自己PRにゼミを活用するコツを教えます!

就職活動の面接選考で、ゼミでの経験や学習内容を長所や特技として自己PRしようと考えている学生は一定数存在するのではないでしょうか。特に、大学4年の際に参加しているゼミでは多くの学生が学業で卒業論文に取り組んでおり、自己の大学・大学院生活の集大成となる課題を作成しています。

それらの内容に絡めて自身の大学生活や強み、長所を面接先企業にアピールする理由は、とても語りやすいからです。対してその話を聞く企業としては、ゼミの話を自己PR材料にする学生をどう思っているのでしょう?そして、学業やゼミの話を面接選考でする際には、どのように工夫して話を進めていけば良いのでしょうか。

今回は、就職活動の選考における自己PRでゼミの話をする際のあれこれについて、例文を含めてご紹介します。

【自己PR:ゼミ編】なぜゼミをアピールするのか

先ず、面接の場面でゼミの話を自己PR材料として用いる理由ですが、やはり「勤勉に研究・学問に向き合ってきた」学生というイメージを分かりやすく伝えやすい、というのが大きい理由でしょう。話す側の学生も自己の真面目さを一番強調していきたいというケースが大半です。

部活やサークルなど、表立った活動や、面接で話しやすい話題を持っていない学生でも、ゼミや研究室には所属しているので、話の展開をしやすいというのも一つの魅力です。しかし残念ながら、話を聞く企業としては、大学生・大学院生のゼミ課題やレポート、GPAの話にそこまで興味はない、質問しづらいという回答が正直なところです。

ある調査では、学生のゼミ・研究の勉強の話に興味を示している企業の割合は5%程度という結果が出ており、その関心の低さが伺えます。受験についても同じです。公務員や金融系ならともかく、可能性や自己の人柄、熱意といった、もっと分かりやすい部分、将来に直結している情報の方が企業としてはニーズがあるようです。

【自己PR:ゼミ編】ゼミをアピールする人の特徴

ゼミやGPAを就活の面接で強み・自己PRポイントとして話す大学生・大学院生は、既に書いたように「目立った活動をしてこなかった」学生です。

学業・ゼミよりも、部活やサークル、アルバイトや海外経験といった活動の強みの方がインパクトは強く、それらの経験を積んでいる学生の大半は、ゼミや研究ではなくそちらの話題を話します。勿論例外も存在し、ゼミや研究で学んだことで自己の長所を見出したエピソードや、ゼミで学んだことを具体的に企業の採用担当者にPRしたいと希望する学生は存在します。

しかし悪いことに、前述した通り、企業としても大学生・大学院生のゼミ課題・レポートの話に対する関心が薄いので、どうしても話題としては弱いと言わざるを得ません。

企業から見たゼミをアピールした人の印象

面接官は自己PRでゼミについて話す学生に慣れているため、一人の学生がゼミについてアピールしても、その他の学生に埋もれてしまいがちです。

よって、ゼミのアピールをした特定の学生が、最初から面接官の印象に残るということは少ないでしょう。

とはいえ、話の広げ方によっては面接官が学生に持つ印象は大きく変わり、差別化させることは可能です。

企業は面接を通して、ゼミでのエピソードの中に見え隠れしている、その学生だけが持っているオンリーワンのパワーを感じとろうとするものです。

同じゼミを題材に話しても、「他にアピールすることがなかったから、仕方なくゼミを題材に使った学生」というネガティブな印象を与えるのか、それとも「ゼミを通しての体験が確実にこの学生を成長させてくれている」というポジティブな印象を与えるのかは、話の広げ方にかかっています。

ゼミをアピールした学生から企業が受ける印象はポジティブ、ネガティブの2つにはっきりと分かれてしまいます。

【自己PRでゼミの経験を話す】自己PRを作る際の構成

自己PRにゼミの経験を活用するにしても、目的はあくまで自己PRであってゼミの内容が主題ではありません。

つまり主役は自分であり自分の強みを印象付けることが第一ですので、ゼミの経験に触れつつも、自分がどのような人物かを効果的に盛り込む必要があります。

自己PRを効果的に構成するためには一定のフレームワークがありますので、まずはそれに合わせて採用担当者の印象に残りやすいアピール文を作りましょう。

終始ゼミの話ばかりで、結局何を言いたいのかわからない文章になってしまわないように注意が必要です。

それでは最初にフレームワークに沿った例文を挙げ、続いてそれぞれのフレームワークについて詳しく解説します。

例文

私の長所は抜群のコミュニケーション力です。

目標に対して周囲の人を巻き込み、力を終結することでより良い成果を得ることができます。

私は3年間、ゼミ活動においてチームメンバーや調査対象者、大学など様々な人々との折衝役を担っていました。

ゼミでは地域の産業を活性化させる研究を行っており、大学を中心に周囲の地場産業の調査をしていました。

大学では年末に全校でゼミの研究発表会が実施されるのですが、1年目のとき、地域の協力が思うように得られない状況に陥ったことがあります。

データが圧倒的に足りない上にチームのモチベーションも低下し、そのままではゼミの存続も危うい事態です。

私は地域の協力者とコミュニケーションが足りていないと考え、その日から毎週2~3日のペースで現場に足を運び始めました。

その結果、相手にこちらの熱意が伝わり、収集データも例年の5倍以上を得ることに成功しました。

チームメンバーもこれに鼓舞され、研究発表会では高い評価を得ることができました。

私はこうした経験を活かし、御社のマーケティング部署で顧客の声を引き出せるマーケッターとして活躍したいと考えています。

結論:私の自己PRは〇〇があることです(アピールポイント)

ビジネス文書で黄金のフレームワークは、最初に結論を述べることです。

最初に自分の強みや売りを提示し、簡潔に書き出すのが最も効果的とされます。

主題のわからない長々とした文章を、最後まで辛抱強く読んでくれる採用担当者はほぼいないと考えましょう。

書き出しを工夫することはとても大切で、第一印象でインパクトや興味を与えることが何より重要です。

例文ではコミュニケーション力を挙げていますが、「私は細やかな気配りができる点が強みです」「私は誰とでも分け隔てなく接することで調整役を担うことができます」といった書き出しも理想的です。

読み手に自分に対する興味を持たせることができるでしょう。

理由:なぜならば、ゼミで〇〇ということがあったからです

結論に続いて述べるのは結論に至った理由であり、ここからがゼミの活用になります。

先ほどの例でいえば、なぜ「コミュニケーションが抜群だ」と自負するに至ったかがその理由にあたります。

ここで説得力を持たせるために持ち出すのが、ゼミでの経験です。

先の述べた長所は自分勝手に思い込んでいるわけではなく、ゼミでこのような経験があったからだ、ということを端的に述べるフレームとなります。

例では「折衝役を担っていた」という内容が該当します。

エピソード:私は〇〇で〇〇のゼミをしていました

エピソードの記述は、前述の理由をさらに掘り下げるために概要を説明するフレームになります。

ただしここはゼミの詳しい説明をする場面ではありませんので、どのようなゼミかがわかるように端的に述べる程度でかまいません。

一般企業はゼミ活動の詳細まで知りたいとは考えていませんが、どのような分野に興味を持つ人物かは興味がありますので、人となりを伝える材料にすることができます。

問題:その経験で〇〇という問題に直面しました

このフレームでは課題を明確にします。

ゼミ活動の中でどのような課題を掲げ、問題解決や目標達成をしたのかを述べるためのフレームです。

例文では「データが集まらない」「チームのモチベーションが低い」ことから、ゼミ自体の存在意義も危うい状況となっているため、大きな問題に直面しています。

行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました

問題を受けてどのように行動を起こしたかを述べるフレームです。

ここで自分の強みとなるコミュニケーション力を発揮し、具体的な行動をしたことをアピールします。

結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました

自分が行動した結果、どのような成果を得ることができたかをアピールするフレームです。

できる限り数字を出して説得力を増すことが重要ですので、客観的に理解できる形で成果を表現しましょう。

例文では「収集データが例年の5倍以上」という部分が具体例です。

コミュニケーション力そのものは数字にできないものですが、「相手に熱意が伝わった」「チームメンバーが鼓舞した」結果、研究成果が上がったという結論に導けます。

結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております

自己PRの結論としては、自分のこうした強みを活かして企業へ貢献できるという締めくくりになります。

ここまでの例であれば、コミュニケーション力を発揮することでどんな仕事ができるのか、どんな仕事を目指したいのかを述べるフレームです。

例ではマーケッターとしていますが、ほかにも「企業と企業とつなぐパイプ役」「現場を鼓舞するプロデューサー」など、強みの活かし方はいくらでもあります。

自分が目指すやりたい仕事をうまく絡めてアピールすることが、理想の就活につながるでしょう。

【自己PR:ゼミ編】ゼミをアピール材料として使う際のポイント

ここまでの内容を把握した上で、ゼミや研究の話題を就職面接でどうしても話したい理由がある学生は、選考で極力話の軸をゼミや研究に据えない書き方や話し方にしましょう。

ゼミ課題や研究で自己が何を学んだかが主旨になってしまうと関心を集めることが難しいので、ゼミや研究で学んだことを通して、自己がどういった発見をしたか、それが企業に対してどのように役立つか、ということを上手に伝えられるようにしましょう。そういった回答の展開であれば、話を聞く担当者も「ゼミや研究の話」ではなく「ゼミから何かを学んだ話」として聞く・質問することができるので、強みを自己PRできる可能性もぐっと跳ね上がります。

【自己PR:ゼミ編】ゼミを自己PRで使う際の注意点

志望している会社での職種にゼミで研究した専門知識や技術が役立つと自己PRに使う方やゼミの教授が業界で知られた人だからとアピール材料に使う方は少なくありません。

アルバイトやサークル、ボランティア活動などで経験したエピソードに代えて、ゼミでのエピソードを具体例に挙げる人もいます。

もっとも、ゼミは基本的には大学の授業の一環になるので、単に学んだことなどを話しても自己PRにはなりません。

今後の仕事に役立つような経験や学びを、ゼミでどう得ることができたのかを話すことが必要です。

面接官に印象を残し、この人を採用したいと思わせるゼミを自己PRで使う際の注意点についてご紹介します。

他の人との差別化をしなくてはいけない

自己PRでゼミの話をする人は多いので、他の応募者と同じような話に終始することやまたかと思われることがないよう差別化を図らなくてはなりません。

とはいっても、他の応募者がいったい何を語るのかはわかりません。

そのため、「ゼミで何を学びました。」、「ゼミでこうした専門知識を得たことが自分の強みです。」、「ゼミで研究した技術を活かせると思います。」など、多くの学生が使いがちなパターンは避けましょう。

ゼミで学んだことだけを話しても、それでどうなのかがわからないと面接官の心には響きません。

企業はゼミや研究の内容には興味はない

ゼミを自己PRで使う際に起こしがちなミスとして、ゼミで何を学んだかや研究内容の説明に終始してしまうことです。

企業の担当者はゼミでの研究内容に興味があるのではなく、そこで、あなたが何を学び、何を見に着け、自社の仕事に活かせるのかに注目をしています。

どんなに有名な教授のゼミであろうと、企業が開発しようとしている製品や技術に役立つ研究内容であろうと、本人がしっかり自分のものにして仕事に活かすことができないのでは絵に描いた餅でしかありません。

ゼミを通じて何を得たのか、ゼミで何を達成した経験があるのか、仕事にどう活かせるのかをメインにアピールするようにしましょう。

専門用語を使わないようにする

企業の製品や開発に取り組んでいる内容に関連するからと、相手がわかるだろうと思って専門用語を並べ立てる方も少なくありません。

ですが、面接官は技術者とは限らず、思うほど通じないこともあります。

何より、企業としては専門用語を並べ立てられるより、それをいかにわかりやすく伝えられるかという点を見ているので、誰もがわかるようにかみ砕き、わかりやすい表現で明確に話せることが大切です。

【自己PR:ゼミ編】ゼミを活用した自己PR例文

最後に、ゼミの内容で長所をアピールした例文をご紹介させていただきます。こちらの書き出しを参考にあなたもゼミで自己PRを行ってみましょう!

例文

私は周りの人の意見をまとめることが得意です。

大学のゼミではその能力が存分に発揮されました。

学生達が順番に論文の内容を発表していく時間に、教授からの指名で私が各々の感想や意見をまとめることになりました。

ゼミは参加したり意見したりする学生も多く、非常に活気があることから私のようなまとめ役の学生が指名されたのですが、それぞれの意見を聞きつつ、ゼミの時間内で発表、感想を予定していた人数分済ませる必要がありました。

単純に意見を取りまとめるだけではなく、タイムキーパーとしての役割を果たすこともできたので、その時のゼミの時間は私自身にとっても非常に学ぶべき点の多いものとなりました。

私は御社の製品開発部を志望していますが、自らが企画することだけではなく、部署やチームの意見を工夫して集め、整理した上で最適解を導き出すという能力は大いに貢献できるのではないかと考えております。

ゼミ×チームワーク

私の強みは、チームワークを生み出すためのキッカケづくりができることです。

私の所属していたゼミは活動が盛んで、大学祭でもゼミのメンバーで模擬店を出すことになりました。

当初は全員が模擬店の出店に前向きでしたが、しばらくするとアルバイトや実家に帰省するといった理由から模擬店の打ち合わせにこないメンバーも出てきました。

そのうちに模擬店の打ち合わせに出るのは決まったメンバーのみになってしまい、ゼミとしてのまとまりが薄れてしまいます。

そこで、模擬店の打ち合わせのスケジュールを考え直しました。

模擬店の打ち合わせはゼミの活動の後の30分間とすれば、ゼミの後のため全員がスムーズに参加できるようになりました。

また打ち合わせの際には、気を遣わずに渡せるキャンディなどを用意し、メンバーがホッとできるような空間づくりを心がけます。

そして、あえて打ち合わせ時の雑談中に、プライベートな相談をメンバーにもちかけることで、グッと距離が縮まったと感じました。

再びメンバーにまとまりが出るようになり、大学祭の2週間前にはゼミ全員の心が完全に1つになり、模擬店も成功しました。

私の強みはチームワークを生み出すためのキッカケを作れることです。

サービスの仕事では、チームワークがカギとなると考えています。

周りをよく見ながら、人間関係づくりも怠らず、心地よい接客を心がけます。

ゼミ×活動内容や実績

私の強みはフットワークの軽さです。

私はゼミで、東南アジアの民族舞踊をテーマとした研究を行っています。

カンボジアやタイの歴史からアプローチし、近隣国との関わりの中で年月をかけて変化してきた舞踊を学んできました。

また、研究には大学の図書館やインターネットを利用していましたが、情報に限界があり、細かいところまで突き詰めることができず、途中まで書きかけた卒業論文の内容に満足できていませんでした。

そこで、自分なりに納得がいく卒業論文を書き上げるためにタイとカンボジアでフィールドワークを行うことにしました。

私は、海外に行った経験がありませんでしたが、「納得のいく卒業論文を完成させたい」という強い気持ちが私を動かし、すぐにパスポートを取得し、一人でタイとカンボジアを訪れています。

現地では、博物館や美術館だけではなく、実際に舞踊教室を訪れるなどして、全身で舞踊を吸収できました。

おかげで、自分なりに満足できる卒業論文を書き上げることができました。

私には強い意志があり、その意思が私のフットワークを軽くしてくれています。

御社ではこの軽いフットワークを活かし、小さな困りごとに関してもすぐにお客様のもとに行けるようなビジネスパーソンを目指します。

ゼミ×リーダー的経験

私には、程よいタイミングでリーダーシップを発揮できるという強みがあります。

私が所属していたゼミでは、リーダーの立候補者が出なかったため、私がゼミリーダーに立候補しました。

私の大学ではゼミの合宿はキャンパス内のセミナーハウスで行います。

ゼミが始まってすぐのころはメンバー同士もよそよそしく、仲を深めるためにもさっそくセミナーハウスでの合宿を計画しました。

セミナーハウスとはいえ、普段の教室とは違う雰囲気で開放的になり、食事の後で、数名が一人のおとなしい男性をからかっていることに私は気付きました。

不快になる発言が出ていましたが、近くにいたメンバーで注意できる人もおらず空気が悪くなっていたため、私はいったんからかわれている男性を呼び寄せました。

そして、空気の流れが変わったところで、レクリエーションを開始しました。

誰かが声を上げなければ、いつまでも重たい空気のままであったと思います。

注意深く周りを観察したことで、声を荒らげることなく、ベストなタイミングで声をかけることができました。

その後のレクリエーションではゼミのメンバーの気持ちをまとめることができ、全員が思いやりを持ってゼミの活動に取り組んでくれるようになったことを実感できています。

私の強みはリーダーシップを発揮できることです。

ゼミのリーダーとして、20名の個性豊かなメンバーをまとめ上げた経験を活かし、御社でも率先して同期をまとめ、意欲的に働けるような雰囲気づくりを約束します。

まとめ:【自己PR:ゼミ編】

ゼミの活動は、大学生活でほとんどの方が行っているものになります。そのため、ゼミを就活でアピールする方が多く差別化が難しくなってきます。そのため、あなた自身の経験ではなく、その経験で得たこと、考えたことも一緒に盛り込むように、独自の自己PRを作成するようにしましょう。

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