履歴書の志望動機をどう書くべきか悩む看護学生は多いでしょう。
看護師資格を取得していても、自分が理想とする病院や施設で働くためには、選考に通るための努力をしなければなりません。
特に志望動機は履歴書に書くだけでなく、面接でも聞かれることが多いので、相手の印象に残るような内容を考えておく必要があります。
ほかの看護学生と差をつけるためには、どのような志望動機にすればよいのでしょうか。
志望動機の書く際のポイントや書き方の例文などを詳しくご紹介します。
- 志望動機で見られるポイント
- 志望動機を書く際のポイント
- 志望動機の構成
- 看護師の志望動機例文
- 看護師を目指している人
- 志望動機を書く際のポイントを知りたい人
- 志望動機の例文を参考にしたい人
目次[目次を全て表示する]
【看護学生の志望動機】面接官が志望動機で見ているポイント
看護師の志望動機を考える際は、まず、採用担当者が見ているポイントや評価基準につながる点について知りましょう。
前もって志望動機で見られるポイントを理解しておけば、採用担当者から高評価を得られるきっかけになるからです。
看護師の志望動機を見る際に、採用担当者は主に以下の点をチェックしています。
- 志望度
- 企業とマッチしているか
- 応募者の人柄
それぞれ具体的に何をチェックしているのか、解説していきます。
1.志望度
看護師の志望動機を見る際に、採用担当者は、志望度の高さをチェックしています。
志望度とは、その職場をどのくらいの熱意で志望しているのかというポイントです。
企業(病院・クリニック)は多くのコストをかけて採用活動を進めているため、内定辞退や入職後の早期離職の数はできる限り少なくしたいと考えるものです。
長く働いてもらい、採用コストを無駄にしないためには、志望度の高い人を採用することが一番といえます。
働く熱意があり、そこに入職することを強く望んでいる人は、簡単に内定辞退・早期離職することはないだろうと考えられます。
つまり、志望度の高さは採用担当者が採否の判断を下す際に、重要な要素となっているといえるでしょう。
2.企業とマッチしているか
看護師の志望動機の中では、企業とマッチしているかどうかも重要になります。
多くの採用担当者は志望動機を見ることでマッチ度もチェックしており、できる限りマッチ度の高い人に入職してもらいたいと考えているものです。
どれだけ優秀なスキルや華々しい経歴を持っている人でも、病院・クリニックの雰囲気や大事にしている理念、働き方などに合わなければ早期離職は起こりやすくなります。
本人のモチベーションに直接影響するため、やりがいを思うように得られず、入職後は成長スピードも遅くなると考えられるでしょう。
このようにマッチ度が低いことは、採用する側と本人、双方にとってデメリットが目立ちます。
そのため多くの企業は採用活動におけるミスマッチを避け、自社に合う人材を採用しようとします。
その判断をするうえで、本人の価値観や強みなどがわかる志望動機は重要といえるのです。
3.応募者の人柄
看護師の志望動機の中では、応募者本人の人柄もよくチェックされています。
日本は以前から人柄重視のポテンシャル採用が基本のため、企業は面接で、志望動機や自己PRなどを聞くことで本人の人柄を探っていきます。
一緒に働きたいと思える人柄の持ち主かどうかが重要なポイントになるからです。
理想の職場づくりを実現するには、どのような企業・業界でも、求める人物像に合った人を採用することが重要になります。
そのためには志望動機や自己PR、ほかには長所短所などの質問で、応募者の人となりを知る必要があるということです。
志望動機では、それぞれがどのような背景で看護師を志望したのかがわかるため、人柄や価値観などが見極められます。
物の感じ方や人格形成のあり方などが自社に適していると思われれば、内定を獲得できる可能性は高まります。
【看護学生の志望動機】志望動機を書く前に準備しておくこと
志望動機はただやみくもに、企業への熱意を伝えればいいというわけではありません。
熱意の伝わる志望動機を作るには、面接官に論理立ててあなたのことを説明しなければなりません。
つまりは志望動機を書く前の準備が、内容のクオリティに関係します。
この章では、志望動機を書く前に準備しておくことを紹介します。
- 自己分析を深める
- 就活の軸を明確にする
- 企業研究をする
自己分析を深める
まず、志望動機を書く前の準備として、「自己分析」は欠かせません。
志望動機に限らずですが、自己分析を通して、自分が過去にどういう経験をして、どういう価値観を持っていて、どういう人間なのかを整理しておくことは非常に重要です。
自己分析を通じて見えてきた将来やりたいことを、志望動機に繋げることで非常に説得力のある志望動機になります。
以下の記事に自己分析の方法についてまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
就活の軸を明確にする
志望動機を考える際には、「なぜうちの会社を選んだのか」という点が特に重視されます。
この質問に対して説得力のある答えを用意するためには、まず自分自身の就職活動における軸を明確にしましょう。
就活の軸とは、自分が仕事選びにおいて何を重視しているかという基準のことです。
例えば、技術力を伸ばしたい、社会貢献度の高い仕事をしたい、ワークライフバランスを大切にしたいなど、人によって様々な軸が考えられます。
明確な就活の軸があると、それを基に「なぜその業界を選んだのか」「なぜその会社を選んだのか」という質問への答えを導き出すことができます。
また、ぜひ以下の記事からあなたに合う就活軸を見つけてみてください。
企業研究をする
企業研究は、志望動機を考える上で欠かせないステップです。
企業ごとに特色があり、その企業が何を大切にしているか、どのような人材を求めているかは異なります。
したがって、応募する企業のビジョン、ミッション、事業内容、研修制度、社風、過去の実績、将来の展望などをしっかりと研究し、理解することが大切です。
そういったところを押さえて履歴書やESを作り、面接で話すことで、企業理解度を伝えることができ、そして志望度の高さもつたえることができます。
企業研究はインターネットでの情報収集だけでなく、企業説明会の参加や現職者との情報交換など、多角的に行うことが望ましいです。これにより、一般的に知られている情報だけでなく、その企業の本質や文化をより深く理解することが可能になります。
【看護学生の志望動機】志望動機を書く際のポイント6つ
看護師の志望動機は、作成のポイントに沿って書くことが重要です。
志望動機を書く際のポイントは、以下の6つになります。
- なぜ医療業界なのか
- なぜその病院なのか
- 応募先の求める人物像を理解する
- 入社後の展望を書く
- 看護学生を長く続けたいことを話す
- オリジナリティーを持たせる
上記のポイントに沿って志望動機を書けば、伝わりやすく高評価につながる可能性が高まります。
では、それぞれのポイントの重要な点を解説していきます。
なぜ医療業界なのか
志望動機を書くときは、漠然と「なぜ看護師になりたいのか」を述べるのではなく、まず「なぜ医療業界なのか」というポイントに焦点を当てていく必要があります。
たとえば「人の役に立ちたい」「人助けがしたい」という動機では、医療業界を目指した志望動機としてやや弱いのが特徴です。
なぜなら、人の役に立てる仕事や人助けができる仕事は、医療業界以外にもたくさんあるからです。
特に医療業界は一つひとつの業務の責任が重く、常に忙しさに追われる傾向にあります。
そういった過酷な部分もある業界をわざわざ選んだのにはどのような理由があるのか、明確に伝えられなければ、「本当にやっていけるのか」と思われる原因になります。
志望した理由を論理的に伝え、自分自身の人柄や興味関心などから、業界に適性があることをアピールするのが望ましいでしょう。
なぜその病院なのか
看護師として入職先の選択肢はさまざまあるため、なぜその病院なのかは明確に伝える必要があります。
病院一つ取っても複数の選択肢があるので、その病院でなければならない志望動機を具体的に述べなければ、志望動機として物足りないと判断されてしまいます。
志望動機が不十分だと、ミスマッチが起こる大きな原因にもなります。
病院側も応募者を採用するうえでの決め手がないため、ほかに良い候補者がいれば、そちらが選ばれてしまうのは明らかです。
なぜその病院なのか、病院の経営方針や理念、求める人物像などをもとに理由を述べられると、企業研究がしっかりできていることのアピールにもつながります。
明確に説明できれば、「病院にマッチしている」「企業研究がしっかりできている」という2つの面で高評価を獲得できるでしょう。
応募先の求める人物像を理解する
まずは、応募先がどんな人物像を求めているのかを理解しましょう。
どんな資質があり、どんな役割を担う看護師を求めているかは、病院や施設によって異なります。
それを理解しないまま自分のアピールをしても、応募先とのあいだにズレが生じてしまう可能性もあるでしょう。
応募先が求める人物像を把握できたら、そこに自分との共通点がないか探してみてください。
自分自身の個性や強みと比較することになるため、深い自己分析が必要になります。
それらを踏まえたうえで、「自分にはこんな長所があるので、応募先に貢献できる看護師になれるはず」ということを伝えるとよいでしょう。
志望動機は採用ニーズに沿ったものにすることで相手の印象にも残りやすくなるはずです。
入社後の展望を書く
志望動機では、最終的に入社後の展望を書く必要があります。
企業は働く意欲が高く、やる気のある人材を求めています。
そのため単純に「〇〇のため、志望しました」と志望理由を伝えるのみでは、アピールとして物足りなさが感じられます。
自分が看護師を志望した背景に触れながら自分の価値観やものの考え方を伝え、最終的に入職後どうしたいのか意思表示することが重要です。
そこから本人の強い意思やキャリアビジョンが感じられるため、採用担当者は、意欲の高い人だと評価していきます。
入職後に達成したいこと、やり遂げたいこと、なりたい自分などをイメージし、志望動機の最後の部分で明確に伝えられると良いでしょう。
将来やりたいことがわからない、入職後どうなりたいのかがわからない…というときは、未来のことも含めて自己分析を実践することが大切です。
看護師を長く続けたいことを話す
看護師を長く続けたいことも、ぜひ話すようにしましょう。
採用担当者は長く働いてくれる人を欲しています。
特に看護師は非常に人手不足が続いているため、ぜひとも長く働きたいと考えていることを伝え、モチベーションの高さをアピールしましょう。
確かに、長い人生において転職を考えることになる人も多いはずです。
看護師を目指している段階で将来的に別の仕事をしたいと思っている人も多いでしょう。
しかし、志望動機においてはその気持ちを抑えておき、長く働きキャリアアップしたいと考えていることを話すことが大切です。
オリジナリティーを持たせる
オリジナリティーを持たせることも、志望動機のクオリティを高めるにあたっては非常に重要なポイントの1つであるといえます。
志望動機を書く上では、自分の言葉を使い自分の気持ちを伝えることが大切です。
ありきたりな話し方をしてしまっては他の就活生と差別化を図れず、埋もれてしまいます。
自分自身の熱意や経験は自分しか持ち合わせていない武器です。
そのため、志望動機の例文はあくまで参考の1つとして利用するようにしましょう。
あくまで、構成や書き方について参考にした上で自分の言葉で書くことが大切です。
【看護学生の志望動機】志望動機を書く際に避けた方が良い内容
続いて、看護師の志望動機を作成するにあたって避けた方が良い内容についても3つ紹介します。
以下の3点は志望動機の1つとして持っておくことはもちろん構いません。
しかし、大っぴらにアピールすることではないため、心の中に留めておくようにしましょう。
- 待遇や福利厚生に関する事
- アクセスに関する内容
- 受け身な姿勢
待遇や福利厚生に関する事
待遇や福利厚生は当然ながら非常に重要であり、この要素を最も重要視して就活を進めている人も非常に多いでしょう。
仕事は人生の目的でなく生きていく術の1つであり、基本給の高さや有給の取得しやすさは仕事を選ぶ上では最も大切な要素の1つです。
しかしながら、その点ばかりを志望動機にしてしまうと「この人はあまり仕事への熱意がないのでは」と思われてしまう可能性が高いです。
そのため、志望動機では業務内容など仕事への熱意を感じさせることを書きましょう。
相手も当然ながら待遇や福利厚生を重視していることは分かっているため、暗黙の了解としてお互い触れないようにしましょう。
アクセスに関する内容
確かに近くの病院で勤める方が通いやすいですし、就活においてはどの病院に就職するかはアクセスで選ぶ人も多いでしょう。
しかしながら、駅から近い、家から近いなどアクセスが志望動機であると、「うちの病院でなくても、駅から近ければどこでも良いのではないか?」と思われてしまいます。
また、他にもいくつも話す内容がある中で近さだけを話してくるということは、研究など全く行っていない人物であると思われてしまう可能性もあります。
立地だけでなく、業務内容への興味関心といった自分の熱意を踏まえた内容を作成することが重要です。
受け身な姿勢
看護師は就職した後も勉強を続けなければなりません。
したがって「勉強させていただきたい」と志望動機に書いてしまう人は非常に多いです。
しかしながら、このフレーズは実はあまり印象が良くないので、勉強熱心であることは非常に良いのですが、「勉強させていただきたい」は受け身な姿勢であると捉えられてしまい、あまり利益に貢献する姿勢がないのではないかと思われてしまいます。
企業の採用担当者は能力を発揮して自分の病院の利益に貢献してくれる人を求めています。
したがって学ぶ姿勢だけでなく、自分がどのように貢献できるかを期待することが重要なのです。
【看護学生の志望動機】志望動機を書く際の注意点
看護学生が志望動機を作成する際は、せっかくのアピールを無意味なものにしてしまわないように、さまざまな注意点に気をつける必要があります。
そのためここからは、志望動機を書くときの注意点を解説していきます。
主に注意したいポイントは以下のとおりです。
- 誤字・脱字に気を付ける
- 嘘をつかない
- 自己分析をしっかり行う
誤字脱字に気をつけることや嘘をつかないことは、基本として注意すべきです。
また、自己分析を事前にしっかりと行うことは、人によっては意外とおろそかにしがちなので十分注意しましょう。
では、詳細をそれぞれ見ていきます。
誤字・脱字に気を付ける
看護学生が志望動機を書くときは、まず基礎的なポイントとして、誤字脱字にくれぐれも注意してください。
誤字脱字があると、注意力や誠意に欠ける印象を与え、良い内容の志望動機も台無しになってしまいます。
「大事なことにも関わらず見直しをしない」「やりっぱなしで責任感がない」などの印象を持たれれば、そのような姿勢は業務にも反映されると思われるでしょう。
医療現場では、一つひとつの仕事を丁寧かつ正確に、責任感を持って行うことが求められます。
そのため、誤字脱字のような些細なミスも、自分の印象を大きく落とす可能性がある点を自覚しましょう。
志望動機を作成し、何度か見直したあとは、修正を繰り返したことでかえって誤字脱字が出てしまう場合もあります。
そのため、提出前は最終チェックを欠かさず行い、誤字脱字がないように丁寧に仕上げることを心がけましょう。
嘘をつかない
看護学生が志望動機を作成する際は、嘘をつかないことにも注意が必要です。
少しの誇張表現でも、「大げさに聞こえるので嘘ではないか」と思われれば、印象が悪くなります。
そのため、誇張や嘘は避け、実際の経験や思いに基づいて志望動機を作成することが大切です。
誠実さ・正直さが伝わる内容を意識し、自分の人柄をまっすぐにアピールしましょう。
なお、「実際に確かめられるわけではないから、嘘をついてもバレないだろう」という認識を持つのはやめましょう。
確かに一つひとつの情報の真偽を確かめられることはありませんが、嘘には具体性がないため、就活の場では非常にバレやすいといえます。
特に多くの学生を見てきている採用担当者は、経験上、噓には敏感です。
もし嘘だとバレれば、人間性を疑われ、「責任感の伴う医療現場には向かないのでは」と懸念すらされてしまうため要注意です。
自己分析をしっかり行う
看護学生が志望動機を作成する際は、自己分析を徹底的に行う必要があります。
そのため、現段階で「自己分析が足りていないかもしれない」と自覚がある学生は、改めて自己分析を行ったうえで志望動機を書きましょう。
自己分析では、自分自身を知り、強みやアピールポイント、将来成し遂げたいことなどについて理解を深めていきます。
そのような一つひとつの理解は、説得力のある志望動機を書くうえで重要なプロセスであり、自己理解度が高いほど採用担当者には響きやすくなるものです。
自分が看護師を目指す理由や医療業界に興味を持った理由、将来どのような看護師になりたいのかなどを明確にし、積極的に志望動機へ反映させましょう。
なお、自己分析を徹底的に行う際は、これまで自分が経験してきたことや興味のあることを細かく洗い出すことが大切です。
【看護学生の志望動機】志望動機の構成はPREP法で作ろう!
志望動機を書く際には構成を意識して書くことで論理的で分かりやす文章を作ることができます。
具体的にはPREP法を使うとよいでしょう。これはビジネスの場でも用いられる手法であり、ESや履歴書だけでなく、面接で話すときにも意識しましょう。
「Point(結論)」→「Reason(理由)」→「Example(具体的なエピソード)」→「Point(結論)」の順で構成する手法。
この順番で話すと自然に論理構造が意識できている文章がつくれる。
Point(結論)
まずは「なぜその企業を志望するのか」を簡潔に書きましょう。
ESや履歴書などのでは最初の1行目が最も重要とされているため、できるだけわかりやすく、伝えたい内容をしっかり伝えられるようにしましょう。
この結論の部分をおろそかにすると、応募数の多い会社では最後まで志望動機を見てくれない場合もあるので気を付けましょう。読み手が理解しやすい書き出しを意識することで、企業の目に留まり、しっかりとアピールできるでしょう。
- 「〇〇という企業理念に共感し、志望しました。」
- 「△△という事業に興味があり、志望しました。」
- 「〇〇というスキルを活かしたいと思い、志望しました。」
- 「〇〇を実現したいため志望しました。」
Reason(理由)
結論を書いたら、必ずそれに対する理由や根拠を書きましょう。
書き出しでグッと興味を掴むワンフレーズは、インパクトこそ絶大ですが抽象的です。そのため、結論に説得力を持たせるため、詳しい根拠を書く必要があります。
- 「貴社の〇〇というサービスを利用した際に感動しました。」
- 「アルバイトで〇〇の必要性を感じ、それに力を入れている貴社に興味を持ちました。」
- 「大学で〇〇の分野に興味を持っており、将来はその分野を広げる仕事がしたいと思うようになりました。」
Example(具体的なエピソード)
結論と理由を述べたら、それにいたった具体的なエピソードや実体験を述べましょう。
その志望動機を考えるに至った自分のこれまでの経験があるはずです。それを述べることで、志望動機に根拠を持たせることができ、説得力の高い志望動機を作成することができます。
また、志望動機が同じような学生は多く存在しますが、根拠となるエピソードによって自分の志望動機にオリジナリティーが埋めれるため、差別化をしやすくなります。
- 「学生時代のアルバイトの経験で〇〇に疑問を持つようになり、これを解決したいと考えた。」
- 「長期インターンの経験で〇〇の面白さを感じ、将来は〇〇を突き詰めていきたいと考えるようになった。」
Point(結論)
最後に結論を述べていきます。最初に述べた結論とは異なり、「入社後に成し遂げたい事」や「貢献したい事」といった入社への意気込みを重点的に述べましょう。
この部分は志望動機の最後の締めになるため、意気込みや志望度の高さを採用側に伝えるように意識しましょう。
- 「このような経験から御社(貴社)を強く志望し、入社後は〇〇に挑戦したいです。」
- 「この経験から〇〇の部分で貢献していきたいです。」
【看護学生の志望動機】志望動機の例文10選
実際にどのように書けば、応募先の印象に残る志望動機になるのでしょうか。
いくつかパターン別に例をあげて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
志望動機を何文字で書くかは応募先によって異なりますが、平均的な400文字でまとめた例をご紹介しています。
さらに短く書く場合は省略してまとめるとよいでしょう。
もちろんそのままそっくり書くのはよくありませんので、文章校正や内容の具体性などを参考にすることをおすすめします。
例文1:教育体制が志望動機の例文
私が貴院を志望する理由は、総合的に看護業務を学ぶことのできる教育体制に魅力を感じたからです。
私は小さいころから「人の役に立ちたい」という思いが強く、看護師を目指してきました。
これまで看護学校でさまざまな分野について学んできましたが、看護実習をするなかで、〇〇分野に触れる機会を経験しました。 そして、〇〇の分野についてさらに学びたい、〇〇分野のスペシャリストになりたいという思いが強くなったのです。
貴院で取り組まれている〇〇分野に関する精神には感銘を受け、さらに、〇〇分野について深く学べる教育体制に大変魅力を感じています。
看護師として貴院に勤務することで、自分が目標としている患者様に寄り添った看護や、患者様の尊厳を第一に考えた医療の提供が実現できるのではないかと考えました。
貴院で経験を重ねていくことで、〇〇分野のスペシャリストとして、患者様の役に立てる看護師になれたらと思います。
もちろん課題もたくさんあると思いますが、一つひとつを乗り越えて看護師として成長していきたいと考えています。
例文2:最先端医療に携わるのが志望動機の例文
私が貴院を志望したのは、最先端医療に携わることができるためです。
私は、看護学校で勉強・実習を重ねるなかで、最先端医療について高い関心をもつようになりました。
最先端医療におけるトップクラスの実績のある貴院なら、私が希望する医療に携わりながら、看護師として成長できると感じ、志望いたしました。
最新の医療機器や設備をもち、高度な医療を提供している貴院は、新人教育や院内外の研修、勉強会など教育面にも力を入れていると聞いております。
看護師として向上心をもちながら、高度な看護スキルと知識を身につけられる環境で働けることは、私にとっての理想です。
また、貴院は最先端で高度な医療を提供しながら、患者様目線の医療・看護の提供を理念に掲げているとうかがいました。
貴院でなら、最先端医療の現場で急性期看護を学びつつも、患者様に寄り添った看護ができる看護師に成長できるのではないかと思っております。
また、貴院は看護師が働きやすい環境作りにも取り組んでいらっしゃるということなので、長く勤めていきたいと考えています。
例文3:小児科に応募する場合の例文
私が貴院を志望した理由は、小児医療の分野でスキルアップしていきたいと考えているからです。 私は幼いころ体が弱く、地元の総合病院に通院しておりました。
その際、看護師をはじめとする多くのスタッフに支えられた経験は、今でも深く心に残っています。
成長するにつれ、自身も医療に携わる仕事がしたいと考えるようになり、看護師を目指し始めました。
地域密着の小児専門医院として定評のある貴院で働くことができれば、地域のお子様の成長を見守りながら、患者様の不安な気持ちに寄り添える看護師として成長できるのではないかと考えました。
もともと子どもと接することが好きなので、幼いころに私のことを支えてくださった看護師さんのような存在になれるよう、貴院で精いっぱい働かせていただけたらと思います。
看護学校では小児科実習も経験しましたが、想像以上に幅広い看護が必要で、ハードな面もありました。
しかし、患者のことを第一に考えている貴院でなら、患者様とそのご家族に寄り添える看護師になれる自信があります。
例文4:内科に応募する場合の例文
私が貴院を志望したのは、地域に密着して患者様一人ひとりのことを考えられる環境で、内科の看護師として働きたいと思ったからです。
看護学校の授業や実習を通して、自分はどのような現場で看護師として働きたいのかを考えましたが、患者の生活に密着し、生活習慣の改善から健康促進をはかれる内科にもっとも魅力を感じました。
内科の看護師は患者様の病気を治すだけでなく、健康促進のためのサポートをすることも重要な仕事です。
ほかの診療科目に比べて患者のニーズが高く、幅広い範囲の疾患について対応が求められます。
患者様最優先の温かい医療を提供している貴院で、医療や医薬品などの全般的な知識を習得しながら、その知識を用いて患者様に寄り添っていきたいと考えています。
そして、一人ひとりの患者様が健康な暮らしを送れるよう、しっかりとサポートできる看護師に成長していきたいです。
几帳面な性格という長所を活かし、貴院で活躍できる看護師になれるよう精いっぱい努めます。
例文5:実習の経験をアピールする例文
私は看護業界を選んだ理由の一つは、常に新しいことを学び、成長する機会が豊富だからです。
看護の世界は多様で、患者さんの状態や環境に応じて常に適応しなければなりません。
私は臨床実習や学校での授業を通じて、臨機応変に対応し、チームで働くことの重要性を学びました。
看護師としてのキャリアを追求することで、自己成長を促し、多くの人々とのつながりを築きながら、絶え間ない学びと成長を経験できると信じています。
私はこの道を通じて、自分自身と共に他者にも何かを与えることができることを嬉しく思います。
例文6:学校で学んだことをアピールする例文
私が看護師を志す理由は、人々の生活に寄り添い、支えることができる貴重な職業だと感じるからです。
人々の健康や生活の質を向上させるために、自らの知識とスキルを活かし、社会貢献を果たしたいと考えています。
また、看護師としての専門知識を深めた今、現場での経験を積むことで、地域医療に貢献し、患者さんやその家族に寄り添う存在となりたいという強い意志がもつことができました。
私はこの学生時代に学んだことを通して、貴院で活躍できる人材になりたいと考えています。
例文7:学校で学んだことをアピールする例文
私が看護師を志望した理由は、貴院の患者中心のケアへの熱意に共感したことと、医療チームの一員として社会に貢献したいという夢があったためです。
人々の健康や生活の質を向上させ、困難な時に支えることができる看護師の役割は、社会にとってなくてはならない存在であると考えています。
患者と家族との深い信頼関係を築き、彼らの心身の健康を支えることが私の目標です。
そのために、さまざまな方とコミュニケーションが取れるよう、ボランティア活動や地域のケアハウスへの訪問イベントに数多く参加してきました。
看護師として勤務する中で、いち早く医療知識を身につけ、貢献できる人材になります。
例文8:患者との信頼関係を大切にしたいという志望動機の例文
私は、患者様との信頼関係を大切にしながら看護を行いたいと考え、貴院を志望しました。
看護実習では、病状への不安からコミュニケーションを拒否する患者様と接する機会がありました。
はじめのうちは、経験がないからこそどのようにその患者様と関わるべきか悩みましたが、日々の挨拶や身の回りのケアを丁寧に行い、少しずつ会話の機会を増やしていきました。
結果、その患者様は心を開いてくださり、「話を聞いてくれてありがとう」という言葉をいただけたことが大きな喜びになりました。
私はこの経験により、信頼関係の構築が、患者様の安心感とより良いケアにつながることを学びました。
入職後は、一人ひとりの患者様に寄り添いながら信頼関係を築き、安心して治療を受けられる環境を整えられる看護師を目指します。
例文9:地域医療に貢献したいという志望動機の例文
私は、地域に根ざした医療を提供することで患者様の生活を支えたいと考え、貴院を志望しました。
看護実習では、退院後の生活に不安を抱える高齢の患者様を担当したことがありました。
その際に私は、自宅での生活を安心して送れるよう、多職種と連携しながら退院後のサポート計画を立てることが重要だと感じました。
また、患者様が「住み慣れた地域で過ごしたい」と話していたことが心に残り、地域医療の大切さを実感しました。
私はこの経験によって、入院中だけでなく、退院後の生活も見据えた総合的なサポートを提供することが重要だと学びました。
入職後は患者様やその家族の不安に寄り添い、地域全体の健康を支えられる看護師になりたいと考えます。
例文10:チーム医療に携わり、他職種との連携を深めたいという志望動機の例文
私は、チーム医療の一員として他職種と連携しながら患者様を支えたいと考え、貴院を志望しました。
実習では、多職種カンファレンスに参加する機会があり、医師やリハビリスタッフ、ソーシャルワーカーが意見を出し合い、患者様の退院支援を進める場面を経験しました。
当初、患者様は退院後の暮らしについて不安を感じ悩んでいましたが、各職種が協力して支援することで安心して退院できた姿を見て、チーム医療の重要性を実感しました。
この経験から、看護師は患者様と他職種をつなぐ役割を担い、情報共有や調整を行うことが求められるのだと学びました。
貴院に入職後した際は円滑なコミュニケーションを大切にし、他職種と連携しながら、患者様にとって最適な医療を提供していきたいと考えます。
【看護学生の志望動機】面接で強調すべきキャリアビジョン
看護師の志望動機を伝える際、キャリアビジョンをしっかりと示すことは非常に重要です。
面接官は応募者がどのような目標を持ち、どのように成長していきたいと考えているのかを知りたがっています。
自分の成長の方向性を具体的に示すことで、長期的にその病院で活躍できる可能性をアピールできます。
ここでは、看護師として強調すべきキャリアビジョンに関して、重要な3つのポイントを紹介します。
短期的な目標と成長計画
看護師としてのキャリアをスタートさせる際に、短期的な目標を設定することは大切です。
まずは、基礎的な看護技術や知識をしっかりと習得し、患者さんに安心感を与えることが求められます。
また、最初の1年間で習得すべきスキルや自分の役割を明確にし、学んだことを実践に活かせるようにすることが重要です。
このような短期的な目標を設定し、どのように成長していくかを面接で伝えることで、意欲的な姿勢を示すことができます。
中長期的なキャリア展望
看護師としての中長期的なキャリア展望も重要なポイントです。
例えば、5年後に専門分野に特化した看護師として活躍したい、またはリーダーシップを発揮してチームをまとめる役割を担いたいという目標を述べると、自分の将来像が明確に伝わります。
また、継続的に教育や研修を受け、スキルをアップデートし続ける意欲を示すことで、長期的に成長する姿勢をアピールできます。
このような展望を持ち続けることが、キャリアを築くうえでの強みとなります。
患者のケアと自分の成長のバランスを取る
看護師として大切なのは、患者さんのケアを最優先にしつつ、自分自身の成長を追求することです。
患者一人ひとりに対して最適なケアを提供するためには、継続的な学びや成長が必要です。
しかし、その成長が患者さんへのサービス向上にどのように繋がるのかを意識しておくことが重要です。
患者との信頼関係を築きながら、専門知識や技術を磨き続けることで、患者に安心感を与えつつ、自己成長を実現することができます。
【看護学生の志望動機】どうしても志望動機が思いつかない場合
志望動機を作成する際は、さまざまなコツやポイントをチェックしても、なかなかうまく書けないことも少なくありません。
そのためどうしても志望動機が思いつかないときは、以下の対処法を実践することが重要です。
- 自己分析・他己分析を進めよう
- 業界・企業研究を進めよう
- 就活エージェントを利用しよう
それぞれどのような点を意識して対策すべきなのか、詳細を解説していきます。
自己分析・他己分析を進めよう
看護師の志望動機を作成する際に、書き方に手間取った場合は、自己分析や他己分析を積極的に進めましょう。
志望動機がわからないのは、自分のことをはっきりと理解できていないからかもしれません。
自己分析や他己分析を進めれば、自分のやりたいことや興味関心、向いていることなどが明らかになり、自分自身に対して理解が深まります。
よりスムーズに自分のことを言語化できるようになるため、志望動機も書きやすくなります。
目指すべき業界や職種、自分が望む職場も見えてくるでしょう。
自己分析のやり方については、以下の記事をぜひ参考にしてみてください。
業界・企業研究を進めよう
どうしても志望動機が書けないときは、業界や企業研究を進めることも重要になります。
志望動機が書けない理由には、企業・業界に対する理解が足りていないことも関係しています。
業界・企業に対して理解が浅ければ、その業界(企業)のどこに魅力を感じて勤めたいと思ったのか、うまく言語化できません。
業界・企業について詳しく知らなければ、何をもってして自分に適正があると感じたのか、具体的なアピールもできないでしょう。
研究を進めていけば、魅力を感じるポイントや共感する部分が見えてくるため、志望動機には取り入れやすくなります。
企業分析の方法については、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
就活エージェントを利用しよう
志望動機が書けず困っているときは、就活エージェントに相談するのもおすすめの対策になります。
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【看護学生の志望動機】よくある質問
看護師という職業は、人々の命を守る大切な仕事です。
ここでは、看護業界に関するよくある質問を取り上げ、看護学生としての進路選択に役立つ情報を提供します。
看護学生でなくても、看護業界に関わる職種には就職可能です。例えば、看護助手や医療事務、介護職など、看護師以外の仕事で業界に入ることができます。看護師になるためには、専門の教育を受けて資格を取得する必要がありますが、医療関連の仕事に興味があれば他の職種も選択肢としてあります。
看護師になるには、看護専門学校や大学で看護学を学び、国家試験に合格する必要があります。看護師の資格を取得後、さらに専門分野の認定看護師や、大学院で学び、修士・博士課程を経てキャリアを積むことができます。
看護師として働くための経験は、病院やクリニックなどで実習を重ね、実際の患者さんのケアを行いながら積みます。実習では技術や知識を身につけ、最初は指導を受けながら経験を積むことが一般的です。キャリアを重ねるごとに、専門知識やスキルが向上します。
看護師の給与は、病院や勤務先の規模、地域によって異なりますが、基本的には安定しており、手当(夜勤手当や資格手当など)が加算されます。また、福利厚生が整っている場合が多く、キャリアが上がると昇給やボーナスも期待できます。初任給は平均的な水準ですが、経験や役職に応じて変動します。
看護師の勤務時間は、病院やクリニックによって異なりますが、24時間体制での勤務が求められるため、シフト勤務が多いです。一般的には昼夜交替のシフト制で、週休2日や交代勤務が基本です。夜勤や早朝勤務があるため、体調管理が重要になります。
看護師のキャリアアップ方法としては、専門看護師や認定看護師の資格を取得することが一つの道です。また、病院内での管理職に進む道や、大学院での学びを通じて教育・研究職に進むことも可能です。その他にも、海外での経験や研修を積むこともキャリアを広げる手段です。
看護業界は高齢化社会に伴い、今後さらに需要が高まると予想されています。看護師には、技術的なスキルに加え、患者とコミュニケーションを取る力、リーダーシップやチームワークが求められます。また、最新の医療技術に対応できる知識や、患者の心理面にも配慮したケアが重要です。
まとめ
看護学生が履歴書の志望動機を書く際は、応募先の特徴や求めている人物像をしっかりと理解し、自分がそこで働く看護師としてマッチしていることをアピールすることが大切です。
そのうえで、自分が応募先に勤務することでどう貢献できるか、貢献できると感じるならその理由は何なのかを考えてみましょう。
看護師の資格を活用して働ける場はたくさんあります。
そのなかから、なぜそこで働きたいと思ったのかを上手に説明できれば、相手の印象にも残りやすいでしょう。
まずは自分が看護師としてどの分野で働きたいと思っているのかを明確にし、時間をかけて慎重に志望動機を考えていきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート