就活の面接といえば、「対策なしで採用はもらえない」と言われがちです。しかし、まったく対策しない人でも面接で好印象を抱いてもらったというケースはありえます。
ただし、そんな事例を鵜呑みにして「面接は対策しないほうがいい」と極論に走らないようにしましょう。確かに対策をしなくても面接に受かる可能性はあります。それでも、対策をしてきた人の採用率よりはずっと低いと言えます。
ここでは、対策なしで面接に挑むとどうなるかを解説します。
対策しないのに面接に受かる人の不思議
大して面接対策をしないでも採用をもらえた人は確かにいます。しかし、そんな人は例外的な理由があると見るべきでしょう。
たとえば、よほど面接官との相性が良かった場合です。出身地や母校が同じだったり、共通の趣味があったりして面接が盛り上がったときには好印象を持ってもらえます。ただし、そのような偶然は滅多に起こりません。
「対策しない」と言っておきながら、面接の経験が豊富な就活生もいます。数多くのアルバイトやインターンシップで面接を受けてきた人なら、改めて対策しなくても面接に慣れているでしょう。
ごくまれに本人が非常に優秀で準備をしなくても面接をクリアしてしまう人はいますが、そんな都合のいい話に期待するよりも最初から対策したほうが賢明です。
就活はライバルが大勢いると自覚しよう
就活とは、「面接官との戦い」であるのと同時に「ライバルとの戦い」でもあります。ただでさえ、有能で企業に入るための努力を重ねてきたライバルたちが大勢いるのが就活です。そのうえ、ライバルたちが面接対策まできっちり行ってきているとすれば、「対策しない」などと悠長な選択はできません。
対策なしで面接に行くと、緊張から支離滅裂な返答をしたり、ありきたりでつまらない答えに終始したりして、面接官から評価を得られない傾向があります。すぐ側から優秀なライバルが興味深い回答をしていたら、完全に「引き立て役」の位置に落ち着いてしまいます。
少なくとも、「面接の質問の定番」や「企業の基本情報」くらいは押さえておきたいところです。
対策なしでは合格しない面接もある
面接では、「採用者を決める」というよりも「不採用者を決める」意図があって行われているケースも目立ちます。そのため、面接の内容は就活生にとって手厳しく、無難にやり過ごすことさえ困難なときもあります。
対策しないで挑んだ就活生は、予想外の質問に対応できず、あっという間に不採用が決まってしまうでしょう。
たとえば、特定分野についての専門的な知識を試される面接では対策が不可欠です。また、質問の内容が突飛で就活生を動揺させたい面接でも心構えがあるだけで対応が変わってきます。
インターネットで情報収集したり、企業説明会に出かけたりするとかなり有効な面接対策が行えます。使える機会は積極的に使って本番にそなえましょう。
面接対策はやる気の表れ!怠らないようにしよう
面接官の心情的には、対策しないで会場に訪れた就活生よりも対策の形跡が見える就活生により思い入れを抱きやすくなります。面接は就活生が「企業への熱意」を証明する場です。
口ではどんなに熱い言葉を出していても、企業研究を怠ってきた就活生を面接官は信用してくれません。
そもそも、面接官は人間性を見極めるプロフェッショナルです。その場限りの言葉で人間性を誤魔化して採用をもらおうという企みは見破られてしまうでしょう。面接対策をしてきた就活生からは、少なくともやる気は見てとれます。
どんなに優秀な人材でもやる気のない就活生はまず落とされます。面接対策は企業面接を受けるうえでの礼儀に近い行為であり、就活生なら当然準備してくるべきです。
面接対策は就活応援サイトを活用
面接対策は本を読んだりOB訪問をしたりする方法がありますが、もっとも時間がかからないのは就活応援サイトを利用するやり方です。
就活市場では読みやすいコラム形式で、面接のノウハウが紹介されているので対策にぴったりです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート