【例文あり】自己PRで学業をアピールするのはアリ?ポイントや注意点を押さえて内定獲得!

【例文あり】自己PRで学業をアピールするのはアリ?ポイントや注意点を押さえて内定獲得!

大学生の本分と言えば、やはり学業です。

興味のある分野を突き詰めるために学部・学科に入り、そこで専門とする分野を4年間研究することになります。

専門学校の場合でも、短大の場合でもこれは同じです。

そうなれば「就職活動の面接でも学業に関して伝えることが最も効果的なアピールになる」と考えている学生もいるでしょう。

しかし、勉強というのは尊いことであり、真面目さもアピールすることもできますが、一方で平凡でもあります

部活やサークルのように、何処かに所属せずとも、学校に通ってさえいれば取り組むことができます。

また、就職活動に臨むような学生は、そもそも卒業所要単位を取得するくらいには学業に勤しんでいるはずです。

そのため、差別化という意味では難しいと言えるでしょう。

そこで今回は、就職活動の面接で「学業」をアピールすることについて、考察していきます。

記事の後半には例文をご用意していますので、自己PRの作成に役立ててください。

この記事を読んでわかること
  • 企業が自己PRで見ているポイント
  • 自己PRで学業をアピールすることで狙える効果
  • 学業の自己PRで含むべき要素とポイント
  • 学業を自己PRする際の注意点
この記事をおすすめしたい人
  • 自己PRで学業をアピールしたい人
  • 学業の自己PRで他の学生と差をつけたい人
  • 学業をアピールする自己PRの書き方がわからない人
  • 例文を参考に学業の自己PRを作成したい人

目次目次を全て表示する

【自己PR:勉強編】そもそも自己PRとは

自己PRは、就職活動において志望企業へ自分の良さをアピールして伝えていくためのものです。

つまり、PRの中で自分が持っている能力やスキル、人柄などをアピールすることで企業側がその人材が自社で活躍できるかどうかを見極めるのに役立ちます。

就活の自己PRは、単なる自分の長所や魅力を伝えるだけではなく、企業にとってメリットとなり評価を高く受けるポイントを探してアピールすることが重要になります。

つまり、企業側が求めている、人材に自らが合っているということをアピールするためのものになるのです。

そして、これまでにやってきたこと、何ができるのか、今度企業にいかに貢献していきたいと考えているのかなどを盛り込んで伝えることが必要です。

【自己PR:学業編】企業が自己PRで見ているポイント

では、企業が自己PRを通して知りたい情報・見ているポイントとは、どのような点なのでしょうか。

ESや面接で必ず聞かれる自己PRですが、ただ自分の思いだけをアピールしても、企業にとって必要とされる情報でなければ空振りになってしまいます。

ポイントとしては主に2点、「あなたの人柄」と「あなたを採用するメリットについて」です。

企業が着目しているこれらの点を理解したうえで、基本として伝えるべきことと自分の伝えたいことをバランス良くまとめてきましょう。

あなたの人柄

企業が自己PRから得たい情報のまず一つ目に、「あなたがどんな人なのかを知りたい」という点があります。

あなたがこの会社でともに働いているイメージが湧くかどうか、ということは、いつの時代どの企業でも選考のベースとなるでしょう。

この点において、企業が得た印象と実際の自分の人柄に相違があれば、入社後にミスマッチが起きてしまいます。

個人の能力が重視される仕事であれば、やるべきことに集中して結果を出せるタイプかどうか、チームワークが必要となる仕事であれば、協調性があるかどうか、などといった点を、企業は見極める必要があるのです。

このような点でミスマッチを回避するためにも、企業は自己PRからあなたの人柄をよく見ています。

また、客観的に自分の性格を分析して伝えることができているか、という点も重要なポイントです。

あなたを採用するメリットがあるかどうか

前述した自己分析できているか、という点ともつながりますが、企業はあなたを採用することでメリットがあるかどうかを考えます。

たとえば、自分を客観的に見られる人であれば、入社後に大変なことがあっても客観視して頑張れるだろう、と判断できます。

逆に、「あなたを採用するメリットがない」と企業に感じさせてしまえば、当然不採用になるでしょう。

当たり前のことですが、企業は利益を出さなければならず、新人を採用する人件費も重要なコストです。

そのコストを割くに値する人材と判断されるかどうか=採用するメリットがあるかどうか、ということにつながります。

そのため、志望する企業にあなたがどんなメリットを与えられるか、という観点から自己PRを書くことも大切です。

企業とマッチしているか

企業は自己PRから、自社とのマッチ度も図っています。

自己PRには学生の人柄や過去の経歴が伺えます。

そのため企業と学生のニーズがマッチしているかを見ているのです。

企業と関連性の低い自己PRは、企業にマッチしていない印象を与えます。

学業を自己PRとして扱う際にも、企業研究をもとに企業が求める人材像と齟齬がないか確認しましょう。

【自己PR:勉強編】学業を自己PRにしてもいい?

自己PRで伝えるネタはいくつかありますが、誰もが経験している学業を自己PRに盛り込むのはありなのでしょうか。

もちろんサークルやボランティア、アルバイトなどをする暇もなく、学業に専念されていた学生もたくさんいることでしょう。

自己PRに学業をPRすること自体問題はまったくありません。

ただ、内容によっては評価されないケースもあります。

学業を自己PRにする際は内容に注意

自己PRで評価を受けるのは、学業で残した実績などではありません。

「自分が目標達成・結果に至るまでいかなる努力をしてきたか」などといった過程について具体的に伝えることが重要です。

つまり、どのような努力をしたことでどのような結果を出し、これらの学業を通して習得したことを具体的に伝えると企業へのアピールにつながります。

伝え方に気を付けることで周りの応募者との差別化を図ることができるでしょう。

学業そのものは自己PRになりえます。

学業を自己PRとする際はエピソードの結果よりも過程に重心を置いて説明することを心がけましょう。

どのような努力や苦労をして、自分なりに何を身につけたのかなど、自分の人柄まで深く掘り下げて説明することで企業の印象に残りやすくなります。

結果ばかりを明示するのではなく、一つのエピソードに絞って具体的に説明することが大切です。

【自己PR:勉強編】学業をアピールすることで狙える効果

学業を面接でアピールする際、最も期待できる効果としては、真面目な学生だと思ってもらえる、というものがあると思います。

大学では何か特定のことを意欲的に学んでこなかった人、資格なども特に取得しなかった人、或いは卒業すらもギリギリだったという人も珍しくありません。

その中で、自分は自信を持って勉学に励むことができた、と言える学生の姿は中々目立つのではないでしょうか。

そこに加えて、資格などの目に見える成果もあれば効果は更に高まります。

資格や学業、ゼミといった学びに関する項目に関心を抱く企業は、実はそう多くありません。

極論を言ってしまうのであれば不真面目な学生よりも真面目な学生を採用したいというのが本音です。

学業をアピール材料に使いつつ、自身の持つ能力を上手に伝えることができれば非常に高い効果を期待できるでしょう。

真面目な印象を獲得できる

学業を自己PRとしてアピールすると、学校生活を真面目に過ごしてきた学生であるという印象が抱かれます

大学生の中には、必要最低限の勉強にしか取り組んでこなかった学生も少なくありません。

学業に取り組んできたことを、自信を持って説明できる学生は堅実に見えるでしょう。

働く上で真面目な性格はとても重要になります。

与えた仕事をきちんとこなしてくれる、課題解決のために努力してくれるような真面目な学生は企業にとって必要な存在です。

継続力をアピールできる

企業に学業を自己PRとしてアピールすると継続力がある学生であるという印象も抱かれます。

例えば資格をとるために勉強に励んだ場合、資格を取るまで継続することができたという印象を与えられます。

このように、学業に熱心に励んだ学生は物事に継続して取り組むことが得意な印象を抱かれます。

企業も、採用したからにはできるだけ長く学生に働いてほしいはずです。

継続力のある学生は企業に長くいてくれそうなイメージ、あきらめずに仕事に取り組んでくれそうなイメージを抱かれます。

探求心をアピールできる

自己PRで学業をエピソードの題材にすれば、自身の探求心をアピールできます。

一般的に、学業に精を出すためには「なぜ?」と物事に興味を持ち、「どうして?」と問題意識を持って考える力が欠かせません。

仕事も探求心を持って取り組めば、いち早く業務に馴染める上に仕事の完成度も高められるでしょう。

探求心を持っている学生は仕事にも前向きで、問題に直面しても諦めずに解決案を模索できると考えられるため、自己PRに書く内容として十分な内容であると言えます。

計画性をアピールできる

学業を自己PRのテーマにすれば、自身の計画性についても自然にアピールできます。

学生は、学業以外にもアルバイトやサークルなどさまざまなことに時間を費やして生活しています。

自己PRに書くほど学業に力を入れたのであれば、テスト勉強はより計画的に行っているものです。

学業に力を入れていた人は、それだけ緻密なスケジュールを立てて日々の生活を過ごしていたとも言えます。

計画的に仕事をこなせる能力はどのような会社でも重宝される必須スキルのため、うまくアピールできれば選考が有利になるかもしれません。

【自己PR:勉強編】学業の自己PRに含めるべき要素

自己PRの題材を学業にするなら勤勉さのアピールは欠かせません。

勉強するなら当たり前というように捉えられるかもしれませんが、まじめにコツコツと勉強し続ける継続力が高く評価されることも少なくありません。

また、苦手なことにも挑戦できるチャレンジ精神もアピールポイントのひとつです。

ここからは、上記3つの要素を詳しく解説していきますので、自分の自己PRに取り入れられるものがあるかどうかチェックしてみてください。

勤勉さ

学業でアピールできるポイントには、まずは「勤勉さ」という要素があります。

大学時代に学業に専念し、真面目に取り組むというのは立派な魅力です。

大学で遊んでばかりいて単位がギリギリな学生が多いというのも、面接官は当然理解しています。

大学時代に部活やサークル、バイトばかりの学生が勤勉さをアピールしているのと、大学の授業や研究などをしてきて勤勉さをアピールするのでは、やはり重みが違います。

面接官も「本業をしっかり取り組む人」を採用したいのが本音ですから、「本当に勤勉かどうか」というのはしっかりと見ています。

具体的な研究内容をわかりやすく伝えることができれば、ちゃんと気づいてくれるので、安心してアピールしていきましょう。

真面目にコツコツと継続し続ける

とはいえ、勤勉さだけで差別化できるかというと、そこまで甘くはありません。

学業に勤勉であるというのは「真面目にコツコツと継続し続ける」ということでもあります。

学業をPRすることで「真面目さ」と「継続的に物事に取り組む」ということをアピールできるので、使わない手はありません。

真面目である、コツコツ取り組む、と言うだけでは当然抽象的すぎるので「どう真面目なのか」ということを必ずアピールすることは忘れてはいけません。

毎日〇〇時間研究していたとか、わからないことは一度自分で調べてそれでもわからない時は教授に聞いていました、といった具体例などを使っていきましょう。

苦手なことにもチャレンジできる

学業においては「いつも好きで励んでいました」という方は少ないです。

学問であっても、どうしてもわからないことや苦手なこと、嫌いなことを勉強する必要が出てきた経験があるはずです。

そんな時に、苦手であっても果敢にチャレンジできる精神は、学業だけではなくこれから実際の仕事をしていく上でも必要になります。

ずっと仕事を好きでいられる業務は珍しく、どんなに好きな仕事でも、嫌な時やとても大変な時期もありますし、自分にとって苦手なことをしないといけないときもあります。

そういった、自分にとって苦手なことにちゃんと向き合って、仕事をしてくれるかということを面接官は見たいのです。

学業は苦手なことにもチャレンジできることをしっかりアピールできるいい題材ですので、ぜひPRに活かしていきましょう。

学業を入社後どのように活かしていくか

また、学業を入社後どのように活かしていくかも大切です。

学業を自己PRする際、ただ学業の励んだことを話しても意味がありません。

なぜなら、豊富な知識があったとしても、仕事で持っている知識を活かせなければ良いアピールとは言えないからです。

そのため、入社後に自分がどのように活躍していきたいか、自分の強みである学業をどのように活かしていきたいかを話すことが重要です。

企業が求めている人物像とマッチ

企業が求めている人物像とマッチするかという要素も含めるべきです。

学業を自己PRする際、応募先企業が求めている能力があることがわかるように伝えるべきです。

学業で得た能力をいくら企業にアピールしても、企業が求めている能力と異なっては意味がありません。

そのため、企業が求めている人物像を理解し、自分が保有する能力をどう活かせるかを考えることが大切です。

企業が求めている能力の理解を深めるためには、以下の方法を試してみてください。

企業が求めている能力への理解を深めるには
  • 気になる企業のホームページを確認する
  • 気になる企業の説明会に参加する
  • OBやOG訪問をする

企業研究を十分に行って企業が求めている人物像を割り出し、どうアピールすればいいのかを考えて自己PRを作成しましょう。

【自己PR:勉強編】学業をアピールする際のポイント

学業をアピールする際、ポイントを押さえておかないと、学業以外にアピールするものがないと思われる可能性があります。

そのため、たくさん経験したことの中で、学業が1番得たものが多かったと伝わるように工夫しなければなりません。

そこで、ここからは学業をアピールする際のポイントを紹介します。

実際に自己PRを書く上でのポイントは主に2点、「過程を詳しく説明する」と「専門用語は使わない」です。

過程を詳しく説明する

学業をアピールする際、結果だけではなく、過程を詳しく説明することが大切です。

企業側はあなたがどう物事に取り組んでいくのかを重要視しています。

つまり、学業に取り組んだ結果、最終的に成績が上下したり良い大学に入れたりといった話にはあまり興味がないということです。

それよりもどのように学業に励んだのか、課題はあったのか、その課題をどのように対処したのか、ということを企業は知りたがっています。

そのため、結果だけを伝えるのではなく、学業に対する時間の使い方や、工夫した点を明確に伝えるようにしましょう。

専門用語は使わない

自己PRで学業のことを話す際、専門用語を使わないことも大切なポイントです。

学業や資格に関することを伝える場合、専門的な言葉が多くなってしまう傾向にあります。

自分が勉強していたことについて、同レベルの知識を採用担当も持っているとは限りません。

どれだけ素晴らしいエピソードであっても、採用担当が理解できなければ意味がありません。

せっかく頑張ってきた経験が伝わらないことは、もったいないことです。

そのため、中学生でも理解できるように話すことや、お母さんに意味が通じるように話すなどのイメージを持ちましょう。

誰にでも伝わるような分かりやすい文章で自己PRを作成してください。

【自己PR:勉強編】学業を自己PRする際の注意点

全員ではありませんが、学業をアピールするとマイナスイメージを持つ採用担当がいることも事実です。

伝え方を間違えればマイナスに捉えられてしまうため、自己PRを作成する際は注意点を理解しておく必要があります。

学業を自己PRにする際の主な注意点は、「硬い印象を持たれる」「コミュニケーション能力に不安がある」「他に頑張ったことがないと思われる」の3つです。

最後に、マイナスな印象を持たれないためにはどうすればいいのかを紹介します。

硬い印象を持たれる

学業を自己PRにする注意点として、硬い印象を持たれることが挙げられます。

そもそも「真面目であること」はプラスの印象を与えるものです。

しかし、学業でアピールするとどうしても硬い印象を持たれ、臨機応変に柔軟な対応ができないというイメージを持たれる可能性があります。

このように採用担当からマイナスなイメージを持たれないよう、伝え方を工夫する必要があります。

そのため、硬い印象を与えないように、柔軟性があるようなエピソードを盛り込むことがおすすめです。

自分を理解し、自分の真面目なポイントを把握してコントロールして使いましょう。

コミュニケーション能力に不安がある

学業を自己PRにする注意点として、コミュニケーション能力に不安があると捉えられる可能性があります。

学業に力を入れている人は、どうしてもずっと勉強をしていて、コミュニケーションが苦手なイメージがあるからです。

そのため、協調性をアピールできるエピソードを用意しておくことが大切です

学業以外で協力して何かを成し遂げた経験がないかを振り返りましょう。

もし積極的に取り組んだものが学業以外にない場合、学友と協力して研究したことや勉強に取り組んだことでもよいでしょう。

企業は個人の成績より、あなたの全体的なスキルを意識する傾向にあります。

そのため、周りの人と協力して1つのことを成し遂げた経験をアピールして、コミュニケーション能力への不安を解消しましょう。

他に頑張ったことがないと思われる

また、他に頑張ったことがないと思われる可能性もあるため、注意が必要です。

採用担当によっては、学業以外にアピールすることがなかったのかと思われてしまう可能性があります。

そのため、自己PR以外では他の取り組みについても触れることをおすすめします。

もちろん企業によっては1つのことに没頭することを評価しているところもあります。

しかし、さまざまなことに挑戦する姿勢や、柔軟性を求めている企業があることも事実です。

サークル活動やボランティア活動、留学経験など、学業以外で頑張ったことがあるかを振り返り、エピソードを用意しておきましょう。

他にも頑張ったことはあるが、その中でも学業がずば抜けていることが伝わるように話しましょう。

マイナスな印象を持たれないためには

学業を自己PRする際に学業だけをアピールしてしまうと、マイナスな印象を与えてしまう可能性があります。

そのため、採用担当にマイナスな印象を持たれないためにも、学業だけをアピールすることは避けましょう。

周りと何か協力したエピソードを混ぜたり、学業と何かを両立したようなエピソードを混ぜたりしてください。

真面目さの中に協調性も読み取れる内容を心がけることで、マイナスイメージを持たれた場合にも対応できます。

説得力を持たせるカギ

自己PRに説得力を持たせるために、アピールする内容に具体的なエピソードを盛り込むようにしましょう。

学業であれば、実際のテストで取った点数や成績を簡単に数値化したGPAを提示するようにしてください。

このとき、実績を数値で表すだけではなく、自分がその成績を収めるために行った努力や工夫なども伝えましょう。

成果を一方的に述べてしまうと、単なる自慢のように捉えられてしまうため注意が必要です。

また、在学中に取得した資格があればそれらについて説明できるよう準備しておくと良いでしょう。

自己PRで学業をアピールする際の構成

それでは、実際に学業をメインに自己PRを書く際のおすすめの構成について、ご紹介いたします。

伝えたいことを、よりしっかり相手に伝えるためには、文章を作成する前の構成が重要です。

アルバイトや部活動・サークル、ボランティアなどよりも、若干インパクトが薄い学業を自己PRに取り上げる場合、骨組みとなる構成がしっかりしていないと、何を伝えたいのか曖昧な文章になってしまうでしょう。

おすすめの構成は、「結論→根拠→結論」という流れです。

結論

論文などと同じように、はじめに結論を提示することが構成のポイントになります。

まず、自己PRで「何をアピールしたいか」を伝えることで、企業側もイメージが湧きやすく、その後の話の理解がより深まるでしょう。

ここで注意すべき点は、はじめに提示する結論は「成果」とは別ということです。

取り組んだことの過程や、達成した成果、それによって得た経験から、「自分は○○な点をアピールできます」という内容がここでいう結論になります。

なお、入社後の仕事においても、結論ファーストで話すことが大切です。

理解力が高い、発信力が高い、など仕事ができる人の共通点として、はじめに結論を伝えて明瞭明解な話し方をするといった特徴があります。

できるだけ早くから、このような話し方を習慣づけておくと良いでしょう。

根拠

次に、アピールしたい結論部分についての根拠を述べましょう。

この順番で書くことにより、アピールしたい結論への説得力が増します。

また、このような構成で自己PRを書くためには、エピソード選びも重要です。

アピールしたい自分の長所がよく活かされた経験を選ぶようにしましょう。

学業を自己PRのテーマにする場合は、「どのような姿勢で取り組んだか・具体的にどう取り組んだか」などを根拠の部分で書くのがおすすめです。

特記したい成果がある場合は、それに付随する程度のバランスが良いでしょう。

たとえば、「コツコツ努力ができる」という点をアピールしたい場合、根拠の部分では「1日○時間、欠かすことなく勉強に取り組んだ」、「苦手な内容の勉強では、積極的に質問をして納得できるまで取り組んだ」などのエピソードを入れてみてください。

結論

最後に、ここまでに書いた経験を入社後にどう活かしたいか、どう企業に貢献したいかを述べましょう。

はじめに結論として述べた自分のアピールしたい長所を活かして、企業にどのようなメリットをもたらすことができるかをまとめていきます。

ここでいう結論は、「自己PR文章としての結論」であり、結論としてアピールしたい自分の長所とは別です。

このように、はじめと終わりにハッキリとした結論を述べることで、説得力がある印象に残りやすい文章になります。

また、回りくどさがなく、話の内容がイメージしやすいことから、相手にとってわかりやすい親切な話し方ができる、といった評価にもつながるでしょう。

スッキリしすぎているかな?と感じるくらいの文章のほうが、企業からすると好印象に映ることもあります。

学業を自己PRとしてアピールする例文

次に、学業をアピールした例文をご紹介させていただきます。

私は、人に何かを教えることが得意です。

私は中学時代から経済新聞を読むくらいには経済や経営のことに興味がありました。

そこで大学も経済学科に入学したのですが、周りには経済学部になんとなく入った人、数字が苦手な人、潰しが効くという理由で入った人など、様々な動機で入学してきた人がいました。

しかしそんな彼らも私の大切な学友で、共に入学したからには、共に卒業をしたいと切望していました。

そこで私は彼らに、テスト前などの重要な時期に、経済に関する授業の対策を試みました。

友人たちのレベルは本当にまちまちでしたが、それぞれの学習ペースに合わせて、できる限り分かりやすく範囲を教えました。

そのお陰か卒業時には皆、ある程度経済や数字に対する苦手意識が消え、中には得意科目とまで言ってくれる者もいました。

また、そのことでお礼を言われたことも嬉しかったのですが、私の教え方を褒めてもらえたことも印象深く覚えております。

私が御社で働かせていただいた時、様々な業務を覚え、それらを次の世代に教えていく場面が必ず訪れると思います。

その時、私の人に何かを教える技術というのは必ず役立つのではないかと考えております。

【自己PR:学業編】学業と結びけて人柄をアピールしよう

「勉強が好き」「勉強に真面目に取り組んだ」という話だけではどうしてもインパクトが足りません。

だからこそ違う要素を掛け合わせることが大切です。

例文では、学業に対する興味に加えて、人に何かを教えることの上手さ、というものを絡めています。

他にも例えば、真面目さ、集中力、忍耐力などを話の中に盛り込むこともできます。

重要になるのは、その話を以下に学業と自然に結びつけるか、ということです。

それが上手にできれば、企業がどんなに学業というジャンルに対しての興味が薄くとも、話に興味を持つはずです。

そして可能であれば、それら関連深い情報を伝えるのに交えて、学業を継続させるモチベーションについても話せると良いでしょう。

何かを継続して頑張ること、好きでいることに理由があると説得力が増します。

そういった理由となる部分に企業への志望動機、企業に貢献できる内容、想いといったものをさり気無く混ぜられると、一歩進んだPRができるようになります。

学業を言い換えると自身の強みが見つかる

学業を自己PRとしてアピールする際に、自分がどのようなことを頑張ったかを思い浮かべてみてください。

頑張った理由や、自分のどのような性格がエピソードに関係しているかを確認しましょう。

漠然と学業を強みとしてアピールするよりも、具体的なエピソードを思い起こして自分らしさをアピールできるように心がけましょう。

学業と結びつく人柄例

学業と関連深い能力といえば以下のようなイメージが挙げられます。

学業と結びつく人柄例
  • 計画性がある
  • 向上心がある
  • 粘り強い
  • 忍耐力がある
  • 勤勉である
  • 好奇心がある
  • 負けず嫌い

などが挙げられます。

ご自身が最もアピールしたい能力を考え、自己PRに用いるようにしましょう。

企業の求める人柄をアピールしよう

実際に自己PRするときは、企業の理想とする人物像や求める人柄に合っているかどうかを意識してみてください。

たとえば、協調性がある学生を求めている企業なら、「友達に勉強を教えた」というエピソードを盛り込むなどの工夫を行いましょう。

また、「勤勉性」「継続力」などアピールしたいポイントがたくさんあるという場合、企業が求める人物像に合っているアピールポイントを述べたほうが好印象につながります。

企業のホームページや就活サイト、OB/OG訪問で得た情報などを参考に何をアピールするのかを考えてみてください。

おわりに

自己PRは選考において非常に重要なポイントです。

必ず、自己分析をしっかりと行い、ご自身の強みが最も伝えられるエピソードを考えましょう。

また、本記事で述べている自己PR構成や注意点などにも目を通しておくようにしましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

RECOMMEND この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます