はじめに
アパレル業界は就職先として人気の業界です。
競争率の高そうなイメージもありますが、どのようにしてライバルと差をつけていけばいいでしょうか。
アパレルの面接ではどのようなことを聞かれるのか、特有の質問があるのかどうかなどを解説していきます。
またその対策や注意点についても紹介していきます。
どんなところを見られている?
アパレルでの面接ではどんなところを見られているのか気になるところです。
やはりファッションに関わる業界であるため、それ相応のセンスが求められるのでしょうか。
まずは面接で特にどんなところを見られているのかについて解説していきます。
アパレルへの適性があるのかどうかはもちろん、ファッションに興味があるのかといった点は見られるでしょう。
これはどの業界でも共通ですが、しっかりとした志望意欲があるのかどうかも見られると考えていてください。
アパレルへの適性があるかどうか
アパレル業界には、アパレル業界独自の雰囲気があります。
あなたにアパレルへの適性があるかどうかをまずは面接で見られるでしょう。
また、接客スキルは必須であるため、挨拶がしっかりできるかどうかや、はきはきと元気よく話せるかどうかなどを見ているでしょう。
接客では笑顔で愛想良く話せることも重要です。
意外と体力の必要な仕事でもあるため、積極的に動けるタイプの人なのかどうかも見ているかもしれません。
またこれから解説しますが、ファッションに興味関心があるかどうかも適性に関わってきます。
「アパレルの仕事はおしゃれで華やかそう」といった、なんとなくのイメージで応募してしまうと、落とされてしまう可能性は高いでしょう。
ファッションへの興味関心があるか
次に、ファッションについての興味関心や意欲があるかどうかを見ている可能性は高いです。
面接に行くときの身だしなみも、ほかの業界と比べるとしっかりチェックしているかもしれません。
やはりアパレルでは、ファッションに興味がなければ仕事がはかどらないでしょう。
たとえば、買い物に来たお客さんに対して、服をおすすめするのも仕事です。
それにはファッションに興味があって、人に合った服装を考えられる人でなければならないのです。
そして頻繁に変わるトレンドをチェックするのは、アパレルの仕事をするのであれば必須でしょう。
興味関心がなければ、トレンドを追うことが苦になってしまう可能性もあります。
そのため、ファッションに興味関心があるかどうかは、面接の際に見られる重要なポイントとなるでしょう。
しっかりとした志望意欲があるか
特に若い世代に人気の高いアパレル業界は、憧れだけで志望する人も少なくありません。
面接では、憧れだけでなく、しっかりとした志望意欲があるかどうかも見ています。
アパレルを仕事としていくには、憧れだけではままならない部分もあるのです。
アパレルにはハードワークな一面もあるため、しっかりとした意欲がなければ、途中でいやになってしまう可能性があります。
面接で実際に対面して話すことで本当に興味があるのかどうか、しっかりした志望意欲があるのかどうかはわかるものです。
多くいる志望者の中から、まずは憧れだけで志望している人を落としていくでしょう。
もしもアパレルに就職したいと考えている場合は、しっかりとした志望意欲をもって応募しましょう。
アパレルの面接ではどんなことを聞かれる?
ここからはアパレルの面接で聞かれると予想されることを紹介していきます。
まず志望動機や自己PRを聞かれるのは、どんな業界の面接でも必須でしょう。
これらの質問にはしっかり答えられるようにしておくのが基本です。
それ以外にアパレルに関わる独自の質問をされる可能性もあります。
これは、アパレル業界で働くために必要なファッションに関する知識があるのかどうかや、仕事自体に向いているかどうかをはかるための質問です。
項目ごとに解説していくので、面接に向けてどのように準備しておけば良いのか、どう話したら良いのかをイメージしましょう。
志望動機
「なぜ、あなたはアパレルを志望するのか」といった質問には答えられるよう、準備しておきましょう。
単純に「憧れがある」というのでもかまいませんが、それに加えて「どうして仕事としたいのか」も答えられるようにしておきましょう。
また、なぜその会社のブランドに興味をもったのかを聞かれる可能性もあります。
アパレルの会社は多数あるため、どうして自社を希望するのかは企業側の気になるポイントの1つです。
特に理由がなく「とりあえずアパレルであればどこでも良い」という考えのある人は、ここで切られてしまうかもしれません。
「なぜここのブランドを志望したのか」という理由をしっかりと答えられるよう、準備しておく必要があります。
企業分析が必要になるため、しっかり準備して備えておきましょう。
自己PR
自己PRでは、基本的な事柄はもちろん、それに加えて、受けるブランドやショップにどんなメリットがあるのかを具体的にアピール出来ると良いです。
アパレルの面接で用意しておきたいのは「自分がこの業界に合っていると相手に伝えられそうな話題」です。
やはりアパレルが好きで、意欲的に仕事に取り組んでいけることをアピールしていきましょう。
アパレルに適性があると面接官に伝えられれば、良い自己PRと言えます。
もちろんそれに加えて、自己PRの基本的な部分も充実させておかなければなりません。
面接に向けて自己分析を行っておいて、話すことをまとめておきましょう。
自分の個性がアパレルの仕事で活かせると思う点を、はっきり伝えられるかどうかがポイントです。
好きなブランドは何か
アパレル業界独自の質問として考えられるのは「好きなブランドは何か」という質問です。
この質問によって、どのくらいファッション業界についての知識や関心があるのかをはかっています。
受ける企業と系統やテイストが異なりすぎるとマイナスイメージになってしまう可能性が高いため、慎重に回答しましょう。
ある程度は、受ける企業に沿ったテイストの答えを用意しておきたいです。
もちろん応募している会社のブランドが好きだということを存分にアピールするのも可能です。
しかし、あまり企業分析をせずに付け焼き刃で話してしまうと、企業には見抜かれてしまうでしょう。
それよりも本当に自分の興味のあるブランドについて、しっかり語るほうが印象は良くなると思います。
よく読むファッション誌は?
次に考えられる質問は「よく読むファッション誌があるか、それはどんな雑誌なのか」といった質問です。
どのくらいファッション業界についての知識や関心があるのかをこの質問によってはかっています。
定期的にファッション誌を読んでいない場合は、答えづらい質問かもしれません。
もしもアパレルへの就職を考える場合は、早めに雑誌を読む習慣をつけておきましょう。
アパレル業界ではこういったところから現在のトレンドを知ったり、知識を得たりします。
ただし先ほどと同様に、受ける企業と系統やテイストが異なるファッション雑誌をあげると、マイナスイメージになってしまう可能性が高いです。
ある程度は企業と関連したジャンルの雑誌を話題として出せるようにしておきましょう。
土日祝日に働くことは抵抗がないか
「土日祝日に働くことは抵抗がないか」という質問をされる可能性もあります。
理由は、アパレル業界は土日・祝日が一番売り上げを伸ばすチャンスであることから、土日勤務は当たり前です。
意外と盲点ではありますが、このような質問にもはっきりと答えられるようにしておきたいです。
ここで答えを渋ってしまうと「土日祝の出勤が当たり前の業界で働くのは向いていない」と思われてしまうでしょう。
そうならないためにも、平日休みでもかまわない理由を考えておけると説得力が増します。
どんな理由でもいいので、平日休みで勤めることに抵抗がないことを説明しましょう。
土日祝勤務に抵抗があるのであれば、アパレル業界ではないところを志望するのがおすすめです。
接客経験や人と話すことが好きかどうか
学生時代のアルバイトなどで接客経験があるかどうかや、人と話すことが好きかどうかを聞かれることもあります。
アパレル業界は人とのコミュニケーションと接客スキルが必須であることから、これらの質問も聞かれる可能性が高いと言えます。
接客の経験がある場合は、経験談を交えながらそれを説明できると良いでしょう。
経験がない場合は、これから仕事として接客を行うことに対する意欲を伝えられると良いでしょう。
人とのコミュニケーションに抵抗がないことをアピールできれば、特に問題はないはずです。
もしも自分がコミュニケーションの苦手なタイプであったら、どのように向き合っていくのかを伝えられると印象が良いです。
たとえば「コミュニケーションはそれほど得意でないが、アパレルが好きなので自分の苦手を克服しながら仕事をしていきたい」というようなニュアンスで伝えられれば良いでしょう。
将来像について
自分の将来に関わる質問は、アパレルだけにかかわらず、どの業界の面接であっても問われる可能性のある質問です。
実際にアパレル業界で働いて、自分が今後どうなりたいのかについて、具体的に話せると良いでしょう。
「経験を積んで昇級していきたい」という人や「店長をやって店のレイアウトを考えたい」という人「のちのちは自分で起業したい」という人などどんな例でもかまいません。
まずは自分で自分の将来をイメージしましょう。
なんとなくしかイメージできないのでは、質問に答えられません。
あらかじめ将来像についてはどんな形でも良いので、イメージをしておきましょう。
実現する必要はないので、現在の自分が描けるイメージで良いです。
自己分析を進めておくと、自然と将来どうなりたいのかをイメージできることがあります。
就活の準備すると、面接だけでなくさまざまな点で活きてきます。
アパレルの面接ではどんな対策をする?
先述の通り、アパレルでの面接は業界独自のものが含まれる可能性もあります。
前提として、日々ファッションに関わる業界であり、企業によって取り扱うものが違います。
さまざまなブランドがあるため、もしも情報を集めるとなるとその情報の幅も広いでしょう。
アパレルの面接に向けて、どのような対策をしておけば安心なのか紹介していきます。
メインは情報収集ですが、端から集めれば良いわけではありません。
しっかりターゲットを絞って、必要な情報を集めましょう。
ファッションについての関心を高めておく
ファッションについての関心を高めておくのは必須です。
常に情報を意識して、トレンドを追ったり新商品をチェックしたりしましょう。
情報を得るには、雑誌やSNSがおすすめです。
もしもあなたがそれほどファッションに関心をもっていない場合は、苦痛になるかもしれないです。
アパレルでは、このような情報収集は当たり前になってくるということは覚えておきましょう。
すでに雑誌を定期的に購入して読んでいるのであれば、充分に情報を集められていると思います。
ただし志望する業界によって、求められる情報が異なるため、自分の志望する業界に合わせた情報収集を心がけましょう。
それは、面接の際に企業とあまり関係のない話をするよりも、企業に関連する情報から話をできたほうが好印象であるためです。
受ける企業やブランドの情報はしっかり分析する
就職活動を始めるにあたり、受ける企業やブランドについては、しっかりと情報を分析しておきましょう。
あなた自身が興味をもっている分野のファッションに関する情報はもちろん、それに加えて志望する企業とそのブランドの情報を集めるようにするのがベストです。
前者はあなたの趣味も含まれる情報であるため、個性を見られるポイントになるでしょう。
後者に関しては、自分が受ける企業やブランドについての知識はしっかりと身につけておくことで、企業に対して興味関心があるというアピールができます。
まったく興味のない人を採用するよりも、自社製品ブランドに興味がある人を雇うほうが効率的であるため、あなたにとって有益な情報であるはずです。
興味は仕事に対するやる気につながるため、意外と重視されるポイントと考えて良いでしょう。
入社してからのことをイメージして説明できるようにしておく
将来像について質問をされる可能性があると別の項目で紹介しました。
それに加えて、入社してから自分がどのように過ごしていくのかをイメージしておきましょう。
たとえば入社してからどんなキャリアを積みたいか・どう貢献するかなどを具体的に話せると良いです。
将来について具体的なイメージをしておくことで、面接で将来のビジョンを説明する際はもちろん、働き始めた自分にとっても指針となるのでメリットばかりです。
特に入社してからの自分がどのような成長をして、最終的にどんな人間になっていくのかを考えておきましょう。
ただ考えておくだけでは意外と言葉にはできないので、説明できるようにまとめておくと良いでしょう。
友人や家族に説明する練習をしておくと、面接でもスムーズに答えられるはずです。
まとめ
アパレルの面接では、一般的な質問はもちろん、業界独自の質問をされる可能性も高いです。
その理由はこれから働いていくことになった場合、途中で投げ出すことなく、日々の業務をこなせるかどうか見極めるためです。
ファッションに興味がなければ、いつか仕事がいやになってしまうかもしれませんし、情報戦でライバル企業に負けてしまうかもしれません。
やはり企業は自社のブランドを広げてくれそうな人材の採用をしたいものです。
アパレルへの就職を目指すのであれば、ファッション業界に興味関心をもつことは必須なのです。
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