【例文11選】通信業界の志望動機!人事に響く志望動機の書き方を徹底解説!

【例文11選】通信業界の志望動機!人事に響く志望動機の書き方を徹底解説!

「志望動機の書き方はなんとなくわかるけれど、通信業界の人事に響く内容とはどういったものか」と頭を悩ませる学生は大勢います。

ポイントをいくつか整理しておけば、誰でも自分の経験に落とし込んだオリジナリティあふれる志望動機が書けるでしょう。

そこで今回は、採用担当者や人事の心に刺さる内容をテーマに、通信業界の志望動機の書き方について解説します。

「志望動機の書き方がわからない」「書いているうちに何が言いたいのかわからなくなってしまった」という方はぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
  • 通信業界の志望動機の書き方
  • 通信業界の最新の動向
  • 人事に刺さるポイント
  • 通信業界の志望動機の例文

目次目次を全て表示する

【通信業界の志望動機】そもそも通信業界とは

志望動機は、そもそも通信業界とは何なのかについても分かった上で作成する必要があります。

業界研究をしっかり行うことで、企業研究を行っている熱心な就活生であるという印象を与えることができます。

放送業界

放送業界の代表例としては、「TBS」や「フジ・メディア・ホールディングス」などのテレビ会社が含まれています。

このほかにテレビ局なども放送業界に含まれており、さまざまな企業が「放送業界」という枠組みの中に含まれています。

その中でもテレビ業界とラジオ業協会について、この後簡単に説明していきます。

1.テレビ業界

テレビ業界を志望する多くの人がテレビ局を目指していることでしょう。

しかし、テレビ局の仕事は「一部の番組を制作すること」です。

テレビ番組の制作を主な仕事としているのがテレビ番組制作会社で、テレビ局ではニュースや報道番組など、一部の制作を行っています。

テレビ局で放送されている番組は、実は外部の番組制作会社に依頼している場合がほとんどです。

よって、テレビ番組の作成をしたい方は、番組制作会社で働くことでも目標を叶えられるので、就活の選択肢に入れるのも良いでしょう。

2.ラジオ業界

ラジオ業界はAM放送、FM放送などありますが、多くのラジオ局は新聞社やテレビ局と系列関係にあることが多いです。

なぜなら、事業をするには許認可が必要な「免許事業」だからです。

少数の決まった局による独占状態が続いているのがラジオ協会です。

また、近年では、インターネットでラジオが聞けるウェブサービスやアプリが登場したり、GoogleHomeなどのスマートスピーカーから聞けるようになったり、時代とともに変化しています。

よって、時代の変化に柔軟に即応できる人物が向いている業界と言えるでしょう。

移動通信業界

移動通信業界と聞くと聞きなじみがない人も多いかもしれませんが、大手通信キャリアや携帯電話会社など、通信インフラの整備や電波提供を行う企業のことです。

例えばNTTドコモやソフトバンク、KDDIなどと聞くと分かりやすいでしょうか。

こうした大手の企業は多くの携帯電話を利用している人々のために通信インフラを提供するため、さまざまな工夫を凝らしているのです。

固定回線

通信業界における固定回線事業とは、企業や個人宅におけるインターネットの固定回線の設置に携わる仕事です。

自宅に固定電話を設置したり、インターネットを楽しんだりする場合はもちろん、地域によってはテレビを見るのにも固定回線は欠かせません。

固定回線事業では、導入の受付から機器設置工事、アフターフォローといったサポートを包括的に担う仕事です。

高速かつ大容量の通信を可能にする回線で、具体的な事業としてはフレッツ光やドコモ光といった事業が該当します。

無線回線

通信業界の無線回線とは、スマートフォンやパソコンなどのインターネット通信事業に携わる仕事です。

いわゆる電波を利用した回線のことで、4Gや5Gといったサービスが該当します。

スマートフォンが急速に普及している背景を受けて、無線回線は今後とも発展が期待される事業といわれているのです。

ドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアの3社の動向が注目されるほか、近年では楽天モバイルのような新規参入企業もたくさんあります。

格安の料金プランを謳う企業もあり、シェア獲得に向けて今後も大きく動きがあると予測されるでしょう。

ISP

ISPとは個人や企業にインターネットに接続するためのサービスを提供する事業者のこと。

コロナ禍によりオンライン授業を経験した方は多いでしょう。

自分の親がテレワークやオンライン会議を実施しているのも見たことがあるかもしれないです。

それらはISPを活用して行われることが多いです。

コロナ禍により他の業界が大きな打撃を受けている中、あまり打撃を受けず、むしろ成長した事業だと言えます。

IT業界との違い

IT業界は大きく分けて、「情報通信」「ソフトウェア」「ハードウェア」「インターネット」の4つに分類できます。

通信業界はIT業界の分類の1つに当たります。

具体的に通信業界では、通信を行うための回線の整備、それにかかわるサービスの運営を主な業務として取り組んでいます。

また、次の見出しでも紹介しますが通信業界には技術職だけでなく営業職や企画職などの職種もあります。

【通信業界の志望動機】通信業界の職種

通信業界で働くとなると、具体的に想定される職種は営業・企画・エンジニア・カスタマーサービスの4つです。

職種によっては特定のスキルをあらかじめ学んでいる必要があったり、学部を限定したりするものもありますが、基本的に志望すればどの職種にも就くことができます。

志望動機は、こうした職種に応じて書く内容をコントロールできると、より内容の濃いものになるでしょう。

3つの職種が普段どういった仕事をしているかを学びつつ、求められる人物像についてイメージするヒントをつかんでください。

通信業界の職種について以下の順番で解説していきます。

通信業界の職種
  • 営業
  • 企画・マーケティング
  • エンジニア
  • カスタマーサービス

それでは詳しく見ていきましょう。

営業

通信業界における営業職は、企業や個人に向けた営業活動を担います。

自社の通信プランをプレゼンテーションし、新規契約や継続申し込みを取り付けることが主な仕事です。

場合によっては、すでに契約を結んだ企業や個人に対して、操作や契約更新などのアフターフォローを通じて関わることもあります。

仕事の評価基準は基本的に営業のノルマがベースです。

新規契約の獲得数が問われる場合もあれば、企業によっては契約してくれた顧客の継続率が評価に加味される場合もあります。

企画・マーケティング

通信業界における企画職とは、新商品やプランの立案・企画、事業全体の方向性の決定からプロモーションの詳細決定など多岐にわたります。

お伝えした通り、通信業界の動向は日々目まぐるしく変化しています。

そうした変化に対応するために、通信プランの見直しや事業として何を推進し、どういった売り上げを立てていくかといった戦略を立てる人材が必要なのです。

企画職はそうした事業全体の方向性を舵取りする役割があります。

ときには、自社やサービスのプロモーションを企画するような業務も担う場合があるでしょう。

エンジニア

通信業界の開発職とは、通信機器の開発やネットワークの構築といった、システム運用全般を担う仕事です。

入社してすぐに専門的なスキルを要するということもあり、この職種のみ、理系学部向けの仕事ということになります。

もちろん、文系の学生であっても趣味でプログラミング言語を学んでいた、またはエンジニアとして長期インターンに参加したという経験があれば十分なアピール材料になります。

保持している資格や実践に活かせるスキルを持っているなら、志望動機の中でもしっかりとアピールすると良いでしょう。

カスタマーサービス

通信業界におけるカスタマーサービスとは、コールセンター、SNSの運用など対面でない形で担う業務になります。

対応する業務内容は多岐にわたりますが、具体的に、電話での商品説明やクレーム対応商品やサービスに対する意見、要望の受付などになります。

顧客対応のほかにも、コールセンターで働くメンバーの採用・面接や業務改善、サービスの企画なども行います。

【通信業界の志望動機】通信業界の動向

通信業界に対する志望動機を書くには、業界の最新の動向についてもしっかりと頭に入れておきましょう。

業界として取り組む課題や注目されている技術などを知ることで、自身の将来的なキャリアアップについても考えを巡らせられます。

注目すべきポイントとしては、5Gの普及・Iotの活用・セキュリティの強化が課題・地域格差の解消が課題・低価格プランの登場といった5つです。

通信業界の動向にはどういったものがあるのか、詳細を見ていきましょう。

以下の順番で解説していきます。

通信業界の動向
  • 5Gの普及
  • Iotの活用
  • セキュリティの強化が課題
  • 地域格差の解消が課題
  • 低価格プランの登場

それでは見ていきましょう。

5Gの普及

5Gとは第5世代移動通信システムのこと。

5Gは「高速・大容量」「低遅延」「多数端末との接続」が特徴です。

様々な機能が飛躍的に向上し、私たちの生活を支える、もっと暮らしやすいものになりました。

4Gと比べて通信速度は20倍、遅延は10分の1、同時接続台数は10倍も進化しました。

しかし画期的な5Gにもまだまだ課題はあります。

「高コスト」と「インフラ整備の不十分」です。

5Gは周波数がすぐに衰退しやすく、遠くまで届かないという特徴があります。

地方に行くと5Gではなくなり、圏外ということもありますよね。

遠くまで届かないため、多くの基地局を設置しなければならず、その設置・整備にはかなりのコストがかかります。

Iotの活用

最近の通信業界は、Iotの活用が1つのトレンドに上がっています。

Iotとはモノのインターネットのことで、家電製品や家の設備にセンサーを搭載してネットワークにつなぐことを意味します。

取得した情報はサーバーなどに蓄積され、相互交換されることで生活をより便利にするため、役立てられているのです。

Iotを使えば既存システムの無駄を省いたり、サービスの質や速度が担保しやすくなったりするため、業界全体を活性化する一助となると考えられています。

しかしこれを活用するにあたってプライバシーの問題が表面化しています。

Iotの活用が進むと、様々な商品がネットワークに接続することになります。

これは様々なネットワークに個人情報を送り込む危険性があることを意味します。

こういったメリット・デメリットの両方を理解する必要があります。

セキュリティの強化が課題

インターネットが普及したことで、ネットワークの使い勝手やサービスは飛躍的に向上しました。

しかし、その一方でサイバー攻撃のようなリスク対策も、喫緊の課題として取り沙汰されるようになります。

たとえば、テレワークのような働き方は、社内だけで事足りていたセキュリティ管理の範囲を、より広げなければ対応できません。

サービスによっては、ユーザーを含む包括的なセキュリティ対策が必要となる場合もあり、ネットワークの安全性強化に向けた取り組みは、通信業界全体の課題となっています。

地域格差の解消が課題

通信業界には、先進技術を積極的に取り入れていくことと並行して、地域格差の解消も求められています。

わかりやすい事例で言えば、5Gが主要都市では使えるのに、地方では圏外になってしまうことがあげられます。

地域によっては、根本的にインターネットへのアクセスが困難なエリアも存在するうえに、こうした格差は時間の経過と共に開いていってしまうでしょう。

こうした地域格差は自然に解消するものではないため、通信サービスにおける格差をなくすことも、通信業界における課題の1つと言えるのです。

低価格プランの登場

低価格プランといえば、記憶に新しいのはモバイル事業に参入した、楽天モバイルの超大幅割引プランではないでしょうか。

携帯料金については、政府からも料金を引き下げるよう業界全体に通達があり、大手キャリア3社は相次いで新たな料金プランを打ち出しました。

ahamoやLINEMOといった大手キャリアの子会社や、別の通信事業を取り扱う企業の台頭も目立っています。

携帯という生活に必要不可欠なツールを支える通信事業が、今後どのような動きを見せるのか注目が集まっています。

【通信業界の志望動機】企業は志望動機のどこを見ているか

企業が履歴書やエントリーシートの志望動機を通じて見ているのは、熱意・人柄・適性の3つです。

モチベーションを保ちながら働くには、業界や企業に対する熱意は、必要不可欠なものだと考えています。

また、志望動機では人柄や職業に対する適性も働くうえで重要な要素となるため、必ず見られます。 志望動機の書き方を学ぶにはまず、企業が志望動機を通じて、学生の何を知りたいと思っているのかを整理しましょう。

ポイントを理解しておくことで、より刺さる志望動機が書けるようになります。

ポイントの3つを以下の順番で解説していきます。

志望動機のどこを見る?
  • 熱意
  • 人柄
  • 適性

詳しく見ていきましょう。

熱意

企業は志望動機を通じて、仕事に対する熱意を見ています。

業界や企業に対して「どうしても働きたい」と想う熱意は、就職後の仕事に対する姿勢やモチベーションと直結すると考えられます。

思うように成果があがらなかったり、仕事でミスをしてしまったりしたときも、熱意があれば持ち直せるでしょう。

なかには、仕事はお金を稼ぐための手段と考える人もいるかもしれませんが、そう長くは続きません。

内定辞退や早期離職といったミスマッチを起こさないためにも、企業は志望動機から熱意を読み取り、採用判断の基準にしているのです。

人柄

書かれたエピソードから物事に対する考え方や、行動のプロセスが読み取れるため、志望動機は人柄の判断材料としても活用されます。

一般的にスタートアップ企業から大企業まで、どのような会社にも企業文化や、独自の風土があります。

実際に勤めている社員には、仕事の進め方や意思決定を下すプロセスに、似通ったところがあると考えて良いのです。

つまり、人柄に正解はないものの、企業は会社に馴染めるかどうかや、将来的に活躍できる可能性が高いかどうかを人柄によって判断しているのです。

自らを偽る必要はありませんが、好まれやすい人柄の傾向があると理解しておきましょう。

適性

志望動機は業務や企業風土といった、全体的な職業適性を見極めるのにも役立てられています。

お伝えした通り、志望動機には少なかれ学生の人となりの見える部分があります。

責任感が強い・主体性がある・粘り強いといった個性を、どう活かして職務遂行するつもりなのかを知りたいのです。

一方、スキルがあるかどうかについて、企業はさほど重視していません。

スキルのあることが前提となる技術職を除き、志望動機における適性の部分で、職務スキルを必要以上にアピールする必要はないでしょう。

志望動機を書くうえで、もっと注意してほしいことを次の記事ではまとめています。

ぜひ、より良い志望動機を作るために読んでみてください。

 

【通信業界の志望動機】通信業界に求められる人物像

通信業界で働くのに適している人柄、求められる人物像は以下の4つです。

まず、お伝えした通り日々変化の激しい通信業界では、就職してからも新しい知識を吸収し続ける継続力が欠かせません。

職種に限らず粘り強さのある人材のほうが、仕事において成功を収めやすいと考えられ、社内外の人と関わるコミュニケーション能力も欠かせません。

また、仕事をよりスムーズにしてくれるのはきめ細やかな対応ともいわれており、こうした能力をバランスよく持っている人材は重宝されます。

以上の4つについて詳しく解説していきます。

通信業界の求める人物像
  • 継続力
  • 粘り強さ
  • コミュニケーション力
  • きめ細かさ

それでは見ていきましょう。

継続力

通信業界とはほかの業界と比べても変化の速い業界にあたるため、続けて仕事に必要な知識をインプットし続ける継続力が欠かせません。

1年前まで主流とされていたやり方が、翌年には古いとされるようなことは多々あり、働きながらでも勉強し続ける必要があります。

企業が主催するセミナーや交流会に顔を出すなどして、そうした仲間内でコミュニケーションを取りながら、トレンドとなる技術の情報を集めるのも1つの手です。

何年働いても、こうした新しい知識を取り入れ続けなければならないため、継続力が必須となるのです。

粘り強さ

通信業界に属する多くの企業は、技術的な革新やサービスの向上が求められているため、チャレンジ精神や1つのタスクをやりぬく力が試されるとも言えます。

既存のやり方を守り抜くというよりは、基本をベースにした新たな試みにチャレンジして、結果を残すことが評価されやすいのです。

こうしたチャレンジで成功を収めるには、どの職種でも粘り強さを発揮して、しっかりと仕事と向き合っていくほかありません。

日々の業務に小さな目標を立て、諦めずに取り組んでいく姿勢が求められるのです。

コミュニケーション力

通信業界で働くにはコミュニケーション能力も欠かせません。

一般的に、コミュニケーションが必要となるのは、他社との交渉や商談が想定される営業職です。

しかし、サービスの作り手となる企画職や開発部門でも、1つのプロジェクトを遂行するために、社内の他部署と連携して仕事を進めていきます。

ときには納期や予算の兼ね合いを調整するため、他部署の人間と折衝していく必要もあるのです。

つまり、通信業界で働くなら営業職以外でもコミュニケーション力は必須と言えるのです。

きめ細やかさ

通信業界で働くには職種を問わず、きめ細やかな対応が求められます。

そもそも、通信業界が支える通信インフラは、多くの人の生活に広く深く浸透しているものです。

自然災害などで通信インフラの接続が寸断されるなど、システムの不具合によって発生するトラブルは、もはや甚大なリスクとも言えるでしょう。

つまり、些細な欠陥であってもすぐに対応する必要があり、顧客の悩みに対しては真摯に向き合わなければなりません。

レスポンスの速さも、そうした対応のきめ細やかさに通ずるものであるため、顧客の立場に立つ意識をもちましょう。

【通信業界の志望動機】志望動機のポイント

通信業界の志望動機を書くポイントは大きく分けて以下の4つです。

まず、なぜ通信業界を志望しているのかを書き、さらになぜその企業で働きたいのかを書きます。

根拠を示すために自身の人柄が伝わるエピソードを添え、最後に通信業界で働きながら、どういったキャリアを形成したいかについても言及しましょう。

志望動機には意気込みだけを書くのではなく、こうしたポイントが押さえられた内容を書きます。

ポイントさえ整理できていれば、より人事の心に響く志望動機が書けるようになるでしょう。

志望動機を書くポイントについて4つにまとめたので、解説していきます。

通信業界の志望動機のポイント
  • なぜ通信業界なのか
  • なぜその企業なのか
  • 入社後どのように活躍できるか
  • 将来のビジョン

それでは見ていきましょう。

なぜ通信業界なのか

志望動機を書くにはまず、通信業界を志望する理由についてきちんと言及しておきましょう。

就職するにあたり、企業のネームバリューや福利厚生といった、会社独自の魅力に惹かれることは誰しもあります。

しかし、メリットだけを並べる志望動機には、仕事に対する熱意が感じられません。

業界の最新動向をまとめておくことはもちろん、将来性に対して期待感を抱いていると伝えてください。

業界に対する志望理由が思いつかない人は、通信業界でしか携われない仕事を軸にして考えるとスムーズでしょう。

なぜそうなるのかには根拠が必要で、あればあるほど面接官の説得力が増します。

根拠は過去の経験がおすすめです。

過去の経験を述べ、業界を志望した理由と紐づけます。

「携帯会社でインターンをしたことがある」など通信業界を志望する理由につながる経験を述べるとgoodです。

なぜその企業なのか

同じ通信業界に位置する企業といっても、会社によって取り組んでいる事業や特色は大きく異なります。

会社案内や、企業の公式ホームページから得られる上辺だけの情報だけではなく、より会社の内部を物語るエピソードがあると説得力が増すでしょう。

そこでおすすめしたいのが、OB/OG訪問やインターンへの参加です。

実際に働く社員の人柄や自分が感じた企業への印象をベースに、他社比較を交えれば、志望企業の強みを明確に理解した状態で志望動機が書けます。

書くときに、通信業界の中でも自分はそこで働くのに向いているということをアピールしましょう。

入社後どのように活躍できるか

なぜ通信業界を志望し、さらになぜ該当企業を志望するのかを書くことができたら、次は「入社後どのように活躍できるか」を書きましょう。

企業は活躍してくれる人材を採用したいので、どのように活躍できるかを伝えることで、入社後のイメージがしやすくなり、面接官に好印象を与えることができます。

前段で紹介した営業職や企画職に入社を希望する場合は、コミュニケーション能力やマネジメント能力、開発職を希望する場合は、通信業界でのインターン経験やプログラミングの勉強をしていたなどをアピールすることでどのように活躍できるかが伝わりやすくなります。

将来のビジョン

志望動機には、就職してからの自身の姿についても言及しておく必要があります。

具体的には、どういった活躍を見せて、どのようなキャリア形成をしていくかをしっかりと伝えましょう。

企業は人を雇い入れる際に、将来的にどういった活躍をしれくれるかまで想定しながら採用活動を行っています。

入社してからの働きぶりや自己成長をイメージできている学生の方が、人事担当からすれば期待値を込めて採用に踏み切りやすいのです。

自身がどういったキャリアを形成するかもしっかりとイメージしておきましょう。

なかなか志望動機がうまく書けない方は、この記事を参考にしてみてください。

【通信業界の志望動機】志望動機の構成

通信業界の志望動機をわかりやすく書くには、以下の構成を意識した文章になるよう心掛けてください。

まず、文章の内容を大きく結論・根拠・どう貢献できるか・まとめの4つに分けてみましょう。

志望動機の文字数を200文字~300文字程度とするなら、結論に1割、根拠と貢献で9割を目安にします。

ただ漠然と志望動機を書いてみても、最初のうちは伝えたい内容がまとまらなかったり、言いたいことが重複してしまったりする場合があります。

文章をエッセンスごとに区切ることで、相手にも伝わりやすく、自分の主張も簡潔にまとまった志望動機が書けるのです。

志望動機の構成について4つにまとめたので解説していきます。

志望動機の構成
  • 結論
  • 根拠となるエピソード
  • どう貢献できるか
  • まとめ

それでは詳しく見ていきましょう。

結論

冒頭にくる結論には、シンプルに志望動機を読んでいる人に、こちら側の主張のゴールを伝える役割があります。

この場合「私は通信業界の営業職で、インターネットインフラの地域格差をなくす仕事がしたいです」といった内容になります。

端的に通信業界でなんの仕事に携わり、どういった成果をあげたいかイメージしていると、一文で伝えられるようにしましょう。

内容がまとまらない人は、志望動機に書くべきポイントがまだ押さえられていないため、構成に入る前に再度ポイントを整理するのがおすすめです。

根拠となるエピソード

結論に続く根拠には、業界や企業を志すようになった理由を述べましょう。

具体的には、企業の仕事に対して感じている魅力や、仕事全般における適性を過去のエピソードをもとにアピールしていきます。

根拠の部分は、オリジナルの志望動機に欠かせないエッセンスです。

最初の結論がどれだけしっかりと伝えられたとしても、明確な理由のない志望動機では、働くうえでのモチベーションが低いと捉えられかねません。

どうして通信業界なのか、どうしてこの会社でなければならないかの理由を今一度整理しておきましょう。

どう貢献できるか

志望動機の締めくくりには、入社後の活躍についてもしっかりと言及しておきましょう。

お伝えしている通り、志望動機では入社してからどのように働き、どういった活躍を見せるかについてきちんと考えておかなければなりません。

働きたいという熱意や根拠を示したあとは、学生なりに人材としてどうやって会社へ貢献するかも伝える必要があるのです。

「過去の経験で培ったスキルや能力を活かして会社の発展に尽力したい」といった内容が該当します。

まとめ

最後に志望動機のまとめを述べましょう。

最後に伝えたいことをまとめておくことで、分かりやすい志望動機にすることができます。

まとめを述べる際には、結論で述べたことと一言一句同じことを言うのは控えましょう。

また、キャリアビジョンに関することを言及できると、志望度が伝わり、好印象を与えることができます。

【通信業界の志望動機】志望動機の注意点

通信業界の志望動機を書く際に気をつけたいのは以下の4点です。

まず、通信業界でよく使われる専門用語の多用には注意しましょう。

知識があることはアピールできても、付け焼き刃の浅い知識なら、志望動機にあえて書くことは得策と言えません。

また、他の業界でも通じることは述べないようにしましょう。

面接官にこの業界でないといけないという理由を伝えることを意識することが重要です。

さらに深掘り質問への回答も忘れずに用意しておきましょう。

面接では多くの企業がこの深掘り質問を聞いてきます。

通信業界特有の魅力でもある安定性ですが、志望動機で引き合いに出すのはやめましょう。

企業が志望動機で見たいのは、学生の仕事に対する熱意や人柄、適性についてです。

4つの注意点がなぜNGと言えるのか、詳細を見ていきましょう。

志望動機の注意点
  • 専門用語の多用に注意
  • 通信業界でなくてもよいとならないように
  • 深掘り質問への回答を準備しておく
  • 安定性を語るのはNG

それでは詳しく見ていきましょう。

専門用語の多用に注意

志望動機では、業界への興味関心をアピールしたいがために、業界用語を多用してしまうかもしれませんが、これは裏目に出てしまう行為なのでやめましょう。

どれだけ綿密なリサーチができていたとしても、業界や仕事に対する知識は学生のうちはまだ不十分です。

アルバイトや長期インターンなどで、業界の知識を用いた仕事に携わっていたのであれば話は別ですが、志望動機を書くために調べた程度であれば、避けたほうが無難です。

知識を身につけようとした努力が評価される程度に留めておきましょう。

通信業界でなくてもよいとならないように

ESで動機を書くときや、面接で答えるときに通信業界でなくてほかの業界にも活きる理由は好ましくありません。

通信業界だからできることを述べるように意識しましょう。

どの業界にも活きるものだと、通信業界だけの特徴が出てきたときに、志望者自身に合わない可能性があります。

なので通信業界ならではの特徴を理解することが重要です。

それを理解した上で志望することが志望者側・企業側ともにメリットがあるのです。

早期離職を防ぎ、長期的に企業に貢献することにつながります。

深掘り質問への回答を準備しておく

志望動機に限らず、面接では必ずと言っていいほど深掘り質問をされます。

志望動機の内容で面接官に深掘りされそうな内容に対して、質問への回答を準備しておきましょう。

事前に深掘りされそうな質問への回答を準備しておくとことで、面接での緊張を和らげることができます。

具体的には、自分の作成した志望動機に対して「なぜ?」を繰り返し、深掘りしていくのがおすすめです。

自分の志望動機を客観的に見ることで深掘れそうなところを見つけることができます。

安定性を語るのはNG

通信業界に対する志望動機でよくあるミスが、業界の安定性ばかりを語ってしまうことです。

たしかに通信業界は今後とも仕事がなくなる可能性は低く、職業としての安定性は抜群とも言えます。

安定志向であることも悪くありませんが、志望動機に書く内容としては避けましょう。

大事なのは自身のやりたい仕事やキャリア形成が、通信業界でなければならない・志望企業でなければいけない理由です。

業界研究や企業研究をしっかりと行い、ほかの業界や企業にない魅力をしっかりと見つけておきましょう。

【通信業界の志望動機】志望動機の例文

この見出しでは、通信業界の志望動機の例文を紹介していきます。

先述した内容を確認しながら例文を見てみてください。

また、自分の志望動機作成の参考にしてみてください。

例文①:人々の生活に便利さを届けたい

私は、通信業界でもっとも地方に基地局を持っている貴社で、営業の仕事に携わりながら人々の生活を支えたいと考えています。
自分の生活もそうであるように、今や誰にとってもインターネットの存在は欠かせないものであり、貴社は通信業界の中でも、もっとも多くのシェアを誇る企業です。
これだけ便利になった世の中でも、まだまだ地方の地域ではインターネットに接続しにくいエリアがあると知り、この便利さをもっと多くの人に届けたいと考えるようになりました。
そこで私は、アルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かして、顧客への徹底したヒアリングを実施し、サービスの向上に尽力します。
全国47都道府県のどのエリアであっても貴社のインターネットが届くよう、いち早く業務に慣れて現場に赴き成果をあげていく所存です。

例文②:新たな通信サービスを提供したい

私は、新たな通信サービスを開発することで、人々の暮らしをさらに充実したものにしたいと考え、御社を志望しました。
御社は独自の視点からサービスを生み出すことで他の企業にはないサービスを取り扱っている点が強みだと考えております。
大手通信会社でのインターンで学んだプログラミングを学んでいました。
御社で新しいサービス開発を目指すうえで、このスキルが活かせると考えています。
この環境で御社とともに成長していくことで、世の中をさらに便利にしたいと考えています。

例文③:地域格差をなくしたい

私は、地域格差をなくし、人々が平等に生きれる社会を作りたい考え、「お客様の満足度と信頼度の高い企業を目指す」という御社の理念を掲げている御社を志望しました。
私は地方の田舎で生まれ育ちました。
スマホはありましたが、通信環境が悪く満足に使うことができませんでした。
大学進学と同時に上京し、改めて、地域格差解消の必要性を感じました。
通信会社での営業インターンでの経験を活かし、地域格差の問題を通信の力を使って解決したいと考えています。
御社は幅広い事業展開をしています。
それを日本中に届けるために、営業インターンで培ったコミュニケーション能力を活かし、御社に貢献していきたいと考えています。

例文④:サービス展開に貢献したい

私は様々なサービス展開に力を入れている御社を志望します。
私が通信業界に興味を持ったきっかけはコロナの影響で、以前よりも人とのかかわりが減ってしまい、通信技術の必要性を感じたからです。
私は学生時代、インターンでマーケティングを学んでいました。
そこでの経験を活かし、常に変わり続けている通信業界を分析し、適切なサービス展開を目指していきたいと考えています。
また、大学時代の野球部で培った粘り強さを武器に様々なことに挑戦し、御社の成長に貢献していきたいと考えています。

例文⑤:海外進出したい

私は国内だけでなく国外にもネットワークを持っている御社で世界中の人々をつなげたいと考え、御社を志望します。
私が通信業界に興味を持ったのは、留学先のアメリカで日本の通信会社の名前を見つけ、世界中に事業展開にしていることに感動したからです。
他社にはない大きなネットワークを通じて人々を繋げることで生活をさらに豊かにすることを実現したいと考えています。
大学時代の留学経験で語学力とコミュニケーション能力を培いました。
この経験を活かし、主に国外でのセールス活動を通じて、御社と世界を繋げたいです。

上記の例文の評価ポイントをここでおさらいしましょう。

例文①:人々の生活に便利さを届けたい

・通信業界を志望する理由や入社後貢献出来ることが書かれている点。特にキャリアビジョンが明確に書かれている点がポイントです。

例文②:新たな通信サービスを提供したい

・アピールポイントである「大手通信会社でのインターンで学んだプログラミングを学んでいました。」が貢献できることとして具体的に書かれている点がポイントです。

例文③:地域格差をなくしたい

・自分の経験から通信環境の必要性を訴えている点や、キャリアビジョンが明確な点がポイントです。

例文④:サービス展開に貢献したい

・貢献できることとして、インターンでのマーケティング経験を挙げている点が具体的でよい例文です。

例文⑤:海外進出したい

・留学での経験から、実現したいことが明確に書かれており、国外でセールスをしたいという明確なキャリアビジョンを掲げている点がポイントです。

【通信業界の志望動機】志望動機のNG例文

ここで例文を見ても息詰まる人もいると思うので、逆にNG例を紹介します。

自分で考えてみて、このNG例と同じミスをしていないか確認することもおすすめします。

逆の視点から志望動機を読むことで自分の志望動機を客観的な視点で見てみましょう。

志望動機のNGポイント

・経験から述べる

・受け身の動機になっている

・その企業に入りたい理由が薄い

NG例文①:経験から述べる

私は二年間営業系のインターンをしていました。
そこで大変だったことは二つあります。
しかし私はこの困難をこのように乗り越えました。
私はこのような経験を活かして御社ではこのように頑張っていきたいです。

NG:結論から述べていない

最初に結論から述べず、自分の経験談を述べています。

最初に言っておきたいことを言っておかないと、面接官には何が言いたいのか伝わっていません。

最初に結論を述べ、面接官に一番伝えたいことを伝えます。

その後、詳しい内容を加えることで一番伝えたいことに肉付けされ、内容の濃いものになり、面接官の印象に残りやすいです。

まず一番伝えたいことを述べてから、具体的な話やきっかけを述べましょう。

NG例文②:受け身の動機

通信業界はインターネットの事業等でコロナ禍でも成長し続けました。
今後もインターネットは私たちの生活には欠かせないものになり、事業として安定していると考え、この業界を志望しました。

NG:自分の特性をアピールしていない

業界の安定性を主張しており、受け身の文章になっています。

面接官はあなた自身のことについて知りたいのです。

自分が今まで経験してきたこと、そこで何を得たのか、将来のビジョンは何か、など自分のことを存分に面接官にアピールしましょう。

この理由は自分を採用するという理由にはなっておらず、誰にでも当てはまる理由になってしまっています。

「企業の特徴が~だから弊社に入りたい」という志望動機でなく、自分の特徴をアピールした志望動機を述べるようにしましょう。

NG例文③:その企業に入りたい理由が薄い

どこに住んでいても、どんな人でも簡単に使いやすい通信サービスを提供したいと考えています。
日本は超高齢化社会が深刻化しており、格差社会も問題視されています。
このような現状の中、だれでも気軽に利用できるサービスを提供し、格差を少しでも埋めていきたいです。

NG:該当企業へのアピールが少ない

通信業界を志望している理由としては十分です。

しかし通信系の会社がたくさん存在する中で、なぜこの会社を志望しているのかという理由は述べられているでしょうか。

これだと、その業界の中でも該当企業を志望している理由にはなっていません。

この理由なら面接官は通信業界の他の会社でもよいのではないかと思われてしまいます。

通信業界の中でもなぜこの会社を志望しているのか、なぜほかの会社でなくこの会社がいいのか、挙げてみてください。

通信業界の中でもなぜこの企業なのかわからないときは該当企業の企業理念等を確認してみましょう。

「この企業だから入りたい」と伝わるように他の企業と差別化をしっかり行いましょう。

【通信業界の志望動機】実際の志望動機集

この見出しでは、実際の企業の志望動機を確認していきましょう。

KDDI、ソフトバンク、NTTドコモの順で紹介していきます。

いずれかの企業を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

例文①KDDI

通信を通じて豊かな生活を創出したいと思い御社を志望しました。
私はこれまで非日常的な経験を通じて生活が彩られることに活力を感じました。
そのため、御社の「ワクワクを提供し続ける」という理念に共感し、志望しました。
この理念のもと、さまざまな業界を掛け合わせ今までにない事業を展開したいと考えています。
お客様に御社のサービスを届けるために、今まで培ってきたノウハウを使い、新たな感動を創出したいと考えています。

例文②ソフトバンク

私は、通信を通じて人々の交流をよりしやすいものにしたいと考えています。
私は御社を携帯電話会社なのはもちろん、通信技術を駆使して社会を変革する会社だと考えいます。
私は、全国の人々が交流できるようなプラットフォームを作りたいと考えています。
デジタルとアナログを融合させることでこれを実現させたいです。

例文③NTTドコモ

私は、地域や年齢に関係なく活き活きと生活できる環境を実現したいと考えています。
私は田舎で育ちました。規制して思うのは、田舎と都会の利便性の違いです。
私の地元では高齢者が多く、活き活きと暮らせていない人が多いと感じました。
この格差を通信の力で解決したいと考えています。
貴社は、通信に関する高い技術力と顧客を抱えており、事業を多岐にわたって展開しています。
その通信の力を使ってより良い社会と作っていきたいと考えています。

【通信業界の志望動機】就活エージェントを使おう!

どうしても通信業界の志望動機が見つからないという場合は就活エージェントを使うのがおすすめです。

就活エージェントでは、プロのアドバイザーがマンツーマンで学生の就活をサポートしてくれます。

学生の就活状況に合わせて、志望する企業の情報や求人情報を紹介してくれます。

また、志望動機以外にも就活のことならなんでも相談に乗ってくれるのでおすすめです。

少しでも、就活に関する不安を抱いている場合は積極的に使っていきましょう。

以下のボタンをタップして利用してみてください!

まとめ

通信業界の志望動機は、業界や企業で働きたい理由・仕事への熱意・自身の人柄に触れながらキャリア形成まで見据えた視点をもつと書きやすくなります。

具体的にどんな職種があるのかわからない、志望する企業が競合他社とどんな違いがあるのかわからない方は、情報量がまだ不足しています。

企業の公式ホームページをもう一度じっくりと読むのはもちろん、OB/OG訪問やインターンに参加するなどして会社の特色をしっかりと理解しましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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