行動)
その結果、生徒たちが志望校に合格するのをサポートすることができました。(結果)
この塾講師のアルバイトによって、保護者や生徒とのコミュニケーション能力を磨くことができたのは、御社でのコンサルタント職に活かせると考えています。(成長)
【ESが書けない!】書けなくて辛いときの相談先
エントリーシートが全く書けなくて辛いと感じている人も多いはずです。
そこでここからは、書けなくて困っている方がどのような人に相談すれば良いのかについて紹介します。
家族や友人はもちろん、大学のキャリアセンターや就活エージェントに相談するのも選択肢の1つです。
友人や家族
エントリーシートが書けないときに最初に頼りやすいのが、友人や家族です。
あなたの人柄やこれまでの経験をよく知っているため、新しい視点やアイデアを提供してくれることがあります。
例えば、自分では気づけなかった長所や特技、意外なエピソードを引き出してくれる可能性があります。
また、リラックスした状態で話し合えるため、相談のハードルが低く、気軽に意見を聞ける点が大きな利点です。
友人に相談する場合は同じように就活を進めている仲間を選ぶと、エントリーシートの内容や構成について具体的なアドバイスが得られるでしょう。
また、相手の相談に乗ることもできるため、一石二鳥です。
一方で、家族は就職活動そのものの経験が少ないかもしれませんが、長期的な視点からアドバイスをくれることが多いです。
ただし、友人や家族の意見をそのまま鵜呑みにせず、自分の思いや志望先企業に合った内容に調整することが大切です。
大学のキャリアセンター
大学のキャリアセンターもエントリーシートが書けないときに頼りになる専門的な相談先の1つです。
キャリアセンターではES添削や面接練習、企業研究のサポートなど、就職活動全般に関わる手厚い支援を提供しています。
専門知識を持つアドバイザーが在籍しているため、文章の書き方や構成のアドバイスだけでなく、企業が求める人材像に合わせた具体的なアピール方法を提案してくれることが期待できます。
ただし、キャリアセンターは予約が必要な場合が多く、特に就活シーズン中は混み合うことがあるため、早めにスケジュールを確認しておくことが重要です。
さらに、キャリアセンターを活用する際は1回だけ訪れるのではなく、定期的に訪れて継続的なフィードバックを受けることで、エントリーシートの質を向上させましょう。
就活エージェント
困っている時はプロに聞くのが最適な方法であると言えます。
ぜひ、就活エージェントに相談してみましょう。
就活エージェントはほとんどのサービスが無料で利用できるだけでなく、徹底的に寄り添ってくれ、そして精神的にも支えてくれることが少なくありません。
エントリーシートがなかなか書けずに頭を抱えている人も、親身になってサポートしてくれる人がいれば心が楽になることでしょう。
もちろん自己分析や下書きの添削などエントリーシート作成自体の手伝いもしてくれますし、面接練習の相手役やグループディスカッションの練習などもサポートしてくれます。
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【ESが書けない!】諸事情があってどうしても書けないときの対処法
ESを書くのは、時間と集中力が必要です。
しかし、予期せぬ状況や体調不良などで、どうしても書けない時もあります。
そのようなときに無理をして進めるより、別の方法で対処することが大切です。
以下に、病気や時間不足でESが書けない場合の具体的な対処法をまとめました。
病気の場合
期限内に終わらなそうだったら諦めるのもあり
就活のプロに書いてもらう
病気の場合
病気によりエントリーシートを書くことが難しい場合、無理をして書き進めることは避けるべきです。
体調が優れない中で書くと、内容が曖昧になったり、志望動機や自己PRが適切に伝わらなくなります。
自分の健康が最優先であり、どうしても難しい場合には、家族や友人に相談して代わりに書いてもらうか、もしくは応募を諦めるという選択肢も考慮すべきです。
また、企業によっては提出期限の延長を相談できる場合もあるため、一度問い合わせてみることも一つの手段です。
体調が戻った際には、次のチャンスに向けて万全の準備をし、焦らずじっくりと取り組むことが大切です。
期限内に終わらなそうだったら諦めるのもあり
エントリーシートの提出期限が迫っており、どうしても時間が足りずに完成できない場合は、潔く諦めることも考慮すべきです。
焦って質の低い内容で提出するよりも、他の企業への準備や自己分析に時間を使い、次回のチャンスに備えることが賢明です。
無理に間に合わせた結果、企業に悪印象を与えてしまうリスクもあります。
自己評価や企業分析を行い、時間が限られている場合でも、何に優先的に取り組むべきかを冷静に判断することが重要です。
また、諦めた後も、その企業に再応募するチャンスがある場合もあるため、完璧な準備をして次回の応募に備えることが将来的にはプラスとなります。
就活のプロに書いてもらう
時間がない、あるいは病気などの理由でエントリーシートが書けない場合は、就活エージェントに依頼することも選択肢の一つです。
就活のプロに相談すれば、あなたの強みや経験を深く掘り下げ、企業が求める人物像に合ったエントリーシートを作成してもらえます。
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また、自分では気づけないアピールポイントを引き出し、他の応募者と差別化する内容に仕上げてくれるので、安心して任せることができます。
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エントリーシートが書けない人からよく挙がる質問
続いて、エントリーシートがなかなか書けないと悩んでる人からいただく質問についても紹介します。
以下の4つの質問はこの記事を読んでくれているあなたも気になっているものが多いでしょう。
ぜひ、それぞれの回答を確認してみてください。
平均で何社落ちるのか?
エントリーシートの平均通過率は一般的に50%前後といわれており、これは10社提出した場合に4~6社程度で書類選考に通らない可能性があるということです。
企業ごとに求める人材像や選考基準が異なるため、変動することがあり、一流企業や人気企業では競争が激化し、通過率がさらに低くなる場合も少なくありません。
一方で、中小企業やベンチャー企業では通過率が高くなることもあります。
そこで、エントリーシートが不合格になったからといって必要以上に落ち込む必要はありません。
むしろ、提出したエントリーシートを見直し、自分のアピールポイントが適切に伝わっているか、質問の意図に合った回答ができているかを再確認する機会と捉えることが重要です。
エントリーシートの段階で落とされる理由は?
エントリーシートが通らない理由の1つに、質問の意図を正しく理解できていない場合があります。
例えば、志望動機を問われているのに具体性に欠けた回答や他社でも通用するような一般的な内容を書いてしまうと、選考担当者には響きません。
また、企業が求める人物像とかけ離れた内容を記載した場合も通過率は下がります。
企業はエントリーシートを通じて応募者が自社にどの程度適しているかを判断するため、回答内容が企業の理念や目標に合致していることが重要です。
さらに、誤字脱字や首尾一貫していない文章も、評価を下げる大きな要因となります。
事前に企業の求める人材像をしっかり把握し、質問の意図に沿った具体的な回答を心がけることが大切です。
また、提出前には必ず見直しを行い、文章の精度を高める努力を怠らないようにしましょう。
作成には何時間かかるのか?
1社分のエントリーシートを書くのにかかる時間は、一般的に1~2時間程度とされています。
しかし、この時間は個人のスキルや経験、準備の程度によって大きく異なります。
例えば、自己分析が十分にできている人や志望動機が明確な人は短時間で書き上げられますが、準備が不足している場合には数時間以上かかることも珍しくありません。
また、企業ごとに異なる質問に対して個別の回答を作成する必要があるため、事前の企業研究や業界分析が十分でない場合にはさらに時間がかかる可能性があります。
重要なのは、時間をかけすぎて完璧を目指すよりも、適度な時間を確保しつつ、要点を押さえた内容を作成することです。
スケジュール管理をしっかり行い、締切に間に合うよう効率的に進めることが求められます。
手書きでないとダメなのか?
手書きが必須かどうかは企業の指定によります。
一昔前までは手書きが主流でしたが、現在ではほとんどパソコンで作成しても問題ありません。
特にオンライン応募が一般的になった現代では、パソコンで作成したエントリーシートをPDF形式で提出するケースが増加しています。
ただし、応募者の性格や真剣さを判断するために手書きを指定する場合もあるため、応募要項をよく確認することが重要です。
手書きの場合には読みやすく丁寧に書くことが求められ、修正液や修正テープの使用はできるだけ避けた方が良いでしょう。
一方で、パソコン作成の場合には、誤字脱字のチェックやフォーマットの整え方が重要です。
いずれにせよ、指定に従い、クオリティを高めることが選考通過の鍵となります。
まとめ
いかがでしたか?「エントリーシートが書けない!」となるとパニックになりそうになりますが、ここでご紹介したように書くべきことのポイントを押さえることで、誰でもスラスラとエントリーシートを書けるようになるはずです。
最初から上手く書こうとするのではなく、何度か練習を重ねると徐々に納得のいくエントリーシートを作成できるようになるでしょう。
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明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
木下恵利
ビジネスパーソンとして、伝わりやすい文章の作り方を身に着けておいて損はありません。志望動機やアピールポイント、学生時代に力を入れたことなど、何を伝える時もこの構成を意識するようにしましょう。