【例文あり】自信がないことを短所として伝える際の構成とポイントを徹底解説!

【例文あり】自信がないことを短所として伝える際の構成とポイントを徹底解説!

就職活動における自己アピールの重要性は、いうまでもありません。

その対策を練る中で、自分の短所を上手に言い換えるのが難しいと感じる人は多いものです。

マイナスの部分をいかにプラスとして受け取ってもらえるかを考えることがポイントです。

普段短所は他人から指摘されにくいものなのに、自分ではしっかりコンプレックスに感じている場合もあります。

面接官に伝えるとなると、さらにハードルは高くなるでしょう。

ここでは、よくある短所として「自信がない」ことをポジティブに伝える際のポイントをわかりやすく解説していきます。

この記事を読んでわかること  
  • 短所を聞かれる理由 
  • 短所に自信がない原因
  • 自信のなさの言い換え表現
  • 短所を伝える際の構成
この記事をおすすめしたい人  
  • 短所に自信を持てない人 
  • 自信のなさを上手くアピールしたい人
  • 短所の例文を参考にしたい人

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【短所は自信がない】企業が学生に短所を聞く理由

長所は周囲の人からも教えてもらいやすいので、自分の中ですでに要点がまとまっており、面接官に伝えるのに改めて考え込む必要はないでしょう。

ただ短所は、そのネガティブなイメージから自分自身だけで抱え込んでいたり、気づいていなかったりという場合すらあります。

それなのに面接において、長所だけではなく短所もたずねられるのはなぜでしょうか。

企業が短所を聞く理由  
  • 学生の人柄を知るため 
  • 学生が企業とマッチしているかを知るため
  • 素直か
  • 自己分析はできているか
  • どう向き合っているのか

学生の人柄を知るため

企業が学生に短所を質問するのは、学生の人柄を知るためであるといえるでしょう。

企業は履歴書等の書類と面接でのみ学生の人柄や資質を知りえます。

そのためさまざまな角度から正確についての質問をして、学生の人柄をよく知ろうとしているのです。

企業が短所を質問してくるのは、学生が自分の性格を客観視できているのか、それにどう向き合っているのかなどを見る意図があります。

そのため、嫌なことを質問して評価を下げようなんて意図はありません。

気張らず正直に自分の短所を伝えましょう。

学生が企業とマッチしているかを知るため

学生の人柄を知ると、企業とのマッチ度もわかります。

学生の人柄が企業で活かされるか、社風と合っていて企業に貢献してくれそうか、なども見られているということです。

短所と併せてそれとどう向き合う姿勢を作っているのか、どう改善しようと考えているのかなどを考えると企業からの好印象を獲得できます。

素直かどうかを確かめる

短所を聞く理由として、「素直かどうかを判断できるから」というのもあります。

誰にだって短所はあるものですが、自分の劣っている部分を認めて受け入れるのが難しい人もいるかもしれません。

社会と関わりをもつようになると、短所や失敗を他人から指摘されたり、自分自身で気づいたりすることが増えるでしょう。

そういった場合に、見なかったふりをするのではなく、受け止めて改善できるかという点は、仕事をするうえでとても大切です。

素直な人は、失敗を土台としてこの先成長することが見込まれます。

逆にマイナスの指摘を聞き入れられない人、心に余裕のない人は自身の成長どころか、企業の足を引っ張ってしまうことさえあるでしょう。

自己分析はできているか

短所を聞く理由として「自己分析ができているかを知りたいから」ということがあげられます。

ここまでの解説であるように、短所はなかなか他人からは指摘してもらえないものです。

自分がそう仲良くもない、知り合いの欠点を指摘すると考えると、その機会の少なさを想像しやすいでしょう。

つまり自分の短所を把握できている人は、自己分析ができている人だといって間違いありません。

企業で働くに際し、この分析力というのはとても重要なスキルです。

分析をするのは何も、利益や損失のような数値だけとは限りません。

自分だけではなく、たくさんの社員や社外の人と関わりながら仕事をするのですから、個々の特性と能力を分析して活かしつつ、業務を進める力が必要です。

短所にどう向き合っているのか

「自分自身とどう向き合っているのかを聞きたいから」というのも企業が短所を聞く理由の1つです。

短所という言葉にはどうしてもネガティブなイメージがつきまといます。

本当は自分でも認めたくないようなその部分に対し、どう向き合いどう対処しているのかを質問を通して聞こうとしているのです。

これは単にその人の性格を知りたいというだけではなく、仕事をする中で壁にぶち当たってしまった場合に前向きな気持ちでいられるかを推し量ろうとしています。

企業に採用され、特に新人の間は小さなことから大きなことまで、数え切れないくらいのミスをするものです。

その際に一つひとつと正面から向き合い、次に進むため考えて行動に移せるかという点はとても重要視されています。

【短所は自信がない】自信がない原因

自分が短所だと思っているところは、自信を持つことが難しい部分です。

自信がない原因には、さまざまものが挙げられます。

経験が不足していたり、過去に失敗してしまった出来事があったり、あるいは人と比べることによって、自分を否定してしまうかもしれません。

次に、自信がない原因として考えられるものを紹介します。

そして、その原因をどのように受け止められれば、自信を持てるようになるのかを述べていきますので、確認してみてください。

自信がない原因  
  • 経験不足 
  • 完璧主義
  • 人と比べてしまう
  • 過去に失敗経験がある
  • 成功体験がない

経験不足

面接や仕事をするうえで自信が持てないなど、特定の状況で自信がなくなってしまうときは、そのことの経験やスキルが不足していることが原因です。

成功もしておらず、加えて失敗すらもしていなければ、行動後のビジョンが見えなくて不安になってしまうかもしれません。

しかし面接の場合、練習を何度もしたり場数をこなしたりすると、慣れて自信がついてきます。

また、仕事などでも継続するうちに経験が積み重なり、スキルも身についてくるでしょう。

完璧主義

自分は完璧でなければいけないというプレッシャーから、自分に自信がなくなってしまう人も少なくありません。

満点の結果を求めすぎてしまうと、少しでも間違えてしまったときに「やっぱり自分はできないんだ」「なぜ完璧にできないのか」と、自分を責めてしまいます。

実際は細かい点を気にしているだけで、間違いそのものは重大ではないことが多いです。

完璧主義はミスが少ない傾向にありますが、臨機応変に対応することが難しくなるので、あまり慎重になりすぎないようにしましょう。

人と比べてしまう

自信がない人は、他人と比較したうえで自分の評価をしがちです。

他人のいい部分ばかりが目にとまってしまい、自己の評価が下がっているのでしょう。

大切なのは、自分の優れている部分に目を向けることです。

あるいは比べる対象を過去の自分にすると、成長が期待でき、自分にしかできないことが見えてきます。

目標を掲げたり、何かに夢中になって取り組んだりすることもおすすめです。

他人ではなく、ゴールに向かって行動を起こすことを意識してみてください。

過去に失敗経験がある

「面接で大きな失敗をしてしまった」「受験で第一志望に受からなかった」など、過去の失敗を引きずってしまい、自信が持てなくなっている場合も考えられます。

「あれに失敗した自分なんて…」と思い悩み、自己評価を下げてしまっていることが原因かもしれません。

失敗を失敗と捉えて終わらせず、次に活かすことが重要です。

ESや面接の場で、失敗をどのように活かしたのかというエピソードを述べられれば、問題解決力や対応力のアピールにもつながります。

成功体験がない

大きな成功体験がない人も、自信がない傾向にあります。

自信とは、何かをやり遂げた達成感から身につくことが多いです。

成功体験がないと思っている人は、自分が望んでいる成功体験の規模が大きいだけで、何かしら些細なことでもやり遂げた経験はあるはずです。

企業は、成果の大きいエピソードを必要としているわけではありません。

継続して取り組んでいるものがあるのなら、そこから何を学び、何を得たのかを伝えることも効果的でしょう。

【短所は自信がない】自信がないのポジティブな言い換え表現

自信がないという短所には、いくつかのポジティブな言い換えが存在します。

自信がないことは、慢心せず謙虚な証拠でもあるため、協調性が高いともいえるでしょう。

また、より良い選択肢を常に探せるととらえれば、臨機応変な対応ができると言い換えられます。

あらゆる面から慎重さを大切にするため、柔軟に考えられるのも、自信がない性格の特徴です。

「自信のなさは短所でしかない」と感じているならば、エピソードをさらに深く考察してみて、ポジティブな要素を探してみましょう。

自信がないのポジティブな言い換え表現 
  • 協調性がある 
  • 完璧主義
  • 自分と向き合うことができる

協調性がある

自分の意見や行動に自信がないと、ほかの人に合わせることが多くなります。

あなたの意見やリーダーシップを求められたときには短所となるかもしれませんが、大勢の意見を調整する場においては、協調性があるという長所になるでしょう。

自分に自信がないということは、必ずしも自分の意見が劣っているからではありません。

あなたの心理に、周囲の意見をよく聞きたいという気持ちや、自分よりも優れた意見を優先したいという集団における協調性を重んじる気持ちがあるならば、それは「協調性がある」と言い換えられます。

特に、大人数とのコミュニケーションが欠かせない部活やアルバイトのエピソードを話す際は、自信のなさを協調性というポジティブなワードに置き換えてください。

完璧主義

完璧主義は、長所にも短所にもなりうるものです。

完璧主義がゆえに自信がなくなってしまう可能性も否めませんが、反対に仕事に丁寧であったり、ストイックだったりするという面も挙げられます。

自分自身に厳しく、高い目標に向かって努力することは容易ではありません。

仕事においてミスの少なさや、最後までやり遂げる姿勢は評価に値します。

責任感があるからこそ、妥協せず完璧を目指しているのでしょう。

一つひとつの工程で確認を怠らない丁寧な作業は、時間がかかるように感じるかもしれませんが、やり直しが少なく済み、結果的に効率の良い場合が多いです。

完璧主義の人は細かい点を気にしすぎてしまいますが、それは人が見落とすようなミスにも気づけるということです。

完璧主義について詳しく知りたい方は、こちらからどうぞ。

自分と向き合うことができる

自信がないことの原因の多くが、必要以上に内省をしてしまい、自己否定をしてしまうことにあります。

自分自身に対して否定的な感情を抱くと、自分の価値が見出せなくなり、上手く採用担当者にアピールできなくなってしまうかもしれません。

内省しすぎることは短所になる一方、自分の考えや行動などをかえりみることができ、状況を改善させる手助けにもなります。

自信が持てない人は、自分に対して厳しい評価をしてしまうことが少なくありません。

ただ、それは思い込みが強い可能性も考えられます。

内省は自分と向き合い、短所を見つめようとしていることの現れです。

自分のことを客観的に見て分析できると自律性が高まるため、社会に出てからも必要な力を持っていると言えるでしょう。

【短所は自信がない】自信がない学生に対する企業のイメージ

「自信がない」という言葉にはどのようなイメージを抱くでしょうか。

一般的に、気が弱く主体性のない人を想像することが多いかもしれません。

それは面接官であっても同じことです。

実力がともなっていないのに、自信満々に行動される場合も困りものではありますが、本当に自信なさそうに仕事をされたのでは、一緒に働く方もやる気がなくなってしまいます。

自信がないという短所をそのまま伝えるのはやめて、ポジティブさにつながるような言葉を上手に選びましょう。

自信がないに対する企業のイメージ 
  • 自分の意見がない 
  • 周りに流されてしまう
  • 何かに挑戦できない

自分の意見がない

自信がない人というのは、自分の意見がありません。

なぜなら、「自分の発言や行動が物事を失敗させる原因になるのではないか」と怯えているからです。

仮になんらかの意見があったとしても、それが直接失敗につながるのが怖いので、人に伝えられません。

一緒に働く相手からすると、何を考えているかわからず、コミュニケーションはおろか、業務にも支障が出ます。

そのような新人を採用したいと思う企業はまずないので、言い換える工夫が必要です。

自分の意見を言わないということは受け身の姿勢の表れです。

上長の指示に従って動ける、などといった素直さにつなげていきましょう。

素直に人の話を聞けるかどうかを重視している企業は多いため、「経験を重ねるうちに意見をもってくれるはずだ」と前向きに受け止めてもらえます。

周りに流されてしまう

自信がない人は周りに流されることが多々あります。

周囲の人に何かを言われたときに、たとえ自分では違うと思っていたとしても、嫌われたくないという心理が働いて従ってしまうのでしょう。

これも企業からすると不安要素です。

同僚などがあまり良くない態度や行動をしていることに気づいても、指摘をすることなく自分も同じような行動をするかもしれないからです。

しかし周りに流されてしまうということは、言い換えれば協調性があるということでもあります。

周りに流されない勇気もときには大切ですが、常に輪を乱すような人はチームで円滑な業務を遂行できません。

自信がないために周りの人に流されがちな場合は、協調性があることをアピールするようにしましょう。

何かに挑戦できない

自信がない人は、新しい何かに挑戦することが苦手です。

いつも同じことの繰り返しでは、いずれ成長が止まってしまいます。

そのため、裾野を広げて新しいことに挑戦するバイタリティも必要なのですが、自信がないせいでそれができません。

今までの成功体験があるから、同じことを繰り返す方が楽で安心できるのです。

しかし、企業はときに新しい分野にも挑戦して、さらなる利益の拡大を追求していく必要があります。

顧客を開拓したり、商品の販路を大きくしたりしていくことも大切でしょう。

挑戦することができない人は、要するに慎重な人です。

渡ったことがある橋ならば渡れるけれども、新しい橋は石橋でも叩いて渡るようなタイプといえます。

こういう場合は、「何事も慎重に進めるので、失敗することが少ない」と前向きに言い換えましょう。

【短所は自信がない】短所で自信がないことを上手に伝えるには

短所を伝える際にはいくつかの重要なポイントがあります。

自己アピールの場では、当然ながら自分の長所や経験を話しますが、それと矛盾した内容になっていないか確認することが必要です。

また客観的な視点で伝えようとしているか、短所をポジティブに表現できているかという点もあげられます。

面接官の心をつかめるように、先ほど解説した構成にならって文章をまとめたあと、話の流れがそれぞれのチェック項目をクリアしているか読み直しましょう。

短所で自信がないことを上手に伝える方法  
  • 一貫性があるか 
  • 客観的な視点があるか
  • ポジティブな表現で終わっているか

一貫性があるか

話に一貫性があるかというのはとても大切なポイントです。

ほかのアピール内容と矛盾点があれば、「就職活動のために創作した話なのではないか」と思われて、一気に信憑性がなくなってしまいます。

短所として自信がないことをあげる場合は、自らリーダーシップを取って何かを成し遂げた経験談などは嘘っぽくなるでしょう。

仕事をするうえでも一貫性があることは重要です。

そうでないければ方針や考えがコロコロ変わってしまい、周囲に迷惑をかけてしまうかもしれません。

筋道の通らない人だとみなされてしまうため、文章を読み返しておかしいところがないか確認しておきましょう。

矛盾する部分があると、その人自身に抱く誠実なイメージも薄れてしまいがちなので、注意が必要です。

客観的な視点があるか

何年も社会人を経験している人でもありがちですが、自分語りになっていないか気をつける必要があるでしょう。

「自己アピールなので、主観的に話すのが当然だ」と考える人もいるかもしれませんが、自己評価より周囲からの評価が重要です。

一歩下がった客観的な視点で、自分自身のことや周囲の状況を見ることができるかがポイントになります。

自分の狭い視野で物事を話すと、はじめて聞く人には内容が伝わりにくいです。

客観的に話すことで、当事者ではない面接官にも伝わる論理的な説明ができるでしょう。

また内容だけではなく、話す順番においても客観的な視点をもつことが大切です。

自分の伝えたい順番ではなく、相手が聞きたい順番にしなければなりません。

ポジティブな表現で終わっているか

ここまででも解説してきたように、短所はネガティブなものです。

面接官は、そのネガティブなものをいかにポジティブにとらえ、自分の魅力の1つとして表現しようとしているかを見ています。

マイナスをプラスに変える力は、仕事の現場でも非常に大切です。

新人の間は経験も乏しく、仕事の段取りもわからないため、些細なミスで心が折れそうになってしますでしょう。

そこですぐ辞められるようでは、採用した企業にとって、費用面でも教育面でも大変大きな痛手です。

多少の困難も前向きに受け止め、次へのステップへ活かせる人材が重宝されます。

自分の短所をきちんと把握して、それを改善しようと努力している姿勢が面接官へ伝わるように考えて話しましょう。

【短所は自信がない】自信がないことを短所として伝えるポイント

自信がない、という自分の性格について、企業にどのように説明すると好印象を獲得できるのでしょうか?

本項目では短所を回答する際に心がけるべきポイントをお話します。

以下のことを意識して自身の回答をより質の高い物にしましょう。

自信がないことを短所として伝えるポイント  
  • 結論は最初に明確に 
  • 「自信がない」の定義付けをしよう
  • 短所を自分なりに解消しようとしていることをアピール
  • 企業に貢献する意思を伝えよう

結論は最初に明確に

結論は最初に示しておきましょう。

結論を最初に示しておくと、話を聞く側は圧倒的に話が聞きやすくなります。

道筋が不明瞭なまま話すと聞き手の集中力が切れ、どこが重要なのかわからないまま終わります。

あなたのアピールポイントや話の要点が聞き逃されてしまうのです。

重要度が高い内容は最初に簡潔に明治しておきましょう。

「自信がない」の定義付けをしよう

言葉の定義付けは人によって異なります。

「自信がない」状態も人によって異なるのです。

自信がないというのはどのような状態を指すのか具体的に考えてみましょう。

「自分の意見に自信がないから周りに流されやすい」

「自分の考えが正しい確証がないから他の人の意見が魅力的に見える」

など、過去のエピソードを複数挙げてみて、自分なりにどういう状況で自信がないと感じるのかを整理しましょう。

短所を自分なりに解消しようとしていることをアピール

短所を短所であるという説明だけで済ますのはいけません。

短所を回答したら、必ずそれを自分でどうとらえているのか、どう改善しようと考えているのかも伝えるようにしましょう。

ただ現状把握しただけでは回答として不十分なのです。

向上心があることを示すためには、自分がこれからどう努力していくのかを説明する必要があります。

自分に自信をつけるためにどのようなことをするといいのか、考えてみてください。

資格をとる、特定のことについて成果を出す、などでも自信がつくかもしれんせん。

結果が明確に表出される目標を選ぶとより伝わりやすくなります。

企業に貢献する意思を伝えよう

自分に自信がつくと企業にどう役立つのか考えてみましょう。

これは発展的なので少し難しいかもしれません。

自分の性格を活かして企業で一緒に働くことができることをアピールすると企業も想像しやすくなるのです。

企業は向上心を持って働ける学生と一緒に働きたいはずです。

自分がどのように短所を改善し、それがどう企業にメリットをもたらすのかも合わせて伝えられるととてもいいです。

【短所は自信がない】短所を伝える際の最強の構成

ここまで企業が短所をたずねる理由という観点から探ってきましたが、次に企業が欲している内容をうまく伝えるための構成を考えていきましょう。

大前提として、短所は1つに絞って話します。

また、短所がないと答えるのはもってのほかです。

どのような短所を伝える場合であっても、全体の構成としてはPREP法にならいましょう。

まず「結論」から話し始め、なぜそれを短所だととらえているのかという「理由」につなげます。

そして、それに対する自分の「向き合い方」について事例を交えて伝え、最後にまた「結論」で締めるという流れです。

短所を伝える際の最強の構成  
  • 結論 
  • 理由
  • どう向き合っているのか
  • 結論

結論

PREP法を用いると、説得力を高められます。

ビジネスの世界では話の要点をより論理的に伝えるため、この結論から話し始めるPREP法が主流です。

就職活動においてこの手法を取り入れることで、まずは好印象を与えることができるでしょう。

決して長くはない自己アピールの時間を、だらだらと伝わらない説明のために使ってはもったいないです。

自分が何を伝えようとしているかをわかりやすくするために、まずは結論から構成を組み立てるようにしましょう。

最初に結論を述べると、結局何を伝えたいのか、話の要点が面接官にしっかりと届きます。

ここは一言で短くまとめて良い部分なので、自信がないことを何か別の言葉に言い換えて話し始めましょう。

理由

次に理由を話します。

なぜその短所を、自分自身で短所だと認識しているのかということです。

そもそもどうして自信がないのかを考えると、「自分の行動や判断で何かを失敗するのが怖いから」というネガティブさがあげられます。

自信がなくなるのには、なんらかの体験が関係していることも多いでしょう。

またその短所のせいで、どんなデメリットがあるかを考えます。

そうしたマイナスなイメージをそのまま伝えるのではなく、うまくプラスにもっていけるような構成を組み立てていきましょう。

理由の説明は起承転結の「承」の部分ともいえます。

「自信がないという短所には」このようなデメリットがあるけれども工夫をして乗り越えている」という次の「向き合い方」につながる大切なパートです。

どう向き合っているのか

理由を話したあとは短所との向き合い方を伝えます。

人はそれぞれ誰でも短所があるものですし、性格はそう簡単に変わりません。

短所を短所と認識し受け入れ、どう工夫して付き合っているのかという姿勢こそが大切です。

そのポジティブさは、短所というネガティブなイメージをくつがえします。

この向き合い方は就職活動の自己アピールの場において、最重要ポイントといっても差し支えないところです。

嘘は良くありませんが、経験談を交えながら多少大げさに伝えてしまいましょう。

そうすることで、自分は仕事で困難な課題に遭遇したときでも、解決していく力があると訴えることができます。

面接官は、すぐに挫折しないような人を採用したいと思っているものです。

結論

短所との向き合い方を存分に伝えたところで、再度結論を述べて話を締めくくります。

事例を交えた話のあとに結論をもってくると、「だから自分の短所は自信がないことです」というように説得力のあるまとめ方ができるでしょう。

最初と最後に同じことを述べるので、話す側と聞く側で解釈のずれが発生しにくいです。

短い時間で自己アピールを成功させるには、論理的に伝える必要があります。

最初と最後に結論をもってくるため、「同じことを2回も話すのはどうなのか」と考える人もいるでしょう。

しかし、この2回というのがとても重要で、間に理由と具体例を挟むことでつながりのある文章になるのです。

言いたいことがしっかりと伝わるように、このような構成で組み立てていきましょう。

【短所は自信がない】自信がないことを短所として伝える例文

一つひとつポイントを解説してきましたが、実際にどのように書けば良いのかわからないという人も多いでしょう。

文章をまとめるのにも自信がないようではいけません。

学生生活でのサークルやアルバイトの経験を交えた例文の紹介をしますので、自信をもって自己アピールができるようにたくさん練習しておきましょう。

その際には構成や注意点などをふまえつつ、自分なりのアレンジを盛り込んで、就職活動のライバルと差をつけることが大切です。

サークル経験

例文

私の短所は理想が高いため、自信をもてないことです。

先輩が引退したあと、私は所属する登山サークルの幹部に抜てきされました。

いつもスマートに活動をこなす先輩の姿を見ていたこともあり、同じように責任をもって幹部を務める自信が私にはまったくありませんでした。

本気で断ろうとしたのですが、ほかに引き受けてくれる人もおらず、不安で食欲不振になりました。

周りの部員にも心配をかけてしまい、友人に相談したところ、「完璧でなくてもいいんだよ」と言ってもらえて心が軽くなったのです。

今までの私は何をするにも自信はなかったのですが、これは自分の理想が高過ぎることに原因がありました。

一つひとつできることからやっていこうと思い直して、今はどんなことにも前向きに取り組んでいます。

アルバイト経験

例文

私の短所は恥ずかしがりで、自信がないことです。

大学生になってから、居酒屋ではじめてのアルバイトを経験しました。

いつもにぎやかな居酒屋では元気の良い声も飛び交っていますが、注文を間違えたら恥ずかしいと思い、なかなか大きな声を出せませんでした。

しかし、それではなかなか仕事がはかどらず悩んで店長に相談したところ、「声はたしかに小さいけれど、笑顔が自然で良いとお客様がほめてい

たよ」と言っていただけたのです。

店長がそうやって良いところを都度ほめてくれたので、少しずつ自信を、もてるようになりました。

それにともない、元気良く発声できるようになり、接客のレベルも上がっていき、今ではアルバイトリーダーを任されています。

はじめてのことは恥ずかしくて自信をもてませんが、挑戦し続けていくことで自信をもてるようになると学びました。

自信がないという短所を上手に伝えよう

就職活動において自己アピールの場で、マイナスなイメージのある自分の短所をポジティブに言い換えるポイントを解説しました。

誰だってもっている短所を、どうプラスに変えていくかということが大切です。

その前向きな姿勢は、企業が必要としている人材そのものといえます。

短い時間で面接官に伝えるため、まずは良い構成を把握し、それに沿って内容を考えていきましょう。

短所は1つに絞って明確にし、論理的に話すことが何よりも重要なポイントです。

文章が大まかにまとまったら、長所やそのほかの体験談などと矛盾していないか確認しましょう。

そして、困難なことに遭遇してもそれを払い除ける気概のある人材であると、しっかりとアピールできるよう繰り返し練習しておくことも必要です。

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